JP5710281B2 - 固体脂質エマルション及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、固体脂質エマルション及び皮膚外用剤に関する。
カプサイシン等の温感物質には血行を良くし、発汗をうながして代謝を向上させる作用があることが知られているが、皮膚に塗布した際に強い刺激感を伴う。そのため、これらの温感物質の皮膚外用剤中へ配合量は限られていた。
このような温感物質の強い刺激感を和らげるために、ナイロン等のポリアミド粒子と併用又は繊維と併用した皮膚外用剤が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2002−322019号公報 特開2002−293718号公報 特開2006−232731号公報
しかしながら、通常、皮膚外用剤中に配合した温感物質は酸化されやすく、不安定であった。また、従来の温感物質含有皮膚外用剤においては、強い温感があるにもかかわらず、その効果は一過性であり、持続的な効果が得られていなかった。
従って、本発明の課題は、温感物質を十分な効果を奏する量を安定に保持し、かつ、持続的な温感効果を有し、刺激感がなく優れた使用感を有する皮膚外用剤を提供することにある。
そこで本発明者は、脂溶性温感物質を十分量安定に含有し、かつ使用感の良好な皮膚外用剤を開発すべく種々検討し、本発明者らが先に開発した固体脂質エマルション形成技術に着目した(特許文献3)。脂溶性温感物質と固体脂質エマルションの構成成分との含有比を一定の範囲とすることにより、固体脂質エマルションの油相中に温感物質が安定に保持されること、持続的な血流促進効果、温感効果が得られること、さらには全く意外なことに、得られた固体脂質エマルション含有皮膚外用剤は、さっぱりとした感触を有しつつも、しっとりとしたヴェール感、保湿感に優れた使用感を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、カプサイシン、ピペリン、シャビシン、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、サンショオール、スピラントール、ジアリルジスルフィド、ジプロピルジスルフィド、ジアリルトリスルフィド、エリソリン及びバニリルブチルエーテルから選択される1種又は2種以上の温感物質を含有する固体脂質エマルションであって、
下記(A)〜(D)を70質量部以上含有する油相と、
(A)ホスファチジルコリン含量が60質量%以上であるリン脂質から選ばれる1種以上
(B)炭素数12以上の直鎖で飽和の高級アルコールから選ばれる1種以上
(C)25℃でペースト状の炭素数6〜10と炭素数14〜22の脂肪酸により構成される混酸型トリグリセライド
(D)25℃で液状の炭素数6〜10の脂肪酸により構成されるトリグリセライド
水相とを有し、
(A)〜(D)成分の組成比が下記(a)〜(c)
(a)(A)成分と(B)成分の質量比〔(B)/(A)〕が、1/3〜50/1
(b)(A)成分と(B)成分の総量と、(C)成分と(D)成分の総量の質量比〔((A)+(B))/((C)+(D))〕が、1/10〜3/1
(c)(C)成分と(D)成分の質量比〔(D)/(C)〕が1/3以下
であることを特徴とする固体脂質エマルションを提供するものである。
また、本発明は、上記固体脂質エマルションから、水相を除去することにより得られる固体脂質粒子を提供するものである。
さらに本発明は、上記固体脂質エマルション又は固体脂質粒子を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
本発明の固体脂質エマルション、固体脂質粒子及びこれを含有する皮膚外用剤は、温感物質の安定性が保たれ、皮膚に塗布した時に、温感物質が皮膚に徐々に浸透していくため、使用時の強い刺激感を伴うことなく、持続的な温感効果、血流促進効果が得られる。さらにさっぱりとした感触を有しつつも、しっとりとしたヴェール感、保湿感に優れた使用感を有するものである。
本発明で使用される温感物質は、カプサイシン、ピペリン、シャビシン、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、サンショオール、スピラントール、ジアリルジスルフィド、ジプロピルジスルフィド、ジアリルトリスルフィド、エリソリン及びバニリルブチルエーテルから選択される1種又は2種以上である。これらは、温感効果、血流促進効果等を有する物質であるが、皮膚に対する刺激感を有する物質でもある。
前記温感物質は、精製された物質を用いてもよいが、前記カプサイシン、ピペリン、シャビシン、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、サンショオール、スピラントール、ジアリルジスルフィド、ジプロピルジスルフィド、ジアリルトリスルフィド又はエリソリンを含有する植物抽出物も好適に利用することができる。これらの物質を含有する植物抽出物としては、ショウガ、ギニアショウガ、唐辛子、胡椒、山椒、ワサビ、ニンニク、タマネギ、ダイコン、ネギ、エゾスズシロ等の植物の抽出物が挙げられる。これらの植物抽出物は、該植物の種子、根、葉、茎又はそれら全ての部位を用い、抽出することができる。
