JP5683000B2 - Pid制御器の構成方法、プログラム及びシステム - Google Patents

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Description

この発明は、PID制御器に関し、より詳しくは、PID制御器の係数を決定するための構成方法、プログラム及びシステムに関する。
近年、H、LMI(Linear Matrix Inequality)を用いたロバスト制御が進展してきており、プラントの不確かさについて信頼できる誤差限界の事前知識があれば、適切な設計が可能になってきている。しかし、プラントの情報がほとんど得られないか、情報の信頼性が低い状況にあることも多く、そのような場合に、ロバスト制御の適用は限界がある。
一方、古典的ともいえるPID制御器が依然として設計の現場で使用されている。プラントモデルを必要としないPID制御器が使用されることもあるが、その際問題となるのは、どうやってPID制御器の係数を決定するかである。従来のPID係数決定法では、理論上、2次のプラントまでには効果があるが、高次のプラントや不安定系になると、あわせ込みの作業を多く必要とするという課題があった。
ところで、制御システムを設計するときに、SysMLで制御器のパラメータと要求とがどのようにリンクされているか所定のシステムで記述して、制御ストラテジを導出するというモデルベース開発(MBD)のフレームワークが有効である。しかし一方で、プラント構造が未知な場合に、ある程度の性能が出るように、とりあえず動作させて、SysML向けの要求を考えたい、あるいは、どこから書き始めたらいいのか不明なケースにおいて、PIDゲインの自動設計によって、まず誤差やその積分、微分にどの程度制御入力が影響されるかを特定できれば、そこからSysMLの要求図やブロック定義図への記述を始めることが可能になり、その結果から敷衍していく設計手順も考えられる。
このように、PID制御器を妥当な時間で自動的に計算する技法への要望が高まっている。
特開2009−199209号公報は、非反証制御の考え方をオフラインでの制御系設計に適用し、制御ゲインの最適値を計算によって求め得るようにして、設定の容易化を図るとともに、多入力多出力系にも適用可能な画期的な方法を提供することに関するものであり、制御対象(プラント)Pにステップ入力等を加えたときの入出力応答データを少なくとも1つ採取し、このデータに基づいて所定数以上の仮想の入出力応答データを生成し、これらをそれぞれ反証演算式に代入してパラメータ空間に所定数以上の非反証領域を規定し、反証演算式を線形制約式とすることで、所定数以上の非反証領域の積集合の領域において制御ゲインの最適値を計算により求めることを開示する。
MG Safonov, TC Tsao,"The unfalsified control concept and learning", IEEE Transactions on Automatic Control, Vol.42, No.6, pp.843-847, June 1997は、プラント・モデルに対する事前知識なく、性能の目標と過去の実験データと一貫性のある非反証制御の定理を提示する。
しかし、非反証制御の技法だけでは、妥当な時間で、ロバストPID制御器を構成する係数を決定することが困難であった。
特開2009−199209号公報
MG Safonov, TC Tsao,"The unfalsified control concept and learning", IEEE Transactions on Automatic Control, Vol.42, No.6, pp.843-847, June 1997
従って、本発明の目的は、プラントの事前情報が乏しく、たとえ不安定系であっても、入力と出力が観測できれば、妥当な時間で、自動的に設計される準最適なロバストPID制御器を構成することを可能ならしめることにある。
本発明に従うシステムは、PID制御器の膨大な係数空間の中から、第1段階で、入出力データによって反証された組合せを除外して絞込みがなされた時点で、第2段階で、その係数候補群における各候補の評価関数履歴と全体での進化履歴の情報を共有させながら候補群を移動させ、同時に候補群近傍の係数空間探索を自動的に行いつつ、プラントと制御器の全体系におけるロバスト安定を実現する係数を非反証的に自動設計する機能を与える。
第1段階の非反証制御によって反証されずに残ったPIDゲイン候補群に対して、第2段階では、その近傍にさらに適切な値が無いかどうか自動探索を行うために、各候補の評価関数履歴のうち最小となったPIDゲインと、候補群全体履歴のうち最小評価値になったPIDゲインの情報を記憶・共有しつつ、より良い中心を目指して候補群全体を移動させる。同時に、候補周辺探索と、その中からの反証候補除去を実行することで自動設計する。
