JP5684515B2 - トルクコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるトルクコンバータに関し、車両用変速機の技術分野に属する。
自動変速機に組み込まれて、エンジン出力を変速機構に伝達するトルクコンバータは、エンジンのクランクシャフトと一体的に回転するポンプと、該ポンプに対向配置され、該ポンプにより流体を介して駆動されるタービンと、該ポンプとタービンとの対向部の内側に配置されてトルク増大作用を行うステータとを備え、これらポンプとタービンとステータとで、トーラス(流体が循環するドーナツ状の部分)が構成される。
さらに、トルクコンバータには、エンジンの燃費性能を向上させるため、トルク増大作用を利用する発進時等やポンプとタービンの相対回転を許容する必要がある変速時等を除いて、該ポンプとタービンとを直結するロックアップクラッチを設けることがあり、この場合、ロックアップクラッチ締結時のショックを吸収するため、該ロックアップクラッチの入力側または出力側にロックアップダンパが配設される。
上記のような構成を備えたトルクコンバータとして、特許文献1に記載されたものがある。このトルクコンバータにおいては、ケースのエンジン側の面を構成するフロントカバーとタービンとの間の内周側に湿式多板式のロックアップクラッチを、外周側にダンパ本体に複数のダンパスプリングを周方向に配設してなるダンパを、互いに軸方向にオーバラップさせて配置した構成とされている。
特開2008−175338号公報
しかし、上記特許文献1に開示されたものは、前記トーラスの軸方向の寸法を、流体の循環スペースを確保するためにある程度大きくせざるを得ないことに加えて、その軸方向寸法が最大の部位のエンジン側にダンパの構成部材が対向配置され、さらに、該ダンパの構成部材のエンジン側にロックアップクラッチが対向配置されるため、トルクコンバータ全体の軸方向寸法が大きくなる問題がある。
そこで、本発明は、軸方向に小型化可能なトルクコンバータを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るトルクコンバータは、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
エンジン出力軸に連結されたケース内に、該ケースと一体回転するポンプと、そのエンジン側に対向配置されて該ポンプにより流体を介して回転駆動されるタービンと、該ポンプとタービンとの対向部の内側に配設されたステータとでなるトーラスが形成されていると共に、前記タービンとケースとを直結するロックアップクラッチと、該ロックアップクラッチ締結時のショックを吸収するロックアップダンパとが備えられたトルクコンバータであって、
前記タービンは、エンジン側に膨出して前記ポンプ及び前記ステータと共に前記トーラスを形成する外周部と、前記ステータを支持するワンウェイクラッチのエンジン側に位置する内周部と、径方向における前記外周部と前記内周部との間の位置において、前記外周部及び前記内周部よりも反エンジン側に凹陥された中間部と、を備え、
前記ロックアップダンパは、圧縮変形することで前記ロックアップクラッチ締結時のショックを吸収する弾性部と、前記弾性部の過度な圧縮を規制するためのダンパストッパと、を備え、
前記ダンパストッパは、前記タービンの前記中間部のエンジン側で且つ前記トーラスと軸方向にオーバラップする位置に配設され、
前記タービンの外周部のエンジン側に前記弾性部が配設され、
前記ワンウェイクラッチは、前記トーラスの中心よりもエンジン側にオフセットした位置に配設されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記ダンパストッパは、前記タービンの前記中間部に固定されていることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ダンパストッパのエンジン側に、前記ロックアップクラッチが対向配置されていることを特徴とする。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記弾性部は、前記ロックアップクラッチよりも径方向外側で且つ該ロックアップクラッチと軸方向にオーバラップする位置に配設されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、反エンジン側に凹陥されたタービンの中間部のエンジン側で且つトーラスと軸方向にオーバラップする位置に、ダンパストッパが配設されているため、軸方向において、該ダンパストッパは反エンジン側に寄せて配置される。すなわち、ダンパのエンジン側への張り出しが抑制されるため、トルクコンバータ全体の軸方向寸法を縮小することができる。
