JP5746032B2 - 3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体 - Google Patents

3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、プロテインキナーゼの活性を調節する3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン化合物の特定の4,7−二置換誘導体に関する。したがって、本発明の化合物は、調節異常のプロテインキナーゼ活性により引き起こされる疾患を治療するのに有用である。本発明はまた、これらの化合物を調製する方法、これらのコンビナトリアルライブラリー、これらの化合物を含む医薬組成物、およびこれらの化合物を含む医薬組成物を使用する、疾患を治療する方法に関する。
プロテインキナーゼ(PK)の機能不全は、多数の疾患の特徴である。ヒト癌に関連する大部分の腫瘍遺伝子および癌原遺伝子は、PKをコードする。PKの強化された活性は、良性前立腺肥大症、家族性腺腫性ポリポーシス、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化に伴う血管平滑細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎ならびに術後狭窄および再狭窄などの、多くの非悪性疾患にも関与している。
PKはまた、炎症状態ならびにウイルスおよび寄生生物の増殖にも関与している。PKはさらに、神経変性障害の病因および発症において主要な役割を果たす可能性がある。
PKの機能不全および調節障害についての一般的な参照としては、例えば、Current Opinion in Chemical Biology 1999,3,459−465およびCarcinogenesis 2008,29,1087−191を参照されたい。
HIVによる感染症の予防および治療、ならびに、AIDSの予防、発症の遅延および治療のための8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体は、Merck & Co.,Inc.、USAの名称でWO2004/047725に開示されている。
国際公開第2004/047725号
Current Opinion in Chemical Biology 1999,3,459−465 Carcinogenesis 2008,29,1087−191
本発明者らは、下記に述べる式(I)の新規の化合物がキナーゼ阻害剤であり、したがって、抗癌剤として治療に有用であることを発見した。
したがって、本発明は、式(I):
Figure 0005746032
[式中、
R1は−NRまたは−OR基であり、
R2は、−NH、−NHCOR、−NHCONHR、−NHSO、−C≡CRまたはRであり、
ここで、R、R、RおよびRは、同一でありまたは異なり、それぞれ独立して水素、または、場合によってさらに置換され、直鎖もしくは分枝状のC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、アリール、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールC−Cアルキルから選択される基である、
または、RおよびRは、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、S、O、NまたはNHから選択される1個の追加ヘテロ原子またはヘテロ原子基を場合によって含有する、場合によって置換された3から7員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成してよい。]
により表される4,7−二置換3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン化合物およびこの薬学的に許容される塩を提供することを第1の目的とする。
本発明は、また標準的合成変換法からなる方法によって調製される、式(I)により表される4,7−二置換3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン化合物を合成する方法を提供する。
本発明はまた、調節異常のプロテインキナーゼ活性、特にPLKファミリー、ABL、AKT1、ALK、AUR1、AUR2、BRK、CDC7/DBF4、CDK2/CYCA、CHK1、CK2、EE2FK、EGFR1、ERK2、FAK、FGFR1、FLT3、GSK3beta、IGFR1、IKK2、IR、JAK2、JAK3、KIT、LCK、MAPKAPK2、MET、MPS1、MST4、NEK6、NIM1、P38alpha、PAK4、PDGFR、PDK1、PERK、PIM1、PIM2、PIM3、PKAalpha、PKCbeta、PLK1、RET、SULU1、SYK、TRKA、VEGFR2、VEGFR3またはZAP70によって引き起こされる、および/または、に伴う疾患を治療する方法を提供する。
本発明の好ましい方法は、癌、ウイルス感染、HIVに感染した個体におけるエイズ発症の予防、細胞増殖性障害、自己免疫および神経変性障害からなる群から選択される調節異常のプロテインキナーゼ活性によって引き起こされる、および/または、に伴う疾患を治療することである。
本発明の別の好ましい方法は、膀胱、***、結腸、腎臓、肝臓、肺小細胞癌を含む肺、食道、胆嚢、卵巣、膵臓、胃、頸部、甲状腺、前立腺、および扁平上皮癌を含む皮膚などの癌腫;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞系リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含むリンパ系統の造血器腫瘍;急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群ならびに前骨髄球性白血病を含む脊髄性の系統の造血器腫瘍;繊維肉腫および横紋筋肉腫を含む間充織起源の腫瘍;星状細胞腫神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫を含む、中枢および末梢神経系の腫瘍;黒色腫、精上皮腫、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角質黄色腫、甲状腺濾胞癌およびカポジ肉腫を含む他の腫瘍を含むが、これらに限定されない特定のタイプの癌を治療することである。
本発明の別の好ましい方法は、例えば、良性前立腺肥大、家族性腺腫性ポリポーシス、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症に伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎ならびに術後狭窄および再狭窄などの特定の細胞増殖性障害を治療することである。
本発明の化合物は、腫瘍血管新生および転移阻害ならびに移植臓器拒絶および宿主対移植片病の治療に役に立つことができる。
本発明は、抗癌療法において同時、個別または逐次的に使用するために放射線療法または化学療法レジメンと組み合わせる式(I)の化合物を含む治療の方法をさらに提供する。
さらに、本発明は、式(I)の化合物の有効量に前記プロテインキナーゼを接触させることを含むプロテインキナーゼ活性を阻害する方法を提供する。
本発明はまた、式(I)の1種もしくは複数の化合物、またはこの薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される添加剤、担体もしくは賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
本発明はまた、公知の細胞増殖抑制剤または細胞毒性薬、抗生物質型薬剤、DNA損傷剤または挿入剤、プラチン系薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、抗エストロゲン薬、抗アンドロゲンおよびアロマターゼ阻害薬などの抗ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えば、COX−2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、他のキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば、血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdk阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、キネシン阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTOR阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤ならびに低酸素応答の阻害剤などと、抗癌療法で同時、個別または連続的な使用と組み合わせる、式(I)の化合物を含む医薬組成物もさらに提供する。
さらに、本発明は、式(I)の化合物もしくは上記で定義されたこの薬学的に許容される塩、または抗癌療法において同時、個別もしくは逐次的に使用する合剤として、その医薬組成物および1種または複数の化学療法剤を含む製品またはキットを提供する。
さらに別の態様において、本発明は、薬物として使用するための式(I)の化合物、または上記で定義されたこの薬学的に許容される塩を提供する。
さらに、抗腫瘍活性を有する薬物の製造において、上記で定義されたように、本発明は式(I)の化合物またはこの薬学的に許容される塩の使用を提供する。
最終的に、本発明は、癌の治療法において使用する、式(I)の化合物、または上記で定義されたこの薬学的に許容される塩を提供する。
別段の定めがない限り、式(I)の化合物自体ならびにこれらの任意の医薬組成物またはこれらを含む治療の任意の治療法に言及する場合、本発明は、本発明の化合物の水和物、溶媒和物、錯体、代謝物質、プロドラッグ、担体、N酸化物および薬学的に許容される塩をすべて含む。
式(I)の化合物の代謝物質は、例えばそれを必要とする哺乳動物への投与で、式(I)の該化合物がインビボで変換される任意の化合物である。典型的には、ただし限定的な例ではなく、式(I)の化合物の投与で、該誘導体は、例えば、容易に排出されるヒドロキシル化誘導体のようなより可溶性の誘導体を含めて、種々の化合物に変換され得る。したがって、こうして生じる代謝経路に応じて、これらのヒドロキシル化誘導体のいずれもが式(I)の化合物の代謝物質とみなし得る。
プロドラッグは、式(I)の活性親薬物をインビボで放出する任意の共有結合化合物である。
N酸化物は、窒素および酸素が供与結合を介して結合している式(I)の化合物である。
キラル異性体のすべての形態またはエナンチオマーおよびジアステレオマーを含む異性体の他の形態は、本明細書に包含されるものとする。キラル中心を含む化合物は、ラセミ混合物、鏡像異性的に濃縮された混合物として使用することができ、またはラセミ混合物は周知の技術を用いて分離することができ、個々の鏡像異性体は単独で使用することができる。
化合物がケト−エノール互変異性体などの互変異性体の形態で存在することができる場合、各互変異性型は、平衡状態で存在しても、または一方の形態が主として存在しても、本発明に包含されるものとする。
本明細書において、特に断らない限り、「直鎖または分枝状のC−Cアルキル」という用語によって、本発明者らは、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの基のいずれかを意図する。
「直鎖または分枝状のC−Cアルケニル」または「直鎖または分枝状のC−Cアルキニル」という用語によって、本発明者らは、例えばビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−、2−または3−ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、エチニル、1−または2−プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどを含む、2から6個の炭素原子を有する不飽和のアルケニルまたはアルキニル基のいずれかを意図する。「C−Cシクロアルキル」という用語によって、本発明者らは、別段の定めがない限り、1個または複数の二重結合を含み得るが、完全共役π電子系を持たない、3から6員の炭素単環式環を意図する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセンおよびシクロヘキサジエンが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリル」という用語によって、本発明者らは、1個または複数の炭素原子が窒素、酸素、硫黄などのヘテロ原子によって置き換えられた、3から7員の飽和または部分不飽和炭素環を意図する。ヘテロシクリル基の非限定的例は、例えば、ピラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンなどである。
「アリール」という用語によって、本発明者らは、1から4環系を有する、単環、二環または多環炭素環式炭化水素を意図し、場合によってさらに互いに縮合または単結合によって連結ている。ただし、炭素環式環の少なくとも1個は「芳香族」であり、「芳香族」という用語は完全に共役しているπ電子結合系を指す。そのようなアリール基の非限定的な例は、フェニル、α−もしくはβ−ナフチルまたはビフェニル基である。
「ヘテロアリール」という用語によって、本発明者らは、芳香族複素環式環、典型的には、N、OまたはSの中から選択される1から3個のヘテロ原子を有する、5から7員の複素環を意図し、ヘテロアリール環は、場合によって、さらに芳香族および非芳香族炭素環式ならびに複素環式環に縮合しまたは結合していてもよい。そのようなヘテロアリール基の非限定的な例としては、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、フェニルピロリル、フリル、フェニルフリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3−トリアゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル;ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾオキサジニル、2,3−ジヒドロキノキサリニルなどを挙げることができる。
、R、RおよびRに対して与えられる意味によれば、上記の基のいずれもが、その空位のいずれかにおいて、以下から選択される1個または複数の基、例えば、1から6個の基で、場合によってさらに置換されていてもよい:ハロゲン、ニトロ、オキソ基(=O)、カルボキシ、シアノ、C−Cアルキル、多フッ素化アルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール;アミノ基およびその誘導体、例えば、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ウレイド、アルキルウレイドまたはアリールウレイドなど;カルボニルアミノ基およびその誘導体、例えば、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノなど;ヒドロキシ基およびその誘導体、例えば、アルコキシ、多フッ素化アルコキシ、アリールオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、シクロアルケニルオキシまたはアルキリデンアミノオキシ;カルボニル基およびその誘導体、例えば、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルなど;硫化誘導体、例えば、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニルオキシ、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニルまたはジアルキルアミノスルホニルなど。
さらに、適切な場合は常に、上記の各置換基は1個または複数の前述の基でさらに置換されていてもよい。
本明細書において、別段の定めがない限り、本発明者らは、「シアノ」という用語によって−CN残基を意図する。
本発明者らは、「ニトロ」という用語によって−NO基を意図する。
