JP5689227B2 - 超音波測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波測定方法及び装置に係り、特に、超音波振動素子を2次元配列したアレイ型の超音波センサを用いるに好適な超音波測定方法及び装置に関する。
従来、欠陥の進展方向が予測困難な場合、軸方向及び周方向の超音波探傷検査では欠陥を見落とす可能性があり、全方位を網羅する探傷が求められている。さらに、この種の欠陥の検出は斜角探傷で行うため、これらを同時に実現する超音波検査技術が必須となっている。また、検査時間の短縮化のニーズから、機械的な走査なしに全方位の斜角探傷を可能とする技術の確立が求められている。
それに対して、固定角センサを使用した場合、機械的な回転走査を必要とし、超音波の入射角を変更する場合には、センサの変更が必要となるので測定時間が長くなる。また、超音波振動素子を1次元配列したリニアアレイセンサでは、各超音波振動素子に与える電気的な信号のタイミングを制御することで、配列方向に任意の屈折角で超音波ビームを収束させ、フェーズドアレイ技術により2次元的な走査が可能である。そのためセンサの交換の必要性は無くなったが、全方位測定を行うためには固定角センサを用いた場合と同じく、機械的な回転走査が必要となり、測定時間が長くなる。
そこで、近年、検査時間をより短縮するために、超音波振動素子を2次元配列したマトリクスアレイセンサを用いたフェーズドアレイ技術の研究開発が盛んに行われている(例えば、特許文献1参照)。この方法によると、リニアアレイセンサ同様に電気的な信号のタイミングを制御することにより3次元に超音波を送・受信することを可能であり、機械的な回転走査をすることなく、短時間でSN比良く全方位測定を行うことができる。
しかしながら、2次元に超音波振動素子を配列する場合、フェーズドアレイ装置で制御できる素子数に技術的な限界があるため開口を十分とることができず、分解能が十分でない可能性がある。さらに、従来の矩形マトリクスアレイセンサをもちいた360度全方位測定は、アレイセンサを構成する超音波振動素子の配列の対称性や超音波振動素子形状が原因で、感度ムラが生じる恐れがある。
それに対して、素子を2次元配列したアレイセンサを構成する超音波振動素子のうち、電子走査する方向に沿った配列の超音波振動素子群のみ超音波の送・受信に使用する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、2次元配列したアレイセンサを構成する超音波振動素子に対して、千鳥状に送信素子及び受信素子を選択して使用する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−351718号公報 特開平5−244691号公報 特開2003−599号公報
しかしながら、特許文献2記載の方法では、リニアアレイセンサと同じく超音波ビームが実際には走査と直交する方向に拡がりをもつため、マトリクスアレイセンサ特有の超音波を3次元的に点集束する効果を得ることができないという問題がある。
さらに、その他の問題として、欠陥が超音波の伝搬角度が法線方向に近い測定角度範囲に存在する場合においては、超音波が被測定体裏面にてはね返り底面エコーとして検出され、この範囲において、たとえば試験体裏面と同等の深さにある欠陥に起因するコーナーエコーに対するノイズとなる。その他の角度範囲においても、高周波成分のグレーティングローブが底面で反射され、同様にノイズとなる問題がある。
ここで、特許文献3記載のものでは、例えば、特許文献3の図1に記載のように、8行8列の2次元配列したアレイセンサを構成する超音波振動素子に対して、各行、各列に対して、一つおきに、送信素子及び受信素子として交互に選択している。そのため、送信素子の間隔及び受信素子の間隔は、8行8列の2次元配列したアレイセンサを構成する超音波振動素子を全て送信素子若しくは受信素子として用いた場合の2倍の距離となる。送受信素子の間隔が広くなると、グレーティングローブの発生する位置が、欠陥の検出範囲となるため、欠陥がグレーティングローブに重畳して、検出できない場合が生じる。
本発明の目的は、マトリクスアレイセンサによる360度の全方位欠陥検出において、計測領域内へ送受信する際に、全方位において機械走査することなく、点集束の効果を保ったまま、底面エコーが原因となるノイズを軽減した、探傷方向に依存するムラが少ない高SN比の測定を短時間で実施することができる超音波測定方法及び装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、 複数の超音波振動素子が2次元的に配置された2次元アレイセンサを用いて超音波で電子走査し、測定対象内部からの反射波を用いる超音波測定方法であって、前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第1の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記第1の線対称軸に直交すると共に、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第2の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面に直交する回転対称軸に対し、前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群とが回転対称に配置され、前記第1の線対称軸に対して線対称に設定された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信し、前記第2の線対称軸に対して線対称に設定された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信することで、前記測定対象内部からの反射信号を収録し、得られた前記反射信号を処理して探傷する超音波測定方法であって、前記第1の線対称軸は、前記回転対称軸に対して回転して設定可能であり、前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群は、それぞれ面状に分布し、前記超音波の受信は、超音波振動素子毎に受信した信号に対して重み付けを施して行われるようにしたものである。
