JP5681303B2 - 弾性波デバイス - Google Patents

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本発明は、弾性波デバイスに関し、特に、例えば圧電薄膜共振器を含む弾性波デバイスに関する。
圧電薄膜共振器を用いた弾性波デバイスは、例えば無線機器等のフィルタとして用いられている。圧電薄膜共振器は、圧電薄膜を挟み下部電極と上部電極が対向する構造を有している。圧電薄膜共振器の共振周波数は、圧電薄膜を挟み下部電極と上部電極が対向する領域(以下、共振領域)の膜厚、例えば構成材料、膜厚によって定められる。
圧電薄膜共振器の共振周波数を異ならせるため、共振領域内の上部電極上に付加膜を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。また、共振領域内の上部電極上に開口を有する付加膜を形成する技術が知られている(例えば、特許文献2)
特開2002−335141号公報 米国特許6657363号明細書
上部電極上に付加膜を形成する場合、共振周波数毎に追加の層の膜厚を異ならせることになる。このため、異なる共振周波数の数に対応し、付加膜の成膜を行なうこととなる。これにより、製造コストが増大する。
共振領域内の上部電極上に開口を有する付加膜を形成する場合、上部電極上の付加膜に開口を設けるためのエッチングを行なうこととなる。このため、付加膜は上部電極に対しエッチング選択性を有することが求められる。よって、付加膜の材料が限定されてしまう。または、1層の付加膜を用いる場合、共振特性を維持しつつ共振周波数を調整できる膜厚の範囲が限られてしまう。
本弾性波デバイスは、付加膜の材料の選択の幅が広がる、または、共振周波数を調整できる範囲が広がる弾性波デバイスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
例えば、基板と、基板上に設けられた圧電薄膜と、前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、前記圧電薄膜と上部電極との間の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である第1付加膜と、を備える圧電薄膜共振器を具備する弾性波デバイスを用いることができる。
また、例えば、基板と、基板上に設けられた圧電薄膜と、前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、前記圧電薄膜と前記下部電極との間、前記圧電薄膜と前記上部電極との間、前記下部電極内の複数の層の間、前記上部電極内の複数の層の間、前記上部電極の上、前記下部電極下、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の少なくとも2つの前記共振領域に設けられ、各々が前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、を備える圧電薄膜共振器を具備する弾性波デバイスを用いることができる。
また、例えば、基板上に下部電極を形成する工程と、前記下部電極上に圧電薄膜を形成する工程と、前記圧電薄膜上に第1付加膜を形成する工程と、前記第1付加膜上に上部電極を形成する工程と、を備え、前記第1付加膜を形成する工程は、前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である前記第1付加膜を形成する工程である弾性波デバイスの製造方法を用いることができる。
本弾性波デバイスおよびその製造方法によれば、付加膜の材料の選択の幅が広がる、または、共振周波数を調整できる範囲が広がる。
図1は、図1は、ラダー型フィルタを示す図である。 図2(a)は実施例1の圧電薄膜共振器の上面図、図2(b)および図2(c)はそれぞれ直列共振器および並列共振器の断面図である。 図3(a)は第1付加膜の一例を示す上面図、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。 図4(a)は第1付加膜の別の一例を示す上面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。 図5(a)から図5(e)は直列共振器の製造工程を示す断面図である。 図6(a)から図6(e)は並列共振器の製造工程を示す断面図である。 図7(a)から図7(c)は実施例2の直列共振器、図7(d)から図7(f)は実施例2の並列共振器の断面図である。 図8(a)から図8(c)は実施例2の直列共振器の別の例、図8(d)から図8(f)は実施例2の並列共振器の別の例の断面図である。 図9(a)から図9(c)は実施例3の直列共振器の断面図、図9(d)から図9(f)は実施例3の並列共振器の断面図である。 図10(a)および図10(b)は実施例4の直列共振器の断面図、図10(c)および図10(d)は実施例4の並列共振器の断面図である。 図11は、ラティス型フィルタを示す図である。
