JP5685871B2 - 投射型表示装置およびその制御方法 - Google Patents
投射型表示装置およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5685871B2 JP5685871B2 JP2010206412A JP2010206412A JP5685871B2 JP 5685871 B2 JP5685871 B2 JP 5685871B2 JP 2010206412 A JP2010206412 A JP 2010206412A JP 2010206412 A JP2010206412 A JP 2010206412A JP 5685871 B2 JP5685871 B2 JP 5685871B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- correction amount
- keystone correction
- output value
- unit
- keystone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Description
このキーストーン補正機能を備えた投射型表示装置には、2つの独立した回転つまみを設け、これら回転つまみの回転操作に応じて縦キーストーン補正の補正量と横キーストーン補正の補正量とを調整する手動式がある(例えば、特許文献1参照)。
特に、この種の操作デバイスに比較的安価な部品である可変抵抗器を用い、可変抵抗器を介して可変される電圧値でキーストーン補正量を設定しようとした場合、電源電圧の変動や温度ドリフト等によっても、電圧値が変わってしまう。
この構成によれば、操作部の出力値に応じてキーストーン補正量を可変させる調整モードの場合に、操作部が操作されなくなると、キーストーン補正量を固定する非調整モードに移行するので、操作以外の要因でキーストーン補正量が変わってしまう事態を回避することができる。
また、上記構成において、前記補正量設定部は、前記非調整モードの場合に、操作以外の要因による前記出力値の変動範囲を含む第1の不感帯範囲を設定し、前記第1の不感帯範囲内に前記出力値がある間、前記キーストーン補正量を固定し、前記出力値が前記第1の不感帯範囲外になると、前記調整モードに移行するようにしてもよい。この構成によれば、操作以外の要因で、キーストーン補正量が変わってしまう事態を回避しながら、操作があれば、キーストーン補正量を調整することができ、操作性を向上できる。
この場合に、前記第1の不感帯範囲は、前記非調整モードに移行した時の前記出力値を基準にして設定されるようにすれば、移行時の出力値に対して操作以外の要因で変動が生じても、キーストーン補正量を変えない適切な不感帯範囲を設定することが可能になる。
上記構成において、前記投射型表示装置は、前記キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知せずに前記キーストーン補正を行う構成であってもよい。この構成によれば、キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知しない構成のために、キーストーン補正量が操作以外の要因で変わってしまうとユーザーが気づくことができない事態となるが、操作以外の要因で変わる事態そのものを回避でき、キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知しない構成に好適である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター(投射型表示装置)10を示す図である。このプロジェクター10は、画像を表す画像光を投射して投射面となるスクリーンSCに画像(投射画像)PMを表示させる。このプロジェクター10は、プロジェクター10とスクリーンSCとの間の相対的な位置関係によって生じる投射画像PMの台形歪みを補正するキーストーン補正(台形歪み補正)を行う機能を備えている。なお、投射画像PMは、静止画像および動画像のどちらでもよい。
このキーストーン操作部12は、スライド式の可変抵抗器で構成され、ユーザーが指でつまんで左右にスライド操作可能な操作子12Aを備えている。そして、この操作子12Aをスライド範囲の一方側から他方側に向かって操作することによって、この操作子12Aの操作量(スライドストローク)に比例して抵抗値が変化する。
また、本構成では、横キーストーン補正量を調整するための操作方向を、横キーストーン補正が必要となる光軸OAの傾き方向である左右方向に沿わせている。このため、ユーザーが感覚的に横キーストーン補正量を調整でき、また、該操作部12を直感的に横キーストーン補正用の操作部であると認識できる。
