JP5737333B2 - ノズル回転部材 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、圧縮空気を噴射し、噴射した圧縮空気をワークに吹き付ける流体噴射装置に備えられるノズル回転部材に関する。
従来、流体噴射装置の一種として、圧縮流体を利用した洗浄装置が種々提案されている。例えば特許文献1には、ワークに付着した異物をブラシロールによって除去する一方、ブラシロールに付着した異物は、ブラシロールに圧縮流体を吹き付けることにより除去する構成が記載されている。具体的には、圧縮流体は、ブラシロールの軸部に形成された中空部から軸部の周りのブラシロールに向かって噴射されるようになっている。
一方、このようにブラシロールの接触によってワークの異物を除去する構成は、精密なワークなど、ワークの種類によっては不適切な場合がある。これに対し、特許文献2,3に記載されているように、ワークに対して直接圧縮流体を吹き付けてワーク表面の異物を除去する構成が知られている。このような構成では、ワークに対して効率よく圧縮流体を吹き付けるために、さらにノズルを回転させるようになっている。
特許文献2に記載の構成は、前端位置に平板状の回転対象部材を備え、回転対象部材の縁部に90°ピッチ間隔で合計4つのエアーノズルが配置され、回転対象部材がロータリージョイントを介してモータと連結され、モータにより回転対象部材が回転駆動される。
特許文献3に記載の構成は、流体を噴射する複数の噴射ノズルを有する回転可能な噴射部を備える。具体的には、少なくとも1つの噴射ノズルが噴射部への流体給送路とほぼ同一方向に配向され、少なくとも2つの噴射ノズルが、噴射部を流体給送路のまわりに回転させるように、噴射部の回転方向に沿って配置されている。
特開2010−99579号公報(2010年5月6日公開) 特開2007−330908号公報(2007年12月27日公開) 特開2004−334801号公報(2004年12月9日公開)
特許文献2に記載の構成は、モータによって回転対象部材を回転させている。これに対し、特許文献3に記載の構成は、少なくとも2つの噴射ノズルから流体を噴射させることにより、噴射部を流体給送路のまわりに回転させている。したがって、特許文献3に記載の構成は、モータ等の回転駆動源が不要であり、低コスト化の点において好ましい。
しかしながら、特許文献3に記載の構成は、噴射部への流体給送路から単純に分岐した流体給送路により、噴射部を回転させる2つの噴射ノズルへ流体が供給されている。このため、噴射部を効率よく回転させることができない。
したがって、本発明は、ノズルに供給する流体によって効率よく回転することができるノズル回転部材の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明のノズル回転部材は、流体供給流路から分岐し、ノズルの流体主噴射口に前記流体を供給する主流路と、前記流体供給流路から分岐し、前記流体供給流路における流体の流れる方向に対向するように開口された流体取込口を一端部に有し、他端部に流体副噴射口を有し、前記流体取込口から回転の軸に対して直交する方向に延びて前記流体副噴射口に達し、前記流体取込口から取り込んだ前記流体を前記流体副噴射口から噴射して回転力を付与する副流路とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ノズルの流体主噴射口に、流体供給流路から分岐した主流路により流体が供給され、流体主噴射口から流体が噴射される。したがって、流体主噴射口から噴射される流体により、例えばワークの表面の異物を除去することができる。
また、ノズル回転部材は、流体供給流路から分岐した副流路の流体副噴射口から流体が噴射されることにより回転する。この場合、副流路の流体取込口は、流体供給流路における流体の流れる方向に対向するように開口されているので、副流路には流体供給流路から流体を効率よく取り込むことができる。これにより、流体供給流路に供給される流体の流量が少ない場合であっても、効率よく回転することができる。
上記のノズル回転部材において、前記副流路は、前記流体取込口から前記流体供給流路における流体の流れる方向に延びる副流路第1流路を有している構成としてもよい。
上記の構成によれば、副流路は、流体取込口から流体供給流路における流体の流れる方向に延びる副流路第1流路を有しているので、流体取込口から流体が流入する場合の抵抗を低減して、流体を効率よく取り込み、さらに効率よく回転することができる。
上記のノズル回転部材において、前記副流路には、前記流体副噴射口から噴射される前記流体の量を調整する回転速度調整手段が設けられている構成としてもよい。
上記の構成によれば、回転速度調整手段により、流体副噴射口から噴射される流体の量を調整して回転速度を調整することができる。これにより、ノズル回転部材に接続されたノズルからの流体の噴射量を所定量に維持しながら、ノズル回転部材すなわちノズルの回転速度を調整することができる。
上記のノズル回転部材は、前記ノズルとロータリージョイントの回転可能な回転部との間に、ノズル回転継手として配置される構成としてもよい。
