JP5747061B2 - 回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法 - Google Patents

回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転加工機において回転するワークを支持するためのワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法に関する。
回転装置によって回転させるワークに対して、加工装置の刃具によって切削加工を行う回転加工機においては、加工するワークの種類等に応じて、回転装置に対して、ワークを支持するためのワーク支持治具を交換している。このワーク支持治具の交換は、ワークの搬送を行う装置とは別に設置された専用のロボット等を用いて行われている。
また、例えば、特許文献1のハンドは、加工領域へワークを搬入する搬入ハンドと、加工領域からワークを搬出する搬出ハンドとを、旋回軸によって旋回させる構造を有している。また、搬入ハンドには、ワークを把持する搬入把持爪の他に、工具交換用の工具搬入把持爪が設けられており、搬出ハンドには、ワークを把持する搬出把持爪の他に、工具交換用の工具搬出把持爪が設けられている。
特開2002−66861号公報
回転加工機の回転装置に支持するワーク支持治具は、ワークを上下から支持するために、上治具部と下治具部とに分割して形成されている。この場合、回転装置に対してワーク支持治具を安定して交換するためには、更なる工夫が必要とされる。また、専用のロボット等を用いてワーク支持治具の交換を行う際には、上治具部と下治具部とを別々に交換しており、ワーク支持治具の交換を短時間に行うことが難しい。また、上記特許文献1のハンドにおいては、ワークを支持する治具の交換を行うことについては何ら開示されていない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、上治具部と下治具部とが一体化された状態を安定して維持することができ、迅速かつ容易に回転装置に対して交換することができる回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ワークを回転させる回転装置と、該回転装置によって回転する上記ワークに加工を行う加工装置と、上記回転装置に対する上記ワークの搬入出を行う搬送装置と、を備える回転加工機において用いられ、上記回転装置における上支持部に装着する上治具部、及び上記回転装置における下支持部に装着する下治具部を有し、該下治具部及び上記上治具部によって上記ワークを上下から支持するためのワーク支持治具であって、
上記上治具部は、上記下治具部の上側に載置されたスペーサの上側に、上記下治具部と軸心を合わせて載置されるよう構成されており、
上記上支持部及び上記下支持部に上記上治具部及び上記下治具部が装着されるときには、上記搬送装置において移動可能に設けられたグリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部が挟持された後、上記上治具部及び上記下治具部が上記上支持部及び上記下支持部に装着された状態において、上記グリッパによって、上記下治具部の上側に載置された上記スペーサが単体で挟持されて、該スペーサが上記上治具部と上記下治具部との間から搬出され、
また、上記上支持部及び上記下支持部から上記上治具部及び上記下治具部が離脱されるときには、上記グリッパによって上記スペーサが単体で挟持され、該スペーサが上記下治具部の上側に載置された後、上記上治具部が上記スペーサの上側に載置され、その後に、上記グリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部が挟持されて、上記スペーサ、上記上治具部及び上記下治具部が上記上支持部と上記下支持部との間から搬出されるよう構成されていることを特徴とする回転加工機用のワーク支持治具にある。
本発明の他の態様は、ワークを回転させる回転装置と、該回転装置によって回転する上記ワークに加工を行う加工装置と、上記回転装置に対する上記ワークの搬入出を行う搬送装置と、を備える回転加工機において、上記回転装置における上支持部に対する上治具部の着脱、及び上記回転装置における下支持部に対する下治具部の着脱を行う回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法であって、
上記下治具部の上側に載置されたスペーサの上側に、上記下治具部と軸心を合わせて上記上治具部を載置し、