第2段階で使用される更新式はPSO(Particle Swarm Optimization)の形をしているが、本発明ではPSOによる候補群の各粒子の周辺探索候補に対しても非反証制御を行っている。PSO動作のための評価基準と非反証制御の基準を兼用させることで、探索移動と反証候補削除を同時に行い、効率的に、かつ妥当性の高いPID係数を自動設計することが可能となる。
従来は試行錯誤で、且つ、他にも有効なパラメータの存在可能性がないといった状況下で、膨大な時間をかけてPID係数を設定するための実験を繰り返す必要があったが、本発明によれば、合理的な時間内に自動的に妥当なPID係数を決定することが可能となる。
本発明で使用される一例の制御コンピュータの概要ブロック図である。 制御コンピュータとPID制御器の接続を示すブロック図である。 本発明に従いPID制御器の係数を決定する処理の機能ブロック図である。 本発明に従いPID制御器の係数を決定する処理のフローチャートを示す図である。 本発明に従いPID制御器の係数を決定する処理のフローチャートを示す図である。
以下、図面に従って、本発明の実施例を説明する。これらの実施例は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。また、以下の図を通して、特に断わらない限り、同一符号は、同一の対象を指すものとする。
図1を参照すると、本発明に従いPID制御器を制御するための制御コンピュータのハードウェアのブロック図が示されている。図1において、システム・バス102には、CPU104と、主記憶(RAM)106と、ハードディスク・ドライブ(HDD)108と、キーボード110と、マウス112と、ディスプレイ114が接続されている。CPU104は、好適には、32ビットまたは64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のPentium(商標)4、インテル社のCore(商標) 2 DUO、AMD社のAthlon(商標)などを使用することができる。主記憶106は、好適には、512KB以上の容量、より好ましくは、1GB以上の容量をもつものである。
ハードディスク・ドライブ108には、個々に図示しないが、オペレーティング・システム及び本発明に係る処理プログラムなどが、予め格納されている。オペレーティング・システムは、Linux(商標)、マイクロソフト社のWindows Vista、Windows XP(商標)、Windows(商標)2000、アップルコンピュータのMac OS(商標)などの、CPU104に適合する任意のものでよい。
キーボード110及びマウス112は、オペレーティング・システムが提供するグラフィック・ユーザ・インターフェースに従い、ディスプレイ114に表示されたアイコン、タスクバー、ウインドウなどのグラフィック・オブジェクトを操作するために使用される。キーボード110及びマウス112はまた、後述するデータは記録用プログラムを操作するためにも使用される。
ディスプレイ114は、これには限定されないが、好適には、1024×768以上の解像度をもち、32ビットtrue colorのLCDモニタである。ディスプレイ114は、作業者による全力及び手抜きのデータ記録用のプログラム、評価結果の数値などを表示するために使用される。
ハードディスク・ドライブ108にはさらに、PIDの係数を初期設定するモジュール、非反証制御モジュール、非反証制御を伴うPSOモジュール、及び全体を統合する制御モジュールが格納されている。これらのモジュールは、C、Java(R)などの既存の任意のプログラミング言語で作成することができる。これらのモジュールは、オペレーティング・システムの働きで適宜主記憶106にロードされて実行される。
バス102にはさらに、PCI、USBなどの適当なインターフェース・ボード116を介して、PID制御器118及び、PID制御器118によって制御されるプラント120が接続されている。
この実施例では、PID制御器118及びプラント120は、ICなどの論理回路をもつ個別のハードウェアである。プラント120は例えば、エンジン、ブレーキ、エアコンなど制御対象の機構装置である。
図2は、PID制御器118によるプラント120の制御を説明するための機能ブロック図である。PID制御器118は、比例によるP制御ブロック118a、積分によるI制御ブロック118b及び微分によるD制御ブロック118cを有する。
