JP5733105B2 - ワーク加工システム - Google Patents

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Description

この発明は、テイルストック付きの旋盤により比較的長尺なワークに対して加工を行い、加工済みワークをローダにより搬出するワーク加工システムに関する。
旋盤で加工されて主軸に把持されているワークをローダで搬出する場合、ワーク種類によってワークの適切な把持位置が異なる。このため、一般的には、ワーク種類毎に設けられた搬送プログラムを用い、ローダ制御装置により、ローダヘッドのワーク受取位置の座標を定めている。各種のワークに対してローダに同様な動作をさせる場合は、例えば、共通の基本搬送プログラムにおいて、主軸からのワーク受取時のローダヘッドのZ軸座標(主軸軸心方向の座標)を変数とし、ワーク種類毎にZ軸座標を教示して、前記基本搬送プログラムをワーク種類毎の搬送プログラムとする。Z軸座標の教示は、例えば、ローダを手動運転で動作させることなどで行う。
なお、従来、旋盤でワークを加工するときの加工原点を補正する手法として、テイルストックの心押軸の位置の検出値を用いるものが提案されている(特許文献1)。
特開2001−259967号公報
旋盤により、種々異なる長さのワークを混在して加工する場合がある。その場合、各種ワークの加工順が既知であると、ローダの各搬送プログラムの実行順を定めておくことで対処が可能ではあるが、優先ワークの割込等の生産上の都合や、加工不良品の発生等により、加工順が変わることがある。このような場合、定められた実行順の搬送プログラムでは対処できず、手動の操作等でローダプログラムを選択するなどの煩雑な操作が必要となり、生産性が低下する。旋盤でのNC加工に用いる加工プログラム等から、ローダ制御装置でワーク種類を認識することが可能ではあるが、制御の煩雑化を招く。また、加工の若干の仕様変更等があった場合、加工プログラムだけでなく、ローダ制御装置に対するワーク長さに応じた教示が必要になる場合がある。これらのため、教示ミス等が発生する可能性があり、確実なワークの搬出が行えない場合がある。
なお、特許文献1は、旋盤内の機器であるテイルストックを利用して旋盤内での動作の制御に用いる技術であり、ローダの制御に利用するものではない。
この発明の目的は、搬出するワークの長さを、専用の計測時間を要することなく、加工サイクルの中で簡単な構成で個々に実測できて、種々異なる長さの加工済みワークをローダにより確実に搬出することができ、かつワークの違いに対する煩雑な教示が不要なワーク加工システムを提供することである。
この発明の他の目的は、専用の検出手段を追加することなく、テイルストックの心押軸の位置を検出できて、ローダ制御装置への教示を可能とすることである。
この発明のさらに他の目的は、旋盤にワークを搬入する装置を別途設けなくて済むようにすることである。
この発明のワーク加工システムは、ワークの一端を把持可能な主軸、および心押軸と前記主軸との間に搬入されたワークを前記主軸による把持位置まで押し込み可能なテイルストックを有する旋盤と、この旋盤から加工済みワークを搬出するローダと、ワークを前記把持位置まで押し込んだときの前記心押軸の主軸軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記ローダの動作を制御するローダ制御装置とを備え、前記ローダは、加工済みワークの中間部を把持するチャックが設けられたローダヘッドを有し、このローダヘッドが少なくとも主軸軸心方向に移動自在であり、前記ローダ制御装置は、加工済みワークを搬出するときに、前記位置検出手段の検出値に基づいて定められた主軸軸心方向の位置に前記ローダヘッドが位置するように前記ローダの動作を制御する。
この構成によると、旋盤の主軸と心押軸の間に搬入されたワークは、主軸による把持位置までテイルストックにより押し込まれる。前記位置検出手段は、この状態のテイルストックの心押軸の主軸軸心方向の位置を検出する。この検出値は、ワーク長さに対応する値となる。ローダ制御装置は、加工済みワークを搬出するときに、上記のように検出された前記位置検出手段の検出値に基づき、定められた主軸軸心方向の位置にローダヘッドが位置するように前記ローダの動作を制御する。すなわち、前記検出値によって、ローダの主軸軸心方向の位置を教示する。