これらのうち、ギニアショウガ(aframomum melegueta)は、普通のショウガにはほとんど含まれないパラドールという化合物を、その特徴成分として含有しており、刺激感が少なく、優れた温感効果、血流促進効果を有している。したがって、本発明においては、ギニアショウガから得られる抽出物を使用することが好ましく、ギニアショウガの種子から得られる抽出物を使用するのがより好ましい。
前記植物抽出物の抽出方法としては、特に限定されないが、水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、超臨界二酸化炭素抽出法などが利用できるが、溶剤抽出法が安価に利用することができるため、好ましい。抽出溶剤としては、特に限定されないが、例えばエタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の低級アルコール又は含水低級アルコール、或いは1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール又は含水多価アルコール、或いはアセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の各種有機溶剤による抽出が可能である。また、抽出物を加工したものも使用することが可能であり、例えば含水エタノール、食用油脂による製剤化、噴霧乾燥して用いてもよい。
温感物質の固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、皮膚に塗布した際の温感効果や血流促進効果、刺激性の点から、0.001〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜3質量%、さらに好ましくは0.01〜1質量%である。また、温感物質を含有する植物抽出物を用いた場合には、固形分換算で、0.001〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%であり、特に好適には0.05〜3質量%である。
本発明において(A)成分のリン脂質としては、リン脂質中ホスファチジルコリン含量が60質量%以上であるリン脂質を使用する。好ましくはホスファチジルコリン含量が、65質量%以上、より好ましくは70質量%以上含有するリン脂質である。ホスファチジルコリン以外のリン脂質成分としては、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロールなどが挙げられる。
本発明に用いられるリン脂質は、動植物から抽出、精製した天然物であっても、化学合成したものであっても良く、水素添加、水酸化処理などの加工を施しても良い。天然物としては、大豆又は卵黄等からの抽出・精製物であるレシチンが、市販品の入手が容易であり、好ましい。より好ましいリン脂質としては、エマルションの安定性向上の点から、水素添加、水酸化処理されたリン脂質であり、大豆レシチン水素添加物、卵黄レシチン水素添加物が好適に挙げられる。
リン脂質中のホスファチジルコリンの含有率は、薄層クロマトグラフィー(TLC)や高速液体クロマトフラフィー(HPLC)、イアトロスキャン(ヤトロン社製)等を用いた方法で分析することができる。例えば、特開2001−186898号公報に記載されるリン脂質が含まれる有機溶媒をTLCにスポットしてクロロホルム:メタノール:酢酸=65:25:10で展開し、50wt%硫酸エタノールを噴霧、加熱後デンシトメーターでリン脂質を分析する方法が挙げられる。前記方法以外でも、リン脂質中に含まれるホフファチジルコリンの含有量、含有率を測定、算出できる方法であれば、いずれの方法でも良い。
ホスファチジルコリンを60質量%以上含有しているリン脂質としては、コートソームNC−21(水素添加大豆レシチン;日油社製)、レシノールS−10E、レシノールS−10EX(水素添加大豆レシチン;日光ケミカルズ社製)等を挙げることができる。
(A)リン脂質は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。(A)リン脂質の固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、また皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.001〜20質量%が好ましく、よりに好ましくは0.01〜15質量%、さらに好ましくは0.05〜12質量%、最も好ましくは0.1〜5質量%である。
