JP5740425B2 - 距離検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、所定の場所を通過する物体を検出する距離検出装置に関する。
現在、人の通行を管理するために、通行制御装置が用いられている。通行制御装置は、例えば、鉄道、空港、または施設などの特定のエリアの出入口などに設けられている。通行制御装置としての自動改札装置は、例えば、利用者の所持する情報記憶媒体を読み取り、利用者の通行の可否を判定する。自動改札装置は、通行可と判定した場合、扉を開き利用者の通行を促し、通行不可と判定した場合、扉を閉じて利用者の通行を阻止する。
自動改札装置では、情報記憶媒体の所持者と扉により通行を制御する人物とを対応付ける必要があり、この為に、本体の側面に利用者及び移動物体の通過状態を検出するための複数のセンサを備える技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−140171号公報
上記した自動改札装置は、検知領域に人または物が存在するか否かを各センサ毎に判定する。自動改札装置は、センサにより取得する明るさのレベルが基準値以下である場合、人または物が存在すると判定するもので、これらのセンサは、自動改札装置が並べられて形成される通路の通行方向に沿って所定間隔をおいて配置されている。
自動改札装置は、隣接するセンサで基準値以下の明るさを検知した場合、同じ人物、または物をそれぞれのセンサにより検知していると判断する。これにより、上記した自動改札装置は、移動する人または物の位置を検出する。
しかし、上記した自動改札装置は、複数並べられた照明部に対応するように、光を受光する受光素子を複数備えている。この為、検出するポイントを増やすために照明部を増設する場合、受光素子も照明部と同じだけ増設する必要がある。この為、コストが嵩むという問題がある。
そこで、本発明の目的は、所定の場所を通過する物体までの距離を検出する距離検出装置を提供することにある。
一実施形態に係る距離検出装置は、対面して設けられる一対の本体のうちの一方の本体から検出すべき対象物までの距離及び対象物の高さを算出する距離検出装置であって、前記本体に設けられ、互いに異なる仰角をもった状態で設置され、それぞれビーム状の光を照射する複数の第1の照明部と、前記本体の前記複数の第1の照明部よりも下方に前記複数の第1の照明部の光軸と異なる光軸を持つように設けられ、対象物を含む所定範囲の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像中の前記複数の第1の照明部により照明された対象物の複数の輝点の座標と、前記複数の第1の照明部の前記仰角と、前記撮像部の光軸の角度と、に基づいて、前記複数の輝点の高さと前記撮像部から前記複数の輝点までの水平方向の距離を検出する検出部と、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る通過検出装置の構成例について説明するためのブロック図である。 図2は、図1に示す通過検出装置により形成される通路を人物が通過する例について説明するための説明図である。 図3は、図1に示す通過検出装置概観を示す図である。 図4は、画像処理部により行われる画像処理について説明するための説明図である。 図5は、1対の通行制御装置により形成される通路を上部から見た図である。 図6は、1対の通行制御装置により形成される通路を通行方向から見た図である。 図7は、図1に示す通行制御装置により撮像された画像について説明するための説明図である。 図8は、1対の通行制御装置により形成される通路を通行方向から見た図である。 図9は、1対の通行制御装置により形成される通路を通行方向から見た図である。 図10は、1対の通行制御装置により形成される通路を上部から見た図である。 図11は、図1に示す通行制御装置の動作について説明するためのフローチャートである。 図12は、通行制御装置の他の例の概観を示す図である。 図13は、通行制御装置のさらに他の例の概観を示す図である。 図14は、通行制御装置のさらに他の例の概観を示す図である。 図15は、通行制御装置のさらに他の例の概観を示す図である。 図16は、第2の実施形態に係る通過検出装置の構成例について説明するためのブロック図である。 図17は、1対の通行制御装置により形成される通路を上部から見た図である。 図18は、1対の通行制御装置により形成される通路を通行方向から見た図である。 図19は、図16に示す通行制御装置により撮像された画像について説明するための説明図である。 図20は、1対の通行制御装置により形成される通路を上部から見た図である。 図21は、1対の通行制御装置により形成される通路を通行方向から見た図である。 図22は、1対の通行制御装置により形成される通路を上部から見た図である。 図23は、図20乃至図22に示す通行制御装置により撮像された画像について説明するための説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る通過検出装置について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る通過検出装置100の構成例について説明するためのブロック図である。
図1に示すように、通過検出装置100は、第1の照明部1、第2の照明部2、照明制御部4、撮像部5、撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、および制御部9などを備えている。画像入力部7、画像処理部8、及び制御部9は、バス10などを介して互いに接続されている。
図2は、図1に示す通過検出装置100の一対の本体101、102により形成される通路を人物が通過する例について説明するための説明図である。
図3は、図1に示す通過検出装置100の概観を示す図である。
第1の照明部1は、図3に示すように、通過検出装置100の一方の本体101の通路側に設置される。第1の照明部1は、例えば、指向性を有する近赤外の光を発するLight Emitting Diode(LED)などにより構成される。第1の照明部1は、仰角をもった状態で通過検出装置100の一方の本体101の通路側に設置される。即ち、第1の照明部1は、指向性を有する近赤外の光を所定の角度で発する。
