JP5726568B2 - 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池 - Google Patents

太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池 Download PDF

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Description

本発明は、エチレン−極性モノマー共重合体を主成分とする太陽電池用封止膜に関し、特に生産性及び耐久性に優れる太陽電池用封止膜に関する。更にこの封止膜を用いた太陽電池に関する。
近年、資源の有効利用や環境汚染の防止等の面から、太陽光を電気エネルギーに直接、変換する太陽電池が広く使用され、更に生産性や耐久性の点から開発が進められている。
太陽電池は、一般に、図1に示すように、ガラス基板などからなる表面側透明保護部材11、表面側封止膜13A、シリコン結晶系発電素子などの太陽電池用セル14、裏面側封止膜13B、及び裏面側保護部材(バックカバー)12をこの順で積層し、減圧で脱気した後、加熱加圧して表面側封止膜13A及び裏面側封止膜13Bを架橋硬化させて接着一体化することにより製造される。
このような太陽電池では、高い電気出力を得るために、複数の太陽電池用セル14を接続して用いられている。したがって、太陽電池用セル14間の絶縁性を確保するために、絶縁性のある封止膜13A、13Bを用いて太陽電池用セルを封止している。
また、薄膜シリコン系、薄膜アモルファスシリコン系太陽電池、セレン化銅インジウム(CIS)系太陽電池等の薄膜太陽電池の開発も進められており、この場合は、ガラスやポリイミド基板等の樹脂基板の表面に化学気相蒸着法等により半導体層等の発電素子層が形成され、その上に封止膜等を積層し、接着一体化することで製造される。
従来から、これらの太陽電池に用いられる封止膜としては、エチレン酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと略す)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)等のエチレン−極性モノマー共重合体からなるフィルムが用いられている。特に、安価であり高い透明性を有することからEVAフィルムが好ましく用いられている。そして、封止膜用のエチレン−極性モノマー共重合体フィルムには、太陽電池セルの機械的な耐久性の確保や、湿気又は水の透過による内部の導線や電極の発錆の防止のため、ガラス、発電素子及びバックカバーとの高度な密着性及び接着強度で各部材を接着一体化させる機能が必要である。
そのため、従来から、エチレン−極性モノマー共重合体樹脂に対して架橋剤として有機過酸化物を添加することで、架橋構造による耐候性の向上や、シランカップリング剤を添加することで、接着力の向上が図られている(特許文献1)。
近年、太陽電池は長寿命化が求められ、また、砂漠地帯や熱帯地域等の過酷な環境での使用も増加しているため、封止膜についても、接着性能が更に長期間保持できる耐久性・耐候性、特に高温高湿環境において、長期間保持できる耐久性が求められている。
また、太陽電池の製造は爆発的に増加しており、その生産性が重視されている。特に、ファストキュアと呼ばれる高速生産が可能な太陽電池用封止膜もあり、短時間でより多くの太陽電池を製造することが求められている。
特開2000−183382号公報
しかしながら、接着性の向上のためにシランカップリング剤を添加すると、架橋速度が低下し、太陽電池の生産性が低下する場合がある。また、シランカップリング剤は混練中に飛散したり、貯蔵中にブリードアウトが起こる等、設計通りの配合量を確保することが困難であった。製造中に飛散すれば工程環境の悪化や工程内の一部に付着し、異物問題を引き起こす可能性があるだけでなく、所望とする接着力が得られない原因ともなり得る。
そこで、本発明の目的は、エチレン−極性モノマー共重合体を主成分とし、有機過酸化物による架橋構造を有する太陽電池用封止膜であって、高温高湿環境下における接着性が長期間保持され、太陽電池製造時において高い架橋速度を有し、シランカップリング剤の設計通りの配合量を確保することができる太陽電池用封止膜を提供することにある。
また、本発明の目的は、この封止膜を用いた太陽電池を提供することにもある。
上記目的は、エチレン−極性モノマー共重合体、有機過酸化物、シランカップリング剤を含む太陽電池用封止膜であって、前記シランカップリング剤が、下記式(I)
Figure 0005726568
(式中、Rはエチル基であり、Rビニル基であり、nは2〜40の整数である。)
で表されるシランカップリング剤であり、
該シランカップリング剤は、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.3〜0.5質量部含むことを特徴とする。
