JP5746603B2 - 基板作業装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板作業装置に関し、特に、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドを付け替え可能な基板作業装置に関する。
従来、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドを付け替え可能な基板作業装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、接着剤の塗布作業を行う塗布ヘッド(第1作業ヘッド)と、部品の実装作業を行う実装ヘッド(第2作業ヘッド)と、検査作業を行う検査ヘッドとを付け替え可能な対基板作業機(基板作業装置)が開示されている。この対基板作業機の各ヘッドには、それぞれ、対応する作業専用の駆動源が設けられており、各ヘッドは、専用の駆動源ごと一体的に付け替えられるように構成されている。
特開2010−4059号公報
しかしながら、上記特許文献1の対基板作業機(基板作業装置)では、各ヘッドを駆動源ごと一体的に付け替える必要があるので、ヘッドの付け替え作業が大掛かりとなり、その結果、ヘッドの付け替え作業時の負担が大きいという問題点がある。また、上記特許文献1の対基板作業機では、各ヘッドが駆動源ごと一体的に付け替えられるので、ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要があるという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないとともに、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することが可能な基板作業装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における基板作業装置は、各々が基板に対して液状材の塗布作業を行うディスペンサ用の第1作業ヘッド、および、基板に対して第1作業ヘッドとは異なる作業を行う第2作業ヘッドを選択的に付け替え可能な複数のヘッド装着部と、第1作業ヘッドおよび第2作業ヘッドに共通に用いられ、ヘッド装着部に第1作業ヘッドが装着された場合には液状材が塗布されるように第1作業ヘッドを駆動し、ヘッド装着部に第2作業ヘッドが装着された場合には第2作業ヘッドを駆動する駆動源と、空気圧を供給する空気圧供給部とを備え、複数のヘッド装着部には、第1作業ヘッドを含む第1作業ヘッドおよび第2作業ヘッドのうちのいずれかが複数装着され、駆動源は、複数のヘッド装着部に共通に用いられ、第1作業ヘッドを含む第1作業ヘッドおよび第2作業ヘッドのうちのいずれかの複数の作業ヘッドを並行して駆動するように構成されており、第1作業ヘッドは、空気圧供給部から供給される空気圧により駆動されるとともに液状材が塗布されないように駆動源の駆動力を遮断するかまたは液状材が塗布されるように駆動源の駆動力を伝達するように構成されたクラッチ機構を有し、複数のヘッド装着部に複数の第1作業ヘッドが装着された場合において、所定の第1作業ヘッドが塗布作業を行う場合には、所定の第1作業ヘッド以外の第1作業ヘッドは、クラッチ機構により駆動源の駆動力が遮断されるとともに、ヘッド装着部に第1作業ヘッドに加えて第2作業ヘッドが装着された状態で第2作業ヘッドが基板に対して作業を行う場合には、ヘッド装着部に装着された第1作業ヘッドは、クラッチ機構により駆動源の駆動力が遮断されるように構成されており、ヘッド装着部に第1作業ヘッドに加えて第2作業ヘッドが装着された状態において、第2作業ヘッドは、空気圧供給部から供給される空気圧により基板に対して第1作業ヘッドとは異なる作業を行うように構成されている
この発明の一の局面による基板作業装置では、上記のように、ヘッド装着部に第1作業ヘッドが装着された場合には液状材が塗布されるように第1作業ヘッドを駆動し、ヘッド装着部に第2作業ヘッドが装着された場合には第2作業ヘッドを駆動するように構成して駆動源を第1作業ヘッドおよび第2作業ヘッドに共通に用いることによって、ヘッド装着部に第1作業ヘッドが装着された場合と第2作業ヘッドが装着された場合とで、作業ヘッドを駆動する駆動源を取り替える必要がないので、作業ヘッドを付け替える際には、共通に用いられる駆動源以外の部分だけを付け替えることができる。これにより、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することができる。また、駆動源を第1作業ヘッドおよび第2作業ヘッドの両方に共通に用いることができるので、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がない。したがって、この基板作業装置では、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないとともに、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することができる。また、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないので、駆動源の数を削減することができる。その結果、駆動源を基板作業装置に設けたとしても、基板作業装置の構成が複雑化するのを抑制することができる。また、ディスペンサ用以外の第2作業ヘッドからディスペンサ用の第1作業ヘッドに付け替えられた場合でも、第2作業ヘッドを駆動するための駆動源を液状材を塗布するための駆動源として流用することができるので、液状材の塗布作業専用の駆動源を別個に設ける必要がない。
また、上記一の局面による基板作業装置ではヘッド装着部は複数設けられており、駆動源は、複数のヘッド装着部に共通に用いられ、複数のヘッド装着部に複数の第2作業ヘッドが装着された場合には、複数の第2作業ヘッドを並行して駆動するように構成されている。このように構成すれば、1つの駆動源により、複数の第2作業ヘッドを駆動することができるので、複数の第2作業ヘッドのそれぞれに別個の駆動源を設ける必要がない。また、第1作業ヘッドは、液状材が塗布されないように駆動源の駆動力を遮断または液状材が塗布されるように駆動源の駆動力を伝達するクラッチ機構を有しており、複数のヘッド装着部に第1作業ヘッドが装着された場合において、所定の第1作業ヘッドが塗布作業を行う場合には、所定の第1作業ヘッド以外の第1作業ヘッドは、クラッチ機構により駆動源の駆動力が遮断されるとともに、ヘッド装着部に装着された第2作業ヘッドが基板に対して作業を行う場合には、ヘッド装着部に装着された第1作業ヘッドは、クラッチ機構により駆動源の駆動力が遮断されるように構成されている。このように構成すれば、駆動源を複数のヘッド装着部に共通に用いる構成でも、駆動対象ではない(非駆動対象の)第1作業ヘッドについては、クラッチ機構により駆動源の駆動力が遮断されるので、駆動対象ではない第1作業ヘッドにより塗布(吐出)動作が行われてしまうのを防止することができる。