このように、テイルストックの心押軸の位置を検出してワーク長さを検出するため、専用の計測時間を要することなく、加工サイクルの中で個々のワークにつき実測できる。この実測値により、ワークの違いに対する教示が行え、煩雑な教示が不要となる。実測値を用いるため、種々異なる長さの加工済みワークをローダにより確実に搬出することができる。また、前記位置検出手段は、進退する心押軸の進退位置を検出するものであるため、ワーク長さ等を直接に計測するものに比べて、簡単な構成のもので済む。
この発明において、前記テイルストックが、サーボモータの駆動により主軸軸心方向に進退させられるものである場合、前記位置検出手段は、前記サーボモータの動作量を検出するエンコーダであってもよい。この明細書で言う「エンコーダ」は、単に回転速度に応じたパルス列を出力するパルスコーダを含む意味である。
サーボモータは、その位置制御のために位置検出手段を有しているものが多く、このようなサーボモータに付属するエンコーダを、テイルストックの心押軸の位置検出に用いるため、専用の検出手段を追加することなく、テイルストックの心押軸の位置を検出することができる。
この発明において、前記ローダは、前記旋盤から加工済みワークを搬出する動作に加えて、前記心押軸と前記主軸との間にワークを搬入する動作を行ってもよい。
この場合、旋盤にワークを搬入する装置を別途設けなくて済む。
この発明のワーク加工システムは、ワークの一端を把持可能な主軸、および心押軸と前記主軸との間に搬入されたワークを前記主軸による把持位置まで押し込み可能なテイルストックを有する旋盤と、この旋盤から加工済みワークを搬出するローダと、ワークを前記把持位置まで押し込んだときの前記心押軸の主軸軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記ローダの動作を制御するローダ制御装置とを備え、前記ローダは、加工済みワークの中間部を把持するチャックが設けられたローダヘッドを有し、このローダヘッドが少なくとも主軸軸心方向に移動自在であり、前記ローダ制御装置は、加工済みワークを搬出するときに、前記位置検出手段の検出値に基づいて定められた主軸軸心方向の位置に前記ローダヘッドが位置するように前記ローダの動作を制御するため、搬出するワークの長さを、専用の計測時間を要することなく、加工サイクルの中で簡単な構成で個々に実測できて、種々異なる長さの加工済みワークをローダにより確実に搬出することができ、かつワークの違いに対する煩雑な教示が不要となる。
前記テイルストックが、サーボモータの駆動により主軸軸心方向に進退させられるものであり、前記位置検出手段が、前記サーボモータの動作量を検出するエンコーダである場合は、専用の検出手段を追加することなく、テイルストックの心押軸の位置を検出できて、ローダ制御装置への教示が行える。
前記ローダが、前記旋盤から加工済みワークを搬出する動作に加えて、前記心押軸と前記主軸との間にワークを搬入する動作を行う場合は、旋盤にワークを搬入する装置を別途設けなくて済む。
(A)はこの発明の一実施形態にかかるワーク加工システムの機構部分の平面図に制御系のブロック図を加えた図である。 同ワーク加工システムの旋盤のテイルストックの破断側面図である。 同旋盤における進退ロッドの横断面図である。 そのローダの正面図である。 同ワーク加工システムによるワークの搬入・搬出動作を示す説明図である。 同ワーク加工システムによる種々の長さのワークのローダによる把持位置、主軸のチャックでの加工箇所、加工箇所を対比して示す説明図である。 同ワーク加工システムによる種々の長さのワークにおけるローダ移動量の計算の説明図である。
この発明の一実施形態を図1および図2と共に説明する。このワーク加工システムは、テイルストック付きの旋盤1と、この旋盤1にワークWを搬入出するローダ2と、これら旋盤1およびローダ2をそれぞれ制御する旋盤制御装置51およびローダ制御装置52とで構成される。
旋盤1は、ベッド5と、このベッド5上に設置した主軸台6に回転自在に支持された主軸7と、この主軸7に対向して配置されたテイルストック8と、これら主軸7とテイルストック8とを結ぶラインに対して一方側に配置された刃物台9とを備える。
主軸7は、前後方向(Z軸方向)に沿って設けられ、その前端にワークWの一端を把持可能なチャック11を有している。チャック11は、ワークWの一端面を当接する着座面11bを有し、この着座面11bに当接したワークWを複数のチャック爪11で把持する構造である。これらチャック爪11は円周方向に並んで配置され、主軸7の後部に設けられたチャック用シリンダ12により開閉駆動される。主軸7は、ベッド5の後部に設けられた主軸モータ13により回転駆動される。主軸モータ13の回転は、図2のように、主軸モータ13の出力軸13aに設けられたプーリ14と、主軸7の後端に設けられたプーリ15とに掛装したベルト16により主軸7へ伝達される。
