JP5716708B2 - バネ荷重調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スプリングのバネ荷重の調整を行なうバネ荷重調整装置に関し、特に雌ネジ部材とアジャストスクリュとの間にシール性が求められるバネ荷重調整装置に関する。
(従来技術)
雌ネジ部材とアジャストスクリュとの間にシール性が求められるバネ荷重調整装置の具体例として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1の技術を、図10を参照して説明する。なお、後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一機能物に対して同一符号を付すものである。
図10に示すバネ荷重調整装置は、スリーブ2(雌ネジ部材の一例)の内部に円筒穴J1(筒状内周壁)を設けるとともに、アジャストスクリュ4に円筒部J2を設け、アジャストスクリュ4の円筒部J2をスリーブ2の円筒穴J1に挿し入れて、円筒穴J1と円筒部J2との間でシール性を確保する技術である。
(従来技術の問題点)
特許文献1の技術は、スリーブ2に対してアジャストスクリュ4をネジ回し可能に設ける必要があるため、円筒穴J1と円筒部J2の間に環状クリアランスCを設ける必要がある。
一方、特許文献1の技術は、円筒穴J1と円筒部J2の間によってシール性を確保するものであるため、円筒穴J1と円筒部J2の間の環状クリアランスCの隙間距離を極めて小さく設ける必要がある。
このため、スリーブ2とアジャストスクリュ4の双方に高い加工精度が要求されることになり、コストアップの要因になってしまう。
また、特許文献1の技術は、円筒穴J1と円筒部J2の間でシール性を確保するものであるため、十分なシール性を確保しようとした場合には、円筒穴J1と円筒部J2の軸方向のシール長L(軸方向の重なり範囲)を長く設ける必要がある。
このため、バネ荷重調整装置の軸方向寸法が長くなってしまい、結果的にスプール弁7が大型化する不具合がある。
特開平10−231946号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、雌ネジ部材とアジャストスクリュとの間にシール性が求められるバネ荷重調整装置において、高い加工精度を必要とせず、且つ軸方向の短縮化を図ることのできるバネ荷重調整装置の提供にある。
[請求項1の手段]
バネ荷重調整装置は、雌ネジ部材の一部を塑性変形させた雌ネジ部材と一体のカシメ片によって、アジャストスクリュを軸方向へ加圧するものである。
カシメ片によってアジャストスクリュが軸方向へ押されることで、「雄ネジのネジ山」と「雌ネジのネジ山」とが軸方向へ押し付けられ、螺旋状のネジ溝方向に沿って連続して当接するため、雌ネジ部材とアジャストスクリュの間のシール性を確保できる。
このように、カシメ片によってアジャストスクリュを軸方向へ加圧することでシール性を確保するため、高い加工精度を必要とせず、コストを抑えることができる。
また、雄ネジと雌ネジとの螺合箇所を利用してシール性を確保するため、従来技術(特許文献1参照)で用いていた円筒穴と円筒部を必要とせず、軸方向寸法を短縮できる。
[請求項2の手段]
カシメ片を複数箇所に設ける。
これにより、スリーブの一部を塑性変形させる際に用いられるカシメ力を抑えることができる。
このため、カシメ力によってスリーブに与えられる歪みを小さく抑えることができ、カシメ力によるスリーブの歪みが油圧制御部に影響を与える不具合を回避できる。また、カシメ力を抑えることができることで、カシメ片の形成コストも抑えることができる。
[請求項3の手段]
カシメ片が第1傾斜(カシメ片から加圧力が加えられることでアジャストスクリュに締め方向の回転力を付与する傾斜)を加圧するとともに、他のカシメ片が第2傾斜(カシメ片から加圧力が加えられることでアジャストスクリュに緩め方向の回転力を付与する傾斜)を加圧する。
これにより、アジャストスクリュは、「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の双方に規制される。その結果、アジャストスクリュの調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[請求項4の手段]
アジャストスクリュの軸方向の端面の周囲に、角度範囲θ毎に第1傾斜と第2傾斜とを交互に連続して設ける。そして、アジャストスクリュの軸芯に対して対称な箇所に、2個(180°間隔)のカシメ片を設ける場合、
角度範囲θは、
θ=360°/2N{ただし、Nは3以上の奇数}