上記の構成によれば、主流路、副流路、流体取込口および流体副噴射口を有する回転部材を独立したノズル回転継手として製造することができるので、回転部材と例えばロータリージョイントやノズル等の他の汎用品との組み合わせが容易となる。
上記のノズル回転部材は、前記流体主噴射口が一端面に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部の前記流体主噴射口と対向する他端面に設けられた後管部とを備え、前記流体取込口は、前記後管部の前記流体主噴射口から遠い方の端面に開口され、前記流体副噴射口が、前記ノズル本体部の前記一端面および前記他端面とは異なる側面に開口されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、前記流体取込口および前記流体副噴射口を有する副流路がノズルに形成されているので、ノズル回転部材は、簡単かつコンパクトな構成とすることができる。
上記のノズル回転部材は、前記流体を供給する流体配管が接続される固定部、および前記固定部に対して回転可能であり、前記ノズルが接続される回転部を有するロータリージョイントと、前記副流路が形成されている回転付与部材とを備え、前記回転付与部材は、直管状であり、一端部に前記流体取込口を有し、他端部に前記流体副噴射口を有し、前記流体取込口側の端部が前記回転部に挿入された状態、かつ前記ロータリージョイントの軸方向と直交する状態にて前記ロータリージョイントに設けられている構成としてもよい。
上記の構成によれば、直管状の回転付与部材がロータリージョイントに直接設けられているので、簡単かつコンパクトな構成とすることができる。
本発明の流体噴射装置は、前記流体主噴射口を備えるノズルと、回転可能な回転部を有するロータリージョイントと、前記ノズルと前記回転部との間に配置された回転部材とを備えている構成である。
上記の構成によれば、ノズルの流体主噴射口から噴射される流体により、例えばワークの表面の異物を除去することができる。また、流体供給流路に供給される流体の流量が少ない場合であっても、ノズルを効率よく回転させることができる。
本発明の構成によれば、ノズル回転部材は、ノズルに供給する流体によって効率よく回転することができる。
本発明の実施の形態の流体噴射装置を備えたワーク洗浄装置の構成を示す模式図である。 図1に示した流体噴射装置の側面図である。 図3の(a)は図2に示した流体噴射装置の正面図、図3の(b)は図2に示した回転付与部材の背面図である。 回転速度調整部が設けられている、図2に示した副流路形成部の端部付近の縦断面図である。 図5の(a)は、図2に示したノズルが回転しない場合のノズルによる圧縮空気の吹き付け領域を示す斜視図、図5の(b)は、図2に示したノズルが回転する場合のノズルによる圧縮空気の吹き付け領域を示す斜視図である。 図3の(a)に示した回転速度調整部に代えてスピードコントローラを備えた場合の流体噴射装置の正面図である。 図7の(a)は、回転数検出部を備えた図2に示す流体噴射装置の回転付与部材の側面図、図7の(b)は同背面図である。 図8の(a)は、回転停止機構部を備えた図2に示す流体噴射装置の回転付与部材の側面図、図8の(b)は同背面図である。 図8に示した回転停止機構部とは別の回転停止機構部を備えた流体噴射装置の回転付与部材の側面図である。 図8に示した回転停止機構部とはさらに別の回転停止機構部を備えた流体噴射装置の回転付与部材の側面図である。 図2および図3の(a)に示した副流路形成部の他の例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態の流体噴射装置の正面図である。 図12に示した副流路形成部の端部付近の縦断面図である。 図14の(a)は、図13に示した副流路第3流路の圧縮空気の流量がゼロの場合の速度安定化部の状態を示す、副流路形成部の速度安定化部の配置部の縦断面図、図14の(b)は、上記副流路第3流路の圧縮空気の流量が少ない場合の速度安定化部の状態を示す上記配置部の縦断面図、図14の(c)は、上記副流路第3流路の圧縮空気の流量が多い場合の速度安定化部の状態を示す上記配置部の縦断面図である。 流体噴射装置における副流路形成部の、図14に示した速度安定化部とは別の速度安定化部の配置部の縦断面図である。 流体噴射装置における副流路形成部の、図14に示した速度安定化部とはさらに別の速度安定化部の配置部の縦断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態の流体噴射装置が備えるノズルを示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施の形態の流体噴射装置を示す縦断面図である。 図18に示した回転付与部材の構造を示す部分断面図である。 回転付与部材による回転動作を説明する、図18に示した流体噴射装置の正面図である。
〔実施の形態1〕
(ワーク洗浄装置の概要)
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態の流体噴射装置を備えたワーク洗浄装置の構成を示す模式図である。