上記ワーク支持治具の上記回転装置への搬入時には、上記搬送装置において移動可能に設けられたグリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部を挟持して、該下治具部及び上記上治具部を上記下支持部及び上記上支持部に受け渡し、その後、上記グリッパによって、上記スペーサを単体で挟持して上記上治具部及び上記下治具部から搬出し、
上記ワーク支持治具の上記回転装置からの搬出時には、上記グリッパによって、上記スペーサを単体で挟持して上記上治具部及び上記下治具部へ搬入し、その後、上記グリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部を挟持して、上記上支持部及び上記下支持部から受け取ることを特徴とする回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法にある。
上記回転加工機用のワーク支持治具においては、回転加工機の回転装置における上支持部及び下支持部に対してワーク支持治具の着脱(交換)を行う際のワーク支持治具の構造に工夫をしている。
回転加工機においては、回転装置の上治具部及び下治具部に対してワークの搬入出を行うとともに、回転装置の上支持部及び下支持部に対してワーク支持治具の搬入出を行う搬送装置が用いられる。ワーク支持治具は、回転装置にワークを支持するために用いられるものであり、回転装置における上支持部に装着する上治具部と、回転装置における下支持部に装着する下治具部とを有している。
そして、回転装置に対してワーク支持治具を搬入出する際には、下治具部と上治具部との間に配置するスペーサを用いる。ワーク支持治具の搬入出を行う際には、上治具部は、下治具部の上側に載置されたスペーサの上側に、下治具部と軸心を合わせて載置される。そして、スペーサの長さ及び上下端部の形状は、上治具部と下治具部との間に支持するワークと同様の長さ及び上下端部の形状にしておくことができる。これにより、下治具部と上治具部との間にワークを支持する場合と同様の状態で、下治具部と上治具部との間にスペーサを支持することができる。
そのため、搬送装置のグリッパによって、スペーサを介して上治具部が載置された状態の下治具部を挟持するときには、上治具部と下治具部とが一体化された状態を安定して維持することができる。そして、上治具部と下治具部とが安定して一体化された状態において、上支持部及び下支持部に上治具部及び下治具部を装着し、また、上支持部及び下支持部から上治具部及び下治具部を離脱することができる。なお、上治具部と下治具部との間にワークを支持する際に不要となるスペーサは、グリッパに挟持して搬出する。
また、搬送装置によって、回転装置の上支持部及び下支持部へ上治具部と下治具部とが一体化された状態のワーク支持治具を受け渡すことができ、回転加工機におけるワーク支持治具の交換を迅速かつ容易に行うことができる。
それ故、上記回転加工機におけるワーク支持治具によれば、上治具部と下治具部とが一体化された状態を安定して維持することができ、迅速かつ容易に回転装置に対して交換することができる。
また、上記回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法によれば、上記ワーク支持治具の発明と同様に、上治具部と下治具部とが一体化された状態を安定して維持することができ、迅速かつ容易に回転装置に対して交換することができる。
また、回転加工機におけるワークの搬入出の動作、ワーク支持治具の交換の動作は、次のように行うことができる。
回転加工機においては、搬送装置によって、上治具部及び下治具部が装着された回転装置へ加工前のワークを搬入し、上治具部及び下治具部によって上下から支持するワークを回転装置によって回転させ、このワークに対して加工装置の刃具把持部に把持する刃具によって加工を行う。そして、搬送装置によって、加工後のワークを上治具部及び下治具部から搬出する。
また、加工するワークの種類が変更されたときには、ワークの種類に応じてワーク支持治具を交換する。そして、ワーク支持治具を回転装置へ装着する際には、搬送装置のグリッパによって、スペーサを介して上治具部が載置された状態の下治具部を挟持し、このワーク支持治具を、回転装置の上支持部と下支持部との間へ搬入する。このとき、上支持部に対して上治具部が対向し、下支持部に対して下治具部が対向する。そして、グリッパを下降させて、グリッパに挟持する下治具部を回転装置の下支持部に装着し、また、回転装置の上支持部を下降させて、上治具部を回転装置の上支持部に装着する。その後、グリッパによってスペーサを挟持し、搬送装置によってスペーサを搬出することができる。
