JP5737173B2 - 温度および湿度の調整を行う空調システム - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る空調システム10は、室内空間RMの顕熱負荷および潜熱負荷を必要量だけ処理し、室内空間RMの湿度と温度とを調節することができるように構成されたシステムであり、半導体の製造工場などのクリーンルームに設置される。図1に示すように、空調システム10は、室内空間RMから室内空気RAを取り込み、湿度や温度を調節した後の空気を、供給空気SAとして室内空間RAへ送る。空調システム10は、主として、チラーユニット50と空調ユニット20とを備え、冷媒回路51と放熱回路60と熱媒体回路40とを有している。
(2−1)冷媒回路
冷媒回路51は、チラーユニット50に含まれており、冷媒を循環させて蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う閉回路である。冷媒回路51には、圧縮機52、放熱器54、膨張弁56、蒸発器58などが接続されている。
放熱回路60には、熱媒体としての水が充填されている。放熱回路60には、上述した放熱器54と水ポンプ62とクーリングタワー70とが接続されている。水ポンプ62は、吐出流量の調節が可能であり、放熱回路60の水を循環させる。クーリングタワー70では、放熱回路60を循環する水が冷却される。なお、図1において、水ポンプ62に付した矢印は、放熱回路60における水の流れる方向を意味している。
熱媒体回路40は、熱媒体としての水が充填された閉回路を構成している。熱媒体回路40には、上述した蒸発器58と循環ポンプ42と空気冷却熱交換器22とが接続されている。循環ポンプ42は、容量調整が可能であって吐出流量を調節することができ、熱媒体回路40の水を循環させる。蒸発器58では、熱媒体回路40を循環する熱媒体が冷却される。なお、図1において、循環ポンプ42に付した矢印は、熱媒体回路40における水の流通方向を意味している。
空調ユニット20は、概ね直方体形状のケーシング21を有している。ケーシング21の内部には、空気が流通する空気通路が形成されている。空気通路の流入端には、吸込ダクト32の一端が接続している。吸込ダクト32の他端は室内空間RMにつながっている。空気通路の流出端には、給気ダクト31の一端が接続している。給気ダクト31の他端は室内空間RMにつながっている。
空調システム10は、制御手段としての空調システムコントローラ80をさらに備えている。コントローラ80については、後に詳述する。
次に、空調システム10の運転動作について説明する。空調システム10は、空気の冷却と除湿を行う冷房除湿運転(図6参照)、空気の冷却と加湿を行う冷房加湿運転(図7参照)、空気の除湿と加熱とを行う除湿暖房運転(図8参照)および空気の加熱と加湿とを行う暖房加湿運転(図9参照)のいずれかを行うことで、例えば室内空間RMの温度および湿度を、設定温度(目標温度)である23℃および設定湿度(目標湿度)である50%になるように空気調和を行う。
上述の空調システムの基本動作は、図2に示すコントローラ80によって制御される。制御手段としての空調システム10に備わるコントローラ80は、具体的には、圧縮機52、膨張弁56、水ポンプ62、循環ポンプ42、流量調整弁44、電気ヒータ24、散水式加湿器26、送風ファン28、等を制御する。コントローラ80は、空調ユニット20や熱媒体回路40の機器だけではなく、チラーユニット50の冷媒回路51や放熱回路60の機器の制御も行うが、ここでは空調ユニット20や熱媒体回路40の機器の制御に焦点を当てて説明を行う。冷媒回路51や放熱回路60の機器の制御では、圧縮機52、膨張弁56、水ポンプ62の出力や開度を調節して、熱媒体回路40において蒸発器58から流出する冷水の温度が目標値になるようにするが、ここでは冷水の温度を一定の目標値に制御しているという前提で説明を進める。
温度PID調節器101は、制御入力(PV)、設定入力(SV)および制御出力(MV)を備えるPIDコントローラであって、標準的なPID制御基本式による演算を行う機器である。制御入力(PV)として室内温度センサ95による室内温度の計測値である現在温度PVtが入力され、設定入力(SV)としてメモリ81に記憶されている設定温度SVtが入力され、制御出力(MV)として冷却要求出力値TcMVおよび加熱要求出力値ThMVを出力する。
(式1):
u(n)=u(u−1)+Δu(n)
(式2):
Δu(n)=Kp×[e(n)−e(n−1)]+(T/Tl)×e(n)+(TD/T)×[e(n)−2×e(n−1)+e(n−2)]
