JP5716907B2 - シート折り装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

シート折り装置、及び、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5716907B2
JP5716907B2 JP2011092707A JP2011092707A JP5716907B2 JP 5716907 B2 JP5716907 B2 JP 5716907B2 JP 2011092707 A JP2011092707 A JP 2011092707A JP 2011092707 A JP2011092707 A JP 2011092707A JP 5716907 B2 JP5716907 B2 JP 5716907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
path
branch
conveyance
transport path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011092707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012224427A (ja
Inventor
典彦 村上
典彦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011092707A priority Critical patent/JP5716907B2/ja
Publication of JP2012224427A publication Critical patent/JP2012224427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5716907B2 publication Critical patent/JP5716907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

この発明は、転写紙等のシートに対して折り処理をおこなうシート折り装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、転写紙等のシートに対して折り処理をおこなうシート折り装置を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、画像形成装置本体においてシート上に所望の画像が形成されると、そのシートは画像形成装置本体から搬送口を介してシート折り装置に搬送される。そして、シート折り装置において、シートに対する所望の折り処理が施された後に、そのシートがシート折り装置から排出されることになる。
このようなシート折り装置は、種々のサイズ(シートサイズ)のシートに対して、「2つ折り」、「Z折り」、「外3つ折り」、「内3つ折り」等の複数の折り処理モードにて折り処理をおこなえるように構成されている。
従来の折り処理装置は、シートに折り処理を施すために設置された搬送経路が複雑であるとともに、ローラ対にシートの腹部を挟み込んで折り処理をおこなう際にシートサイズに合わせてシートの先端が突き当たる突当位置を可変するために移動する突当部材の移動範囲(可動範囲)が長くて、装置が大型化してしまう不具合があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成で、突当部材の移動範囲が比較的短くて、装置が大型化することのない、シート折り装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるシート折り装置は、搬送口から搬送されたシートに対して折り処理をおこなうシート折り装置であって、ニップ部にシートを挟みながら当該シートを搬送経路に沿って搬送可能に形成されるとともに、当該ニップ部によってシートを折り込むように挟持して当該シートに折り目を形成するために前記搬送経路において離れた位置に配設された複数のローラ対と、前記複数のローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記搬送経路から分岐するようにそれぞれ形成された複数の分岐搬送経路と、前記複数の分岐搬送経路に搬送されたシートの先端が突き当たるようにそれぞれ形成されるとともに、その突当位置を可変できるようにそれぞれ移動可能に形成された複数の突当部材と、前記複数のローラ対に対して搬送方向上流側のそれぞれの位置において、シートが前記ローラ対の側に搬送される経路と、シートが前記分岐搬送経路の側に搬送される経路と、を切り替える複数の切替部材と、を備え、折り処理をおこなうときのシートサイズと折り処理モードとによって、前記複数の切替部材による経路の切り替えを制御するとともに、前記複数の突当部材における前記突当位置を制御し、前記搬送経路は、搬送方向上流側から第1搬送経路、第2搬送経路、第3搬送経路、第4搬送経路が形成され、前記複数のローラ対は、第1搬送経路と第2搬送経路とを中継するように配設された第1ローラ対と、第2搬送経路と第3搬送経路とを中継するように配設された第2ローラ対と、第3搬送経路と第4搬送経路とを中継するように配設された第3ローラ対と、であって、前記複数の分岐搬送経路は、前記第1ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第1搬送経路から分岐するように形成された第1分岐搬送経路と、前記第2ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第2搬送経路から分岐するように形成された第2分岐搬送経路と、前記第3ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第3搬送経路から分岐するように形成された第3分岐搬送経路と、であって、折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されている場合に、シートサイズがA4サイズ、B5サイズ、LTサイズのうちいずれかであるときに前記複数の切替部材によって切り替えられる経路と、シートサイズがA3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのうちいずれかであるときに前記複数の切替部材によって切り替えられる経路と、が可変されるように制御するものである。
