JP5767277B2 - ゲートウェイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信ネットワーク相互間の通信接続を中継するゲートウェイ装置に関し、特に、端末装置間において動的に決定したデータ送信間隔の条件(例えば、その下限値)を損なうことなく当該端末装置間の通信を中継することのできるゲートウェイ装置に関する。本ゲートウェイ装置は、例えば車両に搭載され、車載ネットワークシステムを構成するネットワーク相互間の通信接続を中継する。
従来、車載ネットワークシステムにおけるゲートウェイ装置として、CAN(Controller Area Network)通信規格に準拠し、一のネットワークから受信したフレームをメモリに蓄積して、当該受信したフレームを当該メモリから送信用バッファへ順次転送しつつ、送信用バッファ内のフレームを送信機により他のネットワークへ送出する、ゲートウェイ装置が知られている(特許文献1参照)。
このゲートウェイ装置では、送信機によりフレームが送出されて送信用バッファ内に空きができる毎に、即座に上記メモリから送信用バッファへ新たなフレームを非同期で転送し、メモリから送信用バッファへのフレーム転送の遅れを防止して、フレーム送信に係る処理の遅れを最小化している。
これにより、上記ゲートウェイ装置は、送信先であるネットワークの空き時間(バス上にデータが何も送出されていない時間)を最小化して、当該ネットワークにおける通信効率を最大化することができる。
ところで、車載ネットワークシステムにおいては、様々な車両動作の制御を行う複数のECU(電子制御装置、Electronic Control Unit)が車載ネットワークを介して通信可能に接続され、各ECUは、それぞれが受け持つ制御動作に係るデータを他のECUとの間で送受信することにより、車両全体として適切な制御を実現する。
すなわち、各ECUは、車両動作の制御に係る処理と通信に係る処理とを、当該ECUに与えられた処理能力の範囲内で同時に実行しており、通常は、車両の動作状態に応じて車両制御に係る処理負荷が増加しても、一定の通信処理能力が確保されている。
しかしながら、例えば通常の車両動作の制御に加えて付加的な処理が求められるような場合には、車両制御の負荷変動や当該付加的処理の負荷変動に伴って、通信処理の能力は低下し、その時々の通信処理能力を超えて短い時間間隔でフレームが到来してしまうと、それらのフレームを正しく受信できない事態が生じ得る。
例えば、車両動作の異常を診断する際には、車両外部から車載ネットワークに診断装置が接続され、当該診断装置と各ECUとの間で、各ECUの動作を診断するための様々な情報のやりとり(診断通信)が行われる。ここで、診断装置がECUへ送信する一塊りの情報を、「診断情報」と称するものとする。
一方、CAN通信規格に従うフレームは、1フレーム当たり最大7byteの情報しか伝達することができない。このため、診断装置は、8byte以上の診断情報を送信する場合には、当該診断情報を7byte以下のデータに分割し、複数の連続するフレームとして送信する。
しかしながら、このような車両診断のための処理が行われる際には、各ECUは、通常の車両制御に係る処理に加えて、診断器との通信や自己診断のための付加的な処理を行うこととなるため、診断装置から短い周期で連続的にフレームが送信されたとしても、当該フレームの全てを受信できない場合があり得る。
そこで、このような状態を防止するため、診断通信においては、ECUが診断装置に対してフレーム送信周期の下限値を指定するためのフレームを送信する方法が用いられている。これにより、ECUと診断装置との間のデータ送信間隔の条件が、当該ECUにおける処理負荷に応じて動的に決定されることとなる。
この場合、診断通信は、例えば次のような手順で行われる。
まず、診断装置は、ECUに対し、複数のフレームにより診断情報を分割して送信することを示すフレーム(First Frame。以下、「FFフレーム」と称する)を送信する。このFFフレームには、その診断情報全体の長さ(データ長)が含まれる。
FFフレームを受信したECUは、診断情報を構成する後続のフレーム(Consecutive Frame。以下、「CFフレーム」と称する)の送信周期を指定すべく、診断装置に対しFC(Flow Control)フレームを送信する。このFCフレームには、上記CFフレームの送信周期の下限を指定する値(下限値)STminが含まれている。
FCフレームを受信した診断装置は、当該FCフレームに含まれる上記下限値STmin以上の送信周期で(又は送信間隔で)CFフレームをECUへ送信する。これにより、ECUは、送信された全てのCFフレームを受信することが可能となり、これらのCFフレームからデータを抽出して診断情報の全体を取得することができる。なお、ECUは、受信したCFフレームに含まれるデータのデータ長を積算し、その積算値と上記FFフレームに含まれていた診断情報全体のデータ長とを比較することにより、全てのCFフレームを受信したか否かを判断することができる。
上述した診断通信によれば、診断装置から連続して送信される複数のフレームは、上記STmin以上の間隔でECUに到来することとなり、当該ECUは、これら連続する複数のフレームを正しく受信して、当該フレームにより分割して送信された診断情報を適正に受信することができる。
しかしながら、上記従来のゲートウェイ装置が診断装置とECUとの間に介在した場合には、図11に示すように、診断装置から一のネットワークに対してSTmin以上の周期でCFフレームが送出されたとしても、他のネットワークに接続されたECUに対して当該CFフレームがSTmin以上の周期で到来するとは限らない。
図11は、従来のゲートウェイ装置を用いて構成された車載ネットワークシステムにおける、診断通信の一例を示す図である。図11には、診断通信を構成する通信イベントが図示上方から下方に向かって時系列に示されている。図示の例では、診断装置1100は診断情報を複数のフレームに分割して送信しようとしている。また、診断装置1100はネットワークAに、診断情報の送信先であるECU1104はネットワークBに、それぞれ接続されており、ゲートウェイ装置1102はネットワークA及びネットワークBに接続されてネットワーク間の通信を中継している。
符号1110及び1112により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワークAに接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、診断装置1100のにおける時間の経過及びゲートウェイ装置1102のネットワークA側通信機における時間の経過をそれぞれ表している。また、符号1114及び1116により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワークBに接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、ゲートウェイ装置1102のネットワークB側通信機における時間の経過及びECU1104における時間の経過をそれぞれ表わしている。
ライン1110〜1116のうち互いに隣接するライン間に描かれた図示横方向の実線矢印は、それぞれ通信イベントを表わしている。より詳細には、ライン1110とライン1112との間の実線矢印はネットワークAにおける通信イベントを表わし、ライン1114とライン1116との間の実線矢印はネットワークBにおける通信イベントを表わしている。また、ライン1112とライン1114との間の図示横方向の破線矢印は、ゲートウェイ装置1102の内部を通過する受信フレームの流れを模式的に示している。
まず、診断装置1100は、ECU1104に向けてFFフレーム1120をネットワークAへ送出し、当該FFフレーム1120は、ゲートウェイ装置1102を介してネットワークBへ送出され、ECU1104に受信される。次に、FFフレーム1120を受信したECU1104は、送信周期の下限値STminを指定するFCフレーム1122を、診断装置1100に向けてネットワークBへ送出する。当該送出されたFCフレーム1122は、ゲートウェイ装置1102を介してネットワークAへ送出され、診断装置1100に受信される。
次に、診断装置1100は、5つのCFフレーム1130、1132、1134、1136、及び1138を、上記FCフレームにより指定された送信周期の下限値STmin以上の時間間隔で、ネットワークAへ送出し、各FCフレーム1130〜1138は、ゲートウェイ装置1102に受信される。そして、ゲートウェイ装置1102は、受信したこれらのFCフレーム1130〜1138をネットワークBへ送出しようと試みる。
ここで、CAN通信規格に従うフレームには、当該フレームの送信の優先度を表わす識別子(ID、Identifier)が含まれており、2つ以上の送信機が一のネットワークに対して同時にフレームを送信しようとする場合、各送信機は自装置が送信しようとするフレームより優先度の高いフレームが他の送信機から同時に送信されようとしている場合には、その送信動作を中止して当該優先度の高いフレームの送信完了を待たなければならない。なお、優先度の高いフレームが他の送信機から同時に送信されようとしているか否かは、各フレームの先頭に配されたIDコードがバス上にシリアルデータとして送出されることにより、各フレームのIDコードが当該バス上でビット毎に比較されることにより判断される。
図11の例では、例えば時刻t7からt8までの期間1140において、CFフレーム1130〜1138より優先度の高いフレームが、ECU1104以外の他のECU(不図示)からネットワークBに送出されたものとする。
このため、ゲートウェイ装置1102は、期間1140においては、受信したCFフレーム1130〜1138をネットワークBへ送出することができず、これらのCFフレーム1130〜1138を自装置内のメモリに保存することとなる。そして、ゲートウェイ装置1102は、ネットワークBにおいて上記優先度の高いフレームの送信が終了した時刻t8の後に、メモリ内に保存したCFフレーム1130〜1138を順次、ネットワークBへ送出する。
