JP5739636B2 - 壁面仕上げ方法 - Google Patents

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本発明は、建築用仕上塗材の乾燥促進方法に関する。
従来、建築仕上塗材は立体的造形性を有する凹凸模様意匠を付与できる塗材で、適度な乾燥や塗材の扱い易さから、水系エマルション型が内外壁の塗材として使用される。この凹凸模様は主にローラーにより、凹凸を付与し、塗膜の品質を確保するため、下塗りとして、仕上げ材を塗ることが多い。また、塗材の乾燥性はローラー作業やこて作業を中心にされ、小面積では乾燥が次工程に進む律速となり、工期を遅らせる原因となっていた。特に冬場などの水の蒸発が遅い場合等には対処できなかった。
吸水剤がカルシウム、マグネシウム、バリウムから選ばれた少なくとも一種の金属酸化物である樹脂エマルジョン硬化促進剤を用い、樹脂エマルジョン系の接着剤に用いる場合は樹脂エマルジョン硬化促進剤として働き、樹脂エマルジョン系の塗膜形成剤に用いられた場合には塗膜形成を斑なくなせる促進剤として働くことが開示されている。(特許文献1)
合成樹脂エマルジョン、骨材、顔料、充填剤、増粘剤、水を少なくとも配合した固形分が75重量%以上の水系塗材であって、固形分容量率60〜75%であり、塗材中の非可塑性成分(A)の不揮発成分容量率が65%〜80%であり、Aの成分中 粒径100μm以上の成分の容量率が80%〜98%である水系塗材組成物で、5℃以下の低温時においても、施工が可能であり、密着性、耐久性があることが開示されている。(特許文献2)
特開2005−89732号公報 特開2007−2109号公報
建築用仕上塗材は結合材として合成樹脂エマルション、充填剤、骨材、顔料等から構成され、吹付け、ローラー塗り、こて塗りなどで立体的な造形性をもつ模様に仕上げるもので、骨材と充填剤が、塗り付け性に大きく影響し、必須成分となる。一般の塗料と異なる点はどの塗付手段をとっても最低膜厚を確保するために下塗りをすることが多い。塗材組成としては立体的な造形性として、その作業性を確保するため、適度な乾燥性が要求される。また、下塗りと仕上げ塗材の密着性と融通性から同一塗材が好ましい。これらの条件では下塗りとしては約1mmの膜厚となる。一方、エマルション系塗材の欠点となる皮張りがある。これは表面付近のみ成膜し、深部の乾燥を妨げるもので、常温乾燥が主である建築仕上塗材では施工環境では皮張りが生じない配合とされる。この皮張り現象を生じず、塗膜性能に影響を与えない乾燥促進方法は見出されていない。一般的に塗料は骨材に相当する大粒径の成分はなく、低膜厚を複数回、塗布乾燥を繰り返し、皮張りは起こり難い仕様である。
解決しようとする課題は、建築用仕上塗材の塗布施工時、常温にあっては工期短縮、低温、高湿下では乾燥促進となる壁面仕上げ方法の提供である。
請求項1の発明は、JIS A6909に規定されるアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材を、少なくとも下塗り、仕上げと分ける仕上げ方法であって、下塗りに、水と反応性を有する粒径1〜20μmの、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム粉末をアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材100重量部1〜3重量部を添加し、塗付し、さらにその上に仕上げとしてアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材を塗付することを特徴とする壁面仕上げ方法で、通常時は工期短縮、低温時、高湿時は乾燥促進させ、屋外においては雨水による塗膜流下のリスクを低減させる。
請求項2の発明は、前記仕上げとして塗付するときローラー或いは鏝により立体造形的凹凸模様を有する意匠を付与する請求項1に記載の壁面仕上げ方法で、凹凸の模様が付与させた塗膜が厚い部分の乾燥も促進され、塗膜品質も向上する。
本発明の壁面仕上げ方法は建築用仕上塗材を別途に用意する必要が無く、現場で配合して、乾燥時間の短縮、低温、高湿下での乾燥が可能となる特徴がある。
本発明はJIS A6909に規定され、合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材のうち耐光性、密着性が良好なアクリル樹脂系エマルションが含まれる建築仕上塗材にアルカリ土類金属酸化物を添加し、下塗りとし、さらに前記建築仕上塗材を塗布して立体的な造形性を持つ模様を形成することで、工期の短期間化や屋外では不意の雨水流失のリスクを低減し、塗材在庫の圧縮ができる。
JIS A6909に規定される建築用仕上塗材は適用範囲として「この規格は、セメント、合成樹脂などの結合材、顔料、骨材などを主原料とし、主として建築物の内外壁又は天井を、吹付け、ローラー塗り、こて塗りなどによって立体的な造形性をもつ模様に仕上げる建築用仕上塗材について規定する。」とされる。本発明はこの建築用仕上塗材の中に内外壁に塗布され、上塗り材(着色トップコート)を使用しない合成樹脂エマルション系建築仕上材に適する。この仕上塗材は立体的造形の形成の他、顔料等の着色や骨材の色等で意匠を反映させることができる反面、立体的造形時に膜厚や隠蔽性を確保が必要で、仕上げと同様な下塗りが必要なことが多々あり、乾燥硬化を早めて、雨水による不意の流失を低減し、工期を短縮する他、乾燥硬化促進用の塗材を持つ必要がない特徴がある。
本発明の合成樹脂エマルション系建築仕上塗材に対してアルカリ土類金属酸化物の添加効果は単なる吸水作用では説明ができない。配合するアルカリ土類酸化物の吸水量では乾燥硬化速度は上げることができない。エマルションの破壊や架橋等が考えられるものの、仕上げ塗材として満足できる作業性があり、塗材に簡単に分散できる。これらは合成樹脂エマルション系建築塗材が骨材、充填剤が多く配合され、結合材の含有率も高くないことによるものと思われる。
