JP5682430B2 - 電動送風機 - Google Patents

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Description

この発明は、電動送風機に関するものである。
下記特許文献1には、電動送風機に用いられる電動機が開示されている。
特許文献1に記載のものでは、固定子コアの固定子スロット内に絶縁紙を配置し、固定子コアの上面側から上絶縁部材を、下面側から下絶縁部材を配置している。
具体的に、特許文献1に記載のものでは、絶縁紙の中央両縁部に、三角形状の突起部を形成している。絶縁紙は、両突起部によって固定子コアを上下から挟み込むことにより、固定子コアに固定されている。
上絶縁部材及び下絶縁部材は、ピン状に形成された突起部が、固定子コアの上面或いは下面に形成された取付孔に圧入されることにより、固定子コアに固定されている。
特開2005−229726号公報
特許文献1に記載のものでは、絶縁紙を固定子コアに強固に保持させることができず、巻線時に絶縁紙の位置がずれて、工作不良が発生したり、固定子コアと巻線との間に絶縁不良が発生したりすることがあった。
また、特許文献1に記載のものでは、上絶縁部材及び下絶縁部材を固定するため、固定子コアに取付孔を形成している。このため、取付孔の近傍において磁束密度が集中し、モータ効率が低下するといった問題もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、固定子コアに取付孔を形成することなく、絶縁紙、上絶縁部材、下絶縁部材を固定子コアに確実に保持させることができる電動送風機を提供することである。
この発明に係る電動送風機は、継鉄部と継鉄部から突出する磁極部とを有する固定子コアと、固定子コアの内側面に沿って配置され、継鉄部の対向位置に、固定子コアの上面側に開口する第1切欠き及び下面側に開口する第2切欠きが形成された絶縁紙と、固定子コアにその上面側から圧入された第1突起部を有する上絶縁部材と、固定子コアにその下面側から圧入された第2突起部を有する下絶縁部材と、を備え、第1突起部は、側面が第1切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から絶縁紙に対向し、第2突起部は、側面が第2切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から絶縁紙に対向するものである。
また、この発明に係る電動送風機は、継鉄部と継鉄部から突出して互いに対向位置に配置された一対の磁極部とを有する固定子コアと、磁極部の一側で固定子コアの内側面に沿って配置され、継鉄部の対向位置に、固定子コアの上面側に開口する第1切欠き及び下面側に開口する第2切欠きが形成された第1絶縁紙と、磁極部の他側で固定子コアの内側面に沿って配置され、継鉄部の対向位置に、固定子コアの上面側に開口する第3切欠き及び下面側に開口する第4切欠きが形成された第2絶縁紙と、固定子コアにその上面側から圧入された一対の第1突起部を有する上絶縁部材と、固定子コアにその下面側から圧入された一対の第2突起部を有する下絶縁部材と、を備え、一方の第1突起部は、第1側面が第1切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から第1絶縁紙に対向し、他方の第1突起部は、第1側面の反対側を向く第2側面が第3切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から第2絶縁紙に対向し、一方の第2突起部は、第3側面が第2切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から第1絶縁紙に対向し、他方の第2突起部は、第3側面の反対側を向く第4側面が第4切欠き内で継鉄部に押し付けられ、端部が継鉄部の反対側から第2絶縁紙に対向するものである。
この発明に係る電動送風機であれば、絶縁紙を固定子コアに確実に保持させることができ、工作不良や、固定子コア及び巻線間の絶縁不良を防止することができる。