一般に従来のゲートウェイ装置は、特許文献1に記載のゲートウェイ装置の如く、専ら一のネットワークから他のネットワークへ向かうフレームの流れが自装置内部で停滞しないように、自装置内部に保存したフレームをできる限り迅速に他のネットワークへ送出するように構成されている。
このため、ゲートウェイ装置1102に保存されたCFフレーム1130〜1138は、ECU1104から指定された送信周期の下限値STminよりも短い時間間隔で、ゲートウェイ装置1102からネットワークBへ送出されることとなる。その結果、ECU1104は、CFフレーム1130〜1138の一部を受信できなくなり、診断装置1100から送信された診断情報を正しく受信できない事態が発生し得る。
特開2007−243322号公報
上記背景より、端末装置間において動的に決定したデータ送信間隔の条件(例えば、その下限値)を損なうことなく当該端末装置間の通信を中継することのできるゲートウェイ装置の実現が望まれている。
本発明は、一のネットワークを構成する一のバスに接続された一の端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置である。本ゲートウェイ装置は、前記一のバスから受信したデータの前記他のバスへの送信を管理すると共に、前記他のバスから受信したデータの前記一のバスへの送信を管理する処理装置を備える。そして、前記処理装置は、前記一の端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、データ送信間隔を指定する情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶するよう構成され、かつ、前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に保存し、当該保存したデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記一の端末装置へ送信するよう構成されている。
本発明の一の態様によると、前記処理装置は、さらに、前記他のバスから受信して前記一のバスへ送出する第2の所定の信号の、自装置である前記ゲートウェイ装置内での滞留時間を計測し、前記計測した滞留時間が所定時間を超えており、かつ、前記一の端末装置から受信した前記第1の所定の信号に含まれる前記情報から特定されるデータ送信間隔が所定の時間間隔より短い間隔を含むときは、当該情報を予め定めた所定の時間間隔以上のデータ送信間隔を指定する内容に書き換えて、当該書き換え後の前記第1の所定の信号を前記他の端末装置へ送信するよう構成されている。
本発明の他の態様によると、前記第2の所定の信号は、前記他の端末装置から前記一の端末装置に向けてデータを連続送信する旨の通知を含むものである。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の信号に含まれる前記情報が表すデータ送信間隔の指定は、前記第2の所定の信号により通知される連続送信に係るデータに対して適用される。
本発明の他の態様によると、前記一のネットワーク及び前記他のネットワークは、共に車両に搭載された車載ネットワークであり、前記ゲートウェイ装置は、車両に搭載されて上記車載ネットワーク間の通信を中継するものである。
本発明の他の態様によると、前記一の端末装置は、前記車両の動作を制御する電子制御装置(ECU)であり、前記他の端末装置は、前記車両の外部から前記他のネットワークに接続される、車両動作を診断するための診断装置である。
本発明の他の態様によると、前記第1の所定の信号を受信しないとき、又は、前記第1の所定の信号が含む情報により特定されるデータ送信間隔の下限値が0であるときは、前記他の端末装置から受信したデータを前記一の端末装置に向けて任意の送信間隔で送信する。
また、本発明は、一のネットワークを構成する一のバスに接続された一の端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置であって、前記一の端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、データ送信間隔を指定する情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶する手段を備え、かつ、前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に保存し、当該保存したデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記一の端末装置へ送信する手段と、を備える。
さらに、本発明は、一のネットワークを構成する一のバスに接続された一の端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置が備える処理装置により行われるデータ転送処理の方法である。本方法は、前記一の端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、データ送信間隔を指定する情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶するステップと、前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に記憶させるステップと、当該記憶させたデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記一の端末装置へ送信するステップと、を含んでいる。
本発明によれば、通信ネットワーク相互間の通信接続を中継するゲートウェイ装置において、端末装置間において動的に決定したデータ送信間隔の条件を損なうことなく当該端末装置間の通信を中継することができる。
車載ネットワークシステムに適用された本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の、動作の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の、処理装置が行う受信処理の手順を示すフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の、処理装置が行う送信処理の手順を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置の構成を示す図である。 バス上に高優先度フレームが頻繁に送出される状態における、第1の実施形態に係るゲートウェイ装置10の動作の例を示す図である。 図7と同じ状態における、本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置の動作の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置の、処理装置が行う受信処理の手順を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置の、処理装置が行う送信処理の手順を示すフロー図である。 従来のゲートウェイ装置を用いて構成された車載ネットワークシステムにおける、診断通信の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、車載ネットワークシステムに適用された本発明の第1の実施形態に係るゲートウェイ装置の例を示す図である。
本ゲートウェイ装置10は、例えば、車載ネットワークシステム1を構成するネットワーク100及び102に接続され、ネットワーク100とネットワーク102との間の通信接続を中継する。
より具体的には、ネットワーク100は、バス104と、当該バス104を介して互いに通信可能に接続された、例えばECU110、112、114、116とを有する。また、ネットワーク102は、バス106と、当該バス106を介して互いに通信可能に接続された、例えばECU120、122、124とを有する。なお、図1において、バス104及び106にそれぞれ接続されているECUの数は一例であり、車両制御の必要に応じてそれぞれ任意の数のECUを接続することができる。
ゲートウェイ装置10は、ネットワーク100のバス104とネットワーク102のバス106とに接続され、バス104及びバス106間の通信接続を中継する。また、ネットワーク102のバス106には、車両動作の診断を行う際に、バス106に設けられたコネクタ等(不図示)を介して診断装置130が車両外部から接続される。
診断装置130は、バス106を介してECU120〜124と通信すると共に、バス106、ゲートウェイ装置10、及びバス104を介してECU110〜116と通信し、各ECU120〜124、110〜116から制御動作に関する診断データを収集すると共に、当該診断データの収集に必要な測定パラメータ等の診断情報を各ECU110〜116、120〜124へ送信する。
ここで、診断装置130と各ECU110〜116、120〜124との間の通信は、診断通信の形式に従って行われるものとする。すなわち、診断装置130は、ECU110〜116、120〜124に対し、診断情報を複数のフレームに分割して送信することができるものとし、ECU110〜116、120〜124は、診断装置130に対し、当該複数のフレームの送信周期の下限値を指定することができるものとする。
より具体的には、診断装置130は、通信相手であるECU110〜116、120〜124の何れかのECUに対し、FFフレームを送信して、診断情報を複数のフレーム(CFフレーム)に分割して送信する旨を通知し、当該通信相手であるECUは、診断装置130に対し、FCフレームを送信してフレーム送信周期の下限値を指定し、診断装置130は、指定された当該下限値以上の時間間隔で、後続するCFフレームを送信する。
すなわち、FCフレームは、一の端末装置から他の端末装置に向けて送信される、データ送信間隔を指定する情報を含む第1の所定の信号であり、FFフレームは、他の端末装置から一の端末装置に向けてデータを連続送信する旨の通知を含む、第2の所定の信号である。また、第1の所定の信号であるFCフレームが指定するデータ送信間隔(すなわち、フレーム送信周期の下限値)は、第2の所定の信号であるFFフレームによって通知される連続送信に係るデータに対して適用される。