なお、第1の照明部1は、集光レンズなどを備えている。第1の照明部1から発せられる光は、集光レンズにより集光される。第1の照明部1から発せられる光は、最大距離(一対の本体101、102により形成される通路の幅程度)において照射範囲の半径が数cm程度のビーム状である。
第2の照明部2は、図3に示すように、一方の本体101の通路側で、かつ撮像部5の設置位置よりも下方に複数水平に並べられた状態で設置される。第2の照明部2は、例えば、指向性を有する近赤外の光を発するLight Emitting Diode(LED)などを備えており、一対の本体101、102により形成される通路の通行方向に沿って水平に複数設置される。即ち、第2の照明部2は、指向性を有する近赤外の光を反対側の本体102に向けて水平に発する。
なお、第2の照明部2は、集光レンズなどを備えており、第2の照明部2から発せられる光は、集光レンズにより集光され、最大距離(一対の本体101、102により形成される通路の幅程度)において照射範囲の半径が数cm程度のビーム状である。
照明制御部4は、第1の照明部1及び第2の照明部2の点灯のタイミング、及び照射強度を制御するもので、例えば、カウンターICを実装した電気基板などを備えている。また、照明制御部4は、第1の照明部1及び第2の照明部2に流す電流のONとOFFとを切り替えることにより、照明が点灯するタイミングを制御しており、電流値を調整することにより、照明の発光強度を変えることができる。
撮像部5は、図3に示すように、通過検出装置100の一方の本体101の通路側に設置されており、例えば、CCD、またはCMOSなどのエリアイメージセンサを備えたカメラなどを備えている。また、撮像部5は、レンズなどの光学系により受光した光をエリアイメージセンサに結像させるもので、エリアイメージセンサの各画素は、受光した光を電気信号、即ち画像に変換し、ディジタル信号として出力する。また、撮像部5の備えるカメラがアナログカメラである場合、例えば、A/D変換器により信号をディジタル化して出力する。
撮像制御部6は、撮像部5による撮像のタイミングの制御や、撮像部5のエリアイメージセンサのゲインなどの制御を行う。また、撮像制御部6は、複数のカメラの水平同期信号や垂直同期信号を共通化することにより当該カメラの同時性を保証することが可能である。撮像制御部6の同時性の制御は、例えば、パルスジェネレータにより同期信号を分配するなどして実現が可能である。また、撮像制御部6は、照明制御部4と信号の同期を取ることにより、第1の照明部1及び第2の照明部2に同期させて撮像部5による撮像を行うことができる。
画像入力部7は、撮像部5により取得された画像を逐次取り込むもので、例えば、画像を一時的に保存するメモリ、及びタイミング信号発生部などを備えている。タイミング信号発生部は、画像を取り込むタイミンングを制御するためのタイミング信号を発生させる。
画像処理部8は、画像入力部7により入力された画像に対して種々の画像処理を行う。例えば、画像処理部8は、入力画像に対して2値化処理、及びラベリング処理を施す。さらに、画像処理部8は、ラベリング処理によりラベリングされた各領域の重心をそれぞれ特定する。
制御部9は、照明制御部4、撮像制御部6、画像処理部8の動作を総合的に制御するもので、記憶手段として機能するメモリを備えている。このメモリは、例えば、ROM、RAM、及び不揮発性メモリなどにより構成され、ROMは、制御用のプログラム、および制御データなどを予め記憶しており、RAMは、ワーキングメモリとして機能し、制御部9が処理中のデータなどを一時保管する。また、不揮発性メモリは、本装置の処理結果などを記憶するものである。
制御部9は、画像処理部8により特定した重心の位置に基づいて、通過検出装置100の本体から対象物までの距離を算出するとともに、算出した距離に基づいて通路を通過する人、または物の本体間方向の厚さ等を算出する。
図4は、画像処理部8により行われる画像処理について説明するための説明図である。図4(A)は、画像入力部7から入力される入力画像の例を示す図である。画像処理部8は、図4(A)に示すような画像が入力された場合、入力画像に対して2値化処理を行う。即ち、画像処理部8は、図示しないメモリに記憶されている閾値と入力画像の各画素の値とを比較し、閾値未満の画素を「0(暗)」、閾値以上の画素を「1(明)」に置き換える。
なお、ここでは、第1の照明部1からの照射光が通路を通過している人物によって反射される箇所および第2の照明部2により照明されている箇所が「明」になり、その他の箇所が「暗」になるような閾値がメモリに設定されている。上記した2値化処理により、図4(B)に示すような画像が得られる。図4(B)は、2値化処理が施された画像の例を示す図である。
次に、画像処理部8は、2値化を施した画像に対してラベリング処理を行う。即ち、画像処理部8は、図4(B)に示す画像において「明」となっている画素でラベルを付加していない画素を一つ見つけ、ラベルを付加する。画像処理部8は、ラベルを付加した画素に連結している4近傍の画素のうちの「明」の画素に同じラベルを付加する。
この処理を画像全体に行うことにより、「明」の領域(輝点)をグループとして分類する。上記したラベリング処理により、図4(C)に示すようなデータが得られる。図4(C)は、ラベリング処理により画素毎に付加されたラベル情報の例を示す図である。図では4つの領域が照明位置として検出されている。
なお、本実施形態では、「明」の画素の4近傍の画素にラベルを付加するようにラベリング処理を行ったが、これに限定されない。ラベリング処理は、如何なる範囲で行われてもよい。照明のサイズ、照明の光の均一度、ノイズの影響などにより画素にばらつきが出る可能性があるため、ラベリング処理を行う範囲は、例えば、周囲8画素、または周囲24画素など、適宜設定することができる。
画像処理部8は、ラベル情報に基づいて、各グループの重心を算出する重心算出処理を行う。即ち、画像処理部8は、領域内の各画素の座標と画素数とに基づいて、各照明の中心の座標(重心)を求める。
図4(D)は、ラベリング処理により分類された1つの領域を示す図である。図4(D)に示すように、分類された領域の中に5つの画素が存在している。この領域の重心の座標を(Xc、Yc)とし、領域内の各画素の座標を(Xi、Yi)とし、領域内の画素数をnとした場合、下記の数式1及び数式2が成り立つ。
Figure 0005740425
Figure 0005740425