図3に示すように、プロジェクター10は、画像処理部21と、キーストーン補正部(台形歪み補正部)22と、パネル駆動部23と、液晶パネル24Aを有する画像投射部24と、センサー部26と、メモリー27と、制御部30とを備えている。
画像処理部21は、ケーブル接続された外部機器(パーソナルコンピューターやDVDプレーヤー等)17から画像信号SAを入力し、この信号SAに対応する画像データを、不図示のフレームバッファーに1フレーム毎に書き込み、この画像データに対し、画像データのフォーマットをインターレース方式からプログレッシブ方式に変換するIP変換や、IP変換された画像データに対してサイズを拡大または縮小する解像度変換処理や、輝度や彩度の調整といった種々の色調補正などを行う。なお、フレームバッファーには、画像処理部21から出力された原画像データと、原画像データに対して画像処理部21によってフォーマット変換が施された補正前画像データと、補正前画像データに対してキーストーン補正部によってキーストーン補正が施された補正後画像データとが格納される。
このキーストーン補正部22は、縦横のキーストーン補正に対応する座標変換を行う座標変換部31と、このキーストーン補正に伴う画素補間処理を行うフィルター部(画素補間部)32とを備えている。
ここで、キーストーン補正をかけるときには、台形歪みを補償するように液晶パネル24Aに画像が表示される。一般に液晶パネルを用いたプロジェクターにおいてキーストーン補正をかける場合、液晶パネル24Aには、台形歪み補正前の元画像よりも小さな画像が表示されることになり、基本的には画像が縮小される。なお、大きく角度をつけた場合には、部分的に拡大になることがある。
この画像を縮小する際には、単純に画像データを間引くとギザギザした画像になってしまう。上記フィルター部32は、このギザギザを回避する画素補間処理を行うものであり、キーストーン補正に応じたフィルター処理係数に基づいて画素補間処理を行う。この座標変換部31およびフィルター部32には、公知の構成を広く適用することが可能である。
画像投射部24は、光源として機能する光源装置25Aと、液晶パネル(液晶ライトバルブとも言う)24Aと、投射レンズ25Bとを備えている。液晶パネル24Aは、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルで構成され、パネル駆動部23の駆動により各画素の光透過率を変化させることにより、光源からの照明光を画像を表す画像光へと変調する。
ここで、プロジェクター10が3LCD式プロジェクターで構成される場合には、R,G,Bの3色に対応する3枚の液晶パネル24Aおよび光源装置25Aの光の分離および合成をするミラーやプリズム等が配設される。本実施形態では、説明の便宜上、1枚の液晶パネル24Aを備えた構成としている。
センサー部26は、プロジェクター10の上下方向(垂直方向,縦方向)の傾き角度、つまり、図2(A)に示した縦側傾き角θ1を検出する角度検出部として機能する。このセンサー部26は、プロジェクター10の鉛直方向からの傾きを検出するGセンサーを有し、このGセンサーを用いて縦側傾き角θ1を検出し、この検出結果である縦側傾き角θ1を制御部30に通知する。
制御部30は、メモリー27に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、プロジェクター10の各部を制御するコンピューターとして機能する。
この場合、制御部30は、キーストーン補正部22に対し、センサー部26からの縦側傾き角θ1に基づいて縦キーストーン補正を自動的に行う「自動キーストーン補正処理」を行わせると共に、キーストーン操作部12の操作出力値D1に基づいて横キーストーン補正を行う「手動キーストーン補正処理」を行わせる。
この場合、操作範囲内の左右中央の一点を、横キーストーン補正量が零の位置に割り当て、操作範囲の一端を、−30°の補正量に割り当て、他端を、+30°の補正量に割り当て、これらの間の操作位置を−30°,0°および+30°を除く横キーストーン角度の補正量に均等に割り当てる方法が考えられる。
例えば、ユーザー等が、プロジェクター10の光軸OAの横方向の傾きが零となるように精度良く設置を行った場合、ユーザー等が横キーストーン補正を行わないように零の位置に操作しようとするが、零の位置からわずかにずれてしまい、この場合に、不必要に横キーストーン補正を行っている状態となる。このため、第1事態αを回避することが望まれる。
さらに、キーストーン操作部12の操作位置が変わらない場合であっても、このキーストーン操作部12の電源電圧V1の変動、温度ドリフトおよびノイズにより、操作出力値D1が変動することがある。この場合、横キーストーン補正量がユーザーの意図に反して変わってしまう事態(「操作以外の要因でずれる事態(第2事態)β」という)が生じてしまい、この第2事態βも回避することが望まれる。