上記シランカップリング剤(ビニル基を有するアルコキシシランオリゴマー)を用いた封止膜について、高温高湿環境下における接着性能が長期間保持される耐久性が向上する理由としては、以下の理由が考えられる。即ち、従来から汎用されるγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のメタクリロキシ基又はアクリロキシ基を反応性官能基として有するシランカップリング剤をエチレン−極性モノマー共重合体樹脂に配合した場合は、COO−基を介して樹脂に結合するため、高温高湿環境下においては加水分解が生じ、シランカップリング剤の働きがなくなり、接着力が低下する場合がある。これに対し、反応性官能基としてビニル基を有するアルコキシシランオリゴマーは、反応性官能基に加水分解する部分がないため、高温高湿環境下における接着性能が長期間保持されるものと考えられる。
また、架橋速度が高い理由としては、メタクリロキシ基等のメチル基を有する官能基を有するシランカップリング剤の場合は、立体障害により、架橋反応が阻害されるが、上記アルコキシシランオリゴマーの官能基は立体障害が小さく、架橋速度が低下し難いためと考えられる。
更に、混練中における飛散及び貯蔵中のブリードアウトが防止される理由としては以下の理由が考えられる。従来から汎用されているアルコキシシランモノマーは分子量が低いために沸点が低く、加熱して行う混練中に蒸発する等して飛散が起こり、また、同様に分子量が低いことにより貯蔵中のブリードアウト(染み出し)が起きやすいが、本発明に使用するシランカップリング剤は、オリゴマー化し分子量を高くしているため、上記飛散及びブリードアウトを防止することができ、設計通りの配合量を確保することができるものと考えられる。
本発明に係る太陽電池用封止膜の好ましい態様は以下の通りである
)前記式(I)におけるnが2〜20の整数である。
)前記エチレン−極性モノマー共重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体である。
また、上記目的は、本発明の太陽電池封止膜を用いたことを特徴とする太陽電池によって達成される。
本発明によれば、太陽電池用封止膜の製造時における混練中の飛散及び貯蔵中のブリードアウトが防止され、架橋速度が向上し、更に、高い接着強度で接着一体化され、その接着強度が高温多湿下においても維持されることで、生産性、貯蔵安定性及び耐久性の高い太陽電池用封止膜を提供することができる。従って、生産効率が高く、発電効率の低下が抑制された太陽電池を提供することができる。
一般的な太陽電池の概略断面図である。 接着力の評価である、180°ピール試験法を説明するための概略図である。
上述したように、本発明の太陽電池用封止膜はエチレン−極性モノマー共重合体、架橋剤として有機過酸化物を有し、接着向上剤として上記式(I)で表されるシランカップリング剤を含み、このシランカップリング剤はエチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.3〜0.5質量部含んでいる。
以下、本発明の太陽電池用封止膜をより詳細に説明する。
[シランカップリング剤]
シランカップリング剤は、反応性官能基(本発明においてはビニル基)を介して有機樹脂等と結合し、加水分解性基(アルコキシ基)を加水分解して反応させることにより無機物表面等と結合することにより、化学的性質の異なる物質同士を強固に結びつける働きをする。
本発明では、下記式(I)で表されるアルコキシシランオリゴマーを使用する。
Figure 0005726568
(式中、Rはエチル基であり、Rビニル基であり、nは2〜40の整数である。)
上記炭素原子数2〜10の末端に二重結合を有するアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、3−ブテニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基等が挙げられる。この中でも、ビニル基、アリル基、3−ブテニル基が好ましく、特にビニル基が好ましい。
上記式(I)のnは2〜40、特に2〜20の整数であることが好ましい。
上記式(I)のアルコキシシランオリゴマーを構成するアルコキシシランモノマービニルトリエトキシシランである
上記アルケニル基を有するアルコキシシランオリゴマーは、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。
シランカップリング剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.3〜0.5質量部である。この範囲であれば、製造中の飛散が防止され、ブリードアウトの発生が抑制され、より架橋速度が低下し難く、接着性能の耐久性が向上した太陽電池用封止膜とすることができる。
[エチレン−極性モノマー共重合体]