以下、図面を参照に本発明に係る実施例について説明する。
図1は、実施例1の弾性波デバイスが用いられる例として、ラダー型フィルタを示す図である。図1のように、ラダー型フィルタ100は、直列共振器S1〜S4および並列共振器P1〜P3を備えている。直列共振器S1〜S4は、入出力端子T1とT2との間に直列に接続されている。並列共振器P1〜P3は、入出力端子T1とT2との間に並列に接続されている。つまり、並列共振器P1は、直列共振器S1とS2との間のノードとグランドとの間に設けられている。並列共振器P2は、直列共振器S2とS3との間のノードとグランドとの間に設けられている。並列共振器P3は、直列共振器S3とS4との間のノードとグランドとの間に設けられている。
図2(a)は実施例1の圧電薄膜共振器の上面図、図2(b)および図2(c)はそれぞれ直列共振器および並列共振器の断面図である。図2(a)および図2(b)を参照し、直列共振器Sの構造について説明する。例えばSi基板である基板10上に、基板10との間に下部電極12側にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成されるように下部電極12が設けられている。ドーム状の膨らみとは、例えば空隙30の周辺では空隙30の高さが小さく、空隙30の内部ほど空隙30の高さが高くなるような形状の膨らみである。下部電極12は例えばCr(クロム)層とCr層上のRu(ルテニウム)層とを含んでいる。下部電極12上に、例えば(002)方向を主軸とするAlN(窒化アルミニウム)からなる圧電薄膜14が設けられている。圧電薄膜14を挟み下部電極12と対向する領域(共振領域50)を有するように圧電薄膜14上に上部電極16が設けられている。上部電極16は例えばRu層16aとRu層16a上のCr層16bとを含んでいる。このように、圧電薄膜14は、基板10上に設けられ、圧電薄膜14の少なくとも一部を挟んで下部電極12および上部電極16が設けられている。
共振領域50内の圧電薄膜14と上部電極16との間に、共振領域50とは異なる形状である第1付加膜28が設けられている。第1付加膜28は例えばRu層である。上部電極16には周波数調整膜24として例えば酸化シリコン膜が形成されている。積層膜18は、下部電極12、圧電薄膜14、上部電極16、第1付加膜28および周波数調整膜24を含む。
図2(a)より下部電極12には後述する犠牲層をエッチングするための導入路32が形成されている。導入路32の先端付近は圧電薄膜14で覆われておらず、下部電極12は導入路32の先端に孔部34を有する。図2(a)および図2(b)のように、圧電薄膜14には下部電極12と電気的に接続するための開口部36が設けられている。
並列共振器Pの構造について説明する。並列共振器Pは直列共振器Sと比較し、Ru層16aとCr層16bとの間に、例えばTi(チタン)等の金属膜である第2付加膜20が設けられている。よって、積層膜18は直列共振器Sの積層膜に加え第2付加膜20を含む。その他の構成は直列共振器Sの図2(b)と同じであり説明を省略する。
例えば、2GHzの共振周波数を有する共振薄膜共振器の場合、例えば下部電極12のCr層の膜厚は100nm、Ru層の膜厚は250nm、圧電薄膜14の膜厚は1150nmである。例えばRu層16aの膜厚は250nm、Cr層16bの膜厚は20nm、第1付加膜28の膜厚は10nmである。第2付加膜20の膜厚は125nmである。
図3(a)は第1付加膜28の一例を示す上面図、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。図3(a)および図3(b)のように、共振領域50内に島状の複数の第1付加膜28が設けられている。
図4(a)は第1付加膜28の別の一例を示す上面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。図4(a)および図4(b)のように、共振領域50内に複数の開口54を有する第1付加膜28が設けられている。
このように、共振領域50内の第1付加膜28は、共振領域50と異なる形状であれば、1または複数の島状であっても、1または複数の開口54を有していてもよい。第1付加膜28は共振領域50内の0%より大きい領域でかつ100%より小さい領域に形成されていればよい。第1付加膜28は、全体に均一に設けられていることが好ましい。よって、図3(a)のように、第1付加膜28は共振領域50に複数の島状に形成されていることが好ましい。また、図4(a)のように、第1付加膜28は共振領域50内に複数の開口54を有するように形成されていることが好ましい。
