JP5728931B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5728931B2
JP5728931B2 JP2010283930A JP2010283930A JP5728931B2 JP 5728931 B2 JP5728931 B2 JP 5728931B2 JP 2010283930 A JP2010283930 A JP 2010283930A JP 2010283930 A JP2010283930 A JP 2010283930A JP 5728931 B2 JP5728931 B2 JP 5728931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
camera
loader
machine tool
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010283930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012130979A (ja
Inventor
研一 冨田
研一 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2010283930A priority Critical patent/JP5728931B2/ja
Publication of JP2012130979A publication Critical patent/JP2012130979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5728931B2 publication Critical patent/JP5728931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

この発明は、旋盤等の工作機械に対してワークを搬送するガントリ形式等のワーク搬送装置に関し、特にワークを撮像するカメラを有するワーク搬送装置に関する。
従来、工作機械にワークを搬入する搬送装置において、ローダのワークを掴むチャックを有するローダヘッドにカメラを下向きに搭載し、素材供給台上のワークの種類を判別して加工プログラムを選択するもの(例えば特許文献1)や、工作機械に着脱自在に取付けられたカメラを使って加工状況を認識するもの(例えば特許文献2)が提案されている。また、ローダレールの架設用の柱などに固定設置されたカメラにより、ローダで把持しているワークの素材形状と姿勢を判別し、素材の種類に対応した加工プログラムを起動して、姿勢に応じて主軸の回転角度位置を制御する加工プログラム原点を補正するもの(例えば特許文献3)が提案されている。
一方、従来、旋盤の主軸に保持されるワークの加工前の位相決めは、主軸のチャックを回転させ、位相を決める部位にピン等を当てて最終位置決めを行う方式が一般的である。この他に、素材供給台上のワークの位相を、CCDカメラで検出し、この位相検出したワークをローダで把持して主軸のチャックに渡した後、前記の検出された位相に合わせて主軸を回転させることもなされている。
特開平5−237743号公報 特開2008−006534号公報 特開平05−177494号公報
工作機械のワーク保持部、例えば旋盤の主軸等に保持されワークの加工前の位相決めを行う場合、従来のピンに当てる方法では、ローディングタイムが長くなるという問題がある。前記素材供給台上のワークの位相を、CCDカメラで検出し、それに合わせて主軸を回転させるものでは、ローダで掴んだワークを主軸のチャックが掴むまで位相を保持しきれず、ローディングするときに位相がずれるという問題がある。
特許文献1に記載の発明は、ローダヘッドに搭載された下向きカメラで素材供給台上のワークの種類を判別し、加工プログラムを自動選択するものであるが、これを応用して上記のように素材供給台上のワークの位相を検出しても、上記のローディングするときに位相がずれるとう問題が生じる。特許文献2の工作機械に取付けられたカメラを使い、工作機械内のワークの位相を検出しようとした場合、加工中にカメラの撮像面が切削油等で汚れを生じるため、実用化が難しい。特許文献3のローダレールの架設用の柱に固定設置されたカメラを応用し、ローダで把持しているワークの位相を検出しても、ローディングするときに位相がずれることによる課題は解消できず、また検出のための行程が増えてローディングタイムが長くなる。