また、取付孔を形成することなく上絶縁部材及び下絶縁部材を固定子コアに保持させることができるため、モータ効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1における電動送風機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における電動送風機の固定子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電動送風機の固定子コアを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電動送風機の絶縁紙を示す斜視図である。 図4に示す絶縁紙の要部を拡大した正面図である。 この発明の実施の形態1における電動送風機の上絶縁部材を示す斜視図である。 図6に示す上絶縁部材の断面図である。 図6に示す上絶縁部材の要部拡大断面図である。 図8に示すD−D矢視図である。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電動送風機を示す断面図である。
図1において、1は電動送風機のファンカバー、2はモータフレームである。ファンカバー1には、その中心部に、電動送風機内に空気を取り入れるための吸気口3が形成されている。モータフレーム2には、電動送風機内の空気を外部に排出するための排気口4が形成されている。
5は吸気口3から電動送風機内に空気を吸引するためのファン、6は案内羽根、7は整流ブラシ装置、8はブラケットである。ファン5は、モータフレーム2に対して回転自在に設けられた軸9に固定されている。10はモータフレーム2側に設けられた固定子、11は軸9に設けられた回転子である。
上記構成を有する電動送風機では、電力が供給されて固定子10及び回転子11に巻回された電線に電流が流れると、固定子10で励磁された磁界により、回転子11に軸9を中心とする回転方向の力が作用し、軸9とともにファン5が回転する。ファン5の回転により、吸気口3から電動送風機内に外部の空気が吸引される。吸気口3から電動送風機内に進入した空気は、案内羽根6を経由し、固定子10とモータフレーム2との間を通って、排気口4から排出される。電動送風機の内部に発生するこの気流により、電動機は冷却される。
以下に、図2乃至図9も参照し、上記固定子10について具体的に説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における電動送風機の固定子を示す斜視図である。固定子10は、固定子コア12、絶縁紙13及び14、上絶縁部材15、下絶縁部材16、固定子巻線17により、その要部が構成される。
図3はこの発明の実施の形態1における電動送風機の固定子コアを示す斜視図である。
固定子コア12には、継鉄部18、一対の磁極部19が備えられている。継鉄部18は、全体として四角環状を呈している。継鉄部18が上記構成を有することにより、固定子コア12の中央部に、軸9が貫通する空間(中央空間)が形成される。
磁極部19は、継鉄部18から中央空間に向かって突出するように、継鉄部18に設けられている。磁極部19は、中央空間を間に挟んで互いに対向するように配置される。固定子コア12(の継鉄部18)は、磁極部19が設けられていない平行部の幅(図3に示す距離A)が、磁極部19が設けられている平行部の幅(図3に示す距離B)よりも小さくなるように形成されている。
なお、図3に示すLは、固定子コア12の厚さ(上面及び下面間距離)である。
以下においては、固定子10について、図3のAで示されている方向を「横」、Bで示されている方向を「縦」とも表現する。即ち、Aは固定子コア12(の継鉄部18)の横幅(横方向の外側面間距離)、Bは固定子コア12(の継鉄部18)の縦幅(縦方向の外側面間距離)である。また、aは継鉄部18の横方向の内側面間距離である。aは、継鉄部18のうち、磁極部19が設けられていない平行部の、対向する側面間距離を示している。
固定子コア12には、磁極部19の両側に、固定子スロット20が形成されている。固定子スロット20には、固定子巻線17(の一部)が収納される。
各固定子スロット20と中央空間とは、何れも独立して形成されていない。各固定子スロット20と中央空間とを形成する一続きの面が、固定子コア12の内側面を構成する。
