JP5723347B2 - 情報表示装置 - Google Patents
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Description
このように、2つの筐体の位置関係が操作スタイルに応じて変化する構造の携帯電話の場合、地磁気センサが配置される位置によっては、操作スタイルの変更に伴って地磁気センサの測定方向が変化してしまう場合がある。すなわち、操作スタイルを変更した場合と、使用者が装置の向きを変えた場合とを、方位の検出結果のみでは区別できない。したがって、方位を正しく把握するためには、測定方向の変化が操作スタイルの変更によるものか否かの判断処理が必要となり、処理が複雑化してしまうという不利益がある。
後者のタイプの場合、オープン状態およびクローズ状態の何れにおいても表示部が使用可能であるため、操作スタイルの変更によって使用者に対する表示画面の方向が変わる場合には、それに応じて絵や文字の画像も回転させて表示を見やすくすることが好ましい。
ところが、上述のように操作スタイルの変更に伴って方位の検出結果が変化してしまうと、表示部に表示される地図の画像もこの方位に合わせて回転する。したがって、操作スタイルが変更された場合でも表示画面上に適切な向きと配置で地図や文字を表示させるためには、操作スタイルの変更に伴う表示画面の方向の変化に加えて方位の検出結果の変化も考慮した上で表示画像を生成しなくてはならず、処理が複雑化してしまうという不利益がある。
この場合、この情報表示装置は、上記作動状態判定手段において判定され得る複数の作動状態と、それぞれの当該作動状態における上記所定の角度の情報とを関連付けて記憶する記憶手段を有し、上記方位検出手段は、上記作動状態判定手段の判定結果に関連付けられた上記所定の角度の情報を上記記憶手段から取得してもよい。
また、この場合、上記方位検出手段は、上記第1の筐体上に設定される座標系の各座標軸に平行な所定の複数の方向における地磁気を検出する地磁気検出手段と、上記地磁気検出手段において検出される上記複数方向の地磁気と、上記作動状態判定手段の判定結果に対応する上記所定の角度の情報とに基づいて、上記地平面上の方位角を算出する方位角算出手段とを含んでもよい。
この場合、上記方位検出手段は、上記第1の筐体上に設定される座標系の各座標軸に平行な所定の複数の方向における地磁気を検出する地磁気検出手段と、上記地磁気検出手段において検出される上記複数方向の地磁気と、上記角度検出手段の検出角度とに応じて、上記地平面上の方位角を算出する方位角算出手段とを含んでもよい。
サーバ装置40は、携帯電話10から送られてきた情報に基づいて、携帯電話10の地理的な位置を算出する。更に、算出した位置に基づいて、携帯電話10周辺の地図の情報をデータベースから検索する。そして、算出した位置情報および検索した地図情報を、通信網から基地局30を経由して携帯電話10に送信する。
図2(A),(B),(C)は、オープン状態における携帯電話10の表側、側面、裏側の外観をそれぞれ示す。
図3(A),(B),(C)は、クローズ状態における携帯電話10の表側、側面、裏側の外観をそれぞれ示す。
第1の筐体101および第2の筐体102は、何れも角に丸みを帯びた長方形に近い板状の形を有しており、互いのサイズが近似している。これら2つの筐体は、上記した長方形の面上における片側の短辺の中央に近い部分において、長方形の面を互いに向けた状態で、可動機構103により連結される。可動機構103は、互いの長方形の面を貫く方向に伸びる回転軸を中心に、2つの筐体を相対的に回転させる。
さらに、この面上には、連結部を下にして見た場合の左下隅に、カメラレンズ105が配置されている。カメラレンズ105は、後述の撮像部157に含まれる。
図4に例示する携帯電話10は、通信処理部150と、GPS受信部151と、記憶部152と、開閉判定部153と、キー入力部154と、表示部155と、音声入出力部156と、撮像部157と、方位検出部158と、制御部159とを有する。
開閉判定部153は、作動状態判定手段の一実施形態である。
方位検出部158は、方位検出手段の一実施形態である。