また、工作機械で加工されたワークの良否判定を機内で行いたい場合があるが、上記特許文献1〜3に開示の技術を応用しても、ローダに下向きにカメラを設けたものでは、主軸のチャック等に把持されたワークを撮像することができない。工作機械に取付けられたカメラを使うのでは、加工中にカメラの撮像面が汚れる。これらのため、特許文献1〜3に開示の技術を応用しても良否判定が行えない。
一方、加工済みワークの寸法の機外計測や、加工前の素材ワークの寸法の計測を行いたい場合があるが、タッチセンサ等を用いた機外計測では、計測に時間がかかるうえ、専用の高価な計測器が必要になるという問題がある。
この発明の目的は、工作機械のワーク保持部に保持されたワークの加工前の位相決めや、機内での良否判定等が良好にかつ迅速に行え、加工中におけるカメラの汚れの問題も生じないワーク搬送装置を提供することである。
この発明の他の目的は、工作機械のワーク保持部に保持されたワークの加工前の位相決めを精度良く、かつ迅速に行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、工作機械で加工されたワークの良否判定を、迅速に、かつカメラの汚れの問題を生じることなく行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、加工済みワークの寸法の機外計測や、素材ワークの寸法の計測が、簡単な構成で効率良く行えるワーク搬送装置を提供することである。
この発明のワーク搬送装置は、工作機械(2)のワーク保持部(3)に対してワーク(W)を搬入するワーク搬送装置であって、
ガイドレール(8)と、
ローダ(9)とを備え、
前記ローダ(9)は、前記ガイドレール(8)に沿って走行する走行体(10)と、
この走行体(10)に昇降可能に設置された昇降体(12)と、
この昇降体(12)の下端に設けられたローダヘッド(13)と、
このローダヘッド(13)に設けられて工作機械(2)の前記ワーク保持部(3)に対面する正面向き姿勢が可能でありワーク(W)を把持するチャック(14)と、
前記ローダヘッド(13)に設けられて前記工作機械(2)の前記ワーク保持部(3)側を向くカメラ(20)とを有する。
ローダヘッド(13)に工作機械(2)のワーク保持部(3)側を向くカメラ(20)が設けられているため、前記ワーク保持部(3)に保持されている状態のワーク(W)を、ローダヘッド(13)のカメラ(20)で撮像することができる。そのため、例えば、撮像した画像の処理によりワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)の位相が認識できる。ワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)を撮像するので、ワーク保持部(3)へ渡す前のワーク位相を検出する場合と異なり、ローディング時に位相のずれが生じても、その位相ずれ後の状態の位相角度が認識でき、精度良く位相決めが行える。また、ローダヘッド(13)に工作機械(2)のワーク保持部(3)側を向くカメラ(20)が設けられていて、ワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)を撮像できるため、加工済みワーク(W)の良否判定を行うことも可能である。カメラ(20)は、ローダヘッド(13)に設けられているため、加工時は加工領域から脱する位置となり、加工中におけるカメラ(20)の汚れの問題も生じない。
記ワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)を前記カメラ(20)により撮像した画像データから、前記ワーク保持部(3)の中心軸(O)回りのワーク(W)の位相角度を画像処理によって求めるワーク位相角度演算手段(23)を設ける。
上記ワーク位相角度演算手段(23)を設けることで、上記のワーク(W)の位相角度(θ)の認識を、精度良く、迅速に行える。したがって、工作機械(2)のワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)の加工前の位相決めを精度良く、かつ迅速に行える。
この発明において、前記ワーク保持部(3)に保持されたワーク(W)を前記カメラ(20)により撮像した画像データを、定められた良否判定基準と比較してワークの良否を判定する良否判定手段(24)を設けても良い。
画像処理により、定められた良否判定基準と比較してワークの良否を判定する良否判定手段(24)を設けることで、正確にかつ迅速にワーク(W)の良否判定を行うことができる。
参考提案例のワーク搬送装置は、工作機械(2)のワーク保持部(3)に対して搬入するワーク搬送装置であって、
ガイドレール(8)と、
ローダ(9)と、