固定子コア12は、図3に示す外形の電磁鋼板を、全体の厚さがLとなるまで積層することによって成形される。上記外形の電磁鋼板は、圧延された無方向性珪素鋼板をプレス加工することによって形成される。電磁鋼板には、圧延方向の透磁率とその直交する方向の透磁率とに違いがあり、圧延方向の透磁率の方が良い傾向にある。このため、固定子コア12では、圧延方向が上記縦向きになるように各電磁鋼板が配置される。また、上記プレス加工ではロール状に巻かれた無方向性珪素鋼板が用いられており、材料採りを良くするため、そのロール幅が、固定子コア12の横幅(横方向の外側面間距離)Aと同一になるように設計される。
図4はこの発明の実施の形態1における電動送風機の絶縁紙を示す斜視図、図5は図4に示す絶縁紙の要部を拡大した正面図である。
絶縁紙13は、電気絶縁性の優れた厚さt=0.1乃至0.5mm程度の所定のフィルムにより構成される。絶縁紙13は、磁極部19の一側において、固定子コア12の内側面に沿って、その内側面に対向するように配置される。
絶縁紙13は、一端側及び他端側が、固定子スロット20の形状と同じになるように折り曲げられている。絶縁紙13は、一端側が、一方の磁極部19の一側に形成された固定子スロット20内において、固定子コア12と固定子巻線17との間に配置される。絶縁紙13の他端側は、他方の磁極部19の一側に形成された固定子スロット20内において、固定子コア12と固定子巻線17との間に配置される。絶縁紙13の中間部は、継鉄部18に沿って、継鉄部18に対向するように配置される。
絶縁紙13には、継鉄部18に対向する中間部に、固定子コア12の上面側に開口するU字状の切欠き21a(第1切欠き)と、固定子コア12の下面側に開口するU字状の切欠き21b(第2切欠き)とが形成されている。図5に示すEは、切欠き21a及び21bの幅(開口幅)、Mは切欠き21a及び21bの深さである。切欠き21a及び21bは、絶縁紙13の長手に対し、同じ位置に形成されている。このため、絶縁紙13の短手側の幅をC、切欠き21a及び21b間距離をMとすると、C=M+M+Mとなる。
絶縁紙13の幅Cは、固定子コア12の厚さLよりも、例えば、2乃至6mm程度長くなるように形成されている。
磁極部19の他側に配置された絶縁紙14も、上記絶縁紙13と同様の構成を有している。即ち、絶縁紙14は、電気絶縁性の優れた厚さt=0.1乃至0.5mm程度の所定のフィルムにより構成される。絶縁紙14は、磁極部19の他側において、固定子コア12の内側面に沿って、その内側面に対向するように配置される。
絶縁紙14は、一端側及び他端側が、固定子スロット20の形状と同じになるように折り曲げられている。絶縁紙14は、一端側が、一方の磁極部19の他側に形成された固定子スロット20内において、固定子コア12と固定子巻線17との間に配置される。絶縁紙14の他端側は、他方の磁極部19の他側に形成された固定子スロット20内において、固定子コア12と固定子巻線17との間に配置される。絶縁紙14の中間部は、継鉄部18に沿って、継鉄部18に対向するように配置される。なお、絶縁紙14の中間部は、中央空間を間に挟んで絶縁紙13の中間部に対向する。
絶縁紙14には、絶縁紙13と同じように、継鉄部18に対向する中間部に、固定子コア12の上面側に開口するU字状の切欠き22a(第3切欠き)と、固定子コア12の下面側に開口するU字状の切欠き22b(第4切欠き)とが形成されている。
図6はこの発明の実施の形態1における電動送風機の上絶縁部材を示す斜視図、図7は図6に示す上絶縁部材の断面図、図8は図6に示す上絶縁部材の要部拡大断面図、図9は図8に示すD−D矢視図である。
上絶縁部材15は、所定の絶縁樹脂から成形されたものからなり、固定子コア12の上面側に配置される。上絶縁部材15は、固定子コア12の上面に対向する本体部23と、この本体部23に設けられた絶縁壁24、端子台25、一対の突起部26及び27(第1突起部)、一対の突起部28及び29(第3突起部)二組とを備えている。
絶縁壁24は、固定子巻線17と回転子11及びブラケット8との間に所定の絶縁性を確保するためのものである。絶縁壁24は、固定子巻線17の中央空間側と上側の一部とを覆うように配置される
端子台25は、固定子巻線17や整流ブラシ装置7からのリード線を保持するためのものである。本体部23には、必要に応じて複数の端子台25が設けられる。
26乃至29に示す突起部は、上絶縁部材15を固定子コア12に固定するためのものである。突起部26乃至29は、本体部23から固定子コア12の下面側に突出し、固定子コア12の上面側から固定子コア12に圧入される。