ワーク洗浄装置1は、ワーク2に対して例えばエアーを吹き付け、ワーク2に付着した塵等の異物を除去する装置である。このために、ワーク洗浄装置1は、ワーク支持部材11、吸塵ダクト12、制御装置13、電源装置14、空気配管15、電磁弁16、レギュレータ17、ミストフィルタ18および流体噴射装置19を備えている。
ワーク支持部材11は、洗浄作業においてワーク2を支持する。吸塵ダクト12は、ワーク2の表面から除去された異物を吸塵機(図示せず)に導く。
電磁弁16は、ミストフィルタ18と流体噴射装置19との間の空気配管15に設けられ、空気配管15における圧縮空気(流体)の流路を開閉する。制御装置13は、電磁弁16の動作を制御し、電源装置14は制御装置13および電磁弁16に電力を供給する。レギュレータ17は、圧縮空気供給源(図示せず)から供給される圧縮空気の圧力を所定の圧力に調整する。ミストフィルタ18は、レギュレータ17より送られてきた空気からミストを除去する。流体噴射装置19は、空気配管15から圧縮空気の供給を受けて、回転しながら圧縮空気をワーク2に吹き付け、ワーク2の表面の異物を除去する。
流体噴射装置19は、圧縮空気の流れにおける上流側(後部側)から下流側(前部側)に向かって、ロータリージョイント31、回転付与部材(ノズル回転部材)32およびノズル33を備えている。図2は、流体噴射装置19を示す側面図である。図3の(a)は流体噴射装置19を示す正面図、図3の(b)は、回転付与部材32を示す背面図である。
(ロータリージョイント)
ロータリージョイント31は、図2に示すように、流体すなわち圧縮空気を漏らすことなく相対的に回転する固定部41および回転部42を有する。ここでは、後部が固定部41、前部が回転部42となっている。固定部41の後端部には空気配管15が接続され、回転部42の前端部には回転付与部材32の後管部51が接続されている。
(回転付与部材およびノズル)
回転付与部材32は、後部側から前部側に向かって、後管部51、中央管部52、副流路形成部53、カバー部54および前管部55を有する。後管部51はロータリージョイント31の回転部42と接続され、前管部55はノズル33と接続されている。後管部51とロータリージョイント31の回転部42との接続は、例えば後管部51を回転部42にねじ込むことにより行われ、前管部55とノズル33との接続は、ノズル33を前管部55にねじ込むことにより行われている。なお、ロータリージョイント31の回転部42内における回転付与部材32の後管部51が接続されている部分の上流側の部分は、圧縮空気供給流路(流体供給流路)となっている。
後管部51、中央管部52および前管部55は同軸の円筒形に形成され、後管部51から前管部55までつながった主流路56を内部に有する。したがって、空気配管15からロータリージョイント31を介して回転付与部材32に送られてきた圧縮空気は、主流路56によりノズル33に供給される。
副流路形成部53は、図3の(a)および(b)に示すように、例えば細長い角柱形状をなし、中央管部52の両側に中央管部52の軸に対して直交する方向に延びるように形成されている。後管部51の内部、並びに中央管部52および副流路形成部53の管壁部の内部には、副流路57が形成されている。本実施の形態において、副流路57は中央管部52の両側の副流路形成部53の数に対応して2本形成されている。
2本の副流路57の後端部である2個の空気取込口(流体取込口)57aは、後管部51における円環状の後端面において、主流路56を中心とする180度の位置に開口している。また、2本の副流路57の前端部である2個の回転空気噴射口(流体副噴射口)57bは、各副流路形成部53における外側端部近くの位置において、互いに反対側の側面(中央管部52の軸方向と平行な面)に開口している。
したがって、各副流路57は、ロータリージョイント31の回転部42内の前記圧縮空気供給流路から分岐し、各空気取込口57aから後管部51および中央管部52の管壁内を直線状に前方に延びている(副流路第1流路57d)。さらに、副流路形成部53の内側端部に対応する位置において垂直に半径方向の外方に折れ曲がって副流路形成部53を延びている(副流路第2流路57e)。さらに、副流路形成部53の外側端部近くの位置において直角に折れ曲がって延び(副流路第3流路57f)、各回転空気噴射口57bに達している。
カバー部54は、両方の副流路形成部53の外側端部の位置よりも若干大きい直径の円板形状を有し、副流路形成部53の前面に位置している。したがって、カバー部54は空気抵抗が少ない形状である。
ノズル33は、前後方向に長く、平たい直方体形状を有し、図3の(a)に示すように、前端面に直線のスリット状の洗浄空気噴射口(流体主噴射口)33aが形成されている。
(回転速度調整部)
図4は回転速度調整部(回転速度調整手段)34が設けられている、副流路形成部53の端部付近の縦断面図である。回転付与部材32の副流路形成部53には、図4に示すように、回転速度調整部34が設けられている。この回転速度調整部34は、雌ねじ部57cと、この雌ねじ部57cにねじ込まれる円柱形の速度調整ねじ58とを備えている。
