JP5762207B2 - カーボンナノファイバ複合電極 - Google Patents

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Description

本発明は、カーボンナノファイバ複合電極に関する。
色素増感太陽電池、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタなどの電極として、カーボンナノファイバ複合電極が注目されつつある。
例えば特許文献1には、光電変換素子の対極として、例えばチタン基板を陽極酸化した基板の表面にカーボンナノチューブを具備してなるカーボンナノチューブ電極を用いることが開示されている。
特開2006−202721号公報
しかし、上記特許文献1に記載のカーボンナノチューブ電極は以下の課題を有していた。
すなわち、上記カーボンナノチューブ電極は、長期間にわたって電解質に接触されると、カーボンナノチューブが基板から剥離するおそれがあり、電解質に対する耐久性の点で改善の余地を有していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電解質に対する耐久性に優れるカーボンナノファイバ複合電極を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、チタン基板上に、カーボンナノファイバを成膜する際に触媒となる触媒層を形成した後、化学気相成長(以下、「CVD」と呼ぶ)法を用い、特定の条件でカーボンナノファイバを形成してカーボンナノファイバ複合電極を製造したところ、上記課題を解決し得ることが分かった。そこで、本発明者は、上記カーボンナノファイバ複合電極の構造について調べたところ、上記チタン基板とカーボンナノファイバとの間に、チタン基板と密着する層が形成されていることに気付いた。そして、この層について調べたところ、この層が、上記触媒層とは異なるものであり、不定形炭素で構成されていることが分かった。そこで、本発明者はさらに鋭意研究を重ねた結果、以下の発明により上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、不動態を形成する金属基板と、前記金属基板上に設けられ、不定形炭素で構成される不定形炭素層と、前記不定形炭素層に結合される多数のカーボンナノファイバとを備えることを特徴とするカーボンナノファイバ複合電極であって、前記金属基板が、前記不定形炭素層側に合金層を有し、前記合金層が、前記カーボンナノファイバを成長させる際の触媒となることが可能な第1金属と、前記金属基板を構成する第2金属との合金を含み、前記カーボンナノファイバ及び前記不定形炭素層が、前記第1金属を触媒とした化学気相成長法により同時に形成されたものである、カーボンナノファイバ複合電極である。
このカーボンナノファイバ複合電極によれば、このカーボンナノファイバ複合電極が電解質に接触されると、電解質が複数のカーボンナノファイバの間に入り込む。このとき、隣り合うカーボンナノファイバ同士は表面張力により互いの間隔を狭めようとする。その結果、多数のカーボンナノファイバからなる集合体において外側に近いカーボンファイバほど不定形炭素層側の端部に過大な応力がかかる。しかし、カーボンナノファイバと不定形炭素層とは同じ炭素で構成され、互いの結合が強固である。加えて、カーボンナノファイバと金属基板との結合も強固である。これは、個々のカーボンナノファイバが金属基板に対して直接結合しているのではなく、多数のカーボンナノファイバが、不定形炭素層を介して結合しているためであると考えられる。言い換えると、個々のカーボンナノファイバが金属基板に対して点接触しているのではなく、不定形炭素層を介して面接触しているためであると考えられる。従って、電解質との接触により、多数のカーボンナノファイバの不定形炭素層側の端部に過大な応力が加えられても、カーボンナノファイバが不定形炭素層とともに金属基板から剥離することが十分に防止される。
また合金層と不定形炭素層との結合がより強固となり、カーボンナノファイバが不定形炭素層とともに金属基板から剥離することがより十分に防止される。従って、このカーボンナノファイバ複合電極は、電解質に対する耐久性に優れたものとなる。
上記カーボンナノファイバ複合電極においては、前記第1金属がニッケルであることが好ましい。
この場合、第1金属がニッケルでない場合と比べて、合金層と不定形炭素層との結合がより一層強固となり、カーボンナノファイバが不定形炭素層とともに金属基板から剥離することがより一層十分に防止される。さらにニッケルは、他のカーボンナノファイバを成長させる金属触媒と比べて電解質と反応しにくい傾向がある。従って、このカーボンナノファイバ複合電極は、電解質に対する耐久性により一層優れたものとなる。
上記カーボンナノファイバ複合電極において、前記金属基板がチタンを含む場合、このカーボンナノファイバ複合電極は、色素増感太陽電池の対極として有用である。すなわち、このカーボンナノファイバ複合電極は、色素増感太陽電池の対極として用いると、チタンを含まない金属基板を対極として有する色素増感太陽電池に比べて、光電変換特性をより向上させることが可能となる。
上記カーボンナノファイバ複合電極においては、前記金属基板が10〜100μmの厚さを有することが好ましい。この場合、金属基板の厚さが10μm未満である場合に比べて、カーボンナノファイバ複合電極が変形しにくくなり、カーボンナノファイバが不定形炭素層とともに金属基板から剥離することをより十分に防止することができる。また金属基板の厚さが100μmを超える場合に比べて、金属基板が軽量で適度な可撓性を有し加工性に優れるという利点がある。
