JP5703444B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
ところで、図14に示すように、器具本体101の底部にLEDユニット102が取り付けられ、この器具本体101の下方にセード103が取り付けられる照明器具100が提案されている。
このような従来の照明器具100は、器具本体101の内周部に給電部104が配置されており、器具本体101がねじ105により不図示の施工面に取り付けられ、セード103が器具本体101にねじ込まれる。
しかし、意匠面において、器具本体101の側方およびLEDユニット102を1つのセードで覆うことが望まれる。
従って、このような従来の照明器具100は、セード103の上方に器具本体101が独立して配置されているために、意匠面で良好ではない。
しかし、このような従来の照明器具は、意匠面で良好ではあるものの、LEDユニットが指向性を有するために、施工面側へ光がまわらない。
従って、このような従来の照明器具は、施工空間の印象が暗くなる。
施工空間の明るさ感は、壁面や天井面等に光をまわすことにより高まって空間の印象に大きく影響を与えるために、作業面の照度確保とともに、照明計画における重要なファクタの1つである。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態の照明器具10は、器具本体11と、器具本体11の底部裏面に取り付けられる発光素子であるLED12を有するLEDユニット13と、器具本体11の側方およびLEDユニット13を覆うセード14とを備える。
図1に示すように、照明器具10は、器具本体11の上端部に有する引掛シーリング部材15により施工面1に機械的に固定および電気的に接続される。
なお、照明器具10の固定方法としては、省施工方法として、引掛シーリング部材15の他にローゼット方式やカチット方式を適用できる。また、ダクトや直付や吊下等の方法を実施できる。
器具本体11は、底部のLED取付面19にLEDユニット13が取り付けられる。器具本体11は、LED取付面19から側方へ傾斜面20を有し、傾斜面20にLEDユニット13から施工面1に向けて立設する複数の放熱フィン21を有する。
なお、放熱フィン21は、LEDユニット13から施工面1に向けて立設するものに代えて、螺旋形状に形成されてもよい。
従って、LEDユニット13と給電部16とを別所に配置した場合と比べて不図示の配線を省略できるとともに簡単な構造になるために小型化できる。
セード14は、例えばポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の樹脂製であって、乳白色に染色されている。
従って、放熱フィン21により、LED12の熱を効率よく放熱でき、器具本体11の側方およびLEDユニット13を1つのセード14で覆って、放熱特性を良好にできる。
このとき、放熱フィン21が器具本体11の表面積を拡大するために、放熱性能を向上できる。
さらに、器具本体11の傾斜面20に放熱フィン21が設けられるために、器具本体11の外形が大きくならずに放熱フィン21を有効的に設置でき、小型化できる。
セード14は、乳白色であるために、光を透過させることを目的としている。セード14は、他の材質を使用する場合にも、同様の効果が得られる。
セード14は、鉄等の、樹脂よりも高い放熱性を有するものである場合は、より放熱する度合いを高めることができる。意匠面では、ガラスを使用することが外観上で最良である。
セード14は、内周面の上端部に有するガイド受26が器具本体11の上端部に有するガイド突起27に係合してあらかじめ定められた角度だけ回動されることにより、器具本体11に取り付けられる。
LEDユニット13は、器具本体11に取り付けられた状態で、単体で取り外しができない。
図6に示すように、放熱フィン21は、LED取付面19を中心として、例えば10度である間隔角度θ1で放射状に突出しており、LED取付面19側に傾斜状の面取部28を有する。
なお、放熱フィン21の間隔角度は10度に限定されるものではなく、放射される角度であれば、他の角度が選ばれてもよい。
なお、LED12は、様々な色温度を選ぶことができる。また、発光素子として、LED12以外に有機EL等を選ぶこともできる。
図8に示すように、放熱フィン21とセード14の内周面との隙間は、器具本体11のLED取付面19付近が隙間寸法L1であり、器具本体11の中央部が隙間寸法L1よりも小さい隙間寸法L2である。
