JP5696970B1 - 管材取付サドル - Google Patents

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Abstract

【課題】振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が経年変化しないこと。【解決手段】ベース部材20の平面部21にコ字状の中央を位置し、基準軸25を中心として水平方向に回動自在及びそれを固定自在な2個の弧状の貫通孔23を形成する。また、平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22は、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直動自在及び回動自在及び固定自在に配設される1対の軸受部32となっている。1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30を形成し、1対の軸受部32の間の管受部31によって円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周の曲率で内面を取り巻くようにし、管材保持部材40と共同して管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き両者を一体化する。【選択図】図2

Description

この発明は、水道の上水管、下水管、雨水の排水管等の液体流通管を施工する場合、または、橋架橋等に設ける橋梁用配管を施工する場合、内部に電力線、ケーブル等を埋設する電力用配管として施工する場合、内部に光ケーブル等を埋設する通信ケーブル用配管として施工する場合等に使用されるもので、例えば、橋梁に管材を直接配設する場合の管材取付サドル、地中のコンクリート基盤にボルトで取り付ける管材取付サドル等として使用されるものである。特に、円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む管材を取付ける管材取付サドルに関するものである。円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む管材の用途を特定するものではない。
従来からあるサドルは、管材を下に開で、Ω状のサドルの全体形状を成し、そのサドルを逆U字状に嵌合させて、サドルの両足にある取付孔に木ねじ等をねじ込んで取付けていた。このΩ状のサドルによる管材の取付は、管材のサイズに合わせたサドルが準備されていて、壁面または天井面等に取付けられていた。
このサドルの基本形態を改良した先行技術として特許文献1の技術がある。
特許文献1の発明は、構築面上に配線・配管材を固定するための、配線・配管材固定具である。この配線・配管材固定具は、前記構築面に接着固定される基体と、その基体とは分離別体であって、前記配線・配管材を保持する保持部を有して前記基体に取り付けられる固定具本体とを備える。ここで、前記保持部は、前記配線・配管材の外形に対応した形状を備え、前記固定具本体は、その保持部の形状を維持する剛性を有する。前記基体は、前記固定具本体が取り付けられる取付部と、前記構築面に接着材により貼り付けられる貼付部とを有する。そして、前記貼付部は、湾曲可能に形成されている。
この配線・配管材固定具によると、構築面へは、基体が接着材により固定され、釘打ちの場合とは異なり構築面が損傷することがない。そして、配線・配管材固定具は、この基体と、配線・配管材を保持する保持部を有する固定具本体とに分離されている。このため、配線・配管材を構築面上に固定するにあたって、基体の貼付部を構築面に接着材により貼り付け、その接着材が固化後、固定具本体を、その保持部で配線・配管材を保持するように、基体の取付部に取り付けることができる。こうして、接着材が固化した後に、固定具本体を、保持部で配線・配管材を保持するように、基体に取り付けることで、基体の貼付部は、保持部が配線・配管材の長手形状のくせで押されたりしても、構築面に対してずれることがない。しかも、基体の貼付部は、湾曲可能に形成されているため、構築面が湾曲する場合であっても、貼付部を、構築面の湾曲に合わせて湾曲させ貼り付けることで、基体を、構築面に強固に固定することができる。
特許文献1の配線・配管材固定具は、構築面に接着固定される基体と、基体に取付けられる固定具本体とを備え、基体は固定具本体が取付けられる取付部と、構築面に接着材により貼り付けられる貼付部とを有し、しかも、この貼付部は湾曲可能に形成され、そして、固定具本体は配線・配管材を保持する保持部を有するから、この固定具本体は、その保持部の形状を維持する剛性を有し、配線・配管材を構築面上に容易かつ確実に固定することができる。
特開2012−102863
ところが、管材が直径10cmよりも太くなると、例えば、水道管等の塩化ビニル管であると、道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わると、固定具本体にそれが伝わり、固定具本体と管材との間にその振動エネルギが伝わり固定手段が破損する可能性がある。また、管材内の流体が流れたり遮断されたり、圧力脈動が生ずると、その水撃作用のため大きな圧力が管材に加わり、管材を固定する位置にも大きな外力が加わり、管材またはそれを固定する固定手段が破損する可能性がある。
また、管材を固定する固定手段によって大径の管材を固定するとき、無理な位置で固着すると、車両の振動、水撃作用の際または外気温の変動で固定手段にストレスが入り、管材または固定手段が破損する可能性もある。そして、長さ方向に直角に切断した開口が水平方向と垂直方向とが異なる楕円管、長さ方向に直角に切断した開口が卵形のシルエットラインと同様の卵形状の異径管を取付ける場合には安定した取付けが不可能であった。
一般に、特定の直線状態に設定する場合は問題ないが管路を屈曲させて施工する場合には、角度を調節することが困難である。そこで、足部の裏側にスペーサを噛ませて角度調節を行うのが一般的である。
しかし、足部の裏側にスペーサを噛ませて角度調節した管材取付サドルは、取付けた道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わると、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によって、位置の移動が生じる場合がある。
そこで、本願発明は、上記問題点を解消すべく取付けた道路、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が経年変化しない管材取付サドルの提供を課題とするものである。