実施例1にかかる、上治具部と下治具部との間にスペーサを挟み込むワーク支持治具を示す断面図。 実施例1にかかる、スペーサを示す断面図。 実施例1にかかる、搬送装置によってワークを搬送する状態の回転加工機を示す斜視図。 実施例1にかかる、搬送装置によってワーク支持治具を搬入する状態の回転加工機を示す正面図。 実施例1にかかる、搬送装置のグリッパを下降させて、回転装置の下支持部に下治具部を装着した状態の回転加工機を示す正面図。 実施例1にかかる、旋回支柱部の上支持部を下降させて、上支持部に上治具部を装着した状態の回転加工機を示す正面図。 実施例1にかかる、搬送装置のグリッパによってスペーサを挟持した状態の回転加工機を示す正面図。 実施例2にかかる、上治具部と下治具部との間にスペーサを挟み込むワーク支持治具を示す断面図。 実施例2にかかる、上治具部を示す断面図。 実施例2にかかる、スペーサを示す断面図。
上述した回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法における好ましい実施の形態につき説明する。
上記回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法においては、上記スペーサは、円筒形状を有しており、その円筒下端部が上記下治具部の上端部の外周に装着されるとともに、その円筒上端部が上記上治具部の下端部の外周に装着される形状に形成されていてもよい。
この場合には、スペーサの形状を、上治具部と下治具部との間に支持するワークの形状に容易に近づけることができる。
また、上記上治具部は、上記回転装置における上支持部に装着される上治具本体部と、該上治具本体部に対してウェッジ部用バネを介して上下にスライド可能なウェッジ部と、該ウェッジ部のテーパ外周面に対面するテーパ内周面を有するコレット部とを有しており、該コレット部の外周面によって上記スペーサの内周面を保持するよう構成されていてもよい。
ワーク支持治具の上治具部がウェッジ部及びコレット部を有する場合に、スペーサを用いずに、下治具部の上側に上治具部を直接載置しようとするときには、上治具本体部の自重によって、コレット部が拡径し過ぎて損傷するおそれがあった。このコレット部の損傷を防止するために、コレット部の外周面をスペーサの内周面によって受け止めることができる。
以下に、回転加工機用のワーク支持治具及び回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の回転加工機用のワーク支持治具5は、図1、図3に示すごとく、ワーク8を回転させる回転装置2と、回転装置2によって回転するワーク8に加工を行う加工装置3と、回転装置2に対するワーク8の搬入出を行う搬送装置4とを備える回転加工機1において用いられる。ワーク支持治具5は、回転装置2における上支持部212に装着する上治具部7、及び回転装置2における下支持部211に装着する下治具部6を有しており、下治具部6及び上治具部7によってワーク8を上下から支持するために用いられる。
上治具部7は、下治具部6の上側に載置されたスペーサ51の上側に、下治具部6と軸心を合わせて載置されるよう構成されている。ワーク支持治具5は、上支持部212及び下支持部211に上治具部7及び下治具部6が装着されるとき、及び上支持部212及び下支持部211から上治具部7及び下治具部6が離脱されるときには、搬送装置4において移動可能に設けられたグリッパ43によって、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6が挟持され、かつスペーサ51が単体で挟持されるよう構成されている。
以下に、本例の回転加工機用のワーク支持治具5及び回転加工機1におけるワーク支持治具5の着脱方法につき、図1〜図7を参照して詳説する。
図3に示すごとく、本例の加工装置3及び回転装置2は、ワーク8の外周にヘリカル歯面を切削加工するホブ盤を構成する。加工装置3及び回転装置2においては、ヘリカルギヤが製造される。ヘリカルギヤは、互いに噛合する歯車の軸方向を平行にして使用するはすば歯車、又は互いに噛合する歯車の軸方向を直交させて使用するねじ歯車とすることができる。本例の刃具32は、ワーク8の外周にヘリカル歯面を切削加工するためのホブカッタである。同図において、ワーク8は、後述する実施例2において用いられる形状で示す。
なお、加工装置3及び回転装置2は、ワーク8の外周に形成されたヘリカル歯面に研削加工をする歯車研削盤とすることもできる。この場合、刃具32は、ヘリカル歯面に研削加工するための回転砥石とすることができる。
図3に示すごとく、加工装置3は、刃具32を装着する刃具把持部(ホブ軸)31の回転中心軸線301を水平方向に対して傾斜させて構成されている。回転装置2は、上下方向に沿った回転中心軸線201の回りに回転するよう構成されている。