また、請求項2記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項1に記載の発明において、折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されている場合に、シートサイズがA4サイズ、B5サイズ、LTサイズのうちいずれかであるときには、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第2ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御して、シートサイズがA3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのうちいずれかであるときには、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路又は前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第2ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御するものである。
また、請求項3記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項2に記載の発明において、折り処理モードとして「2つ折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第4搬送経路又は前記第3分岐搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第2ローラ対によって折り処理がおこなわれるように制御して、折り処理モードとして「Z折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御して、折り処理モードとして「内3つ折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御するものである。
また、請求項4記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記複数の切替部材は、それぞれ、前記搬送経路の内部に向けて突出する位置と前記搬送経路から退避する位置との間を移動してシートが搬送される前記経路を切り替えるとともに、前記分岐搬送経路において前記突当部材に突き当たった状態のシートの腹部を前記ローラ対の前記ニップ部に向けて押し込んで当該ニップ部でおこなわれる折り処理を補助できるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記複数の分岐搬送経路のうち少なくとも1つの分岐搬送経路は、その一部又は全部が円弧状に形成され、円弧状に形成された前記分岐搬送経路に対応する前記突当部材は、当該円弧の中心位置を回転中心として回転することで前記突当位置を可変するものである。
また、請求項6記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記複数の分岐搬送経路のうち、前記搬送経路における最下流側に対応する位置に設置された前記第3分岐搬送経路は、前記突当部材が当該分岐搬送経路から退避する位置に移動することによって、シートを装置外に排出するための排出経路となるように形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかるシート折り装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記搬送経路又は/及び前記分岐搬送経路は、前記分岐搬送経路において前記突当部材に突き当たった状態のシートが前記ニップ部の側に向けて撓むように形成されたものである。
また、この発明の請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシート折り装置を備えたものである。
本発明は、搬送経路においてローラ対、分岐搬送経路、突当部材、切替部材をそれぞれ複数箇所に好適に配置して、シートサイズと折り処理モードとによって、複数の切替部材による経路の切り替えを制御するとともに、複数の突当部材における突当位置を制御しているため、比較的簡易な構成で、突当部材の移動範囲が比較的短くて、装置が大型化することのない、シート折り装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 シート折り装置を示す構成図である。 切替部材を示す斜視図である。 (A)2つ折りされたシートと、(B)Z折りされたシートと、(C)外3つ折りされたシートと、(D)内3つ折りされたシートと、を示す模式図である。 シート折り装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 シート折り装置でおこなわれる制御を示す表図である。 A3サイズのシートに対して「外3つ折り」をおこなうときのシート折り装置の動作を示す図である。 A4サイズのシートに対して「外3つ折り」をおこなうときのシート折り装置の動作を示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートP(用紙)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等のシートPが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けてシートPを搬送するレジストローラ(レジストローラ対)、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から搬送口を介して搬送されたシートPに折り処理を施す後処理装置としてのシート折り装置、100はシート折り装置50の下方に設置されたスタッカー部、を示す。シート折り装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送されたシートP上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ17、18の位置に達する。そして、レジストローラ17、18の位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
さらに、画像形成装置本体1から排出されたシートPは、搬送口M1(図2を参照できる。)からシート折り装置50内に搬送(送入)される。そして、装置本体1の操作パネル(不図示である。)にユーザーによって予め入力されたモード(折り処理モード)に基いて、シート折り装置50にてシートPに対する折り処理がおこなわれる。そして、折り処理が施された後のシートPは、排出口M2(図2を参照できる。)から排出されたり、スタッカー部100に積載されたりすることになる。
次に、図2〜図8にて、本実施の形態において特徴的なシート折り装置50について詳述する。
図2に示すように、シート折り装置50には、シートPを搬送しながら折り処理をおこなうための主たる搬送経路A1〜A4と、シートPに折り処理を施さずにそのまま外部に排出するための水平搬送経路Cと、が設けられている。さらに、3つのローラ対61〜63に対して搬送方向上流側に位置する搬送経路A1〜A3からそれぞれ分岐するように、3つの分岐搬送経路B1〜B3が設けられている。