本発明においてエチレン−極性モノマー共重合体の極性モノマーは、不飽和カルボン酸、その塩、そのエステル、そのアミド、ビニルエステル、一酸化炭素等を例示することができる。より具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸、これら不飽和カルボン酸のリチウム、ナトリウム、カリウムなどの1価金属の塩やマグネシウム、カルシウム、亜鉛などの多価金属の塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメチル等の不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル、一酸化炭素、二酸化硫黄などの一種又は二種以上などを例示することができる。
エチレン−極性モノマー共重合体として、より具体的には、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸共重合体、前記エチレン−不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシル基の一部又は全部が上記金属で中和されたアイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸n−ブチル−メタクリル酸共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸エステル−不飽和カルボン酸共重合体及びそのカルボキシル基の一部又は全部が上記金属で中和されたアイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなエチレン−ビニルエステル共重合体等を代表例として例示することができる。
エチレン−極性モノマー共重合体としては、JIS K7210で規定されるメルトフローレートが、35g/10分以下、特に3〜6g/10分のものを使用するのが好ましい。このようなメルトフローレート有するエチレン−極性モノマー共重合体を用いた太陽電池用封止膜によれば、太陽電池作製時の封止工程における加熱加圧の際に、封止膜が溶融や位置ズレを起こして基板の端部からはみ出でるのを抑制することができる。
なお、本発明において、メルトフローレート(MFR)の値は、JIS K7210に従い、190℃、荷重21.18Nの条件に基づいて測定されたものである。
エチレン−極性モノマー共重合体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVAとも言う)が特に好ましい。これにより、安価であり、透明性、柔軟性に優れる太陽電
池用封止膜を形成することができる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有量は、EVAに対して20〜35質量%、さらに22〜30質量%、特に24〜28質量%とするのが好ましい。EVAの酢酸ビニル単位の含有量が低い程、得られる封止膜が硬くなる傾向がある。酢酸ビニルの含有量が20質量%未満では、高温で架橋硬化させる場合に、得られる封止膜の透明性が充分でない恐れがある。また、35質量%を超えると封止膜の硬さが不十分となる場合があり、更にカルボン酸、アルコール、アミン等が発生し封止膜と保護部材等との界面で発泡が生じ易くなる恐れがある。
本発明の太陽電池封止膜は、エチレン−極性モノマー共重合体に加えて、さらにポリビニルアセタール系樹脂(例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール(PVB樹脂)、変性PVB)、塩化ビニル樹脂を副次的に使用しても良い。その場合、特にPVBが好ましい。
[有機過酸化物]
有機過酸化物は、架橋剤としてエチレン−極性モノマー共重合体の架橋構造を形成することができ、接着力、透明性、耐湿性、耐貫通性が改善された太陽電池用封止膜を得ることができる。
本発明において、有機過酸化物としては、100℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであれば、どのようなものでも使用することができる。有機過酸化物は、一般に、成膜温度、組成物の調整条件、硬化温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択される。特に、半減期10時間の分解温度が70℃以上のものが好ましい。
前記有機過酸化物としては、樹脂の加工温度・貯蔵安定性の観点から例えば、2,5−ジメチルヘキサン、2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、3−ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、tert−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどが挙げられる。
有機過酸化物として、特に好ましくは、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、1,1−ジ(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが挙げられる。