図2は、ゲートウェイ装置10の構成を示すブロック図である。
本ゲートウェイ装置10は、CAN通信モジュール200a及び200bと、処理装置202と、記憶装置204と、を有する。
CAN通信モジュール200aは、受信機210aと、受信MB(メッセージボックス、Massage Box)212aと、送信機214aと、一つ以上の送信MB216aと、ステータスレジスタ218aと、を備える
受信機210aは、CAN通信規格に従ってバス104からフレームを受信し、当該受信したフレームを受信MB212aに格納する。受信MB212aは、受信機210aが受信したフレーム(受信フレーム)の一時記憶装置、例えばレジスタであり、受信MB212aに格納された受信フレームは、処理装置202により読み出される。
送信MB216aは、一時記憶装置、例えばレジスタであり、処理装置202からCAN通信モジュール200aに入力された送信すべきフレーム(送信フレーム)を格納する。送信機214aは、CAN通信規格に従って、一つ以上の送信MB216aに格納されている送信フレームを、優先度順に送信する。ここで、送信フレームの優先度は、当該送信フレームに含まれるID番号に従って決定され、通常は、ID番号の小さいフレームほど優先度が高いものと判断される。
ステータスレジスタ218aは、CAN通信モジュール200aの動作状態を表わすデータ(ステータスデータ)が格納される一時記憶装置である。ステータスレジスタ218aは、上記動作状態として、例えば、受信MB212aにおける受信フレームの格納の有無、各送信MB216aにおける送信フレームの格納の有無を表わすステータスデータを格納する。
CAN通信モジュール200bは、CAN通信モジュール200aと同様の構成を有しており、バス104に代えてバス106に接続されることのみが異なる。すなわち、CAN通信モジュール200bの受信機210b、受信MB212b、送信機214b、送信MB216b、及びステータスレジスタ218bは、それぞれ、CAN通信モジュール200aの受信機210a、受信MB212a、送信機214a、送信MB216a、及びステータスレジスタ218aに対応する。従って、CAN通信モジュール200bを構成する上記各構成要素の説明については、記載の重複を避けて理解を容易にするため、上述したCAN通信モジュール200aの、上記対応する各構成要素についての説明を援用するものとする。
本実施形態では、CAN通信モジュール200a及び200bは、共に、汎用ロジックIC(Integrated Circuit)や大規模集積回路(LSI、Large scale Integration)、あるいはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより構成されている。ただし、CAN通信モジュール200a及び200bにCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えるものとし、上述したCAN通信モジュール200a及び200bの機能の一部をソフトウェア機能(上記プロセッサがソフトウェアを実行することにより実現される機能)として実現することもできる。
記憶装置204は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、CAN通信モジュール200aの受信機210aが受信したフレームを一時的に記憶しておくための送信バッファ220bと、CAN通信モジュール200bの受信機210bが受信したフレームを一時的に記憶しておくための送信バッファ220aと、を有している。
より具体的には、送信バッファ220a及び220bは、それぞれ、記憶装置204内の所定のアドレスから始まる所定の大きさの記憶領域であり、当該記憶領域に上記受信した複数のフレームをそれぞれ記憶しておくことができる。なお、図2において、送信バッファ220a及び220bを示す矩形内にそれぞれ点線で示した仕切り線は、当該送信バッファ220a及び220bが、それぞれ複数のフレームを格納する領域を有していることを模式的に示したものであり、例えば仕切り線で区切られた各領域にそれぞれ一つのフレームが保存される。
また、図2においては、送信バッファ220a及び220bは、上記仕切り線により4つの領域に区切られて4つのフレームを保存するものとなっているが、これに限らず、記憶装置204の記憶容量に応じた範囲において、それぞれ5個以上のフレームを保存できるように構成することもできる。
処理装置202は、CPU等のプロセッサとRAMやROM(Read Only Memory)等の記憶装置とを備えるコンピュータであり、周期指定検出ユニット230と、送信間隔調整ユニット232と、を備える。ここで上記各ユニットは、コンピュータである処理装置202がプログラムを実行することにより実現される仮想マシンであり、機能実現手段である。ただし、上記各ユニットは、ハードウェアにより構成することもできる。なお、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
ここで、処理装置202の動作の理解を容易にするため、以下では、バス104に接続されたECU110とバス106に接続された診断装置130との間で、ゲートウェイ装置10を介した診断通信が行われるものとする。ただし、図2に示すゲートウェイ装置10は、診断装置130がバス104に接続された他の任意のECUとの間で診断通信を行う場合にも、同様に適用することができる。
周期指定検出ユニット230は、バス104から受信されたフレームをCAN通信モジュール200aの受信MB212aから読み出して、送信バッファ220bに時系列に保存する。本実施形態では、例えば、送信バッファ220bの記憶領域の先頭から受信時刻順に受信フレームが記憶されるものとする。したがって、周期指定検出ユニット230は、新たに受信したフレームを、送信バッファ220bに最後に記憶されたフレームの後ろの記憶領域に保存することにより、上記時系列順の保存を行うことができる。
また、周期指定検出ユニット230は、当該受信されたフレーム(受信フレーム)がFCフレームか否かを判断し、受信フレームがFCフレームであるときは、当該FCフレームに含まれるデータからフレーム送信周期の下限を指定する値(下限値)を取得し、当該取得した下限値を、処理装置202が備えるRAM等の記憶装置(不図示)に記憶する。
なお、一般に、診断通信に用いられるFFフレーム、FCフレーム、及びCFフレームには、それぞれ、上述した優先度を示すIDコード(ID番号)とは別に、当該フレームの種類(FF、FC、又はCF)を識別するためのフレーム識別コードがデータとして含まれている。したがって、周期指定検出ユニット230は、受信フレームに含まれる上記フレーム識別コードを参照することにより、当該受信フレームがFCフレームであるか否かを判断することができる。同様に、以下の説明に記載されているFFフレーム、FCフレーム、又はCFフレームであるか否かについての判断は、特に断りのない限り、上記フレーム識別コードを参照することにより行われるものとする。
送信間隔調整ユニット232は、CAN通信モジュール200bに空いている(すなわち、フレームが格納されていない)送信MB216bがあるときは、当該空いている送信MB216bへ、送信バッファ220bの先頭に保存されているフレームを転送する。このとき、送信間隔調整ユニット232は、当該先頭に保存されているフレームがCFフレームであるときは、周期指定検出ユニット230が記憶した上記フレーム送信周期の下限値を参照し、送信バッファ220bから送信MB216bへのCFフレームの転送間隔が上記下限値以上の時間間隔となるように、送信MB216bへフレーム転送処理を制御する。
より具体的には、送信間隔調整ユニット232は、まず、先頭の送信バッファ220bに保存されているフレームがCFフレームか否かを判断する。そして、CFフレームであるときは、最初のCFフレームか否かを判断し、最初のCFフレームであるときは、当該最初のCFフレームを空いている送信MB216bへ転送すると共に、処理装置202が備えるタイマ(不図示)により、当該転送後の経過時間の計測を開始する。
一方、先頭の送信バッファ220bに保存されているフレームがCFフレームであるが最初のCFフレームでないとき、すなわち、後続のCFフレームであるときは、上記タイマにより計測された前回のCFフレーム転送からの経過時間が上記下限値以上であるか否かを判断する。
そして、上記経過時間が上記下限値未満であるときは、送信バッファ220bの先頭に保存されているCFフレームに代えて、送信バッファ220bに記憶されているCFフレーム以外のフレームのうち受信時刻が最も古いフレームを、空いている送信MB216bへ転送する。一方、上記経過時間が上記下限値以上であるときは、送信バッファ220bの先頭に保存されているCFフレームを、空いている送信MB216bへ転送すると共に、上記タイマにより、当該転送後の経過時間の計測を新たに開始する。
また、一方、送信バッファ220bの先頭に保存されているフレームがCFフレームでないときは、送信間隔調整ユニット232は、当該先頭に保存されているフレームを、そのまま空いている送信MB216bへ転送する。
そして、送信バッファ220b内のいずれかのフレームを送信MB216bへ転送した後は、送信バッファ220bに受信フレームが時系列順に格納されている状態となるように、送信バッファ220bの受信フレームをその到着時刻順にソートする。このソートは、例えば、当該転送により送信バッファ220b内に生じた空き領域以降の領域に保存されているフレームを当該送信バッファ220bの先頭方向へ移動させ、送信バッファ220b内にフレームが連続して保存されている状態となるようにすることで行うことができる。
上記の構成を有するゲートウェイ装置10は、処理装置202の周期指定検出ユニット230により、ECU110から診断装置130へ送信されたFCフレームを検出し、当該FCフレームにより指定されたフレーム送信周期の下限値を取得して記憶する。そして、ゲートウェイ装置10は、送信間隔調整ユニット232により、診断装置130からECU110へ向けてCFフレームを転送する際に、上記記憶した下限値を参照し、送信バッファ220bから送信MB216bへのCFフレームの転送間隔が上記下限値以上となるように、送信MB216bへのフレーム転送処理を制御する。
