以下、評価装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における評価装置1のブロック図である。
評価装置1は、評価情報格納部11、階層情報格納部12、項目別重み付け格納部14、期間別重み付け格納部15、属性別重み付け格納部13、全体評価値取得部16、出力部17を備えている。
評価情報格納部11には、複数の評価情報が格納される。評価情報格納部11に格納される複数の評価情報は、1以上の評価対象に対して複数の評価者がそれぞれ行った1以上の評価項目についての評価の結果を示す項目評価値と、評価を行った各評価者の属性を示す評価者属性情報と、をそれぞれ有する。一の評価対象について得られた各評価情報は、例えば、異なる2以上の評価者のそれぞれが、一の評価対象を1以上の評価項目についてそれぞれ評価した結果を示す項目評価値と、評価を行った各評価者の属性を示す評価者属性情報とを有する。例えば、一の評価対象について得られる複数の評価情報は、異なる評価者属性情報を有する評価情報である。ただし、異なる評価者についての評価者属性情報が一致する可能性がある場合、各評価者が評価した評価結果を含む評価情報を識別できるようにするために、評価情報は評価者の識別情報である評価者識別情報を有しているようにしてもよい。評価情報格納部11には、複数の評価対象に対する評価情報が含まれていても良い。
評価対象は、評価の対象となるものであり、例えば、物体や、人や、事象等である。例えば、評価対象は、企業や公的機関等に属する社員や職員であっても良い。評価対象は、評価が可能なものであれば、どのようなものであってもよい。評価とは、評価対象の価値を判断することである。ここでの評価は、例えば、最終的に数値化が可能な結果が得られる判断である。評価項目とは、評価を行う項目であり、例えば、評価する内容と対応付けられている。評価項目自体が、評価する内容を表すものであってもよい。評価情報格納部11に複数の評価対象についての評価情報が格納される場合、評価情報がどの評価対象についての評価情報であるかが識別できるように、評価対象の識別情報である評価対象識別情報を含むようにすることが好ましい。
項目評価値とは、評価者によって、1以上の評価項目についてそれぞれ行われた項目別の評価結果を示す値である。項目評価値は、例えば、評価結果を示す数値である。ただし、項目評価値は、結果的に数値化することが可能な情報であればよく、例えば、予め用意されている数値等と対応付けられている「良い」、「悪い」、「A評価」、「B評価」等の文字列の情報であってもよい。項目評価値は、評価項目と対応付けられていることが好ましい。このため、例えば、評価情報は、各項目評価値と対応付けられた評価項目の識別情報である項目識別情報を有していてもよい。
評価者は、評価対象に対して評価を行った人である。例えば、評価対象が、企業や公的機関等に属する社員や職員であれば、評価者は、評価対象である社員や職員の上席者や管理者である。評価者属性情報は、評価者の属性を示す情報である。評価者の属性とは、例えば、評価者が行う評価に関連した属性である。例えば、評価者属性情報は、評価者の役職を示す情報であっても良い。ここで述べる役職は、例えば、社員の職責、等級、ランク、カテゴリー等も含む概念であるとする。また、評価者属性情報は、評価者の識別子(例えば、氏名や、ID等)であっても良い。また、評価者属性情報は、評価者の評価内容に関連した経験量(例えば、勤続年数等)を示す情報であってもよい。また、評価者属性情報は、例えば、評価者と評価対象との関係を示す属性であってもよい。例えば、評価者属性情報は、評価者が評価対象の直属の上司であるか否かを示す情報や、評価対象の何階層上位の上司であるか否かを示す情報であっても良い。また、評価者と評価対象とが同じ課や部署や、グループの社員であるか否かを示す情報であっても良い。あるいは、評価者属性情報は、これらの属性を判断するために利用可能な情報であっても良い。評価者属性情報は、上記で説明したような属性を示す情報のうちの、複数の属性を示す情報を含んでいても良いし、一つのみを含んでいても良い。評価者属性情報は、例えば、上記のような評価者の役職を識別するための役職識別情報を含んでいても良い。また、評価者属性情報は、例えば、評価者と評価対象者との階層関係を示す情報である階層関係情報を有していても良い。
評価対象の評価に用いられる評価項目は、二階層以上の階層構造を有していてもよい。ここで述べる二階層とは、いわゆる評価項目全体を包含するルートを階層とカウントしない場合の階層数である。評価項目が階層構造を有するということは、評価項目がネスト化されていることと考えても良い。各評価項目は、例えば、階層構造を示す木構造等の一のノードに対応する。ノードとは、例えば、階層構造の節点や頂点である。各評価項目は、例えば、ルートから、階層を下りながらリンクで接続されたノードを順次辿っていった場合の、最下位のノードに対応付けられている。ノード自身が評価項目と考えても良い。各評価項目の階層構造内における位置(階層)は、例えば、後述する階層情報格納部12に格納されている階層情報によって指定されている。階層情報とは、評価項目の階層構造内における位置を示す情報である。例えば、階層情報は、評価項目の項目識別情報と、ルートからこの評価項目に対応するノードまでに辿るパスを示す情報である階層指定情報を有している。パスは、ルートから評価項目に対応するノードに辿りつくまでに通過するノードで示される。例えば、階層構造に含まれる各ノードを、「N1」、「N2」等の「アルファベット」と「数字」との組合せで示したノード識別情報で表した場合において、ルートから、一の評価項目に対応するノードであるノードN111まで辿りつくまでにノードN1とノードN11とを通過したとすると、この評価項目に対応する階層情報は、「/N1/N11/N111」で表される。なお、階層情報は、ノード間のリンク関係を示す情報であっても良い。リンク関係は、親子関係と考えても良い。例えば、ノードN11がノードN1の直属の下位のノード(子のノード)であり、ノードN111が、ノードN11の直属の下位のノード(子のノード)であったとすると、階層情報は、ノードN1とノードN11とを有する情報と、ノードN11とノードN111とを有する情報と、ノードN111と評価項目とを有する情報、ノード111と評価項目の識別情報である項目識別情報とを有する情報とで構成されていても良い。
評価情報は、評価の対象となる期間の情報である評価期間情報を更に有していてもよい。評価期間情報は、例えば、評価対象の、評価の対象となっている期間を示す情報である。ここでの期間を示す情報は、例えば、期間の開始日と、終了日とを有する情報や、期間の開始日、または終了日と、期間の長さ(例えば日数)等を示す情報を有する情報や、期間を構成する日や月を示す情報であってもよい。ここでは、開始日や終了日の代わりに、開始月や終了月を用いても良い。あるいはここでの期間を示す情報は、前期、後期や、上四半期、下四半期等の期間の識別情報であっても良い。
また、評価情報は、評価対象の属性を示す情報である評価対象属性情報を更に有していてもよい。評価対象属性情報は、属性の対象が、評価者でなく評価対象である点を除けば、評価者属性情報と同様の情報であるので、ここでは説明を省略する。
また、評価情報が、評価対象属性情報を有する場合、評価情報は、評価対象属性情報が一定であった期間の情報である属性期間情報を更に有していてもよい。例えば、評価情報に含まれる評価対象属性情報が有効であった期間を示す情報と考えても良い。この評価対象属性情報は、上述した評価期間情報と同様の情報である。
また、評価情報は、評価対象に関する期間の情報である評価対象期間情報を更に有していてもよい。評価対象期間情報は、例えば、評価情報が、評価対象がどのような期間内にある場合に取得された情報であるかを示す情報である。評価対象期間情報は、例えば、評価対象が、評価対象となってからの期間を示す情報であっても良い。評価対象期間情報は、例えば、評価対象である社員の入社してからの経過時間が、三ヶ月であることを示す情報や、経過時間が三年未満であることを示す情報である。評価対象期間情報は上記の評価期間情報と同様の期間を示す情報(例えば、入社からの経過時間が、四ヶ月等)であっても良いし、あるいは、評価対象に関する期間が、どのようなカテゴリーの期間であるかを示す情報(例えば、入社一年未満等)であってもよい。
ここでの記憶は、一時記憶も含む概念である。評価情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
階層情報格納部12には、階層構造を有する評価項目における、各評価項目の位置を示す情報である階層情報が格納されている。階層情報は、例えば、階層構造における各評価項目の対応するノードのノード識別情報を含む情報である。階層情報格納部12には、例えば、上述したように、評価項目の項目識別情報と、ルートからこの評価項目に対応するノードに至るまでに辿るパスを示す情報である階層指定情報とを有する階層情報が格納されている。また、階層情報は、例えば、評価項目が対応するノードのノード識別情報を含んでいる。ただし、各評価項目の階層構造内の位置を示すことが可能な情報であれば、この階層情報以外の階層情報が格納されていても良い。階層情報格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
属性別重み付け格納部13には、1以上の属性別重み付け情報が格納される。属性別重み付け情報は、評価者属性情報と、重み付けに用いられる値である重み付け値とを有する。ここでの重み付け値は、例えば、評価者属性情報と対応付けられた評価情報に含まれる項目評価値から、後述する全体評価値を取得する際において、一の評価者属性情報に対応する項目評価値を用いて得られる値を重み付けする際に用いられる重み付け値である。重み付け値は、例えば、重み付けのための係数である。例えば、一の評価者の評価結果を示す値を重み付けするための値であると考えても良い。
属性別重み付け格納部13は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
項目別重み付け格納部14には、1以上の項目重み付け値が格納される。項目重み付け値は、各評価項目に対応する項目評価値の重み付けに用いられる1以上の重み付け値である。項目重み付け値は、例えば、重み付けのための係数である。項目重み付け値は、例えば、評価項目に対応付けて格納されている。項目重み付け値は、必ずしも対応する項目評価値を直接重み付けするために用いられなくても良い。例えば、一の項目評価値を含む情報を用いて行われた予め指定された演算結果に対して、この一の項目評価値に対応する項目重み付け値を用いて重み付けすることも、結果的には一の項目評価値に対して重み付けしていることであると考えて、一の項目評価値を重み付けしたと考えるようにしても良い。項目別重み付け格納部14には、例えば、上述した項目識別情報と、この項目識別情報が示す評価項目についての項目評価値の重み付けに用いられる項目重み付け値とを有する1以上の項目重み付け管理情報が格納されている。ここではこの項目重み付け管理情報を第一項目重み付け管理情報と呼ぶ。
また、上述した評価情報が、評価対象属性情報を有する場合、項目別重み付け格納部14には、評価対象属性情報と、項目重み付け値とを有する1以上の項目重み付け管理情報が格納されていてもよい。この項目重み付け管理情報は、更に、各項目重み付け値で重み付けされる項目評価値に対応する項目識別情報を有するものであることが好ましい。この項目重み付け管理情報は、例えば、評価対象の属性に応じて異なる項目重み付け値を用いるためのものである。ここではこの項目重み付け管理情報を第二項目重み付け管理情報と呼ぶ。
また、評価項目が階層構造を有する場合、項目別重み付け格納部14には、上記の項目重み付け管理情報の代わりに、評価項目の階層の一のノードを識別するノード識別情報と、項目重み付け値と、を有する1以上の項目重み付け管理情報を格納するようにしても良い。ここではこの項目重み付け管理情報を第三項目重み付け管理情報と呼ぶ。
期間別重み付け格納部15は、階層構造を有している評価項目の第一階層のノードと、第一階層のノードに対応する項目評価値の重み付けに用いられる重み付け値である項目重み付け値と、評価対象に関する期間を指定する情報である期間指定情報とを有する期間別重み付け管理情報が格納される。ここでの第一階層のノードとは、第一階層のノードのノード識別情報と考えてもよい。ノードにおける第一階層とは、ここでは、ルートの直下のノードであるとする。第一階層のノードに対応する項目評価値とは、第一階層の一のノードの直系の下位の階層のノードに対応する評価項目に対応する項目評価値である。期間指定情報とは、対応する項目重み付け値を重み付けに適用するか否かを判断するための条件と考えても良い。期間別重み付け格納部15には、共通の第一階層のノードを有しているとともに、期間指定情報が示す期間が異なっている複数の期間別重み付け管理情報が格納されていてもよい。なお、評価項目が階層構造を有していない場合、この期間別重み付け格納部15は省略してもよい。