具体的には、副流路形成部53には、副流路57の副流路第2流路57eにおける、副流路第3流路57fにつながる部分からの延長部として、雌ねじ部57cが形成されている。雌ねじ部57cは、副流路第2流路57eから真っ直ぐ延びて、副流路形成部53の外方側の端面に開口している。回転速度調整部34は、雌ねじ部57cに速度調整ねじ58を取り付けることにより構成されている。
すなわち、回転速度調整部34では、雌ねじ部57cに対する速度調整ねじ58のねじ込み深さを調整することにより、副流路第3流路57fにおける副流路第2流路57e側の開口面積が調整される。これにより、回転空気噴射口57bからの圧縮空気の噴射量が調整され、回転付与部材32すなわちノズル33の回転速度が調整される。
(流体噴射装置の動作)
上記の構成において、ワーク2の表面の異物をワーク洗浄装置1により除去する場合、流体噴射装置19は図1に示すように配置される。この場合、ロータリージョイント31の固定部41は固定され、ロータリージョイント31の回転部42、回転付与部材32およびノズル33は一体的に回転可能となっている。
図1の状態において、空気配管15からロータリージョイント31に圧縮空気が供給されると、この圧縮空気の一部は、空気取込口57aから副流路57に取り込まれ、副流路57を通って回転付与部材32の回転空気噴射口57bから噴射される。これにより、回転付与部材32に回転力が作用し、ロータリージョイント31の回転部42、回転付与部材32およびノズル33が一体的に回転する。
また、空気配管15からロータリージョイント31に供給された圧縮空気の残りは、主流路56を通ってノズル33に供給される。これにより、回転するノズル33の洗浄空気噴射口33aから圧縮空気が噴射される。
したがって、ノズル33による圧縮空気の吹き付け領域は、ノズル33が回転しない場合には、図5の(a)に示すように、洗浄空気噴射口33aに対応する範囲であったのに対し、流体噴射装置19ではノズル33が回転するので、図5の(b)に示すように、洗浄空気噴射口33aの回転領域に対応する領域となる。これにより、広い領域に圧縮空気を吹き付けることができる。
また、副流路57の空気取込口57aは、ロータリージョイント31における圧縮空気の流れる方向に対向するように開口され、端部に空気取込口57aを有する副流路第1流路57dは、ロータリージョイント31(圧縮空気供給流路)における圧縮空気の流れる方向に延びているので、副流路57に圧縮空気を容易に取り込むことができる。これにより、空気配管15から流体噴射装置19に供給される圧縮空気の流量が少ない場合であっても、回転付与部材32すなわちノズル33を効率よく回転させることができる。
また、ノズル33の回転速度は、回転速度調整部34の速度調整ねじ58を操作して、副流路57の圧縮空気の流量を調整することにより調整することができる。これにより、ノズル33からの圧縮空気の噴射量を所定量に維持しながら、ノズル33の回転速度を調整することができる。
また、流体噴射装置19は、空気配管15からロータリージョイント31を介して圧縮空気を取り込んでいるので、汎用のロータリージョイント31を使用でき、廉価かつ流体噴射装置19の内部において異物が発生し難い構造となっている。
また、流体噴射装置19は回転専用のノズルを備えず、回転付与部材32から圧縮空気を噴射させてノズル33を回転させる構成であるから、簡単かつコンパクトな構成となっている。
また、流体噴射装置19は、洗浄用(吹付用)の圧縮空気を噴射するノズル33(洗浄空気噴射口33a)と、回転用の圧縮空気を噴射する副流路形成部53(回転空気噴射口57b)との間に、カバー部54を備えている。このカバー部54は、中央管部52の軸心から回転空気噴射口57bの最外縁部の距離よりも大きい半径の円板形である。したがって、ワーク2から除去された異物やワーク2の周辺の異物が、回転空気噴射口57bから噴射される圧縮空気によって流体噴射装置19の周辺にまき散らされる事態を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、流体噴射装置19に使用する流体は、空気として説明している。しかしながら、流体は、空気以外の気体、あるいは液体であってよく、その場合にも本実施の形態の構成により同様に対応することができる。
(回転空気噴射口の数)
また、流体噴射装置19は、回転空気噴射口57bを2個備えた構成としているが、回転空気噴射口57bの数は、特に限定されない。例えば、ノズル33の回転数をさらに高くする場合には、回転空気噴射口57bの数を3個以上とすればよい。
(回転速度調整部の他の例)
また、回転速度調整部34は、副流路形成部53に形成された雌ねじ部57c、およびこの雌ねじ部57cにねじ込まれた速度調整ねじ58を備えた構成としている。しかしながら、これに代えて、回転空気噴射口57bを有する副流路第3流路57fにスピードコントローラ(流量調整継手)を備えた構成としてもよい。図6は、図3の(a)に示した回転速度調整部34に代えてスピードコントローラ35を備えた場合の流体噴射装置19を示す正面図である。このスピードコントローラ35は、手動にて圧縮空気の通路の径を調整することにより流量を調整できるものであり、一般に市販されているものである。