加工装置3は、刃具7を、その軸部の回りに回転可能であるとともに、刃具把持部31を、前後、左右及び上下に移動可能にし、かつ軸部に直交する方向に旋回可能にしている。刃具把持部31は、刃具32の両側の軸部を把持するように構成されている。
回転装置2は、ワーク支持治具5を介してワーク8を上下に支持するよう構成されている。回転装置2の治具支持部21は、上支持部212と下支持部211とによって構成されている。ワーク8は、その軸方向を上下方向にして回転装置2の上支持部212及び下支持部211に装着された上治具部7及び下治具部6に支持される。回転装置2は、加工装置3と搬送装置4との間のスペースに配設されている。
回転装置2は、上治具部7及び下治具部6を介してワーク8を上下の両側から支持し、搬送装置4の旋回中心軸線401と平行な回転中心軸線201の回りに回転するよう構成されている。回転装置2の下支持部211は、モータ等の駆動源によって回転する回転テーブル20の上端部に取り付けられている。回転装置2の上支持部212は、搬送装置4の旋回支柱部41に、アクチュエータによって上下にスライド可能に設けられている。
図3に示すごとく、搬送装置4は、旋回中心軸線401が通過する旋回支柱部41に、旋回ローダ部42を旋回可能に配設して構成されている。各グリッパ43は、旋回ローダ部42に、アクチュエータに駆動されて上下方向に移動可能に配設されている。また、各グリッパ43は、他のアクチュエータに駆動されて横方向に開閉する一対の挟持部431によって、ワーク8等を挟持するよう構成されている。旋回支柱部41の旋回中心軸線401は上下方向に向けられており、各グリッパ43は、旋回ローダ部42によって、旋回支柱部41の回りを水平方向に旋回するよう構成されている。
図3〜図5に示すごとく、回転加工機1は、搬送装置4によって、ワーク8の搬送、及びワーク8を支持するワーク支持治具5の段替え(交換)を可能にしたものである。搬送装置4の各グリッパ43は、ワーク8を挟持する以外にも、スペーサ51を介して上治具部7が載置された下治具部6を挟持するよう構成されている。各グリッパ43は、一対の挟持部431の間隔を可変させることにより、外径が異なる複数種類のワーク8及び下治具部6を挟持できるよう構成されている。一対の挟持部431の挟持内側面432は、ワーク8及び下治具部6の挟持を容易にするために、周方向の2箇所に傾斜面が当接するV形状に形成されている。
図3に示すごとく、搬送装置4は、旋回中心軸線401から同一半径距離に配設された複数のグリッパ43を、回転装置2に順次対向させるよう旋回可能にした旋回ローダである。各グリッパ43は、ワーク8とワーク支持治具5とをそれぞれ別個に直接挟持可能である。搬送装置4は、ワーク8又はワーク支持治具5をグリッパ43に挟持し、旋回ローダ部42を旋回させて、回転装置2との間でのワーク8又はワーク支持治具5の受け渡しを行うよう構成されている。
複数のグリッパ43は、搬送装置4の旋回中心軸線401及び回転装置2の回転中心軸線201に対して直交する方向からワーク8又はワーク支持治具5をそれぞれ把持し、回転装置2の下支持部211と上支持部212との間を通過するよう構成されている。
本例のグリッパ43は、旋回ローダ部42の周方向において、互いに90°周方向にずれた位置の4箇所に設けられている。なお、グリッパ43は、旋回ローダ部42の回りの2箇所又は3箇所、あるいは5箇所以上に設けることもできる。
図1、図2に示すごとく、本例のスペーサ51の長さ及び上下端部の形状は、上治具部7と下治具部6との間に支持するワーク8と同様の長さ及び上下端部の形状を有している。スペーサ51は、円筒形状を有しており、その円筒下端部511が下治具部6の上端部の外周に装着されるとともに、その円筒上端部512が上治具部7の下端部の外周に装着される形状に形成されている。スペーサ51の外周面には、グリッパ43によって挟持されるときに、グリッパ43に掛止される掛止部513が、外周に突出して形成されている。
ワーク支持治具5は、スペーサ51を上治具部7と下治具部6との間に挟み込む簡単な構造を有している。上治具部7の下端部は、スペーサ51の円筒上端部512の内周側に形成されたテーパ面に嵌入されるテーパ下端部716として形成されている。下治具部6の上端部は、スペーサ51の円筒下端部511の内周側に嵌入される上方外周部616、及び上方外周部616よりも縮径して上方外周部616から上方に突出する突出部617として形成されている。