期間別重み付け格納部15は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
全体評価値取得部16は、1以上の評価情報に含まれる項目評価値に、評価情報に含まれる評価者属性情報と対応づけられて属性別重み付け格納部13に格納されている重み付け値を用いた重み付けを行って、評価対象ごとに、全体評価値を取得する。全体評価値とは、評価対象全体の評価値である。全体評価値とは、一の評価対象に対する評価項目別の項目評価値ではなく、一の評価対象を全体的に評価した評価値である。全体評価値は、一の評価対象を総合的に評価した評価値、即ち総合評価値と考えても良い。
全体評価値取得部16は、例えば、評価情報格納部11に格納されている評価情報のうちの、1以上の評価対象についての評価情報に含まれる項目評価値を用いて、複数の評価者ごとに、この1以上の評価対象のそれぞれについての評価値を取得する。この評価値をここでは評価者別評価値と呼ぶ。そして、各評価者の評価者属性情報に対応する重み付け値を、属性別重み付け格納部14に格納されている属性重み付け情報から読み出し、読み出した重み付け値を用いて各評価者属性情報に対応して取得した評価者別評価値を重み付けし、重み付けした複数の評価値を用いて、予め指定された演算を行うことで、一の評価対象の全体に対する、複数の評価者による評価の結果である全体評価値を取得する。
評価者ごとに評価値を取得するということは、評価者属性情報が、評価者ごとに異なる場合においては、評価者属性情報ごとに評価値を取得することであってもよい。あるいは、評価情報が評価者識別情報を有する場合、複数の評価者属性情報ごとに評価値を取得する代わりに、評価者識別情報ごとに評価値を取得しても良い。
各評価者ごとに、一の評価対象についての評価者別評価値を取得する処理は、例えば、評価情報格納部11に格納されている一の評価対象に対応する評価情報から一の評価者に対応付けられた評価情報を取得し、取得した評価情報を用いて評価値を取得する処理を、一の評価対象に対応する評価情報に対応する評価者のそれぞれについて行うことで行われる。一の評価者に対応付けられた評価情報を取得する処理は、例えば、一の評価者属性情報を有する評価情報または一の評価者識別情報を有する評価情報を、一の評価者に対応する評価情報から取得する処理である。
ここでの予め指定された演算は、例えば、重み付けした複数の評価値の全てあるいは予め指定された2以上の数の合計や平均(即ち加重平均)を算出する演算である。また、この合計や平均を、予め指定された演算により指標化あるいは正規化した値であっても良い。全体評価値取得部16は、例えば、各評価者の評価者属性情報と、一致する(あるいは含まれる)評価者属性情報と対応付けられているに対応する重み付け値を、属性別重み付け格納部14に格納されている属性重み付け情報から取得する。各評価者の評価者属性情報が複数ある場合、例えば、各評価者属性情報に対応する重み付け値をそれぞれ取得しても良いし、複数の評価者属性情報の全てに対応する重み付け値を取得しても良い。また、評価者属性情報を用いて取得した1の評価者に対応する重み付け値が複数である場合、全体評価値取得部16が、これらの重み付け値をどのように用いて評価者別評価値を重み付けするようにしてもよい。例えば、複数の重み付け値の値の最も大きい重み付け値だけを利用するようにしても良い。また、複数の重み付け値の平均値を用いて重み付けするようにしても良い。また、複数の重み付け値の全てを順次用いて重み付けを行っても良い。例えば、複数の重み付け値の一の重み付け値で評価者別評価値を重み付けした後、この重み付けされた結果に対して残りの重み付け値で、同様に,順次重み付けを行うようにしても良い。具体例として、複数の重み付け値を評価者別評価値に全て乗算するようにしても良い。かかることは、他の項目重み付け値値等についても同様である。
全体評価値取得部16が、一の評価対象に対応する評価情報から取得した、一の評価者に対応付けられた評価情報を用いて評価者別評価値を取得する処理をどのように行うかは問わない。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価者に対応付けられた評価情報に含まれる1以上の項目評価値に対して予め指定された演算を行って得られた値を、評価者別評価値として取得しても良い。予め指定された演算は、例えば、1以上の項目評価値を加算する処理である。
また、全体評価値取得部16は、1以上の評価情報に含まれる項目評価値を、この項目評価値に対応する評価項目に対応する項目重み付け値で更に重み付けして、全体評価値を取得してもよい。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象に対応する評価情報から各評価者に対応付けられた1以上の評価情報を取得し、この各評価者に対応付けられた1以上の評価情報に含まれる各項目評価値を、各項目評価値に対応する評価項目に対応する項目重み付け値で更に重み付けして評価者別評価値を取得し、この評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得しても良い。
例えば、上述したように、評価情報に、項目評価値に対応する項目識別情報が含まれている場合、全体評価値取得部16は、評価情報に含まれる各項目識別情報に対応した項目重み付け値を、上述した項目別重み付け格納部14に格納されている第一項目重み付け管理情報からそれぞれ読み出し、読み出した項目重み付け値で、各項目識別情報が示す項目評価値を重み付けし、この重み付けした項目評価値に対して、上記と同様の、予め指定された演算を行うことで評価者別評価値を取得しても良い。各項目識別情報に対応した項目重み付け値を取得するということは、各項目識別情報と同じ項目識別情報を有する第一項目重み付け管理情報が有する項目重み付け値を取得することである。かかることは、以下においても同様である。
また、評価情報に評価対象属性情報が更に含まれている場合、全体評価値取得部16は、1以上の評価情報に含まれる項目評価値を、この評価情報に含まれる評価対象属性情報とに対応付けられた項目重み付け値で更に重み付けして、全体評価値を取得してもよい。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象に対応する評価情報から各評価者に対応付けられた1以上の評価情報を取得し、この各評価者に対応付けられた1以上の評価情報に含まれる各項目評価値を、各項目評価値に対応する評価項目と、この評価情報に含まれる評価対象属性情報とに対応する項目重み付け値で更に重み付けして評価者別評価値を取得し、この評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得しても良い。
例えば、評価情報に、評価対象属性情報が更に含まれている場合、全体評価値取得部16は、評価情報に含まれる評価対象属性情報に対応する第二項目重み付け管理情報から、評価情報に含まれる各項目識別情報に対応した項目重み付け値をそれぞれ読み出し、読み出した項目重み付け値で、各項目識別情報が示す項目評価値を重み付けし、この重み付けした項目評価値に対して、上記と同様の、予め指定された演算を行うことで評価者別評価値を取得する。そして、この評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得しても良い。
また、評価項目が、2以上の階層を備えた階層構造を有している場合、全体評価値取得部16は、各項目評価値を、項目評価値に対応する評価項目が属するノードのノード識別情報に対応付けられた項目重み付け値で重み付けして、全体評価値を取得してもよい。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象に対応する評価情報から各評価者に対応付けられた1以上の評価情報を取得し、この各評価者に対応付けられた1以上の評価情報に含まれる各項目評価値を、各項目評価値に対応する評価項目が属するノードのノード識別情報に対応する項目重み付け値で更に重み付けして評価者別評価値を取得し、この評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得しても良い。各評価項目が属するノードとは、階層情報が示す各評価項目に対応するノードと、このノードが従属するノードのうちの1以上である。各評価項目が属するノードは、階層情報が示す各評価項目に対応するノードと、このノードから階層構造のルートに至るまでに通過する直系のノードの1以上と考えても良い。
この場合、全体評価値取得部16は、例えば、以下のようにして全体評価値を取得する。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象に対応する評価情報のうちの一の評価者に対応する評価情報に含まれる各項目評価値のそれぞれについて、この項目評価値に対応する評価項目が対応するノードのノード識別情報と、ルートから、このノードに至るまでに通過する全てのノードの識別情報とを取得する。そして、取得した1以上のノード識別情報にそれぞれ対応する項目重み付け値を、上述した第三項目重み付け管理情報から読み出す。そして、各項目評価値について取得した1以上の項目重み付け値を用いて、各項目評価値を重み付けする。例えば、各項目評価値に対して、この項目評価値それぞれについて取得した1以上の項目重み付け値を順次乗算することで、重み付けした各項目評価値を取得する。そして、これらを加算することで、一の評価対象についての一の評価者による評価者別評価値を取得する。そして、同じ評価対象についての、他の評価者の評価者別評価値を同様に取得し、これらの評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得する。
また、この場合、全体評価値取得部16は、例えば、以下のようにして全体評価値を取得してもよい。評価項目の階層構造が、p階層(pは2以上の整数)の階層構造を有しているとすると、全体評価値取得部16は、例えば、一の評価対象に対応する評価情報のうちの一の評価者に対応する評価情報の、上述した評価情報が示す第p階層、即ち末端の階層の各ノードのノード識別情報に対応付けられた各評価項目の項目評価値を、上述した第三項目重み付け管理情報から読み出したこのノード識別情報に対応する項目重み付け値を用いてそれぞれ重み付けする。例えば、項目重み付け値を乗算する。このような各ノードについて重み付けにより得られた値を、ここでは、ノード評価値と呼ぶ。次に、p階層の一階層上の階層(第p−1階層)の各ノードについて、従属する1以上のノードのノード評価値を加算し、加算により得られた値に、各ノードのノード識別情報に対応する項目重み付け値で重み付けして、この第p−1階層の各ノードのノード評価値を取得する。同様の処理を、階層を一つずつあげながら、第一階層の各ノードのノード評価値が得られるまで繰り返し行い、第一階層のノード評価値を全て加算することで、一の評価対象についての一の評価者による評価者別評価値を取得する。そして、同じ評価対象についての、他の評価者の評価者別評価値を同様に取得し、これらの評価者別評価値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得する。
なお、評価情報格納部11に格納されている複数の評価情報が、複数の評価対象についての評価情報で構成されている場合、上記の処理を各評価対象ごとに行って、評価対象ごとの全体評価値を取得するようにすればよい。具体的には、評価情報に評価対象識別情報を含ませるようにして、評価対象識別情報が一致する評価情報ごとに、上記の全体評価値を取得する処理を行うようにすればよい。
また、上記では、第一〜第三項目重み付け管理情報をそれぞれ用いて行われる全体評価値を取得する処理を説明したが、これらの第一〜第三項目重み付け管理情報のうちの2以上を適宜組み合わせた項目重み付け管理情報を用意して、これを用いて、上記の処理を適宜組合せることで全体評価値を取得するようにしても良いことはいうまでもない。