請求項1の発明にかかる管材取付サドルは、ベース部材として、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び固定自在な弧状の貫通孔を形成した平面部並びに前記平面部の両端から垂直方向に起立した1対の起立部を有する。また、管材受部材は、前記ベース部材の前記1対の起立部の自由端側で垂直上下動及び垂直方向の回動自在及びそれらの状態を固定自在に配設される1対の軸受部及び前記1対の軸受部の間で円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周の曲率で内面を取り巻くように形成した管受部を有するM字状を呈している。そして、管材保持部材として前記管材の外周を前記管材受部材の残部の周囲を取り巻いたものである。
ここで、上記ベース部材は、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平方向に変位自在及び固定自在な弧状の貫通孔を形成した平面部と、前記平面部の両端から起立した1対の垂直方向の起立部を有するものである。
また、上記管材受部材は、前記ベース部材の前記1対の起立部の自由端側で垂直上下動及び垂直方向に回動自在及び固定自在に配設される1対の軸受部及び前記1対の軸受部の間の位置で円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周の曲率で内面を取り巻くように形成し、それらの前記1対の軸受部と前記管受部は略M字状としたものである。
そして、上記管材保持部材は、前記管材の外周を前記管材受部材の残部の周囲を取り巻き一体化したものである。金属板または金属帯、合成樹脂等とすることができる。
請求項2の発明にかかる管材取付サドルの前記管材保持部材は、各1枚物の金属材料を曲げて同一形状の2部品を構成してなるものである。
ここで、上記管材保持部材は、各1枚物の金属材料を曲げて、必要に応じて打ち抜き、同一形状の2部品を構成してなるものである。上記管材保持部材は、管材を上下または左右から保持するものである。
請求項3の発明にかかる管材取付サドルの前記管材受部材には、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部を有し、前記T字状の切欠き部と係合するT字状の突出部を前記管材保持部材の先端に設け、前記管材の外周を前記管材受部材及び前記管材受部材の残部の周囲を前記管材保持部材で取り巻き、前記管材を把持するものである。
ここで、前記管材受部材は、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部と係合する前記管材保持部材の先端のT字状の突出部と係合させ、前記円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周を取り巻き、前記管材保持部材を前記管材受部材とで把持するものである。
請求項4の発明にかかる管材取付サドルの前記ベース部材と前記管材受部材と前記管材保持部材は、全体を鉄板材の打ち抜き、曲げによって形成し、溶接個所のないことを特徴とするものである。
ここで、管材取付サドルは、前記ベース部材と前記管材受部材と前記管材保持部材は、全体を鉄板材の打ち抜き及び/または曲げによって形成し、溶接、鋳込み等により機械的強度が計算しやすい条件として生産するものである。
請求項1の発明は、ベース部材の平面部にコ字状の中央を位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平方向に変位自在及びそれらの固定自在な弧状の貫通孔を形成する。また、前記平面部の両端から起立した1対の垂直方向の起立部は、前記ベース部材の前記1対の起立部の自由端側で垂直上下動自在及び垂直方向に回動自在及びそれらの状態を固定自在に配設される1対の軸受部となっている。前記1対の軸受部と前記管受部は略M字状の管材受部材を形成し、前記1対の軸受部の間の前記管受部によって円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周の曲率で内面を取り巻くようにし、管材保持部材と共同して前記管材の外周を前記管材受部材の残部の周囲を取り巻き、前記管材を保持するものである。
したがって、ベース部材の平面部は、特定位置を中心として弧状の貫通孔の範囲内で、水平に回動自在及び水平方向に変位自在及びそれらの状態を固定自在となる。また、前記ベース部材の前記1対の起立部の自由端側で垂直上下動自在及び垂直方向の回動自在及びそれらの固定自在に配設される1対の軸受部は、前記平面部の両端から起立した1対の起立部と接続されているから、1対の軸受部及び管受部の略M字状の管材保持部材が水平方向及び垂直方向に回動及び上下動及び上下に回動角度を変化させることができ、その状態を固着することができる。したがって、前記管材受部材及び前記管材保持部材は3次元的に保持する状態を変化させることができる。また、このとき、例えば、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が安定しており、歪を有した状態で経年変化しない管材取付サドルを取付けているので、無理のない取付け状態となる。
請求項2の発明の管材取付サドルの前記ベース部材の前記管材保持部材は、各1枚物の金属材料を曲げて同一形状の2部品を構成してなるものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、金型の数が少なくてもよく、製造コストを低減できる。
請求項3の発明の管材取付サドルの前記ベース部材の前記管材受部材は、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部を有し、前記T字状の切欠き部と係合するT字状の突出部を前記管材保持部材の先端に設け、前記管材の外周を前記管材受部材及び前記管材受部材の残部の周囲を前記管材保持部材で取り巻き、前記管材を把持するものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果を加えて、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部と係合する前記管材保持部材の先端のT字状の突出部と係合させ、前記円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周を取り巻いたものであるから、加工性に富み、単純な形状で確かな係合により、安定した把持状態が得られる。
請求項4の発明の管材取付サドルの前記ベース部材と前記管材受部材と前記管材保持部材とは、全体を鉄板材の打ち抜き、曲げによって形成し、溶接個所のないものであるから、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の効果に加えて、機械的強度がわかり易く、仕上げ部品に狂いがない。