で表される。
これにより、アジャストスクリュの軸芯に対して対称な位置(180°間隔)に「第1傾斜と第2傾斜の両方」が存在するため、軸芯に対して対称な位置に設けられる2個のカシメ片のそれぞれが、第1傾斜と第2傾斜とを確実に加圧する。このため、上記請求項3の手段の効果を得ることができる。
[請求項5の手段]
アジャストスクリュの軸方向の端面の周囲に、角度範囲θ毎に第1傾斜と第2傾斜とを交互に連続して設ける。そして、アジャストスクリュの軸芯に対して対称な箇所に、3個(120°間隔)のカシメ片を設ける場合、
角度範囲θは、
θ=360°/(3N+1){ただし、Nは1以上の奇数}
で表される。
カシメ片が120°間隔で存在するため、3個のうちの2個のカシメ片が、第1傾斜と第2傾斜とを確実に加圧する。このため、上記請求項3の手段の効果を得ることができる。
[請求項6の手段]
それぞれのカシメ片の周方向長(周方向の長さ)Wは、角度範囲θの2倍より長く設けられる。
即ち、W>2θの関係に設けられる。
これにより、アジャストスクリュの回転位置に関わらず、アジャストスクリュがどの回転位置であっても、それぞれのカシメ片(即ち、全てのカシメ片)が第1傾斜と第2傾斜の頂部を含んでカシメられる。
このため、各カシメ箇所においてカシメ荷重の偏りが発生せず、アジャストスクリュに偏荷重が生じる不具合がなく、シール性をより確実に保つことができる。
[請求項7の手段]
アジャストスクリュの軸方向の端面に凹部を設けて、カシメ片を凹部に嵌め入れる。
アジャストスクリュの凹部とカシメ片が嵌まり合うことにより、アジャストスクリュが「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の両方に回動できなくなる。
その結果、アジャストスクリュの調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[請求項8の手段]
アジャストスクリュの軸方向の端面に、雄ネジのネジ込み角に対して平行な第2傾斜を設け、カシメ片によって第2傾斜部のみを加圧する。
これにより、カシメ片による加圧力が、雄ネジのネジ込み角に対して垂直方向に作用する。このため、カシメ片による加圧力が「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」のどちらにも作用せず、カシメ片の加圧力が「雄ネジのネジ山」と「雌ネジのネジ山」を押し付ける力のみに作用する。その結果、雌ネジ部材に対するアジャストスクリュの摩擦力を大きくすることができ、アジャストスクリュの調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[請求項9の手段]
アジャストスクリュにおけるスプリングの受け座は、スプリングの内径側をガイドしてスプリングの調芯を行う調芯凸部を備えるものであり、スプリングの内側に侵入する調芯凸部の軸方向の肉厚を利用して工具係合穴が設けられる。
このように、スプリングの内側に侵入する調芯凸部の肉厚を利用して工具係合穴が設けられるため、バネ荷重調整装置の軸方向寸法を短くできる。
[請求項10の手段]
アジャストスクリュにおけるスプリングの受け座は、スプリングの外径側をガイドしてアジャストスクリュに対するスプリングの調芯を行う調芯凹部を備える。
そして、この調芯凹部の内径は、調芯凹部の底からスプリングの挿入口まで徐々に拡径して設けられる。さらに、アジャストスクリュは、調芯凹部の軸方向を長くする延長筒部を備える。
これにより、傾斜し易いスプリング(例えば、アジャストスクリュのネジサイズに比較してスプリング外径が小さく、細くて倒れ易いスプリング等)を組付ける場合であっても、「挿入口に向かって拡径し、軸方向に長い調芯凹部」により、スプリングを起こしながら確実に組付けることができる。
[請求項11の手段]
バネ荷重調整装置を車両用自動変速機の油圧制御を行うスプール弁に適用する。
これにより、自動変速機の制御に用いられるスプール弁において、上記請求項1〜請求項10のいずれかの効果を得ることができる。