また、本例の下治具部6の突出部617は、上治具部7を支えるための十分な構造を有していない。そのため、下治具部6の上にスペーサ51を載置し、スペーサ51の上に上治具部7が載置されることによって、上治具部7と下治具部6とが一体化された状態を安定して維持することができる。
回転加工機1においては、次のようにして、加工装置3の刃具把持部31における刃具32によってワーク8に加工を行う。
図3に示すごとく、回転装置2にワーク8を搬入するときには、回転装置2には、加工を行うワーク8に対応したワーク支持治具5を、搬送装置4におけるグリッパ43の挟持及び旋回ローダ部42の旋回の動作を行って装着しておく。そして、グリッパ43にワーク8を挟持し、このワーク8を、旋回ローダ部42の旋回によって回転装置2に接近させる。次いで、グリッパ43の昇降及び上治具部7が装着された上支持部212の昇降を行って、ワーク8を、回転装置2における上治具部7と下治具部6との間に支持させる。次いで、回転装置2によって回転させるワーク8に、加工装置3における刃具32が加工を行う。その後、回転装置2からワーク8を搬出するときには、加工が行われた後のワーク8を回転装置2からグリッパ43に挟持し、搬送装置4の旋回ローダ部42を旋回させる。
次に、回転装置2に装着するワーク支持治具5の交換(着脱)を行う方法につき説明する。
図4に示すごとく、回転装置2へのワーク支持治具5の搬入時には、搬送装置4において移動可能に設けられたグリッパ43によって、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6を挟持する。そして、図5に示すごとく、搬送装置4の旋回ローダ部42を旋回させて、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6を、回転装置2の上支持部212と下支持部211との間に配置する。次いで、同図に示すごとく、グリッパ43を下降させて、下治具部6を下支持部211に装着し、図6に示すごとく、旋回支柱部41に設けられた上支持部212を下降させて、上治具部7を上支持部212に装着する。次いで、図7に示すごとく、グリッパ43の上下の位置を変更し、グリッパ43によってスペーサ51を単体で挟持する。次いで、グリッパ43を上昇させてスペーサ51を持ち上げた後、旋回ローダ部42を旋回させて、スペーサ51を上治具部7と下治具部6との間から搬出する。
また、回転装置2からのワーク支持治具5の搬出時には、グリッパ43によって、スペーサ51を単体で挟持し、旋回ローダ部42を旋回させて、スペーサ51を上治具部7と下治具部6との間へ搬入する。次いで、グリッパ43を下降させて、スペーサ51を下治具部6に装着し、旋回支柱部41に設けられた上支持部212を下降させて、上治具部7をスペーサ51に装着する。次いで、上支持部212を上方に退避させる。また、グリッパ43の上下の位置を変更し、グリッパ43によって、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6を挟持する。次いで、グリッパ43を上昇させて、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6を持ち上げた後、旋回ローダ部42を旋回させて、上治具部7、スペーサ51及び下治具部6が一体化された状態のワーク支持治具5を上支持部212と下支持部211との間から搬出する。
次に、本例のワーク支持治具5及びその着脱方法の作用効果につき説明する。
回転装置2に対してワーク支持治具5を搬入出する際には、下治具部6と上治具部7との間に配置するスペーサ51を用いる。ワーク支持治具5の搬入出を行う際には、上治具部7は、下治具部6の上側に載置されたスペーサ51の上側に、下治具部6と軸心を合わせて載置される。そして、上記のごとく、スペーサ51の長さ及び上下端部の形状は、ワーク8と同様の長さ及び上下端部の形状にしておく。これにより、下治具部6と上治具部7との間にワーク8を支持する場合と同様の状態で、下治具部6と上治具部7との間にスペーサ51を支持することができる。
そのため、搬送装置4のグリッパ43によって、スペーサ51を介して上治具部7が載置された状態の下治具部6を挟持するときには、上治具部7と下治具部6とが一体化された状態を安定して維持することができる。
また、搬送装置4によって、回転装置2の上支持部212及び下支持部211へ上治具部7と下治具部6とが一体化された状態のワーク支持治具5を受け渡すことができ、回転加工機1におけるワーク支持治具5の交換を迅速かつ容易に行うことができる。
それ故、本例のワーク支持治具5及びその着脱方法によれば、上治具部7と下治具部6とが一体化された状態を安定して維持することができ、迅速かつ容易に回転装置2に対して交換することができる。