上記の数式1及び数式2により、重心(Xc、Yc)を特定することができる。
次に、本装置から対象物までの距離の求め方について説明する。本実施形態では、三角測距の原理を用いて本装置から対象物までの距離を求める方法について説明するが、距離を求める方法は、他の如何なる方法であってもよい。
図5及び図6は、1対の本体101、102により形成される通路を対象物(人物)が通過する例について説明するための説明図である。
図5(A)及び図5(B)は、1対の本体101、102により形成される通路を上部から見た図である。
また、図6(A)及び図6(B)は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図である。
なお、図5(A)及び図6(A)は、本体101から人物までの距離が近い場合について示しており、また、図5(B)及び図6(B)は、本体101から人物までの距離が遠い場合について示している。
図5(A)及び図6(A)に示すように、人物が撮像部5の撮像範囲内に存在し、かつ人物が一方の本体101の近くを通行している場合、複数設置されている第2の照明部2のうちの3つが人物を照射しており、また第1の照明部1も人物を照射している。図5(A)及び図6(A)に示すような例において撮像部5により撮像をした場合、図7(A)に示すような画像が撮像される。
また、図5(B)及び図6(B)に示すように、人物が撮像部5の撮像範囲内に存在し、かつ人物が一方の本体101から遠くを通行している場合、複数設置されている第2の照明部2のうちの3つが人物を照射しており、また第1の照明部1も人物を照射している。図5(B)及び図6(B)に示すような例において撮像部5により撮像をした場合、図7(B)に示すような画像が撮像される。
制御部9は、図7(A)及び図7(B)に示す入力画像に基づいて本体から人物までの距離、及び第1の照明部による人物の照明位置の高さを算出する。
図7(A)は、図5(A)及び図6(A)に示す例において撮像された画像について説明するための説明図である。図7(B)は、図5(B)及び図6(B)に示す例において撮像された画像について説明するための説明図である。
図7(A)及び図7(B)に示す点Fは、撮像部5の画面の中心点である。図7(A)に示すように、図5(A)及び図6(A)に示す例では、人物が装置本体に近い為、輝点が焦点Fから離れて写り込んでいる。図7(B)に示すように、図5(B)及び図6(B)に示す例では、人物が装置本体から遠い為、輝点が中心点Fに近く写り込んでいる。
図7(A)及び図7(B)に示すように、中心点Fより上側に、第1の照明部1により照明されている輝点Pが写り込んでおり、また、中心点Fより下側に、第2の照明部2により照明されている輝点Qが写り込んでいる。なお、第2の照明部2は、通過検出装置100の本体101の側面に複数並べられている為、輝点Qが複数写りこんでいる。
上記したように、本体101と対象物との距離によって、画像に移り込む輝点の座標が変化する。即ち、輝点の座標に基づいて、本体101と対象物との距離を逆算により求めることができる。また、輝点の座標に基づいて、対象物における照明位置の高さを逆算により求めることができる。
図8は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図である。ここでは、第1の照明部1による照明に基づいて、対象物と装置本体との距離、及び照明位置の高さを算出する方法について説明する。
まず、撮像部5から人物までの距離Laを求める。なお、カメラ位置とは、カメラの中心点を示す。
第1の照明部1の照射方向と水平とが成す角(照射角)をθLとする。また、照明位置Pと撮像部5とを結ぶ線と水平とが成す角をθaとする。またさらに、第1の照明部1と撮像部5との高さ方向の距離をDsとする。この場合、下記の数式3が成り立つ。
tan(θa)=(La・tanθL+Ds)/La ・・・(数式3)
ここで、撮像部5から撮像部の光軸方向(画面の中心点Fの方向)のある点F´までの距離をLcとし、撮像部5の光軸と水平とが成す角をθelとする。また、距離Lcにおける撮像部の光軸方向と直行する方向のF´点での面をフレーム面とし、撮像部5と照明位置Pとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる点をP´とする。この場合、点P´と点F´との距離Daは、下記の数式4のように表される。
Lc・tan(θa-θel)=Da ・・・(数式4)
ここで、撮像部5の画角をθverとする。またさらに、撮像部5の光軸とで1/2θverの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をR´とする。この場合、点R´と点F´との距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Dverは、下記の数式5のように表される。
Dver=Lc・tan(θver/2) ・・・(数式5)
図7A及び図7Bに示す画像のX軸方向(横方向)のピクセル数を2Nhorとし、図7A及び図7Bに示す画像のY軸方向(縦方向)のピクセル数を2Nverとする。また、図7A及び図7Bに示す画像において、照明位置Pの重心と中心点Fとの距離(ピクセル数)をN1とする。この場合、距離Dverと距離Daとの間に、下記の数式6のような関係が成り立つ。
Da/Dver=N1/Nver ・・・(数式6)
上記の数式3乃至数式6をLaについて解くと、下記の数式7のように表される。
La=Ds・(C1・tanθel-1)/[C1・(1+tanθL・tanθel)+ tanθel- tanθL]
・・・(数式7) なお、C1は、下記の数式8により表される。
C1=N1・tan(θver/2)/Nver ・・・(数式8)
θel、θL、θver及びDsは、第1の照明部1及び撮像部5の設置状態などの条件に基づく定数である。また、N1/Nverは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5により取得した画像に基づいて、撮像部5から照明位置Pまでの水平方向の距離Laを算出することができる。
次に照明位置Pの高さDhを算出する。撮像部5の設置位置の高さをDcamとすると、照明位置Pの高さDhは、下記の数式9により算出される。
Dh=Dcam+ La・tanθL+Ds ・・・(数式9)