かかる方法により、マトリクスアレイセンサによる360度の全方位欠陥検出において、計測領域内へ送受信する際に、全方位において機械走査することなく、点集束の効果を保ったまま、底面エコーが原因となるノイズを軽減した、探傷方向に依存するムラが少ない高SN比の測定を短時間で実施し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、さらに、前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、第1の線対称軸を前記回転対称軸に対して所定角度回転させたときの第3の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の他の複数の超音波振動素子群に選択し、前記第3の線対称軸に直交すると共に回転対称軸を通る第4の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の他の複数の超音波振動素子群に選択し、前記第3の線対称軸に対して線対称に選択された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信し、前記第4の線対称軸に対して線対称に選択された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信することで、前記測定対象内部からの反射信号を収録し、得られた前記反射信号を処理して探傷するようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、送信用に用いる複数の前記超音波振動素子群と、受信用に用いる複数の超音波振動素子群とが、回転対称軸を中心に90度回転すると重なるような配置として選択されているものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、2次元アレイセンサによる超音波の送信時に結ばれる焦点を複数個所設定し、前記複数の焦点に対し、それぞれ、測定対象内部からの反射信号を収録し、得られた反射信号を処理し、測定対象内部を2次元画像化または3次元画像化して表示するようにしたものである。
(5)上記(4)において、好ましくは、3次元的に収録された測定データを平面に射影し、測定結果表示画面で平面表示するようにしたものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、屈折角φ、方位角θ、反射強度Iの情報を表示するようにしたものである。
(7)上記(6)において、好ましくは、表示する屈折角φの範囲を指定できるものである。
(8)上記(1)において、好ましくは、超音波送信時に各超音波振動素子に与えるパルス電圧に対して重み付けを施して、反射データ及び反射強度を校正するようにしたものである。
(9)上記目的を達成するために、本発明は、複数の超音波振動素子が2次元的に配置され、超音波で電子走査する2次元アレイセンサと、該2次元アレイセンサの超音波振動子毎から測定対象に超音波を送信し、また、前記測定対象からの反射波を受信する送・受信部と、該送・受信部を制御して、3次元または2次元の画像データを生成する制御部と、前記制御部により得られた3次元または2次元の画像データを表示する表示部とを有する超音波測定装置であって、前記制御部は、前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第1の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記第1の線対称軸に直交すると共に、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第2の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の複数の超音波振動素子群に設定する素子選択部を備え、前記送・受信部は、前記素子選択部によって設定された超音波振動素子を前記第1の線対称軸に対して線対称に設定された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信する送信素子として選択する送信素子選択部と、前記素子選択部によって設定された超音波振動素子を前記第2の線対称軸に対して線対称に設定された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信する受信素子として選択する受信素子選択部とを備え、前記第1の線対称軸は、前記回転対称軸に対して回転して設定可能であり、前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群は、それぞれ面状に分布し、前記制御部は、超音波振動素子毎に受信した信号に対して重み付けを施す重みづけ部を備えるようにしたものである。
かかる構成により、マトリクスアレイセンサによる360度の全方位欠陥検出において、計測領域内へ送受信する際に、全方位において機械走査することなく、点集束の効果を保ったまま、底面エコーが原因となるノイズを軽減した、探傷方向に依存するムラが少ない高SN比の測定を短時間で実施し得るものとなる。
(10)上記(9)において、好ましくは、前記制御部は、超音波送信時に各超音波振動素子に与えるパルス電圧に対して重み付けを施す振幅調整部を備えるようにしたものである。
本発明によれば、マトリクスアレイセンサによる360度の全方位欠陥検出において、計測領域内へ送受信する際に、全方位において機械走査することなく、点集束の効果を保ったまま、底面エコーが原因となるノイズを軽減した、探傷方向に依存するムラが少ない高SN比の測定を短時間で実施することができるものとなる。
本発明の一実施形態による超音波測定装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置に用いる2次元アレイセンサの構成図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における送受信素子の選択方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せテーブルの説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における送受信素子の他の選択方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子の他の組合せテーブルの説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子のその他の組合せテーブルの説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における画像化の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における計測領域の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示例の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示処理の他の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第1の例の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第2の例の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第3の例の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第4の例の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第5の例の説明図である。 本発明の他の実施形態による超音波測定装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態による超音波測定装置における重みづけ定数の決定方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態による超音波測定装置における重みづけ定数の決定方法の内容の説明図である。 本発明のその他の実施形態による超音波測定装置における送受信素子の選択方法を示すフローチャートである。 本発明のその他の実施形態による超音波測定装置において選択される送受信素子の説明図である。 本発明の第4の実施形態による超音波測定装置において選択される送受信素子の説明図である。
