JP5742879B2 - 車両用の回転電機の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両の駆動源として用いられる、複数の回転電機の制御装置に関する。
従来から、車両の駆動源として、複数の回転電機が用いられる場合がある。例えば、前輪駆動用の回転電機と後輪駆動用の回転電機を用いる場合がある。アクセルペダルの踏み込み等に応じて生成されるトルク指令は、それぞれの回転電機に分配される。分配されたトルク指令に応じて、回転電機への供給電力を示す指令信号が生成される。
また、回転電機の電源としてバッテリ等の直流電源を用いる場合、直流電力を交流電力に変換するインバータが用いられる。インバータは、指令信号に応じて電力の直交変換を行う。
指令信号の周波数(指令周波数)が低周波数または0Hzのとき、インバータの特定のスイッチング素子に、長時間に亘り電流が流れる、インバータロックが生じる。このときに、スイッチング素子に大電流が流れると、スイッチング素子の過熱に繋がる。
上記のような状態は、登坂路での発進時等に生じうる。誘導型の回転電機を用いる場合、回転電機への指令信号の周波数は、回転子の回転周波数と、すべり周波数の和となる。登坂路にて停止中の車両を発進させようとする際に、ブレーキペダルを放してアクセルペダルに踏み替える。このとき、ブレーキペダルの解放により車両がわずかに登坂路をずり下がり(回転周波数:負)ながら、アクセルペダルの踏み込みにより、正のトルク指令が出力される(すべり周波数:正)。その結果、回転周波数とすべり周波数の一部または全部が相殺されて、インバータロックが生じるおそれがある。また、このような登坂路の発進時には、アクセルペダルの踏み込みが比較的強くなることがあり、これに伴って、大電流がスイッチング素子に流れ込む。
スイッチング素子の過熱を防止するために、従来から、インバータロックと大電流を検知したときに、インバータへの電流や電圧を絞る、インバータ保護制御が行われている。例えば、特許文献1では、同期型回転電機のロック状態(回転数がほぼゼロになる状態)を検知すると、インバータに印加する電力を低減させている。特許文献2では、ロック状態を検知すると、回転電機のコイルの温度と、出力トルク値とに応じて、ロック状態を許容する、ロック可能時間を算出している。特許文献3では、ロック状態を検知すると、電流が集中していないスイッチング素子に電流を振り分けている。
また、特許文献4では、誘導型の回転電機に対するすべり周波数の最大値を、電動機の温度に応じて変更させている。
ところで、インバータへの電圧や電流を絞るようなインバータ保護制御が実行されると、回転電機の出力トルクが低下する。上述した登坂路の発進時に、トルクを低下させる(細くする)と、運転者の意図とは異なる発進がなされることになり、ドライバビリティの低下に繋がる。一方で、インバータロックが生じており、かつ、大電流が流れているにも関わらず、インバータ保護制御を無効にすると、インバータの過熱のおそれがある。そこで、本発明は、インバータの過熱を抑制しつつ、登坂路での発進時などにおける、ドライバビリティの低下を従来よりも抑制することの可能な、車両用の回転電機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両の駆動源である複数の回転電機を制御する、車両用の回転電機の制御装置に関するものである。この制御装置は、運転者の駆動要求に基づくトルク指令を、前記複数の回転電機に分配するトルク分配部と、分配されたトルク指令に応じて求められるすべり周波数と前記回転電機の回転周波数から、指令周波数を求める指令演算部と、前記指令周波数に応じて電力の直交変換を行い、変換された交流電力を前記回転電機に供給するインバータと、前記指令周波数がインバータロック周波数帯に含まれるときに、前記すべり周波数を変更することで、前記指令周波数を前記インバータロック周波数帯外に切り替える、周波数切替部と、前記すべり周波数の変更に伴うトルク変動を相殺するように、前記すべり周波数が変更された回転電機以外の回転電機へのトルク指令を変更する、トルク指令変更部と、を備える。