なお、搬送口M1の近傍には、図2の時計方向・反時計方向に回動可能な爪部材57が設置されていて、この爪部材57の動作(装置本体1の操作パネルに入力されたユーザー情報に基く動作である。)によって、搬送口M1から送入されたシートPが折り処理用の搬送経路A1〜A4(A5)側に案内されたり、折り処理をおこなわない水平搬送経路C側に案内されたりすることになる。
ここで、3つのローラ対61〜63は、搬送経路A1〜A4において離れた位置に配設されている。3つのローラ対61〜63は、それぞれ、2つのローラ部材(上方のローラ部材が反時計方向に、下方のローラ部材が時計方向に、それぞれ搬送方向に沿って回転可能に構成されている。)が圧接してニップ部を形成していて、そのニップ部にシートPを挟みながら搬送経路A1〜A4に沿ってシートPを搬送可能に形成されている。さらに、3つのローラ対61〜63は、それぞれ、ニップ部によってシートPを折り込むように挟持してシートPに折り目を形成できるように構成されている。
なお、ローラ対61〜63によっておこなわれる折り処理(シートPに折り目を形成する処理である。)は、分岐搬送経路B1〜B3において突当部材81〜83に先端が突き当たってローラ対61〜63側に撓んだ状態のシートPの腹部(先端と後端との間の部分である。)を、ローラ対61〜63のニップ部に挟む込むことでおこなわれる。
3つの分岐搬送経路B1〜B3は、3つのローラ対61〜63に対して搬送方向上流側の位置において搬送経路A1〜A3から分岐するようにそれぞれ形成されている。そして、3つの分岐搬送経路B1〜B3には、分岐搬送経路B1〜B3に搬送されたシートPの先端が突き当たるように突当部材81〜83がそれぞれ設置されている。これらの3つの突当部材81〜83は、略板状の部材であって、その突当位置(シートPの先端が突き当たる位置である。)を可変できるようにそれぞれ移動可能に形成されている。
詳しくは、第1突当部材81は、第1ローラ対61の搬送方向上流側の搬送経路A1から分岐する第1分岐搬送経路B1に設置されている。一方、第1分岐搬送経路B1は、その搬送路の形状が略円弧状に形成されている。そして、第1突当部材81は、不図示の駆動モータによって、第1分岐搬送経路B1の円弧の中心位置を回転中心として回転することで突当位置を可変する(図2中の両矢印方向の移動である。)。
第2突当部材82は、第2ローラ対62の搬送方向上流側の搬送経路A2から分岐する第2分岐搬送経路B2に設置されている。一方、第2分岐搬送経路B2は、その搬送路の一部の形状が略円弧状に形成されている。そして、第2突当部材82は、不図示の駆動モータによって、第2分岐搬送経路B2(円弧状に形成された部分である。)の円弧の中心位置を回転中心として回転することで突当位置を可変する(図2中の両矢印方向の移動である。)。
第3突当部材83は、第3ローラ対63の搬送方向上流側の搬送経路A3から分岐する第3分岐搬送経路B3に設置されている。一方、第3分岐搬送経路B3は、その搬送路の形状が略直線状に形成されている。そして、第3突当部材83は、不図示の駆動機構によって、第3分岐搬送経路B3に沿って略平行に設置されたレール部84に沿ってスライド移動することで突当位置を可変する(図2中の両矢印方向の移動である。)。
なお、本実施の形態におけるシート折り装置50は、上述したように第1分岐搬送経路B1と、第2分岐搬送経路B2の一部と、を略円弧状に形成しているために、それらの搬送路を直線状に形成した場合に比べて、装置の小型化・省スペース化が可能になる。さらに、第1突当部材81と第2突当部材82とは、それぞれ、僅かな回動動作によって突当位置を大きく可変することができるため、突当位置の可変をおこなう際の応答性が高められる。
また、3つの分岐搬送経路B1〜B3のうち、搬送経路A1〜A4における最下流側に対応する位置に設置された第3分岐搬送経路B3は、第3突当部材83が第3分岐搬送経路B3から退避する位置に移動(レール部84に保持された支持部を中心にした回転移動、又は、レール部84から左方へのスライド移動である。)することによって、シートPをスタッカー部100(装置外)に排出するための排出経路となるように形成されている。すなわち、第3分岐搬送経路B3は、第3突当部材83が退避位置に移動することで、排出経路A5と連通することになる。これにより、折り処理が施された後のシートPは、搬送経路A1〜A4や搬送ローラ52を経て排紙ローラ53によって排出口M2から排出される他に、3つの搬送経路A1〜A3と第3分岐搬送経路B3(排出経路A5)を経て排紙ローラ54によってスタッカー部100の昇降トレイ101上に積載されることが可能になるため、後処理の多様性が担保されることになる。
なお、スタッカー部100において、昇降トレイ101はその積載量(積載枚数)の増加に応じてスタッカー部100内において下方へ移動するため、スタッカー部100内への大量かつ良好なシートPの積載が可能になる。
ここで、図2及び図3を参照して、3つのローラ対61〜63に対して搬送方向上流側のそれぞれの位置には、シートPがローラ対61〜63の側に搬送される経路と、シートPが分岐搬送経路B1〜B3の側に搬送される経路と、を切り替える3つの切替部材としての切替爪71〜73が設置されている。
詳しくは、第1切替爪71(第1の切替部材)は、第1搬送経路A1と第1分岐搬送経路B1との境界部分に配設されていて、回転軸71aを中心にした時計方向の回転によって搬送経路の内部に向けて突出して第1搬送経路A1から搬送されたシートPを直接的に第1ローラ対61のニップ部に導く経路と、回転軸71aを中心にした反時計方向の回転によって搬送経路から退避して第1搬送経路A1から搬送されたシートPを直接的に第1分岐搬送経路B1に導く経路と、を切り替える。
同様に、第2切替爪72(第2の切替部材)は、第2搬送経路A2と第2分岐搬送経路B2との境界部分に配設されていて、回転軸72aを中心にした時計方向の回転によって搬送経路の内部に向けて突出して第2搬送経路A2から搬送されたシートPを直接的に第2ローラ対62のニップ部に導く経路と、回転軸72aを中心にした反時計方向の回転によって搬送経路から退避して第2搬送経路A2から搬送されたシートPを直接的に第2分岐搬送経路B2に導く経路と、を切り替える。
同様に、第3切替爪73(第3の切替部材)は、第3搬送経路A3と第3分岐搬送経路B3との境界部分に配設されていて、回転軸73aを中心にした時計方向の回転によって搬送経路の内部に向けて突出して第3搬送経路A3から搬送されたシートPを直接的に第3ローラ対63のニップ部に導く経路と、回転軸73aを中心にした反時計方向の回転によって搬送経路から退避して第3搬送経路A3から搬送されたシートPを直接的に第3分岐搬送経路B3に導く経路と、を切り替える。
また、3つの切替爪71〜73(切替部材)は、それぞれ、分岐搬送経路B1〜B3において突当部材81〜83に突き当たった状態のシートPの腹部をローラ対61〜63のニップ部に向けて押し込んでニップ部でおこなわれる折り処理を補助できるように形成されている。