また、請求項2に記載の発明では、タービンの中間部に固定されたダンパストッパによって、弾性部の過度な圧縮を阻止できる
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記ダンパストッパが反エンジン側に寄せて配置されることに伴って、該ダンパストッパのエンジン側に対向配置されるロックアップクラッチも、反エンジン側に寄せて配置されることとなるため、トルクコンバータ全体の軸方向寸法の縮小に貢献することができる。

また、請求項4に記載の発明によれば、ダンパの弾性部とロックアップクラッチとが軸方向にオーバラップして配置されるため、トルクコンバータ全体の軸方向寸法の縮小を一層図ることができる。
本発明の実施形態に係るトルクコンバータの断面図である。 エンジン側から見たダンパの正面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るトルクコンバータ1を示す。トルクコンバータ1は、その外殻を形成するケース10を有する。該ケース10は、そのエンジン側の半部を構成するフロントカバー11の外周部に固設された複数のスタッドボルト12と該ボルト12に螺合されるナットAとにより、エンジンのクランクシャフトBの端部にクランクボルトCを用いて取り付けられたドライブプレートDの外周部に取り付けられ、これにより、トルクコンバータ1の全体がクランクシャフトBに連結されて、エンジンにより駆動されるようになっている。
なお、以下の説明では、便宜上、エンジン側(図の右側)を前方、反エンジン側(図の左側)を後方とする。
トルクコンバータ1は、主たる構成要素として、ポンプ20、タービン30、ステータ40、ワンウェイクラッチ50、ロックアップクラッチ(以下、単に「クラッチ」ともいう。)60及びロックアップダンパ(以下、単に「ダンパ」ともいう。)70を有し、これらが前記ケース10内に収納されている。また、該ケース10内には流体が充満されるようになっている。
前記ポンプ20は、ケース10の後半部を構成するポンプシェル21と、該シェル21の外周部に設けられた後方へ膨出する湾曲部21aの内部に周方向に所定間隔を隔てて配設された多数のブレード22とで構成されている。このポンプ20は、ケース10と一体的に回転することにより、該ケース10内に充満されている流体を前記ブレード22と湾曲部21aの内面とで案内して、該流体に軸心周りに旋回しながら外方から前方へ向かう流れaを発生させるようになっている。
なお、前記ポンプシェル21の内周端部には後方に延びるスリーブ23が設けられており、該スリーブ23の先端がトルクコンバータ1の後方に配置されたギヤ式オイルポンプEのインナギヤE’に係合されている。これにより、クランクシャフトBの回転によってケース10及び前記スリーブ23を介して、オイルポンプEが駆動されるようになっている。
また、前記タービン30は、外周部31aが前記ポンプシェル21の湾曲部21aと反対側に湾曲する湾曲部となっているタービンシェル31と、該シェル31の外周部(湾曲部)31aの内部に周方向に所定間隔を隔てて配設された多数のブレード32と、該シェル31の内周部31cに例えばリベットにより結合されたタービンハブ33とで構成されており、前記ポンプ10の前方に配置されて、ケース10内に回転自在に収納されている。
タービンシェル31の湾曲部31aは、ポンプシェル21の湾曲部21aに対向配置されている。これにより、ポンプ20の回転によって生じた流れaがタービンシェル31の湾曲部31a内に導入されて、該湾曲部31aの内面とブレード32とによって内方へ向かう流れbが形成され、この流れbがブレード32を押圧することにより、タービン30が周方向に力を受け、ポンプ20と同方向に駆動されるようになっている。この駆動力は、タービンハブ33の内周端部のボス部33aにスプライン嵌合されたタービンシャフトFにより、当該自動変速機の変速機構へ伝達されるようになっている。
