JP5719164B2 - 力率改善回路 - Google Patents

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Description

この発明は力率改善回路に関する。
よく知られた平滑コンデンサ付の全波整流回路では、平滑コンデンサの端子間の電圧よりも交流入力電圧が小さい場合にはダイオードブリッジによって電流が遮断される。このため、入力電圧のピーク値付近でのみダイオードブリッジを介して平滑コンデンサに電流が流れる。このようなピーク状の電流には大量の高調波成分が含まれているので、送配電系統に障害を引き起こしたり、通信障害の原因になったり、電子制御機器を誤動作させたりするおそれがある。
このため、近年では、力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路(高力率コンバータとも称する)が広く用いられるようになっている。力率改善回路には多くの種類があるが、よく用いられる回路構成は、全波整流回路の後段にチョッパ回路が接続された2コンバータ方式と呼ばれるものである。
2コンバータ方式の力率改善回路では、インダクタに流れる電流の違いによって電流臨界モード(CRM:CRitical conduction Mode)と、電流連続モード(CCM:Continuous Conduction Mode)の2つの動作モードが一般に用いられる(たとえば、非特許文献1参照)。いずれの動作モードの場合も、全波整流回路の出力電圧とチョッパ回路の出力電圧とに基づいてスイッチングトランジスタのオン時間およびオフ時間が設定される。これによって、入力電流が正弦波状になるようにインダクタ電流が制御されるともに、出力電圧の大きさが制御される。
杉本 雅俊、他1名、「昇圧コンバータによる力率改善回路の設計」、トランジスタ技術増刊 電源回路設計2009、CQ出版株式会社、2009年5月、p.171〜188
ところで、力率改善回路における制御はかなり複雑であるので、実際の回路設計では、多くのメーカから販売されている専用IC(Integrated Circuit)を利用するのが便利である。専用ICを使用するにあたっては、トランジスタの定格電圧を超えないようにするとともに、専用ICが正常に動作する適正電圧範囲を満たすように回路パラメータを決定する必要がある。
しかしながら、適正電圧範囲を満たすように回路パラメータを決定すると、力率改善回路を広範囲な交流入力電圧(実効値)に対応可能にすることが困難になる。たとえば、前述の非特許文献1には、富士電機製の専用IC(型番:FA500A/5501A)を用いた力率改善回路の設計例が記載されている。この専用ICにおいて全波整流回路の出力(全波整流波形)の分圧電圧を検出するための端子はMUL端子と呼ばれる。MUL端子の入力電圧のピーク値は最低で約1.4V、最大で定格の5Vにする必要がある(非特許文献1のp.181参照)。したがって、入力電圧(実効値)の最小値と最大値との比は最大で約3倍が限度である。これ以上の入力電圧範囲(実効値)に対応する必要がある場合には、入力電圧範囲を分けて入力電圧範囲ごとに異なる回路パラメータにする必要がある。
ケーブルテレビシステムの中継増幅器で用いられる電源装置の設計においても上記と同様の理由で入力電圧範囲が問題となる場合がある。詳しくは後述するが、上記ケーブルテレビシステムの中継増幅器は、20〜30V(実効値)の電源電圧で動作するもの、40〜60V(実効値)の電源電圧で動作するもの、90〜110Vの電源電圧で動作するものの3種類が混在している。中継増幅器に用いられる電源装置では、高調波電流による障害を防止する必要があるので力率改善回路を設けることが望ましい。ところが、上述した力率改善回路の入力電圧範囲の制約のために、現状では、20〜60V用の電源装置と90〜110V用の電源装置とに分けて設計する必要がある。
広範囲な入力電圧範囲に対応する他の方法として、電源装置の前段にトランスを配置し、トランスのタップ切替によって電源装置への電源入力範囲を調整することが考えられる。しかしながら、トランスを利用する方法は、中継増幅器を含む装置全体の体積および重量の増加につながるばかりか、電源効率の点でも問題がある。
この発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、その目的は、従来よりも広範囲の交流入力電圧範囲に対応可能な力率改善回路を提供することである。
この発明の一局面による力率改善回路は、整流回路と、チョッパ回路と、第1の分圧回路と、制御回路とを備える。整流回路は、交流入力電圧を全波整流する。チョッパ回路は、整流回路の出力電圧を定電圧に変換して出力する。第1の分圧回路は、整流回路の出力電圧を分圧して出力する。第1の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が第1の閾値より大きいときには、整流回路の出力電圧のピーク値が第1の閾値以下のときに比べて分圧比を小さくする。第1の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が第1の閾値より大きな値である第2の閾値より大きいときには、整流回路の出力電圧のピーク値が第1の閾値より大きくかつ第2の閾値以下のときに比べてさらに分圧比を小さくする。制御回路は、第1の分圧回路の出力電圧に応じて、チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる。
