JP5696609B2 - 搬送装置 - Google Patents

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本発明は、複数のローラにより搬送されるウエブ状の搬送物に所定の搬送張力を与える張力制御手段を有する搬送装置に関する。
従来では、蛇行制御の装置として、特許文献1に記載しているような、EPC(Edge Position Control)ローラにより、蛇行を補正する装置が知られている。一般的に、蛇行を検出するセンサを、搬送物のエッジ部に設置し、EPCローラは、検出センサが検出した滑りデータに基づいて、旋回することにより張力を調整し、蛇行を補正する。
また、特許文献2には、張力の変動を抑制する方法が記載されている。特許文献2の張力変動抑制方法は、搬送物のストリップにかかる第1のローラ送り装置と第2送りローラ間に、張力を検出する張力検出器を設け、第1のローラ送り装置を通常運転状態に維持し、第2のローラ送り装置に付加するローラ速度を調整することにより、張力を規定張力値の範囲に維持し、張力の変動を抑制する。
また、特許文献3には、蛇行を補正する機構が記載されている。特許文献3の蛇行補正機構は、基材の蛇行程度に応じて、基材に張力を加える吸引手段の吸引力を調整し、蛇行を補正する。
特開2003-226453号公報 特開平11-199942号公報 特開2003-002497号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至特許文献3の従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1乃至特許文献3に記載する蛇行補正方法また装置は、滑り検出センサなどにより、ウエブ状の搬送物の滑り量を検出する。そして、張力制御装置は、検出した滑り量に基づいて、張力を調整することにより、搬送物の蛇行を補正する。
周知であるように、電極塗工において、金属箔を搬送する一部のローラは、緩やかなラウンド(クラウン)等の自動蛇行補正機能を有する。このため、金属箔は、ある一定の範囲内で左右に滑りが発生しても、電極塗工工程において、問題とならない。なお、このような範囲内の小幅の滑りは、金属箔が搬送中に自力で補正できるので、蛇行補正装置により蛇行を補正する必要はない。
よって、数千メートルの金属箔を搬送する際、金属箔は幅方向において、一定の範囲内で滑りが発生しても、滑り検出センサは、蛇行の発生として判断していない。
特許文献1乃至特許文献3に記載している従来の蛇行補正方法また装置は、滑り検出センサなどにより検出した滑り量が、一定の範囲を超えた後、初めて蛇行の発生を判断する。検出した滑り量に基づいて、搬送張力を調整し、蛇行を補正する。
すなわち、滑り検出センサは、金属箔が一定の範囲内で滑りを検出する場合、自力で補正できる滑りか、蛇行が発生する前兆滑りか、判断できない。蛇行発生の判断は、検出した滑り量が、一定の範囲を超えるまで、待つしかできない。
しかしながら、搬送物は蛇行が発生する場合には、次々に蛇行の大きさは大きくなるのが一般である。このため、蛇行を補正するには、蛇行と判断してから、すぐに搬送張力を調整しても、搬送物は本来の安定する搬送状態に戻るまで時間がかかってしまう。
例えば、銅箔やアルミ箔のような金属箔ロッドが切り替える時、金属箔と搬送ローラとの摩擦係数が変化する場合があるため、現状の搬送張力は不充分になり、搬送物は蛇行する可能性が高い。
図3は、従来技術により、蛇行を判断し、補正するグラフを示す。図3に示すように、金属箔はロッドが切り替えた後、しばらく経って滑りが発生した。しかしながら、この滑り量は、検出センサが蛇行の発生と判断する滑り量Xより小さいため、検出センサは蛇行の発生を判断しない。そして、時間t=t3になった時、検出センサは、滑り量Xを検出し、初めて蛇行の発生を判断する。すなわち、金属箔は、滑りが始めてから、蛇行の発生と判断するまで、時間t3が経過した。
また、時間t=t3になってから、蛇行補正を行うため、図3に示すように、金属箔は、蛇行が発生してから、安定な搬送状態に戻るまで、蛇行補正時間t4が経過した。
この場合、蛇行している金属箔に塗工作業を行っても、安定な塗工ができないため、蛇行が発生してから、安定な搬送状態まで塗工作業が行われた金属箔は、規格から外れてしまい、使用できなくなる恐れがある。すなわち、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間が長ければ長いほど、使用できない恐れのある金属箔が増え、無駄な出費が多くなる。