図1にも示した制御コンピュータ100は、その制御機能に従って、P制御ブロック118a、I制御ブロック118b及びD制御ブロック118cに、適宜、係数を設定する。このため、P制御ブロック118a、I制御ブロック118b及びD制御ブロック118cの各々は、図示しないが、制御コンピュータ100から送られてくる係数の値を保持するためのレジスタをもつ。
図2の機能ブロック図には、目標値rが与えられ、目標値rはP制御ブロック118a及びI制御ブロック118bを経て、入力uとしてプラント120に入力される。入力uには、D制御ブロック118cの出力が合流する。プラント120は出力yを出力するが、出力yは、制御量として目標値rに操作量として与えられる。
次に、図3の機能ブロック図を参照して、ハードディスク・ドライブ108に保存されている、初期設定モジュール304、非反証制御モジュール306、非反証制御を伴うPSOモジュール308、及び全体を統合する制御モジュール302と、PID制御器118及びプラント120の関係を説明する。
初期設定モジュール304は、初期のPID係数候補群とサンプリング時間の設定、評価汎関数の設定、評価汎関数から非反証評価関数の設定、計測時間長の設定、PID制御器118に入力するPID係数の選択などの機能をもつ。
非反証制御モジュール306は、設定された非反証評価関数をもちいて、評価関数を反証する候補を取り除き、設定した計測時間の経過後、残された候補を、非反証制御を伴うPSOモジュール308に引き渡す機能をもつ。
非反証制御を伴うPSOモジュール308は、非反証制御モジュール306から渡された係数の候補に対して、PSOを適用しつつ、さらに非反証評価関数をもちいて、評価関数を反証する候補を取り除き、最終の係数の候補を選ぶ機能をもつ。
制御モジュール302は、インターフェース・ボード116を介して、初期設定モジュール304、非反証制御モジュール306、非反証制御を伴うPSOモジュール308と、PID制御器118とプラント120の間をインターフェースし、更には、プラント120に対する入力uと出力yを計測する機能をもつ。
次に、図4及び図5のフローチャートを参照して、本発明に係る処理の動作をより詳細に説明する。まずここでは、次式のような2自由度PI−D制御を考える。
Figure 0005683000

ここで、kP, kI, kDはそれぞれ、比例、積分、微分のPIDゲインであり、uはプラントへの入力、rは目標となる参照信号、yはプラントからの出力である。
すると、ステップ402では、オペレータは、初期設定モジュール304を使って、初期のPID係数候補群(Ki, i∈I = {1,...,m})と、サンプリング時間Δtを設定する。
ステップ404では、オペレータは、初期設定モジュール304を使って、制御ストラテジーに基づき、評価汎関数Tspecを設定する。ここで、評価汎関数Tspecとは例えば、次のような式であらわされるものである。
Figure 0005683000

ここで、σは、ロバスト制御で抑え込みたい不確定ノイズの二乗平均平方根、*は畳み込み演算、w1とw2は、重みフィルタである。下記は、w1とw2の式の例である。
Figure 0005683000
ステップ406では、オペレータは、初期設定モジュール304を使って、計測時間長を設定する。すると、初期設定モジュール304は先ず、k = 0と設定する。このkは、ステップが進行するにつれ、1つずつインクリメントされる。
ステップ408では、初期設定モジュール304は、評価汎関数Tspecから、下記の式に従い、下記のような非反証評価関数を計算する。
Figure 0005683000

ここで、ρ ≧ 0は任意の初期値、τは全体の観測時間をあらわす。
ステップ410では、初期設定モジュール304が、PID制御器118に設定するPID係数を選ぶ。ここでは、上記非特許文献1に記述されている非反証制御の定理が使用される。選ばれたPID係数は、図2に示すように、それぞれ、PID制御器118のP制御ブロック118a、I制御ブロック118b、及びD制御ブロック118cに設定される。
ステップ412では、制御モジュール302が、kΔtが計測時間を超過しているかどうか判断する。そして、もしそうでないなら、ステップ414に進み、制御モジュール302が、プラント120の入力u(kΔt)と、出力y(kΔt)を計測する。
ステップ416では、制御モジュール302が、PID係数の候補群から、PID係数を、ある順序に従って選ぶ。
ステップ418では、計測したuとyを用いて、非反証制御モジュール306が非反証評価関数を計算する。このために先ず非反証制御モジュール306は、各i∈Iに対して、
r~i((k+1)Δt)と、r~i(kΔt)を計算する。
尚、表記の都合上、以下では、r~、J~を下記とそれぞれ同一視する。
Figure 0005683000
r~iは、次の式から、離散計測データ(u,y)をフィルタリングすることで計算できる。