以下、図1〜図17を用いて、本発明の一実施形態による超音波測定装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による超音波測定装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による超音波測定装置の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態の超音波測定装置は、例えば被検体100と被検体内部または表面における反射源100AをSN比よく測定を行うものであり、探傷部101と、送・受信部102と、制御部103と、表示部104から構成されている。
探傷部101は、測定対象100に超音波を送・受信するアレイセンサ101Bを備えている。アレイセンサ101は、複数の超音波振動素子101Aを備えている。
送・受信部102は、アレイセンサ101Aに遅延時間を与えて超音波を送信するパルサ102Aと、受信した超音波をアナログ‐デジタル変換して受信信号とするレシーバ102とを備えている。
制御部103は、記憶装置103Bを有する制御・処理用コンピュータ103Aと、使用素子選択回路103Cと、遅延時間制御回路103Dと、加算回路103Zとを備えている。使用素子選択回路103Cは、超音波の送・受信素子に用いる超音波振動素子101Aを切り替え、随時制御する。制御回路103Dは、送・受信時の遅延時間を制御する。加算回路103Zは、レシーバ102から得られた複数の受信信号を加算する。制御・処理用コンピュータ103Aは、使用素子選択回路103C,遅延時間制御回路103D,加算回路103Zを制御するとともに受信した信号を記憶装置103Bに収録し、また受信した信号の処理を行う。
表示部104は、各種設定を表示し入力可能とする設定入力画面104Aと、受信信号及び測定画像を表示する表示画面104Zとを備えている。
次に、各部の動作について説明する。
制御・処理用コンピュータ103Aは、超音波を送・受信して測定対象からの反射信号を収録する際に、使用素子選択回路103Cへ超音波の送・受信に用いる超音波振動素子の選択のための送・受信素子切替信号を送信するとともに、遅延制御回路103Dを通じて、超音波を集束して送・受信するための超音波振動素子への遅延時間を与える。
送信信号と遅延時間を受取った送信遅延回路102Bは、与えられた遅延時間で送信信号を送信素子選択部102Cに送る。
送信素子選択部102Cは、送信遅延回路102Bから遅延時間を付与して送信された送信信号を受け、使用素子選択回路103Cからの送信素子の選択信号に基づき、送信素子を選択して、送信信号を送信増幅器102Eへ送信する。また、送信素子選択部102Cは、制御・処理用コンピュータ103Aからの受信素子切替信号に基づいて、受信素子を選択する。本実施形態は、送信素子選択部102Cにおける送・受信素子の選択の仕方に特徴があり、その詳細については,図13以降を用いて説明する。
信増幅器102Eは、送信信号を増幅して、アレイセンサ101Aにある超音波振動素子101Bに超音波を送信するための駆動電圧を印加する。この際に、送信素子選択部102Cは、アレイセンサ101Bが持つN個の超音波振動素子101Aに対して、個々にあるいは複数の超音波振動素子101Aに同時に送信信号を送ることが可能である。
増幅された送信信号を受けた複数の超音波振動素子101Aは、圧電効果で超音波を送信するが、ここでは、アレイセンサの超音波振動素子101Aを用いて超音波を送・受信する際の説明をする。
上記で説明したように、送信信号に遅延時間を与えて各々の超音波振動素子101Aに電圧を印加すると、それぞれの超音波振動素子は遅延時間に対応した時間遅れで超音波を送信する。超音波を集束する場合には、各超音波振動素子から集束位置までの幾何学的な距離、つまり各媒質での超音波の音速と境界面での屈折を考慮した距離に対応した遅延時間で各超音波振動素子に電圧を印加し、測定対象100の所定の位置に超音波を集束(例えば、測定対象100の内部に欠陥100Aがあった場合、これをSN比よく検出できるように超音波を焦点100Bに集束)して送信する。
一方、超音波をレシーバ102Zで受信し圧電効果により生じた電気信号を処理する際には、超音波振動素子101Aのそれぞれで受信した超音波に対応して、受信信号を受信増幅器102Yで増幅して、アナログ‐デジタル変換器102Xでアナログであった受信信号をデジタル信号に変換する。
更に、受信素子選択部102Wは、送信素子選択部102Cからの指令により選択された受信素子により受信する。デジタル信号に変換され、選択された受信信号は、遅延メモリ102Vに記憶される。この際に、遅延メモリ102Vでは、超音波送信時と同様に超音波を焦点100Bに集束して受信する際には、遅延制御回路103Dから送信された遅延時間を各超音波振動素子からの受信信号に付与して、記憶される。
制御部103の加算回路103Zは、受信信号を加算し、制御・処理用コンピュータ103Aに送る。
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態による超音波測定装置における送受信素子の選択方法について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による超音波測定装置に用いる2次元アレイセンサの構成図である。図3は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における送受信素子の選択方法を示すフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せテーブルの説明図である。
図1にて説明した装置を用いて、超音波の送・受信時において、送・受信に使用する超音波振動素子を選択して行うことにより、SN比を向上させる場合の手順を説明する。
まず、設定入力画面104Aにより設定を行う際に、アレイセンサを構成する素子に関する素子大きさや配列、素子位置の情報が必要となる。
図2は、超音波振動素子が2次元に配列されたアレイセンサ101Bを模式的に示している。
N個(P行×Q列=N個)のアレイセンサに関して、例えば、被検体の超音波音速、超音波振動素子の数(N個)のアレイセンサ101Bを構成する超音波振動素子101Aの配列や間隔を設定するには、2次元配列された超音波振動素子の場合、図で示した縦方向の素子間隔Lxと横方向の素子間隔Ly配列を設定することで、アレイセンサ内に分布する超音波振動素子の位置を把握することができる。
次に、図3を用いて、手順について説明する。
設定を開始すると、ステップS101において、検査者は、アレイセンサに関する初期設定として、前述のアレイセンサを構成する超音波振動素子の素子情報や音速等、必要な情報を、設定入力画面104A(図1)を用いて入力する。
さらに、ステップS102において、これらN個の超音波振動素子に対して、遅延時間や画像表示の際の基準となるセンサ中心位置を設定する。一般的には、図2に示すように、超音波振動素子の中心(中心線Cy及び中心線Cxの交点)をセンサ中心Cとして設定する。