したがって、できる限り速やかに搬送物の蛇行傾向を検出し、適切な搬送張力を付与すれば、安定な搬送状態までの蛇行補正時間が短縮でき、使用できない恐れのある金属箔を低減し、大量な無駄な出費がかかることを防止することができ、製品コストを削減することができる。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、蛇行傾向を迅速に検出し、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を短縮する搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の搬送装置は、次のような特徴を有している。
(1)複数のローラにより搬送されるウエブ状の搬送物に所定の搬送張力を与える張力制
御手段を有する搬送装置において、前記搬送物に強制的に蛇行を付与する強制蛇行発生手
段と、前記強制蛇行手段の下流に配置され、前記搬送物の蛇行量を検出するエッジセンサ
と、前記エッジセンサの出力変動に基づいて、蛇行の発生を検知する蛇行検知手段と、前
記蛇行検知手段が蛇行の発生を検知するときに、前記張力制御手段により前記搬送張力を
変更する張力変更手段と、を有し、前記張力変更手段が、前記搬送物の面粗度と、前記ローラから前記搬送物が離間している空気浮上量との関係を推定する推定手段と、前記面粗度と前記空気浮上量との関係に基づいて、前記搬送物の滑りを抑制するために必要な張力を算出する算出手段と、を有することを有することを特徴とする搬送装置。
(2)(1)に記載する搬送装置において、前記強制蛇行発生手段が、前記搬送物に対して傾斜して配置された傾斜ローラであることを特徴とする搬送装置。
上記特徴を有する搬送装置は、次のような作用及び効果を奏する。
(1)複数のローラにより搬送されるウエブ状の搬送物に所定の搬送張力を与える張力制御手段を有する搬送装置において、前記搬送物に強制的に蛇行を付与する強制蛇行発生手段と、前記強制蛇行手段の下流に配置され、前記搬送物の蛇行量を検出するエッジセンサと、前記エッジセンサの出力変動に基づいて、蛇行の発生を検知する蛇行検知手段と、前記蛇行検知手段が蛇行の発生を検知するときに、前記張力制御手段により前記搬送張力を変更する張力変更手段と、を有し、前記張力変更手段が、前記搬送物の面粗度と、前記ローラから前記搬送物が離間している空気浮上量との関係を推定する推定手段と、前記面粗度と前記空気浮上量との関係に基づいて、前記搬送物の滑りを抑制するために必要な張力を算出する算出手段と、を有することを特徴とするので、強制蛇行発生手段により搬送物に蛇行しやすい条件を与えて、搬送物は蛇行しやすくなるため、搬送物の蛇行傾向を迅速に検出し、速やかに蛇行が発生することを判断でき、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を1/2以下に短縮することができ、製品として使用できない恐れがある金属箔を半減することができる。
例えば、銅箔やアルミ箔のような金属箔ロッドが切り替える時、金属箔と搬送ローラとの摩擦係数が変化する場合があるため、現状の搬送張力は不充分になり、搬送物は蛇行する可能性が高い。
また、蛇行の発生を防止するために、予め搬送張力を大きく設定しておくことも考えられる。しかしながら、搬送張力は大きいと、金属箔に影響する恐れがある。
したがって、搬送張力は、大きいことも、小さいこともできないため、一定の範囲内に抑える必要がある。
この場合、強制的に搬送物に蛇行しやすい条件を与えて、できる限り速やかに搬送物の蛇行傾向を検出し、蛇行の発生を判断し、適切な搬送張力を付与することにより、安定な搬送状態までの蛇行補正時間が1/2以下に短縮でき、製品として使用できない恐れのある金属箔を半減し、大量な無駄な出費がかかることを防止することができ、製品コストを削減することができる。
また、搬送物の滑りを抑制するための搬送張力は、搬送物の実際の滑り量により算出することではなく、ウエブ状搬送物の面粗度と空気浮上量との関係を推定し、推定したウエブ状搬送物の面粗度と空気浮上量との関係に基づいて、算出するため、搬送物は実際に蛇行が発生する前に、搬送物の滑りを抑制するための搬送張力を算出し、搬送物に付与でき、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を1/2以下に短縮することができ、製品として使用できない恐れのある金属箔を半減し、無駄な出費を削減することができ、製品コストを削減することができる。