また、前記ステータ40は、内輪部41と外輪部42との間に、放射方向に延びる多数のブレード43を周方向に所定間隔を隔てて設けて全体を一体化した構成とされ、前記ブレード43が、前記ポンプ20におけるブレード22の内周側の端部とタービン30におけるブレード32の内周側の端部との間に位置するように配置されている。これにより、タービン30を駆動した流体の流れbが該タービン30側から導入されて、各ブレード43の間を通過する流れcが形成されるようになっている。
さらに、この流れcはポンプシェル21の湾曲部21aに内周側から導入されて前記流れaとなる。これにより、ポンプ20、タービン30及びステータ40の各ブレード22,32,43の間を通過して循環する流れが形成され、トルクコンバータ1の全体として、この循環流が形成されるドーナツ状の空間、即ちトーラスTが形成されるようになっている。
また、前記ワンウェイクラッチ50は、前記ステータ40を支持して該ステータ40によるトルク増大作用を実現させるもので、アウタレース51と、インナレース52と、両レース51,52の間に介設された複数のスプラグ53とを有する。アウタレース51の外周面は前記ステータ40の内輪部41の内周面に圧入嵌合されており、インナレース52は、内周面が当該自動変速機の変速機ケースに締結された固定部材であるステータシャフトGの先端にスプライン嵌合されている。
なお、アウタレース51は、その前方に位置するタービンハブ33との間、及び後方に位置するポンプシェル21の内周部との間にそれぞれ配設されたスラストベアリング54,55により軸方向の位置が規制されており、これにより、前記ステータ40がポンプ20及びタービン30に対して軸方向に位置決めされている。
ステータ40は、前記流れcにより、ブレード43の一方の面に押圧力が作用して一方向の回転力を受けたときに、ワンウェイクラッチ50が空転することにより自由に回転し、また、ブレード43の他方の面に押圧力が作用して他方向の回転力を受けたときには、ワンウェイクラッチ50がロックすることにより固定される。このとき、トルク増大作用が発生し、エンジンからポンプ20に入力されたトルクが増大されて、タービン30からタービンシャフトFに出力される。
その場合、このトルク増大作用は、変速比が0から0.8〜0.9までの範囲で得られるのが通例であり、変速比0でトルク比(トルクの増大率)が最大となる。
一方、前記クラッチ60は、同芯状に配置されたクラッチドラム61及びクラッチハブ62と、該ドラム61とハブ62との間に配設され、これらに交互に係合された複数の摩擦板63と、前記クラッチドラム61の前端部の内周面に摺動自在に設けられたピストン65とを有する。
ピストン65の背部、すなわちピストン65とフロントカバー11の内面との間には油圧室66が形成されている。作動油圧が、タービンシャフトFに設けられた油穴F’から、フロントカバー11とその内面に固定されたプレート部材67との間に設けられた油路67aを通って、油圧室66に導入されたとき、ピストン65により前記複数の摩擦板63がリテーニングプレート68側に押し付けられ、該クラッチ60が締結されるようになっている。
さらに、前記ダンパ70は、リテーナプレート71と、該プレート71の所定の円周上に周方向に向けて配設され、一端が該プレート71に設けられた図示しないスプリング受け部に受け止められた複数のダンパスプリング72と、前記タービンシェル31の外周部の外面に固着されて該固着部から前方へ突出し、前記ダンパスプリング72の他端を受けるスプリング受け部材73と、を有する。リテーナプレート71の内周部は前記クラッチ60のハブ62に例えばリベットにより結合されている。
前記クラッチ60が締結されたとき、フロントカバー11の回転、即ちクランクシャフトBの回転が、該クラッチ60を介してダンパ70のリテーナプレート71に入力され、ダンパスプリング72を圧縮しながら、スプリング受け部材73からタービン30に伝達されるようになっている。
また、ダンパ70は、ダンパスプリング72の過度な圧縮を阻止するダンパストッパ75を有する。該ダンパストッパ75は、ダンパスプリング72に対応して、周方向に間隔を隔てて複数設けられている。各ダンパストッパ75は、タービンシェル31に例えば溶接により固着された基部75aと、該基部75aから前方に突出するストッパ部75bとを備えている。ストッパ部75bは、前記リテーナプレート71に設けられた周方向に長い長穴71aに突入されている。これにより、図2に示すように、ダンパストッパ75とリテーナプレート71との相対回転が所定量に規制され、ダンパスプリング72の過度な圧縮が阻止されるようになっている。
