JP5767884B2 - ティルティングパッドジャーナル軸受および蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ティルティングパッドジャーナル軸受および蒸気タービンに関する。
蒸気タービンやこの蒸気タービンによって駆動される発電機等の大型高速回転機械の回転軸を安定して支持するジャーナル軸受には、通常ティルティングパッドジャーナル軸受が採用されている。
図7は蒸気タービンや発電機の回転軸を安定して支持する従来のティルティングパッドジャーナル軸受を模式的に示す横断面図であり、図8は複数枚のパッド3のうちの任意の1枚に注目して描いた拡大図である。
図7において、ティルティングパッドジャーナル軸受1は、蒸気タービンや発電機の回転軸のジャーナル(軸頸部)2の矢視回転方向にほぼ等間隔に配置された複数枚(図では6枚)の円弧状のパッド3(3、3、3・・・3)と、各パッド3、3、3・・・3を外側から囲繞するように支持する円弧状に2分割された軸受内輪4(4、4)とを有し、かつ、軸受内輪4に取り付けたピボット5(5、5、5・・・5)で各パッド3、3、3・・・3の背面を支持することによりジャーナル2の動きに対して各パッド3、3、3・・・3を揺動可能にしている。
実際には、軸受内輪4の外側には軸受外輪があり、さらに軸受外輪は軸受ケーシングあるいは基礎に固定されるようになっているが、ここでは図示していない。
このように構成されたティルティングパッドジャーナル軸受1には潤滑剤として潤滑油が用いられており、この潤滑油は回転するジャーナル2とパッド3との間に発生する摩擦により移動してジャーナル2と各パッド3間に供給される。
図8では軸受内輪4の内面4aの曲率中心Obと、パッド3の摺動面3aの曲率中心Opと、パッド3の重心Gとを通る一点鎖線で示す直線、すなわちパッド3の中心位置を通る直線L1を引き、さらにパッド3の重心Gからその直線L1に垂直な直線L2を引き、この垂直な直線L2をパッド3の傾き角度(揺動角度)αの基準角度(0°)としている。ここで、パッド3がピボット5を支点として反時計回りに傾くときの角度を正(+)側、逆に時計回りに傾くときの角度を負(−)側と定義すると、ジャーナル2が矢視のように半時計回りに回転する場合、パッド3は反時計回りに傾くため、パッド3の傾き角度αは正(+)になる。
前述したようにジャーナル2の回転によって潤滑油はジャーナル2とパッド3との隙間Cに供給されるわけであるが、ジャーナル2が高周速で回転するのに対してパッド3は静止しているため、ジャーナル2の摺動面2aとパッド3の潤滑面3aとの隙間Cに供給された潤滑油には、ジャーナル2側とパッド3側とで非常に大きな速度差が発生する。
潤滑油に速度差が発生すると、潤滑油にせん断力が働き、潤滑油内部に粘性力が発生する。この粘性作用と、ジャーナル2とパッド3の動きから形成されるパッド3の傾き状態によって両者間に「くさび効果」が発生し、ジャーナル2と、ジャーナル2にかかる荷重を支える3個の下半部のパッド3、3および3との隙間Cに供給された潤滑油には、図7に示すような油膜圧力分布P6、P1およびP2が発生する。
下半部の各パッド3、3および3に発生する油膜圧力分布P6、P1およびP2を全周積分するとジャーナル2にかかる荷重Wに一致する。ここで、最下部(真下)のパッド3について説明すると、パッド3の背面とピボット5との接触点T1が、ジャーナル2の回転に応じて変化する油膜圧力分布P1の中心点の鉛直下方に位置するように自由に移動する。この様な現象は、最下部(真下)のパッド3の両側に隣接するパッド3やパッド3についても同様である。
このようにして、パッド3は自動調心して全体的に軸受荷重Wを受けるようになり、オイルホイップを発生させる不安定化力の発生を防ぐことができるので、ティルティングパッドジャーナル軸受は自動調心機能を有し安定性に優れ、特に高い安定性が要求される高速回転機械に適応されている。
しかし、パッド3は揺動振動を行うことから、非同期振動が発生し不安定になることもある。それを防ぐために、パッド端部付近に溝を加工し、溝内の潤滑油の流れによって潤滑油の流出を防止するようにした発明が開示されている。
米国特許6361215号明細書 特開2001−132737号公報
ところが、近年、蒸気タービンや発電機の大型化、高速化の傾向が増した結果、安定性に優れたティルティングパッドジャーナル軸受といえども不安定振動が発生し易くなってきた。さらに、蒸気タービンの性能向上対策から、タービン段落数の増加、漏れ損失の低減、高温、高圧化の傾向が顕著であり、それらは軸系の危険速度の低下、システム減衰の低下、不安定化シール力の増大といった軸系の振動に対して、その安定度を低下する傾向を強めている。
その中で次のような特性をもつ不安定振動が確認されている。
負荷依存性があり、負荷が小さい間は全く生じないか、生じていても振幅が小さく問題にならず、負荷が大きくなると、はじめて発生するか、あるいは振幅が急速に成長して激しい振動になり、それ以上負荷を増すことが困難になる。
また、振動数が軸系の一次固有振動数に近く、軸の回転速度が一次危険速度を超えて運転されている領域で不安定振動が生じる例が多く、したがって振動数は回転同期振動数よりも低い。このような振動を発生させる原因は流体力でありこれを不安定化力と呼び、次式(1)のように連成ばね項でモデル化されることが多い。