テイルストック8は、主軸7のチャック11に一端が把持されたワークWの他端を主軸7側に押し付けて、ワークWを回転自在に支持するものであり、図2に示すように、テイルストック本体18に心押軸19を軸受(図示せず)により回転自在に設置して構成される。心押軸19の先端がセンタ19aであって、このセンタ19aは主軸軸心Oの延長線上に位置する。テイルストック本体18は、進退自在な進退ロッド20の先端に後述する退避機構29を介して設置されており、進退ロッド20およびテイルストック本体18と共に、心押軸19が進退する。
進退ロッド20は、ベッド5の主軸前方側のベッド立壁面5aから前後方向(Z軸方向)に進退自在に突出している。ベッド5の主軸台6の下方に、進退ロッド20を進退させるロッド進退駆動機構21が内蔵されている。このロッド進退駆動機構21は、ねじ軸22およびナット23からなるボールねじ24と、ベッド5の後部に設けられ前記ねじ軸22を回転駆動するモータ25とで構成される。ナット23は進退ロッド20の後端に固定されている。モータ25によるねじ軸22の回転駆動により、ナット23と一体に進退ロッド20が進退する。
前記モータ25はサーボモータであって、位置制御用のエンコーダからなる位置検出手段26を有している。この位置検出手段26が、心押軸19の主軸軸心方向の位置を検出する手段に兼用される。また、モータ25に流れる電流量を計測する電流計(図示せず)が設けられ、この電流計の値から進退ロッド20に作用する負荷が検出される。
進退ロッド20は、図3に横断面図で示すように、上半部が半円形で下半部がV字形の断面形状とされる。進退ロッド20は、その下半部が、断面V字状のガイド溝27aを有するガイドレール27上にスライド自在に配置される。進退ロッド20の上半部は断面逆U字形のガイドカバー28で覆われている。ガイドレール27は、ベッド5に設けられている。
前記退避機構29は、図2に示すように、進退ロッド20の先端に固定された固定部29aに対して昇降ロッド29bを昇降自在に設け、この昇降ロッド29bの上端にテイルストック本体18が設置した構成である。昇降ロッド29bは流体圧シリンダ装置等で昇降させる。この退避機構29は、心押軸19を主軸軸心Oの延長線とは異なる方向(この例では上下方向)に退避させることで、心押軸19が刃物台9の工具31やローダ2と干渉するのを回避する。
図1において、刃物台9は、正面形状が多角形のドラム状をしたタレット刃物台からなり、各角間の周面部分からなる各工具ステーションに、工具31がそれぞれ取付けられる。刃物台9は、送り台32を介してベッド5上に、直交する2軸方向(Z軸方向およびX軸方向)に移動自在に設置されている。送り台32は、主軸台6の側方でベッド5の上面に設けられたガイド33上に、主軸7と直交する水平方向(X軸方向)に進退自在に設置されており、タレット進退駆動機構34により進退駆動される。タレット進退駆動機構34は、モータ35および送りねじ機構36からなる。
刃物台9は、送り台32にタレットバー37を介して軸方向(Z軸方向)の進退が自在で、かつ軸心回りの割出回転が自在とされている。送り台32は、前記ガイド33上に設置された送り台ベース部32aと、この送り台ベース部32a上に搭載されて前記タレットバー37を設置した前後移動台部32bとの2段積み構成のものであり、送り台ベース部32aの左右移動および前後移動台部32bの進退により、上記直交2軸方向の進退が行われる。
ローダ2は、左右方向(X軸方向)に延びるレール61に走行体62を走行自在に設置し、この走行体62にローダヘッド41を前後方向(Z軸方向)および上下方向(Y軸方向)に移動可能に設置したガントリ式のものであり、各軸方向の移動は、それぞれ別のサーボモータ(図示せず)によって行われる。ローダヘッド41には、ワークWの中間部を把持可能なチャック40が設けられている。チャック40は、例えば、一対のチャック爪40aを開閉させてワークWを把持および解放する構成である。
片方のチャック爪40aは、下端にワーク受け部40aaを有し、一対のチャック爪40aを緩めた状態でワークWが脱落しないように支持可能である。これにより、主軸7と心押軸19間に位置したワークWを、心押軸19の前進で主軸7側へ移動可能とされる。なお、チャック爪40aは、ワーク受け部40aaを設ける代わりに、対向する凹部(図示せず)が設けられて、一対のチャック爪40aの緩み状態で、両チャック爪40aの前記凹部でワークWが脱落しない用に支持可能なものとしても良い。