詳しくは、第1切替爪71は、第1ローラ対61にて折り処理がおこなわれる場合に、第1分岐搬送経路B1において第1突当部材81に突き当たった状態のシートP(ある程度ニップ部側に撓んだ状態である。)の腹部を第1ローラ対61のニップ部に向けて押し込むように、タイミングよく回転軸71aを中心に回転することになる。
同様に、第2切替爪72は、第2ローラ対62にて折り処理がおこなわれる場合に、第2分岐搬送経路B2において第2突当部材82に突き当たった状態のシートP(ある程度ニップ部側に撓んだ状態である。)の腹部を第2ローラ対62のニップ部に向けて押し込むように、タイミングよく回転軸72aを中心に回転することになる。
同様に、第3切替爪73は、第3ローラ対63にて折り処理がおこなわれる場合に、第3分岐搬送経路B3において第3突当部材83に突き当たった状態のシートP(ある程度ニップ部側に撓んだ状態である。)の腹部を第3ローラ対63のニップ部に向けて押し込むように、タイミングよく回転軸73aを中心に回転することになる。
そして、このような爪部材71〜73による、折り処理を補助する機能と、ニップ部への経路と分岐搬送経路への経路とを切替る機能と、は、図3に示すように、回転軸71a〜73aを中心にして回転する爪部71b〜73bの形状(大小の曲線形状を組み合わせた形状である。)によって達成される。
また、本実施の形態におけるシート折り装置50は、搬送経路A1〜A3や分岐搬送経路B1〜B3が、分岐搬送経路B1〜B3において突当部材81〜83に突き当たった状態のシートPがニップ部の側に向けて撓みやすくなるように形成されている。
具体的に、第1ローラ対61の上流側においては、第1分離搬送経路B1がニップ部に向けて湾曲しているため、第1分離搬送経路B1から第1搬送経路A1にかけて位置するシートPの腹部がニップ部に向けて凸状に撓みやすくなる。
また、第2ローラ対62の上流側においては、その近傍で第2分離搬送経路B2と第2搬送経路A2とがニップ部に向けて湾曲しているため、第2分離搬送経路B2から第2搬送経路A2にかけて位置するシートPの腹部がニップ部に向けて凸状に撓みやすくなる。
同様に、第3ローラ対63の上流側においては、その近傍で第3分離搬送経路B3と第3搬送経路A3とがニップ部に向けて湾曲しているため、第3分離搬送経路B3から第3搬送経路A3にかけて位置するシートPの腹部がニップ部に向けて凸状に撓みやすくなる。
このような構成により、ローラ対61〜63のニップ部にシートPを挟持することでおこなわれる折り処理が、確実かつ効率的に実行されることになる。
そして、本実施の形態では、このように構成されたシート折り装置50において、折り処理をおこなうときのシートサイズ(シートPのサイズである。)と折り処理モードとによって、3つの切替爪71〜73による経路の切り替えが制御されるとともに、3つの突当部材81〜83における突当位置が制御されることになる。
具体的に、本実施の形態におけるシート折り装置50は、種々のサイズのシートP(用紙)のうち、A4サイズ、B5サイズ、LTサイズ、A3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズの各シートサイズのシートPに対して、「2つ折り」、「Z折り」、「外3つ折り」、「内3つ折り」等の種々の折り処理モードをおこなえるように構成されている。ユーザーは、装置本体1の操作パネルにて、プリントするシートPのシートサイズを指定するとともに、いずれかの折り処理モードを指定して、所望の折り処理がされたシートP(印刷物)を得ることになる。
ここで、「2つ折り」とは、図4(A)に示すように、シートPのほぼ中央部に折り目(破線で囲んだ部分である。)を形成する折り処理モードをいう。
また、「Z折り」とは、図4(B)に示すように、シートPの一端側が短冊状になりシートPの全体がZ字状に折れ曲がるように2箇所に折り目(破線で囲んだ部分である。)を形成する折り処理モードをいう。
また、「外3つ折り」とは、図4(C)に示すように、シートPの全体がほぼ均等にZ字状に折れ曲がるように2箇所に折り目(破線で囲んだ部分である。)を形成する折り処理モードをいう。
また、「内3つ折り」とは、図4(D)に示すように、シートPの一端側と他端側とがほぼ均等に折り重なるように2箇所に折り目(破線で囲んだ部分である。)を形成する折り処理モードをいう。
図5にて、シート折り装置50でおこなわれる具体的な制御について説明する。
まず、画像形成装置本体1から折り処理の対象となるシートPのシートサイズと折り処理モード(折り方)とについての情報(装置本体1の操作パネルに入力された情報である。)が、シート処理装置50の不図示の制御部に送られる(ステップS1)。
その後、制御部にて、送られてきたシートサイズと折り処理モードとについての情報に基いて、使用する搬送経路と分岐搬送経路とが決定され(ステップS2)、該当する突当部材の突当位置が決定され(ステップS3)、さらに該当する切替爪によって折り処理の補助動作(ニップ部に向けて押し込む動作である。)をおこなうタイミングが決定される(ステップS4)。そして、装置本体1で画像形成動作(プリント動作)が開始され(ステップS5)、その後にシート折り装置50にて所望の折り処理がおこなわれることになる。
ここで、図5のステップS2〜S4で決定される各条件は、図6に示すようなものであって、シートサイズや折り処理モードごとに予め制御部の記憶部に記憶されている。
以下、各折り処理モードごとに、具体的に説明する。
まず、「2つ折り」が選択されている場合には、シートサイズに関わらず、第1搬送経路A1、第2搬送経路A2、第2分岐搬送経路B2、第3搬送経路A3、第4搬送経路A4(又は、排出経路A5)の順に、シートPが搬送されて、その搬送工程において第2ローラ対62によって折り処理がおこなわれる。
具体的に、搬送口M1から送入されたシートPは、第1搬送経路A1を経て、突出位置に移動した第1切替爪71に案内されて、第1ローラ対61のニップ部に導かれる。その後、シートPは、搬送ローラとして機能する第1ローラ対61によって、退避状態の第2切替爪72の位置を通過して、第2分岐搬送経路B2に導かれる。そして、シートPの先端が第2突当部材82(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第2切替爪72が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第2ローラ対62のニップ部に向けて押し込む。そして、第2ローラ対62のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第2ローラ対62によって、シートPは、折り処理を施されながら、第3搬送経路A3に送出される。
そして、このようにして「2つ折り」が施されたシートPは、突出位置に移動した第3切替爪73に案内されて、第3ローラ対63、第4搬送経路A4、搬送ローラ52、排紙ローラ53を経て、排出口M2から排紙される。
なお、このときのシートPは、上述した排出経路を選択せずに、第3切替爪73を退避位置に移動させることで、排出経路として機能する第3分離搬送経路B3(A5)を経てスタッカー部100に排出することもできる。