(実施例2)
本例は、ワーク支持治具5の上治具部7及び下治具部6の構造が、上記実施例1とは異なる例を示す。
図8に示すごとく、本例の下治具本体部61は、中心穴611を有する円筒形状に形成されている。下治具本体部61の上端部付近には、上方に行くに連れて拡径する上端側テーパ内周面613が形成されている。
図9に示すごとく、本例の上治具本体部71は、中心穴711を有する円筒形状に形成されており、その内周側に形成された内周凹部712には、ウェッジ部72を下方へ付勢するウェッジ部用バネ74が配置されている。上治具本体部71の中心穴711には、下治具本体部61の中心穴611に挿入される引込み軸部75が挿通して設けられている。引込み軸部75には、外周に突出する掛止リング76が設けられている。
また、コレット部73が設けられた部分とウェッジ部72との間には、ウェッジ部72がコレット部73から離れる方向に付勢するバネ723が設けられている。ウェッジ部72は周方向において複数に分割されている。そして、ウェッジ部72がコレット部73に接近するときには、分割されたウェッジ部72同士が接触することによって、コレット部73が過度に拡径してしまうことが防止される。
図8に示すごとく、引込み軸部75は、上端側部分752が上支持部212に引き込まれ、下端側部分751が下支持部211に引き込まれるよう構成されている。ウェッジ部72は、下端側の外周部に、下治具本体部61の上端側テーパ内周面613に対面する下端側テーパ外周面721を有しており、上端側の外周部に、コレット部73のテーパ内周面731が対面する上端側テーパ外周面722を有している。
コレット部73は、ウェッジ部72の上端側テーパ外周面722に対して、下方にスライドすることにより、僅かに拡径する。そして、コレット部73の外周面によって、ワーク8の内周面又はスペーサ51の内周面514が保持される。より具体的には、引込み軸部75の下端側部分751が下支持部211によって引き込まれるときに、ウェッジ部用バネ74による弾性力を受けて、コレット部73のテーパ内周面731がウェッジ部72の上端側テーパ外周面722に食い込む。これにより、ウェッジ部72及びコレット部73によってワーク8の内周面又はスペーサ51の内周面514を保持することができる。
また、上治具部7と下治具部6との間にスペーサ51が支持されるときには、スペーサ51の上端側内周部512に上治具本体部71の下端部に設けられたワークガイド部717が挿入され、スペーサ51の下端側内周部511に下治具本体部61の上端部に設けられたワーク受け部617が挿入される。
図10に示すごとく、本例のワーク支持治具5においても、上治具部7と下治具部6との間に挟持するスペーサ51を用いる。スペーサ51は、コレット部73の外周面が当接する内周面514を有している。スペーサ51の外周面には、グリッパ43によって挟持されるときに、グリッパ43に掛止される掛止部513が、外周に突出して形成されている。
本例においては、ワーク支持治具5の上治具部7がウェッジ部72及びコレット部73を有する場合において、スペーサ51を利用することにより、コレット部73が損傷してしまうことを防止する。より具体的には、下治具部6の上側に上治具部7を直接載置しようとする場合には、上治具本体部71及び引込み軸部75の自重が、ウェッジ部用バネ74を介してコレット部73へ加わる。そのため、この場合には、コレット部73が過度に拡径してしまい、損傷するおそれがあった。このコレット部73の損傷を防止するために、スペーサ51の内周面によってコレット部73の外周面が過度に拡径しないようにすることができる。
本例においても、ワーク支持治具5のその他の構成(図中の符号を含む。)は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 回転加工機
2 回転装置
211 下支持部
212 上支持部
3 加工装置
4 搬送装置
5 ワーク支持治具
51 スペーサ
6 下治具部
7 上治具部
71 上治具本体部
72 ウェッジ部
73 コレット部
74 ウェッジ部用バネ
8 ワーク

Claims (6)

  1. ワークを回転させる回転装置と、該回転装置によって回転する上記ワークに加工を行う加工装置と、上記回転装置に対する上記ワークの搬入出を行う搬送装置と、を備える回転加工機において用いられ、上記回転装置における上支持部に装着する上治具部、及び上記回転装置における下支持部に装着する下治具部を有し、該下治具部及び上記上治具部によって上記ワークを上下から支持するためのワーク支持治具であって、