これにより、ゲートウェイ装置10は、ECU110と診断装置130との間で動的に決定されたデータ送信間隔の条件(すなわち、FCフレームにより与えられたフレーム送信周期の下限値の指定)を損なうことなく、診断装置130から送信されるCFフレームをECU110に中継することができる。
図3は、診断装置130とECU110との間の診断通信を中継する、ゲートウェイ装置10の動作の一例を示す図である。図3には、当該診断通信を構成する通信イベントが、図示上方から下方に向かって時系列に示されている。
符号300及び302により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワーク102のバス106に接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、診断装置130における時間の経過及びゲートウェイ装置10のCAN通信モジュール200bにおける時間の経過をそれぞれ表している。また、符号304及び306により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワーク100のバス104に接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、ゲートウェイ装置10のCAN通信モジュール200aにおける時間の経過及びECU110における時間の経過をそれぞれ表わしている。
ライン300〜306のうち互いに隣接するライン間に描かれた図示横方向の実線矢印は、それぞれ通信イベントを表わしている。より詳細には、ライン300とライン302との間の実線矢印はバス106における通信イベントを表わし、ライン304とライン306との間の実線矢印はバス104における通信イベントを表わしている。また、ライン302とライン304との間の図示横方向の破線矢印は、ゲートウェイ装置10内部を通過する受信フレームの流れを、模式的に示している。
まず、診断装置130は、ECU110に向けてFFフレーム310をバス106へ送出し、当該FFフレーム310は、ゲートウェイ装置10を介してバス104へ送出され、ECU110に受信される。次に、FFフレーム310を受信したECU110は、送信周期の下限値T1を指定するFCフレーム312を、診断装置130に向けてバス104へ送出する。
当該送出されたFCフレーム312は、ゲートウェイ装置10により受信され、ゲートウェイ装置10の周期指定検出ユニット230により検知される。当該周期指定検出ユニット230は、FCフレーム312からフレーム送信周期の下限値T1を取得し、当該取得した下限値T1を記憶した後、当該FCフレーム312をそのままバス106へ送出する。送出された当該FCフレーム312は、バス106を介して診断装置130に受信される。
次に、FCフレーム312を受信した診断装置130は、例えば5つのCFフレーム320、322、324、326、及び328を、上記FCフレーム312により指定された送信周期の下限値T1以上の時間間隔でバス106へ送出する。当該送出されたCFフレーム320〜328は、ゲートウェイ装置10に受信され、周期指定検出ユニット230により送信バッファ220aに一旦格納された後、送信間隔調整ユニット232により送信MB216aへ転送され、送信機214aによりバス104への送信が試みられる。これにより、より優先度の高いフレームがバス104上に送信されなければ、上記受信されたフレームは、送信バッファ220a及び送信MB216a内に留まることなく、送信機214aからバス104へ送出される。
図3に示す例では、診断装置130からCFフレーム320がバス106上に送出される時刻より少し前の時刻t1から、CFフレーム238がバス106へ送出される時刻より少し後の時刻t2までの期間340において、バス104上にCFフレーム320〜328よりも優先度の高いフレームが他のECUから送出されたとする。この場合、ゲートウェイ装置10が備える送信機214aは、CAN通信規格に従い、バス104上に送出された上記優先度の高いフレームよりも優先度の低いCFフレーム320〜328の送出を中止し、上記優先度の高いフレームの送信完了を待機する。その結果、バス106から受信されたCFフレーム320〜328は、送信バッファ220a内に全て保存され蓄積される。
時刻t2を過ぎ、バス104上に優先度の高いフレームが送出されなくなると、ゲートウェイ装置10の送信機214aは、CAN通信規格に従い、送信MB216a内のフレームを優先度順にバス104へ送出するので、送信MB216aには順次空きが生ずることとなる。送信間隔調整ユニット232は、送信MB216aに空きが生じたことを検知すると、周期指定検出ユニット230が記憶した上記下限値以上の時間間隔で、送信バッファ220a内のCFフレーム320〜328を送信MB216aへ転送する。
これにより、ゲートウェイ装置10の送信機214aは、診断装置130からのCFフレーム320〜328を、上記下限値以上の時間間隔でECU110へ送信することとなる。
次に、ゲートウェイ装置10の処理装置202の動作手順について説明する。
処理装置202は、バス104及びバス106から受信されたフレームを、それぞれ、受信MB212a及び212bから取得して送信バッファ220b及び220aに格納する受信処理と、送信バッファ220a及び220bに格納されたフレームを、それぞれ送信MB216a及び216bへ転送する送信処理と、を行う。以下、受信処理及び送信処理の手順を、順に説明する。
〔受信処理〕
まず、処理装置202が行う受信処理の手順について、図4に示すフロー図に従って説明する。以下の説明では、一例としてバス104から受信されたフレームを受信MB212aから取得して送信バッファ220bに格納する場合の受信処理について説明する。
なお、バス106から受信されたフレームを受信MB212bから取得して送信バッファ220aに格納する場合の受信処理は、以下に示すバス104から受信されたフレームを受信MB212aから取得して送信バッファ220bに格納する場合の受信処理と同様である。
すなわち、以下に示す受信処理は、「バス104」との記載を「バス106」に置き換えると共に、CAN通信モジュール200aの各要素についての記載をCAN通信モジュール200bの各要素に置き換え、「送信バッファ220b」との記載を「送信バッファ220a」に置き換えることにより、バス106から受信されたフレームを受信MB212bから取得して送信バッファ220aに格納する場合の受信処理となる。
本処理は、ゲートウェイ装置10の電源が投入されたときに開始する。
処理を開始すると、まず、処理装置202は、CAN通信モジュール200aを介してバス104よりフレームを受信したか否かを判断する(S100)。この判断は、例えば、処理装置202がCAN通信モジュール200aのステータスレジスタ218aを参照し、受信MB212aにフレームが格納されているか否かを判断することにより行うことができる。
そして、バス104からフレームを受信していないときは(S100、No)、ステップS100に戻ってフレームが受信されるのを待機し、一方、フレームを受信したときは(S100、Yes)、周期指定検出ユニット230は、受信MB212aから受信フレームを読み出し、当該受信フレームがFCフレームか否かを判断する(S102)。この判断は、上述したように、受信フレームに含まれるフレーム識別コードを参照することにより行うことができる。
ステップS102において受信フレームがFCフレームであったときは(S102、Yes)、周期指定検出ユニット230は、当該FCフレームに含まれるデータからフレーム送信周期の下限値の指定を取得し、当該取得した下限値を、処理装置202が備える記憶装置(不図示)に記憶する(S104)。その後、周期指定検出ユニット230は、上記受信フレームを、記憶装置204の送信バッファ220bに時系列に保存する(S106)。この時系列の保存は、上述したように、例えば送信バッファ220b内に最後に保存されたフレームの後ろの記憶領域に、上記受信フレームを保存することにより行うことができる。
ステップS106において受信フレームを送信バッファ220bに保存した後は、ステップS100に戻って処理を繰り返す。なお、本処理は、ゲートウェイ装置10の電源が断になったときに終了する。
一方、ステップS102において受信フレームがFCフレームでないときは(S102、No)、周期指定検出ユニット230は、ステップS106に処理を移し、受信フレームを送信バッファ220bに保存する。
〔送信処理〕
次に、処理装置202が行う送信処理の手順について、図5に示すフロー図に従って説明する。以下の説明では、一例として送信バッファ220aに格納されたフレームを送信MB216aへ転送する送信処理について説明する。
なお、送信バッファ220bに格納されたフレームを送信MB216bへ転送する場合の送信処理は、以下に示す送信バッファ220aに格納されたフレームを送信MB216aへ転送する送信処理と同様である。
すなわち、以下に示す送信処理は、「バス104」との記載を「バス106」に置き換えると共に、CAN通信モジュール200aの各要素についての記載をCAN通信モジュール200bの各要素に置き換え、「送信バッファ220a」との記載を「送信バッファ220b」に置き換えることにより、送信バッファ220bに格納されたフレームを送信MB216bへ転送する送信処理となる。
本処理は、ゲートウェイ装置10の電源が投入されたときに開始する。
処理を開始すると、まず、処理装置202の送信間隔調整ユニット232は、CAN通信モジュール200aの送信MB216aに空きがあるか否か、すなわち、フレームを格納していない送信MB216aがあるか否かを判断し(S200)、空きがないときは(S200、No)、ステップS200を繰り返して、送信MB216aに空きが発生するのを待機する。
ここで、送信MB216aに空きが発生するのは、送信MB216aに格納されているフレームが送信機214aからバス104へ送出された場合であり、したがって、送信MB216aに空きが発生するのを待機することは、いずれかの送信MB216aに格納されているフレームがバス104へ送出されるのを待機することと等価である。なお、送信MB216aに空きがあるか否かは、例えば、送信間隔調整ユニット232がステータスレジスタ218が記憶するステータスデータを参照することにより、当該ステータスデータから判断することができる。