次に、ステップS103において、制御処理用コンピュータ103Aは、アレイセンサの各超音波振動素子に対する遅延時間のパターンを計算する。
一方、ステップS104において、使用素子選択回路103Cは、ステップS101の初期設定で与えた情報を用いて、送信に用いる超音波振動素子群と受信に用いる超音波振動素子群の設定を行う。
そして、ステップS105において、送・受信部102は、これらの設定の元に超音波の送・受信を行い、ステップS106において、データを収録し、終了する。
このような、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せの設定を簡便に実施するためには、あらかじめ送・受信に使用する超音波振動素子の組合せを制御・処理コンピュータの記憶装置103B(図1)に保存しておき、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せパターンを指定し、測定開始時に読み込んで、送信時は送信素子選択部102Cを動作すればよく、受信時は受信素子選択部102Wを動作すればよい。
図4は、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せテーブルの一例を示している。
図4に示すように、縦方向には送・受信に使用する超音波振動素子の組合せを順番に並べて、アレイセンサの超音波振動素子の素子番号(たとえば図2の素子番号)と、この超音波振動素子それぞれの送信素子(P)401と受信素子(R)402のON/OFFをON=1、OFF=0として表示する。
次に、図5〜図7を用いて、本実施形態による超音波測定装置における送受信素子の他の選択方法について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における送受信素子の他の選択方法を示すフローチャートである。図6は、本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子の他の組合せテーブルの説明図である。図7は、本発明の一実施形態による超音波測定装置において、送・受信に使用する超音波振動素子のその他の組合せテーブルの説明図である。
図5は、複数個の焦点F(i)に対して、実施する場合のフローチャートである。
設定を開始すると、ステップS101において、検査者は、アレイセンサに関する初期設定として、前述のアレイセンサを構成する超音波振動素子の素子情報や音速等、必要な情報を、設定入力画面104A(図1)を用いて入力する。
さらに、ステップS102において、これらN個の超音波振動素子に対して、遅延時間や画像表示の際の基準となるセンサ中心位置を設定する。一般的には、図2に示すように、超音波振動素子の中心(中心線Cy及び中心線Cxの交点)をセンサ中心Cとして設定する。
次に、ステップS107において、制御処理用コンピュータ103Aは、アレイセンサの各超音波振動素子に対する焦点F及び遅延時間を計算し、設定する。
一方、ステップS104において、使用素子選択回路103Cは、ステップS101の初期設定で与えた情報を用いて、送信に用いる超音波振動素子群と受信に用いる超音波振動素子群の設定を行う。
そして、ステップS105Aにおいて、送・受信部102は、焦点F(i)に対して、上記のように設定した超音波の送・受信を行い、ステップS106Aにおいて、焦点F(i)に対するデータ(反射データ)を収録する。
さらに、ステップS108において、全方位でのデータ収録を終了したかどうかの判別を行い、終了していない(NO)場合には、ステップS105Aに戻り、次の焦点F(i+1)へ移行し、再び超音波の送・受信行い、反射データを収録することを全測定領域での反射データの収録が終了するまで順次繰り返す。
ステップS108において、全終了した(YES)と判定された場合は、ステップS109において、制御・処理用コンピュータ103Aは、画素と画素値のマップを作成し、ステップS110において、画像の表示を行い、終了する(S410)。
送・受信に使用する超音波振動素子の組合せの設定を簡便に実施するために、あらかじめ図4で示したような送・受信に使用する超音波振動素子の組合せテーブルを制御・処理コンピュータの記憶装置103B(図1)に保存しておいて、送・受信に使用する超音波振動素子の組合せを測定開始時に読み込んで、送信時は送信素子選択部102Cを動作すればよく、受信時は受信素子選択部102Wを動作すればよい。
また、図6は、送・受信の各素子に与える遅延時間の表を一例として示している。遅延時間の作成方法については、さまざまな文献に記載されており、たとえば、医用超音波機器ハンドブックに記載されている。
焦点F(i)に対応する送・受信に使用する超音波振動素子の組合せを選び、各々、送信素子選択部102Cと受信素子選択部102Wへ反映し、送・受信で使用する超音波振動素子を限定する。
図7は、図4に示した遅延時間テーブルと、図6に示した超音波振動素子の組み合わせテーブルを組み合わせた形のものであり、ON=(正の遅延時間:Pik,Rik)、OFF=−1として表示した例である。
次に、図8〜図11を用いて、本実施形態による超音波測定装置における画像化について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における画像化の説明図である。図9は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における計測領域の説明図である。図10は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示例の説明図である。図11は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示処理の内容を示すフローチャートである。図12は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における表示処理の他の内容を示すフローチャートである。
図8(A)の模式図は、電子走査により、遅延時間により設定した各焦点F(i)に対し、設定した焦点数分だけデータD(F(i))を収録した様子を示している。データD(F(i))は、図8(A)の左上に図示するように、予告軸を路程(R)とし、縦軸を強度(I)とするデータである。
検波処理、ゲイン処理、フィルタ処理など各種信号処理を施したのち、前記データを画像データに変換し、各焦点に対するデータを画像データに変換後、補間処理を行い、3D画像表示すると、例えば、図9の計測領域MAに相当する3次元の計測結果が得られる。
このように、通常超音波による3次元測定では3D画像化を行い、測定結果を表示するが、データ処理や表示に時間がかかる。そこで、例えば超音波探傷において、この3D表示を2D表示に落とし込む方法を、図8を用いてさらに説明する。
図8(A)に示すセンサ101Bから、各焦点F(i)に超音波を送・受信した時に対する、データD(F(i))は、強度Iを方位角(φ)、屈折角(θ)、路程(R)を変数とするデータとみなし、これらデータを、図8(B)の射影平面PLに射影する変換を、以下の式(1)用いて行う。
I(R,θ,φ)→I(Rsinθcosφ,Rsinθsinφ) …(1)

ここで、方位角(φ)、屈折角(θ)、深さ(Z)は、図9に示したとおりである。
