JP5750475B2 - 作業機連結装置の電源ハーネス連結構造 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑み、下部連結部が自動連結固定される作業機連結装置や下部連結具の固定と分離してハーネス同士を別途自動接続するように作業機の連結位置に操作されたとき又は連結位置からはなれたときに連動して電源ハーネスも同時に自動的に着脱できることや連結枠側のハーネス端子同士の接触を防ぐ作業機連結装置の電源ハーネス連結構造を提供することを目的とする。
トラクタ車体2にリンク機構3を介して連結された連結枠31にトラクタ車体2の電源に接続される連結枠側ハーネス67に設けられた雌コネクタ73,74を配置し、連結枠に連結される作業機1に、搭載された電気機器43に接続される作業機側ハーネス68に設けられると共に前記雌コネクタ73,74に対向する雄コネクタ71,72を配置し、
前記連結枠31と作業機1とが連結位置に至たるときに連動して雄コネクタ71,72と雌コネクタ73,74とを嵌合する作業機連結装置の電源ハーネス連結構造であって、
前記雄コネクタ71,72及び雌コネクタ73,74は、それぞれ一対づつ設けられると共に、各雄コネクタ71,72と各雌コネクタ73,74には夫々接続用の端子を設けており、
前記雌コネクタ73,74の雌側端子87,88は、弾性変形により拡張可能な挟持片102から成り、雄コネクタ71,72の雄側端子85,86は、前記挟持片102間に挿脱自在に内嵌する棒状に形成され、
前記各雄コネクタ71,72の外面には、後方広がり錐状の雄案内面78が形成され、
前記各雌コネクタ73の内面には、後方広がり錐状に形成されていて前記雄案内面78が挿入して嵌合する雌案内面83が設けられ、各雌案内面83の奥側に位置する雌底壁80に形成された挿通孔101内に前記雌側端子87,88が設けられ、
一方の雌コネクタ73に設けられた雌側端子87は雌側プラス端子87とされ、他方の雌コネクタ74に設けられた雌側端子88は雌側マイナス端子88とされ、雌側プラス端子87側の雌案内面83と雌側マイナス端子88側の雌案内面83とが、互いに独立して配置されていることを特徴とする。
また下部連結体のロック操作に接続のための負荷をかけることなく、作業機の着脱に連動して電源ハーネスも同時に自動的に着脱でき、電気を利用する作業機において操縦者のトラクタへの乗り降りなしに電源の着脱が可能になるし、作業機着脱時の電源ハーネスの外し忘れによる電源ハーネスの切損事故もなくなる。
また、雄コネクタと雌コネクタとの連結動作に連動して、一方の端子の挟持片で他方の端子を弾性的に挟持でき、雄側端子と雌側端子との接続を確実になし得る。
図2及び図3において、1は、ロータリ耕耘作業と薬剤散布作業と施肥作業と畝立て作業とを同時作業(一工程)で一挙に行えるようにした作業機(畝成形装置)であり、この作業機1は、トラクタ車体2の後部に三点リンク機構3を介して昇降自在に装着されている。
トップリンク28及び左右ロワーリンク29の後端側は、作業機1に連結される連結枠31に球継手等を介して枢着されている。
ロータリ耕耘装置4は、本実施形態では、サイドドライブ式ロータリが採用され、機枠8と、ロータリ耕耘部9と、耕耘カバー10と、左右一対のゲージ輪11を取付支持する支持フレーム12とを備えている。
ギヤケース14上にはトップマスト35が固定され、このトップマスト35と左右のサポートアーム15とが、前記連結枠31に着脱自在に枢支連結されている。
支持フレーム12は、前端側がサポートアーム15に左右軸廻りに回動自在に枢着され、支持フレーム12の後端側には、左右方向に配置されたツールバー36を有し、このツールバー36の左右両側に取り付けられた支柱37の下端に、ゲージ輪11が左右軸廻りに回転自在に取り付けられている。
畝成形器5は、ロータリ耕耘部9で耕耘された土で畝Rを立てるものである。薬剤供給装置6は薬剤を貯留する薬剤タンク38を備え、施肥装置7は肥料を貯留する肥料タンク39を備えており、これら薬剤タンク38及び肥料タンク39は、支持装置40に取り付けられている。
肥料タンク39の繰出し装置は駆動モータ43を有し、駆動モータ43の駆動により肥料を排出するようになっている。