(a)カシメ片を形成してアジャストスクリュを軸方向へ加圧する工程を示す説明図、(b)スプール弁におけるバネ荷重調整装置の断面図である(実施例1)。 (a)アジャストスクリュの斜視図、(b)アジャストスクリュの側面図である(実施例1)。 (a)アジャストスクリュを軸方向から見た「第1傾斜および第2傾斜」と「カシメ片」との関係を示す説明図、(b)アジャストスクリュに設けられた「第1傾斜および第2傾斜」と「カシメ片」との関係を示す展開図である(実施例1)。 アジャストスクリュの斜視図である(実施例2)。 アジャストスクリュの斜視図である(実施例3)。 アジャストスクリュの斜視図である(実施例4)。 (a)アジャストスクリュを軸方向から見た「第1傾斜および第2傾斜」と「カシメ片」との関係を示す説明図、(b)アジャストスクリュに設けられた「第1傾斜および第2傾斜」と「カシメ片」との関係を示す展開図である(実施例5)。 (a)アジャストスクリュの斜視図、(b)アジャストスクリュの断面図である(実施例6)。 (a)アジャストスクリュの斜視図、(b)アジャストスクリュの断面図である(実施例7)。 スプール弁におけるバネ荷重調整装置の断面図である(従来例)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
バネ荷重調整装置は、内周に雌ネジ1が形成された雌ネジ部材2(後述する実施例ではスリーブ)と、雌ネジ1に螺合する雄ネジ3が形成されたアジャストスクリュ4とを具備するものであり、雌ネジ部材2に対してアジャストスクリュ4の螺合量を調整することで、アジャストスクリュ4により押圧されるスプリング5のバネ荷重の調整を行なうものである。
このバネ荷重調整装置において、雌ネジ部材2とアジャストスクリュ4との間にシール性が求められる場合、雌ネジ部材2の一部を塑性変形させた雌ネジ部材2と一体のカシメ片(ピールカシメ)6によって、アジャストスクリュ4を軸方向へ加圧する。
カシメ片6によってアジャストスクリュ4を軸方向へ押することで、「雄ネジ3のネジ山」と「雌ネジ1のネジ山」が螺旋方向(ネジ溝の形成方向)に沿って連続して当接するため、雌ネジ部材2とアジャストスクリュ4の間のシール性を確保することができる。
本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。以下における実施例は具体的な一例を示すものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
なお、以下の実施例において上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
[実施例1]
図1〜図3を参照して実施例1を説明する。
この実施例は、車両用自動変速機の油圧制御装置に用いられるスプール弁7のバネ荷重調整装置に本発明を適用したものである。なお、以下では、スプール弁7の駆動手段の具体的な一例としてリニアソレノイド(電磁アクチュエータ)を用いるが、限定されるものでなない。
スプール弁7の基本構造は周知なものであり、
・略円筒形状を呈する金属製のスリーブ2と、
・このスリーブ2の内部で軸方向に摺動自在に支持されるスプール8と、
・このスプール8を軸方向の一方(リニアソレノイドが配置される方向)へ付勢するスプリング5と、
を備えて構成される。
もちろん、スプール弁7のバルブ構造は限定されるものではなく、例えば、ノーマリー・クローズ・タイプ(リニアソレノイドの通電停止時に出力油圧が排圧されるタイプ)のスプール弁7であっても良いし、ノーマリー・オープン・タイプ(リニアソレノイドの通電停止時に出力油圧が最大となるタイプ)であっても良い。
スプリング5は、筒状に螺旋形成された圧縮コイルスプリングであり、リニアソレノイドの駆動力に抗してスプール8を図1左側(リニアソレノイド側)へ付勢するバネ力を発生する。
スプール弁7を駆動するリニアソレノイドは、スプール弁7の端部に固定されるものであり、電子制御装置(AT−ECU等)によって通電制御される。
電子制御装置は、デューティ比制御等によってリニアソレノイドへ与える駆動電流を制御するものであり、リニアソレノイドに付与する通電量を制御することによって、スプール8の軸方向位置をコントロールして、各ポートの開閉や連通度合の調整を行ない、出力ポートに所望の出力油圧を発生させる。
このように、スプール弁7は、リニアソレノイドに与えられた駆動電流に応じた出力油圧を発生させる。
リニアソレノイドに与えられた駆動電流に対応した出力油圧を発生させるには、スプリング5のバネ荷重(スプリング5がスプール8を押す力)を調整しておく必要がある。
スリーブ2の図1右端(反リニアソレノイド側)には、スプリング5のバネ荷重の調整を行なうバネ荷重調整装置が設けられている。
このバネ荷重調整装置は、スリーブ2(雌ネジ部材2の一例)と、このスリーブ2に螺合するアジャストスクリュ4とで構成される。
具体的に、スリーブ2の反リニアソレノイド側(図1右端)の内周には、雌ネジ1が形成されている。