好ましくは、上記の力率改善回路は、チョッパ回路の出力電圧を分圧して出力する第2の分圧回路をさらに備える。第2の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が第の閾値より大きいときには、整流回路の出力電圧のピーク値が第の閾値以下のときに比べて分圧比を小さくする。第2の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が第3の閾値より大きな値である第4の閾値より大きいときには、整流回路の出力電圧のピーク値が第3の閾値より大きくかつ第4の閾値以下のときに比べてさらに分圧比を小さくする。この場合、制御回路は、第1および第2の分圧回路の出力電圧に応じて、チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる。
好ましくは、第1の分圧回路は、各々が1または複数の抵抗素子を有する第1〜第の抵抗部と、各々が1または複数の容量素子を有する第1および第2の容量部と、各々が第1および第2の主電極ならびに制御電極を有する第1および第2のスイッチング素子とを含む。第1および第2の抵抗部は、整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に接続される。第3および第4の抵抗部は、整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に、かつ、第1および第2の抵抗部の全体と並列に接続される。〜第の抵抗部は、整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に、かつ、第1および第2の抵抗部の全体ならびに第3および第4の抵抗部の全体と並列に接続される。第1の容量部は、第2の抵抗部と並列に接続される。第2の容量部は、第4の抵抗部と並列に接続される。第1のスイッチング素子の主電極間は、第7および第8の抵抗部の全体と並列に接続される。第1のスイッチング素子は、第1の抵抗部と第2の抵抗部との接続ノードの電圧を制御電極に受け、制御電極に受ける電圧が所定の第の閾値を超えたときにオン状態に切替わる。第2のスイッチング素子の主電極間は、第8の抵抗部と並列に接続される。第2のスイッチング素子は、第3の抵抗部と第4の抵抗部との接続ノードの電圧を制御電極に受け、制御電極に受ける電圧が所定の第6の閾値を超えたときにオン状態に切替わる。第1の分圧回路の出力電圧は、第の抵抗部と第の抵抗部との接続ノードから出力される。上記の第1の閾値は、第の抵抗部の抵抗値と第の抵抗部の抵抗値との比、および第の閾値によって決まる。第2の閾値は、第1の抵抗部の抵抗値と第2の抵抗部の抵抗値との比、および第5の閾値によって決まる。
好ましくは、第1および第2のスイッチング素子の各々は、トランジスタである。第5の閾値および第6の閾値は、トランジスタの閾値電圧である。この場合、第3の抵抗部の抵抗値と第4の抵抗部の抵抗値との和で第4の抵抗部の抵抗値を割った値は、第1の抵抗部の抵抗値と第2の抵抗部の抵抗値との和で第2の抵抗部の抵抗値を割った値よりも大きい。
この発明の他の局面による力率改善回路は、整流回路と、チョッパ回路と、第1の分圧回路と、制御回路とを備える。整流回路は、交流入力電圧を全波整流する。チョッパ回路は、整流回路の出力電圧を定電圧に変換して出力する。第1の分圧回路は、整流回路の出力電圧を分圧して出力する。第1の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が、複数の第1の閾値によって区分される3以上の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど分圧比を小さくする。制御回路は、第1の分圧回路の出力電圧に応じて、チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる。
好ましくは、チョッパ回路の出力電圧を分圧して出力する第2の分圧回路をさらに備える。第2の分圧回路は、整流回路の出力電圧のピーク値が、複数の第2の閾値によって区分される3以上の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど分圧比を小さくする。この場合、制御回路は、第1および第2の分圧回路の出力電圧に応じて、チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる。
この発明によれば、全波整流回路の出力電圧のピーク値に応じて第1の分圧回路の分圧比を変化させることによって、力率改善回路を従来よりも広範囲の交流入力電圧範囲に対応可能にすることができる。
この発明の実施の形態1による力率改善回路1の構成を示す回路図である。 図1に示す制御回路12の構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による力率改善回路2の構成を示す回路図である。 図3の入力ノードN1,N2間に入力される交流電圧とMUL端子の入力電圧との関係の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3による力率改善回路3の構成を示す回路図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<実施の形態1>
[力率改善回路の構成]