また、上記発明において、前記指令周波数が前記インバータロック周波数帯に含まれるときに、前記周波数切替部は、前記インバータロック周波数帯の帯域幅よりも広い振幅で前記すべり周波数を変動させ、また、前記トルク指令変更部は、前記すべり周波数の変動に伴うトルク変動分を相殺するように、前記第1の回転電機以外の回転電機へのトルク指令を変動させることが好適である。
本発明によれば、インバータの過熱を抑制しつつ、登坂路の発進時等における、ドライバビリティの低下を抑制することが可能となる。
図1に、本実施の形態に係る、回転電機の制御装置10と、その制御対象である、複数の回転電機12を含むブロック図を示す。図1には、回転電機12が2台示されている。一方の回転電機12Aは、例えば、三相誘導電動機などの、誘導型の回転電機である。他方の回転電機12Bは、誘導型の回転電機であっても、同期型の回転電機であってもよい。回転電機12A、12Bは、いずれも、ハイブリッド車両や電気自動車などの、車両の駆動源として用いられる。回転電機12Aは、例えば、車両の後輪駆動用の駆動源として、また、回転電機12Bは、車両の前輪駆動用の駆動源として用いられる。
制御装置10は、トルク分配部11、指令演算部14、インバータ16、トルク指令変更部17、電流センサ18、及び回転位相検出器20を備えている。なお、上記の構成のうち、トルク分配部11及びトルク指令変更部17以外の構成は、回転電機12A、12Bごとに設けられていてよい。図1では、回転電機12B側の電流センサ18及び回転位相検出器20の図示を省略している。
インバータ16は、指令演算部14によって求められた指令信号(指令振幅及び指令周波数)に応じて電力の直交変換を行い、変換された交流電力を回転電機12に供給する、電力変換器である。インバータ16は、図示しないバッテリ等の直流電源から直流電力を受け、これを、指令信号に応じた交流電力に変換する。インバータ16は、例えば三相電圧形のインバータであって、各相のスイッチングアームにてオン/オフ駆動されるスイッチング素子を備えている。
電流センサ18は、インバータ16から回転電機12に供給される電流値を測定する。回転電機12が三相型である場合、電流センサ18は二相分の電流を測定するように構成されてよい。三相電流iU、iv、iwの瞬時値の和はゼロであるので、二相分の電流値が検出できれば、残りの相の電流値も算出することができる。図1では、V相の電流測定値iv-r及びW相の電流測定値iw-rを電流センサ18にて取得している。
回転位相検出器20は、回転電機12の回転位相θrを検出する。回転位相θrの検出は、例えば以下のようにして行う。回転電機12の回転子の回転数ωrを取得するとともに、(回転数/60)×(極数/2)の演算により、電気角周波数frを取得する。この電気角周波数frを積分することで、回転位相θr(=2πfrt+θ0、但しθ0は初期位相)を得ることができる。回転位相検出器20は、例えば、レゾルバやホール素子と、これらの測定値を演算する演算器から構成される。
トルク分配部11は、運転者の駆動要求に基づくトルク指令値Trqcom0を、複数の回転電機12に分配する。トルク指令値Trqcom0は、例えば、車両のアクセルペダル13の踏み込み量(駆動要求)等から、図示しない電子制御ユニット(ECU)によって演算される。また、図1に示す実施形態では、トルク分配部11は、受信したトルク指令値Trqcom0を、回転電機12Aのトルク指令値Trqcom1及び回転電機12Bのトルク指令値Trqcom2に分配する。トルク分配部11は、マイクロコンピュータ等の演算回路や、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などの記憶手段を含んで構成される。