Figure 0005683000
そして、非反証制御モジュール306は、r~iを使って、次のようにして評価関数
J~(i,kΔt)を計算する。
Figure 0005683000
ステップ420では、制御モジュール302が、非反証制御モジュール306の計算結果を用いて、評価関数が反証されるかどうかを判断する。すなわち、
J~(i,kΔt) > 0になるなら、制御モジュール302は、評価関数が反証されたと判断して、ステップ422で、ステップ416で選ばれたPID係数を候補から除去する。
ステップ420で、評価関数が反証されていないと判断されると、処理はステップ426に進む。
ステップ424では、制御モジュール302は、反証されていないPID係数のうち、インデックスiが最大のものでPID制御器118を構成する。
ステップ426では、制御モジュール302は、候補群が最後かどうか判断し、そうでなければステップ416に戻って、ある順序に従い、反証されていない次のPID係数を選んで、ステップ418から繰り返す。
ステップ426で、制御モジュール302が候補群が最後であると判断すると、制御モジュール302は、ステップ428でkをインクリメントして、ステップ412の判断に戻る。
ステップ412で、制御モジュール302がkΔtが計測時間を超過したと判断すると、図5のフローチャートで示す処理に進む。
ステップ412で、制御モジュール302がまだ、kΔtが計測時間を超過していないと判断すると、ステップ414に進み、制御モジュール302が、プラント120の入力u(kΔt)と、出力y(kΔt)を計測し、次にステップ416に進むが、ステップ414からステップに入ったばかりの段階では、制御モジュール302が、PID係数の候補群から、反証されているものを除き、所定順序の最初から、PID係数を選ぶ。
ステップ502では、非反証制御を伴うPSOモジュール308が、各候補について次の計算を行い、新たな候補群を設定する。
xj (k) = xj (k-1) + vj (k)
vj (k) = γ(k)vj (k-1) + cp{xp,j (k-1) - xj (k-1)} + cg{xg (k-1) - xj (k-1)}
ここで、xはPIDゲインベクトル、kは探索回数、xp,j (k-1)はj番目のPIDゲインのk-1回目までの探索における最良解、xg (k-1)はk-1回目の探索における全体の最良解、
γ(k)は探索回数における慣性項、cp、cgは重みをあらわす。cp、cgは定数であり、乱数等によって任意に与える。
ここで、γ(k)は、下記の式であらわすように、kの関数になっている。
Figure 0005683000

ここで、γmaxは慣性項係数の最大値、γminは慣性項係数の最大値、kmaxは最大探索回数である。
ここでの最良解の意味は、探索を開始してからは、各PIDゲインが評価関数値履歴を保持しておき、その最小値をとったときのPIDゲインを最良解としたものである。ただし、探索中に反証されたものは履歴を保持しない。
ステップ504では、制御モジュール302が、候補群から、インデックスiが最大のものからPID係数を選び、そうして選ばれたPID係数を、制御モジュール302がPID制御器118に設定する。
ステップ506では、制御モジュール302が、プラント120の入力u(kΔt)と、出力y(kΔt)を計測する。
ステップ508では、制御モジュール302が、PID係数の新候補群から、PID係数を、ある順序に従って選ぶ。
ステップ510では、非反証制御を伴うPSOモジュール308が、ステップ418と同様の処理により、計測したuとyを用いて非反証評価関数を計算する。
ステップ512で、ステップ420と同様の処理によって、非反証制御を伴うPSOモジュール308が、評価関数が反証されたと判断すると、ステップ514で反証された候補を除去し、ステップ516の判断に進む。評価関数が反証されないと判断すると直ちにステップ516の判断に進む。
ステップ516では、制御モジュール302は、候補群が最後かどうか判断し、そうでなければステップ508に戻って、ある順序に従い、反証されていない次のPID係数を選んで、ステップ510から繰り返す。
ステップ516で、制御モジュール302が候補群が最後であると判断すると、制御モジュール302は、ステップ518に進み、前のステップとの最小評価関数値との偏差が所定の閾値より大きいかどうか判断し、もしそうでないなら、処理を終了する。
ステップ518で、前のステップとの最小評価関数値との偏差が所定の閾値より大きいなら、ステップ502からやり直す。ここで、最小評価関数値とは、候補群が各PSOに基づいて非反証制御基準によって周辺を探索したときに、その基準によって計算した評価関数値全体で最小のもののことである。