上記したように、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5により撮像した画像に写り込んでいる第1の照明部1により照明されている照明位置Pの重心の座標と中心点Fとの距離に基づいて、通過する人物(対象物)の照明位置の高さDh、及び、撮像部5との水平方向の距離Laを求めることができる。即ち、制御部9は、撮像した画像に基づいて通過物の通過状態を検出する検出部として機能する。
自動改札装置においては身長が125cm以上の人物は大人であると判定しているため、Dhが略125cmとなるように第1の照明部1の仰角を設定することにより、撮像部5の画像内に輝点Sが存在する(人物が存在)状態で輝点Pが存在すると大人と判定し、輝点Pが存在しないと身長が125cm未満であるので小児と判定することができる。
また、上記したように距離Laを1対の本体101、102の両側からそれぞれ算出することにより、本体間方向の対象物の厚みLwを算出することができる。一方の本体101から対象物までの距離をLa1、他方の本体102から対象物までの距離をLa2とし、1対の本体101、102の間隔がLmであるとすると、対象物の厚さLwは、Lw=Lm−(La1+La2)という式により求めることができる。これにより、例えば、カバンなどの厚さが薄いものを人であると誤認することを防ぐことができる。
図9は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図である。ここでは、第2の照明部2による照明に基づいて、対象物と装置本体との距離、及び通路の通行方向における対象物の幅を算出する方法について説明する。
まず、撮像部5から対象物までの距離Laを求める。
照明位置Qと撮像部5とを結ぶ線と水平とが成す角をθaとし、第2の照明部2と撮像部5との高さ方向の距離をDsとする。この場合、下記の数式10が成り立つ。
tan(θa)=Ds/La ・・・(数式10)
ここで、撮像部5の光軸方向(画面の中心点Fの方向)のある点F´までの距離をLcとし、撮像部5の光軸と水平とが成す角をθelとする。また、距離Lcにおける光軸方向と直行する方向のF´点での面をフレーム面とし、撮像部5と照明位置Qとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる点をQ´とする。この場合、点Q´と点F´との距離Daは、下記の数式11のように表される。
Lc・tan(θa+θel)=Da ・・・(数式11)
ここで、撮像部5の画角をθverとする。またさらに、撮像部5の光軸とで1/2θverの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をR´とする。この場合、点R´と点F´との距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Dverは、下記の数式12のように表される。
Dver=Lc・tan(θver/2) ・・・(数式12)
図7A及び図7Bに示す画像のX軸方向(横方向)のピクセル数を2Nhorとし、図7A及び図7Bに示す画像のY軸方向(縦方向)のピクセル数を2Nverとする。また、図7A及び図7Bに示す画像において、照明位置Qの重心と中心点FとのY軸方向の距離(ピクセル数)をN2とする。この場合、距離Dverと距離Daとの間に、下記の数式13のような関係が成り立つ。
Da/Dver=N2/Nver ・・・(数式13)
上記の数式10乃至数式13をLaについて解くと、下記の数式14のように表される。
La=Ds・(C2・tanθel+1)/(C2- tanθel) ・・・(数式14)
なお、C2は、下記の数式15により表される。
C2=N2・tan(θver/2)/Nver ・・・(数式15)
θel、θL、θver及びDsは、第2の照明部2及び撮像部5の設置状態などの条件に基づく定数である。また、N2/Nverは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100は、撮像部5により取得した画像に基づいて、撮像部5から照明位置Qまでの水平方向の距離Laを算出することができる。
ここで、第1の照明部の光軸の角度、第2の照明部の光軸の角度及び撮像部の光軸の角度の関係は、撮像部5の光軸が第1の照明部1の光軸と第2の照明部2の光軸との略中間になるように配置(θL−θeL=θeLすなわちθL=2θeL)することが好ましい。この関係にすることにより、輝点Pの座標と輝点Qの座標とが、撮像部から対象物までの距離に応じてどちらも最大に変化することになり、検出精度を高くすることが出来るものである。
なお、第1の照明部1の光軸の角度、第2の照明部の光軸の角度、及び撮像部の光軸の角度は、少なくとも、第1の照明部の光軸、第2の照明部の光軸、及び撮像部の光軸のいずれも交差しない角度であり、且つ、検出精度を低下させない範囲であれば、如何なる角度で配置されてもよい。
なお、第2の照明部2が本体101の通路側に列状に複数並べられている為、画像中に輝点Qが複数写り込む。撮像部5の光軸と照明位置Qとの距離はWsで固定である。即ち、通過検出装置100は、第2の照明部2により照明された輝点Qに基づいて演算を行うことにより、通路の通行方向における対象物の幅を求めることができる。
図10は、1対の通過検出装置100により形成される通路を上部から見た図である。図10に示すように、中央に配置されていない第2の照明部2により対象物(人物)が照明されている。
まず、撮像部5から対象物までの距離Laを求める。照明位置Qと撮像部5とを結ぶ線と撮像部5の光軸とが成す角をθaとする。また、1対の通過検出装置100により形成される通路の通行方向における第2の照明部2と撮像部5との距離をWsとする。またさらに、撮像部5と照明位置Qとの水平方向における距離をLaとすると、下記の数式16が成り立つ。
tan(θa)=Ws/La ・・・(数式16)
ここで、撮像部5の光軸方向(画面の中心点Fの方向)のある点F´までの距離をLcとし、距離Lcにおける光軸方向と直行する方向の面をフレーム面とする。また、撮像部5と照明位置Qとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる点をQ´とする。この場合、点Q´と点F´との距離Waは、下記の数式17のように表される。
Lc・tanθa=Wa ・・・(数式17)