有機過酸化物の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、好ましくは0.1〜5質量部、より好ましくは0.2〜1.8質量部である。
[架橋助剤]
本発明の太陽電池用封止膜は、必要に応じて、さらに架橋助剤を含んでいてもよい。前記架橋助剤は、エチレン−極性モノマー共重合体のゲル分率を向上させ、封止膜の接着性及び耐久性を向上させることができる。
前記架橋助剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、一般に10質量部以下、好ましくは0.1〜5質量部で使用される。これにより、接着性に優れる封止膜が得られる。
前記架橋助剤(官能基としてラジカル重合性基を有する化合物)としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等の3官能の架橋助剤の他、(メタ)アクリルエステル(例、NKエステル等)の単官能又は2官能の架橋助剤等を挙げることができる。なかでも、トリアリルシアヌレートおよびトリアリルイソシアヌレートが好ましく、特にトリアリルイソシアヌレートが好ましい。
[その他]
本発明の封止膜は、膜の種々の物性(機械的強度、接着性、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整、特に機械的強度の改良のため、必要に応じて、可塑剤、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物などの各種添加剤をさらに含んでいてもよい。
前記可塑剤としては、特に限定されるものではないが、一般に多塩基酸のエステル、多価アルコールのエステルが使用される。その例としては、ジオクチルフタレート、ジヘキシルアジペート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ブチルセバケート、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、トリエチレングリコールジペラルゴネートを挙げることができる。可塑剤は一種用いてもよく、二種以上組み合わせて使用しても良い。可塑剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して5質量部以下の範囲が好ましい。
前記アクリロキシ基含有化合物及び前記メタクリロキシ基含有化合物としては、一般にアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体であり、例えばアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルやアミドを挙げることができる。エステル残基の例としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等の直鎖状のアルキル基、シクロヘキシル基、テトラヒドルフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプオピル基を挙げることができる。アミドの例としては、ジアセトンアクリルアミドを挙げることができる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールとアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルも挙げることができる。
前記エポキシ含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(エチレンオキシ)グリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルを挙げることができる。
前記アクリロキシ基含有化合物、前記メタクリロキシ基含有化合物、または前記エポキシ基含有化合物は、それぞれエチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対してそれぞれ一般に0.5〜5.0質量部、特に1.0〜4.0質量部含まれていることが好ましい。
さらに、本発明の太陽電池用封止膜は、紫外線吸収剤、光安定剤、及び/又は老化防止剤を含んでいてもよい。
紫外線吸収剤を含有させることにより、照射された光などの影響によってエチレン−極性モノマー共重合体が劣化し、太陽電池用封止膜が黄変するのを抑制することができる。前記紫外線吸収剤としては、特に制限されないが、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく挙げられる。なお、上記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部であることが好ましい。