なお、上記実施例では、制御コンピュータ100として、パーソナル・コンピュータのような汎用コンピュータを想定したが、同等の機能をもつマイクロコンピュータとメモリやインターフェース手段をもつ専用ハードウェアを使用してもよい。
また、PID制御器118とプラント120の一方または両方は、ハードウェア論理回路で構成したものでなく、MATLAB(R)/Simulink(R)などのシミュレーション・ソフトウェアで作成したものであってもよい。もしPID制御器118とプラント120の両方がソフトウェア・モジュールである場合、それらは、ハードディスク・ドライブ108に格納され、インターフェース・ボード116を使用することなく、すべてのPID係数決定処理が、制御コンピュータ100内で完結することになる。
さらに、本発明は、特定のハードウェア、ソフトウェアなどのプラット・フォームに限定されず、任意のプラット・フォーム上で実現可能であることを、この分野の当業者は理解するであろう。
100 制御コンピュータ
102 バス
104 CPU
106 主記憶
108 ハードディスク・ドライブ
116 インターフェース・ボード
118 PID制御器
120 プラント
302 制御モジュール
304 初期設定モジュール
306 非反証制御モジュール
308 非反証制御を伴うPSOモジュール

Claims (9)

  1. 所定のプラントを制御するためのPID制御器の係数を決定するための方法であって、コンピュータが、
    前記PID制御器のPID係数候補群の初期値を用意するステップであって、前記PID係数候補群はPID係数候補を含む、前記用意するステップと、
    非反証評価関数が設定された評価汎関数を用意するステップと、
    前記用意されたPID係数候補群から、前記PID制御器に設定するPID係数候補を選択して、当該選択されたPID係数候補を、前記PID制御器に設定するステップと、
    前記プラントへの入力uと前記プラントからの出力yを計測するステップであって、前記入力uは、前記選択されたPID係数候補が設定された前記PID制御器の比例、積分及び微分の各PIDゲイン、並びに、目標となる参照信号、及び前記yから求められる、前記計測するステップと、
    (a)前記PID制御器のPID係数候補群から、第1のPID係数候補を選択するステップと、
    前記選択された第1のPID係数候補について、
    (a−1)前記計測した入力uと出力yを用いて、前記評価汎関数を計算するステップと、
    (a−2)前記評価汎関数の計算の結果、前記評価汎関数が反証されることに応答して、前記選択された第1のPID係数候補を除去するステップと、
    前記反証されないで残ったPID係数候補から、PSOの形の更新式で、前記PID制御器に設定する新たなPID係数候補を計算するステップと、
    前記計算された新たなPID係数候補を含む新たなPID係数候補群のうちの、PID係数候補の順番であるインデックスiが最大であるものを最大PID係数候補として選択して、当該選択した最大PID係数候補で前記PID制御器を構成するステップと、
    前記プラントへの入力uと前記プラントからの出力yを計測するステップと、
    (b)前記新たなPID係数候補群から、第2のPID係数候補を選択するステップと、
    前記選択された第2のPID係数候補について、
    (b−1)前記計測した入力uと出力yを用いて、前記評価汎関数を計算するステップであって、前記入力uは、前記選択された最大PID係数候補が設定された前記PID制御器の比例、積分及び微分の各PIDゲイン、並びに、目標となる参照信号、及び前記yから求められる、前記計算するステップと、
    (b−2)前記評価汎関数の計算の結果、前記評価汎関数が反証されることに応答して、前記選択された第2のPID係数候補を除去するステップと
    を実行することを含む、前記方法。
  2. 前記最大PID係数候補が前記第2のPID係数候補であり、
    前記コンピュータが、
    (a−3)前記評価汎関数の計算の結果、反証されないで残ったPID係数候補のうちの前記インデックスiが最大であるものを第1の最大PID係数候補として改めて選択して、当該選択した第1の最大PID係数候補で前記PID制御器を構成するステップと、
    (a−4)前記PID係数候補群にPID係数候補が残っていることに応じて、(a)前記選択するステップ、(a−1)前記計算するステップ、(a−2)前記除去するステップ、及び(a−3)前記構成するステップを繰り返すステップと
    をさらに実行することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コンピュータが、