u(n)は、今回の顕熱負荷計算で算出される出力値、u(n−1)は、前回の顕熱負荷計算で算出された出力値、Δu(n)は、修正値、をそれぞれ表している。Kpは、比例ゲイン、Tlは、積分時間、TDは、微分時間、Tは、タイムステップ、をそれぞれ表している。e(n)は、今回の顕熱負荷計算における室内温度センサ95の計測値と設定温度との差、e(n−1)は、前回の顕熱負荷計算における室内温度センサ95の計測値と設定温度との差、e(n−2)は、前々回の顕熱負荷計算における室内温度センサ95の計測値と設定温度との差、をそれぞれ表している。
湿度PID調節器102も、温度PID調節器101と同様のPIDコントローラであって、制御入力(PV)として室内湿度センサ96による室内湿度の計測値である現在湿度PVhが入力され、設定入力(SV)としてメモリ81に記憶されている設定湿度SVhが入力され、制御出力(MV)として除湿要求出力値HcMVおよび加湿要求出力値HhMVを出力する。
冷熱量調整部82は、空気冷却熱交換器22において熱媒体から空気へと供給される冷熱量を調整するために設けられたコントローラ80の機能部であり、冷熱出力指示値を循環ポンプ42および流量調整弁44に送り、空気冷却熱交換器22を流れる熱媒体の流量を調節する。ここでは、熱媒体回路40において蒸発器58から流出する冷水の温度を一定の目標値に制御しているという前提なので、空気冷却熱交換器22を流れる熱媒体(冷水)の流量に応じて冷却熱交換器22における熱媒体から空気へと供給される冷熱量が変わる。
冷却要求出力値TcMVおよび加熱要求出力値ThMVは、相反する要求に関する値であるため、一方がゼロではない値になっていれば他方はゼロになるように、冷熱量調整部82による修正が行われる(図3〜図5参照)。
上記のように、冷却要求出力値TcMVおよび加熱要求出力値ThMVは、一方がゼロにならなければ他方に値が入らないため、室内空間RMの負荷変動によって除湿暖房運転から冷房加湿運転に移行するような場合に、加湿動作が遅れて室内空間RMの湿度が設定湿度を大きく下回ってしまうことが想定される(図10(a),(b)参照)。また、逆に冷房加湿運転から除湿暖房運転に移行するような場合に、加熱動作が遅れて室内空間RMの温度が設定温度を大きく下回ってしまうことが想定される(図11(a),(b)参照)。こうなってしまうと、加湿を行う散水式加湿器26や加熱を行う電気ヒータ24を余分に動かす必要が生じ、無駄なエネルギーを消費してしまうことになる。
以上のように、冷熱量調整部82は、温度PID調節器101の冷却PID101bから出力される冷却要求出力値TcMVおよび湿度PID調節器102の除湿PID102aから出力される除湿要求出力値HcMVの修正を行う。これに加え、冷熱量調整部82は、数秒単位の間隔(図12の時間間隔Tpを参照)で行われるPID動作(演算)とは異なる、1分以上の数分単位の間隔(図12の時間間隔Tbを参照)で定期的に行われる冷却負荷推定処理および除湿負荷推定処理に基づく出力値修正も行っている。この冷却負荷推定処理および除湿負荷推定処理と、それに基づく出力値の修正について、図12を参照しながら説明する。
(式3):
Qsload(i−1)は、前回の推定処理における最適制御値、Qscは、空気冷却熱交換器22の定格能力、をそれぞれ表している。定格能力Qscについては、値を大きくしすぎると負荷増減量が大きくなりハンチングの要因になり、小さすぎると逆に応答性がわるくなるので、運転温湿度条件での顕熱能力値、潜熱能力値を用いる。もし空気冷却熱交換器22やチラーユニット50が過剰設計されている場合でも、その過剰に設計された設計値に基づいた顕熱能力値、潜熱能力値を用いる。
(式4):
Qlload(i−1)は、前回の推定処理における最適制御値、Qlcは、空気冷却熱交換器22の定格能力、をそれぞれ表している。
上述のように、冷熱量調整部82は、冷却要求出力値TcMVおよび除湿要求出力値HcMVの大きなほうの値を、冷熱出力指示値として循環ポンプ42および流量調整弁44に送る。これに応じて、循環ポンプ42の吐出流量および流量調整弁44の開度が調整され、空気冷却熱交換器22を流れる熱媒体(冷水)の流量が調整される。
加熱量調整部84は、電気ヒータ24から空気に供給される加熱量を調整するために設けられたコントローラ80の機能部であり、加熱出力指示値を電気ヒータ24に送る。
冷却要求出力値TcMVおよび加熱要求出力値ThMVは、相反する要求に関する値であるため、一方がゼロではない値になっていれば他方はゼロになるように、加熱量調整部84による加熱要求出力値ThMVの修正(ゼロにする修正)が行われる(図3〜図5参照)。