図8(B)には、便宜上、射影平面PLに射影したセンサ面101B’を図示している。平面に射影されたデータD(F(i))を、セクタ画像表示などを行う時同様、画素Aijに平面に射影されたデータD(F(i))の強度を対応させ、補間処理を行い、図10(A)に示すように、図1に示した表示画面104Zに表示する。図示の例では、欠陥エコーEdと、底面エコーEbが図示されている。
しかし、焦点の設定方法によっては、図8(B)に示すように、平面に射影されたデータD(F(i))が重なる場合がある。その時は、たとえば各点において加算、平均処理を行うとよい。
理想的な形としては、焦点の設定を、射影した時に重ならないように、また、焦点を計測すべき屈折角範囲内に設定することである。
また、このような表示を行った場合、底面エコーや不感帯によって望む信号が返ってこない範囲が存在するので、あらかじめ、設定する焦点を前述の範囲外に設定するか、収録したのち、図10(B)に示すように、指定した屈折角範囲だけを表示させてもよい。すなわち、表示最小角θ1を設定し、表示最小角θ1より小さい領域は表示しないようにする。なお、θ2は、表示最大角である。
次に、図11を用いて、図8〜図10にて説明した測定結果の表示を可能にする処理手順について説明する。
収録したデータ処理を開始すると、ステップS201において、制御・処理用コンピュータ103Aは、収録した全データのうち、1波形のデータを入力する。
次に、ステップS202において、前述の1波形データの座標変換を行う。そして、ステップS203において、全データの座標変換が終了したか判別を行い、終了していない(NO)場合には、次の波形を入力し、データ処理を行う。
全データの処理が終了した(YES)場合は、ステップS204において、データマッピングを行い、ステップS205において、表示範囲(屈折角範囲)指定を行い、ステップS206において、画像表示を行い、終了する。
次に、図12を用いて、図8〜図10にて説明した測定結果の表示を可能にする他の処理手順について説明する。
測定対象の形状が分かっている場合、以下に説明するように、余分な信号が表示されないように、あらかじめデータ801の路程の範囲を指定する。
収録したデータ処理を開始すると、ステップS201’において、制御・処理用コンピュータ103Aは、収録した1波形のデータを入力する(S201B)。
また、ステップS207において、1波形のデータより抽出したい路程範囲を入力する。
そして、ステップ1108において、入力した深さ範囲に相当する部分の1波形のデータの抽出を行う。
次に、ステップS202において、前述の1波形データの座標変換を行う。そして、ステップS203において、全データの座標変換が終了したか判別を行い、終了していない(NO)場合には、次の波形を入力し、データ処理を行う。
全データの処理が終了した(YES)場合は、ステップS204において、データマッピングを行い、ステップS209において、画像再構成をし、ステップS205において、表示範囲(屈折角範囲)指定を行い、ステップS206において、画像表示を行い、終了する。
また、このようにして得た、図10に示した画像表示上にカーソルを合わせると屈折角(θ)と方位角(φ)と強度Iの情報を表示する機能を備えていてもよい。
また、信号のあるアドレスのところに視覚上の高解像度を得るため、データD(F(i))に示した強度Iに対応させて、色を付けてもよい。
次に、図13〜図17を用いて、本実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せについて説明する。
図13は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第1の例の説明図である。図14は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第2の例の説明図である。図15は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第3の例の説明図である。図16は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第4の例の説明図である。図17は、本発明の一実施形態による超音波測定装置における超音波送・受信素子の組合せの第5の例の説明図である。
上述したように、本実施形態によるアレイセンサによる測定方法及び装置では、超音波の送・受信素子の分割の組合せにより、単一および複数の反射信号を収録するため、送・受信素子の分割方法の組合せと超音波の送受信方向は、素子配列ごとに様々なものが考えられる。
最初に、図13を用いて、超音波送・受信素子の組合せの第1の例について説明する。
図13は、矩形のアレイセンサを場合を示している。この例では、6行6列の合計30個の超音波振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。
図において、破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。なお、白抜きの四角で示される素子は、送信にも受信にも用いない素子である。
この場合、受信素子101Rと送信素子101Tの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
次に、図14を用いて、超音波送・受信素子の組合せの第2の例について説明する。
図14は、矩形のアレイセンサを場合を示している。この例では、6行6列の合計30個の超音波振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。また、黒い四角で示される素子は、送信にも受信にも用いる送受信素子101TRとして選択する。
図において、破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。
さらに、黒い四角で示される素子は、送信にも受信にも用いる送受信素子101TRである。すなわち、図13に示した例では、対角線に配置される素子は、送信にも受信にも用いていないのに対して、本例では、対角線に配置される素子は、送信にも受信にも用いている。
この場合、受信素子101Rと送信素子101T及び送受信素子101TRの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
次に、図15を用いて、超音波送・受信素子の組合せの第3の例について説明する。
図15は、矩形のアレイセンサの場合を示している。この例では、6行6列の合計30個の超音波振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。
図において、対角線である破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、対角線であり、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。なお、白抜きの四角で示される素子は、送信にも受信にも用いない素子である。
この場合、受信素子101Rと送信素子101Tの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
次に、図16を用いて、超音波送・受信素子の組合せの第4の例について説明する。