直列共振器Sおよび並列共振器Pの製造方法について説明する。図5(a)から図5(e)は直列共振器の製造工程を示す断面図である。図6(a)から図6(e)は並列共振器の製造工程を示す断面図である。図5(a)および図6(a)のように、基板10上に、例えばスパッタリング法または蒸着法を用い、MgO(酸化マグネシウム)膜を犠牲層38として形成する。基板10としては、Si基板以外に、石英基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等を用いることができる。犠牲層38としては、MgO以外に、ZnO(酸化亜鉛)、Ge(ゲルマニウム)、Ti(チタン)、Cu(銅)等を用いることができる。犠牲層38は、エッチング液またはエッチングガスにより容易に溶解する材料が好ましい。露光技術およびエッチング技術を用い、犠牲層38を所定の形状とする。
図5(b)および図6(b)のように、犠牲層38を覆うように、スパッタリング法を用い下部電極12を形成する。下部電極12としては、CrおよびRu以外にもAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)、Ir(イリジウム)等を用いることができる。また、下部電極12として、2層膜を例に説明したが、1層膜または3以上の多層膜でもよい。露光技術およびエッチング技術を用い、下部電極12所定の形状とする。下部電極12および基板10上に、スパッタリング法を用い圧電薄膜14を形成する。圧電薄膜14はAlN以外にも、ZnO(酸化亜鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PbTiO3(チタン酸鉛)等を用いることができる。圧電薄膜14上にスパッタリング法を用い第1付加膜28を形成する。第1付加膜28としては、Ru以外にもCr、Al、Cu、Mo、W、Ta、Pt、Rh、Irを用いることができる。また、窒化金属または酸化金属等の絶縁膜を用いることもできるが、上部電極16の低抵抗化のため金属であることが好ましい。露光技術およびエッチング技術を用い、第1付加膜28を所定の形状とする。
図5(c)および図6(c)のように、圧電薄膜14および第1付加膜28を覆うようにスパッタリング法を用いRu層16aを形成する。Ru層16a上に第2付加膜20を形成する。第2付加膜20としてはTi膜以外にも下部電極12について例示した材料を用いることができる。また、第2付加膜20として窒化金属または酸化金属等の絶縁膜を用いることもできるが、上部電極16の低抵抗化のため金属であることが好ましい。露光技術およびエッチング技術を用い、第2付加膜20を並列共振器Pの共振領域50のRu層16a上に残存し、直列共振器Sでは残存しないようにエッチングする。なお、図5(c)および図6(c)においては簡略化のため複数の第1付加膜20上のRu層16a上面を平坦に図示している。しかし、第1付加膜28上のRu層16aの膜厚と第1付加膜28が形成されていない圧電薄膜14上のRu層16aの膜厚とはほぼ同じである。
図5(d)および図6(d)のように、Ru層16a上および第2付加膜20上にスパッタリング法を用いCr層16bを形成する。上部電極16としては、Ru層16aおよびCr層16b以外にも下部電極12として例示した金属を用いることができる。露光技術およびエッチング法を用い、上部電極16を所定の形状とする。上部電極16上に周波数調整膜24を形成する。周波数調整膜24としては、酸化シリコン膜以外の酸化金属膜または窒化金属膜等の絶縁膜を用いることができる。露光技術およびエッチング法を用い、周波数調整膜24および圧電薄膜14を所定の形状とする。このとき下部電極12が露出する開口部36を形成する。
図5(e)および図6(e)のように、犠牲層38をエッチングするためのエッチング液を孔部34、導入路32(図2(a)参照)を経て導入し、犠牲層38を除去する。ここで、下部電極12、圧電薄膜14および上部電極16からなる積層膜18の応力は、スパッタリング条件の調整により圧縮応力となるように設定されている。このため、犠牲層38のエッチングが完了した時点で、積層膜18は膨れ上がり、下部電極12と基板10との間に積層膜18側にドーム状形状を有する空隙30が形成される。犠牲層38をエッチングするエッチャントとしては、積層膜18、特に犠牲層38上の下部電極12の材料をエッチングしない素性であることが好ましい。以上により、直列共振器Sおよび並列共振器Pが完成する。
次に、圧電薄膜共振器の動作原理について説明する。圧電薄膜共振器では、上部電極16と下部電極12との間に電気信号である高周波の電圧を印加すると、共振領域50の圧電薄膜14内に逆圧電効果に起因する弾性波が励振される。また、弾性波によって生じる圧電薄膜14の歪みは圧電効果により上部電極16と下部電極12との間の電気信号に変換される。この弾性波は、圧電薄膜14の上下に付加された膜がそれぞれ空気と接する面で全反射される。このため、圧電薄膜14の厚み方向に主変位をもつ縦型振動となる。この縦型振動の共振現象を利用することで、所望の周波数特性を有する共振器またはフィルタを得ることができる。なお、実施例1では、圧電薄膜14の下に付加された膜は下部電極12であり、圧電薄膜14の上に付加された膜は、上部電極16、第1付加膜28、第2付加膜20および周波数調整膜24である。