ここで、撮像部5の画角をθhorとする。またさらに、撮像部5の光軸とで1/2θhorの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をS´とする。この場合、点S´と点F´との距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Whorは、下記の数式18のように表される。
Whor=Lc・tan(θhor/2) ・・・(数式18)
図7A及び図7Bに示す画像のX軸方向(横方向)のピクセル数を2Nhorとし、図7A及び図7Bに示す画像のY軸方向(縦方向)のピクセル数を2Nverとする。また、図7A及び図7Bに示す画像において、照明位置Qの重心と焦点FとのX軸方向の距離(ピクセル数)をN3とする。この場合、距離Whorと距離Waとの間に、下記の数式19のような関係が成り立つ。
Wa/Whor=N3/Nhor ・・・(数式19)
上記の数式16乃至数式19をLaについて解くと、下記の数式20のように表される。
La=Ws/C3 ・・・(数式20)
なお、C3は、下記の数式21により表される。
C3=N3・tan(θhor/2)/Nhor ・・・(数式21)
θhor及びWsは、第2の照明部2及び撮像部5の設置状態などの条件に基づく定数である。また、N3/Nhorは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100は、撮像部5により取得した画像に基づいて、撮像部5から照明位置Qまでの水平方向の距離Laを算出することができる。
上記したように、撮像部5により取得した画像を解析することにより、撮像部5から対象物までの距離を算出したが、上記した方法に限定されない。例えば、N1、N2、またはN3と距離との関係を予め算出してルックアップテーブルを作成してもよい。この場合、通過検出装置100は、画像中の輝点の座標に基づいてルックアップテーブルを参照し、対象物までの距離、及び対象物の高さを認識することができる。また、レンズの歪みを補正する機能を追加することも可能である。
なお、図10のように第2の照明部2が撮像部5に対して通行方向にずれている場合には第2の照明部による照明位置に基づいて対象物までの距離を算出する方法は、正確に距離を算出できない場合があるが、第2の照明部の位置を通行方向に対して撮像部と同じ位置に配置すればY軸方向のみで距離を算出することができる。
第2の照明部2が撮像部からずれている場合は、図9に示す方法により対象物までの距離Laを算出し、算出したLaから第2の照明部2の位置Wsを数式20により逆算することができる。即ち、数式20をWsについて解く事により、数式22のように表すことができる。
Ws=La・C3 ・・・(数式22)
C3は、画像から求めることができる為、上記の数式22により第2の照明部2の位置Wsを算出することができる。
図11は、図1に示す通過検出装置100の動作について説明するためのフローチャートである。
まず、通過検出装置100は、撮像部5により画角内の画像を取得する(ステップS11)。
通過検出装置100の画像処理部8は、撮像部5により画像が入力された場合、入力画像に対して2値化処理を行う(ステップS12)。即ち、画像処理部8は、閾値と入力画像の各画素の値とを比較し、閾値未満の画素を「暗」、閾値以上の画素を「明」に置き換える。
画像処理部8は、2値化を施した画像に対してラベリング処理を行う(ステップS13)。即ち、画像処理部8は、隣接する「明」の画素に同じラベルを付する処理を、2値化処理を施した画像全体に施す。
画像処理部8は、ラベリング処理を施した画像に基づいて、各グループの重心点を算出する重心算出処理を行う(ステップS14)。即ち、画像処理部8は、領域内の各画素の座標と画素数とに基づいて、各照明の中心の座標(重心)を求める。
次に、通過検出装置100の制御部9は、第1の照明部1により照明される輝点Pの座標に基づいて撮像部5と対象物との距離La、及び照明位置Pの高さDhを算出する上側演算処理を行う(ステップS15)。
即ち、制御部9は、画像に基づいて、中心点Fと輝点Pとの間のピクセル数N1を算出する。制御部9は、N1を用いて上記の数式7及び数式8を解くことにより、撮像部5から照明位置Pまでの水平方向の距離Laを算出することができる。また、Laの値を用いて数式9を解く事により、照明位置Pの高さDhを算出することができる。
なお、上記のステップS15の処理を対面側の通過検出装置100からも行うことにより、対象物の厚さLwも算出することができる。
次に、通過検出装置100の制御部9は、第2の照明部2により照明される輝点Qの座標に基づいて対象物と撮像部5との距離Laを算出する下側演算処理を行う(ステップS16)。
即ち、制御部9は、画像に基づいて、焦点Fと輝点Qとの間のピクセル数N2を算出する。制御部9は、N2を用いて上記の数式14及び数式15を解くことにより、撮像部5から照明位置Qまでの水平方向の距離Laを算出することができる。
しかし、画像中の輝点Qは、複数の第2の照明部2のうちのどの照明部によるものであるかがわからない。そこで、まず垂直方向の関係からLaを求め、次に水平方向の関係から照明の射出位置を計算する。
上記した数式22により、例えば、中央部を座標0として照明の水平方向の射出位置を算出する。距離の演算結果と各照明までの対応付けは、例えば、照明の配置位置までの距離に最も近い値の照明を選択するなどの方法を用いれば実現可能である。このように対応付けすることにより、輝点に対して照明を射出している第2の照明部2を特定することができる。
制御部9は、算出した処理結果(距離La及び高さDh)を、画像処理部8内のRAM(ランダムアクセスメモリ)に書き込む(ステップS17)。ここで、撮像部5により取得した1枚の画像に対する処理が終了する。
上記したように、通過検出装置100は、撮像部5により撮像した画像に写り込んでいる第1の照明部1または第2の照明部により照明されている照明位置Pの重心の座標と焦点Fのとの距離に基づいて、撮像部5及び第1の照明部1または第2の照明部2の設置条件などにより定まる数式を解く事により、通過する人物(対象物)の高さDh、及び、撮像部5との水平方向の距離Laを求めることができる。この結果、簡易な構成で、より高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供することができる。
