JP5707717B2 - 廃棄物の埋め立て処分方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物の埋め立て処分方法に関する。
廃棄物処分場に廃棄物を埋め立て処分する場合、埋め立てた廃棄物からメタンガス、水素ガス、硫化水素ガス等の各種のガスが発生し、そのガスが周辺に拡散して周辺環境を汚染する問題や、埋め立てた廃棄物に雨水が降りかかり、その雨水が廃棄物を介して地盤に浸透することにより、廃棄物に含まれる有害物質が地下水に混入し、地下水を汚染する問題等が発生する。
このため、近年では、廃棄物処分場の処分ピット(以下、ピットという。)を移動式又は固定式の屋根で覆い、ピット内の廃棄物から発生する各種のガスが周辺に拡散するのを防止するとともに、ピット内の廃棄物に雨水が降りかかるのを防止し、廃棄物に含まれる有害物質が地下水に混入するのを防止するように構成した閉鎖式廃棄物処分場(屋内廃棄物処分場)が建設されている。
移動式屋根を用いた屋内廃棄物処分場は、廃棄物処分場に複数のピットを設け、廃棄物の埋め立て処分中のピットのみを移動式屋根で覆い、そのピットが廃棄物で満杯になった後に、そのピットから次の未使用のピットに移動式屋根を移動させることを繰り返し行うことにより、埋め立て処分中のピットに雨水が浸入するのを防止している。また、固定式屋根を用いた屋内廃棄物処分場は、廃棄物処分場に大容量のピットを設け、このピットの全体を円形ドーム型屋根等で覆っている。
ところで、移動式屋根を用いた屋内廃棄物処分場は、複数のピットが二次元的に設けられている場合には、一方向に並んだ複数のピット間にレールを敷設することにより、移動式屋根の前後一方向のみへの移動はレールで行えるが、もう一方の方向への移動はクレーンで行わなければならない。さらに、複数のピットを設ける場合、隣接するピット間に埋め立てた廃棄物の圧力に耐え得る強度の仕切り壁を設置する必要があるため、仕切り壁の分だけピットの容積が小さくなり、廃棄物の埋め立て可能な容量が少なくなってしまう。
また、固定式屋根を用いた屋内廃棄物処分場の場合には、上記の移動式屋根を用いた屋内廃棄物処分場のような問題が生じることはないが、大容量のピットに対応するために、例えば、ロングスパンの大型の円形ドーム型の屋根が必要になり、その建設に多大な労力、時間、及び費用がかかることになる。
一方、特許文献1には、円形状のピットを仕切り壁によって複数に区画し、ピットの中心部に設けたレールとピットの周縁部に設けたレールとの間に扇形屋根を架け渡して、両レールに沿って扇形屋根を移動可能とし、一の区画が廃棄物で満杯になった後に、扇形屋根をレールに沿って次の区画に移動させることにより、次の区画に廃棄物を埋め立て処分し、このようなことを繰り返すことにより、複数の区画に廃棄物を埋め立て処分するように構成した屋内廃棄物処分場が記載されている。
特開2001−145858号公報
特許文献1に記載の屋内廃棄物処分場にあっては、円形状のピットの全体を覆う大型の円形ドーム型の屋根をかける必要がないので、建設に多大な労力、時間、及び費用がかかるようなことはないが、円形状のピットを仕切り壁によって複数に区画しているため、仕切り壁の分だけ円形状のピットの容積が小さくなり、廃棄物の埋め立て可能な容量が少なくなる。