加熱量調整部84は、定期的に、室内空間RMの加熱負荷を推定し、その推定負荷に基づき、加熱要求出力値ThMVの変更が必要だと判断したときに、加熱要求出力値ThMVを書き換える。
(式5):
Eload(i−1)は、前回の推定処理における最適制御値、Ecは、電気ヒータ24の定格能力、をそれぞれ表している。
加熱量調整部84は、加熱PID101aから出力される加熱要求出力値ThMVを加熱出力指示値として電気ヒータ24に送る。それに基づいて電気ヒータ24の出力が自動的に調節され、電気ヒータ24から空気に供給される加熱量が調整される。
加湿量調整部86は、散水式加湿器26から空気に供給される加湿量を調整するために設けられたコントローラ80の機能部であり、加湿出力指示値を散水式加湿器26に送る。
除湿要求出力値HcMVおよび加湿要求出力値HhMVは、相反する要求に関する値であるため、一方がゼロではない値になっていれば他方はゼロになるように、加湿量調整部86による加湿要求出力値HhMVの修正(ゼロにする修正)が行われる(図3〜図5参照)。
加湿量調整部86は、定期的に、室内空間RMの加湿負荷を推定し、その推定負荷に基づき、加湿要求出力値HhMVの変更が必要だと判断したときに、加湿要求出力値HhMVを書き換える。
(式6):
Kload(i−1)は、前回の推定処理における最適制御値、Kcは、散水式加湿器26の定格能力、をそれぞれ表している。
加湿量調整部86は、加湿PID102bから出力される加湿要求出力値HhMVを加湿出力指示値として散水式加湿器26に送る。それに基づいて散水式加湿器26の散水量が自動的に調節され、散水式加湿器26から空気に供給される加湿量が調整される。
送風量調整部88は、送風ファン28による送風量を調整するために設けられたコントローラ80の機能部であり、送風出力指示値を送風ファン28に送り送風ファン28の回転数を変化させることで、空気冷却熱交換器22、電気ヒータ24および散水式加湿器26を経て室内空間RMへと吹き出される空気の送風量を調整する。送風出力指示値を受けた送風ファン28は、その指示値に応じてファンステップが調節される。
(5−1)
この空調システム10では、空気の冷却および除湿の2つの動作を空気冷却熱交換器22に担わせており、コントローラ80は、冷却要求出力値TcMVおよび除湿要求出力値HcMVのうち大きいほうの出力値に応じて、空気冷却熱交換器22において熱媒体から空気へと供給される冷熱量を制御している。一方、冷却と加熱とは相反する動作であり、除湿と加湿とも相反する動作であるため、冷却要求出力値TcMVがゼロでなければ加熱要求出力値ThMVに応じた電気ヒータ24による加熱は行われず、除湿要求出力値HcMVがゼロでなければ加湿要求出力値HhMVに応じた散水式加湿器26による加湿は行われない。
また、空調システム10では、冷却要求出力値TcMVの増分値ΔTcMVがゼロより大きく且つ除湿要求出力値HcMVの増分値ΔHcMVがゼロ以下であるときに、除湿よりも冷却のほうが支配的になってきていると判断し、除湿要求出力値HcMVを強制的にゼロに書き換えるとともに、冷却要求出力値TcMVおよび除湿要求出力値HcMVのうち大きいほうの出力値を新しい冷却要求出力値TcMVとして書き込む制御を行っている(図4参照)。このように、冷却と除湿のうち冷却が支配的になってきて除湿要求出力値HcMVの増分値がゼロ以下になったときに、支配的になってきている冷却の動作が優先されるように冷却要求出力値TcMVおよび除湿要求出力値HcMVを書き換えるため、加湿の動作が遅れることが抑制されるとともに、冷却要求出力値TcMVが適切に修正されて、顕熱および潜熱の負荷変動への追従性が向上している(図10(c),(d)を参照)。
この空調システム10では、基本的には、設定温度および設定湿度に対する現在温度および現在湿度の偏差に基づいた出力値(加熱要求出力値ThMV、冷却要求出力値TcMV、除湿要求出力値HcMV、加湿要求出力値HhMV)の決定が温度PID調節器101や湿度PID調節器102で行われて、各機器(循環ポンプ42、流量調整弁44、電気ヒータ24、散水式加湿器26)の制御が行われる。ただ、更に潜熱負荷や顕熱負荷の推定精度を高めて適切な制御を行うために、空調システム10では、定期的に室内空間RMの冷却負荷、除湿負荷、加熱負荷および加湿負荷の推定が行われ、例えば冷却負荷推定処理においては、推定された最適制御値Qsloadと冷却PID101bから受信した冷却要求出力値TcMVとの差が大きければ、冷却PID101bの冷却要求出力値TcMVの修正(書き換え)が行われる。このように各負荷推定処理において、出力値(加熱要求出力値ThMV、冷却要求出力値TcMV、除湿要求出力値HcMV、加湿要求出力値HhMV)の修正が行われるため、単に温度PID調節器101や湿度PID調節器102だけを使って制御する場合に較べて、負荷に応じた適切な空調制御が行われることになる。