例えば、第一項目重み付け管理情報と第二項目重み付け管理情報とを組み合わせた、評価対象識別情報と、項目識別情報と、項目重み付け値とを有する項目重み付け管理情報を予め用意しておくようにするとともに、評価情報が評価対象識別情報と、項目評価値に対応する項目識別情報を有するようにして、全体評価値取得部16が、評価情報に含まれる評価対象識別情報と、項目識別情報とに対応付けられた項目重み付け値を、上記の項目重み付け管理情報から読み出し、この重み付け値を用いて、上記と同様に、全体評価値を取得しても良いことはいうまでもない。
同様に、例えば、第二項目重み付け管理情報と第三項目重み付け管理情報とを組み合わせた、評価対象識別情報と、ノード識別情報と、項目重み付け値とを有する項目重み付け管理情報を予め用意しておくようにするとともに、評価情報が評価対象識別情報を有するとともに、評価項目が二階層以上の階層構造を有するようにして、全体評価値取得部16が、評価情報に含まれる評価対象識別情報と、評価項目が属するノードのノード識別情報とに対応付けられた項目重み付け値を、上記の項目重み付け管理情報から読み出し、この重み付け値を用いて、上記と同様に全体評価値を取得しても良いことはいうまでもない。
また、評価情報が評価期間情報を有している場合、全体評価値取得部16は、評価対象ごとに、評価期間情報が示す各期間についてそれぞれ全体評価値を算出し、算出された期間ごとの全体評価値を、各期間の比率に応じて合算して全体評価値を取得するようにしても良い。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象について、評価期間情報が異なる評価情報をそれぞれ用いて、上記と同様に全体評価値をそれぞれ取得する。ここでは、この全体評価値を、期間ごとの全体評価値とする。そして、取得した全体評価値を、対応する評価期間情報がそれぞれ示す期間の長さの比率で合算して、全体評価値を得る。例えば、第一の期間について得られた期間ごとの全体評価値の値がa、第二の期間について得られた期間ごとの全体評価値の値がbであり、第一の期間の長さがA、第二の期間の長さがBであったとすると、最終的な全体評価値として、(a×A+b×B)/(A+B)となる。
また、評価情報が属性期間情報を有している場合において、全体評価値取得部16は、評価対象ごとに、属性期間情報が示す各期間についてそれぞれ全体評価値を算出し、算出された期間ごとの全体評価値を、各期間の比率に応じて合算して全体評価値を取得するようにしてもよい。例えば、全体評価値取得部16は、一の評価対象について、属性期間情報が異なる評価情報をそれぞれ用いて、上記と同様に属性期間情報が示す期間ごとの全体評価値をそれぞれ取得する。そして、上述した評価期間情報の場合と同様に、取得した全体評価値を、対応する属性期間情報がそれぞれ示す期間の長さの比率で合算して、全体評価値を得る。
また、評価項目が二階層以上の階層構造を有している場合において、全体評価値取得部16は、評価情報の評価対象期間情報が、期間別重み付け格納部15に格納されている期間別重み付け管理情報の期間指定情報が示す期間を示すか否かを判断し、その判断結果に応じて、期間指定情報に対応付けられた項目重み付け値を用いて、全体評価値を取得するようにしても良い。全体評価値取得部16は、例えば、評価情報の評価対象期間情報が示す期間が、期間指定情報が示す期間と一致または含まれる場合、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断する。また、全体評価値取得部16は、例えば、評価情報の評価対象期間情報が示す期間の一部が、期間指定情報が示す期間に含まれる場合、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断してもよい。全体評価値取得部16は、例えば、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断した判断結果を得た場合に、期間別重み付け格納部15に格納されている期間別重み付け管理情報から、この期間指定情報に対応する項目重み付け値を取得し、これを、この期間指定情報に対応づけられたノードの項目重み付け値として、予め項目重み付け管理情報に格納されていたこのノードの項目重み付け値の代わりとして用いて全体評価値を取得する。期間指定情報に対応付けられたノードとは、例えば、期間別重み付け管理情報に期間指定情報とともに格納されているノードIDが示すノードである。また、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断しなかった場合、予め項目重み付け管理情報に格納されているこのノードの項目重み付け値を用いて全体評価値を取得する。なお、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断した判断結果を得た場合に、期間別重み付け格納部15に格納されている期間別重み付け管理情報から、この期間指定情報に対応する項目重み付け値を取得する代わりに、評価対象期間情報が、期間指定情報が示す期間を示すと判断する判断結果が得られなかった場合に、期間別重み付け管理情報から、この期間指定情報に対応する項目重み付け値を取得するようにしても良い。
なお、全体評価値取得部16が全体評価値を取得する処理においては、結果的に上記と同じ全体評価値が得られる限りにおいては、その処理順序を入れ替えたり、演算の順番等を入れ替えたりする等の変更を行っても良いことはいうまでもなく、このような変更を行った処理も、上記の全体評価値取得部16が全体評価値を取得する処理に含まれるものと考える。
全体評価値取得部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。全体評価値取得部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部17は、全体評価値取得部16が取得した全体評価値を出力する。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部17は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、評価装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、評価項目が二階層以上の階層構造を有している場合を例に挙げて説明する。また、評価情報は、評価対象識別情報と評価者識別情報を有しているとする。
(ステップS201)全体評価値取得部16は、全体評価値を取得するか否かを判断する。例えば、図示しない受付部等から、全体評価情報を取得する指示を受け付けた場合に、全体評価値を取得することを判断する。取得すると判断した場合、ステップS202に進み、取得しないと判断した場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)全体評価値取得部16は、カウンターnの値に1を代入する。
(ステップS203)全体評価値取得部16は、評価情報格納部11に格納されている複数の評価情報に、n番目の評価対象識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS203に進み、ない場合、ステップS219に進む。
(ステップS204)全体評価値取得部16は、評価情報格納部11に格納されている複数の評価情報から、n番目の評価対象識別情報に対応する評価情報、即ち、n番目の評価対象識別情報を有する評価情報を取得する。取得した評価情報は、図示しない記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS205)全体評価値取得部16は、ステップS204で取得した評価情報が、異なる評価期間情報を有しているか否かを判断する。有している場合、ステップS206に進み、有していない場合、ステップS215に進む。
(ステップS206)全体評価値取得部16は、カウンターiの値に1を代入する
(ステップS207)全体評価値取得部16は、ステップS204で取得した評価情報の中に、i番目の評価期間情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS208に進み、ない場合、ステップS213に進む。
(ステップS208)全体評価値取得部16は、i番目の評価期間情報を有する評価情報を、ステップS204で取得した評価情報の中から取得する。取得した評価情報は、図示しない記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS209)全体評価値取得部16は、ステップS208で取得した評価情報の中に、異なる属性期間情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS210に進み、ない場合、ステップS211に進む。
(ステップS210)全体評価値取得部16は、異なる属性期間情報を有する評価情報について評価値を取得する。この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS212に進む。なお、ここでは、全体評価値取得部16は、取得した評価値を、例えば、i番目の評価期間情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS211)全体評価値取得部16は、評価値を取得する処理を行う。ここで取得する評価値は、例えば、異なる評価期間ごとの全体評価値である。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS212に進む。なお、ここでは、全体評価値取得部16は、取得した全体評価値を、例えば、i番目の評価期間情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS212)全体評価値取得部16は、直前のステップで取得した全体評価値を、例えば、i番目の評価期間情報と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積し、カウンターiの値を1インクリメントする。そして、ステップS207に戻る。
(ステップS213)全体評価値取得部16は、評価期間情報ごとに取得した全体評価値を、評価期間の比率に応じて合算して全体評価値を取得する。
(ステップS214)全体評価値取得部16は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
(ステップS215)全体評価値取得部16は、ステップS204で取得した評価情報が、異なる属性期間情報を有しているか否かを判断する。有している場合、ステップS216に進み、有していない場合、ステップS217に進む。
(ステップS216)全体評価値取得部16は、異なる属性期間情報を有する評価情報について評価値を取得する。この処理はステップS210と同様の処理である。そして、ステップS218に進む。
(ステップS217)全体評価値取得部16は、評価値を取得する処理を行う。この処理はステップS211と同様の処理である。そして、ステップS218に進む。
(ステップS218)全体評価値取得部16は、カウンターnの値を1インクリメントする。
(ステップS219)出力部17は、全体評価値取得部16が取得した処理対象ごとの全体評価値を出力する。そして処理を終了する。
次に、評価装置1の全体評価値取得部16が全体評価値を取得する処理の詳細について、図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS211およびステップS217に相当する処理である。
(ステップS301)全体評価値取得部16は、カウンターkの値に1を代入する。
(ステップS302)全体評価値取得部16は、直前の上位の処理で取得した評価情報に、k番目の評価者識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS303に進み、ない場合、ステップS316に進む。
(ステップS303)全体評価値取得部16は、k番目の評価者識別情報に対応する評価情報、即ちk番目の評価者識別情報を有する評価情報を、直前に取得した評価情報から取得する。
(ステップS304)全体評価値取得部16は、カウンターjの値に1を代入する。
(ステップS305)全体評価値取得部16は、ステップS303で取得した評価情報に、j番目の項目評価値があるか否かを判断する。ある場合、ステップS306に進み、ない場合、ステップS311に進む。