<第1事態αを回避する構成>
本構成では、図4に示すように、操作範囲(図4に符号Hで示す範囲)の中間位置を、横キーストーン補正量を零にする零基準位置Cとし、この零基準位置Cを周辺操作範囲と共に含む連続する範囲(「センター不感帯範囲」という)CHを、横キーストーン補正量を零にする範囲に設定している。
詳述すると、本構成のキーストーン操作部12の操作範囲Hは、図4に示すように、0.10mとされ、操作子12Aが、一端側から0.05mの中間位置に相当する零基準位置Cを中心とする左右0.01mの範囲内がセンター不感帯範囲CHとされる。このため、操作子12Aがセンター不感帯範囲CHの範囲内にあれば、横キーストーン補正量が零(横キーストーン角度が零に対応)に設定される。例えば、操作子12Aが、図4に符号(I)、(II)で示す位置にある場合には、横キーストーン補正量が零に設定される。
この範囲LHでは、操作子12Aが一端側に移動するに従って横キーストーン補正量が−側に連続的に増加するように設定される。本構成では、範囲LHにおいて操作子12Aが一端側に移動するに従って横キーストーン補正量が−側に直線的に比例増加するように設定される。例えば、操作子12Aが、図4に符号(III)で示す位置にあれば、横キーストーン補正量が角度−15°の補正量に設定される。
この範囲RHでは、操作子12Aが他端側に移動するに従って横キーストーン補正量が+側に連続的に増加するように設定される。本構成では、範囲RHにおいて操作子12Aが他端側に移動するに従って横キーストーン補正量が+側に直線的に比例増加するように設定される。例えば、操作子12Aが、図4に符号(IV)で示す位置にあれば、横キーストーン補正量が角度+20°の補正量に設定される。
これにより、ユーザーが操作子12Aをセンター不感帯範囲CH内に入るように操作すれば、横キーストーン補正量を零に設定することができ、単一の零基準位置Cでしか零に設定できない構成に比して、容易かつ確実に零に設定することができる。
また、上記構成は、横キーストーン補正量を調整するための操作方向が、横キーストーン補正が必要となる光軸OAの傾き方向である左右方向に一致するので、ユーザーが直感的に横キーストーン補正量を調整することができる。
この種のクリック機構41は、メカニカル機構であるため、誤差や経時変化などの影響によって、どうしてもクリック感を発生する位置にばらつきが生じてしまう。
本構成では、このようなクリック機構41を用いても、少なくとも零基準位置C近傍でクリック感を発生することができ、つまり、センター不感帯範囲CH内で確実にクリック感を発生することができる。このため、ユーザーは、視覚に頼らずに、キーストーン操作部12を零基準位置C近傍、つまり、センター不感帯範囲CH内に確実に操作することができる。従って、ユーザーは、暗室でプロジェクター10の投影画像を視聴しながら、容易かつ確実に横キーストーン補正量を零に設定することができる。
このため、キーストーン操作部12の可変抵抗器の個体ばらつきや電源電圧の変動や温度ドリフトやノイズが生じても、横キーストーン補正量を零に保持することが可能である。
なお、センター不感帯範囲CHは、操作範囲Hの20%に限らず、個体ばらつきや電源電圧V1の変動や温度ドリフトやノイズが生じても、その変動が初期設定の範囲内を超えない範囲で20%以下にしてもよいし、20%以上にしてもよい。以上が「第1事態α」を回避する構成である。
本構成では、プロジェクター10の動作モードとして、上記したように、キーストーン操作部12の操作(つまり、操作出力値D1)に応じてキーストーン補正量を可変させる調整モードに加えて、キーストーン操作部12の操作(つまり、操作出力値D1)に依存せずにキーストーン補正量を固定する非調整モードとを具備している。この動作モード変更処理は、制御部30によって実行される。
図5は、動作モード変更処理を示すフローチャートであり、図6は、この場合の動作を説明する図である。この動作モード変更処理は、プロジェクター10の電源投入中は、繰り返し実行される処理である。但し、ユーザーからの設定に応じて、この動作モード変更処理を停止可能に構成してもよい。
この非調整モードの場合、制御部30は、キーストーン補正量を固定しており、図6(A)に示す例では、−15°の横キーストーン補正量に固定している場合を示している。