そこで、方位検出部158は、地平面に対する基準方向Zの傾斜角が、開閉判定部153の判定結果に対応する所定の角度であるものとして地理的方位を検出する。
図5に例示する方位検出部158は、地磁気検出部1581および方位角算出部1582を有する
地磁気検出部1581は、地磁気検出手段の一実施形態である。
方位角算出部1582は、方位角算出手段の一実施形態である。
地磁気の検出には、コイルの励磁を利用する方法や、ホール効果を利用する方法、磁気抵抗素子を利用する方法など、種々の方法を用いることができる。
図6の例によると、マイク用の穴109(図2(A))に近い第1の筐体101の端部にはマイク163が配置されており、当該端部に対向する他方の端部には着信通知用のスピーカ164が配置される。
また、スピーカ用の穴106および107(図2(A))に近い第2の筐体102の端部にはスピーカ161および162がそれぞれ配置される。スピーカ161はオープン状態における電話機の音声出力に使用され、スピーカ162はクローズ状態における電話機の音声出力に使用される。
これらのマイクやスピーカは、何れも磁石を利用して音声から電気信号への変換もしくは電気信号から音声への変換を行うため、この磁石によって発生する磁気が地磁気検出部1581の検出誤差の原因となり得る。
図7において、座標軸Hx、Hy、Hzを有する直角座標系は、地平面上に設定される基準の座標系である。すなわち、座標軸HxおよびHyは地平面に平行な座標軸であり、それぞれ所定の方位を向く。また、座標軸Hzは地平面に垂直な方向を向く座標軸である。
方位角θは、基準方向Zのベクトルを地平面に正射影した像Zxyと座標軸Hxとのなす角度である。傾斜角φは、この像Zxyと基準方向Zのベクトルとのなす角度である。また、ひねり角ηは、基準方向Zのベクトルを回転軸として携帯電話10を回転させた角度である。
方位角θ、傾斜角φ、ひねり角ηが何れもゼロの場合、第1の筐体101に設定される地磁気検出の座標系は、図7に示す座標軸Hx、Hy、Hzの座標系と一致する。
tanθ=β/(γ・sinφ−α・cosφ) ・・・ (1)
方位角算出部1582は、例えば式(1)に示すような関係を用いて、3軸の地磁気の検出値から方位角を算出する。
以上が、方位検出部158の説明である。
制御部159は、記憶部152に格納されるプログラムに基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、携帯電話10の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。
例えば、電話機の機能に関連する処理として、キー入力部154におけるキー入力操作に応じて通信処理部150の発呼、着信のシーケンスを制御する処理や、音声処理部156において入出力される音声データを通信処理部150において送受信させる処理を行う。
撮像機能に関連する処理としては、キー入力部154におけるキー入力操作に応じて撮像部157に静止画や動画の撮像処理を実行させる処理や、当該撮像処理によって生成される画像データに圧縮符号化等の画像処理を施して記憶部152に格納する処理を行う。静止画の撮影時には、適切なタイミングでフラッシュランプ126を点灯させる処理も行う。
図8に例示するプログラムは、地図情報取得部1591と、記号画像生成部1592と、第1の表示制御部1593と、第2の表示制御部1594とを有する。
第1の表示制御部1593は、第1の表示制御手段の一実施形態である。
第2の表示制御部1594は、第1の表示制御手段の一実施形態である。
例えばこのように方位検出の基準方向Zおよび表示画面の基準方向Aが設定される場合において、第1の表示制御部1593は、方位検出部158において検出される基準方向Zの方位と、表示画面104の基準方向Aにおける地図の方位とが等しくなるように、表示画面104上の地図の向きを制御する。
すなわち、開閉判定部153においてオープン状態が判定された場合、第1の表示制御部1593における制御結果の表示画像をそのまま表示画面104に表示させる。また、開閉判定部153においてクローズ状態が判定された場合、第1の表示制御部1593における制御結果の表示画像を表示画面104上において180°回転させて表示させる。