一方、アジャストスクリュ4の外周には、スリーブ2の雌ネジ1に螺合する雄ネジ3が形成されている。また、アジャストスクリュ4の外側端面(図1右端に向く面)には、ドライバー工具が嵌まり合う工具係合穴9が設けられている。なお、図2には、工具係合穴9の一例としてマイナス穴を示すが、限定されるものではなく、例えば後述する実施例の六角穴など適宜変更可能なものである。
そして、スリーブ2に対するアジャストスクリュ4の螺合量(ねじ込み量)をドライバー工具で調整することで、スリーブ2に対するアジャストスクリュ4の軸方向位置の調整が行なわれ、スプール8とアジャストスクリュ4の間(バネ室10)に圧縮配置されたスプリング5のバネ荷重の調整が行なわれる。
(実施例1の特徴技術1)
スプール弁7は、用途等に応じて、スリーブ2とアジャストスクリュ4との間にシール性が求められる場合がある。
具体的な一例として、
(i)スプリング5が配置されるバネ室10が、ダンパ室、フィードバック室、パイロット油室等の油圧室として用いられる場合、
(ii)アジャストスクリュ4の外部空間(反バネ室10側)に高い油圧が印加される場合、
などがある。
この実施例では、スリーブ2とアジャストスクリュ4との間のシール性を確保する手段として、スリーブ2の一部を塑性変形させたスリーブ2と一体のカシメ片6によって、アジャストスクリュ4を軸方向へ加圧する手段を採用する。
次に、アジャストスクリュ4の調整を行った後に、カシメ片6を設ける工程を説明する。
(アジャストスクリュ4の螺合工程)
先ず、ドライバー工具を用いて、スリーブ2に対してアジャストスクリュ4を所定量螺合させた後、スリーブ2に対するアジャストスクリュ4の螺合量を微調整してスプリング5のバネ荷重を目標のバネ荷重に調整する。
ここで、雌ネジ1と雄ネジ3は、例えばJIS等のネジ規格を用いて製造されたものであり、雌ネジ1と雄ネジ3の間には、螺合に適した螺合隙間が形成されている。この螺合隙間の存在により、スリーブ2に対してアジャストスクリュ4を容易に回転させることができ、調整をスムーズに行うことができる。
(カシメ片6の形成工程)
アジャストスクリュ4の調整が終了したスプール弁7を、図1(a)に示すカシメ治具11に装着し、油圧等で駆動されるカシメプレス12によりスリーブ2の一部を塑性変形させてカシメ片6を形成し、そのカシメ片6によってアジャストスクリュ4を軸方向へ加圧する。
なお、カシメプレス12には、
(i)スリーブ2の一部を塑性変形させてカシメ片6を形成するカシメ片形成部12aの他に、
(ii)工具係合穴9に嵌め入れられて、カシメ工程中にアジャストスクリュ4が回転するのを防ぐ係合穴挿入部12bが設けられている。
(実施例1の効果1)
この実施例のバネ荷重調整装置は、上述したように、スリーブ2の一部を塑性変形させたカシメ片6によって、アジャストスクリュ4を軸方向へ押し付けるものである。
カシメ片6がアジャストスクリュ4を軸方向へ押し付けることで、「雄ネジ3のネジ山」と「雌ネジ1のネジ山」が軸方向へ押し付けられて、結果的に「雄ネジ3のネジ山」と「雌ネジ1のネジ山」が螺旋状のネジ溝に沿って連続して当接する。このため、スリーブ2とアジャストスクリュ4の間のシール性を確保することができる。
このように、カシメ片6によってアジャストスクリュ4を軸方向へ加圧することでシール性を確保するため、高い加工精度を必要としない。このため、スリーブ2とアジャストスクリュ4との間のシール性を確保するコストを低く抑えることができる。
また、雄ネジ3と雌ネジ1との螺合箇所を利用してシール性を確保するため、従来技術(特許文献1参照)で用いていた円筒穴J1と円筒部J2を必要とせず(符合、図10参照)、スプール弁7の軸方向の短縮化を図ることができる。
なお、雌ネジ1と雄ネジ3の間には、上述した螺合隙間が存在するため、「雄ネジ3のネジ山」と「雌ネジ1のネジ山」が軸方向へ押し付けられると、螺合隙間による隙間がネジ溝に沿って螺旋状に形成される。
しかるに、この螺旋隙間(螺旋状に形成される隙間)は、雌ネジ1と雄ネジ3の「螺合開始点」と「螺合終了点」の2点のみで開口するシール長が大変長くて細い隙間であるため、螺旋隙間によるシール漏れは極めて小さく抑えられる。
(実施例1の特徴技術2)
この実施例は、スリーブ2とアジャストスクリュ4との間のシール性を確保する手段として、上述したように、スリーブ2の一部を塑性変形させたカシメ片6を用いて、アジャストスクリュ4を軸方向へ加圧する。
このカシメ片6は、周方向に連続するリングカシメであっても良いが、この実施例では具体的な一例としてカシメ片6を複数箇所(この実施例1では、図3に示すように3箇所)に分けて設けている。