ここで、このトルクコンバータ1の作用を説明すると、まず、発進時や変速時等のクラッチ60の非締結時には、エンジンのクランクシャフトBと一体的に回転するポンプ20により、トーラスT内で循環する流体を介してタービン30が駆動され、タービンシャフトFを介して変速機構に動力が伝達されることになる。その場合、速度比が約0.8〜0.9以下のコンバータ領域では、ステータ40のトルク増大作用により、エンジン出力トルクが増大されて変速機構へ出力される。
また、発進時や変速時等以外の運転状態において、前記タービンシャフトFに設けられた油穴F’から油路67a等を介して油圧室66に作動油圧を供給すれば、該クラッチ60が締結されて、ケース10のフロントカバー11とタービン30とがダンパ70を介して連結されることになり、エンジン出力トルクは、クランクシャフトBからケース10、クラッチ60及びダンパ70を介して直接タービン30に伝達されることになる。この場合、動力は流体を介することなく変速機構へ伝達されることにより、クラッチ60の非締結時より回転エネルギーの伝達効率が向上し、エンジンの燃費性能が向上する。
クラッチ60を締結する際、該クラッチ60の締結時のショックを抑制するため、前記油圧室66に供給する油圧を制御して該クラッチ60を一旦スリップ状態とし、その後、完全に締結するのであるが、該クラッチ60の複数の摩擦板63が接触し始めてトルクの伝達が開始されたときに、ダンパ70のダンパスプリング72が圧縮されることによりトルク伝達開始時のショックが吸収され、これにより、クラッチ60が円滑に締結されることになる。
次に、このトルクコンバータ1の前記各構成要素の形状や配置等と、それに伴う作用効果について説明する。
まず、トーラスTの内径は比較的大きく形成されているため、トーラスTとワンウェイクラッチ50とは径方向に離間して配置されている。よって、タービンシェル31とポンプシェル21との間には、外周側に、流体を循環させるためにある程度の軸方向寸法を有するトーラスTが存在し、内周側に、トーラスTの中心に対して前方へオフセットされたワンウェイクラッチ50が存在するが、トーラスTとのワンウェイクラッチ50との間の径方向中間部には、ステータ40の内輪部41が存在するのみである。
そのため、タービンシェル31は、次のような外周部31a、中間部31b及び内周部31cを有する。つまり、外周部31aは、エンジン側に膨出してトーラスTを形成し、内周部31cは、ワンウェイクラッチ50を避けるように前方(エンジン側)へ膨出して設けられている。これに対して、タービンシェル31の中間部31bは、径方向における外周部31aと内周部31cとの間の位置において後方(反エンジン側)へ凹陥されたくびれ部となっている。そして、この中間部(くびれ部)31bにダンパストッパ75が固着されており、これにより、該ダンパストッパ75は、前記中間部31bのエンジン側で且つトーラスTと軸方向にオーバラップする位置に配設されている。
よって、ダンパストッパ75が反エンジン側に寄せて配置されると共に、該ダンパストッパ75のエンジン側に対向配置された前記クラッチ60も反エンジン側に寄せて配置されるため、トルクコンバータ1の軸方向寸法の縮小を図ることができる。
なお、フロントカバー11における径方向中間部は前方に膨出されており、該フロントカバー11の膨出部11aとタービンシェル31の中間部31bとの間に、クラッチ60を収納する軸方向の間隔が確保されている。
さらに、前記ダンパ70は、フロントカバー11とタービンシェル31との間の空間の最外周部に配置され、前記クラッチ60の外側で該クラッチ60と軸方向にオーバラップさせて配置されている。これにより、ケース10内にクラッチ60とダンパ70とを収納することによるトルクコンバータ1の軸方向寸法ないし当該自動変速機の全長の増大が抑制されている。
また、クラッチ60を内側に、ダンパ70を外側に配置したことにより、前述のように、クラッチ締結時のショックの吸収効果が増大すると共に、クラッチ締結動作開始時におけるスリップ制御を緻密に行うことが可能となり、該クラッチ締結時のショックが効果的に抑制されることになる。
