JP5224639B2 - 投射型映像表示装置 - Google Patents
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Description
図10は、プロジェクタの機能構成を示すブロック構成図である。同図において、1は映像入力回路であり、入力映像信号を受けて所定形式のデジタル映像信号を生成する。得られたデジタル映像信号は次のデジタル信号処理回路2に加えられ、解像度変換処理やキーストン調節処理が施される。これらの処理については図11を用いて後ほど説明する。
7は光源ランプであり、超高圧水銀ランプなどが最近では用いられるが、ハロゲンランプ等の白熱光源でもLED等の半導体光源でもかまわない。
9は操作パネルであり、図12で示すような釦配置になっている。各々の釦操作はコントローラ8に読み込まれ、必要な機能をさせることが出来るようになっている。
通常キーストン調節操作は、プロジェクタ本体に備わった釦の操作か、赤外リモコンの釦の操作によってメニュー画面を表示させ、その中からキーストン調節(デジタルキーストン)機能を呼び出し、画面を見ながら実行される。
したがって、まず投射レンズユニット5を手で廻すことによりフォーカス調節を行ない、次に操作パネル9を操作することによりキーストン調節を行なう。キーストン調節は、まず図12に示す操作パネル9の[KS釦]を押してキーストン調節メニューを表示させ、上下釦などの手動操作で調節を行なう。
本発明は、上述の従来例における問題点を解消することを課題とする。
前記の機能として、プロジェクタの設置作業において最も使われる2つの機能(フォーカス調節機能とキーストン調節機能)について本発明を適用することができる。
さらに、プロジェクタの設置作業において比較的多く用いられる他の幾つかの機能、例えばスクリーン色補正機能および入力信号選択機能を含めた機能について本発明を適用することができる。
操作手段としては2種類のものが必要である。1種類目は各々の調節機能や設定機能に対応する操作手段であり、具体的にはフォーカス調節のための第1の操作手段である[FOCUS釦]11とキーストン調節のための第2の操作手段である[KS釦]12である。2種類目は自動的にそれらの機能を実行させるための操作手段であり、具体的には第3の操作手段である[AUTO釦]である。
フォーカス調節を行ないたい時は[FOCUS釦]11を押し、フォーカス調節メニューの下で手動によるフォーカス調節を行なうことができる。このフォーカス調節を自動で行ないたい時は、ここで[AUTO釦]13を押す。すると、オートフォーカスが実行される。
さらに、[FOCUS釦]11および[KS釦]12を押さずに、[AUTO釦]13を直接押すことで、オートフォーカスとオートキーストンの両方がいっぺんに実行される。即ち、第1の機能であるフォーカス調整機能も第2の機能であるキーストン調節機能も手動での実行が可能でない状態で第3の操作手段である[AUTO釦]が操作されることで、第1および第2の機能(フォーカス調整機能とキーストン調節機能)を自動で実行させることができる。
このように本発明では、少ない操作手段によって、各々の調節機能や設定機能が、必要に応じた形態で実行される環境を提供するものである。
図2は本発明の一実施例に係るプロジェクタの基本的構成を示すブロック図である。図10に示す従来例とは共通部分が多いので、異なる部分を中心に説明を行なうことにする。
図2において、1から8までの構成要素についてはほとんど同じ機能であるため、説明を省略する。
21は距離センサであり、プロジェクタとスクリーンとの距離を測り、フォーカス調節のための情報をコントローラ8に伝達する。
22はフォーカス駆動手段であり、コントローラ8からの制御により、投射レンズユニット5のフォーカス調節駆動を行なう。この駆動手段は、投射レンズユニットとはメカ的に連動しており、電動でレンズの光軸方向の駆動を実行する。
本実施形態では距離センサを用いているが、他に投射映像のボケ具合を評価することによってフォーカス調節をする方法などがあり、方式については多様なものが知られている。本実施形態では、オートフォーカスの方法は限定されず、いずれの方式のものを用いてもよい。例えば、本発明者の発明に係る「特開平04−181934」や「特願2004−057109」に記載されている技術などを用いることができる。従って方法についての詳細説明はここでは省略することとする。
オートキーストン機能は、傾斜センサ23からの傾斜角度情報に基づき、従来例で説明したデジタルキーストン機能を用いてキーストン調節を行なう。
オートキーストン機能についても、本発明者の発明に係る「特願2004−167472」に記載されている技術などを用いることによってキーストン調節が可能であり、従って方法についての詳細説明はここでは省略することとする。
図4は本実施形態に係るプロジェクタの設置形態を示しており、傾斜センサ23が傾いて、傾斜角度を検出している様子が分かる。
図5は、釦操作スキャン処理を示す。
Step01では釦操作がされたかどうかを常に検出する。いずれかの釦が操作されると、操作された釦に応じて以下の動作を実行する。すなわち、操作された釦が[FOCUS釦]11の場合はStep02からフォーカス調節過程へ分岐する。[KS釦]12の場合はStep03からキーストン調節過程へ分岐する。[AUTO釦]13の場合はStep04からオートセットアップ過程へ分岐する。操作された釦が[FOCUS釦]11、[KS釦]12および[AUTO釦]13のいずれでもない場合はStep05のその他の処理を実行する。