図1は、この発明の実施の形態1による力率改善回路1の構成を示す回路図である。図1を参照して、力率改善回路1は、電流臨界モードで動作する2コンバータ形式の回路であり、ノードN1,N2間に入力された交流電圧を直流電圧に変換してノードN7,N8間から出力する。力率改善回路1は、全波整流回路10と、昇圧チョッパ回路11と、第1の分圧回路13と、第2の分圧回路14と、制御回路12と、コンデンサC2〜C5と、抵抗素子R2〜R5とを含む。
全波整流回路10は、ブリッジ接続されたダイオードD2〜D5を含む。全波整流回路10は、ノードN1,N2から入力された単相交流電圧を全波整流してノードN3,N4から出力する。図1において出力ノードN3が正極側であり、出力ノードN4が負極側である。負極側の出力ノードN4は、力率改善回路1の出力ノードN8と直結され基準電位(0V)を与える接地ノードGNDとして用いられる。
昇圧チョッパ回路11は、全波整流回路10の出力電圧(全波整流波形)を、所定の定電圧の直流電圧に昇圧して出力ノードN5,N6から出力する(出力ノードN5,N6は力率改善回路1の出力ノードN7,N8とそれぞれ接続される)。図1に示すように、昇圧チョッパ回路11は、インダクタL1と、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタQ1と、ダイオードD1と、電解コンデンサC1と、抵抗素子R1と、インダクタL2とを含む。
インダクタL1とダイオードD1は、全波整流回路10の出力ノードN3と昇圧チョッパ回路11の出力ノードN5との間にこの順で直列に接続される。ダイオードD1のカソードは出力ノードN5と接続される。NMOSトランジスタQ1と抵抗素子R1は、ダイオードD1のアノード(ノードN9)と、出力ノードN6との間にこの順で直列に接続される。NMOSトランジスタQ1のゲートは抵抗素子R4を介して制御回路12のOUT端子に接続される。NMOSトランジスタQ1と抵抗素子R1との接続ノードN10は、抵抗素子R5とコンデンサC4とによって構成されるローパルフィルタを介して制御回路12のIS端子に接続される。電解コンデンサC1は、出力ノードN5,N6間に接続される電圧平滑化用のコンデンサである。インダクタL2はインダクタL1と磁気結合し、インダクタL1,L2によってトランスTRが構成される。インダクタL2の一端は接地ノードGNDと接続され、他端は抵抗素子R3を介して制御回路12のZCD端子に接続される。
分圧回路13は、全波整流回路10の出力電圧(ノードN3の電圧V3)を分圧して制御回路12のMUL端子に出力する。図1に示すように、分圧回路13は、抵抗素子R11〜R15と、コンデンサC11と、NPN型のバイポーラトランジスタQ11とを含む。
抵抗素子R11,R12は、全波整流回路10の出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。コンデンサC11は抵抗素子R12と並列に接続される。抵抗素子R13〜R15は、出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。バイポーラトランジスタQ11のベースは抵抗素子R11,R12の接続ノードN11に接続され、エミッタは出力ノードN4(接地ノードGND)に接続され、コレクタは抵抗素子R14,R15の接続ノードN13に接続される。抵抗素子R13,R14の接続ノードN12は、制御回路12のMUL端子に接続される。分圧回路13の動作については後述する。なお、抵抗素子R11〜R15の抵抗値は、各抵抗素子を流れる電流による消費電力が問題とならない程度に大きな値が用いられる。
分圧回路14は、昇圧チョッパ回路11の出力電圧(ノードN5の電圧V5)を分圧して制御回路12のFB端子に出力する。図1に示すように、分圧回路14は、昇圧チョッパ回路11の出力ノード間に直列接続された抵抗素子R16,R17を含む。抵抗素子R16,R17の接続ノードN14は、制御回路12のFB端子と接続される。FB端子に入力される電圧V14(接続ノードN14の電圧)は、電圧V5に分圧回路14の分圧比を乗じた値になる。抵抗素子R16,R17の抵抗値をそれぞれr16,r17とすると、分圧回路14の分圧比はr17/(r16+r17)で与えられる。
制御回路12は、分圧回路13,14の各出力電圧に基づいてNMOSトランジスタQ1のオン時間およびオフ時間を設定する。NMOSトランジスタQ1がオンのときにインダクタL1に流れる電流が増加し、NMOSトランジスタQ1がオフのときにインダクタL1を流れる電流が減少するので、NMOSトランジスタQ1のオン時間およびオフ時間を調整することによって、入力ノードN1,N2へ入力される電流が正弦波状になるように調整することができるのと同時に、昇圧チョッパ回路11の出力電圧V5の大きさを調整することができる。
図1に示すように制御回路12は、既に述べたFB端子、MUL端子、IS端子、OUT端子、およびZCD端子の他に、GND端子、Vcc端子、およびCOMP端子を有する。GND端子は、全波整流回路10の負極側の出力ノードN4(接地ノードGND)と接続される。制御回路12の駆動電圧が入力されるVcc端子は、抵抗素子R2を介して全波整流回路10の正極側の出力ノードN3と接続されるとともに、平滑用の電解コンデンサC3を介して負極側の出力ノードN4(接地ノードGND)と接続される。
[制御回路の構成および動作]
図2は、図1に示す制御回路12の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、制御回路12は、差動増幅器54と、乗算器50と、比較器51,52と、RS(Reset-Set)フリップフロップ53と、増幅器55とを含む。図2において、制御回路12のVcc端子およびGND端子の図示は省略している。