本発明は、建設に要する手間、時間、費用を削減することができるとともに、廃棄物の埋め立て可能な容積を大きくとることができる廃棄物の埋め立て処分方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、廃棄物を埋め立て処分する円形状に形成された処分ピットを有し、該処分ピットの上方に移動式屋根が設けられた屋内廃棄物処分場の廃棄物の埋め立て処分方法であって、前記処分ピットを周方向に複数の扇形状の埋立区画に区画し、前記各区画の上方を覆う大きさの扇形状に形成された前記移動式屋根を何れかの埋立区画の上方に移動させて該区画の上方を覆い、この状態で、該区画に廃棄物を当該廃棄物が崩れ落ちない所定の高さだけ埋め立てる工程を行った後、該区画に埋め立てた廃棄物の表面を遮水手段で覆うとともに、前記移動式屋根を次の埋立区画の上方に移動させて該区画の上方を覆い、この状態で、該区画に廃棄物を前記所定の高さだけ埋め立てる工程を繰り返すことにより、各区画に廃棄物を順次、前記所定の高さずつ段階的に多段に埋め立て処分し、前記移動式屋根の周方向両側のみに、上方が前記移動式屋根で覆われた前記区画の両側を遮蔽して、前記区画の内部に雨水が浸入するのを防止する遮蔽部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の廃棄物の埋め立て処分方法によれば、扇型状の移動式屋根を移動させながら、移動式屋根の下方の円形の処分ピットの部分に廃棄物を多段に埋め立てることになるので、処分ピットの全体を屋根で覆ったものに比べて、移動式屋根の設置に要する時間、手間、費用を削減することができる。
また、処分ピットの何れかの埋立区画の上方のみを移動式屋根で覆えばよいので、処分ピットの全体を屋根で覆ったものに比べて、移動式屋根の設置に要する時間、手間、費用を削減することができる。
更に、移動式屋根によって埋立区画の上方を覆うとともに、移動式屋根の周方向両側の遮蔽部材によって埋立区画の周方向両側を遮蔽することができるので、埋立区画内に雨水が浸入するのを防止できる。
また、本発明は、廃棄物を埋め立て処分する処分ピットを有し、該処分ピットの上方に移動式屋根が設けられた屋内廃棄物処分場の廃棄物の埋め立て処分方法であって、前記処分ピットに形成された複数の区画のうち前記移動式屋根の下方に位置する区画に廃棄物を当該廃棄物が崩れ落ちない所定の高さだけ埋め立てる工程と、前記移動式屋根を前記区画に隣接する区画の上方に移動させる工程と、を繰り返すことにより、廃棄物を前記区画に順次、前記所定の高さずつ段階的に多段に埋め立て、その際、既に埋め立てた下段の廃棄物の区画の境界を跨ぐようにその上段の廃棄物を埋め立てることを特徴とする。
さらに、本発明において、前記処分ピットは円形状に形成されるとともに、該処分ピットの内部が周方向に複数の扇形状の埋立区画に区画され、各区画に所定の高さずつ複数段に廃棄物が埋め立てられるとともに、前記移動式屋根は、前記各区画の上方を覆う大きさの扇形状に形成されていることとしてもよい。
本発明の廃棄物の埋め立て処分方法によれば、隣接する埋立区画相互間で移動式屋根を移動させながら、処分ピットの埋立区画に対して、順次、所定の高さずつ廃棄物を埋め立てていくことにより、処分ピットの全体に廃棄物を埋め立て処分することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の廃棄物の埋め立て処分方法によれば、移動式屋根の下方の処分ピットの部分に廃棄物を多段に埋め立てることになるので、処分ピットの全体を屋根で覆ったものに比べて、移動式屋根の設置に要する時間、手間、費用を削減することができる。
また、処分ピットの何れかの埋立区画の上方のみを移動式屋根で覆えばよいので、処分ピットの全体を屋根で覆ったものに比べて、移動式屋根の設置に要する時間、手間、費用を削減することができる。
さらに、処分ピット内の埋立区画に埋め立てた廃棄物が隣接する区画側に崩れ落ちることはないので、隣接する埋立区画間に仕切り壁を設置する必要はなく、処分ピットの容積が仕切り壁の分だけ小さくなるようなことはなく、廃棄物を埋め立て処分できる容積を大きくとることができる。