本発明によれば、電解質に対する耐久性に優れるカーボンナノファイバ複合電極が提供される。
本発明に係るカーボンナノファイバ複合電極を適用した色素増感太陽電池の一例を示す断面図である。 図1の対極を概略的に示す断面図である。 図1の対極を製造する一工程を示す断面図である。 図1の対極を製造する他の工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係るカーボンナノファイバ複合電極を適用した色素増感太陽電池を概略的に示す断面図、図2は、図1の対極を概略的に示す断面図である。
図1に示すように、色素増感太陽電池100は、作用極10と、作用極10に対向配置される対極20とを備えている。作用極10と対極20とは封止部40によって連結されている。そして、作用極10と対極20と封止部40とによって包囲されるセル空間内には電解質30が充填されている。
作用極10は、透明基板60と、透明基板60の対極20側に設けられる透明導電膜70と、透明導電膜70の上に設けられる多孔質酸化物半導体層80とを備えている。多孔質酸化物半導体層80には光増感色素が担持されている。
対極20はカーボンナノファイバ複合電極で構成されている。カーボンナノファイバ複合電極は、図2に示すように、不動態を形成する金属基板1と、金属基板1の上に設けられ、不定形炭素で構成される不定形炭素層2と、不定形炭素層2に結合される多数のカーボンナノファイバ3とを備えている。カーボンナノファイバ3は、本実施形態では、不定形炭素層2から金属基板1と反対方向に向かって延びる柱状体から構成されている。
以上の構成を有する色素増感太陽電池100によれば、対極20が電解質30に接触されると、電解質30が多数のカーボンナノファイバ3の間に入り込む。このとき、隣り合うカーボンナノファイバ3同士は表面張力により互いの間隔を狭めようとする。その結果、多数のカーボンナノファイバ3からなる集合体において外側に近いカーボンファイバ3ほど不定形炭素層2側の端部に過大な応力がかかる。しかし、カーボンナノファイバ3と不定形炭素層2とは同じ炭素で構成され、互いの結合が強固である。加えて、カーボンナノファイバ3と金属基板1との結合も強固である。これは、個々のカーボンナノファイバ3が金属基板1に対して直接結合しているのではなく、多数のカーボンナノファイバ3が、不定形炭素層2を介して結合しているためであると考えられる。言い換えると、個々のカーボンナノファイバ3が金属基板1に対して点接触しているのではなく、不定形炭素層2を介して面接触しているためであると考えられる。従って、電解質30との接触により、カーボンナノファイバ3に過大な応力が加えられても、カーボンナノファイバ3が不定形炭素層2とともに金属基板1から剥離することが十分に防止される。その結果、対極20が、電解質30に対する耐久性に優れることとなり、色素増感太陽電池100の耐久性の低下、すなわち、光電変換特性の経時的な低下を十分に抑制することができる。
次に、対極20の構成について詳細に説明する。
対極20は、上述したようにカーボンナノファイバ複合電極で構成され、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板1と、不定形炭素層2と、カーボンナノファイバ3とを備えている。
金属基板1は、本体部4と、本体部4の一面4aに設けられ、不定形炭素層2と接触する合金層5とを備えている。すなわち、金属基板1は、不定形炭素層2側に合金層5を有している。
ここで、本体部4は、不動態を形成する金属で構成される。不動態を形成する金属としては、例えばチタン、ニッケル、クロム、アルミニウム及びステンレス鋼が挙げられる。本体部4を構成する金属(第2金属)は、上記金属の単体又は2種以上の合金であってもよい。ここで、本体部4を構成する金属はチタンを含むことが好ましい。この場合、色素増感太陽電池100において、対極20は、チタンを含まない金属基板を対極として有する場合に比べて、色素増感太陽電池100の光電変換特性をより向上させることが可能となる。
合金層5は、カーボンナノファイバ3を成長させる際の触媒となることが可能な第1金属と、本体部4を構成する金属(第2金属)との合金で構成されている。この場合、合金層5と不定形炭素層2との結合がより強固となり、カーボンナノファイバ3が不定形炭素層2とともに金属基板1から剥離することがより十分に防止される。従って、対極20は、電解質30に対する耐久性により優れたものとなる。
第1金属は、カーボンナノファイバ3を成長させる際の触媒となることが可能な金属であればよく、このような第1金属としては、例えばニッケル、コバルト、モリブデン、チタン、鉄、パラジウム、タングステン、及び金が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することが可能である。ここで、第1金属はニッケルであることが好ましい。この場合、第1金属がニッケルでない場合と比べて、合金層5と不定形炭素層2との結合がより一層強固となり、カーボンナノファイバ3が不定形炭素層2とともに金属基板1から剥離することがより一層十分に防止される。さらにニッケルは他のカーボンナノファイバを成長させる金属触媒と比べて電解質30と反応しにくい傾向がある。従って、対極20は電解質30に対する耐久性により一層優れたものとなる。