差動増幅器54は、FB端子を介して検出した分圧回路14の出力電圧V14と参照電圧Vref2との差を増幅して出力する。参照電圧Vref2に分圧回路14の分圧比の逆数を乗じた値が、昇圧チョッパ回路11の出力電圧V5の目標値になる。なお、差動増幅器54の出力ノード(COMP端子に接続される)と接地ノードGNDとの間には、差動増幅器54の高周波成分を除去するためのコンデンサC5が接続される。
乗算器50は、分圧回路13の出力電圧V12(全波整流波形)と差動増幅器54の出力電圧(定電圧)とを乗算する。乗算器50の出力電圧VMがインダクタL1を流れる電流の目標値となる。
比較器51は、IS端子を介して入力された抵抗素子R1の電圧VQと乗算器50の出力電圧VMとを比較する。比較結果はRSフリップフロップ53のリセット端子(R)に入力される。NMOSトランジスタQ1がオン状態のときには、抵抗素子R1によってインダクタL1を流れる電流IL1が検出される。このインダクタ電流IL1が乗算器50の出力電圧VMに対応する目標電流値を超えている場合には、RSフリップフロップ53がリセットされるので、NMOSトランジスタQ1がオフ状態になる。
比較器52は、ZCD端子を介して入力されたインダクタL2の電圧VL2と参照電圧Vref1とを比較する。比較結果はRSフリップフロップ53のセット端子(S)に入力される。インダクタL2の電圧VL2は、NMOSトランジスタQ1がオン状態からオフ状態に切替わると反転する。NMOSトランジスタQ1がオフ状態のときはインダクタL1を流れる電流IL1が徐々に減少し、やがてインダクタL1を流れる電流IL1が0になるとインダクタL2の電圧VL2は急速に低下する。この結果、インダクタL2の電圧VL2が参照電圧Vref1まで低下すると、比較器52の出力が反転するので、RSフリップフロップ53がセット状態になり、トランジスタQ1が再びオン状態になる。このように比較器52は、インダクタL1を流れる電流IL1が0になるときを検出しており、インダクタ電流IL1が0になると、トランジスタQ1がオン状態になることにより再びインダクタ電流IL1が流れる。
増幅器55はRSフリップフロップ53の出力電圧を増幅し、増幅された電圧はOUT端子を介してNMOSトランジスタQ1のゲートに入力される。
以上の比較器51,52の機能によって、インダクタL1を流れる電流IL1は三角波状のパルス波形になり、各パルスのピークを結んだ包絡線の形状が正弦波(全波整流波形)になる。インダクタ電流IL1に含まれるリップル分がノードN3,N4間に接続されたコンデンサC2によって除去されることにより、最終的に正弦波状の入力電流Iinが得られる。
[分圧回路13の動作]
次に分圧回路13の動作について説明する。分圧回路13に設けられたコンデンサC11は、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が抵抗素子R11,R12によって分圧された電圧V11を保持する。抵抗素子R11〜R15の抵抗値をそれぞれr11〜r15で表わすと、この電圧V11は、全波整流回路10の出力電圧のピーク値をr12/(r11+r12)倍した値に等しい。この電圧V11がバイポーラトランジスタQ11の閾値電圧を超えるとトランジスタQ11がオン状態になる。トランジスタQ11がオフ状態の場合における分圧回路13の分圧比DR1は、
DR1=(r14+r15)/(r13+r14+r15) …(1)
となり、トランジスタQ11がオン状態の場合における分圧回路13の分圧比DR2は、
DR2=r14/(r13+r14) …(2)
となる。したがって、トランジスタQ11がオン状態の場合はオフ状態に場合に比べて分圧回路13の分圧比が小さくなる。
制御回路12のMUL端子に入力される電圧のピーク値は、制御回路12に用いられる各半導体素子の定格電圧によって制限される。逆に、MUL端子に入力される電圧のピーク値が小さすぎると、乗算器50の出力電圧VMが抵抗素子R1の電圧VQを超えなくなるので回路が正常に動作しなくなる。それゆえに、実施の形態1の力率改善回路1では、分圧回路13の分圧比を全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値に応じて変化させている。すなわち、分圧回路13は、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH1より大きいときにはトランジスタQ11をオフ状態にすることによって、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH1以下のときに比べて分圧比を小さくする。この閾値TH1は、バイポーラトランジスタQ11の閾値電圧に(r11+r12)/r12を乗算した値に等しい。
以上のとおり実施の形態1による力率改善回路1によれば、交流入力電圧範囲を従来よりも拡大することができる。
[変形例]
抵抗素子R11〜R15の各々を複数の抵抗素子が直列または並列に接続された抵抗部に置換えてもよい。コンデンサ(容量素子)C11についても同様に複数のコンデンサを含む容量部に置換えてもよい。
上記の実施の形態では、力率改善回路が電流臨界モードで動作する場合について説明したが、電流連続モードで動作する力率改善回路に対してもこの発明を同様に適用することができる。電流連続モードでは、図2のインダクタL2および比較器52に代えてPWM(Pulse Width Modulation)発振器が設けられ、RSフリップフロップ53に代えてPWMコンパレータが設けられる。