なお、上記した実施形態では、通過検出装置100は、仰角を持って設置された1つの第1の照明部1と、水平に複数配列された第2の照明部2とを備えているとして説明したが、この構成に限定されない。この構成は、最低限の構成であり、照明の数をさらに増やしてもよい。
図12は、通過検出装置100の他の例の概観を示す図である。図12に示すように、通過検出装置100は、第1の照明部1を複数備え、これら複数の第1の照明部1は、それぞれ異なる仰角で設置されている。このように異なる仰角で複数の第1の照明部1を設置することにより、検出することができる対象物の高さに幅を持たせることができる。
図13は、通過検出装置100のさらに他の例の概観を示す図である。図13に示すように、通過検出装置100は、第1の照明部1を複数備え、これら複数の第1の照明部1は、水平に複数設置されている。即ち、このように水平に複数の第1の照明部1を配列することにより、通過検出装置100は、対象物の高さを複数の位置で検出することができる。
図14は、通過検出装置100のさらに他の例の概観を示す図である。図14に示すように、通過検出装置100は、第2の照明部2を複数列備えている。即ち、通過検出装置100は、異なる高さにそれぞれ水平に配列された複数の第2の照明部2を備えている。このように第2の照明部2を複数列配列することにより、通過検出装置100は、異なる高さで対象物までの距離を検出することができる。
図15は、通過検出装置100のさらに他の例の概観を示す図である。図15に示すように、通過検出装置100は、第2の照明部として、ライン状の連続的な平行照明11を備えている。このように第2の照明部として平行照明11を用いることにより、水平方向の分解能を上げることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る通過検出装置について詳細に説明する。
図16は、第2の実施形態に係る通過検出装置100の構成例について説明するためのブロック図である。なお、第1の実施形態の通過検出装置100の各ブロックと同じ構成には同じ参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図16に示すように、通過検出装置100は、第1の照明部1、第2の照明部2、第3の照明部3、照明制御部4、撮像部5、撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、および制御部9などを備えている。画像入力部7、画像処理部8、及び制御部9は、バス10などを介して互いに接続されている。
第3の照明部3は、図17及び図18に示すように、撮像部5が設置されている本体と反対側の他方の本体102の通路側に複数水平に並べられた状態で設置される。第3の照明部3は、例えば、近赤外の光を発するLEDなどにより構成される。また、第3の照明部3は、図示しない拡散板を備えている。即ち、LEDから発せられた光は、拡散板により拡散され、一方の本体101に設置されている撮像部5に入射する。
なお、第2の照明部2及び第3の照明部3は、第2の照明部2からの照明が、第3の照明部3の光の射出口に当たらないように、高さ方向、あるいは、水平方向に互いにずらされて配置される。または、設置位置をずらさずに、第2の照明部2及び第3の照明部3の照明の点灯タイミングを互いにずらしてもよい。
画像処理部8は、画像入力部7により入力された画像に対して種々の画像処理を行う。例えば、画像処理部8は、入力画像に対して2値化処理、及びラベリング処理を施す。さらに、画像処理部8は、ラベリング処理によりラベリングされた各領域の重心をそれぞれ特定する。
図19は、図16に示す通過検出装置100の撮像部5により撮像された画像について説明するための説明図である。
図19に示すように、本実施形態の画像では、第1の実施形態において説明した第1の照明部1による輝点P及び第2の照明部2による輝点Qが写りこんでいる。またさらに、本実施形態の画像には、第3の照明部3による輝点Sが写りこんでいる。
第3の照明部3による輝点Sは、常に同じ位置に写り込む。しかし、第3の照明部3と撮像部5との間に通過物が存在する場合、輝点Sは写りこまない。制御部9は、画像中の所定の位置に輝点Sが存在するか否かに基づいて、通過物の有無を検知する。即ち、制御部9は、所定の位置に輝点Sが存在すると判断した場合、通路に通過物が存在しないと判断する。また、制御部9は、所定の位置に輝点Sが存在しないと判断した場合、通路に通過物が存在すると判断する。
なお、所定位置に輝点Sが存在するか否かの判断を1画素について行う場合、ノイズの為に正確な判定が行われない場合がある。そこで、判定する照明の位置座標が1画素だけの場合、近傍の複数(例えば8近傍)の画素の値の平均値に基づいて輝点Sの有無の判定を行ってもよい。
この構成により、例えば、反射率の低い通過物などの、第1の照明部1及び第2の照明部2からの照明では検出することができない通過物を検出することができる。この結果、簡易な構成で、さらに高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供することができる。
本実施例では、第3の照明部3が撮像部5と反対側の本体に設置されているとして説明したが、これに限定されない。通路を形成する通過検出装置100の両方が撮像部5及び第3の照明部3を備えていてもよい。
図20乃至図22は、通路を形成する通過検出装置100の両方の本体101、102に光源及び撮像部5を備える例について説明するための説明図である。
図20は、1対の本体101、102により形成される通路を上部から見た図をそれぞれの本体の機能を分解して説明するための図である。図21は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図をそれぞれの本体の機能を分解して説明するための図である。また、図22は、通路を形成する両方の本体101、102に光源及び撮像部5を備える通過検出装置100について説明するための説明図である。
図22に示すように、通過検出装置100の一方の本体(第1の本体)101は、第1の照明部1、第2の照明部2、第3の照明部3、及び撮像部5を備えている。なお、第2の照明部2及び第3の照明部3は、垂直方向または水平方向にずらされて配置される。