トルク分配部11が、トルク指令値Trqcom0を、複数のトルク指令に分ける際の分配率は、車両の運転状態や駆動要求に応じて定められる。例えば、前輪がスリップしたときは、前輪を駆動させる回転電機12Bへの分配率を低くするとともに、後輪を駆動させる回転電機12Aへの分配率を高めに設定する。
トルク指令変更部17は、後述するインバータロック回避制御の実行時に、トルク分配部11によって分配されたトルク指令値を変更する。図1では、トルク分配部11及びトルク指令変更部17が、独立した構成として示されているが、トルク分配部11を構成する演算回路や記憶手段の一部として、トルク指令変更部17を組み込んでもよい。
指令演算部14は、トルク分配部11から送られたトルク指令値から、指令信号を出力して、回転電機12の動作を制御する。指令演算部14は、トルク分配部11と同様に、マイクロコンピュータ等の演算回路や、RAM及びROMなどの記憶手段を含んで構成される。
指令演算部14は、周波数切替部15、マップ参照部22、二相/三相変換部24、PWM信号発生部26、三相/二相変換部28、及び積分器32を備える。なお、制御対象となる回転電機12が同期型である場合、上記の構成から、周波数切替部15や、積分器32を省略してもよい。
二相/三相変換部24は、マップ参照部22から出力されたd軸電流及びq軸電流の指令値(いずれも振幅)id-com及びiq-comと、電流センサ18から三相/二相変換部28を経由して送られた、d軸電流及びq軸電流の測定値(いずれも振幅)id-r及びiq-rとの差分値を、三相の指令信号に変換する。この変換に当たり、二相/三相変換部24は、後述する回転電機12Aの磁束の位相θcomを取得し、これに基づいて、dq座標系から静止座標系である三相座標系に指令値を変換する。
また、インバータ16が電圧形である場合には、d軸電流及びq軸電流の指令値と測定値との差分値を、二相/三相変換部24への入力前に、比例積分処理(PI制御処理)により電圧値とする。この電圧値が、二相/三相変換部24によって、三相の電圧値に変換される。
PWM信号発生部26は、二相/三相変換部24から出力された三相の指令信号に応じたPWM指令信号を、インバータ16に対して出力する。例えば、三相の指令信号と、図示しない発振器から出力された搬送波とを比較することで、インバータ16のスイッチング素子のオン/オフのタイミング(デューティ比)が定められたPWM指令信号を出力する。
三相/二相変換部28は、電流センサ18により取得された三相電流測定値iv-r、iw-r及びこれらから算出されたU相電流値iu-rを、二相電流測定値id-r及びiq-rに変換する。ここで、三相/二相変換部28は、二相/三相変換部24と同様に、回転電機12の磁束の位相θcomを取得し、これに基づいて、静止座標系である三相座標系からdq座標系への変換を行う。
積分器32は、マップ参照部22から出力された、すべり周波数指令値fs-comを積分して、すべり角位相の指令値θs-com(=2πfs-comt+θ0、但しθ0は初期位相)を出力する。ここで、すべり周波数指令値fs-comは、電気角周波数(=機械角周波数×(極数/2))であるものとする。すべり角位相の指令値θs-comと、回転位相検出器20により取得された回転位相θrとが足し合わされて、回転電機12の磁束の位相θcomが算出される。なお、以下では、磁束の位相θcomの周波数成分fcomを、「指令周波数」と呼ぶ。
マップ参照部22は、回転電機12に分配されたトルク指令値Trqcomに応じた指令信号を出力する。マップ参照部22は、受信したトルク指令値Trqcomと、「指令信号マップ」に基づいて、d軸電流及びq軸電流の振幅指令値id-com及びiq-com、並びに、すべり周波数指令値fs-comを求める。
「指令信号マップ」について説明する。図2には、回転電機12Aのトルク−すべり特性が、電流値ごとに示されている。電流値が等しい点を結んだカーブを、ここでは「等電流ライン」と呼ぶ。誘導型の回転電機12では、すべり周波数に応じて回転電機12の出力効率が変化することが知られている。