(2)(1)に記載する搬送装置において、前記強制蛇行発生手段が、前記搬送物に対して傾斜して配置された傾斜ローラであることを特徴とするので、傾斜ローラという比較的簡便かつ確実な手段を用いて、強制蛇行発生手段を実現できる。
搬送装置1の全体図である。 搬送装置1の一部を上から見た図である。 従来技術により蛇行を判断する方法を示す図である。 (a)空気浮上量h<平均面粗度σの場合、蛇行による滑り量Δxの変動を示す図である。(b)空気浮上量h>(平均面粗度の三倍)3σの場合、蛇行による滑り量Δxの変動を示す図である。(c)(平均面粗度の三倍)3σ>空気浮上量h>平均面粗度σの場合、蛇行による滑り量Δxの変動を示す図である。 搬送張力Tが一定の場合、空気浮上量hと搬送速度Vの関係を示すグラフである。 (a)搬送張力Tが変化することにより、移動量Δxの変化を示す図である。(b)移動量Δxを変化させるための搬送張力Tの変化を示す図である。 空気浮上量hと搬送張力Tの関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る搬送装置1について説明する。
図1は、搬送装置1の全体を示している。搬送装置1の下流には、図示しない塗工装置があり、金属箔10の表面に活物質ペーストを塗工する。搬送装置1により、ウエブ状の金属箔10は、図1における左から右に向かって(矢印Sに示す方向に)搬送される。金属箔10は、アルミ箔や銅箔などで、厚みは数10〜20μmである。
図1に示すように、金属箔10は搬送始め部位と搬送終わり部位の下部に、それぞれに図示しないギアを介してモータと連動する駆動用ローラR4及びR5が設けられている。駆動用ローラR4及びR5は、モータの回転により、矢印W方向に回転する。金属箔10は駆動用ローラR4及びR5の回転により、左から右に向かって(矢印Sに示す方向)搬送される。
また、金属箔10の搬送始め部位と搬送終わり部位の上部に、駆動用ローラR4及びR5に対応する位置に、一定の押圧力を与えるニップローラR6及びR7が配置されている。ニップローラR6及びR7の押圧力により、金属箔10は、搬送始め部位において、駆動用ローラR4とニップローラR6に挟み込まれ、搬送装置1に搬送される。搬送終わり部位において、駆動用ローラR5とニップローラR7に挟み込まれ、搬送装置1から図示しない塗工装置に搬送される。
また、搬送装置1において、複数の回転フリーのローラR1・・・R3、及びR8・・・R10が設けられている。
図2は、搬送装置1の一部を上から見た図である。図2に示すように、搬送装置1の中央部位にあるフリーローラR1とR3の軸心は、金属箔10の搬送方向Pに対して、垂直方向Qと平行に配置されている。強制蛇行発生手段である傾斜ローラR2の軸心は、金属箔10の搬送方向Pの垂直方向Qに対して、傾斜角度θ分傾けている。本実施例では、傾斜角度θは、θ=5°としている。なお、図示していないが、ほかのフリーローラR8〜R10の軸心も、金属箔10の搬送方向Pに対して、垂直方向Qと平行に配置されている。本実施例では、傾斜ローラR2の傾斜角度θ=5°としているが、傾斜角度θを5°〜10°としてもよい。
フリーローラR3より下流に、金属箔10の蛇行を検出するためのエッジセンサ3が配置されている。なお、金属箔10は、傾斜ローラR2により搬送されると、搬送方向Pに対して右側に移動(蛇行)するため、エッジセンサ3は、金属箔10の右側に配置している。
また、図1に示すように、フリーローラR3と、エッジセンサ3との間に、搬送張力を制御するダンサ機構2が配置されている。
ダンサ機構2は、図示しないモータ、トルクローラ21、連動機構22、及び張力制御ローラR11からなる。トルクローラ21及び張力制御ローラR11は連動機構22により連動する。
トーションバネ21aは、一端部がトルクローラ21の中心に固定され、張力制御ローラR11に一定のトルクを与えることにより、張力制御ローラR11に矢印D方向に回転させる力を与える。この回転力により、金属箔10に所定の搬送張力Tが与えられている。
また、トーションバネ21aは、他端部が図示しないモータに連結する。モータの回転により、トーションバネ21aのトルクを変更することができる。よって、トーションバネ21aのトルクを変更することにより、連動機構22を介して、張力制御ローラR11が金属箔10に与える搬送張力Tを調整できる。
よって、搬送装置1は、エッジセンサ3により、金属箔10の蛇行を検出した後、金属箔10の蛇行に応じて、ダンサ機構2により搬送張力Tを制御する。
次に、蛇行と、空気浮上量h及び平均面粗度σとの関係について説明する。