光安定剤を含有させることによっても、照射された光などの影響によってエチレン−極性モノマー共重合体が劣化し、太陽電池用封止膜が黄変するのを抑制することができる。前記光安定剤としてはヒンダードアミン系と呼ばれる光安定剤を用いることが好ましく、例えば、LA−52、LA−57、LA−62、LA−63LA−63p、LA−67、LA−68(いずれもADEKA社製)、Tinuvin744、Tinuvin 770、Tinuvin 765、Tinuvin144、Tinuvin 622LD、CHIMASSORB 944LD(いずれもチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)、UV−3034(B.F.グッドリッチ社製)等を挙げることができる。なお、上記光安定剤は、単独で使用しても、2種以上組み合わせて用いてもよく、その配合量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部であることが好ましい。
前記老化防止剤としては、例えばN,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナミド〕等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系熱安定剤、ラクトン系熱安定剤、ビタミンE系熱安定剤、イオウ系熱安定剤等が挙げられる。
上述した本発明の太陽電池用封止膜を形成するには、公知の方法に準じて行えばよい。例えば、上記の各材料をスーパーミキサー(高速流動混合機)、ロールミル等を用いて公知の方法で混合した組成物を通常の押出成形、又はカレンダ成形(カレンダリング)等により成形してシート状物を得る方法により製造することができる。また、前記組成物を溶剤に溶解させ、この溶液を適当な塗布機(コーター)で適当な支持体上に塗布、乾燥して塗膜を形成することによりシート状物を得ることもできる。尚、製膜時の加熱温度は、架橋剤が反応しない或いはほとんど反応しない温度とすることが好ましい。例えば、50〜90℃、特に40〜80℃とするのが好ましい。太陽電池用封止膜の厚さは、特に制限されないが、50μm〜2mmの範囲であればよい。
[太陽電池]
本発明の太陽電池の構造は、本発明の太陽電池用封止膜を用いていれば、特に制限されない。例えば、表面側透明保護部材と裏面側保護部材との間に、本発明の太陽電池用封止膜を介在させて架橋一体化させることにより太陽電池用セルを封止させた構造などが挙げられる。なお、本発明において、太陽電池セルの光が照射される側(受光面側)を「表面側」と称し、太陽電池セルの受光面とは反対面側を「裏面側」と称する。
前記太陽電池において、太陽電池用セルを十分に封止するには、例えば、図1に示すように表面側透明保護部材11、表面側封止膜13A、太陽電池用セル14、裏面側封止膜13B及び裏面側保護部材12を積層し、加熱加圧など常法に従って、封止膜を架橋硬化させればよい。
前記加熱加圧するには、例えば、前記積層体を、真空ラミネーターで温度135〜180℃、さらに140〜180℃、特に155〜180℃、脱気時間0.1〜5分、プレス圧力0.1〜1.5kg/cm2、プレス時間5〜15分で加熱圧着すればよい。この加熱加圧時に、表面側封止膜13Aおよび裏面側封止膜13Bに含まれるエチレン−極性モノマー共重合体を架橋させることにより、表面側封止膜13Aおよび裏面側封止膜13Bを介して、表面側透明保護部材11、裏面側透明部材12、および太陽電池用セル14を一体化させて、太陽電池用セル14を封止することができる。
なお、本発明の太陽電池用封止膜は、図1に示したような単結晶又は多結晶のシリコン結晶系の太陽電池セルを用いた太陽電池だけでなく、薄膜シリコン系、薄膜アモルファスシリコン系太陽電池、セレン化銅インジウム(CIS)系太陽電池等の薄膜太陽電池の封止膜にも使用することもできる。この場合は、例えば、ガラス基板、ポリイミド基板、フッ素樹脂系透明基板等の表面側透明保護部材の表面上に化学気相蒸着法等により形成された薄膜太陽電池素子層上に、本発明の太陽電池用封止膜、裏面側保護部材を積層し、接着一体化させた構造、裏面側保護部材の表面上に形成された太陽電池素子上に、本発明の太陽電池用封止膜、表面側透明保護部材を積層し、接着一体化させた構造、又は表面側透明保護部材、表面側封止膜、薄膜太陽電池素子、裏面側封止膜、及び裏面側保護部材をこの順で積層し、接着一体化させた構造等が挙げられる。
本発明の太陽電池に使用される表面側透明保護部材11は、通常珪酸塩ガラスなどのガラス基板であるのがよい。ガラス基板の厚さは、0.1〜10mmが一般的であり、0.3〜5mmが好ましい。ガラス基板は、一般に、化学的に、或いは熱的に強化させたものであってもよい。
本発明で使用される裏面側保護部材12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルムであるが、耐熱性、耐湿熱性を考慮してフッ化ポリエチレンフィルム、特にフッ化ポリエチレンフィルム/Al/フッ化ポリエチレンフィルムをこの順で積層させたフィルムが好ましい。