一方、ステップS200において送信MB216aに空きがあるときは(S200、Yes)、送信間隔調整ユニット232は、記憶装置204が備える送信バッファ220aの先頭の格納領域に保存されているフレームが、CFフレームであるか否かを判断し(S202)、CFフレームでないときは(S202、No)、送信バッファ220aの先頭に保存されているフレームを、空いている送信MB216aへ転送した後(S204)、ステップS200に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS202において送信バッファ220aの先頭に保存されているフレームがCFフレームであるときは(S202、Yes)、当該CFフレームが最初のCFフレームであるか否かを判断する(S206)。そして、送信バッファ220aの先頭に保存されているCFフレームが最初のCFフレームであるときは(S206、Yes)、送信バッファ220aの先頭に保存されている当該最初のCFフレームを、空いている送信MB216aへ転送し(S208)、処理装置202が備えるタイマ(不図示)による時間計測を開始した後(S210)、ステップS200に戻って処理を繰り返す。これにより、最初のCFフレームを送信MB216aへ転送した後の経過時間の計測が開始される。
一方、ステップS206において送信バッファ220aの先頭に保存されているCFフレームが最初のCFフレームでないときは(S206、No)、上記タイマにより計測されている経過時間が、上述の受信処理において周期指定検出ユニット230が記憶したフレーム送信周期の下限値(図4のステップS104)を超えているか否かを判断する(S212)。
そして、超えているときは(S212、Yes)、上記タイマによる経過時間の計測を終了してから(S214)、送信バッファ220aの先頭に保存されているCFフレームを、空いている送信MB216aへ転送する(S216)。また、当該CFフレームが最後のCFフレームであるか否かを判断し(S218)、最後のCFフレームであるときは(S218、Yes)、受信処理において周期指定検出ユニット230が記憶したフレーム送信周期の下限値(図4のステップS104)を消去した後(S222)、ステップS200に戻って処理を繰り返す。
なお、図4及び図5に示すフロー図には明示的に記載されていないが、最初のCFフレームか否か、及び最後のCFフレームか否かの判断は、例えば、診断装置130からFFフレームを受信した際に当該FFフレームに含まれるデータ長(後続する診断情報全体の長さ)を記憶しておき、CFフレームを送信バッファ220aから送信MB216aに転送する毎に、転送したCFフレームのテータ長を積算するものとして、当該積算した値が0であれば最初のCFフレームであるものと判断し、当該積算値が上記データ長と一致すれば最後のCFフレームであるものと判断するものとすることができる。なお、当該積算値は、FFフレームを受信したときにリセットするものとする。
一方、ステップS216において送信MB216aへ転送したCFフレームが最後のCFフレームでないときは(S218、No)、上記タイマにより新たに経過時間の計測を開始した後(S220)、ステップS200に戻って処理を繰り返す。これにより、ステップS216において送信MB216aにCFフレームを転送した後の経過時間の計測が新たに開始される。
また一方、ステップS212において、上記タイマが計測した経過時間が、上記下限値を超えていないときは(S212、No)、送信バッファ220a内の、CFフレーム以外のフレームのうち受信時刻が最も古いフレームを、空いている送信MB216aへ転送した後(S224)、ステップS200に戻って処理を繰り返す。なお、上記「送信バッファ220a内の、CFフレーム以外のフレームのうち受信時刻が最も古いフレーム」は、“送信バッファ220aに保存されているCFフレーム以外のフレームのうち、送信バッファ220aの先頭に最も近い記憶領域に保存されているフレーム”として特定することができる。
上記送信処理により、送信間隔調整ユニット232は、受信処理において周期指定検出ユニット230が記憶したフレーム送信周期の下限値を用い、連続するCFフレームを当該下限値以上の時間間隔で送信MB216aに格納することとなる。その結果、当該連続するCFフレームは、当該下限値以上の時間間隔で送信機214aからバス104へ送出されることとなる。
なお、送信間隔調整ユニット232は、ステップS204、S208、S216、及びS222において、送信バッファ220aから送信MB216aへフレームを転送したときは、その都度、送信バッファ220a内においてフレームが受信時刻の古い順に連続して保存されている状態となるように、送信バッファ220a内に保存されているフレームをソートするものとする。
なお、本実施形態では、診断装置130と1つのECU110との間で診断通信が行われるものとしたが、これに限らず、診断装置130は、複数のECUに対して同じ診断情報を同時に送信するものとすることもできる。すなわち、診断装置130は、例えば、当該複数のECUに対してFFフレームを送信すると共に、当該FFフレームを受信したことに応じて当該複数のECUから送信される各FCフレームを受信し、当該各FCフレームで指定されたフレーム送信周期の下限値のうち最も長い周期を指定する下限値を用いて、後続のCFフレームを送信するものとすることができる。
この場合、ゲートウェイ装置10の周期指定検出ユニット230は、上記複数のECUから送信される各FCフレームを受信して、当該各FCフレームで指定されたフレーム送信周期の下限値のうち最も長い周期を指定する下限値を記憶するものとし、送信間隔調整ユニット232は、当該記憶された下限値を用いて、送信バッファ220aから送信MB214aへのCFフレームの転送間隔を制御するものとすることができる。
また、本実施形態では、一度に診断装置130と一のECU(例えばECU110)との間での診断通信のみが中継されるものとしたが、場合によっては、診断装置130と一のECU(例えばECU110)との間で一の診断通信が開始された後、当該一の診断通信の中継動作が完了しないうちに、診断装置130と他の一のECU(例えばECU112)との間での他の診断通信が開始される場合があり得る。この場合、ゲートウェイ装置10内に、一の診断通信に係るCFフレームと、他の診断通信に係るCFフレームとが蓄積されることとなるので、いずれのCFフレームにいずれの送信周期下限値を適用するかを管理する必要がある。
したがって、このような場合には、ゲートウェイ装置10の周期指定検出ユニット230は、FCフレームに含まれるフレーム送信周期下限値を、当該FCフレームの送信先情報及び送信元情報と対応付けて記憶するものとし、送信間隔調整ユニット232は、CFフレームを送信バッファ220aから送信MB216aに転送する際に、上記記憶された送信周期下限値のうち、当該CFフレームの送信元及び送信先に対応付けられている下限値を用いて、当該転送動作を制御するものとすればよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置について説明する。
本ゲートウェイ装置は、診断装置からECUへ向けて送信されたFFフレームを受信すると、当該FFフレームを受信してから当該FFフレームを転送先のバスへ送出するまでの経過時間を計測する。そして、本ゲートウェイ装置は、当該計測した経過時間が所定時間を超えていた場合において、上記FFフレームに応答して上記ECUが診断装置へ送信したFCフレームに含まれるフレーム送信周期の下限値が所定の閾値以下であるときは、当該FCフレームの上記下限値を所定値に書き換えてから当該FCフレームを診断装置へ転送する。
一般に、ゲートウェイ装置がFFフレームを受信してから当該FFフレームを転送先バスへ送出するまでの時間、すなわち、ゲートウェイ装置内におけるFFフレームの滞留時間は、転送先バスにおける高優先度フレーム(より具体的には、診断情報に係るフレームよりも高い優先度のフレーム)の存在により当該FFフレームを転送先バスへ送出できなかった時間が含まれている。そして、上記FFフレームの滞留時間は、転送先バスにおける状態、より具体的には、転送先バスにおける上記高優先度フレームの存在頻度(送出頻度)に依存し、当該存在頻度が高いほど長くなる。また、このようなFFフレーム転送時における転送先バスの状態は、その後に続くCFフレームの転送時においても継続していると考えることができる。
したがって、ゲートウェイ装置内でのFFフレームの滞留時間は、その後に続くCFフレームの、当該ゲートウェイ装置内における滞留時間を予測的に表わすものと捉えることができる。
この場合、FFフレームを受信したECUが、当該FFフレームを受信したことに応じてFCフレームを診断装置へ送信し、上記FFフレームの滞留時間よりも短いフレーム送信周期の下限値を指定した場合、その後に続くCFフレームは、ゲートウェイ装置内での滞留時間よりも短い時間間隔で診断装置から送信されることとなり、当該送信されたCFフレームはゲートウェイ装置内で多量に蓄積されてしまうことが予測される。
本実施形態に係るゲートウェイ装置によれば、FFフレームの滞留時間が所定時間より長く、かつFCフレームに含まれるフレーム送信周期の下限値が所定の閾値以下であるときは、当該下限値を所定値(より具体的には、当該閾値よりも長い値)に書き換えて、当該書き換え後のFCフレームを診断装置へ転送することができる。このため、本ゲートウェイ装置では、その後のCFフレーム転送時における当該ゲートウェイ装置内でのCFフレームの多量な蓄積を回避して、当該蓄積に要する記憶装置の容量を低減し、当該記憶装置の利用効率を高めることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るゲートウェイ装置の構成を示す図である。