突起部26は、絶縁紙13の切欠き21aに対応する位置に設けられている。突起部26は、根元部分の側面26aが、絶縁紙13の切欠き21a内において、継鉄部18の側面(固定子コア12の内側面)に押し付けられている。図中、Jは側面26aの幅(縦方向距離)、Fは側面26aのコア厚み方向距離である。継鉄部18に接触する側面26aは、幅Jが絶縁紙13の切欠き21aの幅Eとほぼ同一寸法となり、距離Jが絶縁紙13の切欠き21aの深さMよりも小さくなるように設定されている。
突起部26には、上記根元部分(の側面26a(第1側面))と先端部26b(の側面)との間に、段差が形成されている。上記段差の大きさGは、絶縁紙13の厚さtよりも大きく設定されている。このため、突起部26の先端部26bは、切欠き21aよりも固定子コア12の下面側において、継鉄部18の反対側から絶縁紙13に対向するように配置される。
突起部27は、絶縁紙14の切欠き22aに対応する位置に設けられている。突起部27は、突起部26と対称の構成を有しており、中央空間を間に挟んで突起部26の反対側に配置される。
突起部27は、根元部分の側面27a(第2側面)が、絶縁紙14の切欠き22a内において、継鉄部18の側面(固定子コア12の内側面)に押し付けられている。側面27aについても、幅Jが絶縁紙14の切欠き22aの幅Eとほぼ同一寸法となり、コア厚み方向距離Jが絶縁紙14の切欠き22aの深さMよりも小さくなるように設定されている。また、突起部27にも、上記根元部分(の側面27a)と先端部27b(の側面)との間に、段差が形成されている。上記段差の大きさGは、絶縁紙14の厚さtよりも大きく設定されている。このため、突起部27の先端部27bは、切欠き22aよりも固定子コア12の下面側において、継鉄部18の反対側から絶縁紙14に対向するように配置される。
側面26a及び27aは、互いに反対側を向き、且つ、平行に配置されている。側面26a及び27aの距離Kは、継鉄部18の横方向の内側面間距離aと同一寸法となるように設定されている。
突起部28及び29には、上記側面26a及び27aに直交し、且つ、互いに対向する側面(第5側面及び第6側面)が形成されている。突起部28は、固定子コア12に圧入されることにより、突起部29側を向く側面が、固定子コア12の外側面に押し付けられる。突起部29は、固定子コア12に圧入されることにより、突起部28側を向く側面が、固定子コア12の外側面に押し付けられる。この互いに対向する突起部28の側面と突起部29の側面との距離Qは、固定子コア12の縦幅(縦方向の外側面間距離)Bと同一寸法となるように設定されている。
下絶縁部材16の構成は、上絶縁部材15と同様である。即ち、下絶縁部材16は、所定の絶縁樹脂から成形されたものからなり、固定子コア12の下面側に配置されている。下絶縁部材16は、固定子コア12の下面に対向する本体部と、この本体部に設けられた絶縁壁、端子台、突起部26及び27に対応する一対の突起部30及び31(第2突起部)(突起部31については図示せず)、突起部28及び29に対応する一対の突起部(第4突起部)二組(図示せず)とを備えている。
下絶縁部材16に備えられた上記各突起部は、下絶縁部材16を固定子コア12に固定するためのものである。上記各突起部は、本体部から固定子コア12の上面側に突出し、固定子コア12の下面側から固定子コア12に圧入されている。
突起部30は、絶縁紙13の切欠き21bに対応する位置に設けられている。突起部30は、根元部分の側面(第3側面)が、絶縁紙13の切欠き21b内において、継鉄部18の側面(固定子コア12の内側面)に押し付けられている。突起部30の上記側面も、幅(縦方向距離)J、コア厚み方向距離Fを有している。突起部26の側面26aのコア厚み方向距離をF、突起部30の上記側面のコア厚み方向距離をFとした場合、M+F+F≦Lが成立する。
また、突起部30にも、上記根元部分とその先端部との間に、大きさGの段差が形成されている。このため、突起部30の先端部は、切欠き21bよりも固定子コア12の上面側において、継鉄部18の反対側から絶縁紙13に対向するように配置される。
図示しない突起部31は、絶縁紙14の切欠き22bに対応する位置に設けられている。突起部31は、突起部30と対称の構成を有しており、中央空間を間に挟んで突起部30の反対側に配置される。