図1は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの全体施工事例を示す概略断面図である。 図2は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの施工例の要部斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの全体斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの垂直切断面から見た正面図である。 図5は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの右側面図である。 図6は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの締付具の上下変位動作を示すの事例の斜視図である。 図7は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの締付具の左右変位動作を示すの事例の斜視図である。 図8は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの締付具の水平回動変位動作及び垂直回動変位動作を示すの事例の斜視図である。 図9は本発明の実施の形態1にかかる管材取付サドルの締付具の部品展開の斜視図である。 図10は本発明の実施の形態2にかかる卵形管の管材取付サドルの全体施工事例を示す概略断面図である。 図11は本発明の実施の形態3にかかる四角形管の管材取付サドルの全体施工事例を示す概略断面図である。 図12は本発明の実施の形態4にかかる管材取付サドルの全体斜視図である。 図13は本発明の実施の形態4にかかる管材取付サドルの垂直切断面から見た正面図である。 図14は本発明の実施の形態4にかかる管材取付サドルの右側面図である。 図15は本発明の実施の形態4にかかる管材取付サドルの部品展開の斜視図である。 図16は本発明の実施の形態にかかる管材取付サドルの管材受部材及び管材保持部材の対応を示す参考図である。 図17は本発明の実施の形態にかかる管材取付サドルの管材受部材及び管材保持部材の対応を示す他の参考図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる管材取付サドル100について、図面を参照しながら説明する。
なお、実施の形態において、同一記号及び同一符号は、実施の形態の同一または相当する機能部分を意味し、実施の形態相互との同一記号及び同一符号は、それら実施の形態に共通する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する場合がある。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態の管材取付サドル100について、図1乃至図9を用いて説明する。
橋梁は、図1に示すように、主桁6に支持されたコンクリート製の橋版5が配設され、そのコンクリート製の橋版5の上にはアスファルト等の舗装7がされている。その橋の両側には高欄3が立ち上がっている。本実施の形態においては、舗装7の下から排水する垂直排水パイプ4を介して図2に示す塩化ビニールの管材200に流れるように構成されている。
塩化ビニールの管材200としては、図示しないチーズによって垂直排水パイプ4と接続されている。また、塩化ビニールの管材200相互も所定の長さになるようにソケット200Aによって接続されている。主桁6には、アーム8が配設されていて、そのアーム8には、補助継手部材10が接続自在になっている。
アーム8に対する補助継手部材10の接続は、平板11の中央に断面T字状になるように垂直板12を一体に接合している。勿論、これをT型鋼またはL型鋼、H型鋼とすることもできる。その垂直板12の自由端には、機械的強度に影響が殆どない軽量化を目的とする隅落とし13が形成されている。そして、ボルト止め孔14はアーム8に対して補助継手部材10を一体に接続するもので、ボルト止め孔14を省略して、アーム8に直接溶接またはボルトナット、リベットで止めてもよい。
また、平板11には、図9に示すように、その長さ方向に並行する同じ長さの長孔15及び長孔17を穿設している。長孔15及び長孔17はボルト24が挿通される穴であり、ワッシャ、スプリングワッシャを介してナット24aとの間で締め付けられる。但し、長孔のセンターガイド16は、ベース部材20の平面部21の裏面に突出した円柱状の軸を移動する基準位置となる基準軸25である。この基準軸25を回転中心としてベース部材20が回動する。
特定位置を基準軸25の回動中心として回動自在であり、また、その状態位地で固着する2個の弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20は、具体的には、平板11に重なって回動及び/または並行に摺動する平面部21を有している。平面部21の中心位置には、下方向に突出した基準軸25を有し、その基準軸25を中心に2ヵ所に貫通孔23からなる円弧が形成されている。この貫通孔23は、ボルト24、ナット24aが挿通自在で必要数のワッシャ及びスプリングワッシャで締付け自在になっている。基準軸25は溶接でもよいし、プレスにより、所定の突起を形成してもよい。基準軸25が長孔のセンターガイド16から離脱することなく移動できればよい。
ベース部材20の両側から1対の起立部22が立ち上がっており、1対の起立部22の自由端側には円形の貫通孔26にボルト27が挿通させられ、必要数のワッシャ及びスプリングワッシャを用いてナット28で締め付けられる。円形の貫通孔26は上下方向の長孔とすることも、相手材と共に長孔とすることもできるが、本実施の形態では、相手材のみを長孔33としている。また、上下方向の長孔は必ずしも垂直に限定されないが、施工性からみると基準点が移動しない垂直に形成するのが望ましい。
管材受部材30は、ベース部材20の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在にボルト27及びナット28で軸支されている。1対の軸受部32及び前記1対の軸受部32の間で円管からなる管材200の外周の曲率で形成した管材受部材30から構成している。
詳しくは、1対の軸受部32は長方形状の板状部材を両端の端部34,35を変形させることなく、そこから1対の長孔33を打ち抜き、その間を円管からなる管材200の外周に形成すると共に、そこから、1対の軸受部32を打ち抜き、そして、1対の軸受部32は並行に形成する。管材受部材30の管受部31は、1対の打ち抜かれた空間32aが形成される。勿論、管材受部材30の管受部31は溶接によって接合することもできる。