金属箔10は、ロッド単位で搬送装置1に供給される。金属箔10の搬送工程において、一つのロッドに数千メートルの金属箔10を巻き込んで、一つのロッドの金属箔10が塗工されると、新しいロッドに切り替えて、金属箔10を塗工装置に搬送し続ける。
本発明者は、金属箔10は蛇行が発生する直前に、金属箔10のロッドが切り替えられた場合が多いことを発見した。
また、本発明者は、いろいろな実験を実施した結果、金属箔10の蛇行する原因が、空気浮上量h及び平均面粗度σに関係することを発見した。また、金属箔10の蛇行が発生するか否かは、空気浮上量h及び平均面粗度σの大小関係により決められることを発見した。
ここで、平均面粗度σは、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の粗さを表す。また、空気浮上量hは、金属箔10が搬送されるとき、ローラRの表面と金属箔10の金属面との距離を表す。
平均面粗度σは、下記の数1の式から算出する。
Figure 0005696609

ここで、AはローラRのローラ面粗度であり、Bは金属箔10のウエブ面粗度である。数1の式に示すように、平均面粗度σは、ローラRのローラ面粗度A及び金属箔10のウエブ面粗度Bの2乗平均値である。
ローラ面粗度Aは、搬送装置1の既有条件であり、一定である。すなわち、ローラ面粗度Aは、蛇行の発生には直接に関係しない。
よって、平均面粗度σは、ウエブ面粗度Bのみに関係すると考えられる。すなわち、搬送される金属箔10のロッドが変わる次第、ウエブ面粗度Bは変化することにより、平均面粗度σは変化する。
したがって、平均面粗度σは大きい場合、ウエブ面粗度Bは大きいことを推定でき、金属箔10の金属面が粗いと考えられる。
すなわち、平均面粗度σは、ウエブ面粗度Bから一義的に算出されるため、本実施例では、ウエブ面粗度Bの代わりに、平均面粗度σを用いて搬送張力Tを算出する。
なお、ローラRの表面及び金属箔10の金属面に、複数の凸状の山を有している。このような凸状の山の量及び凸状の山の高さにより、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の粗さが決まる。すなわち、凸状の山の高さが高ければ高いほど、ローラRの表面及び金属箔10の金属面は粗い。よって、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の面粗度が大きい。
金属箔10はローラRにより搬送するとき、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の面粗度が大きい場合、すなわち、ローラRの表面及び金属箔10の金属面が粗い場合、ローラRの表面と金属箔10の金属面は、多数の高い凸状の山同士が衝突することにより、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に発生する滑りを抑える。
それと逆に、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の面粗度が小さい場合、すなわち、ローラRの表面及び金属箔10の金属面が滑らかな場合、ローラRの表面と金属箔10の金属面は、凸状の山の量も少なくし、凸状の山の高さも小さいため、凸状の山同士があまり衝突することがないため、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に滑りが発生しやすいと考えられる。
また、空気浮上量hは、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から浮く状態を表す。なお、上記に述べたように、ローラRの表面及び金属箔10の金属面に、複数の凸状の山を有している。
空気浮上量hは大きい場合、ローラRの表面及び金属箔10の金属面に有する複数の凸状の山には、高い凸状の山同士の衝突も少ない。したがって、この場合、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に、凸状の山同士は衝突することが少なく、滑りが発生しやすいと考えられる。
それと逆に、空気浮上量hが小さい場合、ローラRの表面及び金属箔10の金属面に有する複数の凸状の山には、高い凸状の山同士はもちろん、低い凸状の山同士も衝突する。したがって、この場合、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に、凸状の山同士の衝突が多く、滑りの発生を抑えると考えられる。