金属基板1の厚さは通常は、1〜300μmである。金属基板1の厚さは好ましくは10〜100μmであり、より好ましくは20〜100μmである。この場合、金属基板1の厚さが10μm未満である場合に比べて、対極20が変形しにくくなり、カーボンナノファイバ3が不定形炭素層2とともに金属基板1から剥離することをより十分に防止することができる。また金属基板1の厚さが100μmを超える場合に比べて、金属基板1が軽量になるという利点がある。また金属基板1の厚さが100μmを超える場合に比べて、金属基板1が適度な可撓性を有し加工性に優れるという利点もある。金属基板1が適度な可撓性を有すると、作用極10の表面における50μm程度の凹凸に追従できる可撓性を有した対極20を作製できるので、作用極10と対極20との間の距離を短くして光電変換特性を良好にできる。なお、金属基板1の厚さはさらに好ましくは40〜100μmである。
不定形炭素層2は、不定形炭素あるいはアモルファスカーボンで構成される。不定形炭素層2は、多数のカーボンナノファイバ3に共有されている。不定形炭素層2は、図2では金属基板1上に1つだけ設けられているが、複数の不定形炭素層2が金属基板1上に設けられていてもよい。
不定形炭素層2の厚さは特に制限されるものではないが、通常は0.02〜3μmであり、好ましくは0.05〜1.5μmである。この場合、不定形炭素層2の厚さが上記範囲よりも小さい場合に比べて金属基板1との結合がより強固となり、また不定形炭素層2の厚さが上記範囲よりも大きい場合に比べて色素増感太陽電池100の対極20としての内部抵抗がより低くなるという利点がある。
カーボンナノファイバ3は、カーボンで構成されている。カーボンナノファイバ3は、中空状であってもよいし、中実状であってもよい。なお、中空状のカーボンナノファイバ3はカーボンナノチューブである。またカーボンナノファイバ3は、複数の層がカーボンナノファイバ30の延び方向に向かって積層する積層体を含むカーボンナノファイバ、カーボンナノファイバ30の延び方向に沿って延びる少なくとも1つの筒状壁を含むカーボンナノファイバ又はこれら積層体及び筒状壁の両方を含む複合構造を有するカーボンナノファイバのいずれであってもよい。
ここで、カーボンナノファイバ3の直径は好ましくは0.4〜50nmであり、より好ましくは1〜25nmである。この場合、カーボンナノファイバ3の直径が上記範囲を外れる場合に比べて、カーボンナノファイバ3当たりの比表面積が大きいという利点がある。
次に、上述した色素増感太陽電池100の製造方法について図3〜図5を参照して説明する。
<対極の製造工程>
まず対極20の製造方法について説明する。
(基板準備工程)
はじめに図3に示すように金属基材11を準備する。
金属基材11としては、上述した本体部4と同一の金属で構成される基板が用いられる。金属基材11の厚さは特に制限されるものではないが、通常は金属基板1と同様の厚さである。
次に、図4に示すように、金属触媒6を金属基材11の上に形成する。金属触媒6は、カーボンナノファイバ3を形成する際に触媒として作用する金属で構成されればよく、このような金属触媒6としては、上述した第1金属が用いられる。金属触媒6は膜状であってもよいし、図4に示すように粒子状であってもよい。金属触媒6は、例えば金属基材11の上にスパッタリング法によって形成した膜を還元雰囲気下で加熱することによって形成することができる。
(成膜工程)
次に、CVD法により、炭素を含む原料を用いて金属基材11の一面11a側にカーボンナノファイバ3を形成する。
カーボンナノファイバ3を形成すると、金属基材11のうち金属触媒6と接触していた部分を構成する第2金属と、金属触媒6を構成する第1金属とによって合金が形成される。その結果、金属基材11は、本体部4と、本体部4の一面4a側に形成される合金層5とを有する金属基板1となる(図2参照)。同時に、金属基板1の上には、不定形炭素からなる不定形炭素層2が形成され、さらに不定形炭素層2の表面には、カーボンナノファイバ3の柱状体が形成される。こうして対極20が得られる(図2参照)。
このとき、不定形炭素層2を形成するためには、炭素を含む原料として、例えばメタン、エチレン、アセチレン、アルコール等が用いられる。ここで、原料は、炭素を含んでいればよく、炭素以外に水素ガス、アルゴンなどの不活性ガスをさらに含んでいてもよい。また不定形炭素層2を形成するためには、CVD法において、少なくとも熱を含むエネルギー源が用いられればよい。
不定形炭素層2は、原料のほか、触媒、温度、圧力等を適宜調整することにより形成することが可能である。このとき、不定形炭素層2を形成するためには、カーボンナノファイバ3を成長させる際の圧力を熱CVDやプラズマCVDのそれぞれに適宜な圧力とすればよく、通常、1〜101kPaとすればよい。また不定形炭素層2を形成するためには、カーボンナノファイバ3を成長させる際の温度は通常、400〜1000℃とすればよく、好ましくは600〜850℃とすればよい。
なお、図2において、金属触媒6が示されていないが、金属触媒6は、不定形炭素層2及びカーボンナノファイバ3又はこれらのうちいずれか一方の内部に存在していてもよい。また、例えば酸で洗浄することにより、金属触媒6を、不定形炭素層2及びカーボンナノファイバ3から消失させることも可能である。
<作用極の製造工程>
一方、作用極10は、透明基板60の上に透明導電膜70を形成して積層体を形成した後、積層体の透明導電膜70上に、多孔質酸化物半導体層80を形成することにより得ることができる。多孔質酸化物半導体層80には光増感色素を担持させる。
<封止工程>