圧電薄膜14の下に付加された膜、圧電薄膜14および圧電薄膜14の上に付加された膜からなる積層膜の総膜厚をHとする。このとき、共振現象は、弾性波の波長λの1/2(1/2波長)の整数倍(n倍)となる周波数(つまりH=nλ/2となる周波数)において生じる。ここで、圧電薄膜の材料によって決まる弾性波の伝搬速度をVとすると、共振周波数Fは、F=nV/(2H)となる。このことから、積層膜18の総膜厚Hにより共振周波数Fを制御することができる。
例えば、図1のようなラダー型フィルタ100を設計する場合、直列共振器S1〜S4の共振周波数と並列共振器P1〜P3の共振周波数とを異ならせる。そこで、図2(c)のように、並列共振器P1〜P3の共振領域50に第2付加膜20を形成し、直列共振器S1〜S4の共振領域50には第2付加膜20を形成しない。これにより、直列共振器S1〜S4の共振周波数と並列共振器P1〜P3の共振周波数を異ならせることができる。なお、第2付加膜20は上部電極16内に設けられていなくともよく、共振領域50の積層膜18内に設けられていればよい。また、第2付加膜20を設けず、直列共振器S1〜S4と並列共振器P1〜P3とで、下部電極12、圧電薄膜14および上部電極16の少なくとも1層の膜厚を異ならせてもよい。
さらに、図5(d)および図6(d)のように、直列共振器S1〜S4と並列共振器P1〜P3の両方の共振領域50に同じ膜厚の周波数調整膜24を付加する。周波数調整膜24の膜厚を同時に調整することにより、直列共振器S1〜S4と並列共振器P1〜P3の両方の共振周波数の調整を同時に行なうことができる。
さらに、低損失で広帯域なフィルタ特性を得るためには、直列共振器S1〜S4内の共振周波数を異ならせることが好ましい。また並列共振器P1〜P3の共振周波数を異ならせることがより好ましい。共振周波数は、ラダー型フィルタ内の全ての共振器で異なることが好ましい。そこで、図3(a)および図4(a)のように、共振領域50とは異なる形状である第1付加膜28を形成する。さらに、直列共振器S1〜S4内または並列共振器P1〜P3内で共振領域50内の第1付加膜28の形状を異ならせる。これにより、直列共振器S1〜S4内で共振周波数を任意に設定することができる。
以上のように、実施例1によれば、第1付加膜28が共振領域50に設けられ、共振領域50とは異なる形状である。換言すれば、第1付加膜28は、共振領域50の一部に形成されている。つまり、共振領域50には、第1付加膜28が形成されていない領域がある。これにより、圧電薄膜共振器の共振周波数を任意に設定することができる。
特許文献2においては、上部電極上に付加膜が形成されているため、上部電極と付加膜とのエッチング選択性を確保することになる。よって、上部電極と付加膜の材料の選択の幅が小さくなってしまう。例えば、上部電極と付加膜とを同じ材料とすることができない。一方、実施例1によれば、第1付加膜28が圧電薄膜14と上部電極16との間に設けられている。これにより、図5(b)および図6(b)のように、第1付加膜28は圧電薄膜14とエッチング選択性を有していればよい。よって、第1付加膜28と上部電極16との材料の選択の幅を広げることができる。例えば、第1付加膜28を上部電極16と同じ材料とすることができる。例えば、第1付加膜28と上部電極16とを共に音響インピーダンスが大きい膜とすることができる。例えば、第1付加膜28と上部電極16とを共にRuとすることができる。
後述する実施例2の図7(a)から図7(f)のように、第1付加膜28を圧電薄膜14より下に形成すると、図5(b)および図6(b)において、下部電極12上に圧電薄膜14を形成する際に、圧電薄膜14の配向性が劣化し、共振特性が劣化することがありうる。実施例1によれば、第1付加膜28を圧電薄膜14の上に形成しているため、圧電薄膜14の配向性を高め、共振特性を向上させることができる。
さらに、図1のように複数の圧電薄膜共振器を含む弾性波デバイスにおいて、共振領域50における第1付加膜28の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を設ける。これにより、付加膜を形成する工程を増やさず、共振周波数の異なる複数の圧電薄膜共振器を製造することができる。
さらに、直列共振器S1〜S4および並列共振器P1〜P3の少なくとも一方は、共振領域50における第1付加膜28の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を含むことが好ましい。これにより、直列共振器S1〜S4または並列共振器P1〜P3の少なくとも一方の共振周波数を異ならせることができる。よって、低損失で広帯域なラダー型フィルタを提供することがきる。