上記の実施の形態の昇圧チョッパ回路に代えて降圧チョッパ回路を用いてもよいし、昇降圧チョッパ回路を用いてもよい。
<実施の形態2>
図3は、この発明の実施の形態2による力率改善回路2の構成を示す回路図である。図3の力率改善回路2では、分圧回路13Aの構成が図1の分圧回路13の構成と異なる。図3のその他の構成は図1と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
分圧回路13Aは、全波整流回路10の出力電圧(ノードN3の電圧V3)を分圧して制御回路12のMUL端子に出力する。図3に示すように、分圧回路13Aは、抵抗素子R21〜R28と、コンデンサC21,C22と、NPN型のバイポーラトランジスタQ21,Q22とを含む。以下の説明では、抵抗素子R21〜R28の抵抗値をそれぞれr21〜r28とする。
抵抗素子R21,R22は、全波整流回路10の出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。コンデンサC21は抵抗素子R22と並列に接続される。抵抗素子R23,R24は、出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。コンデンサC22は抵抗素子R24と並列に接続される。抵抗素子R25〜R28は、出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。バイポーラトランジスタQ21のベースは抵抗素子R21,R22の接続ノードN21に接続され、エミッタは出力ノードN4(接地ノードGND)に接続され、コレクタは抵抗素子R26,R27の接続ノードN24に接続される。バイポーラトランジスタQ22のベースは抵抗素子R23,R24の接続ノードN22に接続され、エミッタは出力ノードN4(接地ノードGND)に接続され、コレクタは抵抗素子R27,R28の接続ノードN25に接続される。抵抗素子R25,R26の接続ノードN23は、制御回路12のMUL端子と接続される。
次に分圧回路13Aの動作について説明する。分圧回路13Aに設けられたコンデンサC21は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値が抵抗素子R21,R22によって分圧された電圧V21を保持する。電圧V21は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値をr22/(r21+r22)倍した値に等しい。この電圧V21がバイポーラトランジスタQ21の閾値電圧を超えるとトランジスタQ21がオン状態になる。
同様に、分圧回路13Aに設けられたコンデンサC22は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値が抵抗素子R23,R24によって分圧された電圧V22を保持する。電圧V22は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値をr24/(r23+r24)倍した値に等しい。この電圧V22がバイポーラトランジスタQ22の閾値電圧を超えるとトランジスタQ22がオン状態になる。ここで、抵抗素子R21〜R24の抵抗値r21〜r24は、
r24/(r23+r24)>r22/(r21+r22) …(3)
の関係を満たすように設定される。この設定によって、入力ノードN1,N2間に入力される交流電圧の実効値が大きくなるにつれて、最初にトランジスタQ22がオン状態になり、次にトランジスタQ21がオン状態になるように制御できる。
トランジスタQ21,Q22がオフ状態の場合における分圧回路13Aの分圧比DR3は、
DR3=(r26+r27+r28)/(r25+r26+r27+r28)…(4)
となる。トランジスタQ21がオフ状態であり、トランジスタQ22がオン状態の場合における分圧回路13Aの分圧比DR4は、
DR4=(r26+r27)/(r25+r26+r27) …(5)
となる。トランジスタQ21,Q22がオン状態の場合における分圧回路13Aの分圧比DR5は、
DR5=r26/(r25+r26) …(6)
となる。
このように、入力ノードN1,N2間に入力される交流電圧の実効値が大きくなるにつれて、分圧回路13Aの分圧比はDR3,DR4,DR5の順に切替わり、次第に小さくなる。言い替えると、分圧回路13Aは、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH2より大きいときには、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH2以下のときに比べて分圧比を小さくし、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH3(ただし、TH3>TH2)より大きいときには、閾値TH2より大きく閾値TH3以下の場合に比べてさらに分圧比を小さくする。このときの閾値TH2は、バイポーラトランジスタQ22の閾値電圧に(r23+r24)/r24を乗算した値に等しく、閾値TH3は、バイポーラトランジスタQ21の閾値電圧に(r21+r22)/r22を乗算した値に等しい。この結果、広範囲な電圧範囲の入力電圧(実効値)対して、制御回路12のMUL端子の入力電圧V23を適正範囲に保つことができる。以下、交流入力電圧とMUL端子の入力電圧V23との関係をさらに詳しく説明する。