図16は、六角形に配置されたアレイセンサを場合を示している。この例では、最外周の一辺に6個の超音波振動子が配置され、内周に行くほど超音波素子の数が減少する配置となっており、合計93個の超音波素振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。
図において、破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。なお、白抜きの六角形で示される素子は、送信にも受信にも用いない素子である。
この場合、受信素子101Rと送信素子101Tの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
次に、図17を用いて、超音波送・受信素子の組合せの第5の例について説明する。
図17は、円形に配置されたアレイセンサを場合を示している。この例では、円周方向に24個の超音波振動子が配置され、合計121個の超音波素振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。
図において、破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。なお、白抜きの円形で示される中央の素子は、送信にも受信にも用いない素子である。
この場合、受信素子101Rと送信素子101Tの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、全方位において機械走査することなく、法線とのなす角度にして0度から90度までのある定まった屈折角範囲で点集束の効果を保ったまま超音波の送・受信が可能である。
次に、図18〜図20を用いて、本発明の他の実施形態による超音波測定装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図18を用いて、本実施形態による超音波測定装置の全体構成について説明する。
図18は、本発明の他の実施形態による超音波測定装置の全体構成を示すブロック図である。
図17で示したようなアレイセンサの場合、アレイセンサを構成する素子ごとの大きさが異なるので、超音波の送・受信に強度や感度ムラが生じる。そこで、図18に示す本実施形態の装置では、超音波の受信時に重み付けを行い、1素子あたりの送信時の超音波の強度あるいは受信時の感度の校正を行い、感度ムラを軽減するようにしている。
本実施形態の超音波測定装置は、例えば被検体100と被検体内部または表面における反射源100AをSN比よく測定を行うものであり、探傷部101と、送・受信部102と、制御部103と、表示部104から構成されている。
送・受信部102は、図1に示した構成に加えて、アレイセンサを構成する1素子ごとの超音波の送信強度に対し微調整が行えるように振幅調節部102Dを備えている。また、制御部103は、1素子ごとの受信感度に対し重みづけ回路103Gを備えている。
なお、送信時に振幅調節部102Dを用いて、各素子の送信波強度を調節することが技術的に困難で装置に実装ができない場合、受信時の波形データに対してのみ、重みづけ回路103Gにより重みづけをしてもよいものである。
受信時においては、遅延時間を与えられた受信信号は、重みづけ回路103Gで送信時の振幅調節部と同様に波形を整える。重みづけ回路103Gは、各素子毎の重みづけ定数W1〜Wnを備えており、各素子の出力に対して重みづけ定数W1〜Wnを乗ずる。
次に、図19及び図20を用いて、重みづけ定数W1〜Wnの決定方法について説明する。
図19は、本発明の他の実施形態による超音波測定装置における重みづけ定数の決定方法の内容を示すフローチャートである。図20は、本発明の他の実施形態による超音波測定装置における重みづけ定数の決定方法の内容の説明図である。
例えば、このような各素子(総素子数n個とする)に対応するn個の重みづけ定数W1〜Wnを決定する場合、図20に示すように、例えば水中でセンサ101Bの平面に並行に配置された平板FPをもちいて、アレイセンサ101Bを構成する1素子101A(図中の白抜きで示すセンサ)ずつ順次、超音波の送・受信を繰り返し、この平板より反射された反射データ収録する。
そして、波形比較部WCにより、素子ごとに収録した反射データの数値を比較し、全素子の反射波高値が同じとなるよう、定数決定部CDにおいて、校正のための各素子に対応する重みづけ定数W1〜Wnを決定する。
ここで、図19を用いて、重みづけ決定のための処理内容について説明する。
最初に、ステップS301において、図20にて説明したように、アレイセンサ101Bを構成する1素子101Aずつ超音波の送・受信を行い、ステップS302において、データを収録する。
そして、S303において、全素子に対してデータ収録したか判定を行い、終了していない場合は、S304において、素子を切替え、全素子に対して、収録が終了するまで繰り返す。
収録終了後に、S305において、波形比較部WC収録したデータの波高値を比較し、S306において、定数決定部CD各素子に対する重みづけの値を出力し、終了とする。
前期の重みづけ定数W1〜Wnを重みづけ回路によって、各波形1から波形nの強度に対し、図18に示した重みづけ回路103Gで各々乗算を行うことにより、素子ごとの超音波の送・受信の信号強度にばらつきを軽減できる。
なお、重みづけ決定は、全素子に対して行っても良いが、例えば、図17に示した円形アレイセンサの同心円上の素子に対して送信強度や感度にばらつきがある場合、この手法を用いて校正を行い、全方位探傷において感度ムラを低減するのに有効である。
以上説明したように、本実施形態によれば、全方位において機械走査することなく、法線とのなす角度にして0度から90度までのある定まった屈折角範囲で点集束の効果を保ったまま超音波の送・受信が可能である。
また、被検体のセンサの対向面の法線に対して垂直な面上において周方向に感度ムラが抑制された、SN比が良い欠陥検出を短時間で実施することができる。
次に、図21及び図22を用いて、本発明のその他の実施形態による超音波測定装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による超音波測定装置の全体構成は、図1若しくは図18に示したものと同様である。送受信に用いる素子設定が、図13〜図16に示すものの場合には、図1に示した超音波測定装置を用いることができる。図17に示したものの場合には、図18に示した超音波測定装置を用いることができる。
図21は、本発明のその他の実施形態による超音波測定装置における送受信素子の選択方法を示すフローチャートである。図22は、本発明のその他の実施形態による超音波測定装置において選択される送受信素子の説明図である。
本実施形態では、送受信に使用する超音波振動素子を切替えるようにしている。
図22は、図13に示したものと基本的に同じである。図13にて説明したように、送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択され、また、隣接する素子が送信素子101Tとして選択されている。受信素子101Rは、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸Als2に対して、線対称に選択され、また、隣接する素子が受信素子101Rとして選択されている。