(回転数検出部)
また、流体噴射装置19は、ノズル33の回転数を検出し、その検出結果からノズル33の回転速度を求め、ノズル33の回転数および回転速度を調整できる構成としてもよい。
図7の(a)は、回転数検出部36を備えた流体噴射装置19の回転付与部材32の側面図、図7の(b)は同背面図である。
図7の(a)および(b)に示す回転数検出部36は、ロータリエンコーダ方式にてノズル33の回転数を検出する周知のものである。具体的には、カバー部54にスリット36aが形成され、スリット36aと対向する位置におけるカバー部54の一方側に発光素子36bが配置され、反対側に受光素子36cが配置されている。発光素子36bおよび受光素子36cは、これらに代えて何らかの発信器および受信器であってもよい。なお、ノズル33の回転角度まで検出する場合、スリット36aは検出する角度の細かさに応じて中央管部52の周りに複数個形成される。回転数検出部36は、時間当たりのノズル33(カバー部54)の回転数から、ノズル33の回転速度を検出する。
(回転停止機構部)
また、流体噴射装置19は、ノズル33を所定の停止位置に停止させて停止状態に維持する回転停止機構部を備えていてもよい。図8の(a)は、回転停止機構部37を備えた流体噴射装置19の回転付与部材32の側面図、図7の(b)は同背面図である。
図8の(a)(b)に示す回転停止機構部37は、カバー部54に設けられた磁性体部37a、およびこの磁性体部37aと対向できる位置に配置された電磁石37bを備えた構成である。この回転停止機構部37では、磁性体部37aと電磁石37bとが対向する位置において、電磁石37bが生じる磁力によってカバー部54を停止させ、かつその停止位置に保持することができる。
(回転数検出部および回転停止機構部を備えたワーク洗浄装置の例)
ワーク洗浄装置1は、流体噴射装置19が回転数検出部36および回転停止機構部37を備え、かつ圧縮空気供給源(流体供給源)から空気配管(流体配管)15への圧縮空気供給源の供給を制御する構成としてもよい。この場合、ワーク洗浄装置1は、制御装置および表示装置を備え、制御装置は、回転数検出部36の検出結果に基づいて回転速度を計算し、表示装置に表示させる。作業者は表示装置の表示に基づいて、回転速度調整部34によりノズル33の回転速度を適正値に調整する。
また、制御装置は、ワーク2に対するノズル33からの圧縮空気の噴射を、ノズル33の設定された回転数だけ行わせるようにしてもよい。この場合、制御装置は、圧縮空気供給源から圧縮空気を供給させ、回転停止機構部37によるノズル33の停止位置から、ワーク2に対して圧縮空気を噴射させながらノズル33を回転させる。また、回転数検出部36の検出結果を取得し、ノズル33が所定回数回転すると、回転停止機構部37によりノズル33を停止させ、かつ圧縮空気供給源からの圧縮空気の供給を停止させる。これにより、ワーク2は、ノズル33の所定回転数分だけ、ノズル33から噴射された圧縮空気を受ける。
(回転停止機構部の他の例)
また、回転停止機構部37は、図8に示したものの他、例えば図9に示す回転停止機構部38、あるいは図10に示す回転停止機構部39であってもよい。図9および図10は、それぞれ、図8に示した回転停止機構部37とは別の回転停止機構部38,39を備えた流体噴射装置19の回転付与部材32の側面図である。
図9に示す回転停止機構部38は、回転付与部材32すなわち流体噴射装置19を回転付与部材32の軸方向に移動させて、カバー部54に形成された嵌合穴38aにロックピン38bを嵌合させてノズル33を所定位置に停止させる構成である。この場合、流体噴射装置19は、流体噴射装置19またはロックピン38bを回転付与部材32の軸方向に移動させる駆動装置を備える。
図10に示す回転停止機構部39は、回転付与部材32すなわち流体噴射装置19を回転付与部材32の軸方向に移動させて、カバー部54に設けられている磁石39aとこの磁石39aと対向可能な位置に配置されている磁石39bとを吸着させ、ノズル33を所定位置に停止させる構成である。この場合、流体噴射装置19は、流体噴射装置19または磁石39aを回転付与部材32の軸方向に移動させる駆動装置を備える。なお、磁石39aと磁石39bとのいずれか一方は磁性体であってもよい。
(副流路形成部の他の例)
図11は、図2および図3の(a)に示した副流路形成部53の他の例を示す斜視図である。副流路形成部53は、図2および図3の(a)に示した細長い角柱形状のものに代えて、図11に示すように、円板形状の副流路形成部59であってよい。このような副流路形成部59では、回転時における重量バランスが安定し、円滑な回転が可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図12は本発明の実施の形態における流体噴射装置71を示す正面図である。図13は副流路形成部53の端部付近の縦断面図である。
(速度安定化部の構成)
図12および図13に示すように、流体噴射装置71は速度安定化部81を備えている。他の構成は前述の流体噴射装置19と同様である。速度安定化部81は、回転付与部材32の副流路形成部53の副流路57における副流路第3流路57fに設けられている。