Figure 0005767884
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、パッドにかかる負荷に異方性を持たせ軸受油膜の2方向の剛性の非対称性を強めることで、安定性の良いティルティングパッドジャーナル軸受および蒸気タービンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本実施形態のティルティングパッドジャーナル軸受は、軸受内輪の内部に円弧状の複数のパッドを該パッド背面の支持点まわりに揺動可能に内蔵したティルティングパッドジャーナル軸受において、軸受内輪の下半部に配置された各パッドにかかる負荷に異方性を持たせるために、前記下半部に配置された各パッドのうち、最下部に位置するパッドに隣接するパッドのパッド支持点を、前記パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向と逆方向に移動させることを特徴とする。
また、本実施形態の蒸気タービンは、蒸気タービン回転軸のジャーナルを請求項1乃至のいずれかに記載のティルティングパッドジャーナル軸受により、自動調心的に支持するようにしたことを特徴とする。
本発明の実施形態1に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図。 パッド支点位置とパッドにかかる負荷の関係を示す特性図。 パッドにかかる負荷の異方性を増加したときの効果を示す図。 本発明の実施形態2に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図。 本発明の実施形態3に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図。 本発明の実施形態4に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図。 従来技術のティルティングパッドジャーナル軸受の断面図。 図7中の1つのパッドの拡大説明図。 図2の特性図を得るための説明図。
以下、図面を参照して本発明に係るティルティングパッドジャーナル軸受の実施形態について説明する。なお、各図を通して同一部品や同一要素には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
[実施形態1]
図1、図2、図3および図9を参照して本発明の実施形態1について説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態1に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図である。
図1において、ティルティングパッドジャーナル軸受1の下半部に配置されたパッド3、3および3のうち、最下部すなわち真下に配置したパッド3は、当該パッド3の中心位置を通る直線L1上に配置されたピボット5により背面を支持されている。
しかし、この最下部のパッド3の図示水平方向左右のパッド(ジャーナル2の回転方向の前方および後方にそれぞれ隣接するパッド)3および3は、それぞれのパッド3、3の中心位置を通る直線L2およびL6を基点としてジャーナル2の回転方向後方(反回転方向)に予め定めた角度ΔxおよびΔxだけ移動(変位)した位置に配置したピボット5および5により背面を支持されるように設定されている。なお、ピボット5の移動角度(変位角度ともいう)Δxと、ピボット5の移動角度Δxとは同一角度でも良いし、異なる角度であっても良い。
(作用)
図2はパッド支点位置を移動させた場合のパッドにかかる負荷の変化を示した図である。
図2ではパッド3の支点位置が当該パッド3の中心からジャーナル2の回転方向に移動するとパッド3の揺動角(α)は正の方向に傾いてくさび効果が強まり、パッド3にかかる負荷が増大し、逆にパッド3の支点位置をジャーナル2の反回転方向に移動するとパッド3の揺動角(α)は負の方向に傾いてくさび効果が弱まり、パッド3にかかる負荷は減少することを意味している。
なお、図2の特性図は、以下説明するように、潤滑方程式(3)から得られた理論式(ピボットまわりのモーメントの釣り合いに関する式(4)およびパッドにかかる負荷と油膜力の釣り合いに関する式(5))をコンピュータ上でシミュレーションすることにより得たものである。
図9は図2の特性図を得るための説明図である。
図9において、ジャーナル2と下半部の各パッド3、3、3との間には、パッド3内面とジャーナル2の半径rの差に相当する間隙Cが形成されている。ジャーナル2は回転する場合、当該ジャーナル2とパッド3との間隙C内に形成される油膜力とジャーナル2の自重とが平衡する位置(破線で示すジャーナルは符号2’の位置)まで下降し、その中心はOから偏心量eだけ偏心したOまで移動する。
このときのジャーナル2’と各パッド3との間に形成される間隙h、h、hは次式(2)で表される。
Figure 0005767884
ここで、εはe/Cを表わし偏心率を意味し、Φは図9の偏心方向O―Oを基準とした元のジャーナル2との円周方向の角度を示す。また、αはパッド3の傾きを、β,βはパッドパッド3の支点位置からジャーナル2の回転方向後端、前端までの長さを示している。
またrはジャーナル2の半径、Op6は偏心方向O―Oを結ぶ直線からパッド3の支点までの角度をそれぞれ示している。