本ゲートウェイ装置60は、第1の実施形態に係るゲートウェイ装置10と同様の構成を有するが、処理装置202に代えて、処理装置602を有する点が異なる。なお、図6において、図2に示す第1の実施形態に係るゲートウェイ装置10と同じ構成要素については、図2に示す符号と同じ符号を用いて示し、上述した図2についての説明を援用する。
処理装置602は、第1の実施形態に係る処理装置202と同様の構成を有するが、周期指定検出ユニット230に代えて周期指定検出ユニット630を備えると共に、新たに滞留時間計測ユニット634を備える点が異なる。ここで、周期指定検出ユニット630及び滞留時間計測ユニット634は、コンピュータである処理装置602がプログラムを実行することにより実現される仮想マシンであり、機能実現手段である。ただし、周期指定検出ユニット630及び滞留時間計測ユニット634は、ハードウェアにより構成することもできる。
処理装置602についての理解を容易にするため、以下の説明においては、本ゲートウェイ装置60が、図1に示す車載ネットワークシステム1においてゲートウェイ装置10に代えて用いられており、かつ、バス104に接続されたECU110と診断装置130との間で、ゲートウェイ装置60を介した診断通信が行われるものとする。
滞留時間計測ユニット634は、CAN通信モジュール200bによりFFフレームが受信されたときに、ゲートウェイ装置60内での当該FFフレームの滞留時間を計測する。すなわち、滞留時間計測ユニット634は、CAN通信モジュール200bによりFFフレームが受信されてから、CAN通信モジュール200aにより当該FFフレームが送信されるまでの滞留時間を計測して、当該計測した滞留時間を処理装置602が備えるRAM等の記憶装置(不図示)に記憶する。
周期指定検出ユニット630は、第1の実施形態に係る周期指定検出ユニット230と同様の機能を有するが、CAN通信モジュール200aからFCフレームを受信したときに、所定の条件が成立していれば、当該受信したFCフレームに含まれるフレーム送信周期の下限値を所定値に書き換え、当該書き換え後のFCフレームを送信バッファ220bに保存する点が異なる。
より詳細には、周期指定検出ユニット630は、FCフレームを受信すると、滞留時間計測ユニット634が記憶したFFフレームの滞留時間を参照し、当該滞留時間が所定時間を超えており、かつ受信したFCフレームに含まれるフレーム送信周期の下限値が所定の閾値以下であるときは、当該FCフレームに含まれる上記下限値を所定値(上記閾値よりも大きな値)に書き換えた後、当該書き換え後のFCフレームを送信バッファ220bに保存する。
次に、図7及び図8を用いて本実施形態に係るゲートウェイ装置60の作用について説明する。図7は、バス104に高優先度フレームが頻繁に送出される状態における、第1の実施形態に係るゲートウェイ装置10の動作の例を示す図、図8は、図7と同じ状態における本実施形態に係るゲートウェイ装置60の動作の例を示す図である。
図7には、図3と同様に、診断通信を構成する通信イベントが図示上方から下方に向かって時系列に示されている。図示の例では、ゲートウェイ装置10を介して、診断装置130とECU110との間で診断通信が行われている。
符号700及び702により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワーク102のバス106に接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、診断装置130における時間の経過及びゲートウェイ装置10のCAN通信モジュール200bにおける時間の経過をそれぞれ表している。また、符号704及び706により示された図示縦方向の2つのラインは、ネットワーク100のバス104に接続された各装置の時間の経過を表しており、より具体的には、ゲートウェイ装置10のCAN通信モジュール200aにおける時間の経過及びECU110における時間の経過をそれぞれ表わしている。
ライン700〜706のうち互いに隣接するライン間に描かれた図示横方向の実線矢印は、それぞれ通信イベントを表わしている。より詳細には、ライン700とライン702との間の実線矢印はバス106における通信イベントを表わし、ライン704とライン706との間の実線矢印はバス104における通信イベントを表わしている。また、ライン702とライン704との間の破線矢印は、ゲートウェイ装置10内部を通過する受信フレームの流れを、模式的に示している。
ここで、ゲートウェイ装置10とECU110とが接続されているバス104には、診断情報に係るフレーム(例えば、FFフレーム710、FCフレーム712、CFフレーム720〜730)より高い優先度を持つフレーム(以下、高優先度フレーム)が頻繁に送出されているものとする。より具体的には、時刻t3〜t4の期間740及び、時刻t5〜t6の期間742において、上記高優先度フレームがバス104に送出され、ゲートウェイ装置10は、診断情報に係るフレームの送出を待機しなければならないものとする。
まず、診断装置130は、ECU110に向けてFFフレーム710をバス106へ送出し、当該FFフレーム710はゲートウェイ装置10に受信される。ゲートウェイ装置10は、当該受信したFFフレーム710をバス104へ送出しようとするが、期間740において高優先度フレームがバス104上に送出されていることから、当該高優先度フレームの送信の終了を待機する。そして、ゲートウェイ装置10は、上記高優先度フレームの送信が終了する時刻t4の後に、FFフレーム710をバス104へ送出し、当該FFフレーム710はECU110に受信される。
ECU110は、FFフレーム710を受信したことに応じて、送信周期の下限値T2を指定するFCフレーム712を、診断装置130に向けてバス104へ送出する。当該FCフレーム712は、ゲートウェイ装置10により中継されて、診断装置130に受信される。そして、診断装置130は、例えば、FCフレーム712により指定された下限値T2よりも大きい時間間隔であって、かつT2とほぼ等しい時間間隔で、CFフレーム720〜730をバス106へ送出し、当該CFフレーム720〜730は、ゲートウェイ装置10に受信される。
ゲートウェイ装置10は、各CFフレーム720〜730を受信する毎に、当該受信したCFフレームをバス104へ送出しようとするが、期間742において高優先度フレームがバス104上に送出されていることから、CFフレーム720〜730の送信を行うことなく当該高優先度フレームの送信の終了を待機する。これにより、診断装置130から送信されたCFフレーム720〜730は、全て、ゲートウェイ装置10の記憶装置204が備える送信バッファ220bに保存され蓄積される。このため、記憶装置204の記憶領域は、多くのCFフレーム(図7の例では、6個のCFフレーム720〜730)により占有され、記憶領域の利用効率が低下する。
そして、バス104における高優先度フレームの送信が終了する時刻t6の後に、ゲートウェイ装置10は、送信バッファ220bに保存されたCFフレーム720〜730を、FCフレーム712により指定されたフレーム送信周期の下限値T2以上の時間間隔でバス104へ送出する。これにより、ECU110は、当該T2以上の時間間隔で、CFフレーム720〜730を受信することとなる。
一方、第2の実施形態に係るゲートウェイ装置60の場合には、図8に示すように、図7と同様の状況下においても、送信バッファ220bに蓄積されるCFフレームの数を低減して、記憶装置204の記憶領域の利用効率を高めることができる。
図8には、図7と同じ表記方法を用いて、診断装置130とECU110との間の診断通信における、ゲートウェイ装置60の中継動作の態様が示されている。図8では、図7におけるライン702及び704に代えて、ゲートウェイ装置60のCAN通信モジュール200b及び200aの時間経過がライン802及び804により、それぞれ示されている。なお、図8において、図7に示すフレームや時間軸と同じフレーム及び時間軸については、図7と同じ符号を用いて示すものとし、上述した図7についての説明を援用する。
図8において、診断装置130から送信されたFFフレーム710が、時刻t4の後にバス104へ送出される点は、図7と同様である。ただし、図8においては、ゲートウェイ装置60は、滞留時間計測ユニット634により、バス106からFFフレーム710を受信した後、当該FFフレーム710をバス104へ送出するまでの時間、すなわちゲートウェイ装置60内でのFFフレーム710の滞留時間Tmを計測する。
そして、ECU110は、図7と同様に、FFフレーム710を受信したことに応じて、フレーム送信周期の下限値T2を指定するFCフレーム712をバス104へ送出する。
ゲートウェイ装置60は、当該FCフレーム712を受信すると、周期指定検出ユニット630により当該FCフレームに含まれているフレーム送信周期の下限値T2を記憶する。また、周期指定検出ユニット630は、滞留時間計測ユニット634が測定したFFフレーム710の滞留時間Tmを参照し、当該滞留時間Tmが所定時間Tthmよりも長く、上記FCフレーム712に含まれている上記下限値T2が所定の閾値Tthaより短いときは、当該FCフレームに含まれている上記下限値の値T2を予め定められたより大きな値T3(より具体的には、上記所定の閾値Tthaより大きな値)に書き換え、新たなFCフレーム712´を生成する。さらに、ゲートウェイ装置60は、当該書き換え後の新たなFCフレーム712´をバス106へ送出し、当該FCフレーム712´は診断装置130により受信される。
これにより、診断装置130は、FCフレーム712´で指定されたフレーム送信周期の下限値T3以上の時間間隔で、CFフレームをバス106へ送出する。ここで、FCフレーム712´により指定されたT3は元のFCフレーム712に含まれる下限値T2よりも大きいため、バス104において高優先度フレームが送出されている時刻t5からt6までの期間742の間に、ゲートウェイ装置60は、CFフレーム720〜730の総数6
よりも少ない数のCFフレーム、例えば4個のCFフレーム720〜726を受信して、当該4個のCFフレーム720〜726を送信バッファ220bに保存する。