この一定以上の操作とは、固定中のキーストーン補正量に対応する操作出力値D1を周辺操作範囲と共に含む連続する範囲(「出力値基準の不感帯範囲」という)GH(図6(A)参照)を超える操作である。この「出力値基準の不感帯範囲」GHは、電源電圧V1の変動や温度ドリフトやノイズが生じても、その変動が、不感帯範囲GHを超えない範囲に設定されており、操作出力値D1の変動範囲を含む不感帯範囲となっている。
例えば、操作以外の要因(電圧変動や温度ドリフトやノイズ)による変動量が、電圧値で−0.2V〜+0.2Vであれば、不感帯範囲GHは、操作出力値D1を中心(基準)とする変動幅内(−0.2V〜+0.2V)の範囲に設定される。
一方、操作出力値D1が「出力値基準の不感帯範囲」GH外であれば(ステップS2:YES)、制御部30は、キーストーン調整動作(横キーストーン補正処理)を開始し、つまり、調整モードに移行する(ステップS3)。
続いて、制御部30は、一定時間内にキーストーン操作部12が操作されたか否かを監視すべく、設定時間(本構成では2秒)T0内に、キーストーン操作部12が操作されたか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、制御部30は、キーストーン操作部12の操作出力値D1を時間間隔を空けて取得し、前後の操作出力値D1の差分に基づいてキーストーン操作部12が操作されたか否かを判定する。そして、キーストーン操作部12が操作された場合(ステップS6:YES)、制御部30は、ステップS3の処理へ移行してキーストーン調整動作を継続し、つまり、調整モードを継続する。
このような事態を回避すべく、本構成では、調整モードの場合に、操作出力値D1がセンター不感帯範囲CH内にあれば、キーストーン補正量を零に調整し、非調整モードの場合は、制御部30は変換データ27Aに基づいて横キーストーン補正量を零に設定する処理を行わず、横キーストーン補正量を固定する。
このため、操作出力値D1が、「出力値基準の不感帯範囲(第1の不感帯範囲)」GH内で、かつ、センター不感帯範囲(第2の不感帯範囲)CH内にある場合、非調整モードの際には、キーストーン補正量が固定され、調整モードの際には、キーストーン補正量が零に調整される。これにより、操作以外の要因で、操作出力値D1がセンター不感帯範囲CH内に入った場合に、キーストーン補正量が零に調整されてしまう事態を回避することができる。
図7は、フィルター部32の制御を示すフローチャートである。また、この制御は、縦キーストーン補正を行わない場合に実行される。この図に示すように、制御部30は、調整モードの場合(ステップS11:YES)、キーストーン操作部12がセンター不感帯範囲CH外での操作か否かを判定する(ステップS12)。なお、非調整モードの場合には(ステップS11:NO)、制御部30は、この処理を一端、終了し、直ちに、或いは、所定の割り込み周期で出力される割り込み信号に基づいて当該処理を再実行する。
一方、センター不感帯範囲CH内での操作であった場合(ステップS12:NO)、制御部30は、フィルター部32に対し、フィルター処理係数を零にする(ステップS14)。フィルター処理係数を零にした場合には、フィルター部32の入力と出力が一致するので、フィルターがかからず、つまり、画素補間処理が行われないこととなる(画素補間処理が無効になる)。
このため、本構成では、画像データの処理経路を変えることなく、センター不感帯範囲CH内での操作であった場合に、画素補間処理を無効にすることができる。なお、縦キーストーン補正を行う場合は、この処理は実行されず、縦横のキーストーン補正に応じた画素補間処理が行われる。画素補間処理では、ギザギザ感は減るものの、ぼけた感じになることがあるが、本構成では、センター不感帯範囲CH内での操作であった場合に、画素補間処理を無効にするので、入力された画像を忠実に表示することができ、画質を向上することができる。
また、キーストーン操作部12は、スライド式の可変抵抗器であり、この可変抵抗器を介して操作量に応じて操作出力値D1を可変させ、制御部30は、センター不感帯範囲CHに対応する電圧範囲内の操作出力値D1に対して、横キーストーン補正量を零にするので、安価な可変抵抗器を用いながら、容易に横キーストーン補正量を零に設定することができる。しかも、可変抵抗器を用いた場合には、個体ばらつき、電圧変動、温度ドリフトおよびノイズ等によって、操作出力値D1が変動するが、この変動が生じてもセンター不感帯範囲CH内での変動にとどまり、ユーザーの意図に反して横キーストーン補正量が零以外に変化してしまう事態を回避することができる。
また、キーストーン操作部12の操作出力値D1がセンター不感帯範囲CH内の場合、フィルター部32が画素補間処理を行わないようにするので、センター不感帯範囲CH内での操作の場合に、画素補間処理を無効にできる。従って、入力された画像を忠実に表示することができ、画質を向上することができる。