ワーク寸法演算手段(28)を備え、
前記ローダ(9)は、前記ガイドレール(8)に沿って走行する走行体(10)と、
この走行体(10)に昇降可能に設置された昇降体(12)と、
この昇降体(12)の下端に設けられたローダヘッド(13)と、
このローダヘッド(13)に設けられて工作機械(2)の前記ワーク保持部(3)に対面する正面向き姿勢が可能でありワーク(W)を把持するチャック(14)と、
前記ローダヘッド(13)に設けられて前記工作機械(2)による加工前または加工済みの前記ワーク(W)を撮像するカメラ(20)とを有し、
前記ワーク寸法演算手段(28)は、前記カメラ(20)により撮像した画像データから前記ワーク(W)の寸法を画像処理によって求める。
この構成によると、ローダヘッド(13)に、工作機械(2)による加工前または加工済みのワーク(W)を撮像するカメラ(20)と、このカメラ(20)により撮像した画像データから前記ワーク(W)の寸法を画像処理によって求めるワーク寸法演算手段(28)を設けたため、加工済みワーク(W)の寸法の機外計測や、素材ワーク(W)の寸法の計測を、簡単な構成で効率良く行うことができる。
この発明のワーク搬送装置は、工作機械のワーク保持部に対してワークを搬入するワーク搬送装置であって、ガイドレールと、ローダとを備え、前記ローダは、前記ガイドレールに沿って走行する走行体と、この走行体に昇降可能に設置された昇降体と、この昇降体の下端に設けられたローダヘッドと、このローダヘッドに設けられて工作機械の前記ワーク保持部に対面する正面向き姿勢が可能でありワークを把持するチャックと、前記ローダヘッドに設けられて前記工作機械の前記ワーク保持部側を向くカメラとを有するため、工作機械のワーク保持部に保持されワークの加工前の位相決めや、機内での良否判定等が良好にかつ迅速に行え、加工中におけるカメラの汚れの問題も生じないという効果が得られる。
前記ワーク保持部に保持されたワークを前記カメラにより撮像した画像データから、前記ワーク保持部の中心軸回りのワークの位相角度を画像処理によって求めるワーク位相角度演算手段を設けたため、工作機械のワーク保持部に保持されたワークの加工前の位相決めを精度良く、かつ迅速に行える。
前記ワーク保持部に保持されたワークを前記カメラにより撮像した画像データを、定められた良否判定基準と比較してワークの良否を判定する良否判定手段を設けた場合は、工作機械で加工されたワークの良否判定を、迅速に、かつカメラの汚れの問題を生じることなく行える。
参考提案例のワーク搬送装置は、工作機械のワーク保持部に対してワークを搬入するワーク搬送装置であって、ガイドレールと、ローダと、ワーク寸法演算手段を備え、前記ローダは、前記ガイドレールに沿って走行する走行体と、この走行体に昇降可能に設置された昇降体と、この昇降体の下端に設けられたローダヘッドと、このローダヘッドに設けられて工作機械の前記ワーク保持部に対面する正面向き姿勢が可能でありワークを把持するチャックと、前記ローダヘッドに設けられて前記工作機械による加工前または加工済みの前記ワークを撮像するカメラとを有し、前記ワーク寸法演算手段は、前記カメラにより撮像した画像データから前記ワークの寸法を画像処理によって求めるため、加工済みワークの寸法の機外計測や、素材ワークの寸法の計測が、簡単な構成で効率良く行えるという効果が得られる。
(A)は、この発明の第1の実施形態に係るワーク搬送装置を用いた加工システムの概念構成を示すブロック図、(B)はそのワークの例の正面図である。 同加工システムの正面図である。 同ワーク搬送装置による工具摩耗に対する良否判定例の説明図である。 そのワークと工具の関係を示す説明図である。 同ワーク搬送装置による工具折損に対する良否判定例の説明図である。 参考提案例に係るワーク搬送装置を用いた加工システムの概念構成を示すブロック図である。 同ワーク搬送装置による素材ワークの撮影状態を示す側面図である。 同素材ワークの取代一定の加工の説明図である。 同ワーク搬送装置による加工済ワークの軸方向寸法の測定のための撮影状態を示す側面図である。 同ワーク搬送装置による加工済ワークの直径寸法の測定のための撮影状態を示す側面図である。 従来例の説明図である。 他の従来例の説明図ある。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。図2は、この実施形態のワーク搬送装置を含む加工システムを示す。この加工システムは、工作機械2と、この工作2に対してワークWを搬入搬出するワーク搬送装置1とで構成される。工作機械2は、図示の例では旋盤であり、ワーク保持部3の側方に、加工手段となる刃物台4が設置されている。ワーク保持部3は、先端にチャック3aを設けた主軸からなり、ベッド5上の主軸台6に回転自在に設置されて、主軸モータ(図示せず)により回転駆動される。刃物台4はタレットからなり、外周にバイトやドリル切り等の複数の工具Tが装着されている。ドリル切りの場合、回転させる駆動源または回転伝達手段も刃物台4に設けられる。刃物台4は、ベッド5上に、左右(X方向)方向に移動自在な送り台7を介して前後(Z軸方向)方向に移動自在に、かつ回転が可能に搭載され、回転により任意の工具Tが、主軸からなるワーク保持部3に対して割り出される。