空調システム10では、室内空間RMに吹き出される空気の冷却および除湿を空気冷却熱交換器22が担い、加熱を電気ヒータ24が担う。空気冷却熱交換器22において熱媒体である冷水から空気へと冷熱が供給されると、空気の温度が下がるとともに、空気に含まれる水分が結露することで空気の湿度が下がる。したがって、室内空間RMの潜熱負荷を必要量だけ処理するために空気の除湿を行ったことに付随して、室内空間RMの顕熱負荷を必要量以上に処理してしまい空気の温度が下がりすぎる現象が起こることがあるが、そのときには電気ヒータ24によって空気を再加熱し、室内空間RMの顕熱負荷および潜熱負荷を必要量だけ処理する(図8参照)。ここで、室内空間RMの潜熱負荷を必要量だけ処理することについて考えると、送風ファン28による送風量が多い場合には空気冷却熱交換器22における単位時間当たりの熱媒体から空気への冷熱量が少なくても大丈夫であるが、送風量が少ない場合には単位時間当たりの空気への冷熱量が多く必要となる。したがって、これまでは、制御に余裕を持たせるために、送風量をある程度確保する制御を採ることが多かった。
(6−1)変形例1A
上記の実施形態に係る空調システム10では、熱媒体回路40において蒸発器58から流出する冷水の温度が一定に制御されているという前提で、冷熱量調整部82の冷熱出力指示値に応じて循環ポンプ42の吐出流量および流量調整弁44の開度が調整され、空気冷却熱交換器22を流れる熱媒体(冷水)の流量が調整されて、空気冷却熱交換器22における熱媒体から空気へと供給される冷熱量の調整が行われるという説明をしている。
上記の実施形態に係る空調システム10では、温度PID調節器101や湿度PID調節器102においてPID制御ロジックを使っているが、このPID制御ロジックの他に、PI制御やI−PDなど派生的なPID制御など、別の公知の制御ロジックを用いることも可能である。
上記の実施形態に係る空調システム10では、室内空間RMから取り込まれた室内空気RAが空調ユニット20のケーシング21内の空気通路を流れ、空気調和後に供給空気SAとして室内空間RMへ供給される形態を想定しているが、図1において破線で示すように、室外から取り込んだ室外空気OAを外気取り入れダクト33を介してケーシング21内に取り込み、その空気を空気調和して室内空間RMへ供給するように構成することもできる。また、室内空気RAおよび室外空気OAの両方を空調ユニット20に取り入れて室内空間RMへと供給する空調システムにおいても、本発明を適用することができる。
上記の実施形態に係る空調システム10では、電気ヒータ24の加熱能力や散水式加湿器26の加湿能力が送風ファン28の風量による影響を殆ど受けないことに鑑み、定期的な負荷推定処理における最適制御値の計算において送風ファン28の風量による修正係数を使っていないが、加熱器として温水コイル(空気加熱熱交換器)を使ったり加湿器として蒸気コイルを使ったりする場合には、冷却負荷の最適制御値Qsloadや除湿負荷の最適制御値Qlloadの計算と同様に送風ファン28の風量による修正係数を使うことが望ましい。
22 空気冷却熱交換器
24 電気ヒータ
26 散水式加湿器
28 送風ファン
42 循環ポンプ
44 流量調整弁
50 チラーユニット(冷却装置)
80 コントローラ(制御部)
81 メモリ(記憶部)
82 冷熱量調整部
84 加熱量調整部
86 加湿量調整部
88 送風量調整部
95 室内温度センサ
96 室内湿度センサ
101 温度PID調節器
102 湿度PID調節器
HcMV 除湿要求出力値
HhMV 加湿要求出力値
TcMV 冷却要求出力値
ThMV 加熱要求出力値
ΔHcMV 除湿要求出力値の増分値
ΔTcMV 冷却要求出力値の増分値
Qsload 冷却負荷の最適制御値(冷却負荷)
Qlload 除湿負荷の最適制御値(除湿負荷)
Eload 加熱負荷の最適制御値(加熱負荷)
Kload 加湿負荷の最適制御値(加湿負荷)
Claims (3)
- 対象空間(RM)の温度および湿度を調整する空調システム(10)であって、
前記対象空間に空気を吹き出す送風ファン(28)と、
前記空気を冷却する冷却器(22)と、
前記空気を除湿する除湿器(22)と、
前記空気を加熱する加熱器(24)と、
前記空気を加湿する加湿器(26)と、
前記対象空間の温度を検知する温度センサ(95)と、
前記対象空間の湿度を検知する湿度センサ(96)と、