上記一の局面による基板作業装置において、好ましくは、複数のヘッド装着部のいずれかに第2作業ヘッドとして基板に部品を実装する実装用の作業ヘッドが装着された場合において、空気圧供給部から供給される空気圧により実装用の作業ヘッドによる部品の吸着および装着動作が行われるように構成されており、駆動源は、実装用の作業ヘッドにより保持された部品の姿勢を変えるように実装用の作業ヘッドを駆動するように構成されている。このように構成すれば、ヘッド装着部に第1作業ヘッドが装着された場合と第2作業ヘッドが装着された場合とで、それぞれ、液状材の塗布作業と保持部品の姿勢の変更作業とを共通の駆動源を用いて行うことができるので、各作業専用の駆動源を別個に設けることなく、第1作業ヘッドによる液状材の塗布作業および第2作業ヘッドによる保持部品の姿勢の変更作業を行うことができる。
上記一の局面による基板作業装置において、好ましくは、第1作業ヘッドは、空気圧供給部から供給される空気圧によりクラッチ機構を駆動源の駆動力を遮断する方向に駆動する際に空気圧供給部によるクラッチ機構の駆動動作を補助する方向にクラッチ機構を付勢する付勢部材を含んでいる。このように構成すれば、部品の吸着および装着動作を行う空気圧供給部をクラッチ機構の駆動に流用する場合に、空気圧供給部により供給される空気圧がクラッチ機構を駆動するための空気圧としては小さい場合でも、付勢部材により、空気圧供給部によるクラッチ機構の駆動動作が補助されるので、クラッチ機構を確実に駆動させることができる。
上記一の局面による基板作業装置において、好ましくは、第1作業ヘッドは、アームと、アームを介して駆動源の駆動力が伝達されるピストンとを含み、駆動源の駆動力がピストンに伝達されることによって、ピストンにより液状材が第1作業ヘッドから押し出されるように構成されており、クラッチ機構は、アームが屈曲されることによって駆動源の駆動力がピストンに伝達されるのを遮断するように構成されている。このように構成すれば、クラッチ機構により、アームを屈曲させるだけで容易に駆動源の駆動力を遮断することができるので、容易に、駆動対象ではない(非駆動対象の)第1作業ヘッドにより塗布(吐出)動作が行われてしまうのを防止することができる。
上記第1作業ヘッドがアームとピストンとを含む構成において、好ましくは、第1作業ヘッドは、アームとピストンとの間に配置され、駆動源の駆動力をアームからピストンに伝達する駆動力伝達部をさらに含み、クラッチ機構は、アームが屈曲されることによって駆動力伝達部がピストンから離間する方向に移動されてピストンに駆動源の駆動力が伝達されるのを遮断するように構成されている。このように構成すれば、クラッチ機構により、駆動力伝達部をピストンから離間する方向に移動して駆動力伝達部とピストンとが互いに接触しないように離間させることができるので、駆動力伝達部とピストンとの間で駆動力の伝達が行われるのを防止することができる。その結果、駆動源の駆動力を確実に遮断することができる。
本発明によれば、上記のように、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないとともに、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態による基板作業装置の全体構成を示した概略斜視図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置のヘッドユニットを示した斜視図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置のヘッド装着部の構成を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置に装着されたディスペンスヘッドにおいてR軸モータの駆動力が伝達される状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置に装着されたディスペンスヘッドにおいてR軸モータの駆動力が遮断される状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による基板作業装置に装着されるマウントヘッドの構成を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態による基板作業装置100の構成について説明する。
本実施形態による基板作業装置100は、基板に対して半田や接着剤などの液状材の塗布(吐出)作業を行うディスペンサ装置として機能するとともに、基板に部品を実装する部品実装装置としても機能するように構成されている。また、基板作業装置100は、ディスペンサ用のディスペンスヘッド10(図5および図6参照)、および、部品実装用のマウントヘッド20(図3および図7参照)を選択的に付け替え可能なように構成されている。なお、ディスペンスヘッド10は、本発明の「第1作業ヘッド」の一例であり、マウントヘッド20は、本発明の「第2作業ヘッド」の一例である。
具体的には、基板作業装置100は、図1に示すように、所定の作業位置に基板を搬送する搬送部1(図2参照)と、部品を供給する部品供給部2と、搬送部1により搬送された基板に対して所定の作業を行うヘッドユニット3と、ヘッドユニット3の作業領域を覆う外装体4とを備えている。また、基板作業装置100は、図2に示すように、制御部5により各部が制御されるように構成されている。
搬送部1は、一対のコンベアを含み、基板をX方向に搬送するように構成されている。また、搬送部1は、図示しない位置決め機構により基板を所定の作業位置に位置決めして固定する機能を有している。
部品供給部2は、図1に示すように、2つ設けられており、外装体4からその一部が露出するように配置されている。また、部品供給部2は、X方向に並列して配置された複数のテープフィーダ2aを含み、テープフィーダ2aを順次巻き取ることによって所定の部品供給位置に部品を供給するように構成されている。
ヘッドユニット3は、X方向に延びるヘッドユニット支持部3aにより支持されている。また、ヘッドユニット3は、サーボモータからなるX軸モータ6の駆動力により、ヘッドユニット支持部3aに取り付けられた一対のX軸レール6aに沿ってX方向に直線移動可能に構成されている。一対のX軸レール6aは、X方向に延びるように形成されており、互いに平行に配置されている。また、ヘッドユニット3は、サーボモータからなるY軸モータ7(図2参照)の駆動力により、ヘッドユニット支持部3aとともに一対のY軸レール7aに沿ってY方向に直線移動可能に構成されている。一対のY軸レール7aは、図示しない基台上に設けられている。また、一対のY軸レール7aは、Y方向に延びるように形成されており、互いに平行に配置されている。
次に、図2および図3を参照して、ヘッドユニット3の詳細な構成について説明する。
ヘッドユニット3には、図3に示すように、4つの作業ヘッド(ディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20)が装着される4つのヘッド装着部31が設けられている。また、ヘッドユニット3には、4つのヘッド装着部31のそれぞれに対応する4つのZ軸モータ32が設けられている。各Z軸モータ32は、サーボモータからなり、対応するヘッド装着部31を一対のZ軸レール32aに沿って鉛直方向(Z方向)に直線移動するように構成されている。また、4つのヘッド装着部31は、互いに独立してZ方向に移動可能なように構成されている。
また、ヘッドユニット3は、図2および図3に示すように、サーボモータからなる1つのR軸モータ33を含んでいる。R軸モータ33は、4つのヘッド装着部31に共通に用いられるように構成されている。具体的には、ヘッドユニット3には、4つのヘッド装着部31に装着された4つの作業ヘッドのそれぞれにR軸モータ33の駆動力を伝達する4つのR軸シャフト331が設けられている。図3および図4に示すように、各R軸シャフト331の上端部には、プーリ331aが取り付けられているとともに、R軸モータ33の出力軸には、プーリ33aが取り付けられている。また、4つのR軸シャフト331の4つのプーリ331aとR軸モータ33のプーリ33aとには、1本の伝達ベルト33bが巻回されている。これにより、1つのR軸モータ33により、4つのR軸シャフト331を同時に並行して回動させることが可能である。なお、R軸モータ33は、本発明の「駆動源」の一例であり、R軸シャフト331は、本発明の「駆動軸」の一例である。
また、R軸モータ33は、ディスペンスヘッド10から液状材が塗布(吐出)されるようにディスペンスヘッド10を駆動するように構成されている。また、R軸モータ33は、マウントヘッド20により保持された部品の姿勢を変えるようにマウントヘッド20を駆動するように構成されている。すなわち、R軸モータ33は、ディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20に共通に用いられる。
また、R軸シャフト331は、図4に示すように、プーリ331aの近傍で2つのベアリング331bにより回動可能に支持されているとともに、下端部近傍で1つのベアリング331cにより回動可能に支持されている。また、R軸シャフト331の下端部には、互いに平行に配置された2つの平坦面331dが形成されているとともに、R軸シャフト331の下端部以外の部分は、円柱形状に形成されている。また、R軸シャフト331は、ディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20に共通に用いられる。
また、ヘッドユニット3には、図2に示すように、4つのヘッド装着部31のそれぞれに空気圧を供給する4つの空気圧供給部34が設けられている。各空気圧供給部34は、空気圧ホース341(図3および図4参照)を介して対応するヘッド装着部31に空気圧を供給するように構成されている。また、4つの空気圧供給部34は、制御部5からの指令に基づいて、互いに独立して負圧(真空圧)の供給と正圧の供給とを切り替えることが可能である。また、空気圧供給部34は、マウントヘッド20が装着された場合に、マウントヘッド20による部品の吸着および装着動作を行う機能を有している。具体的には、空気圧供給部34は、マウントヘッド20が部品を吸着する際には負圧(真空圧)を供給して部品を吸い上げるとともに、マウントヘッド20が部品を装着する際には正圧を供給して部品をマウントヘッド20から離脱させる。また、空気圧供給部34は、マウントヘッド20による部品の吸着および装着動作に基づいて負圧および正圧のそれぞれの最大圧力が設定されている。
4つのヘッド装着部31は、いずれも同様に構成されている。各ヘッド装着部31の内部には、図4に示す円筒形状の装着部本体311が設けられている。装着部本体311は、上方からR軸シャフト331が挿入されるように構成されている。また、装着部本体311の下端部には、作業ヘッド(ディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20)を装着するためのネジ溝311aが形成されている。また、装着部本体311の側部には、空気圧流入口311bが設けられている。空気圧流入口311bには、空気圧供給部34に接続された空気圧ホース341が接続されている。また、装着部本体311は、ディスペンサ用のディスペンスヘッド10(図5および図6参照)および部品実装用のマウントヘッド20(図7参照)を選択的に付け替え可能なように構成されている。また、本実施形態の基板作業装置100では、4つの装着部本体311の全てにディスペンスヘッド10を装着することも可能であるし、4つの装着部本体311の全てにマウントヘッド20を装着することも可能である。また、4つの装着部本体311に、ディスペンスヘッド10とマウントヘッド20とを混在させることも可能である。
また、本実施形態の基板作業装置100では、上記のように、R軸モータ33を駆動することによって4つのR軸シャフト331の全てが並行して駆動されるので、4つのヘッド装着部31のいずれかにディスペンスヘッド10が装着されている場合には、駆動対象ではない(非駆動対象の)ディスペンスヘッド10から液状材が塗布(吐出)されてしまうのを防止する必要がある。このため、制御部5は、4つのヘッド装着部31に複数のディスペンスヘッド10が装着されている場合において、装着された複数のディスペンスヘッド10のうちの所定のディスペンスヘッド10により塗布(吐出)作業を行う場合には、それ以外のディスペンスヘッド10に対して後述するクラッチ機構110を作動させてR軸モータ33の駆動力を遮断するように構成されている。また、制御部5は、4つのヘッド装着部31にディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20の両方が装着されている場合において、装着されたマウントヘッド20により部品の実装作業を行う場合には、装着されたディスペンスヘッド10の全てに対して後述するクラッチ機構110を作動させてR軸モータ33の駆動力を遮断するように構成されている。これにより、駆動対象ではない(非駆動対象の)ディスペンスヘッド10により塗布(吐出)作業が行われてしまうのを防止することが可能である。
なお、マウントヘッド20については、駆動対象ではない(非駆動対象の)マウントヘッド20が駆動された場合でも、単に保持部品の姿勢が変わるだけで実装作業に影響はないので、マウントヘッド20にはクラッチ機構を設けていない。すなわち、4つのヘッド装着部31に複数のマウントヘッド20が装着されている場合には、装着された全てのマウントヘッド20は並行して駆動される。また、装着されたマウントヘッド20は、ディスペンスヘッド10が駆動される際にも並行して駆動される。
次に、図5および図6を参照して、ヘッド装着部31に装着されるディスペンスヘッド10の構成について説明する。
ディスペンスヘッド10は、ヘッド装着部31の装着部本体311に装着可能に構成されている。具体的には、ディスペンスヘッド10は、円筒形状の装着部本体311に対して下方から挿入された状態で、ロックナット11により装着部本体311に固定されるように構成されている。ロックナット11の装着部本体311に挿入される部分には、装着部本体311の下端部に形成されたネジ溝311aに対応するネジ山11aが形成されている。これにより、ロックナット11を装着部本体311の下端部に螺合させてディスペンスヘッド10を装着部本体311に装着することが可能である。
また、ディスペンスヘッド10は、上部軸12と、上部軸12の下方に配置された可動アーム13と、可動アーム13の下方に配置されたボールネジ14とを含んでいる。上部軸12および可動アーム13は、円筒形状のヘッド外装10aの内部に配置されている。また、クラッチ機構110は、R軸モータ33の駆動力の遮断とR軸モータ33の駆動力の伝達とを切り替え可能に構成されており、可動アーム13と、後述するアーム用ピストン133および爪部134とにより構成されている。
また、上部軸12は、鉛直方向(Z方向)に延びるように形成されている。また、上部軸12は、2つのベアリング121によりヘッド外装10aに対して鉛直軸回りに回動可能に支持されている。また、上部軸12の外側面とヘッド外装10aの内側面との間には、Y字形状の断面を有するYリング122が設けられている。これにより、上部軸12とヘッド外装10aとの間の気密性を良好に保つことが可能である。また、Yリング122は、Oリングに比べて小さい摩擦係数を有している。これにより、Yリング122は、上部軸12が回動する場合に、上部軸12を円滑に回動させながら良好な気密性を確保することが可能である。また、上部軸12の上端部には、ボルト123aにより一対のS字形状の板バネ123が固定的に取り付けられている。一対の板バネ123は、それぞれ、R軸シャフト331の2つの平坦面331dに当接してR軸シャフト331を挟持するように構成されている。これにより、上部軸12は、R軸シャフト331が鉛直軸回りに回動することによってR軸シャフト331と一体的に鉛直軸回りに回動される。
クラッチ機構110を構成する可動アーム13は、図5および図6に示すように、上部アーム131と下部アーム132とを有している。上部アーム131は、ピン131aにより上部軸12の下端部に取り付けられている。また、上部アーム131は、水平方向に挿入されたピン131aを回動中心として上部軸12に対して回動可能に構成されている。また、上部アーム131の下部には、上部アーム131が鉛直方向に延びるように配置されている状態(図5に示す状態)で水平方向に突出する突出部131bが形成されている。突出部131bは、先端部が略円弧形状に形成されている。下部アーム132は、ピン132aにより上部アーム131の下端部に取り付けられている。また、下部アーム132は、水平方向に挿入されたピン132aを回動中心として上部アーム131に対して回動可能に構成されている。このように、可動アーム13は、屈曲可能に構成されている。また、可動アーム13は、上部軸12が鉛直軸回りに回動することによって上部軸12と一体的に鉛直軸回りに回動されるように構成されている。なお、可動アーム13は、本発明の「アーム」の一例である。
また、上部軸12と上部アーム131との接続部分の周囲には、上部軸12と上部アーム131との接続部分を取り囲むように、クラッチ機構110を構成するアーム用ピストン133が設けられている。アーム用ピストン133とヘッド外装10aとの間には、Yリング133aが設けられている。また、アーム用ピストン133と上部軸12との間には、Yリング133bが設けられている。また、アーム用ピストン133は、ヘッド外装10aおよび上部軸12に対して鉛直方向(Z方向)に移動可能に構成されている。具体的には、図5に示すように、アーム用ピストン133の上側に位置する空気室133cに空気圧ホース341を介して空気圧供給部34から空気が供給された場合(正圧が供給された場合)には、アーム用ピストン133は、空気圧(正圧)により下方に押し下げられる。これにより、クラッチ機構110は、R軸モータ33の駆動力を伝達する方向に駆動される。一方、図6に示すように、空気圧供給部34により空気圧ホース341を介して空気室133c(図5参照)の空気が吸引された場合(負圧が供給された場合)には、アーム用ピストン133は、空気圧(負圧)により上方に引き上げられる。これにより、クラッチ機構110は、R軸モータ33の駆動力を遮断する方向に駆動される。
また、アーム用ピストン133の下端部には、上部アーム131の突出部131bに係合可能な凹形状を有する爪部134がアーム用ピストン133に一体的に設けられている。この爪部134もクラッチ機構110の一部を構成している。また、爪部134の突出部131bに当接する部分は、略円弧形状の突出部131bの先端部に対応するように略円弧形状に形成されている。爪部134は、図5に示すように、アーム用ピストン133が下方に押し下げられる(移動される)ことによって上部アーム131の突出部131bに係合するように構成されている。この際、上部アーム131は、アーム用ピストン133の内側面133dにより回動するのが規制されて鉛直方向に延びるように配置される。これにより、可動アーム13は、伸長した状態となる。また、爪部134は、アーム用ピストン133が上方に引き上げられる(移動される)際に上部アーム131の突出部131bを押圧してピン131aを回動中心にして上部アーム131を回動させるように構成されている。この際、上部アーム131は、図6に示すように、アーム用ピストン133の内側面133dによる規制が解除されてピン131aを回動中心として回動可能な状態になる。なお、クラッチ機構110によるクラッチ動作の詳細については後述する。
ボールネジ14は、鉛直方向(Z方向)に延びるように形成されている。また、ボールネジ14は、ホールネジ保持具141を介して可動アーム13の下部アーム132に取り付けられている。ホールネジ保持具141は、水平方向に挿入されたピン141aにより下部アーム132の下端部に取り付けられている。また、ボールネジ14は、可動アーム13が鉛直軸回りに回動することによって可動アーム13と一体的に鉛直軸回りに回動されるように構成されている。また、ボールネジ14は、可動アーム13が屈曲することによって上方に引き上げられる(移動される)ように構成されている。
また、ボールネジ14には、ナット15が螺合されている。ナット15は、ボールネジ14が鉛直軸回りに回動することによって鉛直方向に移動されるように構成されている。また、ナット15は、可動アーム13の屈曲動作によってボールネジ14が鉛直方向に移動する際に、ボールネジ14とともに鉛直方向に移動するように構成されている。
また、ナット15の下方には、押圧プレート16が設けられている。押圧プレート16は、ネジ151によりナット15に固定的に取り付けられており、ナット15と一体的に移動するように構成されている。これにより、押圧プレート16は、可動アーム13が屈曲することによってボールネジ14が上方に引き上げられる際に、ナット15とともに上方に引き上げられる。また、押圧プレート16は、下方に配置された圧縮バネ161により上方に向かって押圧されている。圧縮バネ161は、図6に示すように、空気圧供給部34による吸引動作に起因して可動アーム13が屈曲可能となった場合に、押圧プレート16を上方に引き上げる(移動させる)のを補助する機能を有している。すなわち、圧縮バネ161は、空気圧供給部34がクラッチ機構110をR軸モータ33の駆動力が遮断される方向に駆動する際に空気圧供給部34によるクラッチ機構110の駆動動作を補助する方向にクラッチ機構110を付勢するように構成されている。これにより、空気圧供給部34による吸引力(負圧)が押圧プレート16を引き上げるのに十分な大きさではない場合でも、圧縮バネ161の押圧力(付勢力)により押圧プレート16を確実に引き上げる(移動させる)ことが可能である。なお、押圧プレート16は、本発明の「駆動力伝達部」の一例であり、圧縮バネ161は、本発明の「付勢部材」の一例である。
また、図5および図6に示すように、押圧プレート16の下方には、ノズルホルダ17が設けられている。ノズルホルダ17には、吐出ピストン18が挿入されている。吐出ピストン18は、ノズルホルダ17から上方に突出するように配置されている。また、吐出ピストン18は、圧縮バネ181により上方に向かって押圧(付勢)されている。また、吐出ピストン18は、細長形状に形成された細長部18aを有している。細長部18aは、吐出ピストン18の鉛直方向の中央部から下端部にかけて形成されている。また、ノズルホルダ17の内部には、アダプタ182が設けられている。アダプタ182は、鉛直方向に延びる貫通孔182aを有している。貫通孔182aには、吐出ピストン18の細長部18aが上方から挿入されている。また、アダプタ182の貫通孔182aは、液状材用ホース31を介して半田や接着剤などの液状材を収容するシリンジ30に接続されている。すなわち、液状材は、シリンジ30から液状材用ホース31を介して貫通孔182a内に供給される。また、アダプタ182とノズルホルダ17との間には、Oリング182bが設けられている。なお、吐出ピストン18は、本発明の「ピストン」の一例である。
また、アダプタ182の貫通孔182aの下方には、球形状の液垂れ防止弁183が設けられている。液垂れ防止弁183は、圧縮バネ184により下方から上方に向かって押圧(付勢)されている。これにより、液垂れ防止弁183は、貫通孔182aの下端部に当接して貫通孔182aの下端部を圧縮バネ184による付勢力で封止することが可能である。また、液垂れ防止弁183および圧縮バネ184は、筒状部材185の内部に設けられている。筒状部材185とノズルホルダ17との間には、Oリング185aが設けられている。また、筒状部材185の下方には、ノズル19が設けられている。ノズル19は、アダプタ191によりノズルホルダ17に固定的に取り付けられている。また、ノズル19とアダプタ191との間には、Oリング191aが設けられている。
また、ディスペンスヘッド10の側部には、半田や接着剤などの液状材の粘度を適切な状態にするためのヒータ10bが取り付けられている。ヒータ10bは、ディスペンスヘッド10に接続された温調ケーブル10cを介して制御部5により制御されるように構成されている。
次に、図5および図6を参照して、ディスペンスヘッド10による塗布(吐出)動作について説明する。
まず、制御部5により空気圧供給部34を制御して、図5に示すように、空気圧ホース341を介してディスペンスヘッド10に空気を供給(正圧を供給)する。これにより、空気室133cに空気が充填されてアーム用ピストン133が空気圧(正圧)により下方に押し下げられる。この際、上部アーム131は、アーム用ピストン133の内側面133dにより回動するのが規制されて鉛直方向に延びるように配置される。また、上部アーム131の突出部131bが爪部134に係合される。このようにして可動アーム13が伸長される。
可動アーム13が伸長されることによって、図6に示す可動アーム13が屈曲した状態に対してボールネジ14、ナット15および押圧プレート16が一体的に下方に押し下げられる。この際、押圧プレート16は、圧縮バネ161による上方への付勢力に抗して押し下げられる。この状態で、制御部5によりR軸モータ33を駆動してR軸シャフト331を駆動(回動)させる。これにより、R軸シャフト331、上部軸12および可動アーム13を介してR軸モータ33の駆動力がボールネジ14に伝達され、ボールネジ14が鉛直軸回りに回動される。この際、ナット15とともに押圧プレート16が下方に移動されるので、押圧プレート16の下面により吐出ピストン18が下方に押圧される。吐出ピストン18は、圧縮バネ181の付勢力に抗して下方に移動される。吐出ピストン18が下方に移動すると、吐出ピストン18の細長部18aによりアダプタ182の貫通孔182aの容積が縮小されて内部の液状材の液圧が高められる。そして、液圧が高められたことにより、液垂れ防止弁183が圧縮バネ184の付勢力に抗して下方に押し下げられる。これにより、液状材は、貫通孔182aから押し出されて筒状部材185を介してノズル19の先端から塗布(吐出)される。
