JP5698863B2 - 屈折率を測定する方法及び装置 - Google Patents
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Description
本発明は、一般に光計測に関し、特に屈折率の測定に適した方法及び装置に関する。
材料の屈折率を正確に認識することは、多くの技術分野において非常に重要であり且つ有用である。例えば屈折率は、特に、化学分析のための物質組成を判定するために使用可能であり、画質を最適化するために屈折素子を含む光学系の設計において使用され、材料の識別及び特徴付けのために更に使用されてもよい。光学材料において、屈折率は、一般に、材料自体中における光の速度と真空中における光の速度の比として規定される。屈折率データは、殆どのあらゆる既知の透明な材料又は結晶性物質に対して容易に使用されうるが、通常、電磁スペクトルの1つ又は少数の波長にしか与えられない。また、所定の材料の屈折率は、特に、外部から印加された磁場又は電界、あるいは材料の温度の状態で変動しうる。従って、材料の屈折率をより正確に測定する必要がある。
材料の屈折率を決定する種々の装置及び技術が現在において使用されている。これらのうち、干渉法は、物質の屈折率を測定する周知の技術である。二光束干渉計を使用した屈折率の測定は、複数のビームのうちの1つのビーム中に既知の厚さの試料を配置し、且つ干渉縞の次数の変化を判定することにより実行されうる。従来の干渉法の代表的な例を以下に説明する。
Kim他の米国特許第6,545,763号公報(以下、「Kim」)は、白色光走査干渉法を使用して厚さプロファイル及び屈折率を測定する方法を開示する。Kimは、位相グラフ(試料のz方向に沿う位相遅延プロファイル)を測定するように低コヒーレンス干渉法を実行するために白色光を使用することと、測定オブジェクトをモデル化することにより位相グラフを演算によって抽出することと、測定された位相グラフとシミュレートされた位相グラフとの差異を最小限にすることで試料の厚さ及び屈折率を推定することとを開示する。しかし、屈折率が光の波長の関数であるため、光源として白色光を使用することは、絶対的な且つ高精度な測定を提供しない。また、試料のz方向に沿って測定された位相プロファイルは、物理的な移動と試料の屈折率との双方に依存する。従って、屈折率測定の正確度はz移動測定の正確度に依存する。
Bornhop他の米国特許第7,130,060号公報(以下、「Bornhop)は、マイクロ干渉反射検出による屈折率判定の技術を開示する。Bornhopは、既知の物理的コンフィギュレーションで対象の試料(液体)を毛細管内に配置することを開示する。毛細管の既知の屈折率は、液体試料に対する参照として使用される。従って、液体の屈折率を判定するために、毛管の屈折率を正確に認識する必要がある。換言すると、液体屈折率測定の正確度は、「参照屈折率」のように動作する毛細管の屈折率の認識の正確度により制限される。これは、この技術の正確度を大きく制限する。
Kun−I Yuanの米国特許第7,663,765号公報(以下、「Yuan」)は、コンテナ内部に配置されたレンズの屈折率の「変化」を測定する屈折率測定システムを開示する。コンテナは、レンズを収容し、レンズの理論上の屈折率と実質的に同一の屈折率を有する媒体が充填される。試料の異なる点(第1の点及び第2の点)を介して透過された第1の光ビームと試料を介して透過されない第2の光ビームとの干渉縞がカウントされる。レンズの屈折率の変化は、第2の点におけるレンズの屈折率の値を第1の点におけるレンズの理論上の屈折率と比較することで得られる。Yuanは、絶対屈折率の測定方法は開示せず、屈折率の相対変化の測定方法のみを開示する。また、Yuanによると、測定の正確度は、レンズが配置される媒体がレンズの理論上の屈折率と実質的に同一の屈折率を有するという仮定に依存する。
従って、単純で効率的な方法で試料の屈折率を確実に且つ正確に測定する技術が必要である。
少なくとも1つの開示された例によると、本開示は、干渉法を使用して試料の屈折率を測定するのに適した新規な方法及び装置を提供する。
本発明の一態様によると、所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する方法であって、前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記オブジェクトに入射する光のビームに対し、前記オブジェクトを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる工程と、光源より出射され前記オブジェクトを透過した光の第1のビームと前記オブジェクトを透過しない光の第2のビームとの干渉によって形成された第1の干渉パターンにおいて、前記オブジェクトの移動によって生成された第1の縞の数を取得する工程と、前記光源より出射され前記オブジェクトの第1の表面から反射された光の第3のビームと、前記オブジェクトを透過し且つ前記オブジェクトの第2の表面から反射された光の第4のビームとの干渉によって形成された第2の干渉パターンにおいて、前記オブジェクトの移動によって生成された第2の縞の数を取得する工程と、前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する工程と、を含み、前記オブジェクトが移動している状態で前記第1の縞の数および前記第2の縞の数が取得されるように、前記第1の縞の数を取得する工程および前記第2の縞の数を取得する工程を前記オブジェクトを移動させる工程の間に行うことを特徴とする。
本発明の別の態様によると、所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する装置であって、第1の光路を有する第1のビームと、前記第1の光路と異なる第2の光路を有する第2のビームと、第3のビームと、第4のビームとを形成する光を生成する光源と、前記第1の光路または前記第2の光路の一部が前記オブジェクトを透過するように前記第1の光路および前記第2の光路のうち一方の中で前記オブジェクトを保持するオブジェクトホルダと、第1の干渉パターンを形成するように前記第1のビームと前記第2のビームとを合成する第1の光コンバイナと、第2の干渉パターンを形成するように前記第3のビームと前記第4のビームとを合成する第2の光コンバイナと、前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記オブジェクトに入射する光のビームに対し、前記オブジェクトホルダを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる移動手段と、前記第1の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第1の縞の数と、前記第2の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第2の縞の数とをカウントする縞カウンタと、前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する算出デバイスと、を含み、前記第2の光コンバイナは、前記第3のビームが前記オブジェクトを透過せずに前記オブジェクトの第1の表面から反射された後、且つ第4のビームが前記オブジェクトを透過して前記オブジェクトの第2の表面から反射された後に前記第3のビームおよび前記第4のビームを合成する、ことを特徴とする。
本発明の更に別の態様によると、オブジェクトのアッベ数は、種々の波長において測定されたオブジェクトの屈折率に基づいて算出可能である。
添付の図面を参照して以下の詳細な説明から、本発明の他の変更及び/又は利点は当業者に容易に明らかとなるだろう。
以下の説明において、開示される方法及び装置が実施されてもよい実施形態を示す添付の図面を参照する。しかし、当業者は、本開示の新規性及び範囲から逸脱することなく他の構造的な変更及び機能的な変更を開発してもよいことが理解されるべきである。本明細書で使用されるように、「干渉」という用語は、一般に、結果として新しい波パターン(例えば、縞パターン)を与える少なくとも2つの波(例えば、光波)の追加(重畳)を示す。従って、波動光学の概念を使用することにより、1つ又は複数の「縞」という用語は、2つ以上の光波により生成された同心周期パターンを示す。
説明を参照すると、開示される例を完璧に理解するために特定の詳細が説明される。他の例において、周知の方法、手順、構成要素及び回路は、本発明を不必要に長くしないように詳細に説明されていない。本発明のいくつかの実施形態は、一般に、情報及び命令を処理する1つ又は複数のプロセッサと、情報及び命令を格納するランダムアクセス(揮発性)メモリ(RAM)と、静的な情報及び命令を格納する読み出し専用(不揮発性)メモリ(ROM)と、情報及び命令を格納する磁気ディスク又は光ディスク及びディスクドライブ等のデータ記憶装置と、情報をコンピュータユーザに表示する表示装置(例えば、モニタ)等のオプションのユーザ出力装置と、情報及びコマンドの選択をプロセッサに通信する英数字キー及び機能キー(例えば、キーボード)を含むオプションのユーザ入力装置と、ユーザ入力情報及びユーザ入力コマンドの選択をプロセッサに通信するカーソル制御デバイス(例えば、マウス又はポインティングデバイス)等のオプションのユーザ入力装置とを含むコンピュータシステム上で実施されてもよい。