次に、作用極10に封止部40を形成する。そして、封止部40の内側に電解質30を印刷又は注入する。そして、対極20を作用極10に重ね合せ、封止部40を例えば加熱溶融することにより作用極10と対極20とを連結させて、電解質50を封止する。こうして色素増感太陽電池100が得られる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、金属基板1が合金層5を有しているが、必ずしも合金層5を有している必要はない。すなわち、金属基板1は本体部4のみで構成されていてもよい。
また上記実施形態では、カーボンナノファイバ3は柱状体となっており、垂直配向しているが、不定形炭素層2に対し無配向状態又はランダム状態で配向して結合されていてもよい。
また上記実施形態では、カーボンナノファイバ複合電極が色素増感太陽電池の対極として用いられることが記載されているが、カーボンナノファイバ複合電極は、電解質を用いる他のデバイス、例えば電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタなどの電極としても使用可能である。
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
厚さ20μmのチタン基板を準備した。そして、チタン基板の一面を、カーボンナノファイバを形成する際の触媒となる厚さ0.002μmのニッケル薄膜で被覆し、触媒担持基板を形成した。ニッケル薄膜はスパッタリング法により形成した。次いで、この触媒担持基板を、MPCVD(Microwave Plasma Chemical Vapor Deposition)プロセス装置のチャンバ内に設置し、マイクロ波出力を300Wとし、水素とメタンの混合ガス(メタン:3vol%)を導入して、2.7kPaの圧力下、650℃の温度で、3分間触媒担持基板上にカーボンナノファイバを成長させた。その結果、直径が1〜15nmであるカーボンナノファイバが得られた。こうしてカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極について、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)にて観察したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ0.05μmの層とで構成されていた。金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる層については、エネルギー分散型蛍光X線分光(EDX:Energy Dispersive X-ray spectrometry)分析により、不定形炭素で構成される層であることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ0.05μmまでの部分については、EDX分析により、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはチタン単体で構成されていることが分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、20μmであった。
(実施例2)
チタン基板の厚さを40μmとして、水素とメタンの混合ガス(メタン:5vol%)を導入して、触媒担持基板上にカーボンナノファイバを成長させる時間(以下、「CVD時間」と呼ぶ)を10分間にしたこと以外は実施例1と同様にして直径が4〜20nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例1と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ0.2μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ0.15μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、40μmであった。
(実施例3)
チタン基板の厚さを100μmとして、水素とメタンの混合ガス(メタン:10vol%)を導入して、CVD時間を30分間にしたこと以外は実施例1と同様にして直径が5〜25nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例1と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ1.5μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ0.3μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、100μmであった。
(実施例4)
チタン基板の厚さを300μmとしたこと以外は実施例3と同様にして直径が5〜25nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例3と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ1.5μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ2.0μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、300μmであった。
(実施例5)