施肥装置7には、肥料タンク39から排出された肥料を畝成形器5内の土中に導く肥料導管46が左右一対設けられている。
前記作業機1のトップマスト35前上端のピンは、後述する連結枠31の上連結部61と係合される上係合部51を形成し、サポートアーム15に左右各連結ブラケット等を介して設けたピンは、後述する連結枠31の左右下連結部63と係合される下係合部52を形成している。
前記上部体56は、トップリンク28の後連結部と連結され、その後部には凹状の上連結部61が形成されている。この上連結部61は作業機1の上係合部51と係合するものである。
而して、上連結部61で上係合部51を掬い上げることにより、作業機1を上係合部51廻りに揺動させて一対の下連結部63に一対の下係合部52を係合させ、トラクタ車体2に作業機1を着脱自在に自動連結するようになっている。また、図示省略するが、トラクタ車体2に後方突設したPTO軸19と作業機1のPIC軸とがユニバーサルジョイントを介して作業機1の着脱に連動して自動的に連動連結されるようになっている。
作業機側ハーネス68に第1雄コネクタ71と第2雄コネクタ72とが設けられ、各雄コネクタ71,72は絶縁性を有する合成樹脂等により構成され、作業機1のトップマスト35の前側の上下方向中途部等に左右に離間して設けられている。
第1雄コネクタ71又は第1雌コネクタ73のうち少なくとも一方を左右揺動自在に支持している。また、第2雄コネクタ72又は第2雌コネクタ74のうち少なくとも一方を左右揺動自在に支持している。なお、第1雄コネクタ71又は第1雌コネクタ73のうち少なくとも一方を上下揺動自在にも支持するようにしてもよいし、また、第2雄コネクタ72又は第2雌コネクタ74のうち少なくとも一方を上下揺動自在にも支持するようにしてもよい。
第1雌コネクタ73及び第2雌コネクタ74は、雄底壁75に対応した雌底壁80を有すると共に、雌底壁80に向けて先細り状となる上下雌側壁81及び左右雌側壁82を有し、該雌側壁81,82の内面が雌案内面83とされ、雌案内面83は雄案内面78に摺動案内可能となっており、連結枠31に対する作業機1の着脱に連動して第1雄コネクタ71と第1雌コネクタ73とを着脱自在に嵌合すると共に、第2雄コネクタ72と第2雌コネクタ74とを着脱自在に嵌合するようになっている。
雄側プラス端子85及び雄側マイナス端子86は長い棒状に形成され、それぞれ雄底壁75に前後移動自在に挿通保持されている。雄側プラス端子85を雌側プラス端子87に向けて付勢するプラス端子付勢手段93と、雄側マイナス端子86を雌側マイナス端子88に向けて付勢するマイナス端子付勢手段94とが設けられている。プラス端子付勢手段93及びマイナス端子付勢手段94は、雄側壁76又は雄側壁77に突設した後バネ受け95と、雄側プラス端子85、雄側マイナス端子86に固設した前バネ受け96とを有し、後バネ受け95に雄側プラス端子85、雄側マイナス端子86が前後移動自在に挿通され、前バネ受け96と後バネ受け95との間に圧縮コイルバネ97が設けられている。
87とが接続され、雄側マイナス端子86と雌側マイナス端子88とが接続されるようになっている。
このとき、第1雄コネクタ71と第1雌コネクタ73とが互いに接近すると共に第2雄コネクタ72と第2雌コネクタ74とが互いに接近し、雌案内面83と雄案内面78とが摺動案内して、連結枠31に対する作業機1の着脱に連動して第1雄コネクタ71と第1雌コネクタ73とが着脱自在に嵌合し、第2雄コネクタ72と第2雌コネクタ74とが着脱自在に嵌合する。この嵌合によって第1雄コネクタ71と第1雌コネクタ73とが互いに上下及び左右に位置決め規制され、第2雄コネクタ72と第2雌コネクタ74とが互いに上下及び左右に位置決め規制される。しかも、プラス端子付勢手段93が雄側プラス端子85を雌側プラス端子87に向けて付勢し、マイナス端子付勢手段94が雄側マイナス端子86を雌側マイナス端子88に向けて付勢しているため、第1雄コネクタ71と第1雌コネクタ73とが嵌合することにより、雄側プラス端子85と雌側プラス端子87とが自動的に確実かつスムーズに接続されると共に、第2雄コネクタ72と第2雌コネクタ74とが嵌合することにより、雄側マイナス端子86と雌側マイナス端子88とが自動的に確実かつスムーズに接続され、トラクタ車体2側の電源から作業機1側の駆動モータ43(電気機器)に電力を供給可能になる。従って、トラクタ車体2に作業機1を自動連結すると同時に、トラクタ車体2側の電源で駆動モータ43を駆動して肥料を排出できるようになる。