ここで、複数の等電流ライン上の、所定の出力効率点を結んだカーブを作成する。例えば、それぞれの等電流ライン上の、最大出力効率η1を結んだカーブを作成する。本実施形態では、上記カーブを「指令信号マップ」と呼ぶ。「指令信号マップ」は、例えば、数式または表(テーブル)の形式で、図示しないROMなどの記憶手段に格納される。
回転電機12Aに分配されたトルク指令値Trqcom1を図2の縦軸にプロットして横軸と平行に延ばし、指令信号マップ(出力効率η1)との交点を求める。この交点を求めることで、トルク指令値Trqcom1を、出力効率η1で出力するための、すべり周波数指令値fs-com=fs-com1と電流指令値i1-com=i3とを求めることができる。
電流指令値i1-comは、回転電機12の固定子側(一次側)の電流値であって、所定の変換処理を経て、d軸電流及びq軸電流の振幅指令値id-com及びiq-comに変換される。例えば、回転電機12をベクトル制御する場合には、すべり周波数の指令値fs-comを用いて、電流指令値i1-comをトルク電流成分と励磁電流成分とに分解し、前者をq軸電流の指令値iq-com、後者をd軸電流の指令値id-comとする。また、これに代えて、id-com=i1-com、及びiq-com=0と設定してもよい。
図1に戻り、周波数切替部15は、インバータロック回避制御時に、指令周波数fcomをインバータロック周波数帯外に切り替える。図1に示す実施形態では、周波数切替部15は、マップ参照部22とは独立した構成として記載されているが、マップ参照部22内に、周波数切替部15を組み込んでもよい。
インバータロック回避制御について説明する。すべり周波数の指令値fs-comと回転電機12の回転周波数frの和からなる、指令周波数fcom(磁束の位相θcomの周波数成分)が、インバータロック周波数帯に含まれ、かつ、大電流が供給されているとき、つまり、インバータ保護制御が実行されそうなときに、周波数切替部15は、指令周波数fcomを、インバータロック周波数帯外に切り替える。このとき、トルク指令変更部17は、指令周波数fcomの切り替えに伴うトルク変動を相殺するように、指令周波数fcomの切り替えが行われた回転電機以外の回転電機のトルク指令を変更する。
インバータロックとは、指令周波数fcomが低周波数又は0Hzであって、インバータ16の特定のスイッチング素子に長時間に亘り電流が流れる状態を指す。インバータロック周波数帯は、インバータロックが生じる周波数帯を指しており、例えば、±10Hz以内の範囲を指す。
指令周波数fcomは、回転電機12の磁束の位相θcom(=2πfcomt+θ0)を微分することで得ることができる。周波数切替部15は、位相θcomを微分演算する微分器30から指令周波数fcomを取得するとともに、指令周波数fcomの値に応じて、インバータロック回避制御を行う。
周波数切替部15は、指令周波数fcomが、インバータロック周波数帯に含まれたときに、すべり周波数の指令値fs-comを変更することで、指令周波数fcom(=fs-com+fr)をインバータロック周波数帯外に切り替える。なお、ここでは、すべり周波数の指令値fs-com、回転電機12の回転周波数fr、及び、指令周波数fcomは、いずれも電気角周波数であるものとする。
すべり周波数の指令値fs-comの変更は、例えば以下のようにして行う。回転電機12Aを例にとると、インバータロック周波数帯は、回転電機12Aやインバータ16の性能試験等によって予め求められている。図2や図3では、回転電機12Aのインバータロック周波数帯の上限値をA[Hz]、下限値を−A[Hz]で表す。また、図3の最上段では、インバータロック周波数帯を、斜線のハッチングにて示す。