そして、時刻t6を過ぎた後は、ゲートウェイ装置60は、上記記憶した下限値T2に従って、送信バッファ220b内に保存したCFフレーム720〜726をバス104へ送出し、診断装置130は、下限値T3に従って後続のCFフレーム728及び730をバス106へ送出する。すなわち、ゲートウェイ装置60は、後続のCFフレーム728、730を受信する間隔(下限値T3に従う時間間隔)よりも短い時間間隔(下限値T2(<T3)に従う時間間隔)で、蓄積したCFフレーム720〜726をバス104へ送出することとなるので、ゲートウェイ装置60の送信バッファ220bに同時に保存されている(すなわち、蓄積されている)CFフレームの数は4個から減少していくこととなる。
このように、図7に示すゲートウェイ装置10の中継動作では、送信バッファ220bに蓄積されるCFフレームの数は最大6個であるのに対し、図8に示すゲートウェイ装置60の中継動作では、これよりも少ない数、例えば最大4個のフレームだけを送信バッファ220bに蓄積すればよいこととなる。したがって、ゲートウェイ装置60では、送信バッファ220bの記憶容量の低減が可能となり、記憶装置204の記憶領域の利用効率を高めることができる。
次に、ゲートウェイ装置60の処理装置602の動作手順について説明する。一例として、以下の説明では、ゲートウェイ装置60は、図1に示す車載ネットワークシステム1においてゲートウェイ装置10に置き換えて用いられているものとする。
処理装置602は、バス104及びバス106から受信されたフレームを、それぞれ、受信MB212a及び212bから取得して送信バッファ220b及び220aに格納する受信処理と、送信バッファ220b及び220aに格納されたフレームを、それぞれ送信MB216b及び216aへ転送する送信処理と、を行う。以下、受信処理及び送信処理の手順を、順に説明する。
〔受信処理〕
まず、処理装置602が行う受信処理の手順について、図9に示すフロー図に従って説明する。以下の説明では、一例としてバス104から受信されたフレームを受信MB212aから取得して送信バッファ220bに格納する場合の受信処理について説明する。
なお、バス106から受信されたフレームを受信MB212bから取得して送信バッファ220aに格納する場合の受信処理は、以下に示すバス104から受信されたフレームを受信MB212aから取得して送信バッファ220bに格納する場合の受信処理と同様である。
すなわち、以下に示す受信処理は、「バス104」との記載を「バス106」に置き換えると共に、CAN通信モジュール200aの各要素についての記載をCAN通信モジュール200bの各要素に置き換え、「送信バッファ220b」との記載を「送信バッファ220a」に置き換えることにより、バス106から受信されたフレームを受信MB212bから取得して送信バッファ220aに格納する場合の受信処理となる。
本処理は、ゲートウェイ装置60の電源が投入されたときに開始する。
処理を開始すると、まず、処理装置602は、CAN通信モジュール200aを介してバス104よりフレームを受信したか否かを判断する(S300)。この判断は、例えば、処理装置602がステータスレジスタ218aを参照し、受信MB212aにフレームが格納されているか否かを判断することにより行うことができる。
そして、バス104からフレームを受信していないときは(S300、No)、ステップS300に戻ってフレームが受信されるのを待機する。一方、バス104からフレームを受信したときは(S300、Yes)、滞留時間計測ユニット634は、受信MB212aから受信フレームを読み出し、当該受信フレームがFFフレームか否かを判断する(S302)。この判断は、上述したように、受信フレームに含まれるフレーム識別コードを参照することにより行うことができる。
そして、受信フレームがFFフレームであったときは(S302、Yes)、処理装置602が備えるタイマ(不図示)を起動して、FFフレームの滞留時間(以下、FF滞留時間)の計測を開始した後(S304)、当該受信フレームを送信バッファ220bに保存する(S314)。
なお、上記ステップS304で開始したFF滞留時間の計測は、後述する送信処理において、上記FFフレームが送信バッファ220bから読み出されて、送信機214bからバス104へ送出されたときに終了し、当該計測されたFF滞留時間は、滞留時間計測ユニット634により処理装置602の記憶装置(不図示)に記憶される(図10のステップS404)。
一方、受信フレームがFFフレームでないときは(S302、No)、周期指定検出ユニット630は、当該受信フレームがFCフレームか否かを判断し(S306)、FCフレームでないときは(S306、No)、ステップS314に処理を移す。
一方、受信フレームがFCフレームであるときは(S306、Yes)、周期指定検出ユニット630は、当該FCフレームに含まれるデータからフレーム送信周期の下限値の指定を取得し、当該取得した下限値を処理装置602が備える記憶装置(不図示)に記憶する(S308)。また、周期指定検出ユニット630は、後述する送信処理のステップS404(図10)において記憶されたFF滞留時間Tmを参照し、当該FF滞留時間Tmが所定時間Tthmを超えており、かつ、上記記憶した下限値が所定の閾値Ttha未満であるか否かを判断する(S310)。
そして、周期指定検出ユニット630は、FF滞留時間が所定時間Tthmを超えており、かつ、上記下限値が所定の閾値Ttha未満であるときは(S310、Yes)、受信フレームであるFCフレームに含まれているフレーム送信周期の下限値を、予め定めた所定の値に書き換えた後(S312)、ステップS316に処理を移す。これにより、上記書き換え後のFCフレームは、送信バッファ220bに保存される。
ステップS314において、バス104からの受信フレームが送信バッファ220bに保存された後は、処理装置602は、ステップS300に戻って処理を繰り返す。なお、本処理は、ゲートウェイ装置60の電源が断になっときに終了する。
〔送信処理〕
次に、処理装置602が行う送信処理の手順について、図10に示すフロー図に従って説明する。以下の説明では、一例として送信バッファ220aに格納されたフレームを送信MB216aへ転送する送信処理について説明する。
なお、送信バッファ220bに格納されたフレームを送信MB216bへ転送する場合の送信処理は、以下に示す送信バッファ220aに格納されたフレームを送信MB216aへ転送する送信処理と同様である。
すなわち、以下に示す送信処理は、「バス104」との記載を「バス106」に置き換えると共に、CAN通信モジュール200aの各要素についての記載をCAN通信モジュール200bの各要素に置き換え、「送信バッファ220a」との記載を「送信バッファ220b」に置き換えることにより、送信バッファ220bに格納されたフレームを送信MB216bへ転送する送信処理となる。
本処理は、ゲートウェイ装置60の電源が投入されたときに開始する。
処理を開始すると、まず、処理装置602の滞留時間計測ユニット634は、いずれかの送信MB216aにFFフレームが格納されていることを示すフラグであるFLAGが1であるか否かを判断する(S400)。ここで、FLAG=0は、いずれの送信MB216aにもFFフレームが格納されていないことを示し、FLAG=1は、いずれかの送信MB216aにFFフレームが格納されていることを示すものとする。このFLAGは、FFフレームを送信バッファ220aから送信MB216aへ転送したときに、後述するステップS412において1にセットされ、送信MB216aから送信機214aを介してバス104へ送出されたことが検知されたときに、後述するステップS406により0にリセットされる。また、FLAGは、ゲートウェイ装置60の電源が投入されたときにも、その初期化動作の際に0にリセットされるものとする。
続いて、ステップS400においてFLAG=1であるときは(S400、Yes)、送信MB216aに格納されているFFフレームが送信されたか否かを判断する(S402)。ここで、FFフレームが送信されたか否かの判断は、例えば、滞留時間計測ユニット634がゲートウェイ装置600aのステータスレジスタ218aを参照し、ステップS416において記憶された情報に基づき、FFフレームを格納している送信MB216aが空になったか否かを判断することにより行うことができる。
そして、送信MB216aに格納されていたFFフレームが送信されたときは(S402、Yes)、FF滞留時間の計測を終了し、計測したFF滞留時間を記憶する(S404)。また、FLAGを0にリセットした後(S406)、送信MB216aに空きがあるか否かを判断する(S408)。
一方、ステップS400においてFLAGが1でないとき(S400、No)、及び、ステップS402において送信MB216aに格納されているFFフレームが未だ送信されていないときは(S402、No)、ステップS408に処理を移す。
次に、ステップS408においていずれの送信MB216aにも空きがないときは(S408、No)、ステップS408を繰り返して、いずれかの送信MB216aに空きができるのを待機する。
一方、ステップS408においていずれかの送信MB216aに空きがあるときは(S408、Yes)、送信バッファ220aの先頭に保存されているフレームがFFフレームであるか否かを判断する(S410)。そして、先頭に保存されているフレームがFFフレームであるときは(S410、Yes)、FLAGを1にセットすると共に(S412)、当該先頭に保存されているFFフレームを空いている送信MB216aへ転送し(S414)、当該FFフレームの転送先である送信MB216a(すなわち、当該FFフレームを格納した送信MB216a)を特定するための情報を、処理装置602が備えるRAM等の記憶装置(不図示)に記憶した後(S416)、ステップS400に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS410において送信バッファ220aの先頭に保存されているフレームがFFフレームでないときは(S410、No)、ステップS418に処理を移す。
図10における上記以外のステップS418〜S440は、図5のステップS202〜S224と同様であるので、上述した図5についての説明を援用する。