本発明による廃棄物の埋立処分方法の一実施の形態が適用される屋内廃棄物処分場の全体を示した概略図である。 図1の屋内廃棄物処分場の模式図である。 図2の屋内廃棄物処分場の処分ピットを4つの埋立区画に区画し、かつ、各区画を所定の高さずつ3段に分けた状態を示した説明図である。 埋立区画の1段目に廃棄物を埋め立て処分した状態を示した説明図である。 各埋立区画の1段目に埋め立て処分した廃棄物と移動式屋根との位置関係を示した説明図である。 廃棄物の埋め立て処分の変形例を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による廃棄物の処分方法の一実施の形態が示されている。
本実施の形態の廃棄物の埋め立て処分方法は、廃棄物を埋め立て処分する処分ピットの上方を移動式屋根で覆った閉鎖式廃棄物処分場(屋内廃棄物処分場)に適用したものである。
屋内廃棄物処分場は、図1に示すように、地表面が開口された円形状の処分ピット(以下、ピット1という。)と、ピット1の中心部に立設された円柱状のセンターポール部2と、ピット1の開口周縁部にピット1の開口を囲むように敷設された環状のレール3と、センターポール部2とレール3との間に架け渡された扇形状の移動式屋根4と、移動式屋根4をレール3に沿って移動させる駆動源(図示せず)と、センターポール部2を中心として旋回可能に設置されたクレーン21とを備えている。
移動式屋根4は、例えば、鉄骨等を平面視扇形状に組み立てて構成したフレーム5と、フレーム5の外表面を覆うように設けられた、金属製、合成樹脂製等のシート状又は板状の屋根板6と、移動式屋根4の中心部をセンターポール部2の上部に回転可能に支持する軸受7と、移動式屋根4の円弧状の周縁部をレール3の上部に移動可能に支持する車輪8とを備え、駆動源によって車輪8を回転させることにより、移動式屋根4をセンターポール部2を中心としてピット1の周方向に旋回させることができる。
移動式屋根4は、後述するピット1の埋立区画11〜14よりもやや大きく形成されている。例えば、図2に示すように、ピット1を4等分に区画した場合、つまり、ピット1を中心角が90°の扇形状の4つの埋立区画(第1〜第4区画11〜14)に区画した場合には、移動式屋根4の中心角が約110°となるように、移動式屋根4の扇形状の大きさを設定する。このような大きさに移動式屋根4を設定することにより、移動式屋根4を各区画11〜14の上部に移動させた場合に、移動式屋根4の周方向の両端を各区画11〜14の周方向の両端よりも外方に位置させることができるので、各区画11〜14の上方の全体を覆うことができる。
移動式屋根4の両端には、図2に示すように、シート状又は板状の遮蔽部材9がそれぞれ吊設されている。遮蔽部材9は、各区画11〜14の周方向の両端面を遮蔽し得る大きさに形成され、この遮蔽部材9と移動式屋根4とにより、各区画11〜14の周方向の両端面及び上面が閉塞され、各区画11〜14に雨水が浸入するのを防止できる。
本実施の形態では、図3に示すように、第1〜第4区画11〜14について、それぞれ、所定高さずつ、複数段(本実施の形態では3段)に分けて、移動式屋根4を埋立区画11〜14の上方に移動させながら、順次、廃棄物を埋め立てていく。すなわち、第1区画11の1段目11a→第2区画12の1段目12a→第3区画13の1段目13a→第4区画14の1段目14a→第1区画11の2段目11b→第2区画12の2段目12b……第1区画11の3段目11c→第2区画12の3段目12c→第3区画13の3段目13c→第4区画14の3段目14cの順で廃棄物15を埋め立てる。詳細な埋立作業手順は次の通りである。