次に、「Zつ折り」が選択されている場合には、シートサイズに関わらず、第1搬送経路A1、第1分岐搬送経路B1、第2搬送経路A2、第3搬送経路A3、第3分岐搬送経路B3、第4搬送経路A4の順に、シートPが搬送されて、その搬送工程において、第1ローラ対61によって1回目の折り処理がおこなわれ、第3ローラ対63によって2回目の折り処理がおこなわれる。
具体的に、搬送口M1から送入されたシートPは、第1搬送経路A1を経て、退避位置に移動した第1切替爪71の位置を通過して、第1分岐搬送経路B1に導かれる。そして、シートPの先端が第1突当部材81(定サイズ化された短冊部分を形成するため、シートPのシートサイズによらず突当位置が所定位置に定められている。)に突き当たると、第1切替爪71が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第1ローラ対61のニップ部に向けて押し込む。そして、第1ローラ対61のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(1回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第1ローラ対61によって、シートPは、折り処理を施されながら、第2搬送経路A2に送出される。そして、シートPは、第2搬送経路A2を経て、突出位置に移動した第2切替爪72に案内されて、第2ローラ対62のニップ部に導かれる。その後、シートPは、搬送ローラとして機能する第2ローラ対62によって、退避状態の第3切替爪73の位置を通過して、第3分岐搬送経路B3に導かれる。そして、シートPの先端が第3突当部材83(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第3切替爪73が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第3ローラ対63のニップ部に向けて押し込む。そして、第3ローラ対63のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(2回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第3ローラ対63によって、シートPは、折り処理を施されながら、第4搬送経路A4に送出される。
そして、このようにして「Z折り」が施されたシートPは、第3ローラ対63、第4搬送経路A4、搬送ローラ52、排紙ローラ53を経て、排出口M2から排紙される。
次に、「外3つ折り」が選択されている場合であって、A3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのいずれかのシートP(シートサイズが比較的大きなシートである。)が搬送される場合には、第1搬送経路A1、第1分岐搬送経路B1、第2搬送経路A2、第2分岐搬送経路B2、第3搬送経路A3、第4搬送経路A4(又は、排出経路A5)の順に、シートPが搬送されて、その搬送工程において、第1ローラ対61によって1回目の折り処理がおこなわれ、第2ローラ対62によって2回目の折り処理がおこなわれる。
具体的に、搬送口M1から送入されたシートPは、第1搬送経路A1を経て、退避位置に移動した第1切替爪71の位置を通過して、第1分岐搬送経路B1に導かれる。そして、図7(A)に示すように、シートPの先端が第1突当部材81(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第1切替爪71が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第1ローラ対61のニップ部に向けて押し込む。そして、第1ローラ対61のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(1回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第1ローラ対61によって、シートPは、折り処理を施されながら、第2搬送経路A2に送出される。その後、シートPは、搬送ローラとして機能する第1ローラ対61によって、退避状態の第2切替爪72の位置を通過して、第2分岐搬送経路B2に導かれる。そして、図7(B)に示すように、シートPの先端が第2突当部材82(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第2切替爪72が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第2ローラ対62のニップ部に向けて押し込む。そして、第2ローラ対62のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(2回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第2ローラ対62によって、シートPは、折り処理を施されながら、第3搬送経路A3に送出される。
そして、このようにして「外3つ折り」が施された大サイズのシートPは、図7(C)に示すように、退避位置に移動した第3切替爪73の位置を通過して、排出経路として機能する第3分離搬送経路B3(A5)を経てスタッカー部100に排出される。
なお、このときのシートPは、上述した排出経路を選択せずに、第3切替爪73を突出位置に移動させることで、第3ローラ対63、第4搬送経路A4、搬送ローラ52、排紙ローラ53を経て、排出口M2から排紙することもできる。
次に、「外3つ折り」が選択されている場合であって、A4サイズ、B5サイズ、LTサイズのいずれかのシートP(シートサイズが比較的小さなシートである。)が搬送される場合には、第1搬送経路A1、第2搬送経路A2、第2分岐搬送経路B2、第3搬送経路A3、第3分岐搬送経路B3、第4搬送経路A4の順に、シートPが搬送されて、その搬送工程において、第2ローラ対62によって1回目の折り処理がおこなわれ、第3ローラ対63によって2回目の折り処理がおこなわれる。