実施例2は、第1付加膜28を積層膜18内の他の膜間に設ける例である。図7(a)から図7(c)は実施例2の直列共振器、図7(d)から図7(f)は実施例2の並列共振器の断面図である。図7(a)および図7(d)のように、第1付加膜28は、下部電極12の下に設けられていてもよい。この場合、第1付加膜28は、犠牲層38に対しエッチング選択性があることが好ましい。図7(b)および図7(e)のように、下部電極12は複数の層12aおよび12bを含み、第1付加膜28は、複数の層12aおよび12bの間に設けられていてもよい。この場合、第1付加膜28は、層12aに対しエッチング選択性があることが好ましい。図7(c)および図7(f)のように、第1付加膜28は、下部電極12と圧電薄膜14との間に設けられていてもよい。この場合、第1付加膜28は、下部電極12に対しエッチング選択性があることが好ましい。
図8(a)から図8(c)は実施例2の直列共振器の別の例、図8(d)から図8(f)は実施例2の並列共振器の別の例の断面図である。図8(a)および図8(d)のように、直列共振器においては、第1付加膜28は、Ru層16aとCr層16bとの間に設けられている。また、並列共振器においては、第1付加膜28は、Ru層16aと第2付加膜20との間に設けられている。この場合、第1付加膜28は、Ru層16aに対しエッチング選択性があることが好ましい。図8(b)および図8(e)のように、直列共振器においては、第1付加膜28は、Ru層16aとCr層16bとの間に設けられている。また、並列共振器においては、第1付加膜28は、第2付加膜20とCr層16bとの間に設けられている。この場合、第1付加膜28は、Ru層16aおよび第2付加膜20に対しエッチング選択性があることが好ましい。図8(c)および図8(f)のように、第1付加膜28は、周波数調整膜24上に設けられている。この場合、第1付加膜28は、周波数調整膜24に対しエッチング選択性があることが好ましい。
実施例2によれば、図7(a)および図7(d)のように、第1付加膜28は、下部電極12下の共振領域50に設けることができる。また、図7(b)、図7(e)、図8(a)、図8(d)、図8(b)および図8(e)のように、下部電極12および上部電極16の少なくとも一方は、複数の層を備えている。第1付加膜28は、複数の層の間の共振領域50に設けることができる。
さらに、図8(c)および図8(f)のように、上部電極16上に絶縁膜である例えば周波数調整膜24が形成されている。第1付加膜28は、絶縁膜の上に設けることができる。実施例2によっても、実施例1と同様に、共振器の共振周波数を任意に設定することができる。
実施例1と同様に、実施例2で例示した第1付加膜28について、図1のように複数の圧電薄膜共振器を含む弾性波デバイスにおいて、共振領域50における第1付加膜28の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を設けることができる。また、直列共振器S1〜S4および並列共振器P1〜P3の少なくとも一方は、共振領域50における第1付加膜28の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を含むこともできる。
実施例3は、第1付加膜の代わりに空隙を設ける例である。図9(a)から図9(c)は実施例3の直列共振器の断面図、図9(d)から図9(f)は実施例3の並列共振器の断面図である。図9(a)および図9(d)のように、圧電薄膜14と上部電極16との間の共振領域50に、共振領域50とは異なる形状の空隙29が設けられている。空隙29はRu層16a内に設けられている。
図9(b)および図9(e)のように、圧電薄膜14と上部電極16との間の共振領域50に、共振領域50とは異なる形状の空隙29が設けられている。空隙29は圧電薄膜14内に設けられている。
このように、下部電極12および上部電極16の少なくとも一方は、圧電薄膜14との間の共振領域50に共振領域50とは異なる形状の空隙を備えるように設けられていてもよい。これにより、実施例1と同様に、共振器の共振周波数を任意に設定することができる。
図9(c)および図9(f)のように、直列共振器においては、上部電極16のRu層16aとCr層16bとの間に空隙29が設けられている。並列共振器においては、Ru層16aと第2付加膜20との間に空隙29が設けられている。
このように、下部電極12および上部電極16の少なくとも一方は、複数の層を備えている。下部電極12および上部電極16の少なくとも一方は、複数の層の間の共振領域50に共振領域50とは異なる形状の空隙29を備えるように設けられていてもよい。これにより、実施例1と同様に、共振器の共振周波数を任意に設定することができる。