なお、本発明の太陽電池(薄膜太陽電池を含む)は、上述した通り、表面側及び/又は裏面側に用いられる封止膜に特徴を有する。したがって、表面側透明保護部材、裏面側保護部材、および太陽電池用セルなどの前記封止膜以外の部材については、従来公知の太陽電池と同様の構成を有していればよく、特に制限されない。
以下、本発明を実施例により説明する。
(実施例1〜、比較例1〜17参考例1〜2
表1〜3に示す配合で各材料をロールミルに供給し、70℃で、混練して太陽電池用封止膜組成物を調製した。前記太陽電池用封止膜組成物を、70℃で、カレンダ成形し、放冷後、太陽電池用封止膜(厚さ0.6mm)を作製した。
(評価方法)
(1)初期のガラス接着力
接着力は180°ピール試験(JIS K 6584、1994年)により評価した。180°ピール試験は、具体的には、下記手順に従って図2に示すように行った。
ガラス基板21(フロートガラス:厚さ3mm)、上記各太陽電池用封止膜23を積層し、得られた積層体を真空ラミネーターで真空脱気し、100℃の温度で10分間予備圧着した後、さらにオーブンに入れ、温度155℃の条件で45分架橋させた。これを、23℃、50%RH雰囲気下で、積層体を24時間放置した後、ガラス基板21と太陽電池用封止膜23との間の一部を剥離して、太陽電池用封止膜23を180°折り返して引張試験機(島津製作所社製、オートグラフ)を用いて引っ張り速度100mm/分時の引き剥がし力をガラス接着力[N/cm]として測定した。
(2)湿熱処理後のガラス接着力
同様に作製した積層体を温度85℃、湿度85%RHの湿熱オーブン内で、2000時間放置した後、(1)と同様にガラス接着力[N/cm]を測定した。
(3)架橋速度
上記で作成した各太陽電池用封止膜をオーブンにて、155℃で架橋反応を行い、一定時間毎に約1g精秤し、ソックスレー抽出器を用いて熱キシレンで6時間抽出処理した後、生じたゲル成分を80℃で12時間以上乾燥して秤量した。封止膜に対するゲル成分の質量%を算出し、その数値が80%に達する架橋時間を架橋速度とした。架橋時間の判定基準は10分以下を合格とした。
(4)ブリードアウト
上記で作製した太陽電池用封止膜を、温度30℃、湿度60%RHの雰囲気下で2000時間放置した後、ブリードアウト(結晶析出)の有無を目視により観察した。なお、表1〜3において、ブリードアウトの発生がなかったものを「○」とし、あったものを「×」と示す。
(評価結果)
上記各評価の結果を表1〜3に示す。
Figure 0005726568
Figure 0005726568
Figure 0005726568
実施例1〜において、ビニルアルコキシシランオリゴマーを配合した太陽電池用封止膜は、接着力、湿熱耐久接着力、架橋速度及びブリードアウトの全ての項目において優れていた。
一方、比較例1、2、5、6においてビニルアルコキシシランオリゴマーの配合量が少ない場合には、初期接着力及び湿熱2000時間後接着力が低下していた。また、比較例3、4、7、8において、ビニルアルコキシシランオリゴマーの配合量が多い場合には、ブリードアウトが認められた。
比較例9〜12において、オリゴマーではないビニル系シランカップリング剤を配合した太陽電池用封止膜はブリードアウトが認められた。また、比較例13〜15において、オリゴマーではないγ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシランを配合した太陽電池用封止膜は架橋速度が低いことが認められた。
なお、本発明は上記の実施の形態の構成及び実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々変形が可能である。
11 表面側透明保護部材
12 裏面側保護部材
13A 表面側封止膜
13B 裏面側封止膜
14 太陽電池セル
21 ガラス基板
23 太陽電池用封止膜

Claims (4)

  1. エチレン−極性モノマー共重合体、有機過酸化物、シランカップリング剤を含む太陽電池用封止膜であって、
    前記シランカップリング剤が、下記式(I)
    Figure 0005726568
    (式中、Rはエチル基であり、Rビニル基であり、nは2〜40の整数である。)
    で表されるシランカップリング剤であり、
    該シランカップリング剤は、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.3〜0.5質量部含むことを特徴とする太陽電池用封止膜。
  2. 前記式(I)におけるnが2〜20の整数である請求項に記載の太陽電池封止膜。
  3. 前記エチレン−極性モノマー共重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1又は2に記載の太陽電池用封止膜。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜を用いたことを特徴とする太陽電池。
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