当業者により理解されるように、本発明の例は、システム、方法又は一時的なコンピュータプログラムとして具体化されてもよい。従って、いくつかの例は、全てがハードウェアの実施形態及び全てがソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、あるいは一般に本明細書において全て「回路」、「モジュール」又は「システム」と呼ばれてもよいソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせる一実施形態の形式をとってもよい。更にいくつかの実施形態は、コンピュータ使用可能プログラムコードを格納する表現のあらゆる有形の媒体において具体化されたコンピュータプログラムの形式をとってもよい。例えば、方法、装置(システム)及びコンピュータプログラムのフローチャートの図及び/又はブロック図を参照して以下に説明するいくつかの実施形態は、コンピュータプログラム命令により実現可能である。コンピュータプログラム命令は、コンピュータにより読み出された時にコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置に指示してフローチャート及び/又はブロック図において規定された機能/動作/ステップを実現するように特定の方法で機能できるコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。次に、同一の図中符号が同一の部分を示す図面を参照して、本発明の例示的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る屈折率測定装置100の構成を示す図である。その最も単純な形態において、屈折率測定装置100は、干渉計110(例えば、マイケルソン干渉計)と、1つ以上の検出器D1及びD2と、必要に応じてネットワーク接続118を介してデータ処理デバイス120に接続されたスペクトル解析器115とを備える。処理デバイス120及びスペクトル解析器115は、検出器D1及びD2のうちの少なくとも1つから電気信号を受信し、電気信号をデジタルデータに変換し、且つ視覚出力又は可聴出力を生成するようにデータを処理するように構成されたハードウェア及びソフトウェアを搭載した汎用コンピュータ等の単一のユニットに組み合わせ可能である。
干渉計110の光源10から、光ビームBは、ビームスプリッタBS1によりビームスプリッタBS1から反射された第1のビームB1及びビームスプリッタBS1を透過する第2のビームB2に分割され、第1のビームB1及び第2のビームB2は、実質的に同等の振幅であることが好ましい。第1のビームB1及び第2のビームB2は、それぞれ、ビームB1及びB2の方向が逆にされる第1のミラーM1及び第2のミラーM2に進む。それぞれミラーM1及びミラーM2から反射された後、第1のビームB1及び第2のビームB2は、ビームスプリッタBS1において集光し、第1の合成ビームCB1として干渉計を出射する。従って、ここで結果として得られるビームCB1は、別個の光路を通過した光線を含み、ミラーM1及びM2に入射する光線がミラーに対して垂直又は略垂直である場合、ビームCB1に含まれた光線は干渉パターン(縞)を生成できる。従って、ビームスプリッタBS1は、本質的に第1のビームB1及び第2のビームB2に対するスプリッタ及び光コンバイナ(第1の光コンバイナ)の双方として動作する。
ミラーのうちの少なくとも一方(しかし、好ましくは双方)は、第1のビームB1又は第2のビームB2を調整することで第1のビームB1及び第2のビームB2がビームスプリッタBS1上で交差できるようにする傾斜調整ねじ(不図示)等の傾斜調整機構を搭載する。また、ミラーM1及びミラーM2のうちの少なくとも1つは、例えばスライディングガイド及びマイクロメータねじ(更に不図示)を利用してその上に入射するビームの方向に沿って移動可能であってもよい。更にビームスプリッタBS1は、傾斜調整機構を更に搭載してもよい。このように、第1のビームB1の光路と第2のビームB2の光路との差異は、好都合に調整可能であり、第2のビームB2は、第1のビームB1に重なり合って干渉を発生させるように調整可能である。従来の干渉計の学術用語を使用するために、第1のビームB1及び第1のミラーM1(干渉計110の下部)を含む干渉計の部分を信号アームと呼び、第2のビームB2及び第2のミラーM2(図1の干渉計110の右側)を含む干渉計の部分を参照アームと呼ぶ。
所定の長さ及び変動厚xの試料20(例えば、くさび形状の試料)は、干渉計110の信号アーム(すなわち、第1のビームB1の光路)中に挿入される。あるいは、試料20は、第2のビームB2の光路中に挿入されてもよく、その場合、干渉計110の信号アーム及び参照アームは逆にされる。試料20は、位置決め及び位置合わせ可能であるように、位置決めステージ30(オブジェクトホルダ)により保持されることが好ましい。更に試料20(又はステージ30)は、並進されるように例えばステップモータ等(不図示)の移動手段により移動される。より具体的には、試料20は、試料20に入射する第1のビームB1に対して略垂直な方向21に沿って所定の距離Lだけ移動される。このように、ここで第1のビームB1は、ビームスプリッタBS1において第2のビームB2と再合成する前に試料20の可変厚xを介して2回透過される。すなわち、第1のビームB1の光路の一部は、第1のビームB1が試料20を移動する厚さxに等しい距離を含む。その結果、試料20は、位相遅延を第1のビームB1に導入する。
試料20により導入された位相遅延は位置に依存する。すなわち、所定の距離Lだけ第1のビームB1に対する試料20の位置を変動することにより、試料20の変動厚xに従って試料20を通過する第1のビームB1の長さを変化させる。従って、第1のビームB1に対する試料20の位置に依存して、第2のビームB2に対する位相遅延された第1のビームB1の干渉は、干渉縞を生成する。試料20が第1のビームB1に対して略垂直な方向に移動される間、第1のビームB1の光路の長さの変動により発生した縞の数がカウントされる。干渉縞は、検出器D1又は検出器D2(縞検出器)により検出される。位置決めステージ30の一部を構成する不図示のマイクロメータステップモータ等により試料20が並進されている間、解析器115においてこれらの縞を観察及びカウントできる。検出器D1又はD2は、例えばフォトダイオードの様な単一光電素子、電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)センサ等を備えてもよい。解析器115は、処理デバイス120又は解析器115に格納されてその後試料20の屈折率を判定するためにそれにより使用される縞の数を表示及びカウントする。
上述したように、試料20は、量Lだけ第1のビームB1に対して略垂直な方向に単調に且つ繰り返し並進される。換言すると、試料20上の第1のビームB1の位置が量Lだけ変更されることにより、試料20の厚さx、すなわち第1のビームB1の光路は単調に変化し、試料が移動される間に第1の縞の数が生成及び観察(カウント)される。当然、試料を移動するのではなく、第1のビームB1が量Lだけ試料20に対して略垂直な方向に単調に且つ繰り返し並進されることにより、第1のビームB1が横断した試料20の厚さx、すなわち第1のビームB1の光路は単調に変化し、第1のビームB1が移動される間に第1の縞の数が生成及び観察される。ビームが試料に対して移動される場合、走査又は段階的な移動技術は、ビームを移動するように採用されてもよい。従って、試料又はビームが移動するかどうかにかかわらず、一般に、第1のビームB1に対する試料20の位置(又は試料20上の第1のビームB1の位置)が量Lだけ互いに対して略垂直な方向に単調に且つ繰り返し変更される間、第1の縞の数が生成及びカウントされると言うことができる。
特に、第1のビームB1による作用を受けた「光路長」が、使用されている光の波長であるλだけ変更される場合、第1の縞が生成される。光路長の変化は、(2*Δx*ns)−(2*Δx*ne)により与えられ、式中、2は試料20を介する第1のビームB1の複光路を示し、Δxは試料20の並進(移動)による試料20の厚さの変化であり、nsは試料20の屈折率であり、neは試料20が置かれた環境又は媒体(例えば、気体又は液体)の屈折率である。理想的には、試料20は真空中にあり、neは1である。しかし、実際には、試料20は空気中にあってよく、この場合にneは約1.0008である。従って、1つの縞を生成する厚さの変化(Δx)は、λ/2*(ns−ne)に等しい。試料20上の第1のビームB1の位置がLの量だけ変更されるように試料20が並進される場合、試料の厚さの変化xの合計はL/A.R.として表現可能であり、ここで、A.R.は試料20のアスペクト比である。従って、第1の縞の数#は、以下のような式(1)において示されるxとΔxとの比を取ることで判定可能である。