本発明で用いられる(B)成分の炭素数12以上の直鎖で飽和の高級アルコールは、動植物由来又は化学合成のものどちらも使用可能である。これらの高級アルコールは単独で用いることも、2種以上を混合して用いることもできる。好ましい高級アルコールとしては、固体脂質粒子の形成、安定性の点から、炭素数が14〜40の直鎖で飽和の高級アルコールであり、より好ましくは炭素数が16〜24の直鎖で飽和の高級アルコールである。
(B)成分の高級アルコールとしては、ドデカノール(ラウリルアルコール)、トリデカノール、テトラデカノール(ミリスチルアルコール)、ペンタデカノール、ヘキサデカノール(セチルアルコール)、ヘプタデカノール、オクタデカノール(ステアリルアルコール)、ノナデカノール、イコサノール、ヘンイコサノール、ドコサノール(ベヘニルアルコール)、オクタコサノール、ドトリアコンタノールなどを挙げることができる。また、炭素数12以上の直鎖で飽和の高級アルコールを含有している水素添加された植物性高級アルコールも用いることができ、水添ナタネ油アルコール、水添ココナッツ油アルコール、水添パーム油アルコール等を用いることができる。これらは、それぞれ単独で使用しても、2種以上を混合して使用しても良い。
(B)成分の固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.05〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜15質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%である。
本発明で用いられる(C)成分の25℃でペースト状の炭素数6〜10と炭素数14〜22の脂肪酸により構成される混酸型トリグリセライドは、室温を超える温度域に融点を持ち、室温でペースト状のものである。このペースト状は、室温で完全に液状とならず半固体状である点で、液状のものと区別することができる。また、このような混酸型トリグリセライドは、単に炭素数6〜10の脂肪酸から構成されるトリグリセライドと炭素数14〜22の脂肪酸で構成されるトリグリセライドを混合したものよりも、ブロードな融解挙動を示し、官能特性上も有利な性質を有するものである。
本発明で用いられる混酸型トリグリセライドとしては、炭素数6〜10と炭素数14〜22直鎖で飽和脂肪酸とグリセリンのトリエステルを主成分とするものであり、主に化学合成などによって得られるものを用いることができる。炭素数6〜10の脂肪酸と炭素数14〜22の脂肪酸との構成比(質量%)は、好ましくは10:90〜50:50、より好ましくは15:85〜50:50、更に好ましくは25:75〜50:50である。
前記トリグリセライドとして具体的には、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・パルミチン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ベヘニン酸)グリセリル、トリ(カプロン・カプリル・カプリン・パルミチン・ステアリン酸)グリセリルなどを挙げることができる。これらのトリグリセライドは、それぞれ単独で使用しても、2種以上を混合して使用しても良い。
(C)成分の固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.1〜30質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜25質量%、さらに好ましくは1〜20質量%である。
本発明で用いられる(D)成分の25℃で液体の炭素数6〜10のトリグリセライドは、炭素数6〜10の中鎖脂肪酸とグリセリンのトリエステルである。トリグリセライドを構成する3個の脂肪酸は全て同一であっても、異なっていてもよく、これらを1種または2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
本発明で用いられる(D)成分の炭素数6〜10のトリグリセライドとして具体的には、トリカプロン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ(カプロン酸・カプリル酸)グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプロン酸・カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等を挙げることができる。これらのうち、好ましくはトリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルであり、より好ましくは、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルである。