しかも、第1雄コネクタ71と第2雄コネクタ72とを互いに離間して設け、第1雌コネクタ73と第2雌コネクタ74とを前記第1雄コネクタ71及び第2雄コネクタ72に対応して互いに離間して設けているので、作業機1の着脱に際に誤って雄側プラス端子85と雌側マイナス端子88とが接触したり、雄側マイナス端子86と雌側プラス端子87とが接触したりするのを確実に防ぐことができる。
また、第1雌コネクタ73及び第2雌コネクタ74の雌底壁80に雌側プラス端子87及び雌側マイナス端子88に対応して挿通孔101が設けられ、雌側プラス端子87及び雌側マイナス端子88は、弾性変形により拡張可能な一対の挟持片102を有している。
一対の挟持片102の基端部は挿通孔101から雌底壁80内に埋設固定され、一対の挟持片102の先端側は波形に屈曲されて挿通孔101から前方突出されている。第1雄コネクタ71の雄側プラス端子85及び第2雄コネクタ72の雄側マイナス端子86は、前記雌側プラス端子87又は雌側マイナス端子88の挟持片102間にそれぞれ挿脱自在に内嵌する棒状に形成されている。
また、図5の実施形態では、雌側プラス端子87及び雌側マイナス端子88は、弾性変形により拡張可能な一対の挟持片102を有しているが、これに代え、雄側プラス端子85及び雄側マイナス端子86に、弾性変形により拡張可能な一対の挟持片102を具備させ、雌側プラス端子87及び雌側マイナス端子88を挟持片102間にそれぞれ挿脱自在に内嵌する棒状に形成するようにしてもよい。
2 トラクタ車体
3 三点リンク機構
31 連結枠
43 電気機器
67 連結枠側ハーネス
68 作業機側ハーネス
71 第1雄コネクタ
72 第2雄コネクタ
73 第1雌コネクタ
74 第2雌コネクタ
75 雄底壁
78 雄案内面
80 雌底壁
83 雌案内面
85 雄側プラス端子
86 雄側マイナス端子
87 雌側プラス端子
88 雌側マイナス端子
99 雄周壁
100 雌周壁
102 挟持片
Claims (1)
- トラクタ車体(2)にリンク機構(3)を介して連結された連結枠(31)にトラクタ車体(2)の電源に接続される連結枠側ハーネス(67)に設けられた雌コネクタ(73
,74)を配置し、連結枠に連結される作業機(1)に、搭載された電気機器(43)に接続される作業機側ハーネス(68)に設けられると共に前記雌コネクタ(73,74)に対向する雄コネクタ(71,72)を配置し、
前記連結枠(31)と作業機(1)とが連結位置に至たるときに連動して雄コネクタ(71,72)と雌コネクタ(73,74)とを嵌合する作業機連結装置の電源ハーネス連結構造であって、
前記雄コネクタ(71,72)及び雌コネクタ(73,74)は、それぞれ一対づつ設けられると共に、各雄コネクタ(71,72)と各雌コネクタ(73,74)には夫々接続用の端子を設けており、
前記雌コネクタ(73,74)の雌側端子(87,88)は、弾性変形により拡張可能な挟持片(102)から成り、雄コネクタ(71,72)の雄側端子(85,86)は、前記挟持片(102)間に挿脱自在に内嵌する棒状に形成され、
前記各雄コネクタ(71,72)の外面には、後方広がり錐状の雄案内面(78)が形成され、
前記各雌コネクタ(73)の内面には、後方広がり錐状に形成されていて前記雄案内面(78)が挿入して嵌合する雌案内面(83)が設けられ、各雌案内面(83)の奥側に位置する雌底壁(80)に形成された挿通孔(101)内に前記雌側端子(87,88)が設けられ、
一方の雌コネクタ(73)に設けられた雌側端子(87)は雌側プラス端子(87)とされ、他方の雌コネクタ(74)に設けられた雌側端子(88)は雌側マイナス端子(88)とされ、雌側プラス端子(87)側の雌案内面(83)と雌側マイナス端子(88)側の雌案内面(83)とが、互いに独立して配置されていることを特徴とする作業機連結装置の電源ハーネス連結構造。
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