そして、放熱フィン21とセード14の内周面との隙間は、器具本体11の上端部付近が隙間寸法L2よりも小さい隙間寸法L3である。
従って、セード14の照射面側の開口24が吸気口の役割を果たし、施工面側の開口25が排気口の役割となって空気の流れを創生できる。
これにより、器具本体11とセード14との隙間寸法が器具本体11のLED取付面19付近から器具本体11の上端部付近に行くにしたがって1/2以下となる。
このとき、空気の量は変わらないために、その最小隙間に向けて流れる空気の速さが1以上となり、空気の速度が器具本体11の周囲において加速される。
さらに、放熱フィン21が、照射面側に面取部28を有するために、空気をより流れ易くすることが可能となり、空気の流れに有利に働く。
そのため、単一の器具本体11の周囲に、気圧違いが生じているために、空気が流れやすくなり、放熱性が向上する。
図10に示すように、セード14は、底板23の開口24の周囲に例えば15度以上である傾斜角度θ2で傾斜した反射面33を有する。
従って、反射面33が傾斜しているために、LEDユニット13からの光を施工面1側に向けて積極的に反射できるとともに、まぶしさの配慮がなされ、遮光と器具効率の両方に配慮できる。
なお、反射面33の傾斜角度は、必ずしもこの角度でなくてもよい。
従って、放熱フィン21の影がセード14上に生じにくく、影は施工面1側に近づくにしたがってなだらかになるために、存在を認識しにくくできるので、セード14の外観意匠を向上できる。
これに対し、放熱フィンとセードとの隙間がLED取付面から施工面1側へかけて一定あるいは施工面1側へいく程広くなるように形成される場合、LEDユニットからの光が、器具本体の放熱フィンの頂点を直接通過する。
そのため、セード上に放熱フィンの影34が生じてしまう。
このとき、LEDユニット13は床面に向けて取り付けられている。しかし、器具本体11が白色に染色されているために、セード14で反射した光が施工面1へ向けて多く反射される。
従って、セード14の反射面33により施工面1へ光をまわすことにより、間接照明を演出でき、セード14が透過セードであるために、施工面1側へ光がまわるたけでなく、セード14の全体に光がまわり、外観意匠を向上できる。
これにより、第1実施形態の照明器具10によれば、小型化でき、施工面1側に光を付与でき、外観意匠を向上できる。
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。
なお、以下の第2実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
照明器具50は、器具本体51に放熱フィンを有さない。
10,50 照明器具
11,51 器具本体
12 LED(発光素子)
14 セード
19 LED取付面(取付面)
20 傾斜面
33 反射面
Claims (2)
- 外周面が、底部の周囲から斜め上方に向かう傾斜面であり、かつ上端部に、施工面に固定するための部材が設けられた有底筒状の器具本体と、
前記器具本体の底部の下面に取り付けられ、発光素子を有しかつ下方に光を出射する光源と、
前記器具本体の側方および前記光源を覆うとともに、前記光源が発する光を下方に照射する開口を有する底板を備えたセードと、
を有し、
前記セードの前記器具本体の側方を覆う部分と前記器具本体の前記傾斜面との間には隙間が形成され、前記器具本体の前記傾斜面の下端部側における前記隙間の寸法よりも、前記傾斜面の上端部側における前記隙間の寸法の方が小さく、
前記セードの底板における前記開口の周囲の部分の内面は、光を反射する反射面であり、かつ前記反射面は、前記底板の外周側から前記底板の中央側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜反射面である照明器具。 - 請求項1に記載の照明器具であって、
前記器具本体の前記傾斜面に、外側に突出する複数の放熱フィンが設けられ、各放熱フィンは、前記器具本体を下方から見た場合の平面視において、前記器具本体の外周を越えて外側に突出しないように設けられ、かつ前記各放熱フィンは下面が面取りされ、面取りされた前記下面は、下方から斜め上方に向けて傾斜する傾斜面である照明器具。
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