すなわち、平均面粗度σと空気浮上量hとは、お互いに密接な関係を有し、各々が蛇行に影響を与えると、本発明者は考えている。
よって、搬送張力Tを大きくすると、金属箔10はより強く引っ張られ、金属箔10の金属面は、ローラRの表面に近づく。すなわち、搬送張力Tを大きくすることにより、空気浮上量hは小さくなる。これにより、より多いローラRの表面及び金属箔10の金属面に有する複数の凸状の山同士は衝突するようになって、滑りの発生を抑えられる。これは、従来技術では、蛇行を補正する際に、搬送張力を大きくする要因であると考えられる。
本発明者は、既知の論理に基づく実験により、空気浮上量h及び平均面粗度の大小関係について、三つのパターンにまとめた。
下記、銅箔やアルミ箔のような金属箔を搬送する場合、上記の三つのパターンと蛇行との関係について、それぞれに説明する。
〈第一パターン〉
空気浮上量h<平均面粗度σの場合、すなわち、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から離れる距離は、ローラRの表面の凸状の山と金属箔10の金属面の凸状の山との2乗平均値より小さい場合、金属箔10の金属面が、ローラRの表面に密着する状態になり、ローラRの表面の凸状の山及と金属箔10の金属面の凸状の山とが衝突する。このため、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に発生する滑りを抑えることができ、蛇行はほとんど発生しない。
〈第二パターン〉
空気浮上量h>(平均面粗度の三倍)3σの場合、すなわち、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から離れる距離は、ローラRの表面の凸状の山と金属箔10の金属面の凸状の山との2乗平均値よりかなり大きい場合、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から浮く状態になり、ローラRの表面の凸状の山及と金属箔10の金属面の凸状の山とが衝突する割合が少なくなる。このため、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に滑りがすぐに発生し、蛇行はほぼ確実に発生することを実験により確認した。
〈第三パターン〉
(平均面粗度の三倍)3σ>空気浮上量h>平均面粗度σの場合、すなわち、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から離れる距離は、ローラRの表面の凸状の山と金属箔10の金属面の凸状の山との2乗平均値よりやや大きい場合、金属箔10の金属面が、ローラRの表面から少し浮く状態になるが、ほかの条件により、ローラRの表面の凸状の山及と金属箔10の金属面の凸状の山とが、第一パターンと比較して、衝突が少ないと考えられ、第二パターンと比較して、衝突が多いと考えられる。
このため、ローラRの表面及び金属箔10の金属面の間に、蛇行が発生する場合に、蛇行が発生するまでに、余分な時間がかかる場合がある。したがって、金属箔10はすぐに蛇行が発生しないが、長い時間が経ってから、蛇行が発生する恐れがある。
実際に、電極塗工行程において、第三パターンによる蛇行は、もっとも問題になる。第三パターンによる蛇行は、すぐに発生せず、長時間にかけて発生する場合が多い。よって、第三パターンによる蛇行は、速やかに検出できないため、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間が長くなってしまい、使用できない恐れのある金属箔が増えて、無駄な出費が多くなる。
続いて、主に第三パターンによる蛇行を検出し、補正する方法について説明する。
金属箔10は搬送されるとき、金属箔10のロッドが切り替えることにより、ウエブ面粗度Bが変化し、平均面粗度σも変化するため、空気浮上量h及び平均面粗度σの大小関係は変化する恐れがある。
例えば、切り替えた後のウエブ面粗度B1は、今まで安定に搬送されるウエブ面粗度Bより小さい場合、すなわち、変化後のウエブ面粗度B1<変化前のウエブ面粗度Bの場合、ローラ面粗度Aは一定であるため、変化後の平均面粗度σ1も、変化前の平均面粗度σより小さくなり、変化後の平均面粗度σ1<変化前の平均面粗度σになる。
切り替えた前の金属箔が安定に搬送されることから、空気浮上量h<変化前の平均面粗度σを推定できる。しかしながら、切り替えた後の変化後の平均面粗度σ1が、変化前の平均面粗度σより小さいため、空気浮上量hは、変化後の平均面粗度σ1より大きいか、小さいか、推定できない。