ワーク搬送装置1はガントリ形式であり、ガイドレール8とローダ9とを備える。ガイドレール8は、工作機械2とその両側に設置される素材供給台18と製品搬出台19の上方間に渡って設けられている。ローダ9は、ガイドレール8に沿って左右(X方向)に走行する走行体10に、前後移動可能に前後移動台11を搭載し、前後移動台11にロッド状の昇降体12が昇降可能に設置されている。前後移動台11は、必ずしも設けなくても良い。昇降体12の下端にローダヘッド13が設けられている。
ローダヘッド13は、ワークWを把持する2つのチャック14を有し、各チャック14は、それぞれ工作機械2のワーク保持部3に対面する正面向き姿勢、および下向き姿勢とされている。これら2つのチャック14は、図1に示すように、ローダヘッド13に設けられた入替え機構15により、互いの位置が入替え可能とされている。入替え機構15は、ローダヘッド13に傾斜した回転軸心Q回りに回転自在に回転台15aを設置し、この回転台15aに前記2つのチャック14,14を取付けたものである。駆動手段15bで回転台15aを回転させることにより、2つのチャック14,14の位置が入れ替わる。各チャック14は複数のチャック爪14aでワークWを把持する。
このワーク搬送装置1は、上記構成において、ローダヘッド13にカメラ20を設けている。カメラ20は、工作機械2のワーク保持部3側を向く方向、すなわち前後方向(Z軸方向)に向けられている。カメラ20は、CCDカメラなどの複数の固体撮像素子(図示せず)を有するものであり、カメラ20で撮像した画像データを用いるワーク位相角度演算手段23および良否判定手段24が、ローダ制御装置21に設けられている。ワーク位相角度演算手段23と良否判定手段24とは、いずれか一方のみを設けても良いが、この実施形態では両方とも設けられている。
ローダ制御装置21は、ローダ9の全体を制御する手段であり、コンピュータとこれに実行されるプログラムとで、次の各機能達成手段を構成したものである。ローダ制御装置21は、基本的な機能達成手段として、ローダ9の走行、前後移動、昇降、チャック位置入替え、チャック開閉等の動作を制御する搬送動作制御手段22を備え、これに上記のワーク位相角度演算手段23および良否判定手段24が付加されている。搬送動作制御手段22は、工作機械1に対するローダ9の基本的な動作を定めたプログラムによってローダを制御する基本動作制御部25を有し、これに、上記カメラ20による撮像を行わせる動作を制御する撮像時動作制御部26と、良否判定結果対応制御部27とが設けられている。
撮像時動作制御部26は、カメラ20で撮像を行う場合に、カメラ20が適切な撮影位置となるようにローダ9を移動させる制御、およびカメラ20に撮像の指令を与える制御を行う手段である。この例では、撮像時動作制御部26は、基本動作制御部25の制御より、ローダ9が素材となるワークWを、素材供給台18で把持して搬送し、工作機械1のワーク保持部3へ搬入した後、カメラ20が工作機械2のワーク保持部3に対面する位置となるように、ローダ9のローダヘッド13を移動させる。また、撮像時動作制御部26は、加工完了後に、カメラ20が工作機械2のワーク保持部3に対面する位置となるように、ローダヘッド13を移動させる制御を行う。
ワーク位相角度演算手段23は、ワーク保持部3に保持されたワークWをカメラ20により撮像した画像データから、前記ワーク保持部の中心軸O回りのワークWの位相角度θ(図1(B))を画像処理によって求める手段である。位相角度検出の対象となるワークWは、前記中心軸Oに垂直な断面の形状が非円形のものであり、例えば図1(B)のように、外周に突出部Waを有するワークWである。位相角度θは、定められた基準の方向、例えば鉛直方向上方に対する角度である。
ワーク位相角度演算手段23は、前処理手段となる画像処理部23aと、角度算出部23bとでなる。画像処理部23aは、カメラ20で撮像されたワークWの画像データを、2値画像や、特徴抽出画像等とする処理手段である。角度算出部23bは、画像処理部23aから出力された画像データを用い、定められた基準の方向に対するワークWの位相角度を算出する手段である。