本発明者らは、「ハロゲン」という用語によってフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意図する。
本発明者らは、「多フッ素化アルキルまたはアルコキシ」という用語によって、複数の水素原子がフッ素原子によって置き換えられた、例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,2−ジフルオロエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル−2−イルなど、上記で定義された直鎖もしくは分枝状のC−Cアルキルまたはアルコキシ基を意図する。
上記のすべてから、例えば、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アルキルカルボニルオキシなど、その名称が複合名称として識別されている任意の基は、それが由来する部分によって従来解釈されてきたように意図されなければならないことは当業者にとって明らかである。したがって、例えば、ヘテロシクリルアルキルおよびシクロアルキルアルキルという用語は、上記で定義されたように、複素環またはシクロアルキル基で、それぞれ、さらに置換された直鎖または分枝状のアルキル基を表す。
「薬学的に許容される塩」という用語は、アルカリ金属塩を形成し、また遊離の酸または遊離の塩基の付加塩を形成するために一般に使用される塩を包含する。塩が薬学的に許容されるならば、その性質は重要ではない。本発明の化合物の適切な薬学的に許容される酸付加塩は、有機酸からまたは無機酸から調製することができる。そのような無機酸の例は、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸である。適切な有機酸は、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環、カルボン酸およびスルホン酸のクラスから選択することができ、これらの例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、スルファニル酸、ステアリン酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、アルゲン酸(algenic)、ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸を挙げることができる。本発明の化合物の適切な薬学的に許容される塩基付加塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、および亜鉛から得られる金属塩、またはN,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)およびプロカインから得られる有機塩を含む。これらの塩はすべて、本発明の対応する化合物から従来の手段により、例えば、適切な酸または塩基とこれらを反応させることにより調製することができる。
式(I)の好ましいクラスの化合物は、
R1が−NR基であり、RおよびRがともに水素原子である、またはこれらの一方が水素原子であり、RまたはRの他方は直鎖もしくは分枝状のC−CアルキルまたはC−Cアルケニル基である、または、場合によって、置換されたアリールもしくはアリールC−Cアルキル基である化合物である。
式(I)の別の好ましいクラスの化合物は、
R2が、Rが前に定義された−NHCOR基である化合物である。
式(I)のさらに好ましいクラスの化合物は、
R2が、Rが前に定義された−NHCONHR基である化合物である。
式(I)のより好ましいクラスの化合物は、
R2が、Rが前に定義された−NHSO基である化合物である。
場合によって薬学的に許容される塩の形態の、本発明の式(I)の任意の具体的な化合物について参照するには、実験の項を参照されたい。
本発明は、また上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法を提供し、この方法が、
a)酸性条件下で式(II):
Figure 0005746032
の化合物をニトロ化すること、
b)得られた式(III):
Figure 0005746032
の化合物を式(IV):
Figure 0005746032
[式中、RはC−Cアルキルである]のアンモニウム塩と反応させること
得られた式(V):
Figure 0005746032
[式中、R1はORを表し、Rは上記で定義された通りである。]の化合物を、−OR基を異なるR1基によって置き換えることにより、R1が上記で定義された式(V)の別の化合物に、場合によって変換すること、
c)式(V)の前記化合物を還元し式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は上記で定義された通りであり、R2はNHである。]の化合物またはその塩を得ること、
得られた式(I)の化合物を、場合によって単一異性体に分離すること、
得られた式(I)の化合物を、アミノ部分を誘導体化することによって、および/もしくはR1が表す異なる基によって−OR基を置き換えることによって、式(I)の異なる化合物に変換すること、ならびに/または、所望の場合、薬学的に許容される塩にこれを変換することを含むことを特徴とする。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法をさらに提供し、下記の反応:
d)R1が−ORであり、RがC−Cアルキルであり、またR2がNHである式(I)の化合物を、択一的段階:
d.1)式(VI):
COZ(VI)
[式中、Rは上記で定義された通りであり、Zはハロゲンまたは−OH基である。]の酸またはハロゲン化アシルと反応させて、式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、またRは上記で定義された通りである。]の化合物を得る反応;または
d.2)式(VII):
NCO(VII)
[式中、Rが上記で定義された通りである。]のイソシアナートと反応させて、式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、またRは上記で定義された通りである。]の化合物を得る反応;または
d.3)式(VIII):
SOZ’(VIII)
[式中、Rは上記で定義された通りであり、Z’はハロゲンである。]のハロゲン化スルホニルと反応させて、式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、またRは上記で定義された通りである。]の化合物を得る反
いずれか1つ;
得られた式(I)の化合物を、場合によって単一異性体に分離すること;
R1が表す異なる基によって−OR基を置き換えることによって、得られた式(I)の化合物を、式(I)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換すること
の1つまたは複数によって、式(I)の化合物が式(I)の別の化合物に変換されることを特徴とする。
本発明はまた、式(Xl)の化合物の調製の別の方法を提供し、この方法が、
e)式(II):
Figure 0005746032
の化合物をヨウ素化すること:
f)得られた式(IX):
Figure 0005746032
の化合物を式(IV):
Figure 0005746032
[式中、RはC−Cアルキルである。]のアンモニウム塩と反応させること;
g)得られた式(X):
Figure 0005746032
[式中、Rは上記で定義された通りである。]の化合物を塩基性条件下で環化し、式(XI):
Figure 0005746032
[式中、Rは上記で定義された通りである。]の化合物を得ること、
ヨードをR2が表す異なる基によって置き換えることにより、それを式(XI)の異なる化合物に変換すること、
これを単一異性体に、場合によって分離すること、
−OR基をR1が表す異なる基によって置き換えることによって、これを式(Xl)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換することを含むことを特徴とする。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法をさらに提供し、方法が、
h)R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(XI)の化合物を、択一的段階:
h.1)式(XII):
R2’B(OZ’’Z’’’)(XII)
[式中、R2’はRであり、Rは上記で定義された通りであり、Z’’とZ’’’は、H、アルキルである、または、これらが結合している酸素原子と一緒になって、場合によって置換された5から6員の複素環を形成してもよい、のいずれかである。]のボロン酸またはエステルと反応させて、式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、またR2’は上記で定義された通りである。]の化合物を得ること;または
h.2)式(XIII):
C≡CH(XIII)
[式中、Rは上に定義された通りである。]の末端アルキンと反応させて、式(I):
Figure 0005746032
[式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、また、Rは上記で定義された通りである。]の化合物を得るこ
いずれか1つ;
得られた式(I)の化合物を、場合によって単一異性体に分離すること;
R1が表す異なる基によって−OR基を置き換えることによって、得られた式(I)の化合物を、式(I)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換することを含むことを特徴とする。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法をさらに提供し、下記の反応:
m.1)R1が−ORであり、RがC−Cアルキルである式(I)の化合物を酸性または塩基性加水分解し、R1が−ORであり、Rが水素である式(I)の対応する化合物または対応する塩を得る反応;
m.2)式(XIV):
−OH (XIV)
の化合物との反応によって、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(I)の化合物をエステル交換し、R1が−ORでありRが異なるC−Cアルキルである式(I)の対応する化合物を得る反応;
m.3)式(XV):
HNR (XV)
の化合物との反応によって、Rが−ORであり、RがC−Cアルキルである式(I)の化合物をアミノ分解し、R1が−NRである式(I)の対応する化合物を得る反応;
m.4)上記で定義された式(XIV)の化合物との反応によって、R1が−OH基である式(I)の化合物またはその対応する塩をエステル化し、R1が−ORである式(I)の対応する化合物を得る反応;
m.5)上記で定義された式(XV)の化合物との反応によって、R1が−OH基である式(I)の化合物またはその対応する塩アミド化し、R1が−NRである式(I)の対応する化合物を得る反応
の1種または複数によって、式(I)の化合物が式(I)の別の化合物に変換されることを特徴とする。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法をさらに提供し、下記の反応:
n.1)R1が−ORであり、RがC−Cアルキルである式(V)の化合物を酸性または塩基性加水分解し、R1が−ORであり、Rが水素である式(V)の化合物または対応する塩を得る反応;
n.2)上記で定義された式(XIV)の化合物との反応によって、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(V)の化合物のエステル交換し、R1が−ORでありRが異なるC−Cアルキルである式(V)の化合物を得る反応;
n.3)上記で定義された式(XV)の化合物との反応によって、R1が−であり、RがC−Cアルキルである式(V)の化合物をアミド化し、R1が−NRである式(V)の化合物を得る反応;
n.4)上記で定義された式(XVI)の化合物との反応によって、R1が−OR基でありRが水素である式(V)の化合物または対応する塩をエステル化し、R1が−ORでありRが水素とは異なる式(V)の化合物を得る反応;
n.5)上に定義された式(XV)の化合物との反応によって、R1が−ORであり、Rが水素である式(V)の化合物をアミド化し、R1が−NRである式(V)の化合物を得る反
1種または複数によって、上記で定義された式(V)の化合物が式(V)の別の化合物に変換されることを特徴とする。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物の調製の方法をさらに提供し、下記の反応:
o.1)R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(XI)の化合物を酸性または塩基性加水分解し、R1が−ORでありRが水素である式(XI)の化合物または対応する塩を得る反応;
o.2)上記で定義された式(XIV)の化合物との反応によって、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(XI)の化合物エステル交換し、R1が−ORでありRが異なるC−Cアルキルである式(XI)の化合物を得る反応;
o.3)上記で定義された式(XI)の化合物との反応によって、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(XV)の化合物をアミノ分解し、R1が−NRである式(XI)の化合物を得る反応;
o.4)上記で定義された式(XVI)の化合物との反応によって、R1が−OR基でありRが水素である式(XI)の化合物または対応する塩をエステル化し、R1が−ORでありRが水素とは異なる式(XI)の化合物を得る反応;
o.5)上記で定義された式(XV)の化合物との反応によって、R1が−ORでありRが水素である式(XI)の化合物をアミド化し、R1が−NRである式(XI)の化合物を得る反
1種または複数によって、上記で定義された式(XI)の化合物が式(XI)の別の化合物に変換されることを特徴とする。
上記のすべてから、すべての変形を包括する上記方法に従って調製される、式(I)、(V)または(Xl)の化合物が異性体の混合物として得られる場合、従来法に従ってこれらを式(I)の単一異性体に分離することが本発明の範囲内であることは、当業者にとって明らかである。
同様に、当業界で周知の手順によって、式(I)の化合物をこの薬学的に許容される塩に変換すること、または、代替として、対応する塩遊離化合物(I)に変換することは、本発明の範囲内である。
すべて本発明の範囲内であると意図される式(I)の化合物を、何らかの変形方法に従って調製する場合、望まない副反応を起こす恐れのある、出発物質、試薬またはその中間体内の場合による官能基は、従来の技術に従って適切に保護する必要がある。
本発明の方法目的(process object)の出発物質は、いかなる可能な変形をも含めて、また、いかなるその反応体も、公知の化合物であり、市販されていなければ、それ自体、周知の方法によって調製することができる。
例えば、式(II)の化合物は市販されている。
式(IV)の化合物は、購入するまたは周知の方法に従って調製することができる、対応する4−ブロモクロトン酸エステルから出発して調製される。
例えば、4−アミノクロトン酸エチルは、
i)エチル−4−ブロモクロトン酸エチル(XVI):
Figure 0005746032
を市販のジホルミルイミドナトリウム塩(XVII):
Figure 0005746032
と反応させ
l)得られた式(XVIII):
Figure 0005746032
の化合物を酸性条件で加水分解して調製され、Rがエチルである式(IV)の化合物を得る。
式(VI)、(VII)、(VIII)、(XII)、(XIII)、(XIV)および(XV)の化合物は公知である、または公知の方法によって容易に得られる。一般的参考文献としては以下を参照されたい:Smith,Michael−March’s Advanced Organic Chemistry:reactions mechanisms and structure−5th Edition,Michael B.Smith and Jerry March,John Wiley & Sons Inc.,New York (NY),2001.