このようなティルティングパッドジャーナル軸受において、ジャーナル2’の自重に対してパッド3ごとに発生する軸受の油膜圧力pは円周方向座標をθ、軸方向座標をzとすると、下記式(3)に示す潤滑方程式から求まる。
Figure 0005767884
ここで、μは潤滑油の温度、Uはジャーナルの周速度を示す。ティルティングパッドジャーナル軸受では、パッド面において、パッドのほぼ中央に設置されているピボット回りのモーメントがゼロになるように油膜圧力が発生する。パッドの慣性を無視するとピボットまわりのモーメントの釣り合いより式(4)が得られ、パッドにかかる負荷Wpiと油膜力の釣り合いより式(5)が得られる。
Figure 0005767884
この式(4)、(5)で表わされた理論式を、コンピュータ上でシミュレーションすることにより上記図2を得ることができる。
上述した図2から明らかなように、真下に位置するパッド3の水平方向左右に位置するパッド3および3の支持位置はジャーナル2の回転方向と逆方向に移動させるようにしたことにより、各パッド3および3にかかる負荷は減り、主に水平方向の油膜力も減少する。それに伴って真下に位置するパッド3にかかる負荷が増え、垂直方向の油膜力が増加する。すなわち軸受油膜力の異方性が増加する。
図3はこのときのジャーナル3の最下部(真下)のパッド3の圧力分布P1´と水平方向左右のパッド3、3の圧力分布P2´、P6´の関係を示す図である。
図3からもわかるように、水平方向左右(ジャーナル2の回転方向前方および後方)のパッド3、3の圧力分布P2´、P6´をそれぞれP2、P6よりも小さく(P2´<P2、P6´<P6)することによって、ジャーナル3の最下部(真下)のパッド3の圧力分布P1´がP1よりも大きくなる(P1´>P1)ので、軸受油膜力の異方性が増加する。
(効果)
以上述べたように本実施形態1によれば、軸受油膜力の異方性が増加し、作動流体からの不安定化力による不安定振動の発生を防ぐことができ、安定性の良いティルティングパッドジャーナル軸受を提供することが可能である。
[実施形態2]
以下、図4を参照して本発明の実施形態2について説明する。
(構成)
図4は、本発明の実施形態2に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図である。
図4において、本実施形態2が図1の実施形態1と異なる点は、最下部(真下)のパッド3を支持するピボット5の位置をパッド3の中心すなわち、ジャーナル2の中心点0および当該パッド3の重心Gを結ぶ直線L1上からジャーナル2の回転方向に角度Δxだけ移動した位置に配置したこと、およびこの真下のパッド3に隣接するパッド3および3をそれぞれ支持するピボット5および5の位置を図7の従来例と同様にパッド3およびパッド3の中心位置を通る直線L2およびL6上に配置したことを特徴とするものである。
(作用)
本実施形態2では、最下部(真下)のパッド3の支持位置を当該パッド3の中心位置からジャーナル2の回転方向に移動しているため、当該パッド3にかかる負荷は増大し、垂直方向の油膜力は増大する。すなわち軸受油膜力の異方性の増加が可能となる。
(効果)
以上述べたように実施形態2によれば、軸受油膜力の異方性が増加し、作動流体からの不安定化力による不安定振動の発生を防ぐことができ、安定性の良いティルティングパッドジャーナル軸受を提供可能である。
[実施形態3]
以下、図5を参照して本発明の実施形態3について説明する。
(構成)
図5は、本発明の実施形態3に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図である。
本実施形態は、前述した実施形態1の技術的思想および実施形態2の技術的思想を組み合わせたものであり、最下部(真下)のパッド3を支持するピボット5の設置位置は直線L1上の中心位置からジャーナル2の回転方向に角度Δxだけ移動させ、隣接するパッド3および3を支持するピボット5および5の設置位置はそれぞれ直線L2上、L6上の中心位置からジャーナル2の反回転方向に角度Δx、Δxだけ移動させたことを特徴とするものである。
(作用)
最下部(真下)のパッド3の支持位置はパッド中心位置からジャーナル2の回転方向に移動しているため、パッド3にかかる負荷は増大する。それに加えて、隣接するパッド3および3の支持位置はジャーナル2の反回転方向に移動しているため、それらのパッド3および3にかかる負荷は減り、主に水平方向の油膜力も減少し、パッド3にかかる負荷がさらに増加する。すなわち軸受油膜力の異方性の増加が可能となる。
(効果)
以上述べたように実施形態3によれば、軸受油膜力の異方性が大きく増加し、作動流体からの不安定化力による不安定振動の発生を防ぐことができ、安定性の良いティルティングパッドジャーナル軸受を提供可能である。なお、本実施形態では実施形態1、2よりも大きな不安定化力による不安定振動の発生防止が可能である。
[実施形態4]
以下、図6を参照して本発明の実施形態4について説明する。
(構成)
図6は、本発明の実施形態4に係るティルティングパッドジャーナル軸受の下半部を示す断面図である。
本実施形態4は、パッド3の支点となるピボット5の設置位置を移動させずに、パッド3自体を移動させるようにしたものである。