以上のように、送受信素子を設定した場合、探傷方向は一方向であるため、欠陥の形状や欠陥が伸びている方向によっては、探傷感度が低下する場合がある。このような場合、探傷方向を変えることで、探傷感度を向上することができる。
本実施形態では、探傷方向を変えるために、送受信に使用する超音波振動素子を切替えるようにしている。すなわち、図22に示す線対称軸Als1を、矢印方向に、回転対称軸Arsを中心として、45°回転させると、軸Als1’となる。同様に、線対称軸Als2を、矢印方向に、回転対称軸Arsを中心として、45°回転させると、軸Als2’となる。これらの軸Als1’,Als2’は、図15に示した線対称軸Als1,Als2と同じ軸である。従って、図15にて説明したように、送信素子101Tと、受信素子101Rを選択することで、探傷方向を変えることができる。
以上のように、線対称軸に対して線対称に、送信素子及び受信素子を設定して探傷を行った後、上述のように、線対称軸を回転させて新たな線対称軸に基づいて線対称に送信素子及び受信素子を設定して、探傷を行うことで、複数方向からの探傷を行うことができる。
また、図14に示したように送信素子及び受信素子を設定した場合でも、同様にして、線対称軸を45°回転させた新たな線対称軸に対して線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することで、異なる方向からの探傷が行える。
さらに、図16に示したように送信素子及び受信素子を設定した場合でも、同様にして、線対称軸を60°及び120°回転させた新たな線対称軸に対して線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することで、異なる方向からの探傷が行える。なお、図16に示したように送信素子及び受信素子を設定した場合でも、同様にして、線対称軸を30°回転させた新たな線対称軸に対して線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することができる。
また、図17に示したように送信素子及び受信素子を設定した場合でも、同様にして、線対称軸を15°及び30°回転させた新たな線対称軸に対して線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することで、異なる方向からの探傷が行える。なお、図17に示したように送信素子及び受信素子を設定した場合でも、同様にして、線対称軸を7.5°回転させた新たな線対称軸に対して線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することができる。
次に、図21を用いて、送受信素子を切替ながら、探傷を行う場合の探傷方法について説明する。
設定を開始すると、ステップS101において、検査者は、アレイセンサに関する初期設定として、前述のアレイセンサを構成する超音波振動素子の素子情報や音速等、必要な情報を、設定入力画面104A(図1)を用いて入力する。
さらに、ステップS102において、これらN個の超音波振動素子に対して、遅延時間や画像表示の際の基準となるセンサ中心位置を設定する。一般的には、図2に示すように、超音波振動素子の中心(中心線Cy及び中心線Cxの交点)をセンサ中心Cとして設定する。
次に、ステップS103において、制御処理用コンピュータ103Aは、アレイセンサの各超音波振動素子に対する遅延時間のパターンを計算する。
一方、ステップS104において、使用素子選択回路103Cは、ステップS101の初期設定で与えた情報を用いて、送信に用いる超音波振動素子群と受信に用いる超音波振動素子群の設定を行う。
そして、ステップS105において、送・受信部102は、これらの設定の元に超音波の送・受信を行い、ステップS106において、データを収録する。
次に、ステップS111において、素子切替が終了したか否かを判定し、終了してない場合には、ステップS104に戻り、新たな送受信に用いる素子を設定し、ステップS105及びS106の処理により、これらの設定の元に超音波の送・受信を行い、データを収録する。
以上説明したように、本実施形態によれば、全方位において機械走査することなく、法線とのなす角度にして0度から90度までのある定まった屈折角範囲で点集束の効果を保ったまま超音波の送・受信が可能である。
また、底面エコーに起因するノイズを低減することによってSN比を向上させることができる。
次に、図23を用いて、本発明の第4の実施形態による超音波測定装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による超音波測定装置の全体構成は、図18に示したものと同様である。
図23は、本発明の第4の実施形態による超音波測定装置において選択される送受信素子の説明図である。
図23は、図17と同様に、円形に配置されたアレイセンサを場合を示している。この例では、円周方向に24個の超音波振動子が配置され、合計121個の超音波素振動子から構成されている場合を図示している。
ここで、横線のハッチングを施した素子を、送信素子101Tとして選択し、斜め線のハッチングを施した素子を、受信素子101Rとして選択する。
図において、破線Als1が線対称軸である。また、線対称軸Als1は、図9の方位角φの方向の線である。送信素子101Tは、線対称軸Als1に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を送信素子101Tとして選択する。
破線Als2は、線対称軸Als1に対して直交するとともに、回転対称軸Arsを通る線対称軸である。また、線対称軸Als2は、図9の方位角φ+180°の方向の線である。受信素子101Rは、線対称軸Als2に対して、線対称に選択されている。また、複数の素子の内、隣接する素子を受信素子101Rとして選択する。
さらに、本実施形態では、図17と異なるのは、周方向に見た場合、送信素子と、受信素子が交互に位置するように設定されている。
この場合、受信素子101Rと送信素子101Tの関係は、紙面に対し垂直な方向に存在する回転対称軸Arsに対して回転対称の配置となるように選択されている。
ここで、図中に示す破線は、全て、回転対称軸Arsを通る線であり、線対称軸となる。従って、これらの線対称軸に対して、線対称となるように、送信素子及び受信素子を設定することができる。すなわち、図23に示すような分割を行った場合は、線対称軸が十分に存在するので、この線対称軸上に焦点を設定することで、素子を随時切替る必要はなく、底面エコーに起因するノイズを低減しSN比を向上させることができる。
100…測定対象
100A…欠陥
100B…焦点
101…探傷部
101A…超音波振動素子
101B…アレイセンサ
102…送・受信部
102A…パルサ
102B…送信遅延回路
102C…送信素子選択部
102D…振幅調節部
102E…送信増幅器
102V…遅延メモリ
102W…受信素子選択部
102X…アナログ-デジタル変換器
102Y…受信増幅器
102Z…レシーバ
103…制御部
103A…制御・処理用コンピュータ
103B…記憶装置
103C…使用素子選択回路
103D…遅延制御回路
103G…重みづけ回路
103Z…加算回路
104…表示部
104A…設定入力画面
104Z…表示画面
101B…アレイセンサ