(ステップS306)全体評価値取得部16は、直前の処理ステップにおいて取得した評価情報に含まれる評価対象属性情報に対応する項目重み付け値の中から、j番目の項目評価値が属する各ノードに対応する項目重み付け値を取得する。例えばノード識別情報と対応付けられた項目重み付け値を取得する。
(ステップS307)全体評価値取得部16は、評価情報に含まれる評価対象期間情報が、期間別重み付け管理情報に格納されている期間指定情報のうちの1以上が示す期間を示すか否かを判断する。1以上の期間を満たす場合、ステップS308に進み、満たさない場合、ステップS309に進む。
(ステップS308)全体評価値取得部16は、ステップS307で期間を示すと判断された期間指定情報に対応付けられている第一階層のノードの識別情報と、項目重み付け値を、期間別重み付け管理情報から取得する。そして、ステップS306で取得した項目重み付け値のうちの、期間別重み付け管理情報から取得したノード識別情報が示すノードの項目重み付け値を、期間別重み付け管理情報から取得した項目重み付け値で更新する。例えば上書きする。
(ステップS309)全体評価値取得部16は、j番目の項目評価値を、ステップS306で取得した各ノードの項目重み付け値を用いて、あるいはこれをステップS308において更新した項目重み付け値を用いて、重み付けする。例えば、j番目の項目評価値に、各ノードの項目重み付け値を全て乗算する。乗算した値は図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS310)全体評価値取得部16は、カウンターjの値を1インクリメントする。そして、ステップS305に戻る。
(ステップS311)全体評価値取得部16は、ステップS309で取得した、重み付けされた項目評価値を合算して、評価者別評価値を取得する。
(ステップS312)全体評価値取得部16は、k番目の評価者識別情報に対応する評価者属性情報、即ち、k番目の評価者識別情報が含まれる評価情報に含まれる評価者属性情報を取得する。
(ステップS313)全体評価値取得部16は、ステップS312で取得した評価者属性情報に対応する重み付け値を、属性別重み付け情報から取得する。
(ステップS314)全体評価値取得部16は、ステップS312で取得した重み付け値と、ステップS311で取得した評価者別評価値とを対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。
(ステップS315)全体評価値取得部16は、カウンターkの値を1インクリメントする。そして、ステップS302に戻る。
(ステップS316)全体評価値取得部16は、ステップS314で各評価者別評価値を、各評価者別評価値とともに蓄積された重み付け値で重み付けする。例えば、重み付け値を乗算する。
(ステップS317)全体評価値取得部16は、ステップS316で重み付けした評価者別評価値を用いて、全体評価値を取得する。例えば、ステップS316で重み付けした評価者別評価値の平均を算出して、全体評価値を取得する。取得した全体評価値は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、上位の処理にリターンする。
次に、評価装置1の全体評価値取得部16が属性期間情報について評価値を取得する処理の詳細について、図4のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS210およびステップS216に相当する処理である。
(ステップS401)全体評価値取得部16は、カウンターsの値を1インクリメントする。
(ステップS402)全体評価値取得部16は、上位の処理で直前に取得した評価情報の中に、s番目の属性期間情報が含まれるか否かを判断する。含まれる場合、ステップS403に進み、含まれない場合、ステップS406に進む。
(ステップS403)全体評価値取得部16は、s番目の属性期間情報に対応する評価情報、即ち、i番目の属性期間情報を有する評価情報を取得する。
(ステップS404)全体評価値取得部16は、評価値を取得する処理を行う。この処理は、上記の図3に示した処理と同様の処理である。なお、取得した全体評価値は、s番目の属性期間情報と対応付けて図示しない記憶媒体に蓄積する。
(ステップS405)全体評価値取得部16は、カウンターsの値を1インクリメントする。そして、ステップS402に戻る。
(ステップS406)全体評価値取得部16は、ステップS404で取得した全体評価値に対応する属性期間情報が示す期間の長さをそれぞれ取得し、全体評価値を、取得した期間の長さの比率に応じて合算する。そして、上位の処理にリターンする。
以下、本実施の形態における評価装置1の具体的な動作について説明する。ここでは、評価者及び評価対象が会社の社員であり、評価の内容は業績等についての評価である場合を例に挙げて説明する。
図5は、評価情報格納部11に格納されている評価情報を構成する項目評価値等を管理する項目評価管理情報の一例を示す図である。項目評価管理情報は、「評価値グループID」と、「項目ID」と、「評価値」という項目を有している。「評価値グループID」は、評価値グループの識別情報である。評価値グループとは、一の評価者が、一の評価対象に対して行った評価により得られた1以上の項目評価値で構成されるグループである。「評価値グループID」は、一の評価者が、一の評価対象に対して行った評価により得られた1以上の項目評価値を管理するための管理情報と考えても良い。「項目ID」は、評価項目の項目識別情報である。「項目評価値」は、対応する「項目ID」が示す表か項目についての項目評価値である。ここでは、項目評価値は、評価項目についての10段階評価の結果を示す値であり、値が高いほど評価が高いことを示すものとする。
図6は、評価対象の評価に用いられる1以上の評価項目の内容を示す評価内容情報を示す図である。評価内容情報は、図5の「項目ID」に対応する「項目ID」と、評価項目の内容を示す情報である「評価内容」という項目を有している。この評価内容管理情報は、評価の際に利用されるものであり、必ずしも評価装置1内に設けられている必要はない。
図7は、評価情報格納部11に格納されている評価情報を構成する評価者属性情報等を管理する評価者管理情報の一例を示す図である。評価者管理情報は、「評価値グループID」と、「評価者ID」と、「評価者属性」と、「評価対象ID」と、「評価対象属性」と、「評価期間」と、「属性期間」と、「評価対象期間」という項目を有している。「評価値グループID」は、評価値グループの識別情報であり、図5の「評価値グループID」と対応する。評価者管理情報は、ここでは、評価者管理情報の各レコード(行)を管理する識別情報と考えても良い。「評価者ID」は、対応する「評価値グループID」が示す項目評価値を得るための評価を行った評価者の評価者識別情報である。ここでは、評価者識別情報は、例えば、評価者である社員の社員番号等の社員識別情報(社員ID)であるとする。「評価者属性」は、評価者属性情報である。「評価者属性」は、ここでは更に、「役職ID」と「階層関連」という項目を有している。「役職ID」は、役職識別情報であり、ここでは、「課長」、「係長」等の役職名を示している。「階層関連」は、評価者と評価対象との階層関係を示す情報である。例えば、「直系階層差1」は、対応する評価対象が、対応する評価者に対して直系の下位の階層であり、その階層差が「1」であることを示している。つまり、評価対象が、評価者に対して直接従属している関係にあることを示している。「評価対象ID」は、評価対象識別情報である。ここでは、評価対象識別情報は、例えば、評価対象である社員の社員番号等の社員識別情報(社員ID)であるとする。「評価対象属性」は、評価対象属性情報であり、ここでは、社員の分類を示している。「評価期間」は、評価期間情報であり、例えば、評価開始の年月と、評価終了の年月との範囲で示されている。「属性期間」は、属性期間情報であり、ここでは、「評価期間」が示す期間内において、評価対象の評価対象属性情報が、「評価対象属性」が示す値であった期間を、その開始の年月と、終了の年月との範囲で示している。「評価対象期間」は、評価対象期間情報である。ここでは、評価対象が、評価対象となってからの期間(経過した月)を示す情報であるとする。例えば、評価対象が入社してからの経過期間を示す情報であるとする。ただし、「評価対象期間」は、必須の項目ではない。なお、ここでは、図5の項目評価管理情報と、図7の評価者管理情報とにより、評価情報が構成されているものとする。
なお、図7において、「評価値グループID」が「G8」であるレコードと、「G9」であるレコードとが、それぞれ2つ含まれているが、これは、例えば、一の社員の属性に、一の評価期間内で変更が有り、なおかつ、この社員に対する評価が、社員の属性の変化に関係なく、一の評価期間についてまとめて行われたためであるものとする。
図8は、図5等に示した評価項目の階層構造を示す模式図である。ここでは、評価項目の階層構造を、木構造で示している。図において、階層構造の各ノードのノード識別情報を、ここでは、「N」と「数字」との組合せで示している。「数字」の部分の桁数が、ノードの階層数(階層の深さ)を示している。例えばノードN1は、第一階層のノードを示し、ノードN211は、第三階層のノードを示している。また、最下位の階層の各ノード識別情報の後に、括弧を用いて示されている値が、各ノード識別情報が示すノードに対応する評価項目の項目識別情報であり、図5等の「項目ID」に対応している。例えば、ノードN111は、「項目ID」が「E1」である評価項目に対応している。
図9は、階層情報格納部12に格納されている階層情報の一例を示す図である。階層情報は、「項目ID」と、「階層指定情報」という項目を有している。「項目ID」は、図5等の「項目ID」と同様の項目識別情報である。「階層指定情報」は、対応する項目識別情報の階層関係を示す階層指定情報であり、例えば、図8に示したような階層構造における、ルートから、「項目ID」が示す項目識別情報と対応付けられたノードまでのパスを、上述したノード識別情報(以下、ノードIDと称す)を用いて表したものである。「階層指定情報」において、「ノードA/ノードB」という表現は、ノードAとノードBとが親子関係にあり、ノードBが、ノードAの子である(ノードAに従属している、あるいはノードAの直系の一階層下位のノードである)ことを示している。また、ここでは、「階層指定情報」における最も左側の「ノードID」が「項目ID」が示す評価項目に対応するノードのノード識別情報である。ここでは、このような階層指定情報を有する階層情報によって、図8に示すような評価項目の階層構造が管理されている。
図10は、項目別重み付け格納部14に格納されている項目重み付け管理情報を示す図である。この項目重み付け管理情報は、上述した第二項目重み付け管理情報と、第三項目重み付け管理情報とを組み合わせたものである。項目重み付け管理情報は、「評価対象属性」と、「ノードID」と、「項目重み付け値」という項目を有している。「評価対象属性」は、評価対象属性情報であり、図7の「評価対象属性」と対応している。「ノードID」は、評価項目の階層構造におけるノード識別情報であり、図9の「階層指定情報」のノードIDに対応している。「項目重み付け値」は、項目重み付け値である。この項目重み付け管理情報により、項目重み付け値は、階層構造を有する評価項目の各ノードと、評価対象の評価対象属性情報とに対応付けられて管理されている。
図11は、属性別重み付け格納部13に格納されている属性別重み付け情報を示す図である。属性別重み付け情報は、「属性種類」と、「評価者属性」と「重み付け値」という項目を有している。「属性種類」とは、評価者属性の種類を示す情報であり、ここでは、例えば、図7に示すように、「評価者属性」は、「役職ID」という項目と、「階層関連」という項目についての属性値を有していることから、この「属性種類」の値は、「役職ID」と、「階層関連」という2つの値のいずれかである。また、「評価者属性」は、評価者属性情報であり、ここでは、図5の「評価者属性」における「役職ID」という項目と、「階層関連」という項目との値に相当する。「重み付け値」は、評価者属性識別情報に対応した重み付け値である。
図12は、期間別重み付け格納部15に格納されている期間別重み付け管理情報を示す図である。期間別重み付け管理情報は、「期間指定」と、「ノードID」と、「項目重み付け値」とを有している。「期間指定」は、期間指定情報であり、ここでは、社員の入社から経過した期間を月で表している。「ノードID」はノードIDである。「項目重み付け値」は、「ノードID」が示すノードに適用される項目重み付け値である。