なお、空隙29は、図3(a)の第1付加膜28のように、共振領域50内に島状に設けられていてもよい。また、空隙29は、図4(a)の第1付加膜28のように、共振領域50内に空隙の無い領域を含むように設けられていてもよい。
また、空隙29を圧電薄膜14より下に形成すると、下部電極12上に圧電薄膜14を形成する際に、圧電薄膜14の配向性が劣化し、共振特性が劣化することがありうる。空隙29を圧電薄膜14の上に形成することにより、圧電薄膜14の配向性を高め、共振特性を向上させることができる。
さらに、図1のように複数の圧電薄膜共振器を含む弾性波デバイスにおいて、共振領域50における空隙29の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を設けることができる。これにより、付加膜を形成する工程を増やさず、共振周波数の異なる複数の圧電薄膜共振器を製造することができる。また、直列共振器S1〜S4および並列共振器P1〜P3の少なくとも一方は、共振領域50における空隙29の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を含むことが好ましい。これにより、低損失で広帯域なラダー型フィルタを提供することがきる。
実施例4は、複数の層の第1付加膜を設ける例である。図10(a)および図10(b)は実施例4の直列共振器の断面図、図10(c)および図10(d)は実施例4の並列共振器の断面図である。図10(a)および図10(c)のように、圧電薄膜14と上部電極16との間の共振領域50に、共振領域50とは異なる形状の第1付加膜28aが設けられている。また、上部電極16と周波数調整膜24との間の共振領域50に、共振領域50とは異なる形状の第1付加膜28bが設けられている。
図10(b)および図10(d)のように、図10(a)および図10(c)の例に加え、下部電極12の下の共振領域50に、共振領域50とは異なる形状の第1付加膜28cが設けられている。
このように、第1付加膜28は、圧電薄膜14と下部電極12との間、圧電薄膜14と上部電極16との間、下部電極12内の複数の層の間、上部電極16内の複数の層の間、上部電極16の上、下部電極12の下、上部電極16上に設けられた周波数調整膜24(絶縁膜)上の少なくとも2つの共振領域50に設けることができる。共振領域50の一部に第1付加膜28を設けた場合、第1付加膜28が厚くなると圧電薄膜共振器の特性が劣化することがある。このため、共振周波数を調整できる範囲が制限されてしまう。実施例4によれば、第1付加膜28を複数の層に形成することにより、1層あたりの第1付加膜28の膜厚を小さくできる。よって、共振周波数を調整できる範囲を広げることができる。
実施例1および2と同様に、実施例4で例示した複数の第1付加膜28について、図1のように複数の圧電薄膜共振器を含む弾性波デバイスにおいて、共振領域50における第1付加膜28a〜28cのうち少なくとも1層の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を設けることができる。また、直列共振器S1〜S4および並列共振器P1〜P3の少なくとも一方は、共振領域50における第1付加膜28a〜28cのうち少なくとも1層の面積が異なる複数の圧電薄膜共振器を含むこともできる。また、第1付加膜28a〜28cの少なくとも1層は、実施例3で示した空隙29でもよい。
実施例5は、ラティス型フィルタの例である。図11は、ラティス型フィルタを示す図である。ラティス型フィルタ102は、直列共振器S5およびS6、および並列共振器P4およびP5を備えている。端子T3とT5の間に直列共振器S5が接続され、端子T4とT6との間に直列共振器S6が接続されている。端子T3とT6の間に並列共振器P4が接続され、端子T4とT5との間に並列共振器P5が接続されている。このようなラティス型フィルタ102の直列共振器および並列共振器として、実施例1から実施例4で例示した直列共振器および並列共振器を用いることができる。これにより、ラダー型フィルタと同様に、低損失で広帯域なフィルタを提供することができる。
受信用フィルタと送信用フィルタとを含むデュープレクサにおいて、受信用フィルタおよび送信用フィルタの少なくとも一方を実施例1から実施例5で例示したフィルタとすることもできる。
実施例1から実施例5においては、圧電薄膜共振器として、積層膜18と基板10との間に空隙30が形成されたFBAR(Film Bulk Acoustic Wave Resonator)を例に説明した。圧電薄膜共振器は、基板に空隙が形成され、積層膜18が空隙に露出する構造でもよい。また、空隙の代わりに、弾性波を反射する音響反射膜を設けたSMR(Solidly Mounted Resonator)でもよい。音響反射膜としては、音響インピーダンスの高い膜と低い膜を弾性波の波長の膜厚で交互に積層した膜を用いることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上、実施例1〜5を含む実施形態に関し、さらに、以下に付記を開示する。