チタン基板をコバルト基板に変更したこと以外は実施例2と同様にして直径が4〜20nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例2と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ0.2μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ0.15μmまでの部分については、ニッケルとコバルトとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはコバルト単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはコバルト基板と同様、40μmであった。
(実施例6)
触媒金属を鉄としたこと以外は実施例2と同様にして直径が10〜20nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例2と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ0.3μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、不定形炭素層から厚さ0.2μmまでの部分については、鉄とチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分(本体部)についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、40μmであった。
(実施例7)
チタン基板をニッケル基板に変更したこと以外は実施例2と同様にして直径が4〜20nmであるカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極についても、実施例2と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、カーボンナノファイバと、金属基板及びカーボンナノファイバの間に設けられる厚さ0.2μmの不定形炭素層とで構成されることが分かった。また金属基板のうち、触媒と基板が同一金属であったので、合金層は形成されなかった。また金属基板の厚さはニッケル基板と同様、40μmであった。
(比較例1)
触媒担持基板に、熱CVDプロセス装置を用い、アセチレン及びアルゴンの混合ガスを導入して、101kPaの圧力下、800℃の温度でカーボンナノファイバを成長させたこと以外は実施例1と同様にしてカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極について、実施例1と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、金属基板表面に直接結合したカーボンナノファイバとで構成されることが分かった。金属基板及びカーボンナノファイバの間には、不定形炭素層は観察されなかった。また金属基板のうち、カーボンナノファイバ層から厚さ0.05μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、20μmであった。
(比較例2)
触媒担持基板に、比較例1と同一の熱CVDプロセス装置を用い、アセチレン及びアルゴンの混合ガスを導入して、101kPaの圧力下、800℃の温度でカーボンナノファイバを成長させたこと以外は実施例2と同様にしてカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極について、実施例1と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、金属基板表面に直接結合したカーボンナノファイバとで構成されることが分かった。金属基板及びカーボンナノファイバの間には、不定形炭素層は観察されなかった。また金属基板のうち、カーボンナノファイバ層から厚さ0.15μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、40μmであった。
(比較例3)
触媒担持基板に、比較例1と同一の熱CVDプロセス装置を用い、アセチレン及びアルゴンの混合ガスを導入して、101kPaの圧力下、800℃の温度でカーボンナノファイバを成長させたこと以外は実施例3と同様にしてカーボンナノファイバ複合電極を得た。
得られたカーボンナノファイバ複合電極について、実施例1と同様にして観察及び分析したところ、カーボンナノファイバ複合電極は、金属基板と、金属基板表面に直接結合したカーボンナノファイバとで構成されることが分かった。金属基板及びカーボンナノファイバの間には、不定形炭素層は観察されなかった。また金属基板のうち、カーボンナノファイバ層から厚さ0.3μmまでの部分については、ニッケルとチタンとの合金からなる合金層が形成され、残りの部分についてはチタン単体で構成されていることも分かった。また金属基板の厚さはチタン基板と同様、100μmであった。
[評価]
(電解質に対する耐久性)
実施例1〜7及び比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極の電解質に対する耐久性を調べるために、実施例1〜7及び比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極を電解質に4日間浸漬し、カーボンナノファイバ(CNF:Carbon Nano Fiber)が金属基板から剥離しているかどうかを目視にて調べた。結果を表1に示す。なお、このとき、電解質としては、アセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ素を0.05M、ヨウ化リチウムを0.1M、1,2−ジメチルー3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(DMPII)を0.6M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む電解質を用いた。