ワーク位相角度演算手段23で求めたワークWの位相角度θのデータは、例えば、工作機械2を制御する工作機械制御装置29に送信する。工作機械制御装置29は、例えばコンピュータ式の数値制御装置であり、ワーク位相角度演算手段23から送信されたワークWの位相角度θに応じて、主軸からなるワーク保持部3の回転停止角度を制御する。
ワークWの位相角度θを求める場合の一連の動作を説明する。ワーク搬送装置1は、素材供給台18(図2)上のワークWを下向きのチャック14で把持した後、空の正面向きのチャック14が工作機械2のワーク保持部3に対面する位置まで移動し、空のチャック14でワーク保持部3の加工済みのワークWを受け取る。この受け取り後、ローダヘッド13の2つのチャック14,14の位置を互いに入替え、正面側を向いたチャック14に把持されている素材ワークWをワーク保持部3に渡す。この後、ワーク保持部3にカメラ20が対面する位置に、ローダヘッド13を移動させ、ワーク保持部3に保持されているワークWの撮像を行う。なお、上記のワーク保持部3に対するワークWの受渡し時には、いずれも、ローダヘッド13の前後移動を行う。
上記のようにして、ワーク保持部3に保持されている素材ワークWをカメラ20で撮像し、ワーク位相角度演算手段23により、その撮像データを画像処理してワークWの位相角度θを求める。求められた位相角度θは、工作機械制御装置29へ送られ、工作機械2では、位相角度θに応じた加工が行われる。
このように、ローダヘッド13に設けられたカメラ20を用い、ローディング後のワータWの位相θを求めて工作機械制御装置29へ送信することにより、工作機械2による位相決めが行われる。このため、このワークWの形状が変わった場合にも段取り替えが不要となり、非常に汎用性が高い。また、ローディング後に位相を確認するため、ローダ9による把持前に位相を検出する場合に比べ、精度の高い位置決め決めが行える。ローダヘッド13は、加工時は加工領域外にあるため、ローダヘッド13に設置されたカメラ20が加工中に切削油等で汚れる問題も生じない。
良否判定手段24は、ワーク保持部3に保持された加工済のワークWをカメラ20により撮像した画像データを、定められた良否判定基準と比較してワークWの良否を判定する手段である。良否判定手段24は、前処理手段となる画像処理部24aと、判定部24bとでなる。画像処理部24aは、カメラ20で撮像されたワークWの画像データを、良否判定が行い易いように処理する手段である。良否判定手段24の画像処理部24aは、ワーク位相角度演算手段23の画像処理部23aで兼用しても良い。判定部24bは、画像処理部24aで処理された画像から良否判定する手段である。
良否判定結果対応制御部27は、良否判定手段24による良否の判定結果に応じてローダ9が行う動作を制御する手段である。
良否判定手段24による良否判定の判定対象は、例えば工具Tの摩耗判定や、折損判定である。
図3,図4は、内径加工の場合の工具摩耗に関する良否判定の様子を示す。ワークWの内径加工を行うときに、工具Tの摩耗が進んでいない状態であると、図4のように切削されるときにワークWから出る切削屑は綺麗に連続するため、排出や処理が容易であり、図3(A)のようにワークWの中空部Wbには切削屑が残らない状態となる。しかし、工具Tの摩耗が進むと、図3(B)のようにワークWの中空部Wbに切削屑wが多く残った状態となる。
そこで、図1の良否判定手段24は、画像データからワークWの中空部Wbには切削屑wの量を演算し、定められた閾値と比較して、切削屑wの量が閾値を超えるときは、工具不良と判定する。
良否判定結果対応制御部27は、良否判定手段24の良否判定の結果を、例えばローダ制御装置21や工作機械制御装置29の操作盤(図示せず)に設けられた液晶表示装置等の画面表示装置に、文言やマーク、あるいはグラフ等で表示する。これにより、作業者が工具摩耗を容易に認識し、工具交換を行って加工不良を未然に防止することができる。
図5は、ドリル加工における工具折損の良否判定の様子を示す。同図(A)のように、ワークWの端面に複数のドリル孔Aを加工する場合、正常に加工されたときは、各ドリル孔Aが画像から認識できる。しかし同図(B)のように、工具Tが折損し、ドリル孔A内にドリル先端部Taが残っている場合、その工具Tが残っているドリル孔Aは、ワークWの画像から孔として認識されない。
この場合、良否判定手段24は、例えば、ワーク種類毎に定めたワーク正面の比較基準用の画像データを記憶しておき、カメラ20で撮像した画像データを比較基準用の画像データと比較することで、良否判定を行うものとされる。