まず、ユーザが、評価装置1に対して、評価情報格納部11に格納されている評価情報を用いて全体評価を取得する指示を図示しない入力手段等を介して与えたとする。
全体評価値取得部16は、まず、図7に示した評価者管理情報の「評価対象ID」の値の中から、一の「評価対象ID」である「B1001」を検出する。そして、この評価者管理情報から、「評価対象ID」の値が「B1001」であるレコード(列)を、図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出す。例えば、図7の上から三列目までのレコードを読み出す。また、読み出した各レコードの「評価値グループID」の値「G1」、「G2」、「G3」を取得し、図5に示した項目評価値管理情報から、「評価値グループID」の値が、ここで取得した値「G1」、「G2」、「G3」と一致するレコードを図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出す。
次に、全体評価値取得部16は、読み出した各レコードの「評価期間」の値が一致するか否かを判断する。つまり、読み出した評価情報が異なる評価期間情報を有しているか否かを判断する。ここでは、図7の上から三列目までのレコードの「評価期間」の値は、一致するため、全体評価値取得部16は、「評価期間」の値が一致すると判断する。つまり、読み出した評価情報が異なる評価期間情報を有していないと判断する。
次に、全体評価値取得部16は、同様に、読み出した各レコードの「属性期間」の値が一致するか否かを判断する。ここでは、一致すると判断され、全体評価値取得部16が、読み出した評価情報が異なる属性期間情報を有していないと判断したこととなる。
次に、全体評価値取得部16は、上記で読み出した評価情報において、評価者識別情報ごとに、全体評価値を取得する処理を行う。
まず、上記で図7の評価者管理情報から読み出した上から三行目までのレコードに含まれる「評価者ID」の中から、一の「評価者ID」として、例えば、「A101」を検出し、「評価者ID」が「A101」であるレコードを更にメモリ等の記憶媒体に読み出す。このレコードは、図7の一行目のレコードである。そして、このレコ−ドに含まれる「評価対象属性」である「一般社員」と、「評価対象期間」である「24」とを取得する。また、このレコードに含まれる「評価者グループID」である「G1」を取得し、上記で項目評価値管理情報から読み出したレコードから、「評価者グループID」が「G1」であるレコードをメモリ等の記憶媒体に読み出す。なお、「評価対象期間」は、必須の項目ではなく、評価者管理情報に「評価対象期間」が含まれない場合、ここで述べる「評価対象期間」を読み出す処理は、省略して良い。かかることは以下においても同様である。
次に、全体評価値取得部16は、項目評価値管理情報から読み出した「評価者グループID」が「G1」であるレコードのうちの1番目のレコードの「項目ID」である「E1」を取得する。そして、階層情報格納部12に格納されている図9に示した階層情報から、「項目ID」が「E1」であるレコードを検出し、このレコードの「階層指定情報」である「/N1/N11/N111」を取得する。そして、この階層指定情報に含まれる全てのノードID、即ち「N1」,「N11」、および「N111」を取得する。そして、図9に示した項目重み付け管理情報から、「評価対象属性」が上記で取得した「一般社員」であり、「ノードID」が、それぞれ「N1」、「N11」、および「N111」であるレコードに含まれる「項目重み付け値」を、順次取得する。ここでは、項目重み付け値として「1」、「1.5」、および「1.2」が取得できる。
次に、全体評価値取得部16は、上記で取得した「評価対象期間」である「24」が、図12に示した期間別重み付け管理情報のうちのいずれか1以上の「期間指定」の値が示す範囲に入るか否かを、順次判断していく。ここでは、「24」が当てはまる「期間指定」が検出されなかったとする。このため、上記で各ノードについて取得した項目重み付け値に対して変更は行われない。
ここで、仮に、取得した「評価対象期間」が「4」であり、図12に示した期間別重み付け管理情報の上から1番目のレコードの「期間指定」である「6未満」という範囲に入ると判断されたとすると、全体評価値取得部16は、この1番目のレコードから、「ノードID」の値「N2」と、「項目重み付け値」の値「0」とを取得し、上記で各ノードについて取得した項目重み付け値のうち、「ノードID」が「N2」であるノードについて取得した項目重み付け値を、ここで取得した値「0」に更新することとなる。このように、第一階層のノードの項目重み付け値を、評価対象期間に応じて変更できるため、評価対象期間に応じて、柔軟に項目重み付け値を変更することができる。
ここでは、項目重み付け値に変更が行われないため、全体評価値取得部16は、上記で取得した全ての項目重み付け値「1」、「1.5」、および「1.2」を、項目評価値管理情報から読み出した「評価者グループID」が「G1」であるレコードのうちの1番目のレコードの「項目評価値」である「8」に順次乗算して、この項目評価値を重み付けする。例えば、重み付けされた項目評価値は、「8×1×1.5×1.2=14.4」となる。そして、重み付けされた項目評価値を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
以下、項目評価値管理情報から読み出した「評価者グループID」が「G1」であるレコードの二列目以降の他のレコードについても同様の処理を行う。例えば、「項目ID」が「E2」であるレコードから取得される項目評価値「9」については、項目重み付け値として「1」、「1.5」、および「1.5」が取得でき、この結果、重み付けされた項目評価値は、「9×1×1.5×1.5=20.25」となる。
そして、得られた項目評価値を全て加算して、「評価者ID」が「A101」である評価者に対応した評価者別評価値を取得する。例えば取得した評価者別評価値が、ここでは、「125」であったとする。そして、この評価者別評価値「125」を、評価者ID「A101」と対応付けて図示しない記憶媒体に一時記憶する。
ここで、仮に、図7の評価者管理情報から読み出した上から三列目までのレコードに含まれる「評価者ID」の中の一のレコードから読み出した評価対象属性が「一般社員」でなく、例えば「契約社員」であったとすると、上記の処理のうちの、階層指定情報に含まれるノードIDに対応する「項目重み付け値」を取得する処理において、「評価対象属性」が「契約社員」であるレコードの中から、各ノードIDに対応する「項目重み付け値」を取得することとなる。これ以外の処理は、上記と同様である。
評価者別評価値「125」を、評価者ID「A101」と対応付けて蓄積した後、全体評価値取得部16は、更に、上記で図7の評価者管理情報から読み出した上から三列目までのレコードのうちの、「評価者ID」の値が「A101」以外の値である各レコードについても、上記と同様の処理を繰り返し、取得した評価者別評価値と、評価者IDとを対応付けて、図示しない記憶媒体に追記していく。
図13は、全体評価値取得部16が取得して蓄積した評価者別評価値を管理する評価者別評価値管理情報を示す図である。評価者別評価値管理情報は、評価者識別情報である「評価者ID」と、評価者別評価値である「評価者別評価値」という項目を有している。
次に、全体評価値取得部16は、図13に示した評価者別評価値管理情報の1番目のレコードの「評価者ID」である「A101」を取得し、上記で図7の評価者管理情報から読み出した上から三列目までのレコードにおいて、「評価者ID」の値が、「A101」であるレコードを検出する。そして、検出したレコードの「役職ID」である「係長」と、「階層関連」である「直系階層差1」とを取得する。そして、まず、図11に示した属性別重み付け情報において、「属性種類」の値が「役職ID」と一致し、「評価者属性」の値が「係長」と一致するレコードを検出し、検出されたレコードの「重み付け値」の値「1」を取得する。さらに、図11に示した属性別重み付け情報において、「属性種類」の値が「階層関連」と一致し、「評価者属性」の値が「直系階層差1」と一致するレコードを検出し、検出されたレコードの「重み付け値」の値「2」を取得する。そして、取得した「重み付け値」同士を乗算して、評価者ID「A101」と対応付けられた評価者別評価値を重み付けするための重み付け値「1×2=2」を取得する。
同様にして、図13に示した評価者別評価値管理情報の2番目以降の各レコードの「評価者ID」の値に関しても、重み付け値を取得する。例えば、評価者ID「A102」おおよび「A103」にそれぞれ対応する重み付け値として、「1.5」および「1」が取得される。
そして、図13に示した評価者別評価値管理情報の各レコードの「評価者別評価値」に対する重み付け値として、上記で各レコードに含まれる評価者IDについて取得した重み付け値を用いた加重平均を行うことで、全体評価値を取得する。例えば、評価者ID「A101」に対応する「評価者別評価値」および「重み付け値」は、「125」および「2」であり、評価者ID「A102」に対応する「評価者別評価値」および「重み付け値」は、「105」および「1.5」であり、評価者ID「A103」に対応する「評価者別評価値」および「重み付け値」は、「132」および「1」であるため、加重平均の式は、「(125×2+105×1.5+132×1)/(2+1.5+1)」となり、算出される全体評価値は、「119.9」となる。即ち、全体評価値は、一の評価対象に対する各評価者の評価値に、各評価者の重み付け値を乗算して得られた値の合計を、各評価者の重み付け値の合計で除算した値となる。そして、この全体評価値を、「評価対象ID」である「B1001」と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
また、同様にして、図7に示した評価者管理情報の他の「評価対象ID」についても同様の処理を繰り返す。
ここで、例えば、全体評価値取得部16が、図7に示した評価者管理情報から、「評価対象ID」の値が「B1002」であるレコード(列)を、図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出し、図5に示した項目評価値管理情報から、「評価値グループID」の値が、ここで取得した値「G4」、「G5」、「G6」、「G7」と一致するレコードを図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出したとする。そして、全体評価値取得部16が、読み出した各レコードの「評価期間」の値が一致するか否かを判断した結果、読み出した評価情報が異なる評価期間情報を有していると判断されたとする。例えば、図7から読み出された「評価対象ID」の値が「B1002」であるレコードにおいて、「評価値グループID」が「G4」および「G6」であるレコードと、「G5」および「G7」であるレコードとでは、「評価期間」の示す値が異なる。このため、上記で読み出した評価情報(即ち、項目評価値管理情報と評価者管理情報)のうちの、「評価期間」が一致する評価情報をそれぞれ用いて、「評価期間」別に、上記と同様に、全体評価値を算出する。具体的には、「評価値グループID」が「G4」および「G6」である評価情報を用いて、上記と同様の処理により、全体評価値を算出し、更に、「評価値グループID」が「G5」および「G7」である評価情報を用いて、上記と同様の処理により、全体評価値を算出する。例えば、「評価値グループID」が「G4」および「G6」である評価情報を用いて算出した全体評価値が仮に「150」であり、「評価値グループID」が「G5」および「G7」である評価情報を用いて算出した全体評価値が「120」であったとする。次に、「評価値グループID」が「G4」および「G6」である評価情報に含まれる「評価期間」である「2011/1〜2011/6」から、その期間の長さである「6」ヶ月を算出する。同様に、「評価値グループID」が「G5」および「G7」である評価情報に含まれる「評価期間」である「2011/7〜2011/9」から、その期間の長さである「3」ヶ月を算出する。そして、上記で「評価値グループID」が「G4」および「G6」である評価情報について取得した期間別の全体評価値「150」と、「評価値グループID」が「G5」および「G7」である評価情報について取得した期間別の全体評価値「120」とを、それぞれの評価情報に対応する「評価期間」が示す期間の長さの比率で合算して、全体評価値を算出する。具体的には、全体評価値を算出する式は、「(150×6+120×3)/(6+3)」となり、これから算出される全体評価値は、「140」となる。そして、この全体評価値を、「評価対象ID」である「B1002」と対応付けて、図示しない記憶媒体等に追記する。このように、評価対象となる期間の異なる全体評価値を適切に合算して、全期間を通しての全体評価値を取得することができる。