Step11では、釦操作がされたかどうかを検出する。いずれかの釦が操作されると、操作された釦に応じてStep12以下の動作を実行する。Step12では操作された釦が上矢印釦14ならフォーカスを遠方向へ、下矢印釦15ならフォーカスを近方向へ駆動する。Step13では操作された釦が[AUTO釦]13ならオートフォーカスを実行する。Step14では操作された釦が[FOCUS釦]11ならフォーカス調節過程を終了する。なお、オートフォーカス実行後はフォーカス調節過程を終了するようにしてもよい。
Step21で釦操作がされたかどうかを検出する。検出されると、Step22で上矢印釦14ならキーストン調節値を増へ、下矢印釦15ならキーストン調節値を減へ変更する。Step23で[AUTO釦]13ならオートキーストンを実行する。Step24で[KS釦]12ならキーストン調節過程を終了する。なお、オートキーストン実行後はキーストン調節過程を終了するようにしてもよい
このオートセットアップ過程では、オートフォーカスを実行し、さらにオートキーストンを実行してオートセットアップ過程を終了する。
図9は本発明の第2の実施形態を説明する概念図である。
プロジェクタの調節機能であって、自動化が可能なものがフォーカス調節とキーストン調節以外に幾つかある。
図9は図1で示した基本概念を拡張し、より多くの自動化機能を同様の考えで使えるようにしたものである。
・スクリーン色補正機能:色センサを備えることによって、スクリーンからの反射光の色バランスを分析し、スクリーンの色を測定する。その結果から、スクリーンの色の偏りを補正し、適切な反射光バランスを確保する。
・投射光量調節機能:光量センサを備えることによって、スクリーンからの反射光の光量を測定し、適切な反射光の光量を確保する。
・入力信号選択機能:複数の映像入力信号の有無を検出し、現在の映像信号入力が存在しない場合に、自動的に存在する映像信号入力に切替える。
・投射エリア補正機能:スクリーンの白いエリアが存在する領域を、エリアセンサを用いて検出し、電動ズーム機能やデジタルキーストン機能などを用いて、自動的に表示エリアを選択する。
ここでは、スクリーン色補正機能については専用の操作釦を持たず、メニュー釦[MENU釦]91によって一旦メニューを表示させ、メニューの階層を辿ることによって、スクリーン色調節過程に入ることを示している。
入力信号選択機能は[INPUT釦]92を操作することによって、手動での選択が可能になる。選択は、例えば、図3に示すような上矢印釦14と下矢印釦15を用いて行なう。この手動選択可能時(入力信号選択過程中)に[AUTO釦]13を操作すると、入力信号選択が自動で実行される。
また、フォーカス調節過程、キーストン調節過程、入力信号選択過程およびメニュー表示時のいずれでもない状態で、[AUTO釦]13を操作すると、自動実行可能な機能の全てが自動実行される。
例えば、第1の実施形態によれば、プロジェクタの設置作業において最も使われる2つの機能(第1の機能であるフォーカス調節機能と第2の機能であるキーストン調節機能)について上記した本発明の効果が期待出来るようになる。
また、第2の実施形態によれば、プロジェクタの設置作業において比較的多く用いられる幾つかの機能(フォーカス調節機能とキーストン調節機能を含む)について上記した本発明の効果が期待出来るようになる。
2:デジタル信号処理回路
3:表示駆動回路
4:表示パネル
5:投射レンズユニット
6:スクリーン
7:光源ランプ
8:コントローラ
9:操作パネル
11:FOCUS釦
12:KS釦
13:AUTO釦
14〜17:矢印釦
21:距離センサ
22:フォーカス駆動手段
23:傾斜センサ
29:操作パネル
Claims (2)
- オートフォーカス機能とオートキーストン機能を備える投射型映像表示装置であって、フォーカスの手動調節を可能にするフォーカス釦と、キーストンの手動調節を可能にするキーストン釦と、各機能の自動調節を実行するためのオート釦とを有し、
前記フォーカス釦の操作によりフォーカスの手動調節が可能な状態で、前記オート釦が操作されたときは、オートフォーカスを実行し、
前記キーストン釦の操作によりキーストンの手動調節が可能な状態で、前記オート釦が操作されたときは、オートキーストンを実行し、
フォーカスとキーストンの手動調節が可能でない状態で、前記オート釦が操作されたときは、オートフォーカスおよびオートキーストンを実行する制御手段を有することを特徴とする投射型映像表示装置。 - スクリーン色補正の項目を含むメニューを表示するために操作されるメニュー釦と、入力信号の手動選択を可能にするインプット釦とを有し、
前記制御手段は、前記メニュー釦の操作により、スクリーン色補正の手動調節が可能な状態で、前記オート釦が操作されたときは、スクリーン色補正の自動調節を実行し、
前記インプット釦の操作により、入力信号の手動選択が可能な状態で、前記オート釦が操作されたときは、入力信号の自動選択を実行し、
フォーカスとキーストンとスクリーン色補正の手動調節および入力信号の手動選択が可能でない状態で、前記オート釦が操作されたときは、オートフォーカスおよびオートキーストンおよびスクリーン色補正の自動調節および入力信号の自動選択を実行することを特徴とする請求項1に記載の投射型映像表示装置。
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