突起部31は、根元部分の側面(第4側面)が、絶縁紙14の切欠き22b内において、継鉄部18の側面(固定子コア12の内側面)に押し付けられている。突起部31の上記側面も、幅(縦方向距離)J、コア厚み方向距離Fを有している。突起部27の側面27aのコア厚み方向距離をF、突起部31の上記側面のコア厚み方向距離をFとした場合、M+F+F≦Lが成立する。
また、突起部31にも、上記根元部分とその先端部との間に、大きさGの段差が形成されている。このため、突起部31の先端部は、切欠き22bよりも固定子コア12の上面側において、継鉄部18の反対側から絶縁紙14に対向するように配置される。
下絶縁部材16の他の構成については、具体的な説明を省略する。なお、上絶縁部材15の第3突起部における第5側面及び第6側面に対応する下絶縁部材16の第4突起部における側面は、それぞれ第7側面及び第8側面である。
次に、上記構成を有する固定子10の製造方法について説明する。
先ず、固定子コア12に対し、磁極部19の一側の固定子スロット20に絶縁紙13を、磁極部19の他側の固定子スロット20に絶縁紙14を挿入する。絶縁紙13及び14を固定子スロット20内に適切に配置すると、上絶縁部材15を固定子コア12の上面側に配置し、各突起部26乃至29を固定子コア12に圧入する。この時、突起部26を切欠き21aの開口位置に、突起部27を切欠き22aの開口位置に合わせておく。これにより、突起部26の圧入後、突起部26の側面26aが切欠き21a内で継鉄部18に接触し、先端部26bが絶縁紙13の対向位置に配置される。同様に、突起部27の圧入後、突起部27の側面27aが切欠き22a内で継鉄部18に接触し、先端部27bが絶縁紙14の対向位置に配置される。
次に、下絶縁部材16を固定子コア12の下面側に配置し、突起部30及び31を含む各突起部を固定子コア12に圧入する。この時、突起部30を切欠き21bの開口位置に、突起部31を切欠き22bの開口位置に合わせておく。これにより、突起部30の圧入後、突起部30の側面が切欠き21b内で継鉄部18に接触し、その先端部が絶縁紙13の対向位置に配置される。同様に、突起部31の圧入後、突起部31の側面が切欠き22b内で継鉄部18に接触し、その先端部が絶縁紙14の対向位置に配置される。
そして、上絶縁部材15及び下絶縁部材16によって、固定子コア12と絶縁紙13及び14とを固定子コア12の上下から挟持した後、固定子巻線17を固定子スロット20に巻回する。
上記構成の固定子10であれば、絶縁紙13及び14、上絶縁部材15、下絶縁部材16を固定子コア12に確実に保持させることができる。
即ち、上絶縁部材15及び下絶縁部材16は、各突起部が固定子コア12に圧入されることによって固定子コア12に強固に固定される。上絶縁部材15及び下絶縁部材16の位置は、横方向については突起部26、27、30、31により、縦方向については突起部28及び29を含む他の突起部により、確実に拘束することができる。
また、絶縁紙13は、継鉄部18と突起部26及び30とによって挟持され、固定子コア12に確実に保持される。絶縁紙13の位置は、横方向については継鉄部18の内側面と突起部26及び30の各先端部とにより、確実に拘束することができる。また、縦方向とコア厚み方向の位置については、突起部26及び30の各根元部分により、確実に拘束することができる。
絶縁紙14についても同様である。
このため、巻線時に絶縁紙13及び14の位置がずれてしまうことを確実に防止することができ、工作不良が発生したり、固定子コア12と固定子巻線17との間の絶縁不良が発生したりする恐れがない。巻線時に、絶縁紙13及び14の巻き込みも回避することができる。
更に、上記構成の固定子10であれば、固定子コア12の上面や下面に取付孔を形成することなく、上絶縁部材15及び下絶縁部材16を固定子コア12に固定することができる。このため、磁束密度の集中等が発生することはなく、モータ効率を向上させることが可能となる。
なお、ロール状に巻かれた無方向性珪素鋼板は、そのロール幅の寸法ばらつきが、基準寸法に対して±0.2mm程度と大きい。このため、図3に示す外形の電磁鋼板を形成する際に、ロール状に巻かれた無方向性珪素鋼板を用いてプレス加工を行うと、固定子コア12の横幅を精度良く形成することができない。しかし、本構成の固定子10では、固定子コア12の横方向の外側面を利用することなく、上樹脂部材15と下樹脂部材16との位置決め(固定)を行っているため、上樹脂部材15や下樹脂部材16の位置精度に特に問題が生じることはない。また、上樹脂部材15及び下樹脂部材16の固定子コア12に対する位置ずれが発生しないため、固定子巻線17を巻回するためのスロット面積が低下する恐れもない。