    上記上治具部は、上記下治具部の上側に載置されたスペーサの上側に、上記下治具部と軸心を合わせて載置されるよう構成されており、
    上記上支持部及び上記下支持部に上記上治具部及び上記下治具部が装着されるときには、上記搬送装置において移動可能に設けられたグリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部が挟持された後、上記上治具部及び上記下治具部が上記上支持部及び上記下支持部に装着された状態において、上記グリッパによって、上記下治具部の上側に載置された上記スペーサが単体で挟持されて、該スペーサが上記上治具部と上記下治具部との間から搬出され、
    また、上記上支持部及び上記下支持部から上記上治具部及び上記下治具部が離脱されるときには、上記グリッパによって上記スペーサが単体で挟持され、該スペーサが上記下治具部の上側に載置された後、上記上治具部が上記スペーサの上側に載置され、その後に、上記グリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部が挟持されて、上記スペーサ、上記上治具部及び上記下治具部が上記上支持部と上記下支持部との間から搬出されるよう構成されていることを特徴とする回転加工機用のワーク支持治具。
  2. 上記スペーサは、円筒形状を有しており、その円筒下端部が上記下治具部の上端部の外周に装着されるとともに、その円筒上端部が上記上治具部の下端部の外周に装着される形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転加工機用のワーク支持治具。
  3. 上記上治具部は、上記回転装置における上支持部に装着される上治具本体部と、該上治具本体部に対してウェッジ部用バネを介して上下にスライド可能なウェッジ部と、該ウェッジ部のテーパ外周面に対面するテーパ内周面を有するコレット部とを有しており、
    該コレット部の外周面によって上記スペーサの内周面を保持するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転加工機用のワーク支持治具。
  4. ワークを回転させる回転装置と、該回転装置によって回転する上記ワークに加工を行う加工装置と、上記回転装置に対する上記ワークの搬入出を行う搬送装置と、を備える回転加工機において、上記回転装置における上支持部に対する上治具部の着脱、及び上記回転装置における下支持部に対する下治具部の着脱を行う回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法であって、
    上記下治具部の上側に載置されたスペーサの上側に、上記下治具部と軸心を合わせて上記上治具部を載置し、
    上記ワーク支持治具の上記回転装置への搬入時には、上記搬送装置において移動可能に設けられたグリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部を挟持して、該下治具部及び上記上治具部を上記下支持部及び上記上支持部に受け渡し、その後、上記グリッパによって、上記スペーサを単体で挟持して上記上治具部及び上記下治具部から搬出し、
    上記ワーク支持治具の上記回転装置からの搬出時には、上記グリッパによって、上記スペーサを単体で挟持して上記上治具部及び上記下治具部へ搬入し、その後、上記グリッパによって、上記スペーサ及び上記上治具部が載置された状態の上記下治具部を挟持して、上記上支持部及び上記下支持部から受け取ることを特徴とする回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法。
  5. 上記スペーサは、円筒形状を有しており、その円筒下端部が上記下治具部の上端部の外周に装着されるとともに、その円筒上端部が上記上治具部の下端部の外周に装着される形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法。
  6. 上記上治具部は、上記回転装置における上支持部に装着される上治具本体部と、該上治具本体部に対してウェッジ部用バネを介して上下にスライド可能なウェッジ部と、該ウェッジ部のテーパ外周面に対面するテーパ内周面を有するコレット部とを有しており、
    該コレット部の外周面によって上記スペーサの内周面を保持するよう構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の回転加工機におけるワーク支持治具の着脱方法。
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