具体的に、搬送口M1から送入されたシートPは、第1搬送経路A1を経て、突出位置に移動した第1切替爪71に案内されて、第1ローラ対61のニップ部に導かれる。その後、シートPは、図8(A)に示すように、搬送ローラとして機能する第1ローラ対61によって、退避状態の第2切替爪72の位置を通過して、第2分岐搬送経路B2に導かれる。そして、図8(B)に示すように、シートPの先端が第2突当部材82(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第2切替爪72が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第2ローラ対62のニップ部に向けて押し込む。そして、第2ローラ対62のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(1回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第2ローラ対62によって、シートPは、折り処理を施されながら、第3搬送経路A3に送出される。その後、シートPは、搬送ローラとして機能する第2ローラ対62によって、退避状態の第3切替爪73の位置を通過して、第3分岐搬送経路B3に導かれる。そして、図8(C)に示すように、シートPの先端が第3突当部材82(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第3切替爪73が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第3ローラ対63のニップ部に向けて押し込む。そして、第3ローラ対63のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(2回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第3ローラ対63によって、シートPは、折り処理を施されながら、第4搬送経路A4に送出される。
そして、このようにして「外3つ折り」が施された小サイズのシートPは、第3ローラ対63、第4搬送経路A4、搬送ローラ52、排紙ローラ53を経て、排出口M2から排紙される。
最後に、「内3つ折り」が選択されている場合には、シートサイズに関わらず、第1搬送経路A1、第1分岐搬送経路B1、第2搬送経路A2、第3搬送経路A3、第3分岐搬送経路B3、第4搬送経路A4の順に、シートPが搬送されて、その搬送工程において、第1ローラ対61によって1回目の折り処理がおこなわれ、第3ローラ対63によって2回目の折り処理がおこなわれる。
具体的に、搬送口M1から送入されたシートPは、第1搬送経路A1を経て、退避位置に移動した第1切替爪71の位置を通過して、第1分岐搬送経路B1に導かれる。そして、シートPの先端が第1突当部材81(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第1切替爪71が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第1ローラ対61のニップ部に向けて押し込む。そして、第1ローラ対61のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(1回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第1ローラ対61によって、シートPは、折り処理を施されながら、第2搬送経路A2に送出される。そして、シートPは、第2搬送経路A2を経て、突出位置に移動した第2切替爪72に案内されて、第2ローラ対62のニップ部に導かれる。その後、シートPは、搬送ローラとして機能する第2ローラ対62によって、退避状態の第3切替爪73の位置を通過して、第3分岐搬送経路B3に導かれる。そして、シートPの先端が第3突当部材83(シートPのシートサイズの情報に基いて予め突当位置が最適化されている。)に突き当たると、第3切替爪73が退避位置から搬送経路の内部に突出してシートPの腹部を第3ローラ対63のニップ部に向けて押し込む。そして、第3ローラ対63のニップ部にて挟持されたシートPに折り目が形成される(2回目の折り処理が施される)。これと同時に、搬送ローラとしても機能する第3ローラ対63によって、シートPは、折り処理を施されながら、第4搬送経路A4に送出される。
そして、このようにして「内3つ折り」が施されたシートPは、第3ローラ対63、第4搬送経路A4、搬送ローラ52、排紙ローラ53を経て、排出口M2から排紙される。
このように、本実施の形態におけるシート折り装置50は、搬送経路A1〜A4においてローラ対61〜63や分岐搬送経路B1〜B3や突当部材81〜83や切替部材71〜73がそれぞれ複数箇所に好適に配置されていて、シートサイズと折り処理モードとによって、3つの切替爪71〜73による経路の切り替えを制御するとともに、3つの突当部材81〜83のうち該当する突当部材の突当位置を制御している。そのため、装置が比較的簡易な構成であって、突当部材81〜83の移動範囲を比較的短くすることができる。
特に、本実施の形態では、折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されているときに、シートサイズがA4サイズ、B5サイズ、LTサイズのうちいずれかであるときに3つの切替爪81〜83によって切り替えられる経路と、シートサイズがA3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのうちいずれかであるときに3つの切替爪81〜83によって切り替えられる経路と、が可変されるように制御している。すなわち、折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されているときに、小サイズのシートPが搬送されるときと、大サイズのシートPが搬送されるときと、で3つのローラ対61〜63のうち、合計2回の折り処理に使用する2つローラ対の組み合わせを好適化している。これにより、突当部材81〜83の移動範囲を比較的短くすることができる。
具体的に、本実施の形態におけるシート折り装置50において、シートサイズに応じて3つのローラ対61〜63の組み合わせを可変して「外3つ折り」をおこなう場合には、第1突当部材81の移動範囲(移動量)が66.7mm、第2突当部材82の移動範囲(移動量)が89.5mm、第3突当部材83の移動範囲が(移動量)66mmになり、3つの突当部材81〜83の合計の移動範囲(移動量)が222.2mmになった。
これに対して、本実施の形態におけるシート折り装置50において、使用するローラ対を第1ローラ対61と第2ローラ対62とに限定してシートサイズに応じて「外3つ折り」をおこなう場合には、3つの突当部材81〜83の合計の移動範囲(移動量)を241.7mmに設定する必要があった。同様に、本実施の形態におけるシート折り装置50において、使用するローラ対を第2ローラ対62と第3ローラ対63とに限定してシートサイズに応じて「外3つ折り」をおこなう場合には、3つの突当部材81〜83の合計の移動範囲(移動量)を262.2mmに設定する必要があった。