このようにカシメ片6を部分的に設けることにより、スリーブ2の一部を塑性変形させる際のカシメ力を抑えることができる。
このため、カシメ力によってスリーブ2に与えられる歪みを小さく抑えることができ、結果的に「カシメ力によるスリーブ2の歪み」が「スプール弁7における油圧制御部」に影響を与える不具合を回避できる。また、カシメ力を抑えることができることで、カシメ片6の形成コストも抑えることができる。
(実施例1の特徴技術3)
アジャストスクリュ4の軸方向の端面には、図2(a)に示すように、
(i)カシメ片6から加圧力が加えられることでアジャストスクリュ4に「締め方向の回転力」を付与する第1傾斜αと、
(ii)カシメ片6から加圧力が加えられることでアジャストスクリュ4に「緩め方向の回転力」を付与する第2傾斜βと、
が設けられている。
そして、複数箇所に設けられるカシメ片6のうち、少なくとも1個は第1傾斜αを加圧し、少なくとも1個は第2傾斜βを加圧するように設けられる。
これにより、アジャストスクリュ4は、「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の双方に規制される。その結果、アジャストスクリュ4の調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
ここで、「第1傾斜αの傾斜角の絶対値」と、「第2傾斜βの傾斜角の絶対値」とは、略同じに設けられている。なお、第1傾斜αおよび第2傾斜βの傾斜角は限定されるものではないが、具体的な一例として、「第1傾斜αの傾斜角の絶対値」と、「第2傾斜βの傾斜角の絶対値」と、「雄ネジ3のネジ込み角の絶対値」とが、略同じに設けられている。
(実施例1の特徴技術4)
この特徴技術4では、上記の特徴技術3の具体例を説明する。
この実施例のアジャストスクリュ4の軸方向の端面の周囲には、図2(a)に示すように、周方向の角度範囲θ(軸芯を中心とした円周方向の角度範囲)毎に、第1傾斜αと第2傾斜βとが交互に連続して設けられる。
一方、この実施例のカシメ片6は、図3(a)に示すように、アジャストスクリュ4の軸芯に対して対称な箇所に、3個(120°間隔)設けられる。
このような条件では、120°間隔で設けられる「3個のカシメ片6」のうちの「1個のカシメ片6」が第1傾斜αを加圧し、「3個のカシメ片6」のうちの「1個のカシメ片6」が第2傾斜βを加圧するように、第1傾斜αと第2傾斜βとが設けられる。
具体的に、角度範囲θが、
θ=360°/(3N+1){ただし、Nは1以上の奇数}
で表されるように、第1傾斜αと第2傾斜βとが設けられる。
さらに具体的に説明すると、この実施例のNは3(N=3)であり、図3に示すように、アジャストスクリュ4の軸方向の端面は、周方向に10分割されて、5つの第1傾斜αと、5つの第2傾斜βとが設けられている。
このように設けられても、図3に示すように、3個のうちの2個のカシメ片6が、第1傾斜αと第2傾斜βとを確実に加圧する。
その結果、アジャストスクリュ4が「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の双方に規制されるため、アジャストスクリュ4の調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[実施例2]
図4を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、Nを3(N=3)に設ける例を示したが、この実施例2はNを1(N=1)に設けるものであり、図4に示すように、アジャストスクリュ4の軸方向の端面は、周方向に4分割されて、2つの第1傾斜αと、2つの第2傾斜βとが設けられている。
この構成により、アジャストスクリュ4の軸芯に対して対称な位置に「第1傾斜αと第1傾斜αが対向配置」し、「第2傾斜βと第2傾斜βが対向配置」するように、第1傾斜αと第2傾斜βとが設けられる。
一方、この実施例2のカシメ片6は、実施例1と同様、アジャストスクリュ4の軸芯に対して対称な箇所に、3個(120°間隔)設けられる。
このように、アジャストスクリュ4の軸芯に対して対称な位置に「第1傾斜αと第1傾斜αが対向配置」し、「第2傾斜βと第2傾斜βが対向配置」するものであっても、3個のうちの2個のカシメ片6が、第1傾斜αと第2傾斜βとを確実に加圧する。
これによって、アジャストスクリュ4は、「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の双方に規制されるため、アジャストスクリュ4の調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[実施例3]