ここで、例えば、全体評価値取得部16が、図7に示した評価者管理情報から、「評価対象ID」の値が「B1003」であるレコード(列)を、図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出し、図5に示した項目評価値管理情報から、「評価値グループID」の値が、ここで取得した値「G8」、「G9」と一致するレコードを図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出したとする。そして、全体評価値取得部16が、読み出した各レコードの「属性期間」の値が一致するか否かを判断した結果、読み出した評価情報が異なる属性期間情報を有していると判断されたとする。例えば、図7から読み出された「評価対象ID」の値が「B1003」である4つのレコードにおいて、「評価対象属性」が「契約社員」である2つのレコードと、「評価対象属性」が「一般社員」である2つのレコードとでは、「属性期間」の示す値が異なる。このため、上記で読み出した評価情報(即ち、項目評価値管理情報と評価者管理情報)のうちの、「属性期間」が一致する評価情報をそれぞれ用いて、「属性期間」別に、上記と同様に、全体評価値を算出する。具体的には、「評価対象属性」が「契約社員」である評価情報を用いて、上記と同様の処理により、全体評価値を算出し、更に、「評価対象属性」が「一般社員」である評価情報を用いて、上記と同様の処理により、全体評価値を算出する。例えば、「評価対象属性」が「契約社員」である評価情報を用いて算出した全体評価値が仮に「100」であり、「評価対象属性」が「一般社員」である2つの評価情報を用いて算出した全体評価値が「140」であったとする。次に、「評価対象属性」が「契約社員」である評価情報に含まれる「属性期間」である「2011/1〜2011/9」から、その期間の長さである「9」ヶ月を算出する。同様に、「評価対象属性」が「一般社員」である評価情報に含まれる「属性期間」である「2011/10〜2011/12」から、その期間の長さである「3」ヶ月を算出する。そして、上記で「評価対象属性」が「契約社員」である評価情報について取得した期間別の全体評価値「100」と、「評価対象属性」が「一般社員」である評価情報について取得した期間別の全体評価値「140」とを、それぞれの評価情報に対応する「属性期間」が示す期間の長さの比率で合算して、全体評価値を算出する。具体的には、全体評価値を算出する式は、「(100×9+140×3)/(9+3)」となり、これから算出される全体評価値は、「110」となる。そして、この全体評価値を、「評価対象ID」である「B1003」と対応付けて、図示しない記憶媒体等に追記する。これにより、評価の対象となった期間内における評価対象の属性の変化を考慮して、全体評価値を取得することができる。
このようにして、全体評価値取得部16は、図7に示した評価者管理情報の全ての「評価対象ID」に対応した全体評価値を取得する。
そして、出力部17は、取得した全体評価値を、対応する「評価対象ID」の値と対応付けて、モニタ等に出力する。
図14は、出力部17による出力例を示す図である。
以上、本実施の形態によれば、複数の評価者が評価対象に対して行った評価を、各評価者の属性に応じて重み付けすることができ、複数の評価者が評価対象に対して行った評価を、各評価者の属性等を考慮して最適化して出力することができる。
また、本実施の形態によれば、評価対象の属性に応じて、評価結果を最適化して出力することができる。
なお、上記具体例においては、一の項目評価値に対して、この項目評価値が対応するノードから、ルートに至るまでのパスにおいて通過するノードに対応付けられた項目重み付け値を全て乗算して項目評価値を重み付けし、加算することで、一の評価対象についての評価者別の評価値を取得するようにした例を示したが、本実施の形態においては、例えば、以下のようにして評価値を取得しても良い。
まず、末端のノードに対応する項目評価値にこのノードに対応付けられた項目重み付け値を乗算する。次に、その一つ上の階層の各ノードについて、それぞれ、子となるノードの重み付けされた項目重み付け値を、全て加算し、そのノードに対応付けられた項目重み付け値を乗算する。更に、その一つ上の階層の各ノードについて、それぞれ、子となるノードの、上記で加算され、重み付けが行われた項目重み付け値を、加算し、そのノードに対応付けられた項目重み付け値を乗算する。この処理を、ルートに至るまで繰り返すことで、一の評価対象についての評価者別の評価値を取得するようにしても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態2にかかる評価装置2は、上記実施の形態1にかかる評価装置において、評価情報に含まれる評価者属性情報を、人事データベースに格納されている情報から取得するようにしたり、評価者や、評価対象を、人事データベースに格納されている情報から取得するようにしたものである。
図15は、本発明の実施の形態2にかかる評価装置2の構成を示すブロック図である。
評価装置1は、評価情報格納部11、階層情報格納部12、属性別重み付け格納部13、項目別重み付け格納部14、期間別重み付け格納部15、全体評価値取得部16、出力部17、評価関連受付部18、人事データベース19、評価情報取得部20、評価対象識別情報受付部21、評価者識別情報取得部22、評価者識別情報出力部23、評価者検出部24、人事情報送信部25を備える。
評価情報格納部11、階層情報格納部12、項目別重み付け格納部14、期間別重み付け格納部15、属性別重み付け格納部13、全体評価値取得部16、出力部17の構成等については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
なお、この実施の形態においては、特に、評価者および評価対象が会社の社員(役員等も含む)であり、項目評価値や全体評価値が人事評価を示す値である場合について説明する。
評価関連受付部18は、評価者識別情報と、評価対象識別情報とを有する評価関連情報を受け付ける。評価関連受付部18は、更に、評価者識別情報が示す評価者による、評価対象識別情報が示す評価対象についての、1以上の評価項目についての評価結果を示す項目評価値や、項目評価値に対応する評価項目についての項目識別情報や、評価期間情報等を有する評価関連情報を受け付けてもよい。評価関連受付部18が受け付ける評価関連情報に含まれる評価者識別情報と、評価対象識別情報とは、評価情報格納部11に格納されている評価情報に含まれる評価者識別情報と、評価対象識別情報とであってもよい。ただし、この場合の評価情報は、評価者識別情報と、評価対象識別情報とを有しておらず、その代わりに、評価者識別情報と、評価対象識別情報とを有している評価情報であっても良い。つまり、不完全な評価情報であっても良い。評価者識別情報は、評価者を識別可能な情報であればよく、例えば、評価者の名前や、評価者識別情報は、評価者の社員番号や、職員番号や、携帯電話番号や、メールアドレス等であってもよい。評価対象識別情報は、評価対象を識別可能な情報であればよく、例えば、評価者識別情報と同様の情報が利用可能である。
ここで述べる受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。評価関連受付部18は、例えば、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
人事データベース19には、社員の階層関係を示すよう階層化されている社員の識別情報である社員識別情報と、社員の役職を識別する情報である役職識別情報とを有する1以上の人事情報が格納されている。社員識別情報は、例えば、社員番号や社員のメールアドレス等である。役職識別情報は、例えば、役職名や役職を示す文字列(数字を含む)である。人事データベース19には、例えば、社員識別情報の階層関係を管理する情報が格納されていてもよい。階層関係を管理する情報は、例えば、上記実施の形態1において説明した階層情報と同様の情報が利用可能である。また、階層関係を管理する情報は、例えば、階層構造を構成するノードのノード識別情報と、ノード識別情報が示すノードに対応する社員識別情報と、ノード識別情報が示すノードの従属関係(親子関係)を示す情報とを有する情報であってもよい。階層関係を管理する情報は、人事情報に含まれていてもよい。
人事データベース19には、社員の業務に関する情報である業務関連情報とを更に有する人事情報が格納されていてもよい。業務関連情報は、社員の人事評価に利用可能な、社員の業務に関する情報である。業務関連情報は、例えば、社員の業務の遂行内容や、業務の遂行状況や、業務の遂行結果や業務の成果等を示す情報である。また、業務関連情報は、社員の業務報告書や、日報や、月報や、勤怠情報等であってもよい。
人事データベース19は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。人事データベース19の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
評価情報取得部20は、評価関連受付部18が受け付けた評価者識別情報と評価対象識別情報とを有する評価関連情報を用いて、人事データベース19から評価者属性情報を取得する。人事データベース19から取得するということは、例えば、人事データベース19に格納されている人事情報等から情報を取得することと考えても良い。かかることは以下において同様である。そして、この評価値属性情報を含む評価情報を評価情報格納部11に蓄積する。例えば、評価情報取得部20は、人事データベース19から取得した評価者属性情報と、評価関連受付部18が受け付けた評価関連情報に含まれる項目評価値とを有する評価情報を取得し、取得した評価情報を評価情報格納部11に蓄積する。また、評価情報取得部20は、評価関連受付部18が受け付けた評価関連情報に含まれる項目識別情報や、評価期間情報等をさらに有する評価情報を取得してもよい。また、評価情報取得部20は、評価関連受付部18が受け付けた評価関連情報に含まれる評価対象識別情報等を用いて、人事データベース19から評価者属性情報を取得してもよい。
なお、評価情報格納部11に格納されている評価情報が、評価者識別情報と、評価対象識別情報との代わりに、評価者識別情報と、評価対象識別情報とを有している不完全な評価情報である場合等においては、評価情報取得部20は、この不完全な評価情報から、評価者識別情報と、評価対象識別情報とを取得し、これらを用いて,人事データベースから取得した評価者属性情報と、この不完全な評価情報に含まれる項目評価値等とを含む評価情報を取得して蓄積しても良い。
評価情報取得部20が人事データベース19から取得する評価者属性情報は、例えば、評価者の役職を示す役職識別情報と、評価者と評価対象との階層関係を示す情報との少なくとも一方を有する情報である。例えば、評価情報取得部20は、人事データベース19から、評価関連受付部18が受け付けた評価者識別情報に対応する役職識別情報を取得する。例えば、評価情報取得部20は、評価関連受付部18が受け付けた評価者識別情報と同じ評価者識別情報を有する人事情報から、役職識別情報を取得する。また、評価情報取得部20は、評価関連受付部18が受け付けた評価者識別情報と評価対象識別情報とに応じて評価者識別情報が示す評価者と評価対象識別情報が示す評価対象との階層関係を示す情報を取得する。階層関係を示す情報は、例えば、評価者と評価対象との階層数の差や、評価者と評価対象とが、親子関係にあるか否かや、直系であるか否かを示す情報である。例えば、人事データベース19に含まれる社員の階層関係を管理する情報から、評価者識別情報が示す評価者である社員の階層構造における位置と、評価対象識別情報が示す評価対象である社員の階層構造における位置とを示す情報を取得し、この位置を示す情報から、階層関係を示す情報を取得する。例えば、評価者の階層が、第三階層で、評価対象の階層が、第五階層であって、ルートから階層を下りながら評価対象に対応するノードに至るまでのパスに、評価者に対応するノードが含まれる場合、評価情報取得部20は、例えば、評価者が、評価対象の二階層上の階級の、直系の社員であることを示す階層関係を示す情報を取得する。