(D)成分の25℃で液体のトリグリセライドの配合は、固体脂質粒子を軟化する効果があり、温感物質の放出性が向上するものの、多量に配合した場合、固体脂質粒子が柔らかくなりすぎ、粒子の形成を阻害し安定性が低下する。また、官能特性上も好ましくない。(D)成分の固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、温和な刺激感と血流改善効果、エマルションの安定性向上、皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.05〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜8質量%、さらに好ましくは0.2〜7質量%である。
本発明の固体脂質エマルションにおいては、前記(A)〜(D)成分以外の油脂類を含有させることができるが、固体脂質粒子の形成性、製剤の安定性の点から、前記(A)〜(D)成分を油相100質量部に対して、70質量部以上必要であり、好ましくは80質量部以上、さらに好ましくは90質量部以上である。ここで温感物質を除く油相全量が前記(A)〜(D)成分であってもよい。
本発明の固体脂質エマルション中の固体脂質粒子は、構成する(A)〜(D)各成分の組成比は、次の(a)〜(c)を満たすことが好ましい。これらの範囲内であると、固体脂質粒子エマルションの調製がより容易であり、また固体脂質粒子製剤の安定性にも特に優れ、皮膚に塗布した際の使用感も優れる。
(a)(A)成分と(B)成分の質量比(B)/(A)が、1/3〜50/1の範囲内であることが必要であり、好ましくは1/2〜20/1、より好ましくは1/2〜10/1である。
(b)(A)成分と(B)成分の総量と、(C)成分と(D)成分分の総量の質量比〔((A)+(B))/((C)+(D))〕が、1/10〜3/1であることが必要であり、好ましくは1/10〜2/1、より好ましくは1/5〜2/1である。
(c)(C)成分と(D)成分の質量比〔(D)/(C)〕が1/3以下であることが必要であり、好ましくは1/4以下であり、より好ましくは1/5以下であり、さらに好ましくは1/6以下である。
本発明の固体脂質エマルションは、油相である成分を加温溶解した後に、同温度以上に加温溶解させた水相を攪拌させた中に、前記油相を添加、分散させ、その後冷却を行うことにより製造することができる。又は、油相である成分を加温溶解した後に、同温度以上に加温溶解させた水相を油相中に徐徐に添加、分散させ、その後冷却を行うことにより製造することもできる。水相、油相の攪拌には特殊な装置を用いる必要はなく、加温及び攪拌が可能であれば、公知の任意の装置、例えばマグネチックスターラーやホモミキサーなどで製造することができる。また、簡便な攪拌分散による製造ではなく、高圧ホモジナイザーやマイクロチャネル、膜などの特殊な装置を用いて製造することも可能である。
本発明の固体脂質粒子の粒子径は、マグネチックスターラーやホモミキサーなどの攪拌分散乳化装置を用いた場合、10〜500μm、攪拌分散強度を強めると10〜100μmの固体脂質粒子に調製することが可能である。また、高圧ホモジナイザー、マイクロチャネル、膜などの高圧乳化装置を用いて製造し、適当なプロセスパラメータや助剤の選択により、10μmよりも小さな固体脂質粒子、特に10〜100nmの固体脂質粒子を調製することも可能である。
本発明の特定の脂質成分を用いた場合に、固体脂質エマルションが簡便かつ安定的に製造される詳細なメカニズムは不明であるが、リン脂質に高級アルコールを組み合わせると相転移温度が上昇することが確認されている(特許文献3)。これが固体脂質粒子の界面の安定性を高め、成分(A)〜(D)を含有する固体脂質粒子の安定性に寄与しているひとつの理由であると考えられる。
本発明の固体脂質粒子エマルションにおける分散相である油相には、前記(A)〜(D)成分以外に、固体脂質粒子エマルションの調製に影響を及ぼさない範囲で、適宜、トリグリセライドやワックスエステル等の固形油;炭化水素、エステル油、高級アルコール、シリコン油等の液状油;などの各種成分を配合することが可能である。例えば、固形のトリグリセライド(トリラウリン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリベヘニン酸グリセリルなど)、固形のワックスエステル(ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、ベヘニン酸ステアリル、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウなど)、液状の炭化水素(スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、流動パラフィンなど)、液状のエステル油(トリオクタン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)、液状の高級アルコール(2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール)、液状のシリコン油(ジメチルポリシロキサン、フェニルジメチコン、揮発性シリコンなど)を挙げることができる。