前記対象空間の目標温度および目標湿度を記憶する記憶部(81)を有し、前記温度センサで検知された現在温度と前記目標温度との偏差に基づいて冷却要求出力値(TcMV)および加熱要求出力値(ThMV)を決定し、前記湿度センサで検知された現在湿度と前記目標湿度との偏差に基づいて除湿要求出力値(HcMV)および加湿要求出力値(HhMV)を決定し、前記冷却要求出力値によって前記冷却器を制御し、前記除湿要求出力値によって前記除湿器を制御し、前記加熱要求出力値によって前記加熱器を制御し、前記加湿要求出力値によって前記加湿器を制御する、制御部(80)と、
を備え、
前記制御部は、
定期的に前記対象空間の冷却負荷(Qsload)、除湿負荷(Qlload)、加熱負荷(Eload)および加湿負荷(Kload)を推定し、推定した前記冷却負荷、前記除湿負荷、前記加熱負荷および前記加湿負荷に基づき前記冷却要求出力値、前記除湿要求出力値、前記加熱要求出力値および前記加湿要求出力値の変更が必要だと判断したときに、前記冷却要求出力値、前記除湿要求出力値、前記加熱要求出力値および前記加湿要求出力値を書き換え、
前記冷却負荷を、今の前記冷却要求出力値と前回の推定時の前記冷却要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記冷却器の定格能力を乗じて、前回推定された前記冷却負荷を加えることによって演算し、
前記除湿負荷を、今の前記除湿要求出力値と前回の推定時の前記除湿要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記除湿器の定格能力を乗じて、前回推定された前記除湿負荷を加えることによって演算し、
前記加熱負荷を、今の前記加熱要求出力値と前回の推定時の前記加熱要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記加熱器の定格能力を乗じて、前回推定された前記加熱負荷を加えることによって演算し、
前記加湿負荷を、今の前記加湿要求出力値と前回の推定時の前記加湿要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記加湿器の定格能力を乗じて、前回推定された前記加湿負荷を加えることによって演算する、
空調システム。 - 前記制御部は、
前記送風ファンの風量によって前記冷却器の能力が変わる場合には、前記冷却負荷を、今の前記冷却要求出力値と前回の推定時の前記冷却要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記冷却器の定格能力を乗じて、さらに前記送風ファンの現在の風量と定格風量との比に基づいた修正係数を乗じて、前回推定された前記冷却負荷を加えることによって演算し、
前記送風ファンの風量によって前記除湿器の能力が変わる場合には、前記除湿負荷を、今の前記除湿要求出力値と前回の推定時の前記除湿要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記除湿器の定格能力を乗じて、さらに前記送風ファンの現在の風量と定格風量との比に基づいた修正係数を乗じて、前回推定された前記除湿負荷を加えることによって演算し、
前記送風ファンの風量によって前記加熱器の能力が変わる場合には、前記加熱負荷を、今の前記加熱要求出力値と前回の推定時の前記加熱要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記加熱器の定格能力を乗じて、さらに前記送風ファンの現在の風量と定格風量との比に基づいた修正係数を乗じて、前回推定された前記加熱負荷を加えることによって演算し、
前記送風ファンの風量によって前記加湿器の能力が変わる場合には、前記加湿負荷を、今の前記冷却要求出力値と前回の推定時の前記加湿要求出力値(書き換えがあったときには書き換え後の値)との差を0〜1に正規化した値に、前記加湿器の定格能力を乗じて、さらに前記送風ファンの現在の風量と定格風量との比に基づいた修正係数を乗じて、前回推定された前記加湿負荷を加えることによって演算する、
請求項1に記載の空調システム。 - 前記冷却器および前記除湿器は、前記対象空間に吹き出す空気を冷却するための熱媒体が流れ、前記熱媒体と前記空気との間で熱交換を行わせる、前記空気の冷却機能および除湿機能を併せ持った冷却熱交換器(22)である、
請求項1又は2に記載の空調システム。
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JP2013139923A (ja) | 2013-07-18 |
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