周波数切替部15は、上限値Aや下限値−Aにマージン値C[Hz]を加味して、これらの値を現在のすべり周波数の指令値fs-com1にそれぞれ加える。図2では、すべり周波数指令値fs-com1にA+C[Hz]を加えたものを、上側すべり周波数指令値fs-u1とし、また、すべり周波数指令値fs-com1に−A−C[Hz]を加えたものを、下側すべり周波数指令値fs-b1としている。現在のすべり周波数指令値fs-com1を、上側すべり周波数指令値fs-u1または下側すべり周波数指令値fs-b1に切り替えることで、指令周波数fcom1を、インバータロック周波数帯外に切り替えることができる。図3では、現在のすべり周波数指令値fs-com1を、時刻t1にて、上側すべり周波数指令値fs-u1に切り替えている。
また、図2に示されるように、すべり周波数のシフトに伴って、等電流ラインが変更する場合がある。例えば、上側すべり周波数指令値fs-u1に対応する電流指令値i1-comはi3からi4に変更される。また、下側すべり周波数指令値fs-b1に対応する電流指令値i1-comはi3からi2に変更される。変更後の電流指令値i1-comに応じて、d軸電流及びq軸電流の振幅指令値id-com及びiq-comも変更される。
さらに、回転電機12Aのすべり周波数指令値fs-com1を、上側すべり周波数指令値fs-u1または下側すべり周波数指令値fs-b1に切り替えることで、図2や、図3の3段目のタイムチャートに示されているように、回転電機12Aのトルク指令値が変更される。具体的には、現在のすべり周波数を、上側すべり周波数指令値fs-u1に切り替えると、トルク指令値は、切り替え前のトルク指令値Trqcom1よりも大きい、上側トルク指令値Trqu1となる。また、現在のすべり周波数を、下側すべり周波数指令値fs-b1に切り替えると、トルク指令値は、切り替え前のトルク指令値Trqcom1よりも小さい、下側トルク指令値Trqb1となる。図3では、切り替え前のトルク指令値Trqcom1が、上側トルク指令値Trqu1に変更されている。
回転電機12Aに対するすべり周波数の切り替えに伴うトルク変動を相殺するために、トルク指令変更部17は、回転電機12Bのトルク指令値Trqcom2を変更する。例えば、図3の最下段に示すように、回転電機12Bのトルク指令値Trqcom2を、下側トルク指令値Trqb2に低減させる。下側トルク指令値Trqb2は、例えば、回転電機12Aのトルク増加分ΔTrqだけ、回転電機12Bのトルク指令値Trqcom2を低減させたもの(Trqb2=Trqcom2−ΔTrq)であってよい。
なお、上記の実施形態では、回転電機12Aに対するすべり周波数の切り替えに伴うトルク変動を、1台の回転電機により相殺していたが、この形態に限られない。回転電機12Aのトルク変動を、複数の回転電機により相殺する場合には、例えば、回転電機12Aのトルク増加分ΔTrqを、均等割りや定格出力等に応じて分けて、それぞれの回転電機へのトルク減少分としてもよい。
このように、本実施形態では、すべり周波数を変更させることで、インバータ保護制御の実行を回避している。また、すべり周波数の変更に伴う回転電機12Aのトルク変動分を、他の回転電機12Bに相殺させることで、ドライバビリティの低下を防ぐことが可能となる。
なお、本実施形態におけるトルク変動の相殺とは、すべり周波数を変更させた回転電機のトルク変動と、それ以外の回転電機のトルク変動の差が0になる場合のみに限られない。例えば、ドライバビリティに影響を与えない程度の差分を許容するものであってよい。具体的には、すべり周波数を変更させた回転電機のトルク変動と、それ以外の回転電機のトルク変動の差が、回転電機全体の総要求トルクの10%未満である場合を、本実施形態における、トルク変動の相殺に含んでよい。
次に、インバータロック回避制御の実行可否を判定する判定フローを、図4に例示する。まず、マップ参照部22は、回転電機12Aへのトルク指令値Trqcom1と指令信号マップから、すべり周波数指令値fs-com1を求める。さらに、マップ参照部22は、すべり周波数指令値fs-com1に周波数A+C[Hz]を加えた、上側すべり周波数指令値fs-u1と、すべり周波数指令値fs-com1から周波数A+C[Hz]を減じた(−A−Cを加えた)、下側すべり周波数指令値fs-b1を求める。