#=(ns−ne)*(L/A.R.)*2/λ 式(1)
第1の縞の数(#)を生成及びカウントする上述の例において、くさび形試料の使用が説明された。しかし、試料の形状が必ずしもくさびに限定されないことは、当業者により理解されるだろう。縞の数が正確に検出及びカウントされる限り、例えば薄膜(固体又は液体)、あるいは波長板等の略並列な試料が更に使用されてもよい。特に、上述の式(1)の微分において、試料20の並進(移動)による試料20の厚さの変化(Δx)は、試料20がくさび形であり且つ変動厚を有するという仮定を前提としている。しかし、試料の並進(移動)による試料の厚さの変化(Δx)は、略並列な試料の厚さの不規則性を更に表してもよい(又は示してもよい)。すなわち、試料の並進(移動)による試料の厚さの変化(Δx)は、試料の表面における形態的な特徴のものでありうる。このように、例えば、薄型の波長板試料又は半導体基板の表面がある特定のパターンで被覆される場合、そのようなパターンの存在及び厚さを示す縞を検出できる。従って、当然、試料の並進による試料の厚さの変化(Δx)が他の多くの方法で得られてもよいため、試料はくさび形試料に限定されない。例えば、直方体の試料又は立方体の試料が使用されてもよい。試料の移動は、並進に加えて又は並進と組み合わせて試料の回転又は振動を含んでもよい。
第1の縞の数(#)を生成及びカウントする上述の例において、くさび形試料の使用が説明された。しかし、試料の形状が必ずしもくさびに限定されないことは、当業者により理解されるだろう。縞の数が正確に検出及びカウントされる限り、例えば薄膜(固体又は液体)、あるいは波長板等の略並列な試料が更に使用されてもよい。特に、上述の式(1)の微分において、試料20の並進(移動)による試料20の厚さの変化(Δx)は、試料20がくさび形であり且つ変動厚を有するという仮定を前提としている。しかし、試料の並進(移動)による試料の厚さの変化(Δx)は、略並列な試料の厚さの不規則性を更に表してもよい(又は示してもよい)。すなわち、試料の並進(移動)による試料の厚さの変化(Δx)は、試料の表面における形態的な特徴のものでありうる。このように、例えば、薄型の波長板試料又は半導体基板の表面がある特定のパターンで被覆される場合、そのようなパターンの存在及び厚さを示す縞を検出できる。従って、当然、試料の並進による試料の厚さの変化(Δx)が他の多くの方法で得られてもよいため、試料はくさび形試料に限定されない。例えば、直方体の試料又は立方体の試料が使用されてもよい。試料の移動は、並進に加えて又は並進と組み合わせて試料の回転又は振動を含んでもよい。
第1のビームB1と第2のビームB2との干渉により第1の縞の数が取得されると、L、A.R.及びλが認識された場合に式(1)を使用して試料20の屈折率を推論できる。一般に、レーザ等のコヒーレント光源が装置100で使用されている場合、波長λを演繹的に認識できる。しかし、L及びA.R.を判定するのは困難である。また、L及びA.R.を判定できる場合でも、これらの値は、反復性における困難のために不正確になる傾向がある。従って、距離L、アスペクト比A.R.又は波長λが認識されない場合、第1の縞の数から絶対屈折率を取得できない。それにもかかわらず、上述の装置100を用いてカウントされた第1の縞の数及び第2の縞の数を使用することにより、「相対」屈折率又は試料20の屈折率の「変化」が依然として得られる。
所定の試料(試験試料)の相対屈折率は、2つの試料の2つの屈折率の比を測定することで推定可能である。特に、既知の屈折率nrefの試料を測定装置100に配置し且つ第1の縞の数を上述の方法で取得することにより、参照試料(第1の試料)の縞の第1の数#refを取得できる。同等の寸法及び形状であるが既知でない屈折率ntstの試験試料(第2の試料)を測定装置100に配置し、且つ測定を実行して第2の縞の数#tstを取得することにより、試験試料の第2の縞の数#tstを取得できる。第1の縞の数#refと第2の縞の数#tstとの比を取得し、且つその比に参照試料の認識された屈折率nrefを掛けることにより、試験試料の相対屈折率ntstは容易に算出できる。すなわち、ntst=(#tst/#ref)*nrefである。しかし、参照試料は、試験試料の形状及び寸法と厳密に同一の形状及び寸法を有さなければならない。また、試料移動の反復性及び参照屈折率nrefの正確度は、新たに発見された屈折率ntstの正確度に影響を及ぼすだろう。
異なる条件下ではあるが同一の試料上の上述の第1の縞の数及び第2の縞の数を取得することにより、所定の試料の屈折率の変化を測定できる。例えば、第1の縞の数は第1の温度において測定することで取得可能であり、第2の縞の数は第2の温度において取得可能である。あるいは、第1の縞の数は、第1の(通常の)応力がかかっている状態で試料(例えば、レンズ、導波管、ウエハ)を配置し且つ測定を実行することで取得可能であり、第2の縞の数は、第2の応力(外部の力又は圧力)がかかっている状態で試料を配置し且つ上述したように測定装置100により測定を実行することで取得可能である。第1の縞及び第2の縞の数から、例えば参考として本明細書に取り入れられるYuanの米国特許第7,663,765号公報により開示されるような方法で屈折率の変化が得られる。しかし、屈折率の単なる「変化」の測定では、試料の絶対屈折率を認識する必要性を満足しないだろう。また、試料移動の反復性がないことは、測定結果の正確度に影響を及ぼすだろう。
所定の試料(オブジェクト)の「絶対」屈折率を測定するために、温度の変動及び環境の屈折率の不正確度等の不確実性の全ての原因を除去するように、試料は、理想的には真空中に配置されるべきである。しかし、真空中で試料の屈折率を測定することは、過度にコストのかかることが判明し、最も実際的な状況に対して容易に受け入れられないだろう。従って、本発明の少なくとも1つの実施形態によると、試料の屈折率は、試料が置かれた環境(媒体)の屈折率に対して測定される。殆どの場合、環境又は媒体は、約1.0008の屈折率を有する空気である。他の場合、試料は、透明な容器に含まれた気体又は液体に配置されてもよく、その場合、媒体の屈折率及び容器が考慮されるべきである。しかし、環境条件により発生した不確実性を除去するために、試料の屈折率は2回測定され、これらの測定は、擬似の「絶対」屈折率として知覚されてもよいものを取得するために比較される。双方の例において、同一の環境条件下で試料を維持しつつ、試料の屈折率が測定されるべきであることが好ましい。このように、温度又は参照値の変化によるあらゆる種類の不確実性を除去できる。この目的のために、第1の縞の数#(第1の測定)及び第2の縞の数#’(第2の測定)は、好ましくは同一の条件下で且つ試料の同一の領域を精査する試料から取得されるべきである。本発明によると、第1のビームB1と第2のビームB2との間の干渉の第1の測定は、上述の方法で第1の縞の数を取得するように実行される。第2の縞の数は、試料20の第1の表面20Aから反射された第3のビームB3と試料20の第2の表面20Bから反射された第4のビームB4との間の干渉により形成された第2の干渉パターンを測定することで取得される。
特に、図1を参照して上述されたように、第1の縞の数は、装置100の検出器D1又は検出器D2により検出可能である。図2Aは、第1のビームB1が試料20を介して往路(B1f)を移動し、ミラーM1に達し且つ反射路(B1r)において反射される考えられる1つの構成を示す。一方、第2のビームB2は、ビームスプリッタBS1を通過した後にミラーM2に到達し、反射路B2rに沿うミラーM2(図2Aには示されない)から反射される。最終的に、第1のビームB1及び第2のビームB2がビームスプリッタBS1において集光することにより、合成ビームCB1を形成する。試料20が方向21に移動される間に第1のビームB1及び第2のビームB2により形成された干渉パターンは、検出器D1により検出される。
また、同一の条件下で(例えば、同一の試料温度及び試料移動の下で)第2の縞の数を取得できる。このため、図2Cに示されるように、第3のビームB3は第1の表面20Aから反射され、第4のビームB4は試料20の第2の表面20Bから反射される。第3のビームB3及び第4のビームB4は、それぞれ、第1の表面20A及び第2の表面20Bから反射された後、ビームスプリッタBS1において更に集光して合成ビームCB2(図1に示された)を形成する。従って、試料20が上述の方法で移動されている間、第2の縞の数は、第1の縞と同一の条件下で(例えば、試料の同一の領域を精査する)取得可能である。ビームスプリッタBS1は、第3のビームB3と第4のビームB4とを合成する働きもするため、第2の光コンバイナとして動作すると言うことができる。しかし、第3のビーム及び第4のビームは、以下に更に詳細に説明するような他の光学素子を使用することにより、合成ビームCB2を形成するように交互に合成されてもよい。