また、長方形状の板状部材を両端の端部41,42を変形させることなく、その間を円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材200の外周に形成する管覆部43からなる管材保持部材40は、管材受部材30の前記1対の軸受部32を設けていない管受部31及びその端部34,35の円形の貫通孔37に挿通したボルト45及びナット46によって締め付けられると、円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管の外周を締め付けることができる。
この構成は、ベース部材20の1対の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直方向回動自在及びそれらが固定自在に配設される1対の軸受部32及びその1対の軸受部32の間で円管からなる管材200の外周の曲率で内面を取り巻くように形成した管受部31を有する略M字状の管材受部材30と、管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き、管材200を把持する管材保持部材40と捉えることができる。
このように、本実施の形態の管材取付サドル100は、コ字状の中央に位置し、特定位置、即ち、基準軸25を中心として水平方向に回動自在及びそれらの状態で固定自在な弧状の2個の貫通孔を形成した平面部21並びに平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22を有するベース部材20と、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在及びそれらの状態で固定自在に配設される1対の軸受部32及び1対の軸受部32の間で円管からなる管材200の外周の曲率で内面を取り巻くように形成し、1対の軸受部32と管受部31からなる略M字状の管材受部材30と、前記管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻く管材保持部材40とを具備するものである。
即ち、ベース部材20の平面部21にコ字状の中央を位置し、特定位置の基準軸25を中心として水平方向に回動自在及びそれを固定自在な2個の弧状の貫通孔23を形成している。また、平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22は、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直上下動自在及び垂直回動自在及び固定自在に配設される1対の軸受部32となっている。1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30を形成し、1対の軸受部32の間の管受部31によって管材200の外周の曲率で内面を取り巻くようにし、管材保持部材40と共同して管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き、その両端の管材受部材30に一体に連結するものである。
したがって、ベース部材20の平面部21は、特定の基準軸25を中心として2個の弧状の貫通孔23の範囲内で、水平方向に回動自在、移動自在及びそれらの位地で固定自在となる。また、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直に上下動自在及び回動自在及び固定自在に配設される1対の軸受部32は、平面部21の両端から起立した1対の起立部22と接続されているから、1対の軸受部32の略M字状の管材受部材30及び管材保持部材40が回動及び上下動及び上下に角度を変化させることができるし、その状態を固着することもできる。したがって、管材受部材30及び管材保持部材40は3次元的に保持する状態を変化させることができる。
また、このとき、本実施の形態の管材取付サドル100は、3次元的に安定的に保持されているから、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が安定しており、歪を有した状態で経年変化しない管材取付サドルを取付けているので、無理のない取付け状態となる。
[実施の形態2]
図10は卵形管に使用する管材受部材30及び管材保持部材40は3次元的に管材300を保持する状態で、ボルト止め孔14はアーム8に対して補助継手部材10を一体に接続するものである。
また、平板11には、図9に示すように、その長さ方向に平行する同じ長さの長孔15及び長孔17を穿設している。長孔15及び長孔17はボルト24が挿通される穴であり、ナット24aとの間で締め付けられる。但し、長孔のセンターガイド16は、ベース部材20の平面部21の裏面に突出した円柱状の軸を移動する基準位置となる基準軸25である。この基準軸25を回転中心として回動する。
特定位置を基準軸25の回動中心として回動自在に固着する2個の弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20は、具体的には、平板11に重なって水平方向に回動及び/または並行に摺動する平面部21を有している。平面部21の中心位置には、下方向に突出した基準軸25を有し、その基準軸25を中心に2ヵ所に貫通孔23からなる円弧が形成されている。この貫通孔23は、ボルト24、ナット24aが締付け自在になっている。基準軸25は溶接でもよいし、プレスにより、所定の突起を形成してもよい。基準軸25が長孔のセンターガイド16から離脱することなく移動できればよい。
ベース部材20の両側から1対の起立部22が立ち上がっており、1対の起立部22の自由端側には円形の図示しない貫通孔にボルト27が挿通させられ、ナット28で締め付けられている。管材受部材30は、基体本体20の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在にボルト27及びナット28で軸支されている。1対の軸受部32及び前記1対の軸受部32の間で卵形管からなる管材300の外周の曲率で形成した管受部31から構成している。なお、長孔33は上下等調節用である。
詳しくは、1対の軸受部32は長方形状の板状部材を両端の端部34,35を変形させることなく、そこから1対の長孔33を打ち抜き、その間を卵形管の管材300の外周に一致する形状に形成し、そこから、1対の軸受部32を打ち抜き、1対の軸受部32が並行になるように配設する。管材受部材30の管受部31には、1対の打ち抜かれた空間32aが形成される。