このようなことからも、シートサイズに応じて3つのローラ対61〜63の組み合わせを可変して「外3つ折り」をおこなうことにより、突当部材81〜83の移動範囲を短くできることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態においては、搬送経路A1〜A4においてローラ対61〜63、分岐搬送経路B1〜B3、突当部材81〜83、切替爪71〜73(切替部材)をそれぞれ複数箇所に好適に配置して、シートサイズと折り処理モードとによって、複数の切替爪71〜73による経路の切り替えを制御するとともに、複数の突当部材81〜83における突当位置を制御しているため、比較的簡易な構成で、突当部材81〜83の移動範囲が比較的短くて、シート折り装置50の大型化を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置されるシート折り装置50に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置されるシート折り装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置されるシート折り装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置である。)に設置されるシート折り装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、画像形成装置1に接続されたシート折り装置50ではなく、単独の装置としてのシート折り装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、シート折り装置自体に折り処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1にシート折り装置50のみを設置したが、画像形成装置1とシート折り装置50との間や、シート折り装置50の下流側に、その他の後処理装置(例えば、フィニッシャー装置、パンチ穴形成装置、ステプラー装置等である。)を設置することもできる。
そして、その場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
50 シート折り装置、
61 第1ローラ対、 62 第2ローラ対、 63 第3ローラ対、
71 第1切替爪(切替部材)、 72 第2切替爪(切替部材)、
73 第3切替爪(切替部材)、
81 第1突当部材、 82 第2突当部材、 83 第3突当部材、
100 スタッカー部、
A1 第1搬送経路、 A2 第2搬送経路、 A3 第3搬送経路、
A4 第4搬送経路、 A5 排出経路、
B1 第1分岐搬送経路、 B2 第2分岐搬送経路、
B3 第3分岐搬送経路、
C 水平搬送経路、 P シート。
特開2010−100347号公報

Claims (8)

  1. 搬送口から搬送されたシートに対して折り処理をおこなうシート折り装置であって、
    ニップ部にシートを挟みながら当該シートを搬送経路に沿って搬送可能に形成されるとともに、当該ニップ部によってシートを折り込むように挟持して当該シートに折り目を形成するために前記搬送経路において離れた位置に配設された複数のローラ対と、
    前記複数のローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記搬送経路から分岐するようにそれぞれ形成された複数の分岐搬送経路と、
    前記複数の分岐搬送経路に搬送されたシートの先端が突き当たるようにそれぞれ形成されるとともに、その突当位置を可変できるようにそれぞれ移動可能に形成された複数の突当部材と、
    前記複数のローラ対に対して搬送方向上流側のそれぞれの位置において、シートが前記ローラ対の側に搬送される経路と、シートが前記分岐搬送経路の側に搬送される経路と、を切り替える複数の切替部材と、
    を備え、
    折り処理をおこなうときのシートサイズと折り処理モードとによって、前記複数の切替部材による経路の切り替えを制御するとともに、前記複数の突当部材における前記突当位置を制御し、
    前記搬送経路は、搬送方向上流側から第1搬送経路、第2搬送経路、第3搬送経路、第4搬送経路が形成され、
    前記複数のローラ対は、第1搬送経路と第2搬送経路とを中継するように配設された第1ローラ対と、第2搬送経路と第3搬送経路とを中継するように配設された第2ローラ対と、第3搬送経路と第4搬送経路とを中継するように配設された第3ローラ対と、であって、
    前記複数の分岐搬送経路は、前記第1ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第1搬送経路から分岐するように形成された第1分岐搬送経路と、前記第2ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第2搬送経路から分岐するように形成された第2分岐搬送経路と、前記第3ローラ対に対して搬送方向上流側の位置において前記第3搬送経路から分岐するように形成された第3分岐搬送経路と、であって、
    折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されている場合に、シートサイズがA4サイズ、B5サイズ、LTサイズのうちいずれかであるときに前記複数の切替部材によって切り替えられる経路と、シートサイズがA3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのうちいずれかであるときに前記複数の切替部材によって切り替えられる経路と、が可変されるように制御することを特徴とするシート折り装置。
  2. 折り処理モードとして「外3つ折り」が選択されている場合に、
    シートサイズがA4サイズ、B5サイズ、LTサイズのうちいずれかであるときには、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第2ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御して、
    シートサイズがA3サイズ、B4サイズ、DLTサイズ、LGサイズのうちいずれかであるときには、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路又は前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第2ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御することを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  3. 折り処理モードとして「2つ折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第2搬送経路、前記第2分岐搬送経路、前記第3搬送経路、前記第4搬送経路又は前記第3分岐搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第2ローラ対によって折り処理がおこなわれるように制御して、
    折り処理モードとして「Z折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御して、
    折り処理モードとして「内3つ折り」が選択されている場合に、シートサイズに関わらず、前記複数の切替部材による経路の切り替えによって前記第1搬送経路、前記第1分岐搬送経路、前記第2搬送経路、前記第3搬送経路、前記第3分岐搬送経路、前記第4搬送経路、の順にシートが搬送されて、その搬送工程において前記第1ローラ対によって1回目の折り処理がおこなわれて前記第3ローラ対によって2回目の折り処理がおこなわれるように制御することを特徴とする請求項2に記載のシート折り装置。