本発明に用いる合成樹脂エマルション系建築仕上塗材は耐候性やエマルションとして、安定性等に寄与するカルボキシル基を持つことが多いアクリル樹脂エマルションが結合材として含むものが好ましい。
前記エマルションはアクリル酸エステル系共重合樹脂、酢酸ビニル・アクリル酸エステル系共重合樹脂、シリコン変性アクリル系樹脂、アクリル・スチレン系樹脂等のエマルションがある。
合成樹脂エマルション系建築用仕上塗材の市販品として アイカジョリパット、ジョリバットα(アイカ工業(株)、商品名、アクリル樹脂系)ベルアート(エスケー化研(株)、商品名、アクリル樹脂系)等がある。
アルカリ土類金属酸化物粉末としては酸化マグネシウム、軽焼酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム等の粉末がある。入手性や毒性がないことで酸化マグネシウム、酸化カルシウムが好ましく。酸化マグネシウムは添加量を調節し易くさらに好ましい。
前記粉末の粒径は水和し、微粉化されるので、局在して問題が生じない1〜20μmが好ましい。1μm未満となると作業時の飛散浮遊や撹拌時の反応によるポットライフの低下がある。
添加量はアルカリ土類金属種により、含有率により異なり、また表面処理により遅効とすることもできる。酸化マグネシウムの粉末では塗材100重量部に対して1〜3重量部を挙げることができるが、施工条件、仕上げ塗材により適宜添加量を増減する。
合成樹脂エマルション系建築仕上塗材は、一般的な水性エマルション塗料と大きく異なる点は粒径が比較的大きな骨材が入り立体的な造形性すなわち凹凸が形成され、部分的には被塗布面から距離が大きくなる。この条件でも、極力垂れを防ぐ必要がある。この垂れを防ぐ配合としてはシリカ等の微粉末がある。しかし、これのみであると水分が多く、乾燥性を損なう。このため、骨材と微粉末シリカの中間の粒径に位置する充填剤や体質顔料を配合して乾燥性も維持し、垂れ難い組成とする。また、樹脂エマルションは一般的に皮張りし易く、これを防ぐため、物性を満たす少量配合となる。これらの条件を満たす組成を商品として安定供給させるため、樹脂エマルション中へのカルボキシル基の導入、有機増粘剤、分散安定剤等が配合される。また、高固形分となる。本発明が効果が奏する理由は明確では無いが、これらが因子となっているものと考えられる。もし、水との反応での水分の減少と仮定するとあまりにも少量で乾燥を速める効果はない。配合物間の架橋やエマルション破壊とすると作業性に影響が及ぶ恐れが大きいが、前記、合成樹脂エマルション系建築仕上塗材の配合所以により、問題なく、乾燥性を上げることができると考えられる。
以下 実施例・比較例で説明する。
配合例1
建築用仕上塗材としてジョリパットαJP−100をそのままで無添加のものを配合例1とした。
配合例2
ジョリパットαJP−100を100重量部にキョーワマグ150(協和化学工業(株)、酸化マグネシウム、平均粒径5.6μm)1重量部を配合したものを配合例2とした。
配合例3
配合例2のキョーワマグ150を2重量部としたものを配合例3とした。
配合例4
配合例3のキョーワマグ150を酸化カルシウム粉末試薬特級に変えたものを配合例4とした。
50cm角の7mmフレキシブルボードにジョリパットシーラーJS−410(アイカ工業(株)、商品名)を0.2kg/m塗布し、下塗りとして配合例2を0.9kg/mを鏝にて塗布し、上塗りとして配合例1を2.0kg/m塗布し、実施例1の方法とした。なお、塗布環境、乾燥環境、乾燥時間は表2に従った。
実施例1の配合例2を配合例3に変えた以外実施例1と同じく行い、実施例2の方法とした。
実施例1の配合例2を配合例4に変えた以外実施例1と同じく行い、実施例3の方法とした。
実施例1の上塗りの配合例1を配合例2に変えた以外実施例1と同じく行い、実施例4の方法とした。
比較例1
実施例1の下塗りの配合例2を配合例1に変えた以外実施例1と同じく行い、比較例1の方法とした。
Figure 0005739636
表中の測定は下記による。
指触乾燥時間:塗膜表面を軽く指で触り、樹脂が指に付かなくなる時間
半硬化乾燥時間:塗膜を指先で静かにこすって塗膜にすり跡がつかなくなる時間
硬化乾燥時間:塗膜を指先で急速に繰り返しこすっても塗膜にすり跡がつかなくなる時間
Figure 0005739636
早塗り乾燥性1
実施例・比較例の下塗りを23℃相対湿度85%で塗布し、8時間後上塗りを23℃相対湿度60%で行い、2時間後、指で押して凹まないものを○、そうでないものを×とした。
早塗り乾燥性2
実施例・比較例の下塗りを7℃相対湿度85%で塗布し、16時間後上塗りを23℃相対湿度60%で行い、8時間後、指で押して凹まないものを○、そうでないものを×とした。

Claims (2)

  1. JIS A6909に規定されるアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材を、少なくとも下塗り、仕上げと分ける仕上げ方法であって、下塗りに、水と反応性を有する粒径1〜20μmの、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム粉末をアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材100重量部1〜3重量部を添加し、塗付し、さらにその上に仕上げとしてアクリル樹脂エマルション系建築用仕上塗材を塗付することを特徴とする壁面仕上げ方法。
  2. 前記仕上げとして塗付するときローラー或いは鏝により立体造形的凹凸模様を有する意匠を付与する請求項1に記載の壁面仕上げ方法。
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