図4は、図3の入力ノードN1,N2間に入力される交流電圧とMUL端子の入力電圧との関係の一例を示す図である。図4において、横軸には入力ノードN1,N2間の交流入力電圧が実効値で示される。縦軸にはMUL端子の直流入力電圧が示される。MUL端子の入力電圧の下限値をVMUL−Lとし、上限値をVMUL−Hとする。制御回路12を正常に動作させかつ定格電圧を超えないようにするためには、MUL端子の入力電圧をこれらの上限値と下限値とによって決まる適正範囲内に収める必要がある。
図3、図4を参照して、交流入力電圧が30Vまでは、バイポーラトランジスタQ21,Q22のいずれもオフ状態である。したがって、上式(4)に示す分圧比DR3で、全波整流回路10の出力電圧が分圧される。
交流入力電圧がおよそ30Vと40Vの間で、トランジスタQ22のゲート電圧V22がトランジスタの閾値電圧を超える(全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH2を超える)ので、トランジスタQ22がOFF状態からON状態に切替わる。なお、図4に示すように、通常、バイポーラトランジスタを流れる電流は閾値電圧の前後で徐々に変化する。
交流入力電圧が40Vから60Vまでの間では、バイポーラトランジスタQ22がオン状態であり、バイポーラトランジスタQ21がオフ状態である。したがって、上式(5)に示す分圧比DR4で、全波整流回路10の出力電圧が分圧される。
交流入力電圧がおよそ65Vと70Vの間で、トランジスタQ21のゲート電圧V21がトランジスタの閾値電圧を超える(全波整流回路10の出力電圧のピーク値が閾値TH3を超える)ので、トランジスタQ21がOFF状態からON状態に切替わる。
交流入力電圧が70V以上の場合には、バイポーラトランジスタQ21,Q22のいずれもオン状態である。したがって、上式(6)に示す分圧比DR5で、全波整流回路10の出力電圧が分圧される。
以上のように、図4に示す例では、入力ノードN1,N2間に入力される交流電圧の増加に伴って、バイポーラトランジスタQ22,Q21が順にオン状態になるために分圧回路13Aの分圧比が減少する。この結果、少なくとも交流入力電圧が20V以上、110V以下の範囲では、MUL端子の入力電圧を適正範囲内に制御できる。
[ケーブルテレビシステムへの適用例]
ケーブルテレビシステムでは、中央局から出力されたテレビ信号が多数の中継増幅器を介して各ユーザのテレビ受像機まで送信される。中継増幅器は商用電圧で動作するものもあるが、商用電圧で動作するようにすると停電時にテレビ信号が送信できなくなる。これを避けるために、中継増幅器用の電源電圧は、テレビ信号に重畳させることによって中央局から同軸ケーブルを介して供給される。現状では、20〜30V(実効値)の電源電圧で動作するもの、40〜60V(実効値)の電源電圧で動作するもの、90〜110Vの電源電圧で動作するものの3種類が混在している。
実施の形態2による力率改善回路2を用いると上記の各電圧範囲に対応するように分圧回路13Aの分圧比を切替えることができる。すなわち、図4に示すように、交流入力電圧の実効値が30〜40Vの範囲でバイポーラトランジスタQ22がオン状態に切替わるように抵抗素子R23,R24の抵抗値を設定し、交流入力電圧の実効値が60〜90Vの範囲でバイポーラトランジスタQ21がオン状態に切替わるように抵抗素子R21,R22の抵抗値を設定すればよい。
現状では、入力電圧範囲が20〜60V用の電源装置と、入力電圧範囲が90〜110V用の電源装置とを用意する必要がある。上記の構成の分圧回路13Aを設けることによって、20〜110Vの広範囲の入力電圧範囲に対して1つの電源装置で共通化できるので、電源装置に要するコストを低減することができる。
[変形例]
実施の形態2では、全波整流回路10の出力電圧のピーク値と閾値TH2,TH3とを比較することによって、分圧回路13Aの分圧比が切替えられた。比較する閾値の数をさらに増加することにより、細かく分圧比を調整してもよい。より一般的には、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が、1または複数の閾値によって区分される複数の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど、全波整流回路10の出力電圧を分圧する分圧回路13Aの分圧比を小さくすればよい。
図3において、抵抗素子R21〜R28の各々を複数の抵抗素子が直列または並列に接続された抵抗部に置換えてもよい。コンデンサ(容量素子)C21,C22についても同様に複数のコンデンサを含む容量部に置換えてもよい。
<実施の形態3>
図5は、この発明の実施の形態3による力率改善回路3の構成を示す回路図である。図5の力率改善回路3では、分圧回路14Aの構成が図3の分圧回路14の構成と異なる。図5のその他の構成は図3と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
分圧回路14Aは、昇圧チョッパ回路11の出力電圧(ノードN5の電圧V5)を分圧して制御回路12のFB端子に出力する。図5に示すように、分圧回路14Aは、抵抗素子R31〜R35と、コンデンサC31と、NPN型のバイポーラトランジスタQ31とを含む。以下の説明では、抵抗素子R31〜R35の抵抗値をそれぞれr31〜r35とする。