式(V):
Figure 0005746032
[式中、R1は上記で定義された通りである。]の中間化合物は新規であり、したがって、本発明のもう1つの対象を表す。
式(XI):
Figure 0005746032
[式中、R1は上記で定義された通りである。]の中間化合物は新規であり、したがって、本発明のもう1つの対象を表す。
本方法の段階(a)によると、酸性条件下での式(II)の化合物のニトロ化は、従来法に従って様々な方法で行うことができる。好ましくは、反応は、硝酸および無水酢酸の存在下で、−40℃から室温で、6時間から一晩行う。
本方法の段階(b)によると、式(V)の対応するアミド誘導体への式(III)の化合物の変換は、対応するα,α,α−トリクロロケトンからアミド誘導体を得るための従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、その反応は、溶媒としてジクロロメタンを使用して、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で式(IV)のアンモニウム塩の反応により行う。
方法の段階(c)によると、式(I)の化合物を得る式(V)の化合物のニトロ基の還元は、ニトロ基を対応するアミノ誘導体に還元する従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、この反応は、炭素上パラジウムの存在下で、水素雰囲気下、エタノールおよび塩酸中で室温で6から8時間行う。
段階(d.1)から(d.3)のいずれか1つによると、対応するアミンから出発する官能化アミノ誘導体の調製は、従来法による様々な方法で行うことができる。
好ましくは、本方法の段階(d.1)および(d.3)によると、式(I)の化合物は、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの適切な溶媒に溶解し、これにトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたは炭酸ナトリウムなどの適切な塩基を添加する。次いで、一般式(VI)または(VIII)の化合物を添加し、この混合物を約2時間から約15時間、約20℃から約80℃の温度で撹拌する。ジメチルアミノピリジンなどの適切な触媒を場合によって使用してもよい。
好ましくは、本方法の段階(d.2)によると、塩基を必要としなくてもよいという点を除いて、反応条件は、段階(d.1)および(d.3)についての上記報告と同じである。次いで、一般式(VII)の化合物を添加し、混合物を段階(d.1)および(d.3)についての上記報告のように撹拌する。
本方法の段階(e)によると、式(II)の化合物のヨウ素化は、従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、この反応は、ヨウ素およびトリフルオロ酢酸銀の存在下で、中性条件で0℃から18℃で、5時間から一晩行う。
本方法の段階(f)によると、対応する式(X)のアミド誘導体への式(IX)の化合物の変換は、対応するα,α,α−トリクロロケトンからアミド誘導体を得るための従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、段階(b)で記載されるように、この反応を行う。
本方法の段階(g)によると、対応する式(XIa)の誘導体への式(X)の化合物の環化は、従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、その反応は、ジアザ(1,3)ビシクロ[5.4.0]ウンデカンなどの塩基および溶媒としてアセトニトリルを使用して行う。
段階(h.1)と(h.2)のいずれか1つによると、式(I)の化合物への式(XIa)の化合物の変換は、従来法による様々な方法で行うことができる。
好ましくは、段階(h.1)の反応は、Pd触媒および炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、ジメトキシエタンと水などの混合溶媒中、室温から80℃の温度で変化させ、4時間から一晩式(XII)の有機ボロン酸誘導体および式(XIa)の化合物の間のSuzukiカップリングによって行い、対応する式(I)の化合物を得る。
好ましくは、段階(h.2)の反応は、Pd触媒、トリエチルアミンなどの塩基および銅(I)ヨウ化物などの添加物の存在下で、N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒として使用し、室温で、4時間から一晩式(XIII)のアルキン誘導体および式(XIa)の化合物の間のSonogashiraカップリングによって行い、対応する式(I)の化合物を得る。
本方法の段階(i)による、式(XVIII)の生成物を得る、式(XVII)のジホルミルイミドナトリウム塩との式(XVI)の4−ブロモクロトン酸エチルの置換反応は、10時間から一晩還流アセトニトリル中で行う。
本方法の段階(l)による、式(IV)の生成物を得る式(XVIII)の化合物の酸性加水分解は、エタノール−トリフルオロ酢酸の還流混合物中で8時間から一晩行う。
段階(m.1)から(m.5)のいずれか1つによると、式(I)の化合物の式(I)の別の化合物への変換は、従来法による様々な方法で行うことができる。
好ましくは、本方法の段階(m.1)によると、R1−OCHCHである式(I)の化合物を加水分解して、R1が−OHである式(I)の対応する化合物を得る反応は、酸性または塩基性条件下で行う。好ましくは、段階(a)に記載されたように、この反応を行う。用いる作業条件に応じて、R1が−OHである式(I)の化合物を、酸の形態または代替として塩として得ることができる。
好ましくは、本方法の段階(m.2)によると、R1が−OCHCHである式(I)の化合物をエステル交換し、R1が−ORでありRがエチルと異なるアルキルである式(I)の対応する化合物を得る反応は、式(XV)の化合物それ自体またはジオキサンなどの適切な溶媒中で、還流温度で、場合によって、ジブチリン(dibutylin)酸化物または例えばチタン(IV)エトキシド、チタン(IV)イソプロポキシドなどのチタンアルコキシドなどの適切な金属系触媒の存在下で、式(XV)の化合物と反応させることにより行う。
好ましくは、本方法の段階(m.3)によると、R1が−OCHCHである式(I)の化合物をアミノ分解し、R1が−NRである式(I)の対応する化合物を得る反応は、ジオキサンまたはジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、場合によってトリメチルアルミニウムなどの適切な金属系触媒の存在下で行う。
好ましくは、本方法の段階(m.4)によると、R1が基−OHである式(I)の化合物をエステル化し、R1が−ORである式(I)の対応する化合物を得る反応は、適切な縮合剤、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHBT)、O−ベンゾトリアゾリルテトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、または2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)の存在下、ジクロロメタン(DCM)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)またはN,N−ジメチルアセトアミド(DMA)などの適切な溶媒中で行う。
好ましくは、本方法の段階(m.5)によると、R1が−OH基である式(I)の化合物をアミド化して、R1が−NRである式(I)の対応する化合物を得る反応は、対応する酸からアミド誘導体を得るための従来法による様々な方法で行うことができる。好ましくは、この反応は、塩化チオニル、塩化オキサリルと、または代替として適切な縮合剤、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(HBTOH)、O−ベンゾトリアゾリルテトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)もしくはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)の存在下で、ジクロロメタンおよび/またはN,N−ジメチルホルムアミドもしくはN,N−ジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中で、式(I)の化合物のカルボン酸官能基を活性化した後、式(XV)の化合物と反応させることにより行う。
段階(n.1)から(n.5)のいずれか1つによると、式(V)の化合物の式(V)の別の化合物への変換は、従来法による様々な方法で行うことができる。
好ましくは、この変換は段階(m.1)から(m.5)で記載されたように行う。
段階(o.1)から(on.5)のいずれか1つによると、式(XI)の化合物の式(XI)の別の化合物への変換は、従来法による様々な方法で行うことができる。
好ましくは、この変換は段階(m.1)から(m.5)で記載された通りに行う。
上記に加えて、式(I)の化合物は、広く当業界で知られているコンビナトリアルケミストリー技術に従って、連続的に中間体間の前述の反応を達成することにより、また固相合成(SPS)条件下で作業することにより有利に調製することができる。
例としては、上記方法の段階(b)において得られる式(Va)の中間体のカルボキシエステル誘導体は、先ず、従来法に従って加水分解により遊離カルボン酸誘導体に変換し、次いで、例えば、カルボキサミド基の形成によってポリマー樹脂上に容易に支持することができる。
このようにして支持された中間体を、本方法の残りの段階に従って、続いて反応させてもよい。
上記の合成経路は以下のように要約することができる:
Figure 0005746032
[式中、樹脂は、例えば、Wang resin、Trityl resin、Cl−trityl resin、Rink amide resin、Tentagel OH resinおよびその誘導体を含む市販のポリスチレン樹脂であり、R2’’およびRは上記で定義された通りである。]
上記の反応のいずれも前に述べたように作業することにより、公知の方法に従って行い、上に述べた式(I)の化合物を得ることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、ポリスチレン樹脂は、市販のホルミルポリスチレン樹脂、例えば4−(4−ホルミル−3−メトキシフェノキシ)ブチリルAM樹脂を、例えばトリアセトキシホウ水素化ナトリウムおよびその誘導体の存在下、還元条件下で適切なアミノ誘導体と反応させることにより得ることができる誘導体化ホルミルポリスチレン樹脂であり、本質的に下記の通りである。
Figure 0005746032
この反応は、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で酢酸の存在下で行うことができる。
このようにして得られるポリマー支持アミノ誘導体、特に上記誘導体化ホルミルポリスチレン樹脂に属するものは、広く当業界で知られている。
例えば、Tetrahedron Letters(1997),38,7151−7154;J.Am.Chem.Soc.(1998),120,5441;およびChem.Eur.J.(1999),5,2787.に報告されているように、一般に、Acid Sensitive MethoxyBenzaldehyde polystyrene resins(AMEBA resin)としても知られるホルミルポリスチレン樹脂に装入されたアミンは、TMOF/DCEとNaBH(0Ac)またはAcOH/DMFとNaCNBHの中で過剰アミンの存在下で、標準的還元アミノ化により調製する。
したがって、本発明のさらなる対象は、
p)酸性または塩基性条件下でR1が−ORであり、RがC−Cアルキルである式(V)の化合物を、加水分解する反応;
r)得られた酸誘導体の、式(XIX):
(P)−CH−NHR(XIX)
[式中、(P)は樹脂でありRは上記で定義された通りである。]の誘導体化ホルミルポリスチレン樹脂との反応;
s)得られた式(XX):
Figure 0005746032
[式中、(P)およびRは上に記載された通りである。]の化合物の、塩化クロム(II)、硫化水素テトラブチルアンモニウムまたは塩化スズ(II)などの適切な還元剤との反応;
および、
t)得られた式(XXI):
Figure 0005746032
[式中、(P)およびRは上に記載された通りである。]の化合物の、段階(d.1)または(d.2)のいずれか1つに記載された反応;
u)酸性条件下で、得られた式(XXII):
Figure 0005746032
の化合物から樹脂を開裂し、R2’’が−NHCORまたは−NHCONHRであり、Rが上記で定義された通りであり、R1が−NHRであり、Rが上記で定義された通りである式(I)の化合物を得る反応;
得られた式(I)の化合物を単一異性体に場合によって分離すること;
得られた式(I)の化合物を、式(I)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換することを含む、式(I)の化合物およびこの薬学的に許容される塩を調製する方法である。
本方法の段階(p)によると、式(Va)の化合物を加水分解し、R1が−OHである式(V)の対応する化合物を得る反応は、段階(m.1)に記載されたように行う。
本方法の段階(r)によると、ポリスチレン樹脂との反応は、適切な溶媒(例えばDMF)中で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)および適切な縮合剤、例えばベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、O−ベンゾトリアゾリルテトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)などの存在下で行う。
本方法の段階(s)によると、式(XX)の支持化合物を還元し、対応するアミノ誘導体を得る。この反応は、室温で4から24時間、ジメチルホルムアミド(DMF)中で塩化スズ(II)の存在下で行う。
段階(t)によると、(d.1)から(d.2)の段階のいずれか1つに記載されたように、式(XXI)の支持化合物は場合によってさらに反応させ、3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン環の4位に官能基を有する様々な化合物を得る。
段階(u)によると、樹脂の開裂は、酸性条件下で、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸(p−toluensulfonic)などの適切な酸の存在下で行う。好ましくは、この反応はトリフルオロ酢酸を使用して溶媒としてジクロロメタン中で行う。
別の例として、上記方法の段階(g)において得られる式(XIa)の中間体カルボン酸エステル誘導体を、先ず従来法に従って行った加水分解によって遊離カルボン酸誘導体に変換し、次いで、例えば、カルボキサミド基の形成によってポリマー樹脂上に容易に支持することができる。
このようにして支持された中間体を、本方法の残りの段階に従って、続いて反応させてもよい。
上記の合成経路は以下のように要約することができる:
Figure 0005746032
[式中、R2、R2’’’、Rおよび樹脂は上記で定義された通りである。]
したがって、本発明のさらなる対象は、
v)酸性または塩基性条件下で、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである式(XI)の化合物を加水分解する反応;
w)得られた酸誘導体の、式(XIX):
(P)−CH−NHR(XIX)
[式中、(P)は樹脂であり、Rは上記で定義された通りである。]の誘導体化ホルミルポリスチレン樹脂との反応;
z)得られた式(XXIII):
Figure 0005746032
[式中、(P)およびRは上に記載された通りである。]の、式(XII):
R2’’’B(OZ’’Z’’’)(XII)