具体的には、速度安定化部81は、図13に示すように、閉塞部材71a、ばね71bおよび調整ねじ71cを備えている。閉塞部材71aは球形を有し、副流路第3流路57fにおける閉塞部材71aの上流側の部分である閉塞部材当接部57f1に当接して、副流路第3流路57fを閉塞できるようになっている。このために、閉塞部材当接部57f1の通路径は閉塞部材71aの直径よりも小径となっている。なお、閉塞部材71aの形状は、球形に限定されず、閉塞部材当接部57f1を閉塞できるものであればよい。
調整ねじ71cは、円筒形の雄ねじであり、副流路第3流路57fの回転空気噴射口57b側の領域に形成されている雌ねじ部にねじ込まれている。ばね71bは圧縮ばねであり、閉塞部材71aと調整ねじ71cとの間に配置され、閉塞部材71aに対して閉塞部材当接部57f1に押し付ける方向の押圧力を作用させている。調整ねじ71cは、作業者により副流路第3流路57fに対してのねじ込み深さが調整される。これにより、調整ねじ71cに作用するばね71bの押圧力が変化し、副流路第3流路57fを流れる圧縮空気の流量に対する速度安定化部81の応答性を調整することができる。
(速度安定化部の動作)
上記の構成において、速度安定化部81の動作を図14に基づいて説明する。図14の(a)は、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量がゼロの場合の速度安定化部81の状態を示す、副流路形成部53の速度安定化部81の配置部の縦断面図、図14の(b)は、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量が少ない場合の速度安定化部81の状態を示す上記配置部の縦断面図、図14の(c)は、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量が多い場合の速度安定化部81の状態を示す上記配置部の縦断面図である。
図14の(a)に示すように、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量がゼロの場合、速度安定化部81では、ばね71bに押されて閉塞部材71aが閉塞部材当接部57f1に当接し、閉塞部材当接部57f1が閉塞される。したがって、流体噴射装置19によるワーク2の洗浄を停止している場合には、副流路57さらには主流路56に、異物を含む外部の空気などが侵入する事態を防止することができる。
一方、図14の(b)に示すように、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量が少ない場合、速度安定化部81では、圧縮空気の流量に応じて、閉塞部材71aが閉塞部材当接部57f1から小さく離れる。したがって、少ない流量の圧縮空気が、副流路第3流路57fおよび調整ねじ71cの内部の通路を経て回転空気噴射口57bから噴射し、ノズル33が低速回転する。
また、図14の(c)に示すように、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量が多い場合、速度安定化部81では、圧縮空気の流量に応じて、閉塞部材71aが閉塞部材当接部57f1から大きく離れる。したがって、多い流量の圧縮空気が、副流路第3流路57fおよび調整ねじ71cの内部の通路を経て回転空気噴射口57bから噴射し、ノズル33が高速回転する。
ここで、図14の(b)の状態から、副流路57を流れる圧縮空気の流量が急激に増加した場合、閉塞部材71aは、閉塞部材当接部57f1から急に大きく離れようとするものの、閉塞部材71aにはばね71bの押圧力が作用しているので、小さくはなれた状態から大きく離れた状態へ圧縮空気の流量の変化よりも遅れて変化する。したがって、ノズル33は低速回転の状態から高速回転の状態へ圧縮空気の流量の変化よりも遅れて移行する。これにより、ノズル33の回転速度を安定化させることができる。
(速度安定化部の他の例)
速度安定化部81は、図14に示したものの他、例えば図15に示す速度安定化部82、あるいは図16に示す速度安定化部83であってもよい。図15および図16は、それぞれ、流体噴射装置71における副流路形成部53の、図14に示した速度安定化部81とは別の速度安定化部82,83の配置部の縦断面図である。
図15に示す速度安定化部82は、閉塞部材71aの隣であって、閉塞部材71aの下流側に第1ばね71b1を備え、閉塞部材71aの上流側に第2ばね71b2を備えている。すなわち、図13に示した速度安定化部81に対して第2ばね71b2を追加した構成となっている。この場合、第1ばね71b1の押圧力は、第2ばね71b2の押圧力よりも大きく設定される。
速度安定化部82では、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量がゼロの場合でも、閉塞部材当接部57f1に閉塞部材71aが当接せず、副流路第3流路57fを閉塞することができない。しかしながら、圧縮空気の流量が非常に少ない場合であっても回転空気噴射口57bから圧縮空気を噴射させて、ノズル33を回転させることができる。また、副流路57を流れる圧縮空気の流量が急激に減少した場合に、閉塞部材71aと閉塞部材当接部57f1との隙間が急激に狭くなってノズル33の回転速度が急激に低下する事態を、第2ばね71b2の作用によって防止することができる。