すなわち、空気浮上量hは、変化後の平均面粗度σ1より大きい可能性があるため、蛇行が発生してしまう恐れがある。
したがって、新たな金属箔10のロッドが切り替える直後、速やかに空気浮上量hと変化後の平均面粗度σ1との関係を推定できれば、短時間に蛇行を補正することができる。
本実施例では、金属箔10を強制的に蛇行させる強制蛇行手段である傾斜ローラR2を設ける。傾斜ローラR2により、金属箔10は、前進方向Pと垂直する分力が与えられ、蛇行が発生する傾向が与えられる。特に、第三パターンによる蛇行は、新たな金属箔10のロッドが切り替えてからすぐに発生しなくて、長時間にかけて発生する場合が多い。このため、傾斜ローラR2を設けることにより、早めに蛇行を発生させる。これにより、速やかに空気浮上量hと変化後の平均面粗度σ1との関係を推定でき、短時間に蛇行を補正することができる。
〈推定手段〉
次に、本実施例の金属箔10の蛇行による滑りを推定する推定手段について説明する。
図2に示すように、傾斜ローラR2は、傾斜角度θ=5°を有して配置されている。これにより、金属箔10は、傾斜ローラR2により搬送される際、前進方向に対して移動量Δxを滑る。理論的に、Δx=Ytanθの式より計算する。本実施例では、移動量Δxは、4〜5mmとなるようにしている。
図4(a)は、第一パターンである空気浮上量h<平均面粗度σの場合の移動量Δxの変化を示す。空気浮上量h<平均面粗度σの場合、金属箔10は、蛇行により滑りが発生しない場合、t=t0において、傾斜している傾斜ローラR2により、移動量Δxを変位するが、Δx以上の滑りは発生しない。
図4(a)に示すように、蛇行が発生しない場合、移動量Δxはほぼ一定であり、長時間を経過しても、大きな変動しない。このため、数千メートルの金属箔10は、移動量Δxを維持しながら、蛇行を発生せず、安定に搬送される。
図4(b)は、第二パターンである空気浮上量h>(平均面粗度の3倍)3σの場合の移動量Δxの変化を示す。空気浮上量h>(平均面粗度の3倍)3σの場合、金属箔10は、すぐに大きい蛇行が発生する。このため、図4(b)に示すように、金属箔10は、t=t0において、傾斜している傾斜ローラR2により搬送されなくても、大きい移動量Δxが検出され、すぐに蛇行補正を行う必要がある。
図4(c)は、第三パターンである(平均面粗度の三倍)3σ>空気浮上量h>平均面粗度σの場合の移動量Δxの変化を示す。(平均面粗度の三倍)3σ>空気浮上量h>平均面粗度σの場合、図4(c)に示すように、金属箔10は、搬送されてから、しばらく小幅の移動量Δxが発生するが、蛇行発生と判断する滑りではない。
しかしながら、t=t0において、傾斜角度θを有する傾斜ローラR2により搬送されると、金属箔10は、前進方向Pと垂直する分力が与えられ、蛇行が発生する傾向ができてしまう。これにより、金属箔10の移動量Δxは、一定な数値を維持できず、乱れるようになる。
この場合、蛇行を検出するエッジセンサ3は、移動量Δxの乱れを検出し、蛇行が発生することを検出する。
このとき、蛇行の発生が検出されたら、空気浮上量hを推定する。
数2は、空気浮上量hを計算する式である。
Figure 0005696609

数2に示す式において、Rは搬送装置1の傾斜ローラR2の半径であり、Vは搬送装置1の搬送速度であり、Tは搬送張力である。よって、半径R、搬送速度V及び搬送張力Tは、搬送装置1の既有条件である。
よって、上記の数1の式から、空気浮上量hが算出できる。
図5は、ある一定の搬送張力Tを前提し、数1に示す式により算出した空気浮上量hを表すグラフである。
横軸は、搬送速度Vを表し、縦軸は、空気浮上量hを表す。曲線L1、L2、L3は、傾斜ローラR2の半径Rがそれぞれ15、50、125の場合、空気浮上量hを示す。
図5のグラフから、搬送装置1の搬送速度V及び傾斜ローラR2の半径Rが分かると、金属箔10の空気浮上量hを推定することができる。例えば、搬送速度V40m/minで、ローラ半径R=50の場合、曲線L2と搬送速度V=V1の直線との交叉点から、空気浮上量h=h1を読み取れる。
また、図7は、空気浮上量h及び搬送張力Tの関係を示す図である。
曲線Z1は、搬送速度V=V1の場合、空気浮上量hと搬送張力Tの関係を示す。図7により、空気浮上量h=h1の場合、搬送張力T=T1を算出できる。しかしながら、エッジセンサ3による検出した乱れた移動量Δxから、蛇行が発生することを検出したため、空気浮上量hは、新たな金属箔10のロッドを搬送した後の平均面粗度σ1より大きいことが推定できる。
よって、金属箔10を蛇行させないため、空気浮上量h=h1を、変化後の平均面粗度σ1より小さくする必要がある。
実際に、平均面粗度σは、測定できない数値である。したがって、空気浮上量hを、確実な数値まで調整できない。
〈算出手段〉
発明者は、評価を行った結果により、最適な空気浮上量hを変化させる量を決めた。本実施例では、空気浮上量hを10%ずつ小さくする。すなわち、変化前の空気浮上量h=h1を、10%小さくして、変化後の空気浮上量h2にする。
図6から、空気浮上量hは、変化前の空気浮上量h1から変化後の空気浮上量h2に変化させるため、変化前の搬送張力T1から変化後の搬送張力T2に増加する必要があると読める。
そして、計算された変化後の搬送張力T2を、ダンサ機構2に伝える。ダンサ機構2は、変化前の搬送張力T1を、変化後の搬送張力T2に大きくする。これにより、変化前の空気浮上量h1は、変化後の空気浮上量h2に小さくなり、蛇行を抑える。
ここで、空気浮上量hを10%小さくすることは、本発明者が、多数の金属箔ロッドを切り替えた後の蛇行補正について実験して学習した結果である。なお、他の場合には、学習した結果に基づいて、最適な数値で行ってもよいと考えられる。
図6(a)及び(b)は、蛇行を補正するための搬送張力Tの調整を示す図である。図6(a)に示すように、t=t1まで、移動量Δxは一定であり、蛇行を発生しない。これに対応して、図6(b)は、変化前の搬送張力T1で制御する。しかしながら、t=t1において、移動量Δxは、乱れるようになり始める。これは、蛇行が発生するおそれがある。したがって、これ以上の蛇行を防ぐため、図7のグラフにより、変化後の搬送張力T2に搬送張力を大きくする。
図7に示すように、変化前の搬送張力T1を、変化後の搬送張力T2に大きくすることにより、変化後の空気浮上量h2は小さくなる。よって、変化後の空気浮上量h2は、変化後の平均面粗度σ1より小さくなれば、すなわち、空気浮上量h<平均面粗度σの式が成立すれば、蛇行が補正される。すなわち、図6(a)に示すように、蛇行が発生してから、安定な搬送状態に戻るまで、蛇行補正時間t2が経過した。
本発明者は、従来技術の蛇行補正時間t4は、本実施例の蛇行補正時間t2の2倍以上あることを、実験により証明した。
よって、本発明によれば、搬送物は実際に蛇行が発生する前に、搬送物の滑りを抑制するための搬送張力を算出し、搬送物に付与でき、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を短縮することができ、製品として使用できない恐れのある金属箔を半減し、無駄な出費を削減することができる。
以上詳細に説明したように、本実施例の搬送装置1によれば、
(1)複数のローラR1・・・R11により搬送される金属箔10に所定の搬送張力Tを与えるダンサ機構2を有する搬送装置1において、金属箔10に強制的に蛇行を付与する傾斜ローラR2と、傾斜ローラR2の下流に配置され、金属箔10の蛇行量を検出するエッジセンサ3と、エッジセンサ3の出力変動に基づいて、蛇行の発生を検知する蛇行検知手段(傾斜ローラR2及びエッジセンサ3)と、蛇行検知手段(傾斜ローラR2とエッジセンサ3)が蛇行の発生を検知するときに、ダンサ機構2により搬送張力Tを変更する張力変更手段(図5のグラフ、図7のグラフ及びダンサ機構2)と、を有することを特徴とするので、強制蛇行発生手段により搬送物に蛇行しやすい条件を与えて、搬送物は蛇行しやすくなるため、搬送物の蛇行傾向を迅速に検出し、速やかに蛇行が発生することを判断でき、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を1/2以下に短縮することができ、製品として使用できない恐れがある金属箔を半減することができる。
例えば、銅箔やアルミ箔のような金属箔ロッドが切り替える時、金属箔と搬送ローラとの摩擦係数が変化する場合があるため、現状の搬送張力は不充分になり、搬送物は蛇行する可能性が高い。
また、蛇行の発生を防止するために、予め搬送張力を大きく設定しておくことも考えられる。しかしながら、搬送張力は大きいと、金属箔に影響する恐れがある。
したがって、搬送張力は、大きいことも、小さいこともできないため、一定の範囲内に抑える必要がある。
この場合、強制的に搬送物に蛇行しやすい条件を与えて、できる限り速やかに搬送物の蛇行傾向を検出し、蛇行の発生を判断し、適切な搬送張力を付与することにより、安定な搬送状態までの蛇行補正時間が1/2以下に短縮でき、製品として使用できない恐れのある金属箔を半減し、大量な無駄な出費がかかることを防止することができ、製品コストを削減することができる。