すなわち、まず、図2に示すように、第1区画11の上方に移動式屋根4を移動させて、第1区画11の上方を移動式屋根4で覆い、第1区画11の周方向の両端面を遮蔽部材9で覆い、第1区画11の内部に外部から雨水が浸入するのを防止する。そして、この状態で、図1に示すように、ピット1の開口周縁部に廃棄物15を積載したダンプトラック20を搬入させ、廃棄物搬入用のクレーン21を操作して、ダンプトラック20の荷台からバケット22に廃棄物15を受け取り、廃棄物15をバケット22を介して、又は、ダンプトラック20の荷台から直接に、第1区画11の1段目11a(図4参照)に廃棄物を搬入する。
この場合、図5に示すように、第1区画11の1段目11aの廃棄物15の第2区画12との境界面15aが所定の角度の傾斜面15aとなるように、1段目11aに廃棄物15を埋め立て処分する。また、移動式屋根4の周方向の両端の遮蔽部材9が1段目11aの廃棄物15の傾斜面15aの法尻上に鉛直に配置されるように、1段目11aに廃棄物15を埋め立て処分する。これにより、1段目11aに埋め立て処分した廃棄物15が第2区画12側に崩れ落ちるのを防止できるので、第1区画11と第2区画12との間に仕切り壁を設ける必要がなくなるとともに、1段目11aに埋め立てた廃棄物15に雨水が降りかかるのを防止できる。
そして、第1区画11の1段目11aが廃棄物15で所定の高さまで埋め立てられた後に、その廃棄物15の表面を遮水手段(遮水シート、覆土等、以下、同じ。)で覆い、雨水が1段目11aの廃棄物15に降りかかるのを防止した上で、図5に示すように、移動式屋根4を第1区画11の上方から第2区画12の上方に移動させて、第2区画12の上方を移動式屋根4で覆い、移動式屋根4の周方向の先方側の遮蔽部材9を第2区画12の周方向の先方側の端面上に鉛直に配置し、移動式屋根4の周方向の後方側の遮蔽部材9を第2区画12の周方向の後方側の端面上(第1区画11の1段目11aの廃棄物15の傾斜面15aの法肩上)に鉛直に配置し、第2に区画12の周方向の両端面を遮蔽部材9で遮蔽する。
そして、第1区画11の1段目11aと同様に、第1区画11の1段目11aに連続する第2区画12の1段目12aに廃棄物15を埋め立て処分する。
この場合、第2区画12の1段目12aの廃棄物15の第1区画11の1段目11a側の部分を、第1区画11の1段目11aの廃棄物15の境界面15a(傾斜面15a)とラップさせることにより、第1区画11の1段目11aの廃棄物15と第2区画12の1段目12aの廃棄物15とを一体化する。
また、第2区画12の1段目12aの廃棄物15の第3区画13との境界面15aが所定の角度の傾斜面15aとなるように、第2区画の1段目12aに廃棄物15を埋め立て処分することにより、第2区画12の1段目12aに埋め立て処分した廃棄物15が第3区画13側に崩れ落ちるのを防止する。
さらに、移動式屋根4の周方向の先方側の遮蔽部材9が1段目12aの廃棄物15の境界面15a(傾斜面15a)の法尻上に鉛直に配置されるように、1段目12aに廃棄物15を埋め立て処分する。これにより、1段目12aに埋め立てた廃棄物15に雨水が降りかかるのを防止できる。
そして、第2区画12の1段目12aが廃棄物15で所定の高さまで埋め立てられた後に、その廃棄物15の表面を遮水手段で覆い、雨水が1段目12aの廃棄物15に降りかかるのを防止した上で、図5に示すように、移動式屋根4を第2区画12の上方から第3区画13の上方に移動させて、第3区画13の上方を移動式屋根4で覆い、移動式屋根4の周方向の先方側の遮蔽部材9を第3区画13の周方向の先方側の端面上に鉛直に配置し、移動式屋根4の周方向の後方側の遮蔽部材9を第3区画13の周方向の後方側の端面上(第2区画12の1段目12aの廃棄物15の傾斜面15aの法肩上)に鉛直に配置し、第3に区画13の周方向の両端面を遮蔽部材9で遮蔽する。