(色素増感太陽電池の耐久性)
実施例1〜7及び比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極が色素増感太陽電池の耐久性に寄与するかどうかを調べるために、実施例1〜7及び比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極を対極とする色素増感太陽電池を作製し、この色素増感太陽電池について光電変換効率の経時変化を調べた。このとき、実施例1〜7及び比較例1〜3の色素増感太陽電池の光電変換効率は、ソーラーシミュレータによって1.5AM、100mW/cmの放射輝度の条件下で、製造直後と100時間後で測定し、これらの差を光電変換効率の低下率として算出した。結果を表1に示す。
なお、上記色素増感太陽電池は、以下のようにして作製した。
まずガラス基板上にFTO膜が形成されたFTO/ガラス基板上に、TiOからなる厚さ20μmの多孔質酸化物半導体膜を形成して作用極を得た。作用極には、2−2−7 テトラブチルアンモニウム−トリチオシアナト(4,4’,4”−トリカルボニル−2,2’,2”−ターピリジン)ルテニウム(II)(ブラックダイ)を担持させた。
そして、バイネル(商品名、デュポン社製)からなる四角環状の樹脂シートを、作用極の上に配置した後、樹脂シートを加熱溶融させて作用極に接着させた。こうして作用極に封止部を設けた。
次いで、封止部を設けた作用極を水平になるように配置し、封止部の内側に、アセトニトリルからなる揮発性溶媒を主溶媒とし、ヨウ素を0.05M、ヨウ化リチウムを0.1M、1,2−ジメチルー3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド(DMPII)を0.6M、4−tert−ブチルピリジンを0.5M含む電解質を注入した。
そして、上記のようにして得られた実施例1〜7及び比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極を作用極に重ね合せ、対極、封止部及び作用極を熱圧着させることにより作用極と対極とを連結させて電解質を封止した。こうして色素増感太陽電池を得た。
Figure 0005762207
表1に示す結果より、実施例1〜7のカーボンナノファイバ複合電極においては、カーボンナノファイバが金属基板から剥離していなかったのに対し、比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極においては、カーボンナノファイバの5〜15%程度が金属基板から剥離していた。このことから、実施例1〜7のカーボンナノファイバ複合電極は、比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極に比べて、電解質に対する耐久性の点で優れることが分かった。なお、実施例4のカーボンナノファイバ複合電極は、実施例3のカーボンナノファイバ複合電極と比べ、光電変換効率の低下率が増加してしまった。これは、チタン基板の厚みが100μmから300μmに増えたことによってチタン基板の可撓性が低下し、チタン基板が作用極の表面における50μm程度の凹凸に追従できないために電極間距離が長くなり、色素増感太陽電池の内部抵抗が増加したためと考えられる。
また実施例1〜7のカーボンナノファイバ複合電極を対極として用いた色素増感太陽電池は、比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極を対極として用いた色素増感太陽電池に比べて、光電変換効率の低下率が小さかった。このことから、実施例1〜7のカーボンナノファイバ複合電極は、比較例1〜3のカーボンナノファイバ複合電極に比べて、色素増感太陽電池の耐久性の点で優れることが分かった。
以上より、本発明のカーボンナノファイバ複合電極によれば、電解質に対する耐久性に優れることが確認された。
1…金属基板
2…不定形炭素層
3…カーボンナノファイバ
5…合金層
20…対極(カーボンナノファイバ複合電極)

Claims (4)

  1. 不動態を形成する金属基板と、
    前記金属基板上に設けられ、不定形炭素で構成される不定形炭素層と、
    前記不定形炭素層に結合される多数のカーボンナノファイバとを備えること、
    を特徴とするカーボンナノファイバ複合電極であって、
    前記金属基板が、前記不定形炭素層側に合金層を有し、
    前記合金層が、前記カーボンナノファイバを成長させる際の触媒となることが可能な第1金属と、前記金属基板を構成する第2金属との合金を含み、
    前記カーボンナノファイバ及び前記不定形炭素層が、前記第1金属を触媒とした化学気相成長法により同時に形成されたものである、カーボンナノファイバ複合電極。
  2. 前記第1金属がニッケルである請求項1に記載のカーボンナノファイバ複合電極。
  3. 前記金属基板がチタンを含む本体部を備える請求項1又は2に記載のカーボンナノファイバ複合電極。
  4. 前記金属基板が10〜100μmの厚さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカーボンナノファイバ複合電極。
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