抵抗素子R31,R32は、全波整流回路10の出力ノードN3,N4間にこの順で直列に接続される。コンデンサC31は抵抗素子R32と並列に接続される。抵抗素子R33〜R35は、昇圧チョッパ回路11の出力ノードN5,N6間にこの順で直列に接続される。バイポーラトランジスタQ31のベースは抵抗素子R31,R32の接続ノードN31に接続され、エミッタは出力ノードN6(接地ノードGND)に接続され、コレクタは抵抗素子R34,R35の接続ノードN33に接続される。抵抗素子R33,R34の接続ノードN32は、制御回路12のFB端子と接続される。
次に分圧回路14Aの動作について説明する。分圧回路14Aに設けられたコンデンサC31は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値が抵抗素子R31,R32によって分圧された電圧V31を保持する。電圧V31は、全波整流回路10の出力電圧V3のピーク値をr32/(r31+r32)倍した値に等しい。この電圧V31がトランジスタQ31の閾値電圧を超えるとトランジスタQ31がオン状態になる。
トランジスタQ31がオフ状態の場合には、分圧回路14Aの分圧比DR6は、
DR6=(r34+r35)/(r33+r34+r35) …(7)
となる。トランジスタQ31がオン状態の場合には、分圧回路14Aの分圧比DR7は、
DR7=r34/(r33+r34) …(8)
となる。したがって、トランジスタQ31がオン状態の場合はオフ状態の場合に比べて分圧回路14Aの分圧比が小さくなる。
力率改善回路の後段に設けられるDC−DCコンバータを同一の設計とするためには、力率改善回路の出力電圧は、交流入力電圧の実効値によらず一定にすることが望ましい。しかしながら、広範囲な交流入力電圧に対応させるために、交流入力電圧の実効値が比較的小さい場合に電圧変換率を大きくしすぎると電源効率が低下する結果となり望ましくない。
実施の形態3による力率改善回路3では、交流入力電圧のピーク値が閾値TH4以下の場合には交流入力電圧のピーク値が閾値TH4を超える場合に比べて出力電圧の目標値を下げて電圧変換率を上げすぎないようにしている。この場合、交流入力電圧のピーク値が閾値TH4以下の場合には、トランジスタQ31をオフ状態にすることによって分圧回路14Aの分圧比を上げて制御回路12のFB端子に入力される電圧の範囲を適正範囲に保つ。この閾値TH4は、バイポーラトランジスタQ31の閾値電圧に(r31+r32)/r32を乗算した値に等しい。
[変形例]
全波整流回路10の出力電圧のピーク値と比較する閾値の数をさらに増加することにより、分圧回路14Aの分圧比を細かく調整してもよい。より一般的には、全波整流回路10の出力電圧のピーク値が、1または複数の閾値によって区分される複数の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど、昇圧チョッパ回路11の出力電圧を分圧する分圧回路14Aの分圧比を小さくすればよい。
図5において、抵抗素子R31〜R35の各々を複数の抵抗素子が直列または並列に接続された抵抗部に置換えてもよい。コンデンサ(容量素子)C31についても同様に複数のコンデンサを含む容量部に置換えてもよい。
上記の各実施の形態では、分圧回路13,13A,14Aに用いられるトランジスタがバイポーラトランジスタの例を示したが、トランジスタの種類はバイポーラトランジスタに限られない。電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)など他の種類のトランジスタをバイポーラトランジスタ代えて用いることができる。より一般的には、第1および第2の主電極と制御電極とを有し、制御電極に印加される電圧が所定の閾値を超えたときに第1および第2の主電極間がオン状態になるように動作するスイッチング素子を、分圧回路13,13A,14Aに用いられるバイポーラトランジスタに代えて用いることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜3 力率改善回路、10 全波整流回路、11 昇圧チョッパ回路、12 制御回路、13,13A 第1の分圧回路、14,14A 第2の分圧回路、50 乗算器、51,52 比較器、53 RSフリップフロップ、54 差動増幅器、55 増幅器、C1,C3 電解コンデンサ、C2,C4,C5,C11,C21,C22,C31 コンデンサ、D1〜D5 ダイオード、GND 接地ノード、L1,L2 インダクタ、Q1 NMOSトランジスタ、Q11,Q21,Q22,Q31 バイポーラトランジスタ、R1〜R5,R11〜R17,R21〜R28,R31〜R35 抵抗素子。

Claims (6)

  1. 交流入力電圧を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力電圧を定電圧に変換して出力するチョッパ回路と、
    前記整流回路の出力電圧を分圧して出力する第1の分圧回路とを備え、
    前記第1の分圧回路は、
    前記整流回路の出力電圧のピーク値が第1の閾値より大きいときには、前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第1の閾値以下のときに比べて分圧比を小さくし、
    前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第1の閾値より大きな値である第2の閾値より大きいときには、前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第1の閾値より大きくかつ前記第2の閾値以下のときに比べてさらに分圧比を小さくするように構成され、