図5を参照して実施例3を説明する。
この実施例3は、アジャストスクリュ4の軸方向の端面に、カシメ片6と合致する凹部γを設けたものであり、カシメ片6が形成される際に、カシメ片6が凹部γに嵌め入れられるものである。
カシメ片6の周方向範囲と、凹部γの周方向範囲とは、合致するように設けられる。カシメ片6が凹部γに嵌まり合うことにより、アジャストスクリュ4が「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」の両方に回動できなくなる。
その結果、アジャストスクリュ4の調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[実施例4]
図6を参照して実施例4を説明する。
この実施例4は、アジャストスクリュ4の軸方向の端面に、雄ネジ3のネジ込み角に対して平行な第2傾斜βを設け、カシメ片6が第2傾斜β部のみを加圧するものである。
このように設けることにより、カシメ片6による加圧力が、雄ネジ3のネジ込み角に対して垂直方向に作用する。このため、カシメ片6による加圧力が「ネジが締まる方向」と「ネジが緩む方向」のどちらにも作用せず、カシメ片6の加圧力が「雄ネジ3のネジ山」と「雌ネジ1のネジ山」を押し付ける力のみに作用する。
その結果、スリーブ2に対するアジャストスクリュ4の摩擦力を大きくすることができ、アジャストスクリュ4の調整位置が、振動や衝撃によって変化する不具合を回避することができる。
[実施例5]
図7を参照して実施例5を説明する。
この実施例5は、上述した実施例1をさらに良くしたものである。
上記実施例1では、アジャストスクリュ4の回転位置によって、それぞれのカシメ片6の軸方向位置が揃わない場合が考えられる。
すると、それぞれのカシメ片6からアジャストスクリュ4に与えられるカシメ荷重に偏りが生じて、アジャストスクリュ4に偏荷重が加わる可能性があり、スリーブ2とアジャストスクリュ4のシール性が損なわれる懸念がある。
そこで、この実施例5では、全てのカシメ片6の周方向長Wを、角度範囲θの2倍より長く設けるものである。
即ち、W>2θの関係に設けるものである。
具体的にこの実施例5では、アジャストスクリュ4の回転位置に関わらず、アジャストスクリュ4がどの回転位置であっても、3個のカシメ片6が、第1傾斜αと第2傾斜βの頂部(図7中における「三角印」参照)を少なくとも1つ以上含んでカシメられる。
このため、アジャストスクリュ4は、3箇所とも第1傾斜αと第2傾斜βの頂部で軸方向のカシメ荷重を受ける。
その結果、3箇所のカシメ荷重に偏りが発生せず、アジャストスクリュ4に偏荷重が加わる可能性を無くすことができ、スリーブ2とアジャストスクリュ4のシール性をより確実に保つことができる。
なお、この実施例5の技術(全てのカシメ片6をW>2θの関係に設ける)を、2個のカシメ片6を用いるバネ荷重調整装置に適用しても良い。
[実施例6]
図8を参照して実施例6を説明する。
この実施例6は、スプリング5の内径寸法が比較的大きい場合に好適な技術である。
この実施例6のアジャストスクリュ4は、スプリング5の受け座に、スプリング5の内径側に挿入されてアジャストスクリュ4に対するスプリング5の調芯を行う調芯凸部21を備える。この調芯凸部21は、軸方向の肉厚が厚く設けられる。
そこで、この実施例6では、スプリング5の内側に侵入する調芯凸部21の軸方向の肉厚を利用して工具係合穴9(六角穴等)を設けている。
このように、スプリング5の内側に侵入する調芯凸部21の肉厚を利用して工具係合穴9を設けているため、バネ荷重調整装置の軸方向寸法を短くでき、スプール弁7の軸方向長を短縮できる。
[実施例7]
図9を参照して実施例7を説明する。
この実施例7は、スプリング5の外径寸法が比較的小さい場合に好適な技術である。
この実施例7のアジャストスクリュ4は、スプリング5の受け座に、スプリング5の外径側を覆うことでアジャストスクリュ4に対するスプリング5の調芯を行う調芯凹部22を備える。
この調芯凹部22の内径は、スプリング5の挿入口(調芯凹部22の開口)に向かって拡径するテーパ状の筒形状を呈するものである。即ち、調芯凹部22の内径は、調芯凹部22の底(即ち、スプリング5の端部の当接部)からスプリング5の挿入口まで徐々に拡径して設けられる。
また、アジャストスクリュ4は、調芯凹部22の軸方向を長くする延長筒部23を備える。