図2Bは、第1のビームB1が試料20に入射する場合、それぞれ第1の表面20A(前面)及び第2の表面20B(後面)から第1のビームB1の一部を反射することで第3のビームB3及び第4のビームB4を生成できる構成を示す。より具体的には、当業者には知られているように、光の入射ビームが、屈折率n1及びn2をそれぞれ有する2つの光透過性媒体を分離する平面に対する法線に対する角度θi(臨界角以外)を有する場合、スネルの法則により確立されているようにn1sinθi=n2sinθtであるように、入射ビームは、法線に対する角度θr=θiで部分的に反射され、角度θtで部分的に透過される。
本発明の実施形態において、光ビームが試料20と相互作用する場合、ビームが試料20と相互作用する各表面においてスネルの法則を繰り返し適用できる。より具体的には、図1を参照して上述されたように、第1のビームB1は、試料20を介して透過され、ミラーM1に達し、ビームスプリッタBS1に向けてそこから反射される。しかし、第1のビームB1の光が全て試料20を介して透過されるわけではない。実際には、図2B(図2Cにおいて詳細に示された領域A)に示されるように、第1のビームB1の第1の部分が試料20の第1の表面20Aから反射されることにより、第3のビームB3を形成する。また、第1のビームB1の別の部分(部分B1t)が、試料20の可変厚xを介して透過され且つ第2の表面20Bから反射されることにより、第4のビームB4を形成する。第3のビームB3及び第4のビームB4の形成は、試料20との第1のビームB1の相互作用(反射/屈折)に限定されない。第1のビームB1を使用するのではなく、第1のビームB1の光路に対して略平行な光路を有する更なるビームB11(図3に示されるような)が試料20に入射するようにできる。
より具体的には、図3は、本発明の第1の実施形態に係る装置100の別の構成を示す。図3の構成において、(図1の)光源10により生成された光ビームBは、最初に光の複数のビームBM1及びBM2に分割可能である。このため、ジャマン平面又はプリズム等のビームスプリッタデバイス15を使用できる。ビームBM1及びBM2は同一の強度であることが好ましく、単一の光源により生成されているため、これらのビームは同一の波長を有することが好ましい。その後、ビームBM1及びBM2の各々は、ビームスプリッタBS1に向けて導光される。その結果、ビームスプリッタBS1において、ビームBM1は、図1を参照して示され且つ上述されたように、第1のビームB1及び第2のビームB2に分割される。一方、ビームBM2は、図2B及び図2Cを参照して上述されたような方法で試料20の第1の表面20A及び第2の表面20Bと相互作用するようにされるビームB11になる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る装置100の更なる構成を示す。図4の構成において、光源10は、複数の発光素子LS1、LS2...LSnを含む。従って、同量の光ビームBM1、BM2...、BMnを光源10から生成できることにより、光ビームBM1、BM2...、BMnの各々は、本質的に互いに重なり合わされた別個の干渉計に対する光源として機能できる。この構成は、非常に単純で効率的な方法で非常に正確な結果を提供できる同時の(又は並行の)屈折率測定に対して特に重要なものであると考えられる。また、各発光素子LS1、LS2...LSnが異なる波長において光の対応するビームを生成する場合、測定結果(すなわち、第1の縞、第2の縞及び第nの縞をカウントすること)は、以下に更に詳細に説明するように、オブジェクトの絶対屈折率だけではなくアッベ数も算出するために効率的に使用可能である。
図2B及び図2Cに詳細に示された領域Aを再度参照すると、本発明の実施形態において、第3のビームB3及び第4のビームB4が生成される方法に関係なく、第3のビームB3及び第4のビームB4は、それぞれ、試料20の表面20A及び表面20Bから反射し、第1のビームB1の光路(すなわち、軌道)に実質的に重なり合うように選択的に導光される。従って、第3のビームB3及び第4のビームB4がビームスプリッタBS1において結合される場合、第2の干渉パターンが形成される。特に、試料20の第1の表面20Aから反射された第3のビームB3は、ミラーM1からビームスプリッタBS1に戻る第1のビームB1の光路B1rと実質的に重なり合わされる。第1のビームB1(図2Aに示されたような)又はビームB11(図3及び図4に示されたような)が第1の表面20Aに対して略垂直な角度で試料20に入射する場合、第3のビームB3及び第4のビームB4は、更にそれに略垂直な方向にそれぞれ第1の表面20A及び第2の表面20Bから反射可能である。それぞれ第1の表面20A及び第2の表面20Bから反射した後、第3のビームB3及び第4のビームB4は、合成ビームCB2としてビームスプリッタBS1において更に集光する。合成された第3のビームB3及び第4のビームB4は、ビームスプリッタBS1に達すると、互いに相互作用することで第2の干渉パターンを形成する。本発明の実施形態において、図2Bに示されたように、第2の干渉パターンは検出器D2により検出されてもよい。あるいは、第1の縞に加え第2の縞は、検出器D1により検出可能である。例えば、異なる時間においてではあるが第1の縞と同一の条件下で第2の縞が検出される場合、第1の縞及び第2の縞の双方は、単一の検出器により検出可能である。あるいは、第1の縞及び第2の縞が同時に検出される場合でも、単一の検出器は、ソフトウェア等により干渉パターンを効率的に区別及び分離できる場合に第1の縞及び第2の縞を検出するために使用可能である。使用される検出器に関係なく、図1に示されたように、第2の干渉パターンの第2の縞の数#’は、解析器115及び/又は処理デバイス120において観察及び格納可能である。
第2の縞の数が第1の縞の数と同一の条件下で(及び好ましくは同時に)取得されているため、例えば、図8及び図10A〜図10Cに示されるように、解析器115は、取得されている干渉パターンと重なり合わされる。しかし、第2の縞が同一の条件下で(例えば、同一の温度の下で且つ試料の同一の領域を精査する)取得(カウント)される限り、第1の干渉パターン(第1の縞)とは異なる時間において第2の干渉パターン(第2の縞)を更に測定できてもよい。いずれの場合においても、第1の縞の数と同様に、第2の縞の数は、試料20の移動及び位置に依存する。しかし、第3のビームB3と第4のビームB4との光路差は、第1のビームB1と第2のビームB2との光路差とは異なる。従って、第2の縞の数(#’)は以下のように判定される。試料20の「内部で」第4のビームB4が経験した光路差が使用されている光の波長であるλだけ変更される場合、1つの縞が生成される。光路長の変化は(2*Δx*ns)であり、式中、2は試料20を介する第4のビームB4の複光路を示し、Δxは試料20の並進による試料20の厚さの変化であり、nsは試料20の屈折率である。従って、ビームB4における光路差により1つの縞を生成する厚さの変化(Δx)は、λ/2*nsに等しい。試料20上の第3のビームB3の位置が量Lだけ移動されるように試料20が並進される場合、試料の厚さの変化xの合計はL/A.R.として表現可能であり、ここで、A.R.は試料20のアスペクト比である。従って、第2の縞の数は、以下のように与えられる。
#’=ns *(L/A.R.)*2/λ 式(2)
尚、ここで、第1の縞の測定と同様に、入射ビーム(第3のビームB3)に対して試料を移動させるのではなく、入射ビーム自体が、試料上のビームの位置を移動するように、ビームに対して走査又はステップ状に移動可能である。
尚、ここで、第1の縞の測定と同様に、入射ビーム(第3のビームB3)に対して試料を移動させるのではなく、入射ビーム自体が、試料上のビームの位置を移動するように、ビームに対して走査又はステップ状に移動可能である。
式(1)により与えられた第1の縞の数及び式(2)により与えられた第2の縞の数が実質的に同時に且つ同一の条件下で試料20から取得されることが好ましいため、縞の数の単純な比により試料の屈折率を算出できるように顕著に簡便化される。特に、本発明において、第1の縞の数で除算された第2の縞の数#’の比が考慮される場合、以下のように、既知でない全ての変数は、単に互いに打ち消し合うために無視される。
式中、neは試料20が置かれた環境の屈折率を示す。理想的には、試料20は真空中でに置かれ、neは1である。しかし、実際には、試料20は空気中に置かれてもよく、この場合にneは約1.0008である。式(3)を使用してnsを求めることができ、その結果以下の通りになる。