一方、前記フロントカバー11においては、クラッチ60を収納した膨出部11aの内周側が後方に凹陥され、この凹陥部11b内に前記クランクボルトCの頭部を位置させることにより、フロントカバー11ないしトルクコンバータ1の全体をエンジンに近接させることが可能となっている。
また、ワンウェイクラッチ50がトーラスTの中心に対して前方へオフセットされていることに伴って、その後方に位置するポンプシェル21の湾曲部21aの内周側が前方に凹陥されており、この凹陥部21bにより、その後方に位置するオイルポンプEをエンジン側へ寄せることが可能とされている。
以上のように、フロントカバー11の凹陥部11b内にクランクボルトCの頭部を位置させることと、ポンプシェル21の凹陥部21bによってオイルポンプEをエンジン側へ寄せることとが可能とされたことにより、該クランクボルトCの頭部とオイルポンプEとの軸方向の間隔を狭くすることが可能とされており、これにより、当該自動変速機の全長が効果的に短縮されることになる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、タービン30の中間部31bのエンジン側にダンパストッパ75を配設する構成について説明したが、当該位置には、ダンパ70の一部であれば、ダンパストッパ75以外の要素が配設されるようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、トルクコンバータを軸方向に小型化することが可能となるから、この種のトルクコンバータないし自動変速機、或いはこれを搭載する車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 トルクコンバータ
10 ケース
20 ポンプ
30 タービン
31a 外周部
31b 中間部
31c 内周部
40 ステータ
50 ワンウェイクラッチ
60 ロックアップクラッチ
70 ロックアップダンパ
72 ダンパスプリング(弾性部)
75 ダンパストッパ
T トーラス

Claims (4)

  1. エンジン出力軸に連結されたケース内に、該ケースと一体回転するポンプと、そのエンジン側に対向配置されて該ポンプにより流体を介して回転駆動されるタービンと、該ポンプとタービンとの対向部の内側に配設されたステータとでなるトーラスが形成されていると共に、前記タービンとケースとを直結するロックアップクラッチと、該ロックアップクラッチ締結時のショックを吸収するロックアップダンパとが備えられたトルクコンバータであって、
    前記タービンは、エンジン側に膨出して前記ポンプ及び前記ステータと共に前記トーラスを形成する外周部と、前記ステータを支持するワンウェイクラッチのエンジン側に位置する内周部と、径方向における前記外周部と前記内周部との間の位置において、前記外周部及び前記内周部よりも反エンジン側に凹陥された中間部と、を備え、
    前記ロックアップダンパは、圧縮変形することで前記ロックアップクラッチ締結時のショックを吸収する弾性部と、前記弾性部の過度な圧縮を規制するためのダンパストッパと、を備え、
    前記ダンパストッパは、前記タービンの前記中間部のエンジン側で且つ前記トーラスと軸方向にオーバラップする位置に配設され、
    前記タービンの外周部のエンジン側に前記弾性部が配設され、
    前記ワンウェイクラッチは、前記トーラスの中心よりもエンジン側にオフセットした位置に配設されていることを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 前記ダンパストッパは、前記タービンの前記中間部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 前記ダンパストッパのエンジン側に、前記ロックアップクラッチが対向配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトルクコンバータ。
  4. 前記弾性部は、前記ロックアップクラッチよりも径方向外側で且つ該ロックアップクラッチと軸方向にオーバラップする位置に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のトルクコンバータ。
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