付記1:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
前記圧電薄膜と上部電極との間の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である第1付加膜と、
を備える圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記2:
前記第1付加膜は、前記上部電極と同じ材料を含むことを特徴とする付記1記載の弾性波デバイス。
付記3:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
前記圧電薄膜と前記下部電極との間、前記圧電薄膜と前記上部電極との間、前記下部電極内の複数の層の間、前記上部電極内の複数の層の間、前記上部電極上、前記下部電極下、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の少なくとも2つの前記共振領域に設けられ、各々が前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、
を備える圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記4:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
前記下部電極および上部電極の少なくとも一方は、複数の層を備え、前記複数の層の間の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である第1付加膜と、
を備える圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記5:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
前記下部電極下の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である第1付加膜と、
を備える圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記6:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記上部電極上に形成された絶縁膜と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
前記絶縁膜上の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である第1付加膜と、
を備える圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記7:
前記共振領域における前記第1付加膜の面積が異なる複数の前記圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする付記1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
付記8:
前記圧電薄膜共振器は、
前記共振領域に第2付加膜を備えない直列共振器と、
前記共振領域に第2付加膜を備える並列共振器と、を含むことを特徴とする付記1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
付記9:
前記直列共振器および前記並列共振器の少なくとも一方は、前記共振領域における前記第1付加膜の面積が異なる複数の前記圧電薄膜共振器を含むことを特徴とする付記8記載の弾性波デバイス。
付記10:
前記弾性波デバイスは、ラダー型フィルタまたはラティス型フィルタであることを特徴とする付記8または9記載の弾性波デバイス。
付記11:
前記第1付加膜は前記共振領域内に複数の島状に形成されていることを特徴とする付記1から10のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
付記12:
前記第1付加膜は前記共振領域内に複数の開口を有するように形成されていることを特徴とする付記1から10のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
付記13:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
を具備し、
前記下部電極および上部電極の少なくとも一方は、前記共振領域に前記共振領域とは異なる形状の空隙が形成されるように設けられている圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記14:
基板と、