[式中、R2’’’はRであり、Rは直鎖もしくは分枝状のC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、アリール、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールC−Cアルキルから選択される基、場合によってさらに置換された基であり、Z’’とZ’’’は上に定義された通りである。]のボロン酸またはエステルとの反応;
x)得られた式(XXVI):
Figure 0005746032
合物から酸性条件下で樹脂を開裂し、
R2’’’が上記で定義された通りであり、R1が−NHRであり、またRが上記で定義された式(I)の化合物を得る反応;
得られた式(I)の化合物を単一異性体に場合によって分離すること;
得られた式(I)の化合物を、式(I)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換することを含む、式(I)の化合物およびこの薬学的に許容される塩を調製する方法である。
本方法の段階(v)によると、式(XIa)の化合物の加水分解は段階(m.1)および段階(p)に記載されたように行う。
本方法の段階(w)によると、ポリスチレン樹脂との反応は段階(r)に記載されたように行う。
本方法の段階(z)によると、R2’’’がアリールまたはヘテロアリールである式(XII)のボロン酸またはエステルとの反応は、段階(h.1)に記載されたように行う。
本方法の段階(x)によると、樹脂の開裂は段階(u)に記載されたように行う。
前に示したコンビナトリアルケミストリー技術によって作業することにより、複数の式(I)の化合物を得ることができるのは、明らかである。
したがって、本発明のさらなる目的は、式(I)
Figure 0005746032
[式中、
R1は−NRまたは−OR基であり、
R2は、−NH、−NHCOR、−NHCONHR、−NHSO、−C≡CRまたはRであり、
ここで、R、R、RおよびRは、同一でありまたは異なり、それぞれ独立して水素、または、場合によってさらに置換され、直鎖もしくは分枝状のC−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、アリール、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールC−Cアルキルから選択される基である、または、RおよびRは、これらが結合る窒素原子と一緒になって、S、O、NまたはNHから選択される1個の追加ヘテロ原子またはヘテロ原子基を場合によって含有する、場合によって置換された3から7員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成してよい。]の2種以上の化合物およびこの薬学的に許容される塩のライブラリーである。
本発明の好ましい実施形態によると、前述のライブラリーは、R1が−NR基であり、RおよびRがともに水素原子である、またはこれらの一方が水素原子であり、RまたはRの他方は直鎖もしくは分枝状のC−CアルキルまたはC−Cアルケニル基である、または、場合によって、置換されたアリールもしくはアリールC−Cアルキル基である化合物である式(I)の化合物を含む。
R2が、直鎖または分枝状のC−Cアルキル、シクロアルキル、または、場合によって、置換アリールまたはアリールアルキル基としてRを有する−NHCOR基である式(I)の化合物のライブラリーがまた好ましい。
R2が、水素原子としてまたは直鎖または分枝状のC−Cアルキル、場合によって、置換されたアリールまたはアリールアルキル基としてRを有する−NHCONHR基である式(I)の化合物のライブラリーが、また、好ましい。
式(I)の化合物の上記ライブラリーについての一般的参考文献としては、実験の部を参照されたい。
上記のすべてから、一度、例えば約千の式(I)の化合物からなる3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体のライブラリーが、このようにして作成されると、前に記したように、前記ライブラリーを、所与のキナーゼに対するスクリーニングをすることに非常に有利に使用することができることは、当業者とって明らかである。
生物学的活性をスクリーニングするツールとしての化合物ライブラリーおよびその使用についての一般的参照文献として、J.Med.Chem.1999,42,2373−2382;およびBioorg.Med.Chem.Lett.10(2000),223−226を参照されたい。
薬理学
推定上のキナーゼ阻害剤の阻害活性および選択した化合物の効力は、Kinase−Glo(登録商標)Luminescent Kinase Assay(Promega corporationから市販で、Koresawa、M.およびOkabe、T.(2004)High−throughput screening with quantitation of ATP consumption:A universal non−radioisotope,homogeneous assay for protein kinase.Assay Drug Dev.Technol.2,153−60に記載されている)の使用に基づいたアッセイの方法によって求めた。
キナーゼ活性の結果としてのATPの枯渇は、オキシルシフェリンおよび光を発生する反応において基質としてルシフェリン、酸素およびATPを使用するKinase−Glo(登録商標)またはKinase−Glo(登録商標)Plus Reagentの使用によって高感度でモニターすることができる。
本明細書に使用された短縮形式および略語は下記の意味を有する:
BSA ウシ血清アルブミン
Tris 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール
Hepes N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)
DTT スレオ−1,4−ジメルカプト−2,3−ブタンジオール
THF テトラヒドロフラン
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
PyBOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート
EDC 1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
DHBT 3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン
HBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
TFA トリフルオロ酢酸
TMOF オルトギ酸トリメチル
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
KDa キロダルトン
mg ミリグラム
μg ミクログラム
ng ナノグラム
L リットル
mL ミリリットル
μL マイクロリットル
M モル濃度
mM ミリモル濃度
μM マイクロモル濃度
nM ナノモル濃度
キナーゼ反応条件は標的(酵素)依存性があり、したがって個別の修正を受ける。Kinase−Glo(登録商標)Luminescent Kinase Assayは、事実上いかなるキナーゼと基質の組合せでも使用することができる。
また、緩衝剤条件は関係するキナーゼに応じて変えてもよい(例えばPKAにはTris40mM pH7.5の組成、MgCl2、20mM、BSA0.1mg/ml、最終容積50μl中で使用する)。通常、ATP滴定の範囲は0.1μMから10μMである。
キナーゼ反応ウェルをキナーゼのないウェルと比較すると、最適なキナーゼ基質は、ルミネセンスの最も大きい変化を結果的にもたらす。
最適な量のキナーゼは、最適な量のATPおよび最適なキナーゼ基質を使用して、2倍階段希釈法をプレートで行うことにより求められる。続く化合物スクリーンおよびIC50測定において使用する最適な量のキナーゼは、キナーゼ滴定曲線(S字状の用量応答)のルミネセンスを線形の範囲内とするのに必要とする量である。
ロボット化Kinase−Glo(登録商標)アッセイ
このアッセイは、キナーゼ活性および/または阻害性の測定のために設定した。これはすべてのタイプのプロテインキナーゼに対して均質、適切であり、迅速で、放射能を含まない。
本発明者らは、384ウェルプレートでアッセイを確立した。試験混合物は、
1)3x酵素混合物(キナーゼ緩衝剤中で3回実施)、5μl/ウェル
2)3x基質およびATP混合物(ddH2O中で実施)、5μl/ウェル
3)3x式(I)の化合物(ddH2O−3%DMSO中に希釈)−5μl/ウェル)
からなる。
10μMでの阻害百分率を、結果として、各試験化合物に対して評価した。化合物希釈およびアッセイスキームについては、以下を参照されたい。各酵素にはそれ自体の緩衝剤組成、基質タイプおよび濃度があった。その代り、インキュベーション時間はすべての標的に対し90分だった。
試験化合物を100%DMSOに溶かした1mM溶液として96ウェルプレートに載せた。プレートはddHO、3%DMSO中30μMに希釈した。各96ウェルプレートの5μlを384ウェルプレートの4つの四分円に分注することより、4つのプレートを384ウェルプレートに再編成する。ウェルP23およびP24には、内標準阻害剤スタウロスポリンを添加した。
アッセイスキーム
試験プレートに先ず化合物希釈液(30μM、3倍希釈に対応する)5μlを添加し、次いで、酵素混合物(3X)の1つのリザーバー、および検討している各標的に特定のATP混合物(3X)の1つのリザーバーと一緒にロボット化ステーションに装入した。
アッセイを始めるために、ロボットはATP/基質混合物5μlを吸引し、チップ(5μl)内部に空隙を作り、酵素混合物5μlを吸引した。試験プレートに続けて分注して、上下のピペット操作をロボット自体がすることによって、3サイクルの混合の後にキナーゼ反応を開始させた。この時点で、すべての試薬に対して正確な濃度が回復した。
ロボットは室温で90分間プレートをインキュベートし、次いで、反応混合物中にKinase−Glo(登録商標)試薬15μlをピペットで移すことによって反応を停止した。3サイクルの混合を試薬の添加直後に実施した。
Kinase−Glo(登録商標)手法の原理は、試薬混合物中に酸素、ルシフェリンおよびルシフェラーゼ酵素が存在することである。すなわち、キナーゼ反応で残っているATPが存在すると、オキシルシフェリンが生成し、ATPの量に直接依存する光の放出を伴う。この手法で最適な性能を出すためには、キナーゼ反応は、利用可能なATPの少なくとも15−20%を使用する必要がある。
ルミネッセント信号を安定させるために、インキュベーションのさらに60分後、プレートをViewLux(登録商標)装置で読んだ。パーセント阻害データを得るソフトウェアパッケージAssay Explorer(登録商標)を使用してそのデータを解析した。例として、ALKに対する式(I)の化合物の試験に使用したアッセイ条件を本明細書に記載する。(ALKタンパク質はWO2009013126に記載されているように調製した。基質ALKtide YFF APCoは、American Peptide Company,Inc.(Sunnyvale、Ca、USA)からペプチド純度が95%を超えるバッチで得られた。)
アッセイ条件:
ATP濃度:1μM
酵素濃度:100nM
基質濃度のALKtide YFF APCo:80μM
反応緩衝液:Hepes 50mM pH7.5、MgCl2 5mM、MnCl2 1mM、DTT 1mM、NaVO 3uM、0.2mg/mlBSA
アッセイ手順:式(I)化合物(3x)5ulを添加し、緩衝剤1x中のATP/S混合物(3x)5μlを添加する;緩衝剤2x+3X BSA中の酵素5μlを添加する;ブランクについては、酵素なしの緩衝剤2x+3x BSA5μlを添加する。90分間のインキュベーションの後、Kinase−Glo試薬15μl/ウェルを添加する。ルミネッセント信号を安定化するために60−90分間インキュベートした後、プレートをViuwLux装置で読む。
本発明の化合物は10から10000nMの濃度で活性であることが分かった。
PIM−1キナーゼ活性の阻害剤の生化学的アッセイ
推定上のキナーゼ阻害剤の阻害活性および選択した化合物の効力は、リン酸転移アッセイを使用して求めた。
特定のペプチドまたはタンパク質基質を、33P−γ−ATPで追跡されるATPの存在下で、またそれ自体の最適な緩衝剤および補因子の存在下で、その特異的ser−thrまたはtyrキナーゼによってリン酸転移する。
リン酸化反応の最後に、98%を超える非標識ATPおよび放射性ATPを過剰のイオン交換dowex樹脂により捕捉する;次いで、樹脂は重力により反応プレートの底に沈降する。続いて上清を抜き取り、計数プレートに移し、次いでβ計数により評価する。
試薬/アッセイ条件
i.Dowex樹脂調製
ウェット樹脂500g(SIGMA、特注で調製した樹脂DOWEX 1x8 200−400メッシュ、2.5Kg)を秤量し、150mMギ酸ナトリウム、pH3.00で2Lに希釈する。
樹脂を沈降させ(数時間)、次いで上清を廃棄する。
2、3日間上記のように3回洗浄後、樹脂を沈降させ、樹脂体積に対して150mMギ酸ナトリウム緩衝剤2体積を添加する。
次いで、pHを測定する。pHは約3.00のはずである。
洗浄した樹脂は1週間を超えて安定であり、貯蔵樹脂を、使用するまで4℃で維持する。
ii.キナーゼ緩衝剤(KB)
PIM−1アッセイのための緩衝剤は、10mMMgClを含む、HEPES50mM(pH7.5)、1mMDTT、3μM、NaVOおよび0.2mg/mlのBSAで構成された。
Bullock ANら、J.Biol.Chem.2005,280,41675−82に記載されているように、短縮していないヒトPIM−1を発現させ精製した。
酵素は、下記条件において、自動リン酸化による予備活性化の段階後に線形の速度を示した:1.7μMPIM1を125μMATPの存在下で室温28℃で1時間インキュベートした。
iii.アッセイ条件
ATP濃度:200μM
33P−μ−ATP:6nM
酵素濃度:1nM
基質濃度Aktide(Chemical Abstract Service Registry Number 324029−01−8):25μM
ロボット化dowexアッセイ
試験混合物は、
1)3x酵素混合物(キナーゼ緩衝剤中で3回実施)、5μL/ウェル
2)33P−γ−ATPと一緒に3x基質およびATP混合物(ddH2O中で実施)、5μL/ウェル
3)3x試験化合物(ddH2O−3%DMSO中に希釈)−5μL/ウェル
から構成された。
化合物希釈およびアッセイスキームについては、以下を参照されたい。
化合物希釈およびアッセイのスキームを下記に定義する:
i.化合物の希釈
試験化合物は1mMの100%DMSO溶液として受領し、96または384ウェルプレートに分配し、
a)パーセント阻害試験(HTS)のために、1mMの個々の希釈プレートを、Beckman NX自動化ピペット台を用いて3X濃度(30μM)でddHOで希釈する(3%DMSO=最終濃度)。希釈した母プレートを試験プレートに分配するのに同装置を使用する。
b)IC50(KSS台)を求めるために、1mM、100%DMSO溶液の各化合物100μlを、元のプレートから別の96ウェルプレートの第1のカラム(A1からG1)に移す。ウェルH1は内標準阻害剤、通常、スタウロスポリンのために空にしておく。
連続希釈のための自動化ステーション(Biomek FX、Beckman)を使用して、ラインA1からA10まで、カラム中の7種類の化合物すべてに対して、100%DMSOで連続1:3希釈する。さらに、娘プレートの4−5の複製を、100%DMSO希釈プレートのこの第1組の5μLを384ディープウェルプレートに再配列することにより調製する。試験化合物を連続希釈した1つの娘プレートの複製は、実験の日に解凍し、水で3X濃度に再構成してIC50測定アッセイに使用する。基準実験において、すべての化合物の中で最高濃度(3X)は30μMであり、一方、最低濃度は1.5nMである。
384の各ウェルプレートはZ’および信号バックグラウンド評価のための参照ウェル(合計酵素活性対酵素不活性)を含むものとする。
ii.アッセイスキーム