また、長方形状の板状部材を両端の端部41,42を変形させることなく、その間を卵形管からなる管材300の外周に形成する管覆部43からなる管材保持部材40は、管材受部材30の管受部31及びその端部34,35の円形の貫通孔37に挿通したボルト45及びナット46によって締め付けられると、卵形管の外周を締め付けることができる。
なお、本実施の形態では、卵形管からなる管材300の頭部が上部が曲率が小さく、下部の曲率が大きくなっている。しかし、本発明を実施する場合に、どちらの曲率を大きくするかは自由に選択可能である。
このように、本実施の形態の管材取付サドル100は、コ字状の中央に位置し、特定位置、即ち、基準軸25を中心として水平方向に回動自在及び固定自在な弧状の2個の貫通孔を形成した平面部21並びに平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22を有するベース部材20と、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在及び固定自在に配設される1対の軸受部32及び1対の軸受部32の間で卵形管からなる管材300の外周の曲率で内面を取り巻くように形成し、両端の端部34,35を接続部として形成した管受部31を有し、1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30と、卵形管からなる管材300の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き、その管材受部材30と一体となって連結して把持する管材保持部材40を具備する。
[実施の形態3]
同様に、図11は四角管に使用する管材取付サドルである。ここでは、図10との相違点を中心に説明する。
特定位置を基準軸25の回動中心として回動自在に固着する2個の弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20は、具体的には、平板11に重なって水平方向に回動及び/または並行に摺動する平面部21を有している。平面部21の中心位置には、下方向に突出した基準軸25を有し、その基準軸25を中心に2ヵ所に貫通孔23からなる円弧が形成されている。この貫通孔23は、ボルト24、ナット24aが締付け自在になっている。基準軸25は溶接でもよいし、プレスにより、所定の突起を形成してもよい。基準軸25が長孔のセンターガイド16から離脱することなく移動できればよい。
ベース部材20の両側から1対の起立部22が立ち上がっており、1対の起立部22の自由端側には円形の図示しない貫通孔にボルト27が挿通させられ、ナット28で締め付けられている。
管材受部材30は、ベース部材20の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在にボルト27及びナット28で軸支されている。1対の軸受部32及び前記1対の軸受部32の間で四角管からなる管材400の外周の曲率で形成した管受部31から構成している。
詳しくは、1対の軸受部32は長方形状の板状部材を両端の端部34,35を変形させることなく、そこから1対の長孔33を打ち抜き、その間を四角管の管材400の外周に一致する形状に形成し、そこから、1対の軸受部32を打ち抜き、1対の軸受部32が並行になるように配設する。管材受部材30の管受部31には、1対の打ち抜かれた空間32aが形成される。
また、長方形状の板状部材を両端の端部41,42を変形させることなく、その間を四角管からなる管材400の外周に形成する管覆部43からなる管材保持部材40は、管材受部材30の管受部31及びその端部34,35の円形の貫通孔37に挿通したボルト45及びナット46によって締め付けられると、管材400の外周を締め付けることができる。
[実施の形態4]
図12乃至図15は円管に使用する管材取付サドルの実施の形態である。
補助継手部材10は、平板11から直角に曲がった垂直板12を一体に接合してなるL型鋼を用いている。その垂直板12の自由端である端部側には、機械的強度の影響が殆どない軽量化を目的とする隅落とし13が形成されている。そして、ボルト止め孔14はアーム8に対して補助継手部材10を一体に接続するものである。
また、平板11には、図15に示すように、その長さ方向に並行する同じ長さの長孔15及び長孔17を穿設している。長孔15及び長孔17はボルト24が挿通される穴であり、ワッシャ、スプリングワッシャを介してナット24aとの間で締め付けられる。但し、長孔のセンターガイド16は、ベース部材20の平面部裏面に突出した円柱状の軸を移動する基準位置となる基準軸25である。この基準軸25を回転中心として回動する。
特定位置を基準軸25の回動中心として回動自在に固着する2個の弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20は、具体的には、平板11に重なって回動及び/または並行に摺動する平面部21を有している。平面部21の中心位置には、下方向に突出した基準軸25を有し、その基準軸25を中心に2ヵ所に貫通孔23からなる円弧が形成されている。この貫通孔23は、ボルト24、ナット24aが挿通自在で必要数のワッシャ及びスプリングワッシャで締付け自在になっている。基準軸25は溶接で形成してもよいし、プレスにより、所定の突起を形成してもよい。基準軸25が長孔のセンターガイド16から離脱することなく移動できればよい。
ベース部材20の両側から1対の起立部22が立ち上がっており、1対の起立部22の自由端側には長円形の貫通孔26Aにボルト27が挿通させられ、必要数のワッシャ及びスプリングワッシャを用いてナット28で締め付けられる。長円形の貫通孔である長孔26Aは上下方向の長孔とするものであるが、相手材と共に長孔とすることもできるが、本実施の形態では、相手材は円穴としている。また、上下方向の長孔は必ずしも垂直に限定されないが、施工性からみると基準点が移動しない垂直に形成するのが望ましい。
管材受部材30は、ベース部材20の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在にボルト27及びナット28で軸支されている。1対の軸受部32及び前記1対の軸受部32の間で円管からなる管材200の外周の曲率で形成した管受部31で管材受部材30を構成している。管材受部材30の両管受部31と1対の軸受部32との境界に形成した下が幅広で上が幅狭なT字状の切欠き部38に嵌合する端部をT字状の突出部52として形成し、管材200の外周を管材受部材30の管受部31と共に巻回する構造となっている。
詳しくは、長方形状の板状部材で下が幅広で上が幅狭なT字状の切欠き部38及び1対の軸受部32の円孔を打ち抜き、次いで、その間を管材200の外周に形成すると共に、1対の軸受部32を折曲している。
また、長方形状の板状部材を両端の端部53を変形させることなく、円孔56を打ち抜き、同時に他端のT字状の突出部52を打ち抜き、その後、その端部53との間を円管からなる管材200の外周に形成する管材保持部材50の管覆部51を形成する。
そして、長方形状の板状部材で下が幅広で上が幅狭なT字状の切欠き部38に対して、T字状の突出部52を係合させ、切欠き部38の幅狭なT字状の部分から突出部52のT字状の幅広な部分を係合させることにより、左右にずれたとしても、上が幅狭なT字状の切欠き部38からT字状の突出部52が離脱しないから、外力によって両者の係合が解かれることがない。
このように、本実施の形態の管材取付サドル100は、コ字状の中央に位置し、特定位置、基準軸25を中心として水平方向に回動自在及びその固定自在な弧状の2個の貫通孔23を形成した平面部21並びに平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22を有するベース部材20と、ベース部材20の1対の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在及びその状態を固定自在に配設される1対の軸受部32及び1対の軸受部32の間で円管からなる管材200の外周の曲率で内面を取り巻くように形成した管受部31を有し、1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30と、管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻く管材保持部材50を具備するものである。
なお、管材保持部材50は、管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻くもので、一端にT字状の突出部52が形成され、他端に端部53が形成されている。
本実施の形態では、ベース部材20の平面部21にコ字状の中央を位置し、特定位置の基準軸25を中心として水平方向に回動自在及びそれを固定自在な2個の弧状の貫通孔23を形成する。また、平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22は、ベース部材20の1対の起立部22の自由端側で垂直上下動自在及び垂直回動自在及びそれらの状態で固定自在に配設される1対の軸受部32となっている。1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30を形成し、1対の軸受部32の間の管受部31によって円管からなる管材200の外周の曲率で内面を取り巻くようにし、管材保持部材50と共同して管材200の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き、その両端をボルト54及びナット55で締め付けた管材保持部材50で把持するものである。
したがって、ベース部材20の平面部21は、特定の基準軸25を中心として2個の弧状の貫通孔23の範囲内で、水平方向に回動自在及び固定自在となる。また、ベース部材20の垂直方向の1対の起立部22の自由端側で垂直に上下動自在及び回動自在及び固定自在に配設される。1対の軸受部32は、平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22の長孔26Aと接続されているから、1対の軸受部32の略M字状の管材受部材30及び管材保持部材50が回動及び上下動及び上下に角度を変化させることができるし、その状態を固着することもできる。したがって、管材受部材30及び管材保持部材50は3次元的に保持する状態を変化させることができる。
また、このとき、本実施の形態の管材取付サドル100は、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が安定しており、歪を有した状態で経年変化しない管材取付サドルを取付けているので、無理のない取付け状態となる。
上記各実施の形態において、ベース部材20、管材受部材30、管材保持部材40または管材保持部材50によって、管材200の3次元的に保持する構成を説明した。しかし、管材受部材30及び管材保持部材40または管材保持部材50の構成としては、図16及び図17に示す構成のものがある。
例えば、図16(a)は実施の形態1の関連技術で、管材受部材30を管材200の最大位置まで延ばしておけば、ボルト45、ナット46によって、管材200の設置及び施工が簡単化できる。また、図16(b)は実施の形態4の関連技術で、管材保持部材50を2分割してボルト54、ナット55による締め付け箇所を1ヵ所としたものである。
そして、図16(c)は実施の形態1の変形例の技術で、管材保持部材40の一方を蝶番(ヒンジ)61とし、他方をボルト45、ナット46で締め付けたものである。また、図16(d)は実施の形態4の変形例の技術で、管材保持部材50の一方の管材200の最大径の位置を蝶番61とし、他方をボルト54、ナット55で締め付けたものである。
更に、図17(a)は実施の形態1の変形例の技術で、管材受部材30を管材200の最大位置まで延ばしておけば、締め金具70によって、管材200の設置及び施工が簡単化できる。また、図17(b)は実施の形態4の変形例の技術で、管材保持部材50を2分割して締め付け箇所を1ヵ所とし、そこを締め金具70によって締め付けるものである。
そして、図17(c)は図16(c)の変形例の技術で、管材保持部材40の一方を蝶番とし、他方を締め金具70によって締め付けたものである。また、図17(d)は図16(d)の変形例の技術で、管材保持部材50の一方の管材200の最大径の位置を蝶番61とし、他方を締め金具70で締め付けたものである。
上記図16(c)及び図16(d)は、蝶番61を使用しているが、本発明を実施する場合には、蝶番に限るものではなく、U字状の端部により互いに係合するものとすることができる。また、実施例4のT字状の切欠き部38とT字状の突出部52とすることもできる。いずれにせよ、安定した係合ができればよい。
また、図17の締め金具70は、金具の距離を短く引っ張る機能を有する物であればよい。
以上のように、上記実施の形態の管材取付サドル100は、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平移動に移動自在及びそれらを固定自在な弧状の貫通孔23を形成した平面部21並びに平面部21の両端から起立した1対の垂直方向の起立部22を有するベース部材20と、ベース部材20の1対の垂直方向の起立部22の自由端側で垂直上下動及び垂直方向に回動自在及びその状態に固定自在に配設される1対の軸受部32及び1対の軸受部32の間で円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材200,300,400の外周の曲率で内面を取り巻くように形成した管受部31を有する略M字状の管材受部材30と、管材200,300,400の外周を管材受部材300の残部の周囲を取り巻き、管材200,300,400を把持する管材保持部材40または管材保持部材50とを具備することを特徴とする。
したがって、ベース部材20の平面部21にコ字状の中央を位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平方向に変位自在及びそれらの固定自在な弧状の貫通孔23を形成する。また、平面部21の両端から起立した垂直方向の1対の起立部22は、ベース部材20の1対の起立部22の自由端側で垂直上下動自在及び垂直方向に回動自在及びそれらの状態を固定自在に配設される1対の軸受部32となっている。1対の軸受部32と管受部31は略M字状の管材受部材30を形成し、前記1対の軸受部32の間の管受部31によって円管からなる管材200,300,400の外周の曲率で内面を取り巻くようにし、管材保持部材50と共同して管材200,300,400の外周を管材受部材30の残部の周囲を取り巻き、管材200,300,400と一体に保持するものである。
また、ベース部材20の平面部21は、特定位置を中心として弧状の貫通孔23の範囲内で、水平に回動自在及び水平方向に変位自在及びそれらの状態を固定自在となる。また、ベース部材20の1対の起立部22の自由端側で垂直上下動自在及び垂直方向の回動自在及びそれらの固定自在に配設される1対の軸受部32は、平面部21の両端から起立した1対の起立部22と接続されているから、1対の軸受部32及び管受部31の略M字状の管材保持部材40が把持する管材200,300,400の位置を変化させることができ、その状態を固着することができる。よって、管材受部材30及び管材保持部材40または管材保持部材50は3次元的に保持する状態を変化させることができる。このとき、上記実施の形態の管材取付サドル100は、橋梁を走行する貨物車等の振動が加わっても、また、水撃作用の管内圧力変化による長さ及び管径の変化、環境温度変化に伴う管の太さの変化によっても取付け状態が安定しており、歪を有した状態で経年変化しない管材取付サドルを取付けているので、無理のない取付け状態となる。
また、上記実施の形態の管材取付サドル100の管材受部材30または管材保持部材40または管材保持部材50は、各1枚物の金属材料を曲げて同一形状の2部品を構成してなるものである。
したがって、管材受部材30または管材保持部材40または管材保持部材50は、各1枚物の金属材料を曲げて同一形状の2部品を構成してなるものであるから、金型が少なくてもよく、製造コストを低減できる。
そして、上記実施の形態の管材取付サドル100のベース部材20の管材受部材30には、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部38と係合する管材保持部材50の先端のT字状の突出部52と係合させ、管材200,300,400の外周を取り巻き、管材保持部材50に管材受部材30を接続し、保持したものである。
したがって、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部38と係合する管材保持部材50の先端のT字状の突出部52と係合させ、円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材200,300,400の外周を取り巻き、管材保持部材50と管材受部材30を管材200,300,400に巻いたものであるから、加工性に富み、単純な形状で確かな係合が得られる。
更に、上記実施の形態の管材取付サドル100のベース部材20と管材受部材30と管材保持部材40または管材保持部材50は、全体を鉄板材の打ち抜き、曲げによって形成し、溶接個所のないものとしたものである。
上記実施の形態の管材取付サドル100のベース部材20と管材受部材30と管材保持部材50とは、全体を鉄板材の打ち抜き、曲げによって形成し、溶接個所のないものであるから、機械的強度がわかり易く、仕上げ部品に狂いがない。
加えて、上記実施の形態の管材取付サドル100のベース部材20と管材受部材30と管材保持部材40または管材保持部材50とは、補助継手部材10と接続することにより、3次元方向に設定自在としたものである。
したがって、上記実施の形態の管材取付サドル100は、ベース部材20と管材受部材30と管材保持部材50は、補助継手部材10と接続することにより、3次元方向に設定自在としたものであり、補助継手部材10としては既設の橋梁に限定されるものではなく、既設の設備に使用できるものであるから、補助継手部材10を加えた場合の全体の狂い、部分的な狂いを吸収して正確な設置が可能となる。
上記実施の形態4の管材取付サドル100は、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心として回動自在に固着する弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20と、ベース部材20の起立部22の自由端側で垂直上下動及び水平回動自在に軸支される1対の軸受部32及び1対の軸受部32の間で円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材200,300,400の外周の曲率で形成した管受部31からなる逆コ字状の管材受部材30と、管材受部材30の管受部31と1対の軸受部32との境界に形成した下が幅広で上が幅狭なT字状の切欠き部38に嵌合する端部をT字状の突出部52として形成し、管材200,300,400の外周を管材受部材30の管受部31と共に巻回する1対の管材保持部材50と、前記1対の管材保持部材50の自由端を締め付ける構成とすることもできる。
本実施例にかかる管材取付サドル100において、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心とする弧状の貫通孔23を形成した平面部21及び平面部21の両端から起立した1対の起立部22からなるベース部材20は、平面部21の両端から起立する1対の起立部22の自由端側で管材受部材30の1対の軸受部32と軸支され、管材200,300,400を施設する際に所定の角度変化を持たせて配置することができる。即ち、特定位置を中心とする弧状の貫通孔を形成したベース部材20の平面部21と1対の起立部22の軸支及び管材受部材30の管受部31と共に巻回する1対の管材保持部材50によって3次元的(3D的)方向性を決定できる。