特に本構成では、キーストーン操作部12が、電圧変動や温度ドリフトやノイズで出力値が変動し易い可変抵抗器であり、この可変抵抗器の変動を十分に回避することが可能になる。従って、安価な可変抵抗器を用いながら、ユーザーの操作以外の要因で、横キーストーン補正量が変わってしまう事態を回避することができる。
しかも、本構成は、キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知しない構成であるため、キーストーン補正量が操作以外の要因で変わってしまうとユーザーが気づくことができない事態となるが、操作以外の要因で変わってしまう事態そのものを回避でき、キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知しない構成に好適である。
また、制御部30は、操作出力値D1が「出力値基準の不感帯範囲」GH内で、センター不感帯範囲(第2の不感帯範囲)CH内にある場合、非調整モードの際には、横キーストーン補正量を固定し、調整モードの際には、キーストーン補正量を零にするので、調整モードの際には容易にキーストーン補正量を零に設定し易くしながら、操作以外の要因で、操作出力値D1がセンター不感帯範囲CH内に入った場合に、キーストーン補正量が零に調整されてしまう事態を防止することができる。
図8は、第2実施形態に係るプロジェクター10の動作を説明する図であり、図8(A)は非調整モード、図8(B)は調整モードの場合を示している。
この第2実施形態では、センター不感帯範囲CHが設定されない点が第1実施形態と異なっている。
すなわち、図8(B)に示すように、調整モードの場合、キーストーン補正部22の操作出力値D1と横キーストーン補正量とが直線で比例する均等割り当てとされる。つまり、操作範囲内の左右中央の一点(零基準位置C)を、横キーストーン補正量が零の位置に割り当て、操作範囲の一端を、−30°の補正量に割り当て、他端を、+30°の補正量に割り当て、これらの間の操作位置を−30°,0°および+30°を除く横キーストーン角度の補正量に均等に割り当てるように、操作出力値D1(電圧値で0〜3.3V)と横キーストーン補正量(−30°〜+30°)とを設定している。なお、図8(B)に示す例では、−15°の横キーストーン補正量が設定される場合を示している。
この場合、変換データ27Aを、上記の対応関係を記述したデータにしておけばよい。
従って、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ユーザーの操作以外の要因(電圧変動や温度ドリフトやノイズ)で、横キーストーン補正量が変わってしまう事態を回避できる、安価な可変抵抗器を用いながら上記事態を回避できる、操作性を向上できる、等の各種効果を奏する。
また、本実施形態では、第1実施形態で記載したセンター不感帯範囲CHを設定しないので、このセンター不感帯範囲CHと「出力値基準の不感帯範囲」GHとが重なる場合にいずれを優先するかの処理が不要となり、制御部30の処理を簡素化することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、横キーストーン補正に本発明を適用する場合について説明したが、縦キーストーン補正に本発明を適用してもよく、公知のキーストーン補正に本発明を広く適用することができる。
また、上述した実施形態では、キーストーン操作部12をスライド式の可変抵抗器で構成する場合を説明したが、これに限らず、回転式の可変抵抗器で構成してもよく、また、可変抵抗器以外の操作デバイスで構成してもよい。
また、上述した実施形態では、キーストーン操作部12が零基準位置Cに操作された場合にクリック状態となる場合を説明したが、これに限らず、零基準位置C以外の特定の操作位置でクリック状態となるようにしてもよい。
また、上述した画像処理部21やキーストーン補正部22や制御部30といった各機能部は、プロジェクター10の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。
Claims (7)
- 画像を投射する画像投射部と、
操作量に応じて出力値が変化する操作部と、
前記出力値に基づいてキーストーン補正量を変化させる補正量設定部と、
前記キーストーン補正量に応じて、投射する画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部とを備え、
前記補正量設定部は、前記出力値に応じてキーストーン補正量を可変させる調整モードで動作するとともに、この調整モードの場合に、前記出力値に基づいて前記操作部が操作されなくなったか否かを監視し、前記操作部が操作されなくなると、前記キーストーン補正量を固定する非調整モードに移行し、