384ウェルプレート、V底(試験プレート)を化合物希釈液(3×)5μLを用いて調製し、次いで1個の酵素混合物(3×)用リザーバーおよび1個のATP混合物(3×)用リザーバーと一緒に、PlateTrak12ロボット化ステーション(Perkin Elmer。ロボットは、アッセイを開始する1個の384チップピペッティングヘッドと、樹脂を分注する1個の96チップヘッドを有する。)上に置く。
運転開始時、ロボットは、ATP混合物5μLを吸引し、チップ内部に空隙(2μL)を設け、PIM混合物2μLを吸引する。プレートへの次の分注によって、ロボット自体によって行われる3サイクルの混合後にキナーゼ反応が開始する。
この時点で、全試薬について正確な濃度が回復する。
ロボットは、プレートを室温で60分間インキュベートし、次いでDowex樹脂懸濁液70μLを反応混合物にピペットで移すことによって反応を停止させる。3サイクルの混合を樹脂の添加直後に行う。
樹脂懸濁液は非常に濃厚であるので、チップ目詰りを回避するために、それを分注するのに広口径チップを使用する。
全プレートが停止した後、別の混合サイクルを、今回は通常のチップを用いて実施する。次いで、ATP捕捉を最大にするために、プレートを約1時間静止させる。この時点で、上清20μLを、Microscint 40(Perkin−Elmer)70μLと一緒に384−Optiplate(Perkin−Elmer)に移す。5分間環状に振とうした後、プレートをPerkin−Elmer Top Count放射能カウンターで読む。
iii.データ解析
一次アッセイの阻害%を提供する、または二次アッセイ/ヒット確認ルーチンのためのIC50測定用の10個の希釈液(ten−dilutions)の曲線のS字形フィッティングを提供する、SWパッケージ「Assay Explorer」の所内改良バージョンによって、データを解析する。
PIM−2キナーゼ活性阻害剤の生化学アッセイ
推定上のキナーゼ阻害剤の阻害活性および選択した化合物の効力を、PIM−1に対して上記のようなリン酸転移反応アッセイを使用して求めた。
i.キナーゼ緩衝剤(KB)
PIM−2アッセイの緩衝剤は、1mMMgClを含む、HEPES50mM(pH7.5)、1mMDTT、3μMNaVOおよび0.2mg/mlのBSAで構成された。
Fedorov Oら、PNAS 2007 104、51、20523−28に記載されているように、短縮していないヒトPIM−2を発現させ精製した。
ii.アッセイ条件
ATP濃度:4μM
33P−μ−ATP:1nM
酵素濃度:1.5nM
基質濃度Aktide(Chemical Abstract Service Registry Number 324029−01−8):5μM
酵素は予備活性化のいかなる段階も必要とせず線形の速度を示した。
ロボット化dowexアッセイ
PIM−1について記載されたものと同一の手順を参照されたい。
PIM−1およびPIM−2に対して試験する場合、本発明の化合物は、10μM未満のIC50を示した。下記のいくつかの例については表Aを参照のこと。
表Aにおいて、試験化合物は、以下に説明するコードで識別される。
ジアステレオ異性体が分割される場合、キラリティーは3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン骨格上を対象とするものである。
Figure 0005746032
Figure 0005746032
上記のすべてから、本発明の式(I)の新規の化合物は、癌などの調節異常のプロテインキナーゼ活性により引き起こされる疾患の治療において特に有利と考えられる。
本発明の化合物は、単一の薬剤として投与することができ、または代替として、細胞***停止剤または細胞毒性薬、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えば、COX−2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば、血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdk阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤などと組み合わせた、放射線療法、化学療法レジメンなどの公知の抗癌治療と組み合わせて、投与することができる。
一定用量として処方する場合には、そのような組合せ製品は、下記投与量範囲内の本発明の化合物、および承認された投与量範囲内の別の活性薬剤を使用する。
式(I)の化合物は、組合せ処方が不適当であるときには、公知の抗癌剤と一緒に逐次的に使用することができる。
哺乳動物、例えばヒトへの投与に適切な本発明の式(I)の化合物は、通常の経路で投与することができ、投与量レベルは、患者の年齢、体重、状態および投与経路によって決まる。
例えば、式(I)の化合物の経口投与に適切な投与量は、約10から約500mg/回の範囲で、毎日1から5回であり得る。本発明の化合物は、種々の剤形、例えば、錠剤、カプセル剤、糖衣錠、フィルムコート錠、溶液剤もしくは懸濁液剤の形で経口的に、坐剤の形で直腸に、非経口的に、例えば、筋肉内に、または静脈内および/または鞘内および/または脊髄内の注射もしくは注入によって、投与することができる。
本発明は、担体または賦形剤であり得る薬学的に許容される添加剤に付随して、式(I)の化合物またはこの薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物も含む。
本発明の化合物を含む医薬組成物は、通常、従来の方法に従って調製され、適切な医薬剤形で投与される。例えば、固体経口剤形は、活性化合物と一緒に、賦形剤(例えば、ラクトース、デキストロースサッカロース、スクロース、セルロース、コーンスターチまたはジャガイモデンプン)、潤滑剤(例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムおよび/またはポリエチレングリコール)、結合剤(例えば、デンプン、アラビアゴム、ゼラチンメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニルピロリドン)、崩壊剤(例えば、デンプン、アルギン酸、アルギナートまたはデンプングリコール酸ナトリウム)、起泡混合物、色素、甘味料、湿潤剤(レシチン、ポリソルベート、ラウリル硫酸塩など)および一般に、無毒の薬理学的に不活性な医薬製剤用物質を含み得る。これらの薬剤は、公知の様式で、例えば、混合、顆粒化、錠剤化、糖衣またはフィルムコーティング方法によって、製造することができる。
経口投与用分散液剤は、例えば、シロップ剤、乳濁液剤および懸濁液剤であってよい。例として、シロップ剤は、担体として、サッカロースもしくはグリセリンを含むサッカロース、ならびに/またはマンニトールおよびソルビトールを含むことができる。
懸濁液剤および乳濁液剤は、担体の例として、天然ゴム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニルアルコールを含むことができる。筋肉内注射用懸濁液剤または溶液剤は、活性化合物と一緒に、薬学的に許容される担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えばプロピレングリコール、および必要に応じて、適切な量の塩酸リドカインを含むことができる。
静脈内注射または注入用溶液剤は、担体として滅菌水を含むことができ、または好ましくは、無菌溶液、水溶液、等張性溶液、食塩水の形であってよく、またはプロピレングリコールを担体として含むことができる。
坐剤は、活性化合物と一緒に、薬学的に許容される担体、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤またはレシチンを含むことができる。
本発明をよりよく説明するために、本発明を何ら限定することなく、以下の実施例をここで示す。
実験の部
一般的方法
フラッシュクロマトグラフィーはシリカゲル(Merck grade 9395,60A)上記で実施した。高圧液体クロマトグラフィーの保持時間(HPLC:r.t.値)は、以下のようにして求めた。
HPLC法1:
可変UV検出器モデル2487、化学ルミネセンス窒素検出器(CLND、Antek 8060)およびWaters ZQ2000質量検出器(ESIインターフェース)を装備したWaters Alliance LCモデル2795を、本用途に使用した。全流量を分割し、固定比(64:15:21 UV:MS:CLND)で3つの検出器に分配した。液体クロマトグラフは、50℃のサーモスタットを付け、30×3.0mm内径カラム(Waters xBridge C18、3.5um粒子)を装備していた。次の2種の移動相を使用した:A相は、0.05%w/vギ酸(高度精製水中1ml/Lの50%ギ酸Fluka 09676)であり、B相は、70/25/5(v/v/v)のMeOH/iPrOH/H2O(0.035%w/vギ酸(700uL/Lの50%ギ酸Fluka 09676)を含有する)であった。
5uL容積の公称1mM試料のDMSO中溶液を注入(連続した、空隙のない部分的ループモード)し、汎用逆相勾配分析(方法「#IN63SEQ79」として分類される)を行い、0.8ml/分でB相の0%から100%(v/v)を5分にわたり、B100%で0.7分間保持し、5.71分でB0%に直ちに戻り、運転停止時間を6.3分に設定した。全分析時間(「注入間」)は7.9分であった。
UV検出器は220nm、5Hzのサンプリングレートで運転した。MS装置は、キャピラリー電圧3.2kV、コーン30V、エクストラクター2V、RFレンズ0.5V、脱溶媒流量400L/時間、コーン流量100L/時間、ソース温度100℃、脱溶媒温度150℃、ESI(+)フルスキャン120−1200amu取得、サンプリングレート1.7Hzで運転した。CLND検出器は、炉温度1050℃、導入酸素流量280mL/分、導入アルゴン80mL/分、補給アルゴン25mL/分、オゾン30mL/分、真空度28トール、PMT電圧750V、PMT室+10℃、感度は高、セレクト5およびサンプリングレート4Hzで運転した。
HPLC法2:
HPLC−MS分析をFinnigan MATモデルで行った。LCQイオントラップ質量分析計は、ESI(エレクトロスプレイ)イオン源を装備し、オートサンプラーLc Pal(CTC Analytics)およびUV6000LP PDA検出器を装備した、HPLC SSP4000(Thermo Separation)に直結されている。
HPLC条件:
カラム:Phenomenex Gemini C18、3μm、50×4.6mm(初期設定)
温度 40℃
移動相A:酢酸塩緩衝液5mM pH4.5:アセトニトリル95:5(v:v)
移動相B:酢酸塩緩衝液5mM pH4.5:アセトニトリル5:95(v:v)
溶離勾配:
Figure 0005746032
流速:1mL/分 注入容積:10μL
カラム温度:40℃
MS条件:LCQ質量分析計を、表1に記載する運転パラメーターに従い、陽および陰イオンモードのエレクトロスプレイイオン化(ESI)インターフェースで運転する。MS/MS試験は、Xcaliburソフトウェアにより自動的に各スキャンの最も強いイオンで実行される。前駆イオンの断片化には、45%の衝突エネルギーを使用した。
Figure 0005746032
HPLC法3:
HPLC−MS分析はFinnigan MATモデルで実施した。LCQイオントラップ質量分析計は、ESI(エレクトロスプレイ)イオン源を装備し、オートサンプラーLcPal(CTC Analytics)およびUV6000LP PDA検出器を装備した、HPLC SSP4000(Thermo Separation)に直結されている。
HPLC条件:
カラム:Phenomenex Gemini C18、3μm、50×4.6mm(初期設定)
温度 40℃
移動相A:酢酸塩緩衝液5mM pH4.5:アセトニトリル95:5(v:v)
移動相B:酢酸塩緩衝液5mM pH4.5:アセトニトリル5:95(v:v)
溶離勾配:
Figure 0005746032
流速:1ml/分
注入容積:10μL
カラム温度:40℃
MS条件:
LCQ質量分析計を、表2に記載する運転パラメーターに従い、陽および陰イオンモードのエレクトロスプレイイオン化(ESI)インターフェースで運転する。MS/MS試験は、Xcaliburソフトウェアにより自動的に各スキャンの最も強いイオンで実行される。前駆イオンの断片化には、45%の衝突エネルギーを使用した。
Figure 0005746032
Figure 0005746032
HPLC法4:
分析は、2996PDA(紫外可視)、Acquity ELSDTM検出器を装備した、Waters Acquity UPLC(商標)Systemで実施した。LCシステムを、原子質量測定のためにWaters Acquity3100SQD(商標)の単一四重極質量分析計に結合した。Waters Acquity UPLC(商標)BEH C18、1.7μm、2.1x50mmカラム(45℃)を、下記の二元系の溶媒システムおよび勾配の流速0.7ml/分で使用した。
移動相A:HO/アセトニトリル(95:5)中の0.1%トリフルオロ酢酸
移動相B:アセトニトリル/HO(95:5)
Figure 0005746032
MS条件:
LCQ質量分析計を、表3に記載する運転パラメーターに従い、陽および陰イオンモードのエレクトロスプレイイオン化(ESI)インターフェースで運転する。MS/MS試験は、Xcaliburソフトウェアにより自動的に各スキャンの最も強いイオンで実行される。前駆イオンの断片化には、45%の衝突エネルギーを使用した。
Figure 0005746032
HPLC法5:
分析は、996PDA(紫外可視)検出器を装備したWaters Alliance HT2795 Systemで実施した。LCシステムを、原子質量測定のためのWaters/Micromass ZQTM単一四重極質量分析計に結合した。Waters Ascentis Express C18、2.7μm、4.6x50mmカラムを、下記の二元系の溶媒システムおよび勾配の流速1.0mL/分で使用した。
移動相A:HO/アセトニトリル(95:5)中の0.1%トリフルオロ酢酸
移動相B:アセトニトリル/HO(95:5)
Figure 0005746032
MS条件:
LCQ質量分析計を、表4に記載する運転パラメーターに従い、陽および陰イオンモードのエレクトロスプレイイオン化(ESI)インターフェースで運転する。MS/MS試験は、Xcaliburソフトウェアにより自動的に各スキャンの最も強いイオンで実行される。前駆イオンの断片化には、45%の衝突エネルギーを使用した。
Figure 0005746032
保持時間(HPLC r.t.)は、220nmまたは254nmにおいて分で得られる。質量はm/z比として得られる。必要な場合、化合物を、996Waters PDA検出器およびMicromassモデルZQ単一四重極質量分析計、電子スプレーイオン化、ポジティブモードを装備したWaters FractionLynx Autopurification Systemを使用する、Waters X−Bridge Prep Shield RP18(19×100mm、5μm)カラムまたはPhenomenex Gemini C18(21.2×250mm、10μm)カラムの2システムの1つを使用して、分取HPLCにより精製した。移動相Aは0.05%NH水/アセトニトリル95:5、移動相Bはアセトニトリルとした。8分または15分で10から90%Bの勾配。流速20ml/分。
代替として、4つの独立した二元系送液ポンプ、二波長(220および254nm)をモニターする4チャンネルのフローセルを備えるUV検出器および4つのフラクションコレクターを装備したBiotage Parallex Flex Systemで精製を実施した。分画は254nmで実施した。Waters XTerra Prep RP18、5μm、100×19mmカラムを流速20mL/分で使用した。勾配は、分析的HPLC分析から得られる所望生成物の保持時間に応じて適用した。
標準二元溶媒系:
移動相A:HO/アセトニトリル(95:5)中の0.1%トリフルオロ酢酸
移動相B:アセトニトリル
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
H−NMR分光測定は、勾配を有するBruker AVANCE 400MHzシングルベイ装置で実施した。これはQNPプローブ(可換性の4核プローブ−H、13C、19F、および31P)(NMR法1)を備えており、または400.45MHzで操作する、5mm二重共鳴プローブ[1H(15N−31P)ID_PFG Varian]を備えたMercury VX 400を用いて行う(NMR法2)。
不斉炭素原子を有しラセミ混合物として得られた式(I)の化合物は、キラルのカラムでHPLC分離により分割した。詳細には、例えば、分取カラムCHIRALPACK(登録商標)AD、CHIRALPACK(登録商標)AS、CHIRALCELL(登録商標)OJを使用することができる。
代替として、R1がキラル中心を含み、一組のジアステレオマーを生じる場合、上記の、従来の逆相HPLC法を化学種の分割のために使用した。
溶液およびコンビナトリアルケミストリーの手法によって調製したいくつかの化合物は、HPLC保持時間(手法1−5)および質量と共に、表IIIのコード化システムに従って、都合よく、明確に識別されている。
式(I)の単一で特定の化合物を識別するそれぞれのコードは、3つの単位A−M−Bからなる。
Aは任意の置換基R2−[式(I)参照]を表し、3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン部分の7位に結合されている。置換基Aのそれぞれを下記表Iに表す。
Bは任意の置換基R1−[式(I)参照]を表し、カルボニル基の炭素原子を介して3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン部分の残部に結合され、3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体を得る。置換基Bのそれぞれを下記表IIに表す。
Mは、A基によって7位において、B基によってカルボニル基において置換された、二価の3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン部分の中心核を指し、実質的に次の通りである:
Figure 0005746032
参照を容易にするために、表IおよびIIそれぞれの各A基とB基は、適切な化学式および分子核Mとの結合点を示して識別されている。
例証するために、表III(エントリー13)の化合物A3−M−B5は、A3基で7位において、またカルボニル基を介してB5基で置換された3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オンの核Mを表す。同様に、表III(エントリー137)の化合物A24−M−B8は、A24基で7位において、またカルボニル基を介してB5基によって置換された3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オンの核Mを次のように表す:
Figure 0005746032
Figure 0005746032
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Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
2,2,2−トリクロロ−1−(4−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)エタノン(III)の調製
硝酸(90%、2mL)を、2,2,2−トリクロロ−1−(1H−ピロール−2−イル)エタノン(II)(1g、4.7mmol)の無水酢酸(10ml)中溶液に30分間にわたって滴下して添加し、−40℃に冷却した。反応混合物を室温まで徐々に暖め、6時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc9:1)で精製し、式(III)の化合物が黄色の固体(670mg、55%収率)として得られた。2,2,2−トリクロロ−1−(5−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)エタノンも、副産物(349mg、29%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 256[M−H] r.t.5.44分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=13.65(br.s.,1H)、8.39(dd,J=1.4,3.6Hz,1H)、7.73(t,J=1.8Hz,1H
エチル(7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるV)の調製:
エチル(2E)−4−アミノブト−2−エノアートトリフルオロ酢酸塩(IV)(5.99g、24.6mmol)を、2,2,2−トリクロロ−1−(4−ニトロ−1H−ピロール−2−イル)エタノン(III)(3.17g、12.3mmol)およびDIPEA(12.6ml、73.8mmol)の乾燥CHCl(120ml)中溶液に添加した。また、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc2:3)によって精製し、R1=OCHCHである式(V)の化合物が淡黄色の固体(3.19g、97%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 268[M+H] r.t.3.48分。H NMR(400MHz,DMSO−d))δ=8.13(br.s.,1H)、8.12(d,J=1.7Hz,1H)、7.14(d,J=1.8Hz,1H)、4.74−4.84(m,1H)、4.11(q,J=7.2Hz,2H)、3.75(ddd,J=1.8,4.2,13.4Hz,1H)、3.44(dt,J=4.2,13.4Hz,1H)、2.96(dd,J=1.6,6.8Hz,2H)、1.19(t,J=7.1Hz,3H)
エチル(7−アミノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート塩酸塩(I)の調製:
エチル(7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるV)(0.55g,2.1mmol)のエタノール100%(20ml)中溶液に、塩酸(1,4−ジオキサン中の4M溶液、0.52ml、2.1mmol)を添加した。反応混合物を、Pd−C(10%)(0.11g)存在下の水素雰囲気下(50psi)で室温で撹拌した。7時間後、この固体を(エタノールで洗浄した)セライトによって濾過し、溶媒を真空下で蒸発させ、化合物エチル(7−アミノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート塩酸塩(I)が淡褐色固体(0.56g、98%収率)として得られ、それ以上精製せずに次のステップで用いた。非常に吸湿性の生成物である。保管は不活性ガス雰囲気下で短時間とする。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 238[M−H] r.t.1.89分(広幅なピーク)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.75(br.s.,2H)、7.84(br.s.,1H)、7.10(d,J=1.8Hz,1H)、6.62(d,J=1.8Hz,1H)、4.64−4.75(m,1H)、4.05−4.15(m,2H)、3.64−3.75(m,1H)、3.34−3.44(m,1H)、2.83−2.94(m,1H)、2.73−2.82(m,1H)、1.20(t,J=7.1Hz,3H)。
A7−M−B1(表III、エントリー34)の調製:
4−フルオロ安息香酸(0.29g、2.1mmol)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(0.4g,2.1mmol)、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHBT)(0.34g,2.1mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.75ml、4.2mmol)の乾燥アセトニトリル(10ml)中溶液を室温で10分間撹拌し、その後、エチル(7−アミノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート塩酸塩(I)(0.52g、1.9mmol)を添加した。反応混合物を、同一温度で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc+5%MeOH)によって精製し、化合物A7−M−B1(表IIIエントリー34)がオフホワイト固体(0.49g、71%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 361[M+H] r.t.3.99分。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ=10.37(s,1H)、7.97−8.02(m,2H)、7.66(br.s.,1H)、7.44(d,J=1.6Hz,1H)、7.31−7.38(m,2H)、6.73(d,J=1.6Hz,1H)、4.63(ddd,J=3.2,3.3,6.8Hz,1H)、4.09(q,J=7.0Hz,2H)、3.66−3.72(m,1H)、3.34−3.39(m,1H)、2.81−2.89(m,1H)、2.68−2.77(m,1H)、1.19(t,J=7.1Hz,3H)。
A9−M−B1(表III、エントリー54)の調製:
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.19ml、1.1mmol)を、1−フルオロ−4−イソシアナトベンゼン(0.15ml、1.2mmol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)中溶液およびエチル(7−アミノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート塩酸塩(I)(0.30g、1.1mmol)懸濁液に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc+5%MeOH)によって精製し、化合物A9−M−B1(表IIIエントリー54)がオフホワイト固体(0.33g、80%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 376[M+H] r.t.4.04分。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ=8.56(s,1H)、8.37(s,1H)、7.59(d,J=2.6Hz,1H)、7.38−7.46(m,2H)、7.10−7.11(m,1H)、7.05−7.12(m,2H)、6.48(d,J=1.8Hz,1H)、4.53−4.59(m,1H)、4.06−4.12(m,2H)、3.64−3.70(m,1H)、3.29−3.36(m,1H)、2.79−2.85(m,1H)、2.69−2.74(m,1H)、1.19(t,J=7.1Hz,3H)。
A8−M−B1(表III、エントリー52)の調製:
N−メチルモルホリン(0.28ml、2.6mmol)を、4−フルオロベンゼンスルホニル塩化物(0.25g、1.3mmol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)中溶液およびエチル(7−アミノ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート塩酸塩(I)(0.32g、1.2mmol)(の懸濁液)に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製し、化合物A8−M−B1(表IIIエントリー52)がオフホワイト固体(0.30g、64%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 397[M+H] r.t.3.96分。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ=9.75(s,1H)、7.70−7.77(m,2H)、7.65(d,J=2.9Hz,1H)、7.35−7.42(m,2H)、6.67(d,J=1.8Hz,1H)、6.20(d,J=1.8Hz,1H)、4.50−4.56(m,1H)、3.99−4.10(m,J=3.5,3.7,7.1,7.1,10.6Hz,2H)、3.58−3.64(m,1H)、3.26−3.32(m,1H)、2.78(dd,J=6.4,16.0Hz,1H)、2.58−2.68(m,1H)、1.16(t,J=7.1Hz,3H)。
2,2,2−トリクロロ−1−(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)エタノンの調製(IX):
ヨウ素(1.2g、4.7mmol)を、2、2、2−トリクロロ−1−(1H−ピロール−2−イル)エタノン(1g、4.7mmol)およびトリフルオロ酢酸銀(1.1g、5mmol)の乾燥ジクロロメタン(24ml)中溶液に少しずつ添加し、0℃まで冷却した。この反応混合物を18℃(水浴)までゆっくり暖め、5時間同一温度で撹拌した。この固体を濾過し、有機相を退色が生じるまでNa(5%水溶液)によって洗浄し、最後にHO(1×20ml)によって洗浄した。有機相をNaSO上記で乾燥し、SiO(ヘキサン−EtOAc4:1)のプラウを通して濾過し、化合物2,2,2−トリクロロ−1−(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)エタノン(IX)がオフホワイト固体(1.49g、94%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 336[M−H] r.t.6.3分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=12.76(br.s.,1H)、7.52(dd,J=1.3,3.3Hz,1H)、7.39(dd,J=1.3,2.6Hz,1H)。
エチル(2E)−4−{[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}ブト−2−エノアート(R1=OCHCHであるX)の調製:
エチル(2E)−4−アミノブト−2−エノアートトリフルオロ酢酸塩(IV)(0.97g、4mmol)を、2,2,2−トリクロロ−1−(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)エタノン(IX)(0.68g、2mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(2.7ml、16mmol)のジクロロメタン(20ml)中溶液に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン−EtOAc1:1)によって精製し、化合物エチル(2E)−4−{[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}ブト−2−エノアート(R1=OCHCHであるX)がオフホワイト固体(0.48g、68%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 349[M+H] r.t.4.7分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=11.82(br.s.,1H)、8.39(t,J=5.8Hz,1H)、7.01(dd,J=1.5,2.9Hz,1H)、6.96(dd,J=1.5,2.5Hz,1H)、6.90(dt,J=4.7,15.7Hz,1H)、5.87(dt,J=1.8,15.7Hz,1H)、4.12(q,J=7.1Hz,2H)、3.99−4.06(m,2H)、1.21(t,J=7.1Hz,3H)。
エチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるXI)の調製:
ジアザ(1,3)ビシクロ[5.4.0]ウンデカン(DBU)(0.04ml、0.3mmol)を、エチル(2E)−4−{[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}ブト−2−エノアート(R1=OCHCHであるX)(0.45g、1.3mmol)のアセトニトリル(8ml)中溶液に添加した。また、反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン−EtOAc1:1)によって精製し、化合物エチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるXII)がオフホワイト固体(0.35g、79%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 349[M+H] r.t.4.15分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.72(br.s.,1H)、7.13(d,J=1.7Hz,1H)、6.72(d,J=1.6Hz,1H)、4.59−4.71(m,1H)、4.10(qd,J=1.8,7.1Hz,2H)、3.66(ddd,J=1.7,4.2,13.1Hz,1H)、3.30−3.38(m,1H)、2.83(d,J=6.7Hz,2H)、1.19(t,J=7.1Hz,3H)。
A21−M−B1(表III、エントリー127)の調製:
ジメトキシエタン(DME)(1ml)中の、エチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるXl)(50mg、0.14mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド、すなわち、ジクロロメタンとの錯体(1:1)(12mg、0.015mmol)、および4−ニトロフェニルボロン酸(47mg、0.28mmol)の混合物を脱気し、その後炭酸ナトリウム(0.5mlHO中45mg、0.42mmol)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下で80℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカ(EtOAcで洗浄)を通して濾過し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、化合物A21−M−B1(表IIIエントリー127)(29mg、60%収率)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 345[M+H] r.t.4.61分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.19(d,J=9.0Hz,2H)、7.87(d,J=9.0Hz,2H)、7.80(d,J=1.7Hz,1H)、7.76(d,J=1.8Hz,1H)、7.24(d,J=1.8Hz,1H)、4.71(ddd,J=3.4,3.6,6.6Hz,1H)、4.04−4.17(m,2H)、3.74(ddd,J=1.8,4.1,13.3Hz,1H)、3.35−3.45(m,1H)、2.88−2.99(m,2H)、1.15−1.22(m,3H)。
A22−M−B1(表III、エントリー128)の調製:
ジメトキシエタン(DME)(1ml)中の、エチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるXl)(50mg,0.14mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(ll)ジクロリド、すなわちジクロロメタンとの錯体(1:1)(12mg、0.015mmol)およびトランス−2−(4−メトキシフェニル)ビニルホウ酸(50mg,0.28mmol)の混合物を脱気し、その後炭酸ナトリウム(0.5mlHO中45mg、0.42mmol)および反応混合物を加え、アルゴン雰囲気下で80℃で6時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcで洗浄したシリカを通して濾過し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)によって精製し、化合物A22−M−B1(表IIIエントリー128)(31mg、62%収率)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 356[M+H] r.t.5.12分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.66(d,J=3.2Hz,1H)、7.38−7.45(m,2H)、7.13(d,J=1.6Hz,1H)、6.87−6.93(m,4H)、6.79−6.85(m,1H)、4.58−4.66(m,1H)、4.12(q,J=7.1Hz,2H)、3.76(s,3H)、3.65−3.73(m,1H)、3.32−3.39(m,1H)、2.76−2.91(m,2H)、1.20(t,J=7.1Hz,3H)。
A27−M−B1(表III、エントリー151)の調製:
乾燥ジメチルホルムアミド(14ml)中の、エチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるXI)(500mg,1.44mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(50mg、0.07mmol)、銅(I)ヨウ化物(41mg、0.22mmol)、1−クロロ−4−エチニルベンゼン(0.29g、2.15mmol)およびトリエチルアミン(0.58ml、5.74mmol)の混合物を脱気し、反応混合物をアルゴン雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc−CHCl)によって精製し、化合物A27−M−B1(表IIIエントリー151)(0.51g、99%収率)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 358[M+H] r.t.6.48分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.82(br.s.,1H)、7.42−7.50(m,4H)、7.37(d,J=1.6Hz,1H)、6.78(d,J=1.6Hz,1H)、4.63−4.70(m,1H)、4.11(q,J=7.1Hz,2H)、3.65−3.74(m,1H)、3.33−3.41(m,1H)、2.81−2.91(m,2H)、1.19(t,J=7.1Hz,3H)。
エチル(2E)−4−(ジホルミルアミノ)ブト−2−エノアートの調製(XV):
乾燥アセトニトリル(25ml)中の、4−ブロモクロトン酸エチル(1g、5.18mmol)、ジホルミルイミドナトリウム塩(0.59g、6.22mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.78g、5.18mmol)の溶液を、還流で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をジクロロメタンおよび水(1:1、40ml)の間で分割した。水相をジクロロメタン(3×15ml)で再抽出し、合わせた有機層をNaSO上記で乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc6:4)によって精製し、化合物エチル(2E)−4−(ジホルミルアミノ)ブト−2−エノアート(XV)が淡褐色固体(0.92g、96%収率)として得られた。代替として、EtOを濃褐色油の残渣に添加し、生成物が結晶性固体として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 186[M−H] r.t.3.36分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.01(s,2H)、6.78(dt,J=4.6,15.9Hz,1H)、5.88(dt,J=2.0,15.8Hz,1H)、4.26(dd,J=2.0,4.5Hz,2H)、4.12(q,J=7.1Hz,2H)、1.21(t,J=7.1Hz,3H)
エチル(2E)−4−アミノブト−2−エノアートトリフルオロ酢酸塩(IV)の調製:
エチル(2E)−4−(ジホルミルアミノ)ブト−2−エノアート(XV)(0.89mg、4.8mmol)のトリフルオロ酢酸−エタノール(無水)(2:1、10ml)混合物中溶液を、還流しながら一晩撹拌した(LC−MSで反応を追跡し、変換が完全に達成されたら停止した。)。溶媒を真空下で蒸発させ、化合物エチル(2E)−4−アミノブト−2−エノアートトリフルオロ酢酸塩(IV)が褐色の油(収率不明)として得られ、それ以上精製せずに次のステップで用いた。
A2−M−B2(表III、エントリー8)の調製:
誘導体A2−M−B1(表III、エントリー7)(24mg、0.07mmol)のテトラヒドロフラン−水混合物(1:1、2ml)中溶液に、水酸化リチウム(6mg、0.04mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。有機相をジクロロメタン(2×5ml)で洗浄した。水相を塩酸(1M)でpH<1に酸性化し、EtOAc(4×10ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上記で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させ、化合物A2−M−B2(表III、エントリー8)がオフホワイト固体(21mg、100%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 302[M+H] r.t.3.06分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.64(br.s.,1H)、7.45−7.50(m,2H)、7.37(d,J=1.8Hz,1H)、6.96(d,J=1.8Hz,1H)、6.88−6.94(m,2H)、4.57−4.63(m,1H)、3.76(s,3H)、3.67−3.73(m,1H)、3.37−3.42(m,1H)、2.74−2.86(m,2H)。
A5−M−B5(表III、エントリー29)の調製:
誘導体A5−M−B2(表IIIエントリー23)(45mg、0.14mmol)の乾燥混合物アセトニトリル−ジメチルホルムアミド(3:1、4ml)中溶液に、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(32mg,0.17mmol)、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHBT)(28mg、0.17mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.024ml、0.14mmol)を添加し、反応混合物を室温で10分間撹拌し、その後ピペリジン(0.028ml、0.28mmol)を添加した。反応混合物を同一温度で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、EtOAc(4×5ml)で抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を分取HPLCによって精製し、化合物A5−M−B5(表IIIエントリー29)が白色固体(13mg、23%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 397[M+H] r.t.3.74分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.50(s,1H)、8.34(s,1H)、7.51(d,J=2.9Hz,1H)、7.42(d,J=7.6Hz,2H)、7.24(t,J=8.0Hz,2H)、7.12(d,J=1.7Hz,1H)、6.92(t,J=7.3Hz,1H)、6.48(d,J=1.7Hz,1H)、4.58(tt,J=3.9,6.7Hz,1H)、3.67(ddd,J=1.1,4.3,12.9Hz,1H)、2.79(dd,J=5.7,16.1Hz,1H)、2.74(dd,J=7.1,16.1Hz,1H)、1.55(五重線,J=5.6Hz,2H)、1.37−1.48(m,4H)。
7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるV)の調製
LiOH.HO(27mg、1.12mmol)を、エチル(7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)アセタート(R1=OCHCHであるV)(0.15g,0.56mmol)のテトラヒドロフラン−水混合物(1:1、9ml)中溶液に添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。有機相をジクロロメタン(2×10ml)で洗浄した。水相を塩酸(1M)でpH<1に達するまで酸性化し、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させ、化合物7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるV)がオフホワイト固体(101mg、75%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 240[M+H] r.t.1.05分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.13(d,J=1.7Hz,1H)、8.11(d,J=1.7Hz,1H)、7.14(d,J=1.8Hz,1H)、4.70−4.79(m,1H)、3.71−3.77(m,1H)、3.44(dt,J=4.3,13.4Hz,1H)、2.80−2.96(m,2H)。
基本手順:フェネチルアミン(表Iの断片B6に対応する)の、Acid Sensitive Methoxy Benzaldehydeポリスレン樹脂(AMEBA II樹脂)への装入
4−(4−ホルミル−3−メトキシフェノキシ)ブチリルアミノメチル樹脂(コポリスチレン−1%DVB)(6.0g、5.88mmol、0.98mmol/g、1eq.)を、乾燥THF(60ml)中で懸濁させ、フェネチルアミン(29.4mmol、5eq.)を添加した。られ懸濁液を、25℃で2時間振とうした。次いで、酢酸(1.68ml、29.4mmol、5eq.)およびNaBH(AcO)(3.12g、14.7mmol、3eq.)を添加し、最終懸濁液を25℃で16時間振とうした。樹脂をTHF(2サイクル)、MeOH(2サイクル)、DCM(2サイクル)、MeOH(2サイクル)、DMF(2サイクル)およびDCM(3サイクル)によってすすぎ、次いで窒素流で乾燥させた。
上記のように調製された、3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン骨格の樹脂への装入
Figure 0005746032
7−ニトロ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるV)(0.24g,1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.34ml、2mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)(0.52g、1mmol)の乾燥N,N−ジメチルアセトアミド(7.5ml)中溶液を30分間撹拌し、次いで、実施例17(0.67mmol、1eq)の樹脂に添加し、最終懸濁液を室温で24時間振とうした。樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。次いで、樹脂を次の段階で用いた。
ニトロ基の還元:
Figure 0005746032
式(XVIII)の樹脂(0.67mmol、1eq)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のSnCl.2HOの2M溶液中で懸濁させた。最終懸濁液を室温で48時間振とうした。樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。次いで、この樹脂を次の段階で用いた。
上記の樹脂に結合した3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オンを、下記の代替の段階に従ってさらに反応させ、カルボキサミドおよびウレイド誘導体が得られた。
A11−M−B6(表III、エントリー71)の調製:
Figure 0005746032
が表IIのフラグメントA11(1.35mmol、15eq.)に対応する式(Vl)のカルボン酸を、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(0.26g、1.35mmol、15eq)および3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHBT)(0.22g、1.35mmol、15eq)の乾燥N−メチルピロリドン(NMP)(1ml)中溶液に添加し、溶液を30分間撹拌し、次いで実施例19の樹脂(0.09mmol、1eq.)に添加し、反応器(Quest210(商標)またはMiniblocks(商標))内で、室温で一晩振とうした。この樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。樹脂をTFA−DCM(1:1、2ml)溶液で懸濁させ、室温で2時間振とうした。溶液を回収し、樹脂を(同様に回収した)DCMですすぎ、第2のサイクルを実施した。最後の洗浄はMeOHで行った。集めた有機層すべてを減圧下で乾燥させ、化合物A11−M−B6(下記の表III、エントリー71を参照)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 399[M+H] r.t.2.7分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.53(s,1H)、9.74(br.s.,1H)、8.07(t,J=5.6Hz,1H)、7.67(d,J=3.5Hz,1H)、7.12−7.32(m,6H)、6.60(d,J=1.7Hz,1H)、4.48−4.67(m,1H)、3.94−4.09(m,2H)、3.66(dd,J=4.6,13.3Hz,1H)、2.81(s,6H)、2.63−2.75(m,2H)。
A17−M−B6(表III、エントリー117)の調製:
Figure 0005746032
が表IIのフラグメントA17に対応する式(VII)のイソシアナート(1.35mmol、15eq)を、実施例19の樹脂(0.09mmol、1eq)の乾燥ジクロロメタン(1ml)中懸濁液に添加した。最終懸濁液を、反応器(Quest210(商標)またはMiniblocks(商標))内で室温で一晩振とうした。樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。樹脂をTFA−DCM(1:1、2ml)溶液で懸濁させ、室温で2時間振とうした。溶液を回収し、樹脂をDCM(同様に回収した)によりすすぎ、第2のサイクルを実施した。最終洗浄をMeOHで行った。集めた有機層すべてを減圧下で乾燥させ、化合物A17−M−B6(下記の表IIIのエントリー117参照)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 463[M+H] r.t.4.02分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.29(s,1H)、8.26(s,1H)、8.07(t,J=5.7Hz,1H)、7.52(d,J=3.0Hz,1H)、7.28−7.33(m,2H)、7.10(d,J=1.8Hz,1H)、6.77−6.85(m,2H)、6.46(d,J=1.7Hz,1H)、4.50(tt,J=3.9,6.9Hz,0H)、3.70(s,4H)、3.63(ddd,J=1.3,4.2,12.8Hz,1H)。
7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるXI)の調製
LiOH.HO(63mg、1.5mmol)をエチル(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イルアセタート(R1=OCHCHであるXII)(0.26g、0.75mmol)のテトラヒドロフラン−水混合物(1:1、8ml)中溶液に添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。有機相をジクロロメタン(2×10ml)で洗浄した。水相を塩酸(1M)でpH<1に達するまで酸性化し、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させ、化合物7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるXII)がオフホワイト固体(0.23g、75%収率)として得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 321[M+H] r.t.2.52分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=12.63(br.s.,1H)、7.71(br.s.,1H)、7.14(d,J=1.7Hz,1H)、6.72(d,J=1.7Hz,1H)、4.54−4.66(m,1H)、3.59−3.70(m,1H)、3.32−3.38(m,1H)、2.76(d,J=7.0Hz,2H)。
前記のように調製した3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン骨格の樹脂への装入
Figure 0005746032
7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−カルボン酸(R1=OHであるXI)(0.92g、2.87mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.99ml、5.76mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)(1.5g、2.87mmol)の乾燥N,N−ジメチルアセトアミド(9ml)中溶液を30分間撹拌し、次いで、実施例17の樹脂(1.44mmol、1eq)に添加し、最終懸濁液を室温で24時間振とうした。樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。その後、樹脂を次の段階で用いた。
A24−M−B6(表III、エントリー135)の調製:
Figure 0005746032
ジメトキシエタン−水混合物(3:1、2ml)中の、Rが表IIの断片A24(0.37g、3mmol)に対応する式(XII)のボロン酸、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド、すなわち、ジクロロメタン(1:1)との錯体(PdCl(dppf).CHCl)(65mg、0.08mmol)、炭酸セシウム(0.52g、1.6mmol)、および実施例23からの樹脂(0.2mmol、1eq.)の混合物を、反応器(Quest 210(商標))内で80℃で一晩振とうした。樹脂を、DMF、MeOH、DCM(3回)、DCM(3回)および1,4−ジオキサン(1回)のサイクルですすぎ、窒素流下で乾燥させた。樹脂をTFA−DCM(1:1、2ml)溶液中に懸濁させ、室温で2時間振とうした。溶液を回収し、樹脂をDCM(同様に回収した)ですすぎ、第2のサイクルを実施した。最終洗浄をMeOHによって行った。集めた有機層すべてを減圧下で乾燥し、化合物A24−M−B6(下記の表IIIのエントリー135参照)が得られた。
LCMS(HPLC 方法2):m/z 376[M+H] r.t.4.17分。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.64(d,J=6.3Hz,2H)、8.11(s,1H)、8.05(d,J=6.5Hz,2H)、7.95(d,J=1.6Hz,1H)、7.88(d,1H)、7.47(d,J=1.7Hz,1H)、7.23(t,J=7.4Hz,2H)、7.15(t,J=7.3Hz,1H)、7.10(dd,J=1.5,7.4Hz,2H)、4.73(tt,J=3.7,7.1Hz,1H)、3.68(ddd,1H)。
実施例4−6、9−11、14−15および16−24に記載した手順に従い、本発明の方法ごとに何らかの適切な反応物を用いることによって、以下の表IIIの化合物も調製した。
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
R1がキラル中心を持つ置換基である場合、得られる化合物はジアステレオマーの混合物であり、これらは分取HPLCにより分離した。
ジアステレオマーを分割する場合、キラリティーは3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン骨格上を対象とする。
同様の方法で作業し、以下の化合物を調製した:
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032
Figure 0005746032

Claims (9)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 0005746032
    [式中、
    R1は−NR基であり、
    R2は、Rであり、
    ここで、
    およびRは、同一でありまたは異なり、それぞれ独立して水素、または直鎖もしくは分枝状のC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、アリール、アリールC−CアルキルおよびヘテロアリールC−Cアルキルから選択されている基であって、場合によりC −C アルキル、C −C シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールもしくはアルコキシで置換されている基であるか、またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と一緒になって、場合によりC −C アルキルもしくはアリールで置換され、且つOまたはNから選択される1個の追加ヘテロ原子またはヘテロ原子基を場合によって含有する、6から7員のヘテロシクリルを形成してもよく、
    、アリールおよびヘテロアリールから選択され、場合によりハロゲン、C −C アルキル、多フッ素化アルキル、ヘテロシクリル、多フッ素化アルコキシ、アルコキシカルボニルもしくはアルキルチオで置換されている基であり
    ここで、
    前記ヘテロシクリルは、別段の断りがない場合、1個または複数の炭素原子が窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子によって置き換えられた、3から7員の飽和または部分不飽和炭素環であり、
    前記ヘテロアリールは、N、OまたはSの中から選択される1から3個のヘテロ原子を有する、5から7員の芳香族複素環式環であって、場合によって、さらに芳香族および非芳香族炭素環式環ならびに複素環式環と縮合または結合していてもよい。]、またはその薬学的に許容される塩。
  2. R2が以下のAを伴うコードのいずれかにより示された断片であり、R1が以下のBを伴うコードのいずれかにより示された断片である、式(I)の化合物。
    Figure 0005746032
    Figure 0005746032
    Figure 0005746032
    式中、Mは、結合点を表す。
  3. 請求項1で定義された式(I)の化合物の調製方法であって、
    h)式(XI):
    Figure 0005746032
    [R1が−ORでありRがC−Cアルキルである。]の化合物を、
    h.1)式(XII):
    R2’B(OZ’’Z’’’) (XII)
    [式中、R2’はRであり、Rは請求項1で定義された通りであり、Z’’とZ’’’は、H若しくはアルキルであるか、または、これらが結合している酸素原子と一緒になって、場合によって置換された5から6員の複素環を形成してもよい、のいずれかである。]のボロン酸またはエステルと反応させて、式(Ia):
    Figure 0005746032
    [式中、R1は−ORであり、RはC−Cアルキルであり、且つR2’は上記で定義された通りである。]の化合物を得ること;
    次いで、
    m.3)得られた式(Ia)(式中、Rが−ORであり、RがC−Cアルキルである。)の化合物を、式(XV):
    HNR (XV)
    の化合物との反応によって、アミノ分解し、式(I)の対応する化合物(式中、R1が−NRであり、RおよびRが請求項1で規定したとおりである。)を得ること;
    または
    m.5)式(Ia)の化合物(式中、R1が−OH基である。)の化合物またはその対応する塩を、上記で定義された式(XV)の化合物との反応によって、アミド化し、R1が−NRであり、RおよびRが請求項1で定義したとおりである式(I)の対応する化合物を得ること;
    を含むことを特徴とする、調製方法。
  4. 請求項1で定義された式(I)の化合物またはこの薬学的に許容される塩の調製方法であって、
    v)式(XI):
    Figure 0005746032
    [式中、R1が−ORでありRがC−Cアルキルである。]の化合物を、酸性または塩基性条件下で加水分解すること;
    w)得られた酸誘導体を、式(XIX):
    (P)−CH−NHR (XIX)
    [式中、(P)は樹脂であり、Rは上記で定義された通りである。]の誘導体化ホルミルポリスチレン樹脂と反応させること;
    z)得られた式(XXIII):
    Figure 0005746032
    [式中、(P)およびRは上に記載された通りである。]の化合物を、式(XII):
    R2’’’B(OZ’’Z’’’) (XII)
    [式中、R2’’’はRであり、Rは請求項1で定義されたとおりであり、Z’’とZ’’’は請求項3で定義された通りである。]のボロン酸またはエステルと反応させること;
    x)得られた式(XXVI):
    Figure 0005746032
    化合物から酸性条件下で樹脂を開裂し、R2’’’が上記で定義された通りであり、R1が−NHRであり、且つRが上記で定義された式(I)の化合物を得ること;
    得られた式(I)の化合物を単一異性体に場合によって分離すること;
    得られた式(I)の化合物を、式(I)の異なる化合物に、および/または、所望の場合には、薬学的に許容される塩に変換すること
    を含む、調製方法。
  5. 請求項1で定義された式(I)の化合物の治療有効量、および少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤、担体および/または賦形剤を含む医薬組成物。
  6. 抗癌療法において同時、個別または逐次的に使用するための合剤として、請求項1で定義された式(I)の化合物、または請求項5で定義されたその医薬組成物、および1種または複数の化学療法剤を含む製品またはキット。
  7. プロテインキナーゼ活性の変化によって引き起こされ、および/または、それに伴う疾患を治療する薬剤の製造における、請求項1で定義された式(I)の化合物またはこの薬学的に許容される塩の使用。
  8. 式(V):
    Figure 0005746032
    [式中、R1は請求項1で定義された通りである。]の中間体。
  9. 式(XI)
    Figure 0005746032
    [式中、R1は請求項1で定義された通りである。]の中間体。
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