上記の簡略化された結果により、試料20の屈折率nsを演繹するために移動距離(L)、アスペクト比(A.R.)又は光波長(λ)等の他の予備知識は必要ないことは、当業者に容易に明らかとなるだろう。必要なのは、第1の縞の数#及び第2の縞の数#’の測定結果だけである。その理由は、参照(L、A.R.及びλ)の同一の集合に依存するこれらの2つの測定(#及び#’)間の比を取ることにより、最後の式はいずれの参照にも依存しないという推論に基づいている。この消去は、試料20の屈折率を式(4)単独から演繹できることを示すため、最も重要であると考えられる。測定は少なくとも2つの並行測定を含まなければならないという唯一の制約で。特に、本発明の少なくとも1つの実施形態によると、(i)オブジェクトを介して透過された光の第1のビームとオブジェクトを介して透過されない光の第2のビームとの間の干渉により形成された第1の干渉パターンにおける第1の縞の数を取得することと、(ii)オブジェクトの第1の表面から反射された光の第3のビームとオブジェクトを介して透過され且つオブジェクトの第2の表面から反射された光の第4のビームとの干渉により形成された第2の干渉パターンにおける第2の縞の数を取得することと、(iii)第1の縞及び第2の縞の数が実質的に同時に測定される限り、第1の縞の数及び第2の縞の数に基づいてオブジェクトの屈折率を算出することとにより、所定の試料の屈折率を容易に取得できる。このように、2つの並行(同時に実現された)測定は、L又はA.R.、あるいはλを認識する不確実性から発生する不確実性を継承しない。これは、屈折率を算出するために参照が使用されないため、測定自体がnsを判定するのに十分であることを更に意味する。従って、実際にこれは、参照のない干渉法を使用して絶対屈折率を測定する技術である。
上述の説明によると、第2の測定は、好ましくは第1の測定と同時に且つ同一の条件下で実行される。実質的に並行且つ同時に第1の測定及び第2の測定を実行する理由は、材料の屈折率が温度及び波長に依存し、且つ試料移動の反復性が困難な可能性もあるためである。しかし、第1の測定及び第2の測定は、実質的に同一の条件下、すなわち同一の温度の下で且つ試料の同一の領域を精査して実行可能である場合、異なる時間において且つ場合によっては異なる装置を用いて実行可能である。例えば第2の縞は、第1の縞が測定された後又は測定される前に測定可能である。第2の縞を測定するために使用された装置は、第1の縞の測定のために使用された装置とは異なってよい。図1で説明した例において、例えば、第1の検出器D1である2つの装置(第1の検出器D1及び第2の検出器D2)が第1の縞を測定するために使用可能であり、第2の装置は、同時に又は異なる時間において第2の縞D2を測定するために使用可能である。非常に高精度な測定が必要ない場合又は概算が測定要件を満足できる場合、第1の測定に対する少なくとも1つの条件(例えば、温度、タイミング又は精査されている試料領域)は、第2の測定に対するその条件とは異なってよい。
<試料の実質的に同一の領域を精査する測定>
上述したように、第1の縞及び第2の縞の測定は、試料の同一の領域を精査しているべきであることが好ましい。しかし、試料20が可変厚x(例えば、それはくさび形試料)を有することを前提としているため、第4のビームB4は、実質的に第1のビームB1の光路と重なり合わされない光路に沿って第2の表面20Bから反射されてもよい。このような状況において、第4のビームB4は、第2の表面20Bから反射した後、第1のビームB1の光路から外され、第1のビームB1の光路に対して略平行な(第1のビームB1の光路と重なり合わされないが)光路に沿ってビームスプリッタSB1に向けて導光される。すなわち、第4のビームB4は、図5に示されるように、試料20の可変厚xを移動した後及び第2の表面20Bから反射された後、反射された第1のビームB1の光路から外されるがそれに対して略平行である光路に沿って移動する。
<試料の実質的に同一の領域を精査する測定>
上述したように、第1の縞及び第2の縞の測定は、試料の同一の領域を精査しているべきであることが好ましい。しかし、試料20が可変厚x(例えば、それはくさび形試料)を有することを前提としているため、第4のビームB4は、実質的に第1のビームB1の光路と重なり合わされない光路に沿って第2の表面20Bから反射されてもよい。このような状況において、第4のビームB4は、第2の表面20Bから反射した後、第1のビームB1の光路から外され、第1のビームB1の光路に対して略平行な(第1のビームB1の光路と重なり合わされないが)光路に沿ってビームスプリッタSB1に向けて導光される。すなわち、第4のビームB4は、図5に示されるように、試料20の可変厚xを移動した後及び第2の表面20Bから反射された後、反射された第1のビームB1の光路から外されるがそれに対して略平行である光路に沿って移動する。
図5は、ミラーM1から反射された第1のビーム(B1)の軌道(光路)と重なり合わされた第3のビームB3の軌道、並びに第1のビームB1及び第3のビームB3から外れた第4のビームB4の軌道を詳細に示す。特に、図5の左側において、第1のビームB1、第3のビームB3及び第4のビームB4がビームスプリッタBS2に向けてビームスプリッタBS1を通過することが示される。しかし、図5の右側では、第4のビームB4が第1のビームB1及び第3のビーム(B1、B3)の光路から外されることが示される(説明を容易にするために詳細に誇張されて)。このような状況において、第4のビームB4は、検出器平面において別のビームと再合成するようにビームスプリッタBS2の方に向けられる必要がある。この目的のために、第3のミラーM3が第4のビームB4の光路に配置されうる。このような構成により、合成ビームCB2が検出器D2に入射されるように、ビームスプリッタBS2は、合成ビームCB1(すなわち、第2のビームB2と合成された第1のビームB1)を効率的に通過でき、第3のビームB3を第4のビームB4と合成できる。換言すると、第3のビームB3及び第4のビームB4は、ビームスプリッタBS2において再合成される。更にビームスプリッタBS2は、合成ビームCB1を合成ビームCB2から分離する働きをする。従って、ビームの2つの対(第1のビーム及び第2のビームにより形成された1つの対、並びに第3のビームB3及び第4のビームB4により形成された別の対)は、屈折率測定を実行するように並行して測定可能な2つの独立信号を形成する。第3のビームB3と第4のビームB4との干渉により形成された第2の縞の数は、検出器D2により検出され、解析器115又は処理デバイス120により解析される。
尚、上述の各構成において、2つの測定、すなわち第1のビームB1と第2のビームとの干渉及び第3のビームB3と第4のビームB4との干渉は、試料20の「厳密に」同一の領域を精査していなくてもよい。特に、上述したように、位置合わせ制約のために、いくつかのビームは、別のビームの光路から外されてもよい。試料20が均一な試料である場合、ビームが外れても測定された結果の正確度に影響を及ぼさない。しかし、試料が均一でない場合、試料の同一の領域が精査されるように、ビームは、実質的に重なり合わされた光路に沿って厳密に進むことが好ましい。従って、ビームの重なり合いを示すために本明細書で使用される場合の「重なり合わされた」という用語は、2つのビームが互いに上部にある(すなわち、同一の光路)べきであることを意味する。従って、2つのビームが重なり合わされる時は、2つのビームが互いの間で約0度の角度を有するべきであることを意味する。しかし、図中、ビームは、説明を簡単にするために重なり合わされない。
図6は、干渉ビームが試料20の実質的に同一の領域を精査していることを保証するために偏光差が使用されうる装置100の構成を示す。特に、図6に示されるように、第1のビームB1、第2のビームB2及び第4のビームB4は平行に偏光され、第3のビームB3は垂直に偏光される。この偏光状態は、試料20とミラーM1との間及びビームスプリッタBS1とミラーM2との間に1/4波長板(図1を参照)を挿入し、且つビームスプリッタBS1とM3との間に1/2波長板(図6を参照)を挿入することで発生される。更にビームスプリッタBS2は、偏光ビームスプリッタであるべきである。このように、ビームスプリッタBS2は、最小の損失で検出器D1に向けて平行に偏光された第1のビーム及び第2のビーム(B1 B2)を渡し、且つ効率的に垂直に偏光された第3のビームB3と平行に偏光された第4のビームB4とを合成してそれらを検出器D2に向けて導光できる。2つの合成ビームCB1及びCB2は、偏光されたビームスプリッタBS2により分離されるため、偏光されたビームスプリッタBS2の前に空間的に分離される必要はない。従って、偏光差を使用する場合、第3のビームB3及び第1のビームB1は、物理的に重なり合うことができるが、互いから外される必要はない。
上述した構成において、装置100の構成のいずれかを使用して高い正確度で絶対屈折率を容易に測定できることが示されている。しかし、本発明は屈折率の測定に限定されない。実際には、装置100の光源10が図4に示されたようなレーザ源LS1、LS2...LSN等の多数の発光素子を含む場合、各光源は、試料の屈折率を種々の波長において算出できる異なる波長において縞の数を測定するために使用されうる。あるいは、試料の屈折率は、種々の時間として種々の波長で測定され、測定された屈折率の結果がアッベ数を算出するために使用されうる。従って、装置100は、試料20のアッベ数を測定することにも使用されうる。