固体脂質粒子を構成する油相成分の総量をエマルション全体に対して、40質量%以下とすると、水相に対する油相の分散がより容易であると同時に、皮膚外用剤として使用した場合にさっぱり感などの官能特性にも優れるため好ましい。より好ましい油相成分の総量は、エマルション全体に対して、0.3〜30質量%であり、さらに好ましくは1.0〜25質量%である。
本発明の固体脂質粒子は、上記の手法により得られた固体脂質エマルションから、水相を除去することにより製造することが可能である。水相の除去には、公知の任意の手法を用いることが可能である。例えば、遠心分離、膜濾過、凍結乾燥などを挙げることができる。
本発明の固体脂質粒子エマルションにおける連続相である水相は、水を含有する液相であるが、固体脂質粒子エマルションの調製に影響を及ぼさない範囲で、適宜、水と相溶性を有する他の溶媒や水溶性の各種成分を配合することが可能である。
本発明では、水相にさらに炭素数12未満の低級アルコール、及び多価アルコールを含有することが好ましい。好ましい低級アルコールとしては、炭素数2〜8のアルコールであり、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、フェノール、クレゾール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール等が挙げられる。また、好ましい多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等を挙げることができる。これらのうち、特に好ましくは、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びポリエチレングリコールからなる群より選ばれる1種以上を含有させると、エマルションの安定性、また皮膚に塗布した際の使用感が向上するため好ましい。
低級アルコール及び多価アルコールの固体脂質エマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、また皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは1〜15質量%である。
本発明では、水相にさらに水溶性高分子を含有させることができる。前記水溶性高分子としては、天然水溶性高分子、天然水溶性高分子誘導体、合成水溶性高分子などを、単独又は2種以上を混合して使用することが可能である。具体的には、カラギーナン、アルギン酸、寒天、グアーガム、デンプン、ペクチン、大豆タンパク、ゼラチン、アルブミン、カゼイン、ヒアルロン酸及びそのアルカリ金属塩、キサンタンガム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸アミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどを挙げることができる。これらのうち、特にアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリアクリルアミド、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ヒアルロン酸及びそのアルカリ金属塩からなる群より選ばれる1種以上を含有させると、エマルションの安定性、また皮膚に塗布した際の使用感が向上するため好ましい。
水溶性高分子のエマルション又は皮膚外用剤中における含有量は、エマルションの安定性向上、また皮膚に塗布した際の使用感の向上の点から、0.01〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜3質量%である。
本発明に係る固体脂質エマルション又は固体脂質粒子は、そのまま顔、手足などの体表面に適用することができ、温感物質に基づく優れた温感作用、血流改善作用及び独特の官能特性を賦与することが可能である。また、本発明の固体脂質エマルション又は固体脂質粒子は、各種の皮膚外用剤に、添加して配合することもでき、これら皮膚外用剤に温感作用、血流改善作用及び独特の官能特性を賦与することが可能である。従って、本発明の皮膚外用剤は温感化粧料、血流改善化粧料として特に有用である。
本発明に係る固体脂質エマルション、固体脂質粒子、又はこれらを配合した皮膚外用剤には、必要に応じて、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等に通常配合される成分を配合することができる。すなわち、具体的成分として、生理学的薬効成分、油脂類、色素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、無機塩類、糖類、塩類、ビタミン類、植物抽出液等を挙げることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。尚、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