(2)(1)に記載する搬送装置1において、傾斜ローラR2が、金属箔10に対して傾斜して配置された傾斜ローラであることを特徴とするので、傾斜ローラという比較的簡便かつ確実な手段を用いて、強制蛇行発生手段を実現できる。
(3)(1)または(2)に記載する搬送装置1において、張力変更手段(図5のグラフ、図7のグラフ及びダンサ機構2)が、金属箔10のウエブ面粗度Bから一義的に算出された平均面粗度σと、ローラR1・・・R11から金属箔10が離間している空気浮上量hとを推定する図5のグラフと、平均面粗度σと空気浮上量hに基づいて、金属箔10の滑りを抑制するために必要な搬送張力Tを算出する図7のグラフと、を有するので、搬送物の滑りを抑制するための搬送張力は、搬送物の実際の滑り量により算出することではなく、ウエブ状搬送物の面粗度と空気浮上量を推定し、推定したウエブ状搬送物の面粗度と空気浮上量に基づいて、算出するため、搬送物は実際に蛇行が発生する前に、搬送物の滑りを抑制するための搬送張力を算出し、搬送物に付与でき、蛇行が発生してから、安定な搬送状態までの蛇行補正時間を1/2以下に短縮することができ、製品として使用できない恐れのある金属箔を半減し、無駄な出費を削減することができ、製品コストを削減することができる。
なお、上記した実施形態及びその変更例は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本実施例では、空気浮上量h及び平均面粗度σに基づいて、搬送張力Tを算出する。しかしながら、空気浮上量hと平均面粗度σは、密接な関係を有しているため、空気浮上量hまたは平均面粗度σの一方のみに基づいて、搬送張力Tを算出することも考えられる。
また、生産効率を高めるため、搬送速度Vをアップすることがある。しかしながら、数1に示す式から、空気浮上量hと搬送速度Vは正比例関係を有することがわかる。図5に示すように、搬送速度Vが大きくすることに従い、空気浮上量hが大きくなる。なお、上記に説明したように、空気浮上量hは、蛇行発生の原因である。すなわち、空気浮上量hは大きくなると、蛇行が発生する恐れがある。
図7に示すように、曲線Z2は、搬送速度V=V2の場合、空気浮上量hと搬送張力Tの関係を示す。例えば、変化後の搬送速度V2を、変化前の搬送速度V1の2倍にアップする場合、すなわち、曲線Z1の搬送速度V1から曲線Z2の搬送速度V2に搬送速度をアップする場合、搬送張力Tは変化せず、現状のまま維持すると、空気浮上量h3からh4に大きくなる。上記に説明したように、変化後の空気浮上量h4は、現状の平均面粗度σより大きくなる可能性があり、蛇行が発生する恐れがある。
このため、搬送速度V1から搬送速度V2に速度をアップする場合、図7に示すように、空気浮上量h3を維持するため、現状の搬送張力T3を、変化後の搬送張力T4に大きくする必要がある。これにより、搬送速度V1から搬送速度V2にアップしても、空気浮上量h3は変化しないため、蛇行の発生を防止することができると考えられる。
1 搬送装置
2 ダンサ機構
3 エッジセンサ
10 金属箔
R2 傾斜ローラ
R4、R5 駆動用ローラ
R6、R7 ニップローラ
R11 張力制御ローラ
P 搬送方向
Q 垂直方向
θ 傾斜角度
h 空気浮上量
V 搬送速度
T 搬送張力
A ローラ面粗度
B 金属箔面粗度
σ 平均面粗度

Claims (2)

  1. 複数のローラにより搬送されるウエブ状の搬送物に所定の搬送張力を与える張力制御手段を有する搬送装置において、
    前記搬送物に強制的に蛇行を付与する強制蛇行発生手段と、
    前記強制蛇行手段の下流に配置され、前記搬送物の蛇行量を検出するエッジセンサと、
    前記エッジセンサの出力変動に基づいて、蛇行の発生を検知する蛇行検知手段と、
    前記蛇行検知手段が蛇行の発生を検知するときに、前記張力制御手段により前記搬送張力を変更する張力変更手段と、を有し、
    前記張力変更手段が、
    前記搬送物の面粗度と、前記ローラから前記搬送物が離間している空気浮上量との関係を推定する推定手段と、
    前記面粗度と前記空気浮上量との関係に基づいて、前記搬送物の滑りを抑制するために必要な張力を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載する搬送装置において、
    前記強制蛇行発生手段が、前記搬送物に対して傾斜して配置された傾斜ローラであることを特徴とする搬送装置。
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