この場合、良否判定結果対応制御部27は、良否判定手段24の良否判定の結果を、ローダ制御装置21や工作機械制御装置29の操作盤(図示せず)に設けられた液晶表示装置等の画面表示装置に、文言やマーク、あるいはグラフ等で表示すると共に、工作機械制御部29に良否判定結果を伝える。良否判定結果対応制御部27は、不良と判定された場合に、加工されたワークWを製品搬出台19とは別の箇所に、その不良ワークWを搬出させるようにしても良い。このように、工具折損に対する良否判定が行える。
良否判定手段24は、上記の工具摩耗に対する良否判定と、工具折損に対する良否判定の両方を行うものとしても良い。
図6ないし図8は、参考提案例を示す。この参考提案例は、特に説明した事項の他は、図1〜図7と共に説明した第1の実施形態と同様である。この参考提案例は、ローダヘッド13のカメラ20により撮像したワークWの画像データから、ワークWの寸法を画像処理によって求めるワーク寸法演算手段28を設けたものである。ワーク寸法演算手段28は、前処理手段となる画像処理部28aと、寸法演算部28bとでなる。画像処理部28aは、カメラ20で撮像されたワークWの画像データを、2値画像や、特徴抽出画像等とする処理手段である。寸法演算部28bは、画像処理部28aから出力された画像データを用い、定められた方向のワークWの寸法を算出する手段である。
この参考提案例では、素材となるワークWの側面をカメラ20で撮像し、そのワークWの軸方向寸法Hを演算するものとしている。カメラ20による撮像は、例えば、素材供給台18とワーク保持部3との間に設置された仮置き台等の撮像体載置部31で行う。
なおこの参考提案例では、図1の実施形態におけるワーク位相角度演算手段23および良否判定手段24は、いずれも有していないが、いずれか一方または両方が設けられていても良い。
図7,図8と共に、ワーク寸法の計測の目的および様子を説明する。素材となるワークWの軸方向寸法Hには、バラツキがあっても良いが、ワークWの端面加工を行うときに、取代hを一定にしたい場合がある。ワークWは、例えば円柱状または円筒状のワークである。このような場合、素材供給台18上のワークWを、仮置き台等の撮像体載置部31上にローダ9で搬送し、図7のように撮像体載置部31上に縦向きに置かれた素材ワークWを、ローダ9のカメラ20で撮像する。その撮像した画像データから、図6のワーク寸法演算手段28により、素材ワークWの軸方向寸法Hを画像処理によって求める。求められた軸方向寸法Hは、工作機械制御部29に送られる。工作機械制御部29は、測定寸法対応制御手段32を有していて、目標の取代hとなるZ軸方向の加工開始位置Sおよび加工終了位置Eを演算し、刃物台4のZ軸方向の移動を制御する。
このようにして、軸方向寸法HにバラツキのあるワークWに対して、取代hが一定の端面加工を行うことができる。従来は、このような取代hが一定の端面加工を行う場合、例えば図11に示すようにタッチセンサ33を有する専用の寸法測定装置を用い、素材ワークWの軸方向寸法Hを計測していたため、測定に時間がかかり、また専用の測定装置によってコスト高となっていたが、この実施形態によると、ローダヘッド13に設けられたカメラ20で撮像して寸法測定を行うため、迅速に測定でき、かつ構成も簡単で低コストで済む。
なお、図6の参考提案例において、素材ワークWの寸法測定を行う代わりに、図9のように、加工済みワークWの良否判定のための寸法測定を行うようにしても良い。加工済みワークWの寸法測定は、例えば、製品搬出台19や専用の台等からなる計測台34上で行う。すなわち、工作機械2のワーク保持部3から、加工済みワークWをローダ9で搬送して計測台34上に置き、この置かれた加工済みワークWの軸方向寸法Hを、ローダ9のローダヘッド13に設けられたカメラ20で撮像する。その撮像した画像データを、ワーク寸法演算手段28によって求める。この求められた軸方向寸法Hを、ローダ制御手段21に設けられた寸法良否判定手段35によって、公差内に納まっているか否かの良否判定を行う。ローダ制御装置21における良否判定結果対応処理部36は、例えば、不良と判定されたワークWを、良品搬出経路(図示せず)の外部へローダ9によって排出する。
加工済みワークWの良否判定のための寸法測定は、図10に示すように、ワークWの直径寸法Dにつき行うようにしても良いが、その場合は、ローダヘッド13に設けるカメラ20の方向を下向きとする。なお、軸方向寸法Hと直径寸法Dとの両方を計測したい場合は、ローダヘッド13にカメラ方向切換装置37を介して、カメラ20を設置する。カメラ方向切換装置37は、カメラ20を正面向きの方向と下向き方向とに切り換える装置である。