まず、実施例で用いた評価試験方法及び試料の製造方法について説明する。
(固体脂質粒子の確認方法)
偏光顕微鏡(OPTIPHOT2−POL、ニコン社製)により組成物の観察を行い、固体脂質粒子の形成有無及びその形状について観察を行った。
(温感効果及び刺激感の確認方法)
健常な専門パネラーの前腕内側部に試料を塗布し、一定時間経過後に、下記の表1の基準により温感効果及び刺激感の評価を行った。尚、評価点はそれぞれのパネラーの評価点の平均点にて評価を行った。
Figure 0005710281
実施例1
ショウガオール0.5g、(A)ジパルミトイルホスファチジルコリン1g、(B)ヘキサデカノール1.5g、(C)トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル5g、(D)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル0.5gの油相を加温して均一に溶解した。次いで、予め80℃に加温した精製水91.5gをマグネチックスターラーにて400回転/分で攪拌しながら、油相を徐々に加え乳化を行った。この乳化液を室温まで冷却し、本発明の固体脂質粒子エマルションを得た。得られた固体脂質粒子エマルションは、粒子がクリーミングしていたが偏光顕微鏡で観察したところ、粒子径約20〜600μm(平均粒子径:310μm)の球状で結晶質の固体脂質粒子の生成を確認した。
尚、各(A)〜(D)の関係は、(B)/(A)=1.5、(A+B)/(C+D)=0.45、(D)/(C)=0.1であった。
この固体脂質粒子エマルションを良く混合し、専門パネル10名にて15分後の温感効果及び刺激感について評価したところ、温感効果が4.6点、刺激感が4.8点と温感効果に優れ、刺激感のない優れた使用感を有していた。また、この固体脂質粒子エマルションを40℃、1ヶ月の条件にて保存し、経時安定性を外観観察、偏光顕微鏡により確認したところ、固体脂質粒子の崩壊や合一は認められず、また、着色なども認められず温感物質は安定に保たれていた。
実施例2
実施例1で得た固体脂質粒子エマルションから水を濾別し、凍結乾燥を行い、本発明の固体脂質粒子の粉末を得た。得られた固体脂質粒子を偏光顕微鏡で観察し、粒子径が約20〜600μmである球状で結晶質の固体脂質粒子を確認した。
この固体脂質粒子の粉末を、実施例1と同様に40℃、1ヶ月の条件にて保存し、その安定性を偏光顕微鏡で確認したところ、固体脂質粒子の崩壊や合一は認められず結晶状態を保っており、また、着色なども認められず温感物質も安定に保たれていた。
実施例3及び比較例1〜5
下記表2の組成からなる実施例3及び比較例1〜5を、実施例1と同様の方法にて製造し、得られた組成物の外観観察及び偏光顕微鏡観察にて固体脂質粒子の形成を、40℃、1ヶ月保存後の着色にて温感物質の安定性を、更に専門パネル5名にて塗布後30分、60分後の温感効果及び刺激感を評価した。尚、表中の固体脂質粒子の形成は、形成したものを○で、形成しなかったものを×で、着色については、着色が認められなかったものを○で、着色が認められたものを×でそれぞれ記載した。また、粒子を形成しなかった試料については、温感効果及び刺激感の評価は実施しなかった。
Figure 0005710281
表2に記載のごとく、実施例3の固体脂質粒子エマルションは、固体脂質粒子の形成が確認され、温感物質の安定性に優れたものであった。また、塗布後30分、60分経過後において温感効果が持続し、刺激感についても優れた効果を有するものであった。一方、比較例2〜4では固体脂質粒子が形成されず、固体脂質粒子の形成された比較例1と5では、温感物質を含有しない比較例1では温感効果が得られず、(D)成分を含有しない比較例5では、温感物質の放出が阻害され十分な温感効果が得られず、刺激感も感じられた。
実施例4及び比較例6〜9
下記表3の組成からなる実施例4及び比較例6〜9を、実施例1と同様の方法にて製造し、得られた組成物の外観観察及び偏光顕微鏡観察にて固体脂質粒子の形成を、40℃、1ヶ月保存後の着色にて温感物質の安定性を、更に専門パネル5名にて塗布後60分後の温感効果及び刺激感を評価した。尚、表中の固体脂質粒子の形成などについては、表2と同様に記載した。
Figure 0005710281
表3に記載のごとく、実施例4の固体脂質粒子エマルションは、固体脂質粒子の形成が確認され、温感物質の安定性に優れ、温感効果及び刺激感についても優れた効果を有するものであった。しかしながら、本発明の成分(A)〜(D)の組成比の要件を満たさない比較例6〜9では固体脂質粒子が形成されず、着色が認められ温感物資も不安定であるなどの問題が生じた。
実施例5
下記表4の組成からなる本発明の固体脂質粒子エマルションを製造した。製造方法は、油相成分を均一に混合溶解した後に、予め混合し80℃に加温した水相に攪拌下で加え、ホモミキサーを用いて5000回転/分にて乳化を行い、攪拌下で室温まで冷却する。