Claims (10)

  1. 複数の超音波振動素子が2次元的に配置された2次元アレイセンサを用いて超音波で電子走査し、測定対象内部からの反射波を用いる超音波測定方法であって、
    前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第1の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記第1の線対称軸に直交すると共に、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第2の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の複数の超音波振動素子群に設定し、
    前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面に直交する回転対称軸に対し、前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群とが回転対称に配置され、
    前記第1の線対称軸に対して線対称に設定された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信し、
    前記第2の線対称軸に対して線対称に設定された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信することで、前記測定対象内部からの反射信号を収録し、
    得られた前記反射信号を処理して探傷する超音波測定方法であって、
    前記第1の線対称軸は、前記回転対称軸に対して回転して設定可能であり、
    前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群は、それぞれ面状に分布し、
    前記超音波の受信は、超音波振動素子毎に受信した信号に対して重み付けを施して行われることを特徴とする超音波測定方法。
  2. 請求項1記載の超音波測定方法において、さらに、
    前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、第1の線対称軸を前記回転対称軸に対して所定角度回転させたときの第3の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の他の複数の超音波振動素子群に選択し、前記第3の線対称軸に直交すると共に回転対称軸を通る第4の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の他の複数の超音波振動素子群に選択し、
    前記第3の線対称軸に対して線対称に選択された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信し、
    前記第4の線対称軸に対して線対称に選択された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信することで、前記測定対象内部からの反射信号を収録し、
    得られた前記反射信号を処理して探傷することを特徴とする超音波測定方法。
  3. 請求項1記載の超音波測定方法において、
    送信用の複数の前記超音波振動素子群と、受信用の複数の超音波振動素子群とが、回転対称軸を中心に90度回転すると重なるような配置として選択されていることを特徴とする超音波測定方法。
  4. 請求項1記載の超音波測定方法において、
    2次元アレイセンサによる超音波の送信時に結ばれる焦点を複数個所設定し、
    前記複数の焦点に対し、それぞれ、測定対象内部からの反射信号を収録し、
    得られた反射信号を処理し、測定対象内部を2次元画像化または3次元画像化して表示することを特徴とする超音波測定方法。
  5. 請求項4記載の超音波測定方法において、
    前記反射信号を平面に射影し、測定結果表示画面で平面表示することを特徴とする超音波測定方法。
  6. 請求項5記載の超音波測定方法において、
    超音波の屈折角θ、方位角φ、反射強度Iの情報を表示することを特徴とする超音波測定方法。
  7. 請求項6記載の超音波測定方法において、
    表示する屈折角θの範囲を指定できることを特徴とする超音波測定方法。
  8. 請求項1記載の超音波測定方法において、
    超音波送信時に各超音波振動素子に与えるパルス電圧に対して重み付けを施して、
    反射データ及び反射強度を校正することを特徴とする超音波測定方法。
  9. 複数の超音波振動素子が2次元的に配置され、超音波で電子走査する2次元アレイセンサと、
    該2次元アレイセンサの超音波振動子毎から測定対象に超音波を送信し、また、前記測定対象からの反射波を受信する送・受信部と、
    該送・受信部を制御して、3次元または2次元の画像データを生成する制御部と、
    前記制御部により得られた3次元または2次元の画像データを表示する表示部とを有する超音波測定装置であって、
    前記制御部は、前記2次元アレイセンサを構成する複数の前記超音波振動素子の中から、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第1の線対称軸に対して線対称に全超音波振動素子の一部を送信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記第1の線対称軸に直交すると共に、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面上の第2の線対称軸に対して線対称に送信用の複数の超音波振動素子群に用いられなかった超音波振動素子を受信用の複数の超音波振動素子群に設定し、前記2次元アレイセンサの中心を通り、前記超音波振動子が配置される平面に直交する回転対称軸に対し、前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群とを回転対称に配置する素子選択部を備え、
    前記送・受信部は、前記素子選択部によって設定された超音波振動素子を前記第1の線対称軸に対して線対称に設定された送信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を前記測定対象の内部に集束するように送信する送信素子として選択する送信素子選択部と、前記素子選択部によって設定された超音波振動素子を前記第2の線対称軸に対して線対称に設定された受信用の複数の超音波振動素子群を用いて超音波を受信する受信素子として選択する受信素子選択部とを備え、
    前記第1の線対称軸は、前記回転対称軸に対して回転して設定可能であり、
    前記送信用の複数の超音波振動素子群と前記受信用の複数の超音波振動素子群は、それぞれ面状に分布し、
    前記制御部は、超音波振動素子毎に受信した信号に対して重み付けを施す重みづけ部を備えることを特徴とする超音波測定装置。
  10. 請求項9記載の超音波測定装置において、
    前記制御部は、超音波送信時に各超音波振動素子に与えるパルス電圧に対して重み付けを施す振幅調整部を備えることを特徴とする超音波測定装置。
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