1 ファンカバー
2 モータフレーム
3 吸気口
4 排気口
5 ファン
6 案内羽根
7 整流ブラシ装置
8 ブラケット
9 軸
10 固定子
11 回転子
12 固定子コア
13 絶縁紙(第1絶縁紙)
14 絶縁紙(第2絶縁紙)
15 上絶縁部材
16 下絶縁部材
17 固定子巻線
18 継鉄部
19 磁極部
20 固定子スロット
21a 切欠き(第1切欠き)
21b 切欠き(第2切欠き)
22a 切欠き(第3切欠き)
22b 切欠き(第4切欠き)
23 本体部
24 絶縁壁
25 端子台
26 突起部(第1突起部)
27 突起部(第1突起部)
28 突起部(第3突起部)
29 突起部(第3突起部)
30 突起部(第2突起部)
31 突起部(第2突起部)
26a 側面(第1側面)
27a 側面(第2側面)
26b、27b 先端部

Claims (3)

  1. 継鉄部と前記継鉄部から突出する磁極部とを有する固定子コアと、
    前記固定子コアの内側面に沿って配置され、前記継鉄部の対向位置に、前記固定子コアの上面側に開口する第1切欠き及び下面側に開口する第2切欠きが形成された絶縁紙と、
    前記固定子コアにその上面側から圧入された第1突起部を有する上絶縁部材と、
    前記固定子コアにその下面側から圧入された第2突起部を有する下絶縁部材と、
    を備え、
    前記第1突起部は、側面が前記第1切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記絶縁紙に対向し、
    前記第2突起部は、側面が前記第2切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記絶縁紙に対向する
    電動送風機。
  2. 継鉄部と前記継鉄部から突出して互いに対向位置に配置された一対の磁極部とを有する固定子コアと、
    前記磁極部の一側で前記固定子コアの内側面に沿って配置され、前記継鉄部の対向位置に、前記固定子コアの上面側に開口する第1切欠き及び下面側に開口する第2切欠きが形成された第1絶縁紙と、
    前記磁極部の他側で前記固定子コアの内側面に沿って配置され、前記継鉄部の対向位置に、前記固定子コアの上面側に開口する第3切欠き及び下面側に開口する第4切欠きが形成された第2絶縁紙と、
    前記固定子コアにその上面側から圧入された一対の第1突起部を有する上絶縁部材と、
    前記固定子コアにその下面側から圧入された一対の第2突起部を有する下絶縁部材と、
    を備え、
    一方の前記第1突起部は、第1側面が前記第1切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記第1絶縁紙に対向し、
    他方の前記第1突起部は、前記第1側面の反対側を向く第2側面が前記第3切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記第2絶縁紙に対向し、
    一方の前記第2突起部は、第3側面が前記第2切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記第1絶縁紙に対向し、
    他方の前記第2突起部は、前記第3側面の反対側を向く第4側面が前記第4切欠き内で前記継鉄部に押し付けられ、端部が前記継鉄部の反対側から前記第2絶縁紙に対向する
    電動送風機。
  3. 前記上絶縁部材は、前記固定子コアにその上面側から圧入された一対の第3突起部を有し、
    前記下絶縁部材は、前記固定子コアにその下面側から圧入された一対の第4突起部を有し、
    一方の前記第3突起部は、前記第1側面及び前記第2側面に直交する第5側面が、他方の前記第3突起部は、前記第5側面に対向する第6側面が、前記固定子コアの外側面に押し付けられ、
    一方の前記第4突起部は、前記第3側面及び前記第4側面に直交する第7側面が、他方の前記第4突起部は、前記第7側面に対向する第8側面が、前記固定子コアの外側面に押し付けられた
    請求項2に記載の電動送風機。
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