その後、制御部5によりR軸モータ33を吐出時とは反対方向に駆動してR軸シャフト331を駆動(回動)させる。これに伴って、ナット15とともに押圧プレート16が上方に移動されるので、その分、圧縮バネ181の付勢力により吐出ピストン18が上方に押し戻される。これにより、アダプタ182の貫通孔182aの容積が拡大されて内部の液状材の液圧が低下する。そして、圧縮バネ184の付勢力により液垂れ防止弁183が上方に移動されて貫通孔182aの下端部が封止される。この状態で、R軸モータ33をさらに駆動し続けることによって、吐出ピストン18の上方への移動により貫通孔182aの容積がさらに拡大されるので、貫通孔182a内に負圧が生じる。これにより、シリンジ30の液状材が液状材用ホース31を介して貫通孔182a内に補充(吸引)される。このようにして1回(1ショット)の塗布(吐出)動作が行われる。なお、本実施形態の基板作業装置100では、上記のように、吐出ピストン18の上下移動を繰り返すことによって、半田を塗布する場合には、略4ショット/秒、接着剤を塗布する場合には、略10ショット/秒の速さで塗布(吐出)動作を連続して行うことが可能である。
次に、図5および図6を参照して、ディスペンスヘッド10のクラッチ動作について説明する。
まず、制御部5により空気圧供給部34を制御して、図6に示すように、空気圧ホース341を介してディスペンスヘッド10の空気室133c(図5参照)から空気を吸引する(負圧を供給する)。これにより、アーム用ピストン133が負圧により上方に引き上げられる。この際、上部アーム131は、アーム用ピストン133の内側面133dによる規制が解除されてピン131aを回動中心として回動可能な状態になる。また、上部アーム131の突出部131bは、上方に移動する爪部134により押圧される。これにより、上部アーム131は、ピン131aを回動中心として回動される。また、これに伴って、押圧プレート16は、ボールネジ14およびナット15を介して上方に引き上げられる(移動される)。また、押圧プレート16は、圧縮バネ161の付勢力によりさらに上方に持ち上げられる(移動される)。すなわち、押圧プレート16は、空気圧供給部34による空気圧と圧縮バネ161の付勢力とにより、吐出ピストン18から離間する方向(上方)に移動され、押圧プレート16と吐出ピストン18とは離間する。これにより、R軸モータ33の駆動力が遮断されて塗布(吐出)動作が行われるのを防止することが可能となる。すなわち、この状態では、R軸モータ33の駆動によりボールネジ14が回動してナット15が下方に移動したとしても、押圧プレート16は、吐出ピストン18から所定の距離を隔てて離間されているので、吐出ピストン18に当接する位置まで到達しない。このため、吐出ピストン18が下方に移動されないので、液状材の塗布(吐出)動作は行われない。上記のように、本実施形態の基板作業装置100では、空気圧供給部34から供給される空気圧により、クラッチ機構110を駆動してR軸モータ33の駆動力を遮断する。
次に、図7を参照して、ヘッド装着部31に装着されるマウントヘッド20の構成について説明する。
マウントヘッド20は、ヘッド装着部31の装着部本体311に装着可能に構成されている。具体的には、マウントヘッド20は、上記ディスペンスヘッド10の場合と同様に、円筒形状の装着部本体311に対して下方から挿入された状態で、ロックナット21により装着部本体311に固定されるように構成されている。ロックナット21の装着部本体311に挿入される部分には、装着部本体311の下端部に形成されたネジ溝311aに対応するネジ山21aが形成されている。これにより、ロックナット21を装着部本体311の下端部に螺合させてマウントヘッド20を装着部本体311に装着することが可能である。
また、マウントヘッド20は、円筒形状のヘッド外装22と、ヘッド外装22に挿入されたヘッド本体23と、ヘッド本体23の下部に取り付けられた吸着ノズル24とを含んでいる。
ヘッド外装22の外側面と装着部本体311の内側面との間には、2つのYリング221が設けられている。また、ヘッド本体23は、鉛直方向(Z方向)に延びるように形成されている。また、ヘッド本体23は、3つのベアリング231により装着部本体311に対して鉛直軸回りに回動可能に支持されている。また、ヘッド本体23の上端部には、ボルト232aにより一対のS字形状の板バネ232が固定的に取り付けられている。一対の板バネ232は、上記ディスペンスヘッド10の一対の板バネ123と同様に、それぞれ、R軸シャフト331の2つの平坦面331dに当接してR軸シャフト331を挟持するように構成されている。これにより、ヘッド本体23は、R軸シャフト331が鉛直軸回りに回動することによってR軸シャフト331と一体的に鉛直軸回りに回動される。また、ヘッド本体23には、空気通路部233が形成されている。空気通路部233は、空気圧流入口311bおよび空気圧ホース341を介して空気圧供給部34に接続されている。
吸着ノズル24は、取付部材25によりヘッド本体23に固定的に取り付けられている。また、吸着ノズル24は、貫通孔241を有し、貫通孔241は、ヘッド本体23の空気通路部233に連通されている。これにより、空気圧供給部34により負圧が供給されることによって、吸着ノズル24の下端部において部品を吸着して保持することが可能である。また、空気圧供給部34により正圧が供給されることによって、吸着ノズル24により保持された部品を離脱させることが可能である。また、吸着ノズル24は、ヘッド本体23が鉛直軸回りに回動することによってヘッド本体23と一体的に回動するように構成されている。このような構成により、吸着ノズル24により部品を保持した状態で、R軸モータ33を駆動して吸着ノズル24を鉛直軸回りに回動させることによって、保持した部品の姿勢を変えることが可能である。