加工済みワークWの直径寸法Dを測定する場合は、ローダ9により計測台34上に上向きに置いた後、ローダヘッド13のカメラ20により上方からワークWを撮像する。その撮像した画像データを、ワーク寸法演算手段28で画像処理して直径寸法Dを求める。その他は、軸方向寸法Hを測定する場合と同様である。従来、加工済みワークWの直径寸法Dを測定する場合、例えば図12のようにタッチセンサ41等を有する機外計測器を用いて測定したいたため、測定に時間がかかり、また専用の機外計測器によってコスト高となっていた。しかし、この実施形態によると、ローダヘッド20に設けられたカメラ20を利用するため、迅速に測定でき、また構成が簡素で、コスト低下が図れる。
1…ワーク搬送装置
2…工作機械
3…ワーク保持部
8…ガイドレール
9…ローダ
10…走行体
11…前後移動台
12…昇降体
13…ローダヘッド
14…チャック
18…素材供給台
19…製品搬出台
20…カメラ
21…ローダ制御装置
23…ワーク位相角度演算手段
24…良否判定手段
26…撮像時動作制御部
27…良否判定結果対応制御部
28…ワーク寸法演算手段
29…工作機械制御装置
31…撮像体載置部
35…寸法良否判定手段
36…良否判定結果対応処理部
37…カメラ方向切換装置
A…ドリル孔
D…直径寸法
h…目標の取代
T…工具
Ta…ドリル先端部
W…ワーク
Wa…突出部
Wb…中空部
θ…位相角度

Claims (2)

  1. 工作機械のワーク保持部に対してワークを搬入するワーク搬送装置であって、
    ガイドレールと、
    ローダとを備え、
    前記ローダは、前記ガイドレールに沿って走行する走行体と、
    この走行体に昇降可能に設置された昇降体と、
    この昇降体の下端に設けられたローダヘッドと、
    このローダヘッドに設けられて工作機械の前記ワーク保持部に対面する正面向き姿勢が可能でありワークを把持するチャックと、
    前記ローダヘッドに設けられて前記工作機械の前記ワーク保持部側を向くカメラとを有し、
    前記ワーク保持部に保持されたワークを前記カメラにより撮像した画像データから、前記ワーク保持部の中心軸回りのワークの位相角度を画像処理によって求めるワーク位相角度演算手段を設けたワーク搬送装置。
  2. 前記ワーク保持部に保持されたワークを前記カメラにより撮像した画像データを、定められた良否判定基準と比較してワークの良否を判定する良否判定手段を設けた請求項記載のワーク搬送装置。
JP2010283930A 2010-12-21 2010-12-21 ワーク搬送装置 Active JP5728931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283930A JP5728931B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ワーク搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283930A JP5728931B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ワーク搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012130979A JP2012130979A (ja) 2012-07-12
JP5728931B2 true JP5728931B2 (ja) 2015-06-03

Family

ID=46647192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010283930A Active JP5728931B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ワーク搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5728931B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7213151B2 (ja) 2019-06-11 2023-01-26 株式会社ミツバ 支持装置、ワイパ装置および支持装置の製造方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6372301B2 (ja) 2014-10-20 2018-08-15 村田機械株式会社 工作機械