    (b−3)前記新たなPID係数候補群にPID係数候補が残っていることに応じて、(b)前記選択するステップ、(b−1)前記計算するステップ、及び(b−2)前記除去するステップを繰り返すステップ
    をさらに実行することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記プラントと前記PID制御器がハードウェア論理回路で構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記プラントと前記PID制御器がシミュレートされたソフトウェア・モジュールで構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 所定のプラントを制御するためのPID制御器の係数を決定するためのシステムであって、
    前記PID制御器のPID係数候補群の初期値を用意する手段であって、前記PID係数候補群はPID係数候補を含む、前記用意する手段と、
    非反証評価関数が設定された評価汎関数を用意する手段と、
    前記用意されたPID係数候補群から、前記PID制御器に設定するPID係数候補を選択して、当該選択されたPID係数候補を、前記PID制御器に設定する手段と、
    前記プラントへの入力uと前記プラントからの出力yを計測する手段であって、前記入力uは、前記選択されたPID係数候補が設定された前記PID制御器の比例、積分及び微分の各PIDゲイン、並びに、目標となる参照信号、及び前記yから求められる、前記計測する手段と、
    (a)前記PID制御器のPID係数候補群から、第1のPID係数候補を選択する手段と、
    前記選択された第1のPID係数候補について、
    (a−1)前記計測した入力uと出力yを用いて、前記評価汎関数を計算する手段と、
    (a−2)前記評価汎関数の計算の結果、前記評価汎関数が反証されることに応答して、前記選択された第1のPID係数候補を除去する手段と、
    前記反証されないで残ったPID係数候補から、PSOの形の更新式で、前記PID制御器に設定する新たなPID係数候補を計算する手段と、
    前記計算された新たなPID係数候補を含む新たなPID係数候補群のうちの、PID係数候補の順番であるインデックスiが最大であるものを最大PID係数候補として選択して、当該選択した最大PID係数候補で前記PID制御器を構成する手段と、
    前記プラントへの入力uと前記プラントからの出力yを計測する手段と、
    (b)前記新たなPID係数候補群から、第2のPID係数候補を選択する手段と、
    前記選択された第2のPID係数候補について、
    (b−1)前記計測した入力uと出力yを用いて、前記評価汎関数を計算する手段であって、前記入力uは、前記選択された最大PID係数候補が設定された前記PID制御器の比例、積分及び微分の各PIDゲイン、並びに、目標となる参照信号、及び前記yから求められる、前記計算する手段と、
    (b−2)前記評価汎関数の計算の結果、前記評価汎関数が反証されることに応答して、前記選択された第2のPID係数候補を除去する手段と
    を備えている、前記システム。
  7. 前記最大PID係数候補が前記第2のPID係数候補であり、
    (a−3)前記評価汎関数の計算の結果、反証されないで残ったPID係数候補のうちの前記インデックスiが最大であるものを第1の最大PID係数候補として改めて選択して、当該選択した第1の最大PID係数候補で前記PID制御器を構成する手段
    をさらに備えており、
    (a−4)前記PID係数候補群にPID係数候補が残っていることに応じて、(a)前記選択する手段が前記選択をすること、(a−1)前記計算する手段が前記計算をすること、(a−2)前記除去する手段が前記除去をすること、及び(a−3)前記構成する手段が前記構成をすることを繰り返す、
    請求項6に記載のシステム。
  8. (b−3)前記新たなPID係数候補群にPID係数候補が残っていることに応じて、(b)前記選択する手段が前記選択をすること、(b−1)前記計算する手段が前記計算をすること、及び(b−2)前記除去する手段が前記除去をすることを繰り返す、
    請求項6又は7に記載の方法。
  9. 所定のプラントを制御するためのPID制御器の係数を決定するためのコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させる、前記コンピュータ・プログラム。
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