本実施形態では、上記のように、ヘッド装着部31にディスペンスヘッド10が装着された場合には液状材が塗布されるようにディスペンスヘッド10を駆動し、ヘッド装着部31にマウントヘッド20が装着された場合にはマウントヘッド20を駆動するように構成してR軸モータ33をディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20に共通に用いる。これにより、ヘッド装着部31にディスペンスヘッド10が装着された場合とマウントヘッド20が装着された場合とで、作業ヘッドを駆動するR軸モータ33を取り替える必要がないので、作業ヘッドを付け替える際には、共通に用いられるR軸モータ33以外の部分だけを付け替えることができる。これにより、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することができる。また、R軸モータ33をディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20の両方に共通に用いることができるので、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がない。したがって、この基板作業装置100では、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないとともに、互いに異なる作業を行う複数の作業ヘッドの付け替え作業時の負担を軽減することができる。また、作業ヘッドごとに別個の駆動源を設ける必要がないので、駆動源の数を削減することができる。その結果、駆動源を基板作業装置100に設けたとしても、基板作業装置100の構成が複雑化するのを抑制することができる。また、マウントヘッド20からディスペンスヘッド10に付け替えられた場合でも、マウントヘッド20を駆動するためのR軸モータ33を液状材を塗布するための駆動源として流用することができるので、液状材の塗布作業専用の駆動源を別個に設ける必要がない。
また、本実施形態では、ディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20に共通に用いられ、R軸モータ33の駆動力をディスペンスヘッド10およびマウントヘッド20に伝達する共通のR軸シャフト331を設ける。これにより、ヘッド装着部31にディスペンスヘッド10が装着された場合とマウントヘッド20が装着された場合とで、共通のR軸モータ33のみならずR軸モータ33の駆動力を伝達するR軸シャフト331も取り替える必要がないので、作業ヘッドの付け替え作業時の負担をより軽減することができる。また、R軸モータ33のみならずR軸シャフト331の数も削減することができるので、基板作業装置100の構成が複雑化するのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、ヘッド装着部31にマウントヘッド20が装着された場合には、R軸モータ33により、マウントヘッド20により保持された部品の姿勢を変えるようにマウントヘッド20を駆動する。これにより、ヘッド装着部31にディスペンスヘッド10が装着された場合とマウントヘッド20が装着された場合とで、それぞれ、液状材の塗布作業と保持部品の姿勢の変更作業とを共通のR軸モータ33を用いて行うことができるので、各作業専用のR軸モータ33を別個に設けることなく、ディスペンスヘッド10による液状材の塗布作業およびマウントヘッド20による保持部品の姿勢の変更作業を行うことができる。
また、本実施形態では、4つのヘッド装着部31に複数のマウントヘッド20が装着された場合には、R軸モータ33により、装着された複数のマウントヘッド20を並行して駆動する。これにより、1つのR軸モータ33により、複数のマウントヘッド20を駆動することができるので、複数のマウントヘッド20のそれぞれに別個のR軸モータ33を設ける必要がない。
また、本実施形態では、4つのヘッド装着部31にディスペンスヘッド10が装着された場合において、所定のディスペンスヘッド10が塗布作業を行う場合には、所定のディスペンスヘッド10以外のディスペンスヘッド10では、クラッチ機構110によりR軸モータ33の駆動力を遮断する。また、ヘッド装着部31に装着されたマウントヘッド20が実装作業を行う場合には、ヘッド装着部31に装着されたディスペンスヘッド10では、クラッチ機構110によりR軸モータ33の駆動力を遮断する。これにより、本実施形態のようにR軸モータ33を4つのヘッド装着部31に共通に用いる構成でも、駆動対象ではない(非駆動対象の)ディスペンスヘッド10については、クラッチ機構110によりR軸モータ33の駆動力が遮断されるので、駆動対象ではないディスペンスヘッド10により塗布(吐出)動作が行われてしまうのを防止することができる。
また、本実施形態では、マウントヘッド20による部品の吸着および装着動作を行う空気圧供給部34から供給される空気圧により、ディスペンスヘッド10のクラッチ機構110を駆動してR軸モータ33の駆動力を遮断または伝達する。これにより、ディスペンスヘッド10のクラッチ機構110の駆動源として、マウントヘッド20による部品の吸着および装着動作を行う空気圧供給部34を流用することができるので、クラッチ機構110を駆動させるための専用の駆動源を別個に設ける必要がない。これによっても、基板作業装置100の構成が複雑化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、空気圧供給部34から供給される空気圧によりクラッチ機構110をR軸モータ33の駆動力を遮断する方向に駆動する際に空気圧供給部34によるクラッチ機構110の駆動動作を補助する方向にクラッチ機構110を付勢する圧縮バネ161を設ける。これにより、部品の吸着および装着動作を行う空気圧供給部34をクラッチ機構110の駆動に流用する場合に、空気圧供給部34により供給される空気圧がクラッチ機構110を駆動するための空気圧としては小さい場合でも、圧縮バネ161により、空気圧供給部34によるクラッチ機構110の駆動動作が補助されるので、クラッチ機構110を確実に駆動させることができる。
また、本実施形態では、可動アーム13を屈曲させることによってR軸モータ33の駆動力が吐出ピストン18に伝達されるのを遮断するようにクラッチ機構110を構成する。これにより、クラッチ機構110により、可動アーム13を屈曲させるだけで容易にR軸モータ33の駆動力を遮断することができるので、容易に、駆動対象ではないディスペンスヘッド10により塗布(吐出)動作が行われてしまうのを防止することができる。