また、評価情報取得部20が、評価関連情報に含まれる評価対象識別情報等を用いて、人事データベース19から評価者属性情報を取得する際には、上記と同様の処理が利用可能である。
評価情報取得部20は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。人事データベース19の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
評価対象識別情報受付部21は、評価対象の識別情報である評価対象識別情報を受け付ける。ここでの受付は、人事データベース19に格納されている人事情報から1以上の社員識別情報を自動取得することと考えてもよい。例えば、評価対象識別情報受付部21は、予め指定されているルール等に従って、人事情報から1以上の社員識別情報を自動取得しても良い。例えば、予め指定されたルールに従って、予め指定された属性を有する社員識別情報(例えば、予め指定された役職識別情報と対応付けられた写真識別情報)だけを選択的に取得するようにしても良い。また、予め指定されたノードの子の階層のノードに対応付けられた社員識別情報だけを取得しても良い。また、予め指定された階層のノードに対応付けられた社員識別情報だけを取得しても良い。このようなルールは、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。評価対象識別情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。評価対象識別情報受付部21は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
評価者識別情報取得部22は、予め指定されたルールに従って、評価対象識別情報受付部21が受け付けた評価対象識別情報に応じた1以上の社員識別情報を評価者の識別情報である評価者識別情報として、例えば、人事データベース19に格納されている人事情報から取得する。予め指定されたルールは、例えば、評価対象識別情報が示す評価対象である社員に対して予め指定された階層関係にある社員識別情報を取得するルールである。予め指定されたルールは図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。かかることは、他のルールに関しても同様である。
評価者識別情報取得部22は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。評価者識別情報取得部22の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
評価者識別情報出力部23は、評価者識別情報取得部22が取得した評価者識別情報を出力する。例えば、評価対象識別情報受付部21が受け付けた評価対象識別情報を評価者識別情報と対応付けて出力してもよい。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。評価者識別情報出力部23は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。評価者識別情報出力部23は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
評価者検出部24は、人事情報から、1以上の社員識別情報を評価者識別情報として検出する。ここでの検出は、評価者識別情報の取得と考えてもよい。評価者検出部24は、1以上の社員識別情報をどのように取得してもよい。例えば、予め指定されたルールに従って、社員識別情報を検出する。例えば、予め指定された1以上の役職識別情報と対応付けられた社員識別情報を、人事情報から検出する。また、予め指定された階層関係を有している社員識別情報を検出するルールであっても良い。例えば、直系の一階層下に社員識別情報が対応付けられている社員識別情報を検出しても良い。なお、このルールとしては、評価対象識別情報受付部21が人事データベース19に格納されている人事情報から1以上の社員識別情報を自動取得する際に利用するルールと同様のルールが利用可能である。
評価者検出部24は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。評価者検出部24の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
人事情報送信部25は、予め指定されたルールに従って、人事情報から、評価者検出部24が検出した評価者識別情報に対応する1以上の社員識別情報を評価対象識別情報として取得し、評価対象識別情報に対応する業務関連情報を、人事情報から取得して、評価者識別情報に対応する送信先に送信する。予め指定されたルールは、例えば、評価対象識別情報が示す評価対象である社員に対して予め指定された階層関係にある社員識別情報を取得するルールである。ここでの送信は、例えば、電子メールや、社内用のデータ通信システム等による送信である。ただし、業務関連情報を記録した媒体(例えば、紙や光ディスク等の記録用ディスク等)と、配送用の宛先とを出力することや、これらの情報を、記録媒体等に蓄積して、蓄積された情報を送信する指示や取得する指示を出すことも送信と考えても良い。
人事情報送信部25は、評価者識別情報に対応する送信先を示す宛先の情報等をどのように取得しても良い。例えば、評価者識別情報が、評価者のメールアドレスである場合、このメールアドレスを宛先の情報として取得しても良い。また、人事情報等に格納されている評価者識別情報に対応する社員識別情報が示す社員の部署等の情報を、宛先の情報として取得しても良い。社内における情報を記録した媒体の配送は、例えば、部署等と、社員識別情報との組合せで可能である。
人事情報送信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。人事情報送信部25は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
次に、評価装置2の動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)評価関連受付部18は、1以上の評価関連情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1602に進み、受け付けていない場合、ステップS1608に進む。
(ステップS1602)評価情報取得部20は、カウンターrの値に1を代入する。
(ステップS1603)評価情報取得部20は、ステップS1601で受け付けた評価関連情報に、r番目の評価関連情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1604に進み、ない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1604)評価情報取得部20は、r番目の評価関連情報を用いて評価者属性情報を取得する。例えば、役職識別情報と、階層関係を示す情報とを含む評価者属性情報を取得する。
(ステップS1605)評価情報取得部20は、r番目の評価関連情報を用いて評価対象属性情報を取得する。
(ステップS1606)評価情報取得部20は、ステップS1604およびステップS1605で取得した評価者属性情報と評価対象属性情報とを含む評価情報を取得し、評価情報格納部11に蓄積する。評価情報の項目評価値等は、例えば、評価関連情報から取得する。ここでの蓄積は、例えば、追記である。
(ステップS1607)評価情報取得部20は、カウンターrの値を1インクリメントする。そして、ステップS1601に戻る。
(ステップS1608)評価対象識別情報受付部21は、評価対象識別情報を取得するか否かを判断する。例えば、図示しない受付部等が取得する指示を受け付けた場合に、取得することを判断する。取得する場合、ステップS1609に進み、取得しない場合、ステップS1615に進む。
(ステップS1609)評価対象識別情報受付部21は、人事情報において、新たな評価対象識別情報が検出できたか否かを判断する。例えば、評価対象識別情報受付部21は、予め指定されたルールを満たす社員識別情報を、評価対象識別情報として検出する。評価対象識別情報が検出できた場合、ステップS1610に進み、検出できない場合、ステップS1613に進む。
(ステップS1610)評価対象識別情報受付部21は、検出した評価対象識別情報を取得する。ここでは、この評価対象識別情報の取得を受付と考える。
(ステップS1611)評価対象識別情報受付部21は、ステップS1610で受け付けた評価対象識別情報を用いて、人事情報から評価者識別情報を取得する。例えば、評価対象識別情報に対して、予め指定されたルールを満たす社員識別情報を評価者識別情報として取得する。ここで取得する評価者識別情報は、複数であってもよい。
(ステップS1612)評価対象識別情報受付部21は、ステップS1610で取得した評価者対象識別情報を、ステップS1611で取得した評価者識別情報と対応づけて図示しない記憶媒体等に蓄積する。そして、ステップS1609に戻る。
(ステップS1613)評価者識別情報出力部23は、1以上の評価者対象識別情報と評価者識別情報とを取得したか否かを判断する。取得した場合、ステップS1604に進み、取得していない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1614)評価者識別情報出力部23は、取得した1以上の評価者対象識別情報と評価者識別情報とを出力する。そして、ステップS1601に戻る。
(ステップS1615)評価者検出部24は、評価者識別情報を検出すか否かを判断する。例えば、図示しない受付部等が検出する指示を受け付けた場合に、検出することを判断する。検出する場合、ステップS1616に進み、検出しない場合、ステップS1620に進む。
(ステップS1616)評価者検出部24は、人事情報において、新たな評価者識別情報が検出できたか否かを判断する。例えば、評価者検出部24は、予め指定されたルールを満たす社員識別情報を、評価者識別情報として検出する。新たな評価対象識別情報が検出できた場合、検出した評価者識別情報を取得してステップS1617に進み、検出できない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1617)評価者検出部24は、ステップS1616で検出した評価者識別情報を用いて、人事情報から評価対象識別情報を取得する。例えば、評価者識別情報に対して、予め指定されたルールを満たす社員識別情報を評価対象識別情報として取得する。ここで取得する評価対象識別情報は、複数であってもよい。
(ステップS1618)評価者検出部24は、ステップS1617で取得した各評価対象識別情報に対応した業務関連情報を、人事情報から取得する。
(ステップS1619)評価者検出部24は、ステップS1618で取得した業務関連情報と、ステップS1616で検出した評価者識別情報と、ステップS1617で取得した評価対象識別情報とを対応づけて、評価者識別情報が示す評価者に送信する。例えば、評価者識別情報と対応づけられたメールアドレスを人事情報等から取得して、このメールアドレスに上記の情報を送信する。そして、ステップS1616に戻る。
(ステップS1620)全体評価値取得部16は、全体評価値を取得するか否かを判断する。取得する場合、ステップS1621に進み、取得しない場合、ステップS1601に戻る。
(ステップS1621)評価装置2は、評価情報を用いて、全体評価情報を取得する。この処理は、図2のステップS202から、ステップS219までの処理に相当するものであり、ここでは説明を省略する。そして、ステップS1601に戻る。
以下、本実施の形態の評価装置2の具体例について説明する。
図17は、人事データベース19に格納されている人事情報を示す図である。人事情報は、「社員ID」と、「役職ID」と、「業務関連情報」と、「メールアドレス」という項目を有している。人事情報はこれ以外に、属性期間情報や評価対象期間情報等を有していてもよい。「社員ID」は社員識別情報である。「役職ID」は役職識別情報である。「業務関連情報」は業務関連情報であり、ここでは、業務関連情報を有するファイルのファイル名が示してある。業務関連情報を取得する際には、このファイル名のファイルが読み出される。「メールアドレス」は、社員識別情報が示す社員のメールアドレスである。
図18は、人事データベース19に格納されている、社員の階層構造を管理する人事階層情報を示す図である。人事階層情報は、「社員ID」と、「階層指定情報」とを有している。「階層指定情報」は、図9に示した階層情報の「階層指定情報」と同様のものである。