前記補正量設定部は、さらに、前記非調整モードの場合に、前記操作部の操作範囲内に第1の不感帯範囲を設定し、前記第1の不感帯範囲内に前記出力値がある間、前記キーストーン補正量を固定し、前記出力値が前記第1の不感帯範囲外になると、前記調整モードに移行することを特徴とする投射型表示装置。 - 前記操作部は、スライド式或いは回転式の可変抵抗器であり、この可変抵抗器を介して操作量に応じて出力電圧を変化させ、
前記補正量設定部は、前記出力電圧に基づいて前記キーストーン補正量を設定することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。 - 前記第1の不感帯範囲は、前記非調整モードに移行した時の前記出力値を基準にして設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の投射型表示装置。
- 前記操作部は、前記操作範囲内に、キーストーン補正量を零にする零基準位置が割り当てられ、
前記補正量設定部は、前記零基準位置、及び前記零基準位置の周辺の操作範囲を含む第2の不感帯範囲を前記操作部の前記操作範囲内に設定し、前記出力値が、前記第1の不感帯範囲内で、かつ、前記第2の不感帯範囲内にある場合、前記非調整モードの際には、前記キーストーン補正量を固定し、前記調整モードの際には、前記キーストーン補正量を零にすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の投射型表示装置。 - 前記画像の画素補間処理を行うフィルター部を備え、
前記調整モードの際、前記出力値が前記第2の不感帯範囲内の場合、前記フィルター部は画素補間処理を行わず、前記出力値が前記第2の不感帯範囲外の場合、前記フィルター部は画素補間処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。 - 前記投射型表示装置は、前記キーストーン補正量に関する情報をユーザーに通知せずに前記キーストーン補正を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の投射型表示装置。
- 画像を投射する画像投射部と、
操作量に応じて出力値が変化する操作部と、
前記出力値に基づいてキーストーン補正量を変化させる補正量設定部と、
前記キーストーン補正量に応じて、投射する画像のキーストーン補正を行うキーストーン補正部とを備える投射型表示装置の制御方法において、
前記補正量設定部が、前記出力値に応じてキーストーン補正量を変化させる調整モードで動作し、この調整モードの場合に、前記出力値に基づいて前記操作部が操作されなくなったか否かを監視し、前記操作部が操作されなくなると、前記キーストーン補正量を固定する非調整モードに移行し、
前記補正量設定部が、さらに、前記非調整モードの場合に、前記操作部の操作範囲内に第1の不感帯範囲を設定し、前記第1の不感帯範囲内に前記出力値がある間、前記キーストーン補正量を固定し、前記出力値が前記第1の不感帯範囲外になると、前記調整モードに移行することを特徴とする投射型表示装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010206412A JP5685871B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | 投射型表示装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010206412A JP5685871B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | 投射型表示装置およびその制御方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012065076A JP2012065076A (ja) | 2012-03-29 |
JP2012065076A5 JP2012065076A5 (ja) | 2013-10-17 |
JP5685871B2 true JP5685871B2 (ja) | 2015-03-18 |
Family
ID=46060357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010206412A Active JP5685871B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | 投射型表示装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5685871B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0442679A (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-13 | Sony Corp | 投射型表示装置 |