マップ参照部22は、上側すべり周波数指令値fs-u1と指令信号マップから、上側トルク指令値Trqu1を求める。同様にして、マップ参照部22は、下側すべり周波数指令値fs-b1と指令信号マップから、下側トルク指令値Trqb1を求める(S10)。上側トルク指令値Trqu1及び下側トルク指令値Trqb1は、トルク指令変更部17に送られる。
トルク指令変更部17は、アクセルペダル13の踏み込み量などから求められたトルク指令値Trqcom0と、回転電機12Aの上側トルク指令値Trqu1から、回転電機12Bのトルク指令値(下側トルク指令値Trqb2)を求める(S12)。同様にして、トルク指令値Trqcom0と、回転電機12Aの下側トルク指令値Trqb1から、回転電機12Bのトルク指令値(上側トルク指令値Trqu2)を求める。
次に、周波数切替部15は、インバータロック回避制御の可否判定を行う(S14)。具体的には、周波数切替部15は、以下の2つの判定処理を行う。第1の判定処理として、回転電機12Aに対する指令周波数fcom1が、インバータロック周波数帯に含まれているか否かを判定する。第2の判定処理として、回転電機12Aに送られる相電流が閾値以上であるか否かを判定する。なお、フローを簡略化する目的で、第2の判定処理を省略してもよい。
インバータロック時には、特定のスイッチング素子に、長時間に亘り電流が流れる。このとき、そのスイッチング素子に、大電流が流れると、スイッチング素子の過熱に繋がるので、インバータ保護制御が実行される。つまり、特定のスイッチング素子に、(1)長時間に亘り、(2)大電流が流れると、インバータ保護制御が実行される。このことから、(1)特定のスイッチング素子に長時間に亘り電流が流れていても、(2)’その電流値が小さければ、インバータ保護制御は実行されない。そこで、図4に示す実施形態では、スイッチング素子に流れる電流値が、過熱には至らないような低い値である場合、インバータロック回避制御を行わないこととしている。具体的には、周波数切替部15は、電流センサ18から取得した電流測定値iv-r及びiw-r、並びに、これらの測定値から算出したU相の電流測定値iu-rのいずれか一つが、予め定めた閾値以上であるか否かを判定する。
第1及び第2の判定処理結果の少なくともどちらか一方が「no」である場合、インバータ保護制御の実行には至らないと判断できる。この場合、周波数切替部15は、インバータロック回避制御を実行しない旨の信号を、マップ参照部22に送る。マップ参照部22は、トルク分配部11から送られたトルク指令値Trqcom1に基づいて、回転電機12Aへの指令信号の算出を行う(S16)。同様にして、トルク指令値Trqcom2に基づいて、回転電機12Bへの指令信号の算出が行われる。
一方、第1及び第2の判定処理結果が、両者とも「yes」である場合、周波数切替部15は、インバータロック回避制御を実行する。すなわち、すべり周波数指令値fs-com1を、上側すべり周波数指令値fs-u1または下側すべり周波数指令値fs-b1に切り替える。これを受けて、マップ参照部22は、切り替えたすべり周波数に対応するトルク指令値、つまり、上側トルク指令値Trqu1及び下側トルク指令値Trqb1のどちらかを、トルク指令変更部17に送る。
トルク指令変更部17では、回転電機12Aのトルク変動を相殺するトルク指令値を、回転電機12Bのトルク指令値に設定する。すなわち、回転電機12Aの上側トルク指令値Trqu1に対して下側トルク指令値Trqb2を、また、回転電機12Aの下側トルク指令値Trqb1に対して上側トルク指令値Trqu2を選択する(S18)。
なお、図4の判定フローでは、インバータロック回避制御の可否判定(S14)の前に、回転電機12Aの上側及び下側トルク指令値の算出(S10)と、回転電機12Bの上側及び下側トルク指令値の算出(S12)を行っていたが、ステップS14にてインバータロック回避制御の実行判定がなされた後に、ステップS10及びステップS12を実行するようにしてもよい。