このよう挿入口を広げるとともに、延長筒部23を用いて調芯凹部22を深く設けることで、傾斜し易いスプリング5(アジャストスクリュ4のネジサイズに比較してスプリング5の外径寸法が小さく、細くて倒れ易いスプリング5等)を組付ける場合であっても、「挿入口に向かって拡径(底に向かって縮径)し、軸方向に長い調芯凹部22」によって、スプリング5を起こしながら確実に組付けることができる。
上記の実施例では、第1傾斜αと第2傾斜βを周方向に連続して設けたが、第1傾斜αと第2傾斜βを部分的に設けても良い。即ち、部分的に設けた第1傾斜αと第2傾斜βをカシメ片6によって加圧固定しても良い。
上記の実施例では、スプール弁7の駆動手段の一例としてリニアソレノイドを用いたが、限定されるものではなく、他のアクチュエータやパイロット油圧など、他の駆動手段を用いても良い。
上記の実施例では、車両用自動変速機の油圧制御装置に用いられるスプール弁7に本発明を適用する例を示したが、自動変速機とは異なる他のスプール弁7に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、スプール弁7のバネ荷重調整装置に本発明を適用する例を示したが、限定されるものではなく、雌ネジ部材2とアジャストスクリュ4との間にシール性が要求されるものであれば、スプール弁7以外のバネ荷重調整装置に本発明を適用しても良い。
1 雌ネジ
2 スリーブ(雌ネジ部材)
3 雄ネジ
4 アジャストスクリュ
5 スプリング
6 カシメ片
7 スプール弁
α 第1傾斜
β 第2傾斜
γ 凹部

Claims (11)

  1. 内周に雌ネジ(1)が形成された雌ネジ部材(2)と、前記雌ネジ(1)に螺合する雄ネジ(3)が外周に形成されたアジャストスクリュ(4)とを具備し、
    前記雌ネジ部材(2)と前記アジャストスクリュ(4)との間にシール性が求められるバネ荷重調整装置において、
    前記雌ネジ部材(2)の一部を塑性変形させた前記雌ネジ部材(2)と一体のカシメ片(6)によって、前記アジャストスクリュ(4)を軸方向へ加圧してなるものであって、
    前記カシメ片(6)が、バネ荷重調整後において、前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面にカシメられることによって、前記アジャストスクリュ(4)を軸方向へ加圧することにより、前記雄ネジ(3)のネジ山と前記雌ネジ(1)のネジ山とが軸方向へ押し付けられることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  2. 請求項1に記載のバネ荷重調整装置において、
    前記カシメ片(6)は、複数箇所に設けられることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  3. 内周に雌ネジ(1)が形成された雌ネジ部材(2)と、前記雌ネジ(1)に螺合する雄ネジ(3)が外周に形成されたアジャストスクリュ(4)とを具備し、
    前記雌ネジ部材(2)と前記アジャストスクリュ(4)との間にシール性が求められるバネ荷重調整装置において、
    前記雌ネジ部材(2)の一部を塑性変形させた前記雌ネジ部材(2)と一体のカシメ片(6)によって、前記アジャストスクリュ(4)を軸方向へ加圧してなるものであって、
    前記カシメ片(6)は、複数箇所に設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面には、前記カシメ片(6)から加圧力が加えられることで前記アジャストスクリュ(4)に締め方向の回転力を付与する第1傾斜(α)と、前記カシメ片(6)から加圧力が加えられることで前記アジャストスクリュ(4)に緩め方向の回転力を付与する第2傾斜(β)とが設けられ、
    複数箇所のカシメ片(6)のうち、少なくとも1個は前記第1傾斜(α)を加圧し、少なくとも1個は前記第2傾斜(β)を加圧することを特徴とするバネ荷重調整装置。
  4. 請求項3に記載のバネ荷重調整装置において、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面の周囲には、周方向の角度範囲θ毎に、前記第1傾斜(α)と前記第2傾斜(β)とが交互に連続して設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸芯に対して対称な箇所に、2個の前記カシメ片(6)が設けられる場合、
    角度範囲θは、
    θ=360°/2N{ただし、Nは3以上の奇数}