そして、第2区画12の1段目12aと同様に、第2区画12の1段目12aに連続する第3区画13の1段目13aに廃棄物15を埋め立て処分する。そして、同様に、移動式屋根4を移動させながら、第4区画14の1段目14aに廃棄物15を埋め立て処分する。
このようにして、ピット1の各区画11〜14の1段目11a〜14aに廃棄物15を埋め立て処分した後に、各区画11〜14の2段目11b〜14cに順次廃棄物15を埋め立て処分し、さらに、各区画11〜14の3段目11c〜14cに順次廃棄物15を埋め立て処分することにより、ピット1の全体に廃棄物15を埋め立て処分することができる。
上記のように構成した本実施の形態の廃棄物の埋め立て処分方法にあっては、円形状のピット1を4つの埋立区画(第1〜第4区画11〜14)に区画し、各区画11〜14をそれぞれ所定の高さずつ3段に分けて、移動式屋根4を埋立区画11〜14の上方に移動させながら、各区画11〜14に廃棄物15を埋め立てていくように構成したので、ピット1の全体を覆う大型の円形ドーム型の屋根が不要となる。従って、小型の移動式屋根4で十分に足りるので、移動式屋根4の設置に要する時間、手間、費用を大幅に削減することができる。
また、各区画11〜14を所定の高さ(廃棄物15が崩れ落ちない高さ)ずつ3段に分けて、各区画11〜14に廃棄物15を埋め立て処分するとともに、各区画11〜14の各段の廃棄物15の隣接する各区画11〜14との境界面15aを所定の角度の傾斜面15a(廃棄物15が崩れ落ちない角度の傾斜面15a)に形成したので、各区画11〜14の各段の廃棄物15が隣接する区画11〜14側に崩れ落ちるようなことはない。従って、隣接する区画11〜14間に仕切り壁を設置する必要がないので、ピット1の容積を大きくとることができ、廃棄物15の埋め立て処分を可能な容積を大きくとることができる。
さらに、廃棄物処分場に複数のピット1を設ける場合には、何れかのピット1への廃棄物15の埋め立て処分が完了した後に、クレーン等の揚重機を用いて移動式屋根4を次のピット1に移動させることにより、次のピット1に対しても同様に廃棄物15の埋め立て処分を行うことができるので、廃棄物処分場の設置場所の形状に影響されることなく、様々な形状の設置場所に設置された廃棄物処分場に本発明を適用させることができる。
なお、上記の説明においては、ピット1を4つの扇形状の埋立区画(第1〜第4区画11〜14)に区画し、各区画11〜14を3段に分けて、移動式屋根4を埋立対象区画11〜14の上方に移動させながら、順次、各区画11〜14に廃棄物15を埋め立てるように構成したが、ピット1を、2つ以上に区画し、各区画を2段以上に分けて、各区画に廃棄物を埋め立てるように構成してもよい。
また、上記の説明においては、第1区画11の1段目11aに埋め立てた廃棄物15と第2区画12の1段目12aに埋め立てた廃棄物15とをラップさせたが、図6に示すように、第1区画11の1段目11aに埋め立てた廃棄物15と第2区画12の1段目12aに埋め立てた廃棄物15、第2区画12の1段目12aに埋め立てた廃棄物15と第3区画13の1段目13aに埋め立てた廃棄物15とをラップさせず、第1区画11の1段目11aの廃棄物15と第2区画12の1段目12aの廃棄物15の境界、第2区画12の1段目12aの廃棄物15と第3区画13の1段目13aの廃棄物15との境界を跨ぐように、第1区画11の1段目11aの廃棄物15及び第2区画12の1段目12aの廃棄物15の上部、及び第2区画12の1段目12aの廃棄物15及び第3区画13の1段目13aの廃棄物15の上部に廃棄物15を積層するように埋め立て処分してもよい。