また、図22に示すように、通過検出装置100の他方の本体(第2の本体)102も、第1の照明部1、第2の照明部2、第3の照明部3、及び撮像部5を備えている。また、一方の本体101に設置されている第2の照明部2から射出される光が対面する他方の本体102の第3の照明部3の射出口に当たらないように第2の照明部2及び第3の照明部3の設置位置が調整されている。
なお、図20(A)及び図21(A)は、第1の本体101の第2の照明部2、及び第2の本体102の第3の照明部3について説明するための図である。また、図20(B)及び図21(B)は、第1の本体101の第3の照明部3、及び第2の本体102の第2の照明部2について説明するための図である。
図20(A)及び図21(A)に示すように、人物が撮像部5の撮像範囲内に存在している。また、第1の本体101の通路側に複数設置されている第2の照明部2のうちの3つが人物を照射している。またさらに、第1の照明部1が人物を照射している。また、第2の本体102の通路側に複数設置されている第3の照明部3からの光が人物の立ち位置に応じて遮断される。
即ち、図20及び図21に示す例において、人物がAの位置に立っている場合、図23(A)及び図23(D)に示すような画像がそれぞれの撮像部5により撮像される。また、図20及び図21に示す例において、人物がBの位置に立っている場合、図23(B)及び図23(E)に示すような画像がそれぞれの撮像部5により撮像される。また、図20及び図21に示す例において、人物がCの位置に立っている場合、図23(C)及び図23(F)に示すような画像がそれぞれの撮像部5により撮像される。なお、図23(A)(B)(C)は一方の本体101の撮像部の画像、図18(D)(E)(F)は他方の本体102の撮像部の画像を示している。
図23(A)乃至図23(F)に示すように、画像中央より上側に、第1の照明部1により照明されている輝点Pが写りこんでいる。また、画像中央より下側に、第2の照明部2により照明されている輝点Q、及び、第3の照明部3により照明されている輝点Sが写りこんでいる。なお、第2の照明部2及び第3の照明部3による輝点Q及び輝点Sは、第2の照明部2及び第3の照明部3が通過検出装置100の本体の通路側に複数並べられている為、複数写りこんでいる。なお、第3の照明部3は、撮像部5と対面する本体に設置されている光源である。この為、第3の照明部3による輝点Sは、常に画像の所定の位置に写り込む。
図23(A)は、図20(A)及び図21(A)に示す例において、人物がAの位置に立っている例において一方の本体101の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が撮像部5に近い為、輝点P及び輝点Qが画像中央から離れて写り込んでいる。また、写り込む輝点Sの数が少ない。
図23(C)は、図20(A)及び図21(A)に示す例において、人物がCの位置に立っている例において一方の本体101の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が撮像部5から遠い為、輝点P及び輝点Qが画像中央の近くに写り込んでいる。また、写り込む輝点Sの数が多い。
図23(B)は、図20(A)及び図21(A)に示す例において、人物がBの位置に立っている例において一方の本体101の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が1対の本体の中間に存在する為、図23(A)に示す例と図23(C)に示す例との中間の結果となる。
図23(D)は、図20(B)及び図21(B)に示す例において、人物がAの位置に立っている例において一方の本体102の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が撮像部5に近い為、輝点P及び輝点Qが画像中央から離れて写り込んでいる。また、写り込む輝点Sの数が少ない。
図23(E)は、図20(B)及び図21(B)に示す例において、人物がCの位置に立っている例において一方の本体102の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が撮像部5から遠い為、輝点P及び輝点Qが画像中央の近くに写り込んでいる。また、写り込む輝点Sの数が多い。
図23(F)は、図20(B)及び図21(B)に示す例において、人物がBの位置に立っている例において一方の本体102の撮像部5で撮像された画像について説明するための説明図である。この場合、人物が1対の本体の中間に存在する為、図23(D)に示す例と図23(F)に示す例との中間の結果となる。
上記したように、通路を形成する通過検出装置100の両方の本体にそれぞれ第1の照明部1、第2の照明部2、第3の照明部3、及び撮像部5設置する。
これにより、例えば、人がどちらかの本体に寄って歩行することにより撮像部5における死角が大きくなる場合であっても、反対側の本体に設置されている撮像部5により第3の照明部3による照明を撮像することができる。この結果、通過検出装置100は、安定して通過を検出することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
対面して設けられる一対の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、
前記一対の本体のうちの一方の本体の通路側に設けられ、ビーム状の光を照射する光源と、
前記光源と同じ側の本体に前記光源の光軸と異なる光軸を持つように設けられ、通路側の所定範囲の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記通過物の通過状態を検出する検出部と、
を備えることを特徴とする通過検出装置。
[C2]
前記光源は、仰角を持って前記撮像部より上部に設置されている第1の照明部を具備し、
前記検出部は、前記撮像部により撮像された画像中の前記第1の照明部により照明される輝点の座標に基づいて、輝点の高さを検出することを特徴とするC1に記載の通過検出装置。
[C3]
前記検出部は、前記撮像部により撮像された画像中の前記第1の照明部により照明される輝点の座標に基づいて、前記撮像部から輝点までの水平方向の距離をさらに検出することを特徴とするC2に記載の通過検出装置。
[C4]
前記光源は、水平に光を射出する角度で前記撮像部より下部に前記通路の通行方向に沿って複数設置されている第2の照明部を具備し