    で表されることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  5. 請求項3に記載のバネ荷重調整装置において、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面の周囲には、周方向の角度範囲θ毎に、前記第1傾斜(α)と前記第2傾斜(β)とが交互に連続して設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸芯に対して対称な箇所に、3個の前記カシメ片(6)が設けられる場合、
    角度範囲θは、
    θ=360°/(3N+1){ただし、Nは1以上の奇数}
    で表されることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載のバネ荷重調整装置において、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面の周囲には、周方向の角度範囲θ毎に、前記第1傾斜(α)と前記第2傾斜(β)とが交互に連続して設けられ、
    それぞれの前記カシメ片(6)の周方向長Wは、角度範囲θの2倍より長く設けられることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  7. 内周に雌ネジ(1)が形成された雌ネジ部材(2)と、前記雌ネジ(1)に螺合する雄ネジ(3)が外周に形成されたアジャストスクリュ(4)とを具備し、
    前記雌ネジ部材(2)と前記アジャストスクリュ(4)との間にシール性が求められるバネ荷重調整装置において、
    前記雌ネジ部材(2)の一部を塑性変形させた前記雌ネジ部材(2)と一体のカシメ片(6)によって、前記アジャストスクリュ(4)を軸方向へ加圧してなるものであって、
    前記カシメ片(6)は、複数箇所に設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面に、前記カシメ片(6)が嵌め入れられる凹部(γ)を設けたことを特徴とするバネ荷重調整装置。
  8. 内周に雌ネジ(1)が形成された雌ネジ部材(2)と、前記雌ネジ(1)に螺合する雄ネジ(3)が外周に形成されたアジャストスクリュ(4)とを具備し、
    前記雌ネジ部材(2)と前記アジャストスクリュ(4)との間にシール性が求められるバネ荷重調整装置において、
    前記雌ネジ部材(2)の一部を塑性変形させた前記雌ネジ部材(2)と一体のカシメ片(6)によって、前記アジャストスクリュ(4)を軸方向へ加圧してなるものであって、
    前記カシメ片(6)は、複数箇所に設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)の軸方向の端面に、前記雄ネジ(3)のネジ込み角に対して平行な第2傾斜(β)を設け、前記カシメ片(6)が前記第2傾斜(β)部のみを加圧することを特徴とするバネ荷重調整装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のバネ荷重調整装置において、
    前記アジャストスクリュ(4)におけるスプリング(5)の受け座は、コイル形状を呈する前記スプリング(5)の内径側をガイドして前記アジャストスクリュ(4)に対する前記スプリング(5)の調芯を行う調芯凸部(21)を備え、
    前記スプリング(5)の内側に侵入する前記調芯凸部(21)の軸方向の肉厚を利用して工具係合穴(9)が設けられることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のバネ荷重調整装置において、
    前記アジャストスクリュ(4)におけるスプリング(5)の受け座は、コイル形状を呈する前記スプリング(5)の外径側をガイドして前記アジャストスクリュ(4)に対する前記スプリング(5)の調芯を行う調芯凹部(22)を備え、
    この調芯凹部(22)の内径は、当該調芯凹部(22)の底から前記スプリング(5)の挿入口まで徐々に拡径して設けられ、
    前記アジャストスクリュ(4)は、前記調芯凹部(22)の軸方向を長くする延長筒部(23)を備えることを特徴とするバネ荷重調整装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載のバネ荷重調整装置において、
    このバネ荷重調整装置は、車両用自動変速機の油圧制御を行うスプール弁(7)に適用され、
    前記雌ネジ部材(2)は、前記スプール弁(7)におけるスリーブであることを特徴とするバネ荷重調整装置。
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