また、管材受部材30の1対の軸受部32とベース部材20の1対の起立部22は、回動自在に軸支され、特に、ベース部材20の1対の起立部22と管材受部材30の1対の軸受部32とは、一方が上下方向に長孔26A、他方が円状の円孔33Aとなって軸支されていると角度調節及び高さ調節が可能となる。しかし、本発明を実施する場合には、少なくとも、角度調節ができればよい。
そして、1対の管材保持部材50は、管材受部材30の管受部31と1対の軸受部32との境界に形成した下が幅広で上が幅狭なT字状の切欠き部38に嵌合する端部をT字状の突出部52として形成し、管材200,300,400の外周を管受部31の受部と共に巻回し、ボルト54、ナット55からなる締付具によつて1対の管材保持部材50の自由端を締め付けるものであり、1対の管材保持部材50は、その長さを任意に設定できるから、管材200のサイズに拘束されることなく使用できる。勿論、管材200の外周を1対の管材保持部材50を管受部31に一致させたものでは、略外周が安定した固着状態となる。
したがって、コ字状のベース部材20と逆コ字状の管材受部材30は、平面部21の両端から起立する1対の起立部22の自由端側で軸支され、管材200,300,400の敷設の際に所定の角度変化を持たせて配置することができる。このとき、管材200,300,400の外周の曲率で形成した管受部31は、管材200,300,400に従った受状態となり、無用なストレスを与えることがない。
また、コ字状の中央に位置し、特定位置を中心とする弧状の貫通孔23を形成した平面部21は、特定位置を中心とする弧状の貫通孔23を形成されているから、垂直方向が軸となる回転方向に回動でき、1個の管材200,300,400に対して水平方向の回動も自在となる。
そして、管材受部材30の1対の軸受部32と1対の管材保持部材50の管覆部51との境界にT字状の切欠き部38を形成し、また、1対の管材保持部材50の管覆部51にはT字状の突出部52を形成し、管材200,300,400の外周を掴み、ボルト54、ナット55によって1対の管材保持部材50の自由端を締め付けるものであり、管材200,300,400が一義的に固着される。
また、ベース部材20及び管材受部材30及び管材保持部材40または管材保持部材50は、1枚物の金属材料を打ち抜き、折曲して4個の部品を構成したものである。故に、1枚物の金属材料を打ち抜き、折曲した各部品には、温度のストレス、振動のストレスによってその継ぎ手部分に歪が入り難くなり、長期間安定した動作を行う。
そして、管材保持部材40または管材保持部材50は、実施の形態1のように1部品として形成してもよいが、また、実施の形態4のように2部品として構成することもできる。勿論、2以上の部品として構成することもできる。何れにせよ、本実施の形態では、管材受部材30と共に、管材保持部材40または管材保持部材50で管材200,300,400の外周を把持できればよい。
また、各実施の形態の管材取付サドル100のベース部材20と管材受部材30と管材保持部材40は、補助継手部材10と接続することにより、3次元方向に設定自在としたものである。しかし、補助継手部材10を用いない場合でも3次元方向に設定自在になり得る。例えば、補助継手部材の形態は格別形態が限定されるものではないから、ベース部材20としてのコ字状の中央に位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平方向に移動自在及びそれらの状態で固定自在な弧状の貫通孔23を形成した平面部21並びに平面部21の両端から垂直方向に起立した1対の起立部22を有する形態が維持できればよい。
したがって、T型鋼またはL型鋼、H型鋼の使用ができるし、有底箱型、凸型、凹型の形状であってもよい。即ち、ベース部材20の平面部21に位置し、特定位置を中心として水平移動の変位及び水平方向の回動自在及びそれらの固定自在な弧状の貫通孔23を形成したものであればよい。
上記実施の形態の管材取付サドル100では、橋梁に使用する前提で説明したが、この発明は、水道の上水管、下水管、雨水の排水管等の液体流通管を施工する場合、または、橋架橋等に設ける橋梁用配管を施工する場合、内部に電力線、ケーブル等を埋設する電力用配管として施工する場合、内部に光ケーブル等を埋設する通信ケーブル用配管として施工する場合等に使用できる。
また、円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む管材に使用でき、当然、管材の径に拘束されるものではない。
10 補助継手部材
15,17,26A,33 長孔
16 センターガイド
20 ベース部材
21 平面部
22 起立部
25 基準軸
30 管材受部材
31 管受部
32 軸受部
38 切欠き部
40 管材保持部材
50 管材保持部材
52 突出部
100 管材取付サドル
200 円管からなる管材

Claims (4)

  1. コ字状の中央に位置し、特定位置を中心として水平方向に回動自在及び水平方向に移動自在及びそれらを固定自在な弧状の貫通孔を形成した平面部並びに前記平面部の両端から垂直方向に起立した1対の起立部を有するベース部材と、
    前記ベース部材の前記1対の起立部の自由端側で垂直上下動及び垂直回動自在及びそれらを固定自在に配設される1対の軸受部及び前記1対の軸受部の間で円管、楕円管、偏平管、卵形管等の異形管を含む何れか1つの管材の外周の曲率で内面を取り巻くように形成した管受部を有する略M字状の管材受部材と、
    前記管材の外周を前記管材受部材の残部の周囲を取り巻き、前記管材を把持する管材保持部材と
    を具備することを特徴とする管材取付サドル。
  2. 前記管材保持部材は、各1枚物の金属材料を曲げて同一形状の2部品を構成してなることを特徴とする請求項1に記載の管材取付サドル。
  3. 前記管材受部材には、下方が幅広で上方が幅狭なT字状の切欠き部を有し、前記T字状の切欠き部と係合するT字状の突出部を前記管材保持部材の先端に設け、前記管材の外周を前記管材受部材及び前記管材受部材の残部の周囲を前記管材保持部材で取り巻き、前記管材を把持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管材取付サドル。
  4. 前記ベース部材と前記管材受部材と前記管材保持部材とは、全体を鉄板材の打ち抜き及び/または曲げによって形成し、溶接個所のないことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の管材取付サドル。
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