より具体的には、当業者には既知であるように、光がレンズを通過して分散される場合、より短い波長を有する光は、より長い波長を有する光より低速に移動する。分散の値又は量は材料の屈折率に依存する。ところで、この値を屈折効率、収斂力、V数又はアッベ数と呼ぶこともある。従って、上述の構成のうちの少なくとも1つを使用して、アッベ数を以下のように算出できる。波長λを有する1つの光源を含む本発明を使用して測定された屈折率は、その特定の波長λにおける試料の屈折率である。多数の光源が使用される場合、試料の屈折率は、これらの光源により与えられたこれらの波長において測定されうる。従って、屈折率nd、nF及びnCは、それぞれ、λ=587.56nm(d線)、486.13nm(F線)、656.27nm(C線)において測定されうる。アッベ数(587.56nm波長における黄色のフラウンホーハーd線に関する)は、Vd=(nd−1)/(nF−nC)を使用して算出されうる。F線及びC線に関する他のアッベ数は、同様に取得されうる。また、緑色の水銀e線(λ=546.073nm)に関するアッベ数は、e線(546.07nm)、F’線(479.99nm)及びC’線(643.85nm)を含むVe=(ne−1)/(nF’−nC’)を使用して算出されうる。従って、所定の試料の材料のアッベ数は、式(4)を使用してd線波長(587.56nm)、F線波長(486.13nm)及びC線波長(656.27nm)に関するそのような材料の屈折率を算出することによって決定されうる。緑色の水銀e線波長(546.073nm)に関する屈折率及びアッベ数の他の定義に対して同様の計算を実行できる。
<例示的な方法>
次に、図7のフローチャートを参照して、上述の装置100の構成のいずれかを使用して測定を実行する方法を説明する。図7の処理ステップは、解析器115及び/又は処理デバイス120(図1に示された)により実行されうる。従って、測定処理を開始するために、最初に装置の電源が投入される。装置の電源を投入することは、例えば、所定の1つ又は複数の波長の光源を起動することと、試料又はオブジェクトを干渉計110の信号アームに配置することとを含んでもよい。次に、ステップS102において、試料を干渉計110の光学系と位置合わせするように位置合わせルーチンが実行される。例えば、検出器D1及びD2の各々が光源10から信号を受信できることを保証するのが望ましいだろう。位置合わせルーチンを実行するために、例えば処理デバイス120のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)又はユーザ入力ユニット(例えば、マウス)を介して位置合わせコマンドを入力してもよい。
<例示的な方法>
次に、図7のフローチャートを参照して、上述の装置100の構成のいずれかを使用して測定を実行する方法を説明する。図7の処理ステップは、解析器115及び/又は処理デバイス120(図1に示された)により実行されうる。従って、測定処理を開始するために、最初に装置の電源が投入される。装置の電源を投入することは、例えば、所定の1つ又は複数の波長の光源を起動することと、試料又はオブジェクトを干渉計110の信号アームに配置することとを含んでもよい。次に、ステップS102において、試料を干渉計110の光学系と位置合わせするように位置合わせルーチンが実行される。例えば、検出器D1及びD2の各々が光源10から信号を受信できることを保証するのが望ましいだろう。位置合わせルーチンを実行するために、例えば処理デバイス120のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)又はユーザ入力ユニット(例えば、マウス)を介して位置合わせコマンドを入力してもよい。
ステップS104において、依然としてGUI又はユーザ入力ユニットを介して相互作用しながら、各測定に対して試料が移動される距離Lを入力する。尚、上述したように、試料が距離Lだけ移動される間、第1の縞の数及び第2の縞の数は繰り返し取得される。従って、高い正確度を保証し且つ不確実性を最小限にするために、試料は、好ましくは相対的に短い距離Lの単位で進められる。
ステップS106において、装置100が位置合わせされ且つ必要なパラメータが全て入力されると、マイクロメータステップモータ又は1つ又は複数の入射ビームに対してオブジェクトの位置を変更するあらゆるデバイス等の移動手段を起動することにより、ステップS106〜S114を含む測定ルーチンを開始する。すなわち、ステップS106において、試料又はオブジェクトは移動中に設定される。オブジェクトが移動される間、光路差(すなわち、位相遅延)は、第2のビームB2に対して第1のビームB1に導入され、第3のビームB3に対して第4のビームB4に導入される。
第1のビームB1及び第4のビームB4の各々に導入された光路差により、第1の縞及び第2の縞は、それぞれ、検出器D1及び検出器D2において検出される。その結果、ステップS108において、処理デバイス120は、解析器115を介して第1の縞の数(#)及び第2の縞の数(#’)を取得する。計算を容易にするために、幾つかの縞の整数の数において縞のカウントを停止することが好ましいだろう。しかし、正確度のために、図11を参照して以下に更に詳細に説明するように、整数カウントを超えた少なくとも1つの小数により縞のカウントを停止するほうが有利だろう。ステップS110において、取得された第1の縞の数及び第2の縞の数が格納される。現在のデータ処理デバイスの処理速度が与えられたとし且つ式(4)の簡潔性のために、ステップS112において、処理デバイス120は、試料の屈折率を迅速に算出し、且つ処理デバイス120の表示ユニット等に算出結果を連続して表示してもよいことが完全に実現可能である。その後、ステップS114に進み、ユーザ等により停止入力(S114においてYES)が入力されない限り又は試料20の所定の長さが距離Lの単位で移動されるまで自動的にステップS106に戻る(S114においてNO)。ここで、ステップS112とS114とが入れ替え可能であり、測定ルーチンの完了後に屈折率が算出が行われうる。所定の試料のアッベ数を算出するために、図7のフロー処理は、式(4)を使用して種々の波長において試料の屈折率を測定するのに必要であるために繰り返されうる。例えば、d線波長、F線波長及びC線波長の各々における試料の屈折率を決定するため、所定の試料の材料の屈折率が、式(4)を使用してd線波長(587.56nm)、F線波長(486.13nm)及びC線波長(656.27nm)に関する所定の試料の材料の屈折率を算出することにより決定されうる。その後、アッベ数(587.56nm波長における黄色のフラウンホーハーd線に関する)がVd=(nd−1)/(nF−nC)で算出され、F線及びC線に関する他のアッベ数が同様に取得されうる。
<実験データ>
次に、図8〜図11を参照して、測定結果の簡単な説明を提示する。最初に、装置100の構成のいずれか及び測定方法は、固体試料又はコンテナ中の液体試料に適用されうる。以下の実験データを取得するために、くさび形形状のコンテナ中の液体試料が使用されている。
<実験データ>
次に、図8〜図11を参照して、測定結果の簡単な説明を提示する。最初に、装置100の構成のいずれか及び測定方法は、固体試料又はコンテナ中の液体試料に適用されうる。以下の実験データを取得するために、くさび形形状のコンテナ中の液体試料が使用されている。
図8は、第1の縞の数(#)及び第2の縞の数(#’)を取得する2つの同時測定の実験結果を含むグラフを示す。図8において、横軸は縞の数(データ点で示された)を示し、縦軸は、解析器115において観察されたような縞の強度(又は高さ)を任意の単位で示す。ボトム信号は、検出器D1により検出された縞(すなわち、第1の縞の数810)を示す。トップ信号は、検出器D2により検出された縞(すなわち、第2の縞の数820)を示す。図8に示されるように、双方の測定は、並行して行われ、同時に試料の同一の領域を精査している。液体(この場合では脱イオン(DI)水)の屈折率は、式(4)を使用して算出されている。測定の結果を図9の表に作表する。
図9は、第1の縞の数及び第2の縞の数、並びに第1の縞及び第2の縞の数に基づいて算出された屈折率を含む作表された例示的な測定結果を示す。特に、第1の縞の数(#)及び第2の縞の数(#’)は、第1の光源(例えば、632nmにおいて発光する第1のHeNeレーザ)によりDI水を含む透明なセルを照明することで取得された。同一の試料は、第2の光源(例えば、543nmにおいて発光する第2のHeNeレーザ)により照明された。双方の例において、透明な液晶セルが約1mmだけ200μmの単位で並進された間、縞が取得された。結果として得られる平均絶対屈折率は、632nmの第1の波長において1.32832であり、543の第2の波長において1.33114である。これらの値は、商業用DI水に対する約1.333の標準的な屈折率値と適切に比較される。波長、単位及び並進長を示す特定のデータを上述したが、それは厳密な移動量又は単位を認識するために不可欠ではない。カウントされた縞の数を単に増やすだけで(図11を参照して以下の説明を参照されたい)、第1の縞及び第2の縞の高精度なカウントは益々正確な結果を与える。