図6はティルティングパッドジャーナル軸受1の下半分に設置されたパッド3、3、3のうち最下部(真下)のパッド3は移動せず、左右のパッド3、3のみをジャーナル2の回転方向に角度Δxだけ移動した形態を示す。ここで、左右のパッド3および3のうち、破線で示すパッドは移動前の位置を示し、実線で示すパッドはジャーナル2の回転方向に角度Δxだけ移動した後の位置を示している。なお、G´は移動前の重心、Gは移動後の重心を表す。
(作用)
図6のようにパッド3および3をジャーナル2の回転方向に移動させる場合、パッド3、3を支持するピボット5、5がジャーナル2の回転方向後方に移動するようにした実施形態1(図1)の場合と同様に、パッドの揺動角度αが負方向に傾いてくさび効果が弱まり、パッド3および3にかかる負荷を減少させることが可能になる。
逆に、パッド3および3をジャーナル2の矢視回転方向とは逆方向(時計回り)に移動させる場合、パッドの揺動角度αが小さくなり、垂直方向の油膜力が増加して軸受油膜力の異方性が増加する。
なお、図6に示した例では左右のパッド3、3をジャーナル2の回転方向に角度Δx移動したが、最下部(真下)のパッド3をジャーナル2の反回転方向(時計回り)に移動させるようにしてもよい。この場合パッド3を支持するピボット5をジャーナル2の矢視回転方向に移動するようにした実施形態2(図4)の場合と同様に、くさび効果を強めることが可能になる。
(効果)
以上述べたように実施形態4によれば、軸受油膜力の異方性が大きく増加し、作動流体からの不安定化力による不安定振動の発生を防ぐことができ、安定性の良いティルティングパッドジャーナル軸受を提供可能である。
なお、以上説明した実施形態は、例示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。また、この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。その場合の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ティルティングパッドジャーナル軸受、2…回転軸のジャーナル(軸頸部)、2a…ジャーナル摺動面、3(3、3、・・・3)…円弧状のパッド、4…軸受内輪、4a…軸受内輪内面、5…ピボット、G…パッドの重心、C…パッドとジャーナルの隙間、Δx・・・Δx…ピボット位置の移動角度。

Claims (5)

  1. 軸受内輪の内部に円弧状の複数のパッドを該パッド背面の支持点まわりに揺動可能に内蔵したティルティングパッドジャーナル軸受において、
    軸受内輪の下半部に配置された各パッドにかかる負荷に異方性を持たせるために、前記下半部に配置された各パッドのうち、最下部に位置するパッドに隣接するパッドのパッド支持点を、前記パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向と逆方向に移動させることを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
  2. 軸受内輪の内部に円弧状の複数のパッドを該パッド背面の支持点まわりに揺動可能に内蔵したティルティングパッドジャーナル軸受において、
    軸受内輪の下半部に配置された各パッドにかかる負荷に異方性を持たせるために、前記下半部に配置された各パッドのうち、最下部に位置するパッドのパッド支持点を、前記パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向と同方向に移動させることを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
  3. 軸受内輪の内部に円弧状の複数のパッドを該パッド背面の支持点まわりに揺動可能に内蔵したティルティングパッドジャーナル軸受において、
    軸受内輪の下半部に配置された各パッドにかかる負荷に異方性を持たせるために、前記下半部に配置された各パッドのうち、最下部に位置するパッドのパッド支持点を、前記パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向と同方向に移動させ、前記最下部に位置するパッドに隣接するパッドのパッド支持点を、前記パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向と逆方向に移動させることを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
  4. 軸受内輪の内部に円弧状の複数のパッドを該パッド背面の支持点まわりに揺動可能に内蔵したティルティングパッドジャーナル軸受において、
    軸受内輪の下半部に配置された各パッドにかかる負荷に異方性を持たせるために、前記下半部に配置された各パッドのうち、最下部に位置するパッドに隣接するパッドのパッド支持点を移動させずに当該隣接するパッド自体を該パッドの中心位置を起点としてジャーナルの回転方向に移動させることを特徴とするティルティングパッドジャーナル軸受。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載のティルティングパッドジャーナル軸受により、蒸気タービン回転軸のジャーナルを自動調心的に支持するようにしたことを特徴とする蒸気タービン。
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