また、本実施形態では、クラッチ機構110により、可動アーム13を屈曲させることによって押圧プレート16を吐出ピストン18から離間する方向に移動して吐出ピストン18にR軸モータ33の駆動力が伝達されるのを遮断する。これにより、クラッチ機構110により、押圧プレート16を吐出ピストン18から離間する方向に移動して押圧プレート16と吐出ピストン18とが互いに接触しないように離間させることができるので、押圧プレート16と吐出ピストン18との間で駆動力の伝達が行われるのを防止することができる。その結果、R軸モータ33の駆動力を確実に遮断することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の第2作業ヘッドの一例として、実装用のマウントヘッドを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ディスペンサ用の第1作業ヘッドと共通の駆動源を用いることが可能な構成であれば、第2作業ヘッドがマウントヘッド以外の作業ヘッドであってもよい。たとえば、第2作業ヘッドが基板や部品を検査するための検査ヘッドであってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の付勢部材の一例として、圧縮バネを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、板バネなど、圧縮バネ以外の付勢部材であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の駆動源の一例として、マウントヘッド(第2作業ヘッド)により保持された部品の姿勢を変えるようにマウントヘッドを駆動するR軸モータを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2作業ヘッドにより部品の姿勢を変える動作以外の動作が行われるように第2作業ヘッドを駆動する、R軸モータ以外の駆動源であってもよい。
また、上記実施形態では、4つのヘッド装着部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つのヘッド装着部だけを設けてもよいし、4つ以外の複数のヘッド装着部を設けてもよい。
10 ディスペンスヘッド(第1作業ヘッド)
13 可動アーム(アーム、クラッチ機構)
16 押圧プレート(駆動力伝達部)
18 吐出ピストン(ピストン)
20 マウントヘッド(第2作業ヘッド)
31 ヘッド装着部
33 R軸モータ(駆動源)
34 空気圧供給部
100 基板作業装置
110 クラッチ機構
133 アーム用ピストン(クラッチ機構)
161 圧縮バネ(付勢部材)
331 R軸シャフト(駆動軸)

Claims (5)

  1. 各々が基板に対して液状材の塗布作業を行うディスペンサ用の第1作業ヘッド、および、基板に対して前記第1作業ヘッドとは異なる作業を行う第2作業ヘッドを選択的に付け替え可能な複数のヘッド装着部と、
    前記第1作業ヘッドおよび前記第2作業ヘッドに共通に用いられ、前記ヘッド装着部に前記第1作業ヘッドが装着された場合には前記液状材が塗布されるように前記第1作業ヘッドを駆動し、前記ヘッド装着部に前記第2作業ヘッドが装着された場合には前記第2作業ヘッドを駆動する駆動源と
    空気圧を供給する空気圧供給部とを備え
    複数の前記ヘッド装着部には、前記第1作業ヘッドを含む前記第1作業ヘッドおよび前記第2作業ヘッドのうちのいずれかが複数装着され、前記駆動源は、複数の前記ヘッド装着部に共通に用いられ、前記第1作業ヘッドを含む前記第1作業ヘッドおよび前記第2作業ヘッドのうちのいずれかの複数の作業ヘッドを並行して駆動するように構成されており、
    前記第1作業ヘッドは、前記空気圧供給部から供給される前記空気圧により駆動されるとともに前記液状材が塗布されないように前記駆動源の駆動力を遮断するかまたは前記液状材が塗布されるように前記駆動源の駆動力を伝達するように構成されたクラッチ機構を有し、
    複数の前記ヘッド装着部に複数の前記第1作業ヘッドが装着された場合において、所定の第1作業ヘッドが塗布作業を行う場合には、前記所定の第1作業ヘッド以外の第1作業ヘッドは、前記クラッチ機構により前記駆動源の駆動力が遮断されるとともに、前記ヘッド装着部に前記第1作業ヘッドに加えて前記第2作業ヘッドが装着された状態で前記第2作業ヘッドが基板に対して作業を行う場合には、前記ヘッド装着部に装着された前記第1作業ヘッドは、前記クラッチ機構により前記駆動源の駆動力が遮断されるように構成されており、
    前記ヘッド装着部に前記第1作業ヘッドに加えて前記第2作業ヘッドが装着された状態において、前記第2作業ヘッドは、前記空気圧供給部から供給される前記空気圧により前記基板に対して前記第1作業ヘッドとは異なる作業を行うように構成されている、基板作業装置
  2. 複数の前記ヘッド装着部のいずれかに前記第2作業ヘッドとして基板に部品を実装する実装用の作業ヘッドが装着された場合において、
    前記空気圧供給部から供給される前記空気圧により前記実装用の作業ヘッドによる部品の吸着および装着動作が行われるように構成されており、
    前記駆動源は、前記実装用の作業ヘッドにより保持された部品の姿勢を変えるように前記実装用の作業ヘッドを駆動するように構成されている、請求項1に記載の基板作業装置
  3. 前記第1作業ヘッドは、前記空気圧供給部から供給される空気圧により前記クラッチ機構を前記駆動源の駆動力を遮断する方向に駆動する際に前記空気圧供給部による前記クラッチ機構の駆動動作を補助する方向に前記クラッチ機構を付勢する付勢部材を含んでいる、請求項1または2に記載の基板作業装置。
  4. 前記第1作業ヘッドは、アームと、前記アームを介して前記駆動源の駆動力が伝達されるピストンとを含み、前記駆動源の駆動力が前記ピストンに伝達されることによって、前記ピストンにより前記液状材が前記第1作業ヘッドから押し出されるように構成されており、
    前記クラッチ機構は、前記アームが屈曲されることによって前記駆動源の駆動力が前記ピストンに伝達されるのを遮断するように構成されている、請求項のいずれか1項に記載の基板作業装置。
  5. 前記第1作業ヘッドは、前記アームと前記ピストンとの間に配置され、前記駆動源の駆動力を前記アームから前記ピストンに伝達する駆動力伝達部をさらに含み、
    前記クラッチ機構は、前記アームが屈曲されることによって前記駆動力伝達部が前記ピストンから離間する方向に移動されて前記ピストンに前記駆動源の駆動力が伝達されるのを遮断するように構成されている、請求項に記載の基板作業装置。
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