図16に示す速度安定化部83は、図13に示した閉塞部材71aに代えて閉塞部材71dを備えている。閉塞部材71dは、例えば円柱形に形成され、下流側の端部に円錐形状の閉塞部71d1を有する。閉塞部材71dと調整ねじ71cとの間には、ばね71bが配置され、閉塞部材71dの閉塞部71d1は、コイル状のばね71bの内部を経て、円筒形の調整ねじ71cの内部に挿入されるようになっている。
速度安定化部83では、副流路第3流路57fの圧縮空気の流量がゼロの場合に閉塞部材当接部57f1に閉塞部材71dが当接し、副流路第3流路57fが閉塞される。
一方、副流路57を圧縮空気が流れると、閉塞部材71aが閉塞部材当接部57f1から離れ、回転空気噴射口57bから圧縮空気を噴射させ、ノズル33を回転させることができる。また、副流路57を流れる圧縮空気の流量が増加すると、それに応じて閉塞部材71dが調整ねじ71c方向へ移動し、閉塞部材71dの閉塞部71d1が調整ねじ71cの内部に挿入されていく。したがって、副流路57を流れる圧縮空気の流量が増加すると、閉塞部材71dの閉塞部71d1と調整ねじ71cとの間の流路が狭くなり、副流路第3流路57fを流れる圧縮空気の増加が抑制される。
この結果、空気配管15から流体噴射装置71に供給する圧縮空気の量を多くした場合に、主流路56を流れる圧縮空気の量が増加してノズル33からの噴射量は増加するものの、ノズル33の回転速度の上昇は抑制することができる。したがって、速度安定化部83は、ノズル33の回転速度を変化させることなく、ノズル33からの圧縮空気の噴射量を変化させる使用形態に特に好適である。
なお、ノズル33を高速回転させる場合には、速度安定化部81を備えない構成としてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図17は本発明の実施の形態の流体噴射装置72が備えるノズル(ノズル回転部材)91を示す斜視図である。なお、ここでは、説明の便宜上、流体噴射装置72としてノズル91のみを示している。
図17に示すように、ノズル91はノズル本体部91aの前端面に洗浄空気噴射口91bを有し、ノズル本体部91aの前端面と対向する後端面に後管部91cを有している。後管部91cは、外周面にはねじが形成され、例えば図3に示したロータリージョイント31の回転部42に直接ねじ込まれるようになっている。
ノズル91には、後管部91cの、洗浄空気噴射口91bから遠い方の端面に2個の空気取込口57aが開口され、ノズル本体部91aの互いに平行な2つの側面(洗浄空気噴射口91bおよび後管部91cが配置されていない面)にそれぞれ回転空気噴射口57bが開口されている。したがって、ノズル91はノズル回転部材を構成している。各空気取込口57aと回転空気噴射口57bとの間には、副流路第1流路57d、副流路第2流路57eおよび副流路第3流路57fを有する副流路57が形成されている。回転速度調整部34は、回転空気噴射口57bが開口されている2つの側面に隣り合う2つの側面にそれぞれ設けられている。
流体噴射装置72は、図2に示した流体噴射装置71と比較して、回転付与部材32が不要であるので、コンパクトな構成となっている。なお、ノズル本体部91aの側面には、洗浄空気噴射口91bと回転空気噴射口57bとの間の適当な位置に、例えば図2および図3に示した円板状のカバー部54を設けてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図18は本発明の実施の形態の流体噴射装置73を示す縦断面図である。図18に示すように、流体噴射装置73はロータリージョイント31を備えている。ロータリージョイント31の固定部41にはL字形の継手101を介して空気配管15が接続されている。
ロータリージョイント31の回転部42には、回転部42の軸方向に対して直交する方向に、180度の角度をおいて2本の回転付与部材102が挿入されている。したがって、本実施の形態において、2本の回転付与部材102および回転部42はノズル回転部材を構成している。
回転付与部材102は両端部が閉じた状態の真っ直ぐな円管状であり、図19に示すように、回転部42側の端部に雄ねじ部102aを有し、この雄ねじ部102aによって回転部42に形成された雌ねじ部(図示せず)にねじ込まれ固定されている。なお、図19は、回転付与部材102の構造を示す部分断面図である。
回転付与部材102には、回転部42側の端部に空気取込口57aが開口され、反対側の端部に回転空気噴射口57bが開口され、空気取込口57aと回転空気噴射口57bとの間は、副流路57となっている。空気取込口57aは、ロータリージョイント31における圧縮空気の流れる方向に対向するように開口されている。一方、回転空気噴射口57bは、回転空気噴射口57bからの噴射空気により回転部42(ノズル33)を回転できるように、空気取込口57aに対して90度の角度の位置に開口されている。