図10A〜図10Cは、第1の縞の数810及び第2の縞の数820を取得する2つの同時測定に対応する時系列のグラフを示す。原則的に、それぞれ図10A〜図10Cに示された3つの部分の各々は、式(4)を使用して試料の屈折率nsを算出するために使用されうる。従って、試料の屈折率nsが均一である場合、第1の縞の数と第2の縞の数との比は一定であるべきである。この事実は、試料移動の速度又は量に依存しない。従って、測定された結果は、非常にロバスト性があり、試料並進の単位又は量に依存しない。
測定された結果は、試料移動の量に関係なく一定であるべきだが、カウントされた縞の数を増加し且つ/あるいは第1の縞及び第2の縞の数に対するデータのいくつかの集合を平均化することにより、測定の正確度を直線的に向上できる。これは、縞の数をカウントする不確実性が1より小さいためであり、縞の数は試料並進の量に比例する。図11は、本発明に係る屈折率測定の方法及び装置により得られた実験結果の例示的な概要を示す。図11に作表されたように、第1の縞の数がそれぞれ100及び1000にカウントされる場合、5つのラン(ラン1〜5)は、「平均的」且つ標準的な偏差(シグマ)を取得するように平均化されている。
図11から理解できるように、第1の縞の数#が100から1000に増加される(例えば、10倍長く試料を並進することで)場合、測定の不確実性(シグマによって特徴つけられる)は、約10倍だけ減少される(0.0004から0.00005)。また、縞の数が小数点第1位までカウントされる場合、測定の正確度を更に向上できることが更に証明される。すなわち、第2の縞の数820(図8を参照)が第1の縞の数810に対する位相差を考慮してカウントされる場合、第2の縞の数は、小数点第1位以降までカウントされる。このように、図11に示されるように、第2の縞の数#’が小数点第1位までカウントされる場合、1/5の向上(すなわち、シグマは0.00005から0000.1に減少される)が明示される。換言すると、測定の不確実性を示すシグマは、カウントされたより多くの数の縞により向上される。これは、試料をより長い距離で移動するかあるいはより大きなくさび角を含む試料を有することで実現されうる。従って、測定の正確度の向上は根本的に制限されない。すなわち、カウントされた縞の数を増加することにより、測定の正確度を非常に高くできる。特に、縞を小数点第1位までカウントすることにより、シグマを更に向上できる。
上述の詳細な説明及び例示的な実験結果から、開示された技術の簡潔性が現在理論において提案されている他の技術又は市場において市販されている他の技術に比べていくつかの顕著な利点を提示することは、当業者には明らかとなるだろう。本明細書において開示された方法及び装置により、開示された技術が「参照のない」手法を使用するために、正確かつ容易に絶対屈折率を測定できるという利点がある。また、カウント数(すなわち、カウントされた縞の数)を単に増やすだけで縞の第1の数#及び縞の第2の数#’を取得する並行測定を向上できるため、開示された技術の正確度は非常に高いだろう。測定の正確度に影響を及ぼす可能性のある唯一の測定の不確実性は、主に第1の縞及び第2の縞の数をカウントすることにおける不確実性から派生する。試料においてより大きな試料サイズ又はより大きなくさび角を使用することで容易に実現可能なより多くの縞をカウントすることにより、この不確実性を最小限にできる。縞が可視である限り、検出器に対して厳しい信号対雑音(S/N)の要求はない。既知の従来の技術とは異なり、解決及び処理される必要のある複雑な式又は非常に長いアルゴリズムもない。例えば、ある特定の従来の技術では、試料の屈折率を抽出(推定)するために(シミュレートされた結果と測定された結果との間の)フィッティングが実行されるため、縞の形状は重要である。他の技術では、「ピークとバレー」の高さを正確に測定できる場合にのみコントラスト比が測定されうる。2つの測定が並行して且つ同一の条件下で実行される場合にシミュレートされた結果と測定された結果とを比較する必要はないため、本発明の技術は、これらの双方の制約を克服する。また、縞を正確にカウントできる限り、高い信号対雑音比又はコントラスト比は必要ない。また、縞をカウントすることで発生しうるあらゆる不確実性又は不正確度は、カウントを増加することで最小限にされる。これらに加え、光源が適切な波長を含む多数のレーザから構成される場合、アッベ数も正確に測定できる。
<変更>
上述の実施形態及び例示的な実験データは、くさび形状の試料が測定されているという仮定を前提としている。しかし、本発明の範囲は、薄膜又は流れる液体等の試料の他の形状にも適用できる。特に、上述したように、屈折率を測定する唯一の制約が第1の縞及び第2の縞を正確にカウントすることであるため、試料がくさび形状でない場合でもそのような縞を形成できる。例えば、表面上で微細な形態学的変形例さえ有する並列な試料は、上述したように第1の縞及び第2の縞を非常に適切に生成してもよい。従って、上述の実施形態は、屈折率及びアッベ数を測定することだけではなく、形態学的変形例及び試料の厚さにも適用可能であることが完全に実現されうる。
<変更>
上述の実施形態及び例示的な実験データは、くさび形状の試料が測定されているという仮定を前提としている。しかし、本発明の範囲は、薄膜又は流れる液体等の試料の他の形状にも適用できる。特に、上述したように、屈折率を測定する唯一の制約が第1の縞及び第2の縞を正確にカウントすることであるため、試料がくさび形状でない場合でもそのような縞を形成できる。例えば、表面上で微細な形態学的変形例さえ有する並列な試料は、上述したように第1の縞及び第2の縞を非常に適切に生成してもよい。従って、上述の実施形態は、屈折率及びアッベ数を測定することだけではなく、形態学的変形例及び試料の厚さにも適用可能であることが完全に実現されうる。
本明細書で説明された例の範囲内において多くの変形例が可能であることは、当業者により理解されるだろう。従って、特定の実施形態を参照して本発明の特徴を説明したが、以下の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、構造的な変更及び機能的な変更が行われてもよいことが理解されるだろう。
Claims (25)
- 所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する方法であって、
前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記オブジェクトに入射する光のビームに対し、前記オブジェクトを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる工程と、
光源より出射され前記オブジェクトを透過した光の第1のビームと前記オブジェクトを透過しない光の第2のビームとの干渉によって形成された第1の干渉パターンにおいて、前記オブジェクトの移動によって生成された第1の縞の数を取得する工程と、
前記光源より出射され前記オブジェクトの第1の表面から反射された光の第3のビームと、前記オブジェクトを透過し且つ前記オブジェクトの第2の表面から反射された光の第4のビームとの干渉によって形成された第2の干渉パターンにおいて、前記オブジェクトの移動によって生成された第2の縞の数を取得する工程と、
前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する工程と、
を含み、
前記オブジェクトが移動している状態で前記第1の縞の数および前記第2の縞の数が取得されるように、前記第1の縞の数を取得する工程および前記第2の縞の数を取得する工程を前記オブジェクトを移動させる工程の間に行うことを特徴とする方法。 - 前記算出する工程は、前記第2の縞の数を前記第2の縞の数から前記第1の縞の数を引いた差で割った比率を得ることを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記オブジェクトは、くさび形状を有する固体、または、くさび状コンテナ内に収容された液体である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記第1の表面は、前記オブジェクトの前記第2の表面に対して平行でなく、
前記オブジェクトにおける前記第1の表面と前記第2の表面との間の距離は、前記オブジェクトの所定の長さに沿って変化する、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 前記長さ方向は、前記第1のビームおよび前記第3のビームの少なくとも一方に垂直な方向であることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法。