前記検出部は、前記撮像部により撮像された画像中に写り込んでいる前記複数の第2の照明部により照明される複数の輝点のうちの何れか1つの座標に基づいて、前記撮像部から輝点までの水平方向の距離を検出することを特徴とするC3に記載の通過検出装置。
[C5]
前記撮像部の光軸は、前記第1の照明部の光軸と第2の照明部の光軸との中間となるように配置したことを特徴とするC4に記載の通過検出装置。
[C6]
対面して設けられる一対の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、
前記一対の本体の両方にそれぞれ設けられ、ビーム状の光を照射する光源と、
前記一対の本体の両方に前記光源の光軸と異なる光軸を持つように設けられ、それぞれ通路側の所定範囲の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像に基づいて、前記撮像部により撮像された画像中の輝点の座標に基づいて、輝点の高さを前記撮像部毎にそれぞれ検出する検出部と、
を備えることを特徴とする通過検出装置。
[C7]
前記それぞれの本体の光源は、水平に光を射出する角度で前記撮像部より下部に前記通路の通行方向に沿って複数設置されている照明部を具備し、
前記検出部は、前記撮像部により撮像された画像中に写り込んでいる前記複数の照明部により照明される複数の輝点のうちの何れか1つの座標に基づいて、前記撮像部から輝点までの水平方向の距離をそれぞれの撮像部毎に検出することを特徴とするC6に記載の通過検出装置。
[C8]
前記検出部は、前記検出したそれぞれの前記撮像部から輝点までの距離と前記一対の本体間の距離とに基づいて本体間方向の通過物の厚さを検出することを特徴とするC7に記載の通過検出装置。
[C9]
前記それぞれの撮像部の光軸は、前記それぞれの光源の光軸とそれぞれの照明部の光軸との中間となるように配置したことを特徴とするC8に記載の通過検出装置。
[C10]
対面して設けられる一対の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、
前記一対の本体のうちの一方の本体に設けられ、通路側の所定範囲の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部が設置されている本体の通路側の前記撮像部より上部に前記撮像部の光軸と異なる光軸を持つように仰角を持って設けられ、ビーム状の光を照射する第1の照明部と、
前記撮像部が設置されている本体の通路側の前記撮像部より下部に水平に光を射出する角度で前記通路の通行方向に沿って複数設けられ、ビーム状の光を照射する第2の照明部と、
前記撮像部が設置されている本体とは他方の本体の通路側の前記撮像部より下部にそれぞれ前記通路の通行方向に沿って複数設けられ、光を照射する第3の照明部と、
前記撮像部により撮像された画像中の前記第1の照明部により照明される輝点の座標に基づいて輝点の高さを検出し、前記第2の照明部により照明される輝点の座標に基づいて前記撮像部から輝点までの水平方向の距離を検出し、さらに前記撮像部により撮像された画像中の前記第3の照明部により照明される輝点の座標に基づいて通路に通過物が存在するか否かを検出する検出部と、
を具備することを特徴とする通過検出装置。
[C11]
対面して設けられる一対の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、
前記一対の本体の両方に設けられ、それぞれ通路側の所定範囲の画像を撮像する撮像部と、
前記一対の本体の両方の通路側の前記撮像部より上部に前記撮像部の光軸と異なる光軸を持つように仰角を持ってそれぞれ設けられ、ビーム状の光を照射する第1の照明部と、
前記一対の本体の両方の通路側の前記撮像部より下部に水平に光を射出する角度でそれぞれ前記通路の通行方向に沿って複数設けられ、ビーム状の光を照射する第2の照明部と、
前記一対の本体の両方の通路側の前記撮像部より下部にそれぞれ前記通路の通行方向に沿って複数設けられ、光を照射する第3の照明部と、
前記撮像部により撮像された画像中の前記第1の照明部により照明される輝点の座標に基づいて輝点の高さを前記撮像部毎にそれぞれ検出し、前記第2の照明部により照明される輝点の座標に基づいて前記撮像部から輝点までの水平方向の距離を前記撮像部毎にそれぞれ検出し、さらに前記撮像部により撮像された画像中の前記第3の照明部により照明される輝点の座標に基づいて通路に通過物が存在するか否かを前記撮像部毎にそれぞれ検出する検出部と、
を具備することを特徴とする通過検出装置。
1…第1の照明部、2…第2の照明部、3…第3の照明部、4…照明制御部、5…撮像部、6…撮像制御部、7…画像入力部、8…画像処理部、9…制御部、10…バス、11…平行照明、100…通過検出装置。

Claims (3)

  1. 対面して設けられる一対の本体のうちの一方の本体から検出すべき対象物までの距離及び対象物の高さを算出する距離検出装置であって、
    前記本体に設けられ、互いに異なる仰角をもった状態で設置され、それぞれビーム状の光を照射する複数の第1の照明部と、
    前記本体の前記複数の第1の照明部よりも下方に前記複数の第1の照明部の光軸と異なる光軸を持つように設けられ、対象物を含む所定範囲の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像中の前記複数の第1の照明部により照明された対象物の複数の輝点の座標と、前記複数の第1の照明部の前記仰角と、前記撮像部の光軸の角度と、に基づいて、前記複数の輝点の高さと前記撮像部から前記複数の輝点までの水平方向の距離を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とする距離検出装置。
  2. 前記撮像部より下部に前記対象物の方向に水平にかつ、互いに平行に複数の光を射出する第2の照明部をさらに具備し、
    前記検出部は、前記撮像部により撮像された画像中に写り込んでいる前記複数の第2の照明部により照明される複数の輝点の座標に基づいて、輝点までの水平方向の距離をさらに検出することを特徴とする請求項1に記載の距離検出装置。
  3. 前記撮像部の光軸は、前記複数の第1の照明部の光軸と第2の照明部の光軸との中間となるように配置したことを特徴とする請求項2に記載の距離検出装置。
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