図19は、人事階層情報により管理されている社員の階層構造を示す模式図である。ここでは、社員の階層構造を、木構造で示している。図において、階層構造の各ノードのノード識別情報を、ここでは、「N」と「数字」との組合せで示している。「数字」の部分の桁数が、ノードの階層数(階層の深さ)を示している。例えばノードN1は、第一階層のノードを示し、ノードN211は、第三階層のノードを示している。また、各ノード識別情報の後に、括弧を用いて示されている値が、各ノード識別情報が示すノードに対応する社員の社員識別情報であり、図17および図18の「社員ID」に対応している。例えば、ノードN111は、「社員ID」が「A1003」である社員に対応している。
図20は、評価関連受付部18が受け付ける評価関連情報を示す図である。評価値関連情報は、評価者識別情報である「評価者ID」と、評価対象識別情報である「評価対象ID」と、図5に示した項目評価値管理情報の「評価値グループID」と同様の、「評価値グループID」とを有している。なお、評価関連受付部18が受け付ける評価関連情報は、図5に示した項目評価値管理情報と同様の項目評価値管理情報を、さらに有しているが、この項目評価値管理情報は、「評価値グループID」が、図20の「評価値グループID」に対応するものであることを除けば、図5に示した項目評価値管理情報と同様のものであるため、ここでは説明を省略する。
まず、評価関連受付部18が、図20に示すような評価関連情報を受け付けると、評価情報取得部20は、評価関連情報の1番目のレコードについて、評価者属性情報を取得する処理を行う。
評価情報取得部20は、まず、1番目のレコードの「評価者ID」である「A1002」を取得し、図17に示した人事情報から、「評価者ID」が「A1002」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「役職ID」を取得する。ここでは、図17の人事情報において、1行目のレコードの「評価者ID」が「A1002」と一致することから、このレコードの「役職ID」である「課長」を、評価者属性情報の役職識別情報として取得する。
さらに、評価関連情報の1番目のレコードから、「評価対象ID」である「A1004」を取得する。つぎに、図18の人事階層情報から、「社員ID」が、評価者ID「A1002」と一致するレコードの「階層指定情報」である「/N1/N11」を取得する。この「評価者ID」が示す評価者に対応するノードのノードIDは、階層指定情報「/N1/N11」の末端の「N11」であることがわかる。また、図18の人事階層情報から、「社員ID」が、評価対象ID「A1004」と一致するレコードの「を取得する。そして、評価者ID「A1002」のノードIDである「N11」が、評価対象ID「A1004」の階層指定情報「/N1/N11/N111/N1111」に含まれるか否かを判断する。含まれる場合、評価情報取得部20は、評価対象ID「A1004」が示す社員は、評価者ID「A1002」が示す社員の直系の社員であると判断する。含まれなければ、直系でないと判断する。ここでは、含まれるため、直系の社員であると判断される。さらに、評価者ID「A1002」について取得した階層指定情報「/N1/N11」から、評価者ID「A1002」の階層は、第2階層であり、評価対象ID「A1004」について取得した階層指定情報「/N1/N11/N111/N1111」から、評価対象ID「A1004」の階層は、第4階層であると判断する。そして、この2つの階層差を算出する。ここでは、階層差「2」が取得される。これにより、評価情報取得部20は、評価者属性情報の階層関係を示す属性として、「直系階層差2」を取得する。この値は、図7の評価者管理情報の「階層関連」に相当する値である。
また、評価情報取得部20は、図17に示した人事情報から、評価関連情報の1番目のレコードから取得した「評価対象ID」である「A1004」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「役職ID」である「一般社員」を評価対象属性情報として取得する。
これにより、評価関連情報の1番目のレコードについて、評価者属性情報「課長」および「直系階層差2」と、評価対象識別情報「一般社員」を取得したこととなる。そして、取得した評価者属性情報と、評価対象識別情報と、評価関連情報に含まれる項目評価値等を含む評価情報を評価情報格納部11に蓄積(追記)する。
また、他の評価関連情報についても同様の処理を行う。
つぎに、評価装置2が、評価対象識別情報を取得する指示を受け付けたとすると、評価対象識別情報受付部21は、図示しない記憶媒体に予め格納されている評価対象識別情報を取得するためのルールを読み出す。このルールは、例えば、『人事情報から「役職ID」が「一般社員」である社員の社員識別情報を評価対象識別情報として取得する』というルールであったとする。そして、評価対象識別情報受付部21は、まず、図17に示した人事情報から「役職ID」が「一般社員」である社員の社員識別情報の一つである「A1004」を評価対象識別情報として取得し、受け付けたとする。
次に、評価者識別情報取得部22は、図示しない記憶媒体に予め格納されている評価者識別情報を取得するためのルールを読み出す。このルールは、例えば、「評価対象識別情報受付部21が受け付けた(取得した)評価対象識別情報の親となる社員識別情報と、さらに、この社員識別情報の親となる社員識別情報とを、評価者識別情報として取得する」というルールであったとする。評価者識別情報取得部22は、図18に示した人事階層情報から、「社員ID」が、評価対象識別情報受付部21の受け付けた評価対象識別情報である「A1004」と一致するレコードから、「階層指定情報」である「/N1/N11/N111/N1111」を取得する。この階層指定情報において、評価対象識別情報「A1004」が示す社員に対応するノードのノードIDは、末端の「N1111」であるため、この階層指定情報から、「N1111」の一階層上のノードID「N111」と、さらにその一階層上のノードID「N11」とを取得し、図18に示した人事階層情報から、「階層指定情報」の末端のノードIDが「N111」と「N11」とにそれぞれ一致するレコードを検出し、検出した各レコードの「社員ID」である「A1003」と「A1002」とを評価者識別情報として取得する。そして、取得した評価者識別情報を、それぞれ、上記で取得した評価対象識別情報と対応づけて、図示しない記憶媒体に蓄積する。
さらに、評価対象識別情報受付部21が図17に示した人事情報から「役職ID」が「一般社員」である社員識別情報を評価対象識別情報として取得し、評価者識別情報取得部22がこれに対応する評価者識別情報を取得する処理を、新たな評価対象識別情報が取得できなくなるまで行い、そして、取得して蓄積した評価対象識別情報と、評価者識別情報との組を、図示しない記憶媒体等に出力(蓄積)する。例えば、この情報は、社員の評価者を決定する際に有効である。
また、評価装置2が、評価者識別情報を検出する指示を受け付けたとすると、評価者検出部24は、図示しない記憶媒体に予め格納されている評価者識別情報を取得するためのルールを読み出す。このルールは、例えば、『人事情報から「役職ID」が「課長」である社員の社員識別情報を評価者識別情報として取得する』というルールであったとする。そして、評価者検出部24は、まず、図17に示した人事情報から「役職ID」が「課長」である社員の社員識別情報の一つである「A1002」を評価者識別情報として検出したとする。
次に、人事情報送信部25は、図示しない記憶媒体に予め格納されている評価対象識別情報を取得するためのルールを読み出す。このルールは、例えば、「評価者検出部24がけ検出した評価者識別情報の直系の下位の階層となる社員識別情報のすべてを、評価対象識別情報として取得する」というルールであったとする。人事情報送信部25は、図17に示した人事情報から、社員ID「A1002」に対応する「階層指定情報」を検出し、その末端のノードIDである「N11」を、社員ID「A1002」に対応するノードIDとして取得する。そして、図17に示した人事情報から、末端以外のノードIDとして「N11」を含む「階層指定情報」を有するレコードを検出し、そのレコードの社員IDを評価対象識別情報として取得する。例えば、社員ID「A1003」に対応する階層指定情報は、「N11」を含むため、社員ID「A1003」を評価対象識別情報として取得する。そして、図17に示した人事情報の「評価対象ID」が「A1003」であるレコードから、「業務関連情報」が示す業務関連情報のファイル「fileA0003」を取得する。さらに、図17に示した人事情報の「評価者ID」が「A1002」であるレコードから、「メールアドレス」である「A1002@company.…」を取得し、このメールアドレスに、上記で取得した評価対象識別情報「A1003」と、業務関連情報のファイル「fileA0003」とを送信する。これにより、評価者に対して、評価対象が「A1003」であることを知らせることができるとともに、評価対象の評価する際に用いる資料となる業務関連情報「fileA0003」を送信することができる。同様にして、図17に示した人事情報から、末端以外のノードIDとして「N11」を含む「階層指定情報」を有する他のレコードを検出して同様の処理を行う。
さらに、図17に示した人事情報から「役職ID」が「課長」である他の社員識別情報を評価者識別情報として検出して同様の処理を行う。
また、評価装置2が全体評価値を取得する指示を受け付けると、上記実施の形態一の具体例と同様の処理が行われる。
以上、評価者識別情報と評価対象識別情報とから、評価者属性情報や、評価対象属性情報を取得して、評価情報を取得できるため、評価者や評価対象を決めるだけで、容易に、評価情報を取得することができる。
また、本発明によれば、評価対象を評価する評価者を、人事情報から自動的に設定することができる。
また、本発明によれば、評価者に対応する評価対象を人事情報から自動設定したうえで、評価者に、評価対象を知らせることができるとともに、その評価対象を評価するために有用な情報を送信することができる。
また、本発明によれば、評価対象や評価者を人事情報から自動的に決定することができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態では、評価装置がスタンドアロンである場合について説明したが、評価装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
なお、上記各実施の形態における評価装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1以上の評価対象に対して複数の評価者がそれぞれ行った1以上の評価項目についての評価の結果を示す値である項目評価値と、評価を行った各評価者の属性を示す情報である評価者属性情報と、をそれぞれ有する複数の評価情報が格納される評価情報格納部と、評価者属性情報と、重み付けに用いられる値である重み付け値とを有する属性別重み付け情報が格納される属性別重み付け格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、1以上の評価情報に含まれる項目評価値に、評価情報に含まれる評価者属性情報と対応づけられて属性別重み付け格納部に格納されている重み付け値を用いた重み付けを行って、評価対象ごとに、評価対象全体の評価値である全体評価値を取得する全体評価値取得部と、全体評価値を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図21は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による評価装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図21において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図22は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図22において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による評価装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による評価装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。