- 所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する方法であって、
第1の光路を有する光の第1のビームと、前記第1の光路と異なる第2の光路を有する光の第2のビームとを生成する工程と、
前記第1の光路または前記第2の光路の一部が前記オブジェクトを通過するように、前記第1の光路および前記第2の光路のうち一方の中に前記オブジェクトを配置する工程と、
第1の干渉パターンを形成するように前記第1のビームと前記第2のビームとを合成する工程と、
光の第3のビームと光の第4のビームとを生成する工程と、
第3の光路を形成するように前記オブジェクトの第1の表面から前記第3のビームを反射させる工程と、
第4の光路を形成するように前記第4のビームに前記オブジェクトを透過させ且つ前記オブジェクトの第2の表面から前記第4のビームを反射させる工程と、
第2の干渉パターンを形成するように前記第3のビームと前記第4のビームとを合成する工程と、
前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記オブジェクトに入射する光のビームに対し、前記オブジェクトを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる工程と、
前記第1の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第1の縞の数と、前記第2の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第2の縞の数とをカウントする工程と、
前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する工程と、
を含むことを特徴とする方法。 - 前記オブジェクトを通過する前記第1の光路または前記第2の光路の一部は、前記第1のビームおよび前記第2のビームのうち対応する一方が前記オブジェクトを通過する距離に略等しい、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 前記第4のビームは、前記第1のビームおよび前記第2のビームのうち前記一方が前記オブジェクトを通過する距離に略等しい距離だけ前記オブジェクトを通過する、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記オブジェクトを移動させる工程では、前記第1の縞の数および前記第2の縞の数をカウントしている間に、前記第1のビームおよび前記第2のビームのうち前記一方が前記オブジェクトを通過する距離を変更するように前記オブジェクトを移動させる、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 前記オブジェクトを移動させる工程では、前記オブジェクトを通過する前記第1の光路または前記第2の光路の一部の長さを変更する、または前記第1の縞の数および前記第2の縞の数をカウントしている間に前記第4のビームが前記オブジェクトを通過する距離を変更するように前記オブジェクトを移動させる、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とをカウントする工程は、前記オブジェクトを移動させる工程と同時に行われる、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する装置であって、
第1の光路を有する第1のビームと、前記第1の光路と異なる第2の光路を有する第2のビームと、第3のビームと、第4のビームとを形成する光を生成する光源と、
前記第1の光路または前記第2の光路の一部が前記オブジェクトを透過するように前記第1の光路および前記第2の光路のうち一方の中で前記オブジェクトを保持するオブジェクトホルダと、
第1の干渉パターンを形成するように前記第1のビームと前記第2のビームとを合成する第1の光コンバイナと、
第2の干渉パターンを形成するように前記第3のビームと前記第4のビームとを合成する第2の光コンバイナと、
前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記オブジェクトに入射する光のビームに対し、前記オブジェクトホルダを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる移動手段と、
前記第1の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第1の縞の数と、前記第2の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第2の縞の数とをカウントする縞カウンタと、
前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する算出デバイスと、
を含み、
前記第2の光コンバイナは、前記第3のビームが前記オブジェクトを透過せずに前記オブジェクトの第1の表面から反射された後、且つ第4のビームが前記オブジェクトを透過して前記オブジェクトの第2の表面から反射された後に前記第3のビームおよび前記第4のビームを合成する、ことを特徴とする装置。 - 前記移動手段は、前記長さ方向に所定距離だけ前記オブジェクトを移動し、
前記縞カウンタは、前記オブジェクトが前記移動手段によって移動している状態で前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とをカウントする、ことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の装置。 - 前記長さ方向は、前記第1のビームと直交する方向であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の装置。
- 第1の検出器と第2の検出器とを更に含み、
前記第1の検出器は、前記オブジェクトが移動している状態で前記第2検出器が前記第2の干渉パターンを検出するときと略同時に前記第1の干渉パターンを検出する、ことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の装置。 - 前記光源は複数の光源を含み、光源の各々は異なる波長を有する、ことを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項に記載の装置。
- 所定の長さを有し且つ長さ方向に沿って厚さが異なるオブジェクトの一部において光のビームを透過させて、前記オブジェクトの屈折率を測定する装置であって、
前記オブジェクトを保持するオブジェクトホルダと、
前記オブジェクトホルダを移動させる移動手段と、
前記オブジェクトを透過する光の第1のビームと前記オブジェクトを透過しない光の第2のビームとの干渉によって形成された第1の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第1の縞の数と、前記オブジェクトの第1の表面から反射された光の第3のビームと前記オブジェクトを透過し且つ前記オブジェクトの第2の表面から反射された光の第4のビームとの干渉によって形成された第2の干渉パターンにおいて前記オブジェクトの移動により生成された第2の縞の数とを取得する取得部と、
前記第1の縞の数と前記第2の縞の数とに基づいて前記オブジェクトの前記屈折率を算出する算出部と、
を含み、
前記オブジェクトホルダは、前記第1のビームおよび前記第3のビームの光路の中でオブジェクトを保持し、
前記移動手段は、前記オブジェクトにおいて光のビームが透過する距離が変わるように、前記前記第1のビームおよび前記第3のビームに対して、前記オブジェクトを前記長さ方向に沿って相対的に移動させる、ことを特徴とする装置。 - n s が前記オブジェクトの屈折率、n e が前記オブジェクトが置かれた環境の屈折率、λが用いられる前記光の波長、Δxが1つの縞を生成する前記オブジェクトにおける厚さの変化であるとき、前記第1の縞の数は(ns -ne)* Δx *2/λの式によって定義され、前記第2の縞の数はns* Δx *2/λの式によって定義される、ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
- 前記第1の縞の数は、前記オブジェクトを透過した光の前記第1のビームが前記オブジェクト上で位置を変化する間に得られ、
前記第2の縞の数は、前記オブジェクトを透過し且つ前記オブジェクトの前記第2の表面から反射された光の前記第4のビームが前記オブジェクト上で位置を変化する間に得られる、ことを特長とする請求項23又は24に記載の装置。
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