したがって、ノズル33に圧縮空気を供給する場合には、回転付与部材102の空気取込口57aから取り込まれ、回転空気噴射口57bから噴射される空気により、図20に示すように、回転部42(ノズル33)を回転させることができる。図20は、回転付与部材102による回転動作を説明する、図18に示した流体噴射装置73の正面図である。
上記の構成によれば、流体噴射装置73は、図2に示した回転付与部材32を使用せず、ロータリージョイント31に取り付けた円管状の回転付与部材102により、ノズル33を回転させるようにしている。したがって、簡単かつコンパクトな構成となっている。
また、回転付与部材102は、空気取込口57aがロータリージョイント31における圧縮空気の流れる方向に対向するように開口されているので、空気配管15から流体噴射装置73に供給される圧縮空気の流量が少ない場合であっても、ノズル33を効率よく回転させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電子部品等の製造工程において、電子部品等のワークに対して回転するノズルから圧縮空気等の流体を吹き付け、ワーク表面から異物を除去する装置に利用することができる。
1 ワーク洗浄装置
2 ワーク
19,71,72,73 流体噴射装置
31 ロータリージョイント(ノズル回転部材)
32 回転付与部材(ノズル回転部材)
33 ノズル
33a 洗浄空気噴射口(流体主噴射口)
34 回転速度調整部(回転速度調整手段)
35 スピードコントローラ
36 回転数検出部
37,38,39 回転停止機構部
41 固定部
42 回転部
51 後管部
52 中央管部
53 副流路形成部
54 カバー部
55 前管部
56 主流路
57 副流路
57a 空気取込口(流体取込口)
57b 回転空気噴射口(流体副噴射口)
57c 雌ねじ部
57d 副流路第1流路
57e 副流路第2流路
57f 副流路第3流路
57f1 閉塞部材当接部
58 速度調整ねじ
59 副流路形成部
71a 閉塞部材
71b ばね
71c 調整ねじ
71d 閉塞部材
71d1 閉塞部
81,82,83 速度安定化部
91 ノズル(ノズル回転部材)
91a ノズル本体部
91b 洗浄空気噴射口(流体主噴射口)
91c 後管部
102 回転付与部材(ノズル回転部材)

Claims (6)

  1. 流体供給流路から分岐し、ノズルの流体主噴射口に前記流体を供給する主流路と、
    前記流体供給流路から分岐し、前記流体供給流路における流体の流れる方向に対向するように開口された流体取込口を一端部に有し、他端部に流体副噴射口を有し、前記流体取込口から回転の軸に対して直交する方向に延びて前記流体副噴射口に達し、前記流体取込口から取り込んだ前記流体を前記流体副噴射口から噴射して回転力を付与する副流路とを備え、
    前記副流路は、前記主流路の周りに、前記主流路とは独立して形成され、前記流体取込口から前記流体供給流路における流体の流れる方向に延びる副流路第1流路を有していることを特徴とするノズル回転部材。
  2. 前記副流路には、前記流体副噴射口から噴射される前記流体の量を調整する回転速度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のノズル回転部材。
  3. 前記ノズルとロータリージョイントの回転可能な回転部との間に、ノズル回転継手として配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のノズル回転部材。
  4. 前記流体主噴射口が一端面に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部の前記流体主噴射口と対向する他端面に設けられた後管部とを備え、
    前記流体取込口は、前記後管部の前記流体主噴射口から遠い方の端面に開口され、
    前記流体副噴射口が、前記ノズル本体部の前記一端面および前記他端面とは異なる側面に開口されていることを特徴とする請求項1または2に記載のノズル回転部材。
  5. 前記流体を供給する流体配管が接続される固定部、および前記固定部に対して回転可能であり、前記ノズルが接続される回転部を有するロータリージョイントと、
    前記副流路が形成されている回転付与部材とを備え、
    前記回転付与部材は、直管状であり、一端部に前記流体取込口を有し、他端部に前記流体副噴射口を有し、前記流体取込口側の端部が前記回転部に挿入された状態、かつ前記ロータリージョイントの軸方向と直交する状態にて前記ロータリージョイントに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のノズル回転部材。
  6. 前記流体主噴射口を備えるノズルと、回転可能な回転部を有するロータリージョイントと、前記ノズルと前記回転部との間に配置された請求項1に記載の回転部材とを備えていることを特徴とする流体噴射装置。
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