図5には、図3とは異なる、インバータロック回避制御の例が示されている。ここでは、周波数切替部15は、インバータロック周波数帯の帯域幅よりも広い振幅で、すべり周波数指令値を変動させている。図5の第2段目のタイムチャートでは、すべり周波数の振幅を、2(A+C)に設定している。このようにすることで、図5の最上段に示すように、指令周波数は、定期的にインバータロック周波数帯から抜けることができる。この、インバータロック周波数帯から抜けたときに(交流周波数が増加したときに)、電流位相が変化して、インバータロック時に電流が集中していた相以外の他相に電流が分散する。電流の分散により、電流集中相の過熱が緩和される。
また、図5の第3段目のタイムチャートに示されているように、すべり周波数の変動に伴い、回転電機12Aのトルク指令値も変動する。そこで、トルク指令変更部17は、回転電機12Aのトルク指令値の変動を相殺するように、回転電機12Bのトルク指令値を変動させる。例えば、図5の第4段目のタイムチャートに示されているように、トルク指令変更部17は、回転電機12Aのトルク指令値の変動波形を反転させた波形となるように、回転電機12Bのトルク指令値を変動させる。
図5によるインバータロック回避制御の実行可否を判定する判定フローを、図6に示す。図4の判定フローとの差異は、ステップS20のみである。ステップS14にて、インバータロック回避制御の実行判定がなされると、周波数切替部15は、上側すべり周波数指令値fs-u1と下側すべり周波数指令値fs-b1の間で、すべり周波数を変動させる。マップ参照部22は、すべり周波数の変動に伴い、トルク指令値を、上側トルク指令値Trqu1と下側トルク指令値Trqb1との間で変動させる。
トルク指令変更部17は、回転電機12Aのトルク指令値の変動と同期して、回転電機12Bの下側トルク指令値Trqb2と上側トルク指令値Trqu2との間でトルク指令値を変動させる。このようにすることで、回転電機のトルクを維持しつつ、インバータ保護制御の作動を回避することが可能となる。また、トルク指令の変動により、大電流が流れる時間が定期的に途切れることから、回転電機12B側のインバータ16の過熱も抑制することが可能となる。
10 制御装置、11 トルク分配部、12 回転電機、14 指令演算部、15 周波数切替部、16 インバータ、17 トルク指令変更部、22 マップ参照部。
Claims (2)
- 車両の駆動源である複数の回転電機を制御する、車両用の回転電機の制御装置であって、
運転者の駆動要求に基づくトルク指令を、前記複数の回転電機に分配するトルク分配部と、
分配されたトルク指令に応じて求められるすべり周波数と、前記回転電機の回転周波数から、指令周波数を求める指令演算部と、
前記指令周波数に応じて電力の直交変換を行い、変換された交流電力を前記回転電機に供給するインバータと、
前記指令周波数がインバータロック周波数帯に含まれるときに、前記すべり周波数を変更することで、前記指令周波数を前記インバータロック周波数帯外に切り替える、周波数切替部と、
前記すべり周波数の変更に伴うトルク変動を相殺するように、前記すべり周波数が変更された回転電機以外の回転電機へのトルク指令を変更する、トルク指令変更部と、
を備えることを特徴とする、車両用の回転電機の制御装置。 - 請求項1に記載の、車両用の回転電機の制御装置であって、
前記指令周波数が前記インバータロック周波数帯に含まれるときに、前記周波数切替部は、前記インバータロック周波数帯の帯域幅よりも広い振幅で前記すべり周波数を変動させ、
前記トルク指令変更部は、前記すべり周波数の変動に伴うトルク変動分を相殺するように、前記すべり周波数が変更された回転電機以外の回転電機へのトルク指令を変動させることを特徴とする、車両用の回転電機の制御装置。
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