ローダ2は、図示例ではガントリ式としたが、他の形式であってもよい。また、心押軸19の前進で主軸7側へワークWを移動させるときにワークWを支持する手段(図示せず)がローダ2と別に設けられている場合は、チャック爪40aは緩み状態でワークWを支持可能な構成としなくても良い。
制御系を説明する。旋盤制御装置51は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラ等からなり、加工プログラム53を演算制御部54で解読して実行することにより、旋盤1を制御する。旋盤制御装置51とローダ制御装置52とは、互いに動作開始や動作終了等の信号を送受し、同期して制御を行う。
ローダ制御装置52は、コンピュータ式のプログラマブルコントローラ等からなり、搬送プログラム55を演算制御部57で解読して実行することにより、ローダ2を制御する。ローダ制御装置52は、旋盤1から加工済みワークWを取り出すときのローダヘッド41の主軸軸心方向(Z軸方向)の位置を、テイルストック8の位置検出手段26の検出値によって定める座標教示部58を有している。
座標教示部26は、例えば、搬送プログラム55における、旋盤1から加工済みワークWを取り出すときのローダヘッド41の各軸方向の座標値のうち、主軸軸心方向の座標を変数とし、この変数に代入する数値を、位置検出手段26の検出値とする。座標教示部58のより具体的な例は、後に図7と共に説明する。
このワーク加工システムの具体的な動作を、図5と共に説明する。
図5(A)のように、ワークWは、ローダ2のチャック40に中間部が把持されて、主軸7とテイルストック8の心押軸19との間に搬入される。次いで、チャック40によるークWの把持を緩め、ワークWを軸方向に移動自在なようなワークWをチャック40で支持した状態で、テイルストック8の心押軸19が主軸7側へ移動する(図5(B))。この移動により、心押軸19でワークWを主軸7による把持位置まで押し込み、この押し込みが完了すると、主軸7のチャック11によりワークWを把持する。ローダ2は、ワークWが主軸7のチャック11で支持されてローダ2による支持が不要となった後、あるいは主軸7のチャック11がワークWの把持を完了した後、ワークWの把持を完全に解消して上方位置等へ退避する(図5(C))。このワークWを主軸7とテイルストック8とで支持した状態で、ワークWを工具31によって旋削加工する(図5(D))。
加工が完了したワークWをローダ2で搬出するときは、図7(A)に示すように、ローダ2のローダヘッド41をローダアプローチ位置Aへ移動させる。ローダアプローチ位置Aは、主軸7のチャック11からZ軸方向に定められた距離だけ離れ、かつ主軸軸心よりも上方へ定められた高さだけ離れた位置である。ローダアプローチ位置Aは、同図(A)〜(C)のように、ワークWの長さが種々異なっていても一定とされる。
ローダアプローチ位置Aへ移動した後、ワークWの長さに応じた適切な位置Bまでローダヘッド41をZ軸方向に移動させる。その後、ローダヘッド41を下降させて、チャック40によりワークWを把持し(図5(E))、ローダヘッド41はZ軸方向への後退の後に上方へ移動し(図5(F))、旋盤1の機外の定められた場所に搬出する。
図7のように、ローダヘッド41をローダアプローチ位置AからワークWの長さに応じた適切な位置まで移動させるときに、図1の座標教示部58は、テイルストック8の位置検出手段26により、テイルストック8の現在座標を読み込み、移動量dを計算して移動させる。
ローダアプローチ位置Aからの移動量dは、例えば、
(ローダ基準移動量a)−(テイルストック基準座標b−テイルストック現在座標c)、とされる。
ローダ基準移動量aおよびテイルストック基準座標bは、適宜設定される値であり、各長さのワークWにつき同じ値が用いられる。
図7(A)のワークW(W)を基準とした場合につき説明すると、この基準のワークW(W)の場合は、テイルストック現在座標cが200mmとなる長さのワークWの例であり、ローダ基準移動量aが200mm、テイルストック基準座標bが200mmであるとすると、
(ローダ移動量d)=200mm−(200mm−200mm)=200mm
とされる。
図7(B)のワークW(W)は、テイルストック現在座標cが150mmとなる長さのワークの例であり、