    前記第1の分圧回路の出力電圧に応じて、前記チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる制御回路をさらに備えた力率改善回路。
  2. 前記チョッパ回路の出力電圧を分圧して出力する第2の分圧回路をさらに備え、
    前記第2の分圧回路は、
    前記整流回路の出力電圧のピーク値が第の閾値より大きいときには、前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第の閾値以下のときに比べて分圧比を小さくし、
    前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第3の閾値より大きな値である第4の閾値より大きいときには、前記整流回路の出力電圧のピーク値が前記第3の閾値より大きくかつ前記第4の閾値以下のときに比べてさらに分圧比を小さくするように構成され、
    前記制御回路は、前記第1および第2の分圧回路の出力電圧に応じて、前記チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる、請求項1に記載の力率改善回路。
  3. 前記第1の分圧回路は、
    各々が1または複数の抵抗素子を有する第1〜第の抵抗部と、
    各々が1または複数の容量素子を有する第1および第2の容量部と、
    各々が第1および第2の主電極ならびに制御電極を有する第1および第2のスイッチング素子とを含み、
    前記第1および第2の抵抗部は、前記整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に接続され、
    前記第3および第4の抵抗部は、前記整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に、かつ、前記第1および第2の抵抗部の全体と並列に接続され、
    前記第〜第の抵抗部は、前記整流回路の正極側の出力ノードと負極側の出力ノードとの間にこの順で直列に、かつ、前記第1および第2の抵抗部の全体ならびに前記第3および第4の抵抗部の全体と並列に接続され、
    前記第1の容量部は、前記第2の抵抗部と並列に接続され、
    前記第2の容量部は、前記第4の抵抗部と並列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子の主電極間は、前記第7および第8の抵抗部の全体と並列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子は、前記第1の抵抗部と前記第2の抵抗部との接続ノードの電圧を制御電極に受け、制御電極に受ける電圧が所定の第の閾値を超えたときにオン状態に切替わり、
    前記第2のスイッチング素子の主電極間は、前記第8の抵抗部と並列に接続され、
    前記第2のスイッチング素子は、前記第3の抵抗部と前記第4の抵抗部との接続ノードの電圧を制御電極に受け、制御電極に受ける電圧が所定の第6の閾値を超えたときにオン状態に切替わり、
    前記第1の分圧回路の出力電圧は、前記第の抵抗部と前記第の抵抗部との接続ノードから出力され、
    前記第1の閾値は、前記第の抵抗部の抵抗値と前記第の抵抗部の抵抗値との比、および前記第の閾値によって決まり、
    前記第2の閾値は、前記第1の抵抗部の抵抗値と前記第2の抵抗部の抵抗値との比、および前記第5の閾値によって決まる、請求項1に記載の力率改善回路。
  4. 前記第1および第2のスイッチング素子の各々は、トランジスタであり、
    前記第5の閾値および前記第6の閾値は、前記トランジスタの閾値電圧であり、
    前記第3の抵抗部の抵抗値と前記第4の抵抗部の抵抗値との和で前記第4の抵抗部の抵抗値を割った値は、前記第1の抵抗部の抵抗値と前記第2の抵抗部の抵抗値との和で前記第2の抵抗部の抵抗値を割った値よりも大きい、請求項3に記載の力率改善回路。
  5. 交流入力電圧を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力電圧を定電圧に変換して出力するチョッパ回路と、
    前記整流回路の出力電圧を分圧して出力する第1の分圧回路とを備え、
    前記第1の分圧回路は、前記整流回路の出力電圧のピーク値が、複数の第1の閾値によって区分される3以上の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど分圧比を小さくし、
    前記第1の分圧回路の出力電圧に応じて、前記チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる制御回路をさらに備えた力率改善回路。
  6. 前記チョッパ回路の出力電圧を分圧して出力する第2の分圧回路をさらに備え、
    前記第2の分圧回路は、前記整流回路の出力電圧のピーク値が、複数の第2の閾値によって区分される3以上の電圧範囲のうちでより高電圧の電圧範囲に含まれるほど分圧比を小さくし、
    前記制御回路は、前記第1および第2の分圧回路の出力電圧に応じて、前記チョッパ回路に設けられたスイッチング素子のオン時間およびオフ時間を変化させる、請求項5に記載の力率改善回路。
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