以上、説明したように、第1及び第2の実施形態に係るゲートウェイ装置は、一のネットワークのバス(例えばバス104)に接続された一の端末装置(例えばECU)から他のネットワークのバス(例えばバス106)に接続された他の端末装置(例えば診断装置)への、データ送信間隔を指定する信号(例えばFCフレーム)を上記2つのネットワーク間で中継(転送)すると共に、当該信号に含まれたデータ送信間隔の指定を記憶する。
そして、本ゲートウェイ装置は、その後に上記他の端末装置が送信したデータを上記他のバスから受信すると、上記記憶したデータ送信間隔の指定に従った時間間隔で、当該受信したデータを上記一の端末装置へ向けて上記一のバスへ送出する。
これにより、本ゲートウェイ装置は、異なる2つのネットワークを跨いで上記一の端末装置が上記他の端末装置に対して指定したデータ送信間隔の条件を損なうことなく、上記他の端末装置から送信されるデータを上記一の端末装置へ、当該2つのネットワークを跨いで中継(転送)することができる。
なお、上述した実施形態では、一例として車載ネットワークシステムにおいて診断装置とECUとの間で行われる診断通信を中継するゲートウェイ装置を示したが、これに限らず、本発明に係るゲートウェイ装置は、車載ネットワークシステム以外の一般的なネットワークシステムにおいて、互いの間でデータ送信間隔を動的に決定することのできる端末装置間のデータ通信を中継する際にも、同様に適用することができる。
1・・・車載ネットワークシステム、10、60、1102・・・ゲートウェイ装置、100、102・・・ネットワーク、104、106・・・バス、110、112、114、116、120、122、124、1004・・・ECU、130、1100・・診断装置、200a、200b・・・CAN通信モジュール、202、602・・・処理装置、204・・・記憶装置、210a、210b・・・受信機、212a、212b・・・受信MB、214a、214b・・・送信機、216a、216b・・・送信MB、218a、218b・・・ステータスレジスタ、220a、220b・・・送信バッファ、230、630・・・周期指定検出ユニット、232・・・送信間隔調整ユニット、634・・・滞留時間計測ユニット。

Claims (13)

  1. 一のネットワークを構成する一のバスに接続された第一バス端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置であって、
    前記一のバスから受信したデータの前記他のバスへの送信を管理すると共に、前記他のバスから受信したデータの前記一のバスへの送信を管理する処理装置を備え、
    前記処理装置は、
    前記第一バス端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、前記第一バス端末装置が指定するデータ送信間隔情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶し、
    前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に保存し、当該保存したデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記第一バス端末装置へ送信するよう構成されている、
    ゲートウェイ装置。
  2. 前記処理装置は、さらに、
    前記他のバスから受信して前記一のバスへ送出する第2の所定の信号の、自装置である前記ゲートウェイ装置内での滞留時間を計測し、
    前記計測した滞留時間が所定時間を超えており、かつ、前記第一バス端末装置から受信した前記第1の所定の信号に含まれる前記情報から特定されるデータ送信間隔が所定の時間間隔より短い間隔を含むときは、当該情報を予め定めた所定の時間間隔以上のデータ送信間隔を指定する内容に書き換えて、当該書き換え後の前記第1の所定の信号を前記他の端末装置へ送信するよう構成されている、
    請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  3. 一のネットワークを構成する一のバスに接続された第一バス端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置であって、
    前記一のバスから受信したデータの前記他のバスへの送信を管理すると共に、前記他のバスから受信したデータの前記一のバスへの送信を管理する処理装置を備え、
    前記処理装置は、
    前記第一バス端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、前記第一バス端末装置が指定するデータ送信間隔の情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶し、
    前記他のバスから受信して前記一のバスへ送出する第2の所定の信号の、自装置である前記ゲートウェイ装置内での滞留時間を計測し、
    前記計測した滞留時間が所定時間を超えており、かつ、前記第一バス端末装置から受信した前記第1の所定の信号に含まれる前記情報から特定されるデータ送信間隔が所定の時間間隔より短い間隔を含むときは、当該情報を予め定めた所定の時間間隔以上のデータ送信間隔を指定する内容に書き換えて、当該書き換え後の前記第1の所定の信号を前記他の端末装置へ送信し、
    前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に保存し、当該保存したデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記第一バス端末装置へ送信する、
    よう構成されている、
    ゲートウェイ装置。
  4. 前記第2の所定の信号は、前記他の端末装置から前記第一バス端末装置に向けてデータを連続送信する旨の通知を含むものである、
    請求項2又は3に記載のゲートウェイ装置。
  5. 前記第1の所定の信号に含まれる前記情報が表すデータ送信間隔の指定は、前記第2の所定の信号により通知される連続送信に係るデータに対して適用される、
    請求項に記載のゲートウェイ装置。
  6. 前記一のネットワーク及び前記他のネットワークは、共に車両に搭載された車載ネットワークであり、
    前記ゲートウェイ装置は、車両に搭載されて上記車載ネットワーク間の通信を中継するものである、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  7. 前記第一バス端末装置は、前記車両の動作を制御する電子制御装置(ECU)であり、
    前記他の端末装置は、前記車両の外部から前記他のネットワークに接続される、車両動作を診断するための診断装置である、
    請求項に記載のゲートウェイ装置。
  8. 前記第1の所定の信号を受信しないとき、又は、前記第1の所定の信号が含む情報により特定されるデータ送信間隔の下限値が0であるときは、前記他の端末装置から受信したデータを前記第一バス端末装置に向けて任意の送信間隔で送信する、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  9. 前記処理装置は、
    前記他の端末装置から受信し前記記憶装置に保存した前記データの全てを前記第一バス端末装置へ送信した場合に、前記情報の記憶を消去する
    よう構成されている
    請求項1ないし8のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  10. 前記処理装置は、
    前記第1の所定の信号の送信元情報と対応付けて前記情報を記憶し、
    前記保存したデータを、当該データの送信先に対応付けられている前記情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記第一バス端末装置へ送信する
    よう構成されている
    請求項1ないし9のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  11. 前記処理装置は、
    複数の前記第一バス端末装置から前記他の端末装置へ前記第1の所定の信号が送信された場合には、前記複数の前記第一バス端末装置がそれぞれ指定するデータ送信間隔の情報のうち最も長いデータ送信間隔を指定する情報を前記情報として記憶する
    よう構成されている、
    請求項1ないし10のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  12. 一のネットワークを構成する一のバスに接続された第一バス端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置であって、
    前記第一バス端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、前記第一バス端末装置が指定するデータ送信間隔情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶する手段と、
    前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に保存し、当該保存したデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記第一バス端末装置へ送信する手段と、
    を備えるゲートウェイ装置。
  13. 一のネットワークを構成する一のバスに接続された第一バス端末装置と、他のネットワークを構成する他のバスに接続された他の端末装置との間の通信を、前記一及び他のネットワーク間で中継するゲートウェイ装置が備える処理装置により行われるデータ転送処理の方法であって、
    前記第一バス端末装置から前記他の端末装置へ向けて送信された、前記第一バス端末装置が指定するデータ送信間隔情報を含む第1の所定の信号を検出して、当該情報を記憶するステップと、
    前記他の端末装置から受信したデータを記憶装置に記憶させるステップと、
    当該記憶させたデータを、前記記憶した情報が表すデータ送信間隔の指定に従って、前記第一バス端末装置へ送信するステップと、
    を含む、データ転送処理方法。
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