(ローダ移動量d)=200mm−(200mm−150mm)=150mm
とされる。
図7(C)のワークW(W)は、テイルストック現在座標cが100mmとなる長さのワークの例であり、
(ローダ移動量d)=200mm−(200mm−100mm)=100mm
とされる。
実際にローダ2を動作させるには、搬送プログラム55で、
(テイルストック基準座標b−テイルストック現在座標c)の値を取得することで、実現可能となる。
例えば、搬送プログラム55に、テイルストック現在座標cを取得する命令、上記差分(b−c)を演算してローダ移動量d=a−(b−c)を演算する命令、および求められたローダ移動量dをZ座標の教示データとして教示する命令等を設けることで、上記制御が行われる。
このようにワーク長さに応じて、加工済みワークWを搬出ときにローダヘッド41を移動させる位置を変更することにより、例えば、図6(A)〜(C)に示すような、ワークWのチャック可能位置Cと、ワークWの主軸7のチャック11による把持側の端面Dとの距離Lが種々異なるワークW(W〜W)についても、把持することが可能となる。同図は、各ワークW(W〜W)が両端に拡径部Wa,Wbを有する形状であって、加工する部分Eは各ワークW(W〜W)とも同じであるが、把持側の拡径部Wbの長さや中間の細径部の長さが異なる例を示す。このようなワークW(W〜W)は、混在して旋盤1に搬入されることが多いが、その場合にも加工済みワークWを確実に搬出することができる。
このワーク加工システムによると、上記のように、テイルストック8の心押軸19の位置を検出してワーク長さを検出するため、専用の計測時間を要することなく、加工サイクルの中で個々のワークWにつき実測できる。この実測値により、ワークWの違いに対する教示が行え、煩雑な教示が不要となる。実測値を用いるため、種々異なる長さの加工済みワークWをローダ2により確実に搬出することができる。また、前記位置検出手段26は、進退する心押軸19の進退位置を検出するものであるため、ワーク長さ等を直接に計測するものに比べて、簡単な構成のもので済む。
また、上記位置検出器26として、テイルストック8の進退駆動用のサーボモータ25に付属するエンコーダを用いるため、専用の検出手段を追加することなく、テイルストック8の心押軸19の位置を検出することができる。
なお、上記実施形態では、ローダ2は、旋盤1から加工済みワークWを搬出する動作に加えて、心押軸19と主軸7との間にワークWを搬入する動作を行うものとしたが、心押軸19と主軸7との間にワークWを搬入する手段は、ローダ2とは別に設けても良い。この搬入手段を、上記実施形態のようにローダ2で兼用する場合は、旋盤2にワークWを搬入する装置を別途設けなくて済む。また、別の搬入手段を設ける場合は、ワークWの形状が種々異なっていても、心押軸19で主軸7のチャック11へワークWを押し込むときに、引っ掛かり等の問題を生じることなく、ワークWの円滑な案内が行える。
1…旋盤
2…ローダ
7…主軸
8…テイルストック
13…心押軸
25…モータ(サーボモータ)
26…位置検出手段
52…ローダ制御装置
W,W〜W…ワーク

Claims (3)

  1. ワークの一端を把持可能な主軸、および心押軸と前記主軸との間に搬入されたワークを前記主軸による把持位置まで押し込み可能なテイルストックを有する旋盤と、この旋盤から加工済みワークを搬出するローダと、ワークを前記把持位置まで押し込んだときの前記心押軸の主軸軸心方向の位置を検出する位置検出手段と、前記ローダの動作を制御するローダ制御装置とを備え、
    前記ローダは、加工済みワークの中間部を把持するチャックが設けられたローダヘッドを有し、このローダヘッドが少なくとも主軸軸心方向に移動自在であり、
    前記ローダ制御装置は、加工済みワークを搬出するときに、前記位置検出手段の検出値に基づいて定められた主軸軸心方向の位置に前記ローダヘッドが位置するように前記ローダの動作を制御する、
    ワーク加工システム。
  2. 前記テイルストックは、サーボモータの駆動により主軸軸心方向に進退させられるものであり、前記位置検出手段は、前記サーボモータの動作量を検出するエンコーダである請求項1記載のワーク加工システム。
  3. 前記ローダは、前記旋盤から加工済みワークを搬出する動作に加えて、前記心押軸と前記主軸との間にワークを搬入する動作を行う請求項1または請求項2記載のワーク加工システム。
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