JP6618724B2 (ja) * 2015-07-01 2019-12-11 株式会社Fuji 工作機械、ワーク清掃方法
WO2017109980A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社牧野フライス製作所 工作機械システム
JP6679407B2 (ja) * 2016-05-09 2020-04-15 ローランドディー.ジー.株式会社 加工機における表示装置
CN108714701A (zh) * 2018-06-15 2018-10-30 广州大学 一种轴类零件加工装置
JP7160640B2 (ja) * 2018-11-14 2022-10-25 トーヨーエイテック株式会社 研削装置
CN109894633B (zh) * 2019-04-08 2020-07-03 北京科技大学 一种采用桁架式机器人的数控机床柔性上下料方法
JP6784804B1 (ja) * 2019-06-25 2020-11-11 Dmg森精機株式会社 加工システム、工作機械、加工システムの制御方法、および、加工システムの制御プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05138505A (ja) * 1991-11-13 1993-06-01 Yamazaki Mazak Corp 自動加工システム
JPH05261642A (ja) * 1992-03-19 1993-10-12 Yamazaki Mazak Corp 自動加工装置
JP3195962B2 (ja) * 1992-03-19 2001-08-06 ヤマザキマザック株式会社 自動加工装置
JP4549332B2 (ja) * 2006-09-29 2010-09-22 株式会社牧野フライス製作所 工具の位置決め方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7213151B2 (ja) 2019-06-11 2023-01-26 株式会社ミツバ 支持装置、ワイパ装置および支持装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012130979A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5728931B2 (ja) ワーク搬送装置
JP6008487B2 (ja) 工作機械
TWI583480B (zh) Three - dimensional laser processing machine
KR101902080B1 (ko) 화상 정보와 레이저 센서를 이용한 배관 정렬 상태 검출 장치 및 방법
JP2018039083A (ja) 加工システムおよびロボットシステム
JP2014087882A (ja) 工具長測定方法および工作機械
JP5469476B2 (ja) 眼鏡レンズ加工装置
JPH09253979A (ja) 刃先位置計測装置
JP7020557B2 (ja) チャックの把握精度確認方法、チャックの爪交換方法およびチャックの把握精度確認装置
JP5732849B2 (ja) ワーク搬送装置
JP6885920B2 (ja) ネジ自動検査システム
US7062999B2 (en) Inverted vertical lathe
TW201603943A (zh) 自動化鑽針研磨系統
JP6464028B2 (ja) 切削ブレードの外径サイズ検出方法
CN104249265B (zh) 机床
KR20220161003A (ko) 리태핑 장치
KR20100034944A (ko) 드릴비트의 재연마 방법 및 시스템
JP2011189451A (ja) 円形材料供給装置
JP2019209448A (ja) 加工システム及び加工方法
JP4580048B2 (ja) ボールエンドミル工具の自動測定方法および自動測定装置
JP6057853B2 (ja) 切削装置
CN113172480B (zh) 一种机座自动化加工生产线和机座自动化加工方法
KR20240071030A (ko) 부품의 검사 오토로딩장치에서의 가공마모 모니터링장치
KR20240071022A (ko) 부품의 가공 및 검사를 결합한 오토로딩장치
KR102018896B1 (ko) 엔드밀 치핑을 검사하는 비전검사장치 플랫폼

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5728931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250