さらに、上記の説明においては、第1区画11の1段目11a→第2区画12の1段目12a→第3区画13の1段目13a→第4区画14の1段目14a→第1区画11の2段目11b…のように、順次廃棄物15を埋め立て処分したが、順不同に第1区画11、第2区画12、第3区画13、及び第4区画14の1段目11a、12a、13a、14a、2段目11b、12b、13b……、3段目11c、12c、13c……に廃棄物15を埋め立て処分してもよい。
さらに、上記の説明においては、本発明を円形状のピット1に適用したが、矩形等の他の形状のピットに本発明を適用してもよい。矩形状のピットに本発明を適用する場合には、ピットを長手方向又は幅方向に複数の埋立区画に区画し、移動式屋根をピットの長手方向又は幅方向に移動させながら、各区画に廃棄物を埋め立て処分すればよい。
さらに、上記の説明においては、各区画11〜14を廃棄物15が崩れ落ちない高さずつ3段に分けて、各区画11〜14に廃棄物15を埋め立て処分するとともに、各区画11〜14の各段の廃棄物15の隣接する各区画11〜14との境界面を廃棄物15が崩れ落ちない角度の傾斜面に形成したが、隣接する区画11〜14、11〜14間にPCコンクリート板等の簡易な仕切り部材を設置し、各区画11〜14の各段の廃棄物15が隣接する各区画11〜14に崩れ落ちないように構成してもよい。
1 ピット
2 センターポール部
3 レール
4 移動式屋根
5 フレーム
6 屋根板
7 軸受
8 車輪
9 遮蔽部材
11 第1区画
11a 1段目
11b 2段目
11c 3段目
12 第2区画
12a 1段目
12b 2段目
12c 3段目
13 第3区画
13a 1段目
13b 2段目
13c 3段目
14 第4区画
14a 1段目
14b 2段目
14c 3段目
15 廃棄物
15a 境界面
20 ダンプトラック
21 クレーン
22 バケット

Claims (2)

  1. 廃棄物を埋め立て処分する円形状に形成された処分ピットを有し、該処分ピットの上方に移動式屋根が設けられた屋内廃棄物処分場の廃棄物の埋め立て処分方法であって、
    前記処分ピットを周方向に複数の扇形状の埋立区画に区画し、
    前記各区画の上方を覆う大きさの扇形状に形成された前記移動式屋根を何れかの埋立区画の上方に移動させて該区画の上方を覆い、この状態で、該区画に廃棄物を当該廃棄物が崩れ落ちない所定の高さだけ埋め立てる工程を行った後、
    該区画に埋め立てた廃棄物の表面を遮水手段で覆うとともに、前記移動式屋根を次の埋立区画の上方に移動させて該区画の上方を覆い、この状態で、該区画に廃棄物を前記所定の高さだけ埋め立てる工程を繰り返すことにより、各区画に廃棄物を順次、前記所定の高さずつ段階的に多段に埋め立て処分し、
    前記移動式屋根の周方向両側のみに、上方が前記移動式屋根で覆われた前記区画の両側を遮蔽して、前記区画の内部に雨水が浸入するのを防止する遮蔽部材が設けられていることを特徴とする廃棄物の埋め立て処分方法。
  2. 廃棄物を埋め立て処分する処分ピットを有し、該処分ピットの上方に移動式屋根が設けられた屋内廃棄物処分場の廃棄物の埋め立て処分方法であって、
    前記移動式屋根の下方に位置する区画に廃棄物を当該廃棄物が崩れ落ちない所定の高さだけ埋め立てる工程と、
    前記移動式屋根を前記区画に隣接する区画の上方に移動させる工程と、を繰り返すことにより、各区画に廃棄物を順次、前記所定の高さずつ段階的に多段に埋め立て、その際、既に埋め立てた下段の廃棄物の区画の境界を跨ぐようにその上段の廃棄物を埋め立てることを特徴とする廃棄物の埋め立て処分方法。
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