ステップST101〜ST103は地図情報取得部1591の処理を示し、ステップST201〜ST203はサーバ装置40の処理を示す。
サーバ装置40は、この情報を携帯電話10からの処理要求として受信し(ステップST201)、受信した情報に基づいて、携帯電話10の地理的な位置を算出する。更に、この算出した位置に基づいて、携帯電話10周辺の地図の情報をデータベースから検索する(ステップST202)。そして、算出した位置情報および検索した地図情報を、処理要求に応答した処理結果として、通信網から基地局30を経由して携帯電話10に返信する(ステップST203)。
オープン状態の場合は、第1の表示制御部1593において生成された画像データを表示部155に出力してその画像を表示画面104に表示させる(ステップST304)。クローズ状態の場合は、オープン状態における表示画像が表示画面104上において180°回転するように、第1の表示制御部1593において生成された画像データを変換して(ステップST303)表示部155に出力する(ステップST304)。
その後、上述したナビゲーション用の地図を表示する処理モードの終了または続行の判定を行い(ステップST305)、続行が指示された場合には、ステップST301〜ST304の処理を繰り返す。
すなわち、操作スタイルの変更により表示画面104の方向が変化しても、これ連動して方位検出の結果が変化することがない。したがって、表示画面104に表示させる画像は、操作スタイルの変更による表示画面104の方向変化のみを考慮して表示画像を回転させるだけで良く、方位検出の結果を考慮せずに済むため、表示画像の制御に関わる処理の複雑化を抑えることができる。
したがって、第1の筐体101上に設定された方位検出の基準方向と表示画面104とのなす角度が操作スタイルに応じて変化するような構造であっても、方位検出の基準方向と地平面とのなす傾斜角が考慮された精度の高い方位を検出することが可能である。
したがって、磁気検出部1581に対するこれらの磁気発生源からの磁気の影響が緩和され、地磁気の正常な検出が可能になる。
これにより、正確な傾斜角が得られるため、方位の検出精度を高めることが可能である。また、傾斜角検出部1583において2次元の傾斜角を検出するものとすれば、傾斜角に加えてひねり角の情報も方位角の算出に用いることが可能になるため、より正確な方位を検出することが可能になる。
逆に、制御部159以外の他のユニットにおける少なくとも一部の処理を、制御部159のコンピュータにおいて実行させてもよい。例えば、方位検出部158における方位角算出部1582の処理は、制御部159のコンピュータにおいて実行させてもよい。
Claims (3)
- 地図を利用して方位の情報を表示する情報表示装置であって、
第1方向が設定された第1の筐体と、
前記第1方向の地理的方位を検出する検出手段と、
前記地図を含む表示画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記第1の筐体と連結され、前記表示手段が設けられた第2の筐体と、
前記地図上の記号画像の上とする向きが変化した前後の当該表示画面の各々において、前記地図の地図方位と前記検出手段が検出した地理的方位とが等しくなるように、前記地図の向きを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする情報表示装置。 - 前記制御手段は、
検出された前記第1方向の地理的方位と前記記号画像の上とする向きにおける前記地図の地図方位とが等しくなるように前記表示画像における地図の向きを制御する第1の制御手段と、
前記第1制御手段により向きを制御された前記地図を含む表示画像を回転させる第2の制御手段と、を有する、
請求項1に記載の情報表示装置。 - 前記表示手段を可視可能な第1状態と前記表示手段を可視不可能な第2状態とに可動可能に、前記第1の筐体および前記第2の筐体を連結する可動機構と、
前記第1状態と前記第2状態とを判定し、前記地図の向きを制御するために判定結果を前記制御手段に出力する判定手段と、を備える、
請求項1または2に記載の情報表示装置。
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