  4. 前記複数の切替部材は、それぞれ、前記搬送経路の内部に向けて突出する位置と前記搬送経路から退避する位置との間を移動してシートが搬送される前記経路を切り替えるとともに、前記分岐搬送経路において前記突当部材に突き当たった状態のシートの腹部を前記ローラ対の前記ニップ部に向けて押し込んで当該ニップ部でおこなわれる折り処理を補助できるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシート折り装置。
  5. 前記複数の分岐搬送経路のうち少なくとも1つの分岐搬送経路は、その一部又は全部が円弧状に形成され、
    円弧状に形成された前記分岐搬送経路に対応する前記突当部材は、当該円弧の中心位置を回転中心として回転することで前記突当位置を可変することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のシート折り装置。
  6. 前記複数の分岐搬送経路のうち、前記搬送経路における最下流側に対応する位置に設置された前記第3分岐搬送経路は、前記突当部材が当該分岐搬送経路から退避する位置に移動することによって、シートを装置外に排出するための排出経路となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシート折り装置。
  7. 前記搬送経路又は/及び前記分岐搬送経路は、前記分岐搬送経路において前記突当部材に突き当たった状態のシートが前記ニップ部の側に向けて撓むように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート折り装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシート折り装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2011092707A 2011-04-19 2011-04-19 シート折り装置、及び、画像形成装置 Active JP5716907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011092707A JP5716907B2 (ja) 2011-04-19 2011-04-19 シート折り装置、及び、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011092707A JP5716907B2 (ja) 2011-04-19 2011-04-19 シート折り装置、及び、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012224427A JP2012224427A (ja) 2012-11-15
JP5716907B2 true JP5716907B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=47275056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011092707A Active JP5716907B2 (ja) 2011-04-19 2011-04-19 シート折り装置、及び、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5716907B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5218836B2 (ja) * 2008-10-21 2013-06-26 株式会社リコー 用紙折り装置
JP5585460B2 (ja) * 2011-01-14 2014-09-10 株式会社リコー シート折り装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012224427A (ja) 2012-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000072320A (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP2009062197A (ja) 用紙後処理装置、それを使用する画像形成装置、及び用紙後処理方法
JP5394863B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2017132572A (ja) 後処理装置およびこれを備えた画像形成装置
JP6227602B2 (ja) シート積載装置
JP2012111567A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP5625577B2 (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP2014152012A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP5006582B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP5533167B2 (ja) 画像形成装置に内蔵の用紙後処理装置および画像形成装置
JP5086188B2 (ja) 用紙折り装置及び画像形成装置
JP5716907B2 (ja) シート折り装置、及び、画像形成装置
JP6532131B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
CN114538175A (zh) 片材排出设备、片材处理设备和成像***
JP2017081665A (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP6443730B2 (ja) 用紙折り処理装置、及び、画像形成装置
JP6459036B2 (ja) 用紙折り処理装置、及び、画像形成装置
JP2006219290A (ja) 用紙折り装置及び画像形成装置
JP6274521B2 (ja) 用紙処理装置、及び、画像形成装置
JP7276656B2 (ja) シート折り装置、及び、画像形成システム
JP7425995B2 (ja) 後処理装置、及び、画像形成システム
JP5970433B2 (ja) 後処理装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2009120333A (ja) シート搬送装置と画像形成装置
JP2009029618A (ja) 用紙後処理装置および用紙後処理方法
JP2003026368A (ja) 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150303