Figure 0005710281
*2 市販のギニアショウガ乾燥種子100gをミキサーにより粉砕し、ギニアショウガ粉砕物を91g得た。この粉砕物を質量比で4倍量の95vol%エタノール水溶液に浸漬させ、室温で攪拌して抽出した。24時間後にろ過し、ろ液から溶剤を減圧で除去し、抽出物4.5gを得た。抽出物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、6−パラドールが約14%、6−ジンゲロールが約18%、6−ショウガオールが6%を含有するものであった。
*3 コートソームNC−21(日油社製)
*4 サラコス334(日清オイリオ社製)
*5 シンタレン(和光純薬工業社製)
*6 ファルコレックス スイカズラSB(一丸ファルコス社製)
*7 ファルコレックス アルテア(一丸ファルコス社製)
*8 Ranacare Ectoin(メルク社製)
得られた固体脂質粒子エマルションを偏光顕微鏡により観察し、粒子径20から50μmである球状の固体脂質粒子の生成を確認した。得られた固体脂質粒子エマルションを40℃、1ヶ月の条件で保存し、安定性を確認したところ、凝集や合一、着色も認められず温感物質の安定性に優れたものであった。また、得られた組成物に関し専門パネル15名にて塗布後60分後に温感効果及び刺激感、官能評価を行ったところ、温感効果が4.5点、刺激感が4.7点と温感効果に優れ、刺激感のない優れた使用感を有しており、さっぱりとした感触を有しつつも、しっとりとしたヴェール感、保湿感に優れた外用組成物であった。
実施例6
下記表5の組成からなる本発明の固体脂質粒子エマルションを製造した。製造方法は、油相成分を均一に混合溶解した後に、予め混合し80℃に加温した水相に攪拌下で加え、ホモミキサーを用いて5000回転/分にて乳化を行い、攪拌下で室温まで冷却する。
Figure 0005710281
得られた固体脂質粒子エマルションを偏光顕微鏡により観察し、粒子径10から200μmである球状の固体脂質粒子の生成を確認した。得られた固体脂質粒子エマルションを40℃、1ヶ月の条件で保存し、安定性を確認したところ、凝集や合一、着色も認められず温感物質の安定性に優れたものであった。また、得られた組成物に関し専門パネル15名にて温感効果及び刺激感、官能評価を行ったところ、塗布後60分後の温感効果が4.4点、刺激感が4.5点と温感効果に優れ、刺激感のない優れた使用感を有しており、さらにさっぱり感を有しつつ、しっとりとしたヴェール感、保湿感に優れた外用組成物であった。

Claims (5)

  1. カプサイシン、ピペリン、シャビシン、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、サンショオール、スピラントール、ジアリルジスルフィド、ジプロピルジスルフィド、ジアリルトリスルフィド、エリソリン及びバニリルブチルエーテルから選択される1種又は2種以上の温感物質を含有する固体脂質エマルションであって、
    下記(A)〜(D)を70質量部以上含有する油相と、
    (A)ホスファチジルコリン含量が60質量%以上であるリン脂質から選ばれる1種以上
    (B)炭素数12以上の直鎖で飽和の高級アルコールから選ばれる1種以上
    (C)25℃でペースト状の炭素数6〜10と炭素数14〜22の脂肪酸により構成される混酸型トリグリセライド
    (D)25℃で液状の炭素数6〜10の脂肪酸により構成されるトリグリセライド
    水相とを有し、
    (A)〜(D)成分の組成比が下記(a)〜(c)
    (a)(A)成分と(B)成分の質量比〔(B)/(A)〕が、1/3〜50/1
    (b)(A)成分と(B)成分の総量と、(C)成分と(D)成分の総量の質量比〔((A)+(B))/((C)+(D))〕が、1/10〜3/1
    (c)(C)成分と(D)成分の質量比〔(D)/(C)〕が1/3以下
    であることを特徴とする固体脂質エマルション。
  2. 前記温感物質が、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、及びバニリルブチルエーテルからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の固体脂質エマルション。
  3. 前記(A)成分と(B)成分の質量比〔(B)/(A)〕が、1/2〜10/1である請求項1又は2に記載の固体脂質エマルション。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体脂質エマルションから、水相を除去することにより得られる固体脂質粒子。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の固体脂質エマルション又は固体脂質粒子を含有する皮膚外用剤。
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