JP3871905B2 (ja) * | 2001-06-19 | 2007-01-24 | Necビューテクノロジー株式会社 | プロジェクタ装置 |
JP3519393B2 (ja) * | 2001-12-26 | 2004-04-12 | 株式会社東芝 | 投射型表示装置 |
JP3680807B2 (ja) * | 2002-03-20 | 2005-08-10 | セイコーエプソン株式会社 | 台形歪み補正を行うプロジェクタ |
JP4444203B2 (ja) * | 2005-12-08 | 2010-03-31 | パナソニック株式会社 | 無段階入力手段による段階的な設定入力方法およびそれを用いた加熱調理器 |
JP4711993B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2011-06-29 | アイコム株式会社 | 音量調整回路 |
-
2010
- 2010-09-15 JP JP2010206412A patent/JP5685871B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012065076A (ja) | 2012-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8480237B2 (en) | Projector, electronic apparatus, and method of controlling projector | |
JP5671901B2 (ja) | 投射型表示装置およびその制御方法 | |
JP5481833B2 (ja) | プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法 | |
JP5310266B2 (ja) | プロジェクターおよびその制御方法 | |
JP4059271B2 (ja) | 投射型表示装置 | |
JP2011205524A (ja) | プロジェクター装置およびプロジェクター装置の投写方法 | |
TW201142470A (en) | Projector and control method thereof | |
JP6023408B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2011217403A (ja) | プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法 | |
JP2014134729A (ja) | 投影装置、その制御方法、及びプログラム | |
WO2012120586A1 (ja) | 投写型画像表示装置及び光量調整方法 | |
JP5685871B2 (ja) | 投射型表示装置およびその制御方法 | |
JP4756939B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP2005338113A (ja) | 解像度の異なる複数種類の表示モードの切り替えに応じた投写サイズ調整 | |
JP5224639B2 (ja) | 投射型映像表示装置 | |
WO2020144744A1 (ja) | 投射型映像表示装置 | |
JP2008072364A (ja) | プロジェクタ | |
JP2008079016A (ja) | プロジェクタ | |
JP2020187226A (ja) | 画像投射装置 | |
JP2006140556A (ja) | プロジェクタ | |
JP7267713B2 (ja) | 投影装置、その制御方法、プログラム | |
JP2008180757A (ja) | 投写型表示装置、投写型表示装置の制御方法、制御プログラム及び画質評価装置 | |
JP2021057641A (ja) | プロジェクタ | |
JP2021089313A (ja) | 画像投射装置 | |
JP4683022B2 (ja) | 投射型表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130902 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5685871 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |