JP5701035B2 - 画像処理装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および方法並びにプログラムに関し、特に、映像信号内のノイズを低減する巡回型ノイズ低減技術に関する。
従来、映像信号内のノイズを低減する方法として、時間軸方向の相関性を用いた巡回型のノイズ低減処理がある。巡回型のノイズ低減処理では、映像信号自体が過去の映像信号との相関性が高く、ランダムノイズが過去の映像信号との相関性が低いことを利用し、現在と過去の映像信号間にて差分処理を行う。そして、ランダムノイズのみを抽出し、抽出されたランダムノイズを用いて現在の映像信号のノイズ低減処理を行うものである。
従来の巡回型ノイズ低減装置の概略構成例を示すブロック線図を図11に示す。従来の巡回型ノイズ低減装置では、現在の映像信号からノイズを低減する際に、図11に示すように、単純に過去と現在の映像信号の画素差分を求め、その差分値を元に巡回する度合を決定している。この場合、ノイズが低減されるだけでなく、エッジ部分がぼけたり、動いている被写体に対して残像が発生する等の画質劣化が起こる問題があった。そこで、まず映像信号からノイズ成分と動き成分をそれぞれ抽出することにより、画質の劣化を抑えながらノイズの低減効果を向上する方法が考えられた。例えば、映像信号をフレーム時間或いはフィールド時間だけ遅延させ、遅延させた画素信号を利用してノイズ成分を抽出し、このノイズ成分を入力された現在の映像信号から減算する方法がある(特許文献1参照)。また、遅延させた映像信号と現在の映像信号から動き成分とノイズ成分を分けるため、現在の映像信号に2次元LPF(ローパスフィルタ)をかけた信号を用いる方法がある(特許文献2参照)。
特許文献1では、輝度レベルなどから推定されるノイズレベルを求め、現在の映像信号と過去の映像信号との画素差分から、動き成分と思われる差分大の値を除去した信号を現在の映像信号から差し引くことにより、ノイズを低減する技術が開示されている。
特許文献2では、巡回の強さを表す係数を算出する際に、入力された映像信号に2次元LPFを通しフレーム内で相関のないノイズ成分を除去して小さい動き成分を残し、ノイズ除去された過去の映像信号との差分を生成する技術が開示されている。さらに、この差分がしきい値より大きければ動きとして判定する技術が開示されている。
特開2008−263507号公報 特許第3526020号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているノイズ低減方法では、動き成分と考えられる大きな差分値を持つ映像信号に対して減算は行われないが、ノイズレベルと同等か或いはそれ以下の差分値を持つ映像信号に対してはすべて減算されることになる。その結果、被写体によってはエッジぼけや残像が発生してしまう。
特許文献2に開示されているノイズ低減方法では、用いるフィルタによってはエッジぼけや残像を抑えることができない。例えば、エリア型ノイズ低減装置としてメディアンフィルタを用いた場合、細線(1画素からなる縦線)のような被写体に対しては巡回の係数が大きくなり、ぼけたものとなってしまう。また、LPFを用いてノイズ成分を除去した場合、同時にエッジ部分の高周波成分が失われ、その結果、過去の映像信号との差分値が小さくなり巡回の係数が大きくなるため、エッジぼけを回避することができない。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、映像信号における細線やノイズレベル以下の差分値を持つエッジ部分に対してもぼけや残像の発生を極力抑えながらノイズの低減を実現することが可能となる画像処理装置および方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号、および、前記第1の映像信号よりも前に得られた第2の映像信号の差分から得られた第1の差分信号より、第1の係数を設定する第1の係数設定手段と、前記第1の映像信号、および、前記第2の映像信号の差分から得られた第2の差分信号より、第2の係数を設定する第2の係数設定手段と、前記第1の係数および前記第2の係数の差分より、第3の係数を決定する係数決定手段と、前記第3の係数が大きくなるほど、前記第1の映像信号に対する前記第2の映像信号の比率を大きくして、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号を加重加算する加算手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、映像信号における細線やノイズレベル以下の差分値を持つエッジ部分に対してもぼけや残像の発生を極力抑えながらノイズの低減を実現することが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の係数設定部と画像合成部のブロック線図である。 図2の係数設定部および画像合成部における動作処理のフローチャートである。 輝度依存係数の算出方法をグラフ化した図である。 (a)は係数K1の算出方法をグラフ化した図、(b)は係数K2の算出方法をグラフ化した図である。 本発明の実施形態における画像処理時の巡回の度合の一例を示す図である。 画像合成部におけるMIX処理のブロック線図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の係数設定部と画像合成部のブロック線図である。 図8の係数設定部および画像合成部における動作処理のフローチャートである。 (a)は係数K1の算出方法をグラフ化した図、(b)は係数K2の算出方法をグラフ化した図である。 従来の巡回型ノイズ低減装置の概略構成例を示すブロック線図である。 従来の巡回型ノイズ低減装置における巡回係数の算出方法をグラフ化した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、Sig410は現在の時刻に入力された映像信号を表すフレーム画像(第1の映像信号)であり、Sig420は過去の時刻に本画像処理装置から出力された映像信号を表すフレーム画像(第2の映像信号)である。ここでは1フレーム単位の画像を例にあげて説明を行うが、1フィールド単位の画像としてもよい。
430は、Sig410、Sig420を用いて係数を決定するための係数決定部である。440は、係数決定部430が決定した係数を元に、Sig410とSig420とを加重加算するための画像合成部である。Sig450は、画像合成部440から得られる出力信号である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の係数決定部430と画像合成部440のブロック線図である。
図2において、Sig110は入力された現在の映像信号、Sig120はフレームメモリ(非表示)を用いて遅延された過去の映像信号であり、それぞれ輝度信号および色差信号で構成される。U1、U2はそれぞれSig110およびSig120内の着目画素の信号である。100は着目画素の信号に対して周辺の画素の信号を参照してメディアンフィルタをかけるブロック(Median)である。Sig130はU1にメディアンフィルタをかけた後の着目画素の信号である。Sig140はU1とU2の着目画素の信号の差分値であり、Sig150はU2とSig130との差分値である。
101は絶対値を算出するためのブロック(ABS)であり、Sig145(第1の差分信号)およびSig155(第2の差分信号)はそれぞれSig140、Sig150に対する絶対値である。102はフィルタがかけられたSig130を元に輝度依存係数を設定する輝度依存係数設定部(Y_DEP)である。Sig170は、Sig155に輝度依存係数を乗算した信号である。103、104は、係数K1(第2の係数)、K2(第1の係数)を設定するためのK1設定部(第2の係数設定手段)、K2設定部(第1の係数設定手段)である。Kは、K1とK2の差分値に対してリミッタ処理を行うことにより得られる巡回係数(第3の係数)である。Sig190は、Sig140に巡回係数Kを乗算した信号であり、Sig195はSig190とU1を加重加算した信号である。
次に、係数決定部430および画像合成部440における動作処理について図3のフローチャートを参照して説明する。
図3は、係数決定部430および画像合成部440における動作処理のフローチャートである。
ステップS910では、係数決定部430は、入力された現在の映像信号における着目画素の信号U1と、フレームメモリにより1フレーム分遅延された過去の映像信号における着目画素の信号U2を取得する。さらに、係数決定部430は、着目画素の信号U1に対して周辺3×3画素の信号を用いてメディアンフィルタをかけた信号Sig130(U3)を算出する。
ステップS920では、係数決定部430は、着目画素の信号U1とU2との差分Sig140とその絶対値Sig145、U2とU3との差分Sig150とその絶対値Sig155を算出する。
ステップS921では、係数決定部430は、輝度依存モードがONであるかどうかを判定する。輝度依存モードは、高感度時にONとすることで、輝度レベルに応じて巡回の強さを変えるための輝度依存係数を算出する処理である。ノイズが目立ちやすい特定の輝度レベルに対して巡回を強くすることが目的である。
ステップS922では、輝度依存モードがONと判定された場合、輝度依存係数設定部102は、信号Sig130を元に0〜255の値を求め、その値に対して256を除算した値を輝度依存係数として算出する。輝度依存係数の算出方法をグラフにしたものを図4に示す。輝度依存係数設定部102は、輝度依存モードがONと判定された場合は、入力されたSig155に輝度依存係数を乗算したものをSig170として出力する。輝度依存係数設定部102は、輝度依存モードがONと判定されなかった場合は、入力されたSig155をそのままスルーさせてSig170とする。図4からわかるように、信号Sig130の値が小さいほど、輝度依存モードがONと判定された場合のSig170の信号レベルは、輝度依存モードがONと判定されなかった場合のSig170の信号レベルに比較して、小さな値となる。
図3に戻り、ステップS930では、K1設定部103は、輝度依存係数設定部102から入力されたSig170の値を元に、図5(a)に示すグラフのように係数K1を算出する。Sig170の値は、上述したように、過去の映像信号の着目画素の信号と、メディアンフィルタをかけた後の現在の映像信号の着目画素の信号の差分に応じた値となる。Sig170の値が小さいほど巡回の度合が強くなるように係数K1を大きくする。図5(a)の範囲A2及びA3で示すように、Sig170の値がある程度大きい場合、例えばランダムノイズの振幅として考えうる値以上のときには係数K1が0に近い値になるように設定される。これに対し、図5(a)の範囲A1で示すように、Sig170の値が十分に小さく、ランダムノイズの振幅である可能性が高いとみなせるときには、係数K1が1に近い値になるように設定される。
ステップS935では、K2設定部104は、図5(b)に示すグラフのように、絶対値Sig145が小さいほど係数K2の値を小さくする。図5(b)の範囲B3で示すように、Sig145の値が大きい場合、例えばノイズの振幅として考えうる値よりも明らかに大きいときには、係数K2が1に近い値になるように設定される。これに対し、図5(b)の範囲B1で示すように、Sig145の値が小さく、ランダムノイズの振幅として考えうる値以下であるとみなせるときには、係数K2が0に近い値になるように設定される。そして、Sig145の値が図5(b)の範囲B2に収まるときには、係数K2の値が、範囲B1におけるK2の値と範囲B3におけるK2の値の間の値になるように設定される。このように、K1設定部103とK2設定部104とで、入力される信号の増減に対する、設定する係数の値の増減の方向が反対向きになる。
ステップS940では、係数決定部430は、算出された係数K1、K2の差分をとり、ゼロクリップした値を巡回係数Kとして決定する。
上記処理により、図6のAに示すような孤立点ノイズ、或いは図6のBに示すような一部の孤立点がつながったような孤立島ノイズは、Sig170の値が小さく、図5(a)の範囲A1に収まるため、係数K1が大きくなる。これに対し、Sig145の値もさほど大きくなく、図5(b)の範囲B1またはB2の範囲に収まるため、係数K2が比較的小さくなる。そのため、図6のAまたはBに示す場合には、K1−K2で求められる巡回係数Kの値は大きな値となる。
図6におけるCに示すような、差分値Sig140の絶対値をとったSig145の値が、ノイズの場合と同程度のエッジに対しては、Sig170の値が大きく、図5(a)の範囲A2またはA3に収まるため係数K1が比較的小さくなる。これに対し、Sig145の値もさほど大きくなく、図5(b)の範囲B1またはB2に収まるため、係数K2の値も比較的小さくなる。そのため、図6のCに示す場合には、K1−K2で求められる巡回係数Kの値は小さな値となる。
図6におけるDに示すような、隣接画素との信号のレベル差がランダムノイズの振幅よりも明らかに大きな細線が着目画素であるときは、Sig170の値が小さく、図5(a)の範囲A1に収まるため、係数K1が大きくなる。これに対し、Sig145の値も大きくなり、図5(b)の範囲B3に収まるため、係数K2が大きくなる。そのため、図6のDに示す場合には、K1−K2で求められる巡回係数Kの値は小さな値となる。
さらに、輝度依存係数設定部102は、輝度依存係数を算出し、輝度レベルに応じてK1算出に用いる信号Sig170を小さくすることによって、巡回の強さを調節することが可能である。
ステップS950では、画像合成部430は、Sig140に巡回係数Kを乗算した値Sig190をU1から差し引くことによって、U1とU2を巡回係数Kに応じた比率で加重加算した信号Sig195を出力する。
ステップS960では、画像合成部430は、メディアンMIXモードがONであるかどうかを判定する。メディアンMIXモードは、高感度時にONとすることで、例えば移動体領域など巡回が弱くなり、NRの効果が得られなかった画素に対して、メディアンフィルタをかけた信号を加重加算する処理である。これにより、NR効果を補うことが可能となる。
ステップS970では、メディアンMIXモードがONと判定された場合、画像合成部430は、Sig195とSig130を加重加算する。入力される映像信号の着目画素が、図6におけるEのようなエッジ部分にノイズが付加したような画素である場合、上記と同様に考えれば係数K1が小さな値となり、係数K2が大きな値となる。そのため、巡回係数Kの値が小さくなり、ノイズの低減効果をあまり得ることができない。そのため、画像合成部430は、ノイズ低減の効果を補うためにMIX処理を行う。その動作を図7に示す。
図7において、画像合成部430は、巡回係数Kと予め定められたK_Y_MIXの値から重みを求め、信号Sig195とSig130を加重加算した信号に重みを加算したものを最終的な出力信号Sig450として出力する。ここで、K_Y_MIXの値は、Sig195に対する重みを調節するための値であり、Sig195を用いずにSig130をそのまま出力信号Sig450とすることも、またその逆も可能である。特に、高感度で撮影した映像で、巡回係数Kが小さくなり巡回があまり行われなかった場合に、Sig130に対する重みを大きくすることにより、ノイズの低減効果を補うことが可能となる。すなわち、巡回係数Kが小さいほどSig130(U3)に対する重みが大きくなるような構成になっている。
また、上記構成により、Sig195に対して新たにフィルタをかけることなく、メディアンフィルタをかけた信号Sig130を流用することにより回路規模の増大を抑えることが可能となる。
以上の処理を現在の映像信号におけるすべての画素に対して行うことによりノイズの低減効果を得る。また、輝度信号を持つ画素に対しては上記の処理を行い、色差信号を持つ画素に対してはフィルタのタップ数節約のため、メディアンフィルタを用いずに図12に示すような従来通りの処理によって巡回係数を算出してもよい。
このように、巡回型のノイズ低減処理において、ノイズレベル程度の差分値を持つ映像信号に対して、エッジ部分のぼけや残像の発生を極力抑えながらノイズの低減を実現することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置について説明する。本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の係数設定部と画像合成部のブロック線図である。
図8において、Sig1010は入力された現在の映像信号、Sig1020はフレームメモリ(非表示)を用いて遅延された過去の映像信号であり、それぞれ輝度信号および色差信号で構成される。U1、U2はそれぞれSig1010およびSig1020内の着目画素の信号である。1000は着目画素の信号に対して周辺の画素の信号を参照してメディアンフィルタをかけるブロック(Median)である。1005はSig1020に対してメディアンフィルタをかけるブロックである。Sig1030はU1にメディアンフィルタをかけた信号である。Sig1035はU2にメディアンフィルタをかけた後の着目画素の信号である。Sig1040はU1とU2の着目画素の差分値であり、Sig1050はSig1035とSig1030との差分値である。
1001は絶対値を算出するためのブロック(ABS)であり、Sig1045およびSig1055はそれぞれSig1040、Sig1050に対する絶対値である。1002はSig1030を元に輝度依存係数を算出するための輝度依存係数設定部(Y_DEP)である。Sig1060は、Sig1045に輝度依存係数を乗算した信号である。1003、1004は、係数K2、K1を算出するためのK2設定部、K1設定部である。Kは、K1とK2の差分値に対してリミッタ処理を行うことにより得られる巡回係数である。Sig1090は、Sig1040に巡回係数Kを乗算した信号であり、Sig1095はSig1090とU1を加重加算した信号である。
次に、本実施形態における係数決定部430および画像合成部440の処理の流れを図9のフローチャートを参照して説明する。
図9は、係数決定部430および画像合成部440における動作処理のフローチャートである。
ステップS1310では、係数決定部430は、入力された現在の映像信号における着目画素の信号U1と、フレームメモリにより1フレーム分遅延された過去の映像信号における着目画素の信号U2を取得する。さらに、係数決定部430は、着目画素の信号U1およびU2に対してそれぞれ周辺3×3画素の信号を用いてメディアンフィルタをかけた信号Sig1030(U3)、Sig1035(U4)を算出する。
ステップS1320では、係数決定部430は、着目画素の信号U1とU2との差分Sig1040とその絶対値Sig1045(第1の差分信号)、U3とU4との差分Sig1050とその絶対値Sig1055(第2の差分信号)を算出する。
ステップS1321では、係数決定部430は、輝度依存モードがONであるかどうかを判定する。
ステップS1322では、輝度依存モードがONと判定された場合、輝度依存係数設定部1002は、信号Sig1030を元に0〜255の値を求め、その値に対して256を除算した値を輝度依存係数として算出する。輝度依存係数の算出方法は、第1の実施形態の場合と同様である。
ステップS1330では、K1設定部1004は、輝度依存係数設定部1002から入力されたSig1060の値を元に、図10(b)に示すグラフのように係数K1(第1の係数)を算出する。ここでK1は、ノイズの振幅程度の差分値に対しても巡回するように設定される。
ステップS1335では、K2設定部1003は、入力されたSig1055の値を元に、図10(b)に示すグラフのように、係数K2(第2の係数)を算出する。
ステップS1340では、係数決定部430は、算出された係数K1、K2の差分をとり、ゼロクリップした値を巡回係数Kとして決定する。
ここでエッジ部分に対しては巡回させないために、Sig1070が小さい値でもK2を大きい値に設定し、K1から差し引くことで巡回を抑える。これにより、図6のように、ノイズに対しては巡回を大きく、エッジに対しては巡回を小さくすることが可能となる。このようにして算出した係数K1、K2から第1の実施形態と同様にして巡回係数Kを求め、Sig1010およびSig1020のすべての画素を加重加算していく。
ステップS1350乃至S1370における処理は、図3のステップS950乃至S970における処理と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、係数K1、K2を算出するために、ステップS1310で4つの信号(着目画素の信号U1、U2、U3、U4)を取得し、それらの差分絶対値を用いている点が第1の実施形態と異なる。U2に対してメディアンフィルタをかけた信号Sig1035を用いて係数K2を算出することにより、係数算出の際に前フレームで消え残ったノイズの影響を受けてしまうのを回避することが可能となる。このように、巡回型のノイズ低減処理において、ノイズレベル程度の差分値を持つ映像信号に対して、エッジ部分のぼけや残像の発生を極力抑え、かつ消え残ったノイズの影響を受けずにノイズの低減を実現することが可能となる。
上記第1、第2の実施形態では、フィルタをかける際に3×3の周辺画素の信号を参照する場合について説明したが、より広範囲な周辺画素を参照するように構成してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
430 係数設定部
440 画像合成部
100 メディアンフィルタ
102 輝度依存係数設定部
103 K1設定部
104 K2設定部
K 巡回係数
Sig110 現在の映像信号
Sig120 過去の映像信号

Claims (11)

  1. 第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号、および、前記第1の映像信号よりも前に得られた第2の映像信号の差分から得られた第1の差分信号より、第1の係数を設定する第1の係数設定手段と、
    前記第1の映像信号、および、前記第2の映像信号の差分から得られた第2の差分信号より、第2の係数を設定する第2の係数設定手段と、
    前記第1の係数および前記第2の係数の差分より、第3の係数を決定する係数決定手段と、
    前記第3の係数が大きくなるほど、前記第1の映像信号に対する前記第2の映像信号の比率を大きくして、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号を加重加算する加算手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の差分信号の増減に対する前記第1の係数の増減の方向と、前記第2の差分信号の増減に対する前記第2の係数の増減の方向とが、異なることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 記第1の係数は、前記第1の差分信号が大きくなるほど、前記第1の係数設定手段によって小さな値が設定され、
    前記第2の係数は、前記第2の差分信号が大きくなるほど、前記第2の係数設定手段によって大きな値が設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の係数設定手段は、前記第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号を元に輝度依存係数を設定する輝度依存係数設定手段を備え、前記第1の差分信号に前記輝度依存係数を乗算した値より、前記第1の係数を設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 第1の映像信号、および、前記第1の映像信号よりも前に得られた第2の映像信号の差分から得られた第1の差分信号より、第1の係数を設定する第1の係数設定手段と、
    前記第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号、および、前記第2の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号の差分から得られた第2の差分信号より、第2の係数を設定する第2の係数設定手段と、
    前記第1の係数および前記第2の係数の差分より、第3の係数を決定する係数決定手段と、
    前記第3の係数が大きくなるほど、前記第1の映像信号に対する前記第2の映像信号の比率を大きくして、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号を加重加算する加算手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記第1の差分信号の増減に対する前記第1の係数の増減の方向と、前記第2の差分信号の増減に対する前記第2の係数の増減の方向とが、異なることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の係数は、前記第1の差分信号が大きくなるほど、前記第1の係数設定手段によって小さな値が設定され、
    前記第2の係数は、前記第2の差分信号が大きくなるほど、前記第2の係数設定手段によって大きな値が設定されることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の係数設定手段は、前記第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号を元に輝度依存係数を設定する輝度依存係数設定手段を備え、前記第1の差分信号に前記輝度依存係数を乗算した値より、前記第1の係数を設定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号、および、前記第1の映像信号よりも前に得られた第2の映像信号の差分から得られた第1の差分信号より、第1の係数を設定する第1の係数設定工程と、
    前記第1の映像信号、および、前記第2の映像信号の差分から得られた第2の差分信号より、第2の係数を設定する第2の係数設定工程と、
    前記第1の係数および前記第2の係数の差分より、第3の係数を決定する係数決定工程と、
    前記第3の係数が大きくなるほど、前記第1の映像信号に対する前記第2の映像信号の比率を大きくして、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号を加重加算する加算工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 第1の映像信号、および、前記第1の映像信号よりも前に得られた第2の映像信号の差分から得られた第1の差分信号より、第1の係数を設定する第1の係数設定工程と、
    前記第1の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号、および、前記第2の映像信号にメディアンフィルタを施して得られた映像信号の差分から得られた第2の差分信号より、第2の係数を設定する第2の係数設定工程と、
    前記第1の係数および前記第2の係数の差分より、第3の係数を決定する係数決定工程と、
    前記第3の係数が大きくなるほど、前記第1の映像信号に対する前記第2の映像信号の比率を大きくして、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号を加重加算する加算工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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