前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域と、
を具備し、
前記下部電極および上部電極の少なくとも一方は、複数の層を備え、前記複数の層の間の前記共振領域に前記共振領域とは異なる形状の空隙が形成されるように設けられている圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
付記15:
前記共振領域における前記空隙の面積が異なる複数の前記圧電薄膜共振器を具備することを特徴とする付記13または14記載の弾性波デバイス。
付記16:
前記圧電薄膜共振器は、
前記共振領域に第2付加膜を備えない直列共振器と、
前記共振領域に第2付加膜を備える並列共振器と、を含むことを特徴とする付記13から15のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
付記17:
前記直列共振器および前記並列共振器の少なくとも一方は、前記共振領域における前記空隙の面積が異なる複数の前記圧電薄膜共振器を含むことを特徴とする付記16記載の弾性波デバイス。
付記18:
前記弾性波デバイスは、ラダー型フィルタまたはラティス型フィルタであることを特徴とする付記16または17記載の弾性波デバイス。
付記19:
基板上に下部電極を形成する工程と、
前記下部電極上に圧電薄膜を形成する工程と、
前記圧電薄膜上に第1付加膜を形成する工程と、
前記第1付加膜上に上部電極を形成する工程と、
を備え、
前記第1付加膜を形成する工程は、前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および上部電極が対向する共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である前記第1付加膜を形成する工程であることを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
付記20:
前記第1付加膜は、前記上部電極と同じ材料を含むことを特徴とする付記19記載の弾性波デバイスの製造方法。

10 基板
12 下部電極
14 圧電薄膜
16 上部電極
16a Ru層
16b Cr層
18 積層膜
20 第2付加膜
24 周波数調整膜
28 第1付加膜
50 共振領域

Claims (6)

  1. 直列共振器と並列共振器とを備えるラダー型フィルタまたはラティス型フィルタを有する弾性波デバイスであって、
    前記直列共振器および前記並列共振器は、それぞれ、
    基板と、
    前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
    前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および前記上部電極が対向する共振領域と、
    前記圧電薄膜と前記下部電極との間の位置、前記圧電薄膜と前記上部電極との間の位置、前記下部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極上の位置、前記下部電極下の位置および、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の位置のうち、異なる少なくとも2つの位置の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、
    を備える圧電薄膜共振器であり、
    前記並列共振器は、前記共振領域に第2付加膜を備えることを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 直列共振器と並列共振器とを備えるラダー型フィルタまたはラティス型フィルタを有する弾性波デバイスであって、
    前記直列共振器および前記並列共振器は、それぞれ、
    基板と、
    前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
    前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および前記上部電極が対向する共振領域と、
    前記圧電薄膜と前記下部電極との間の位置、前記圧電薄膜と前記上部電極との間の位置、前記下部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極上の位置、前記下部電極下の位置、および、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の位置のうち、少なくとも2つの位置の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、
    を備える圧電薄膜共振器であり、
    前記並列共振器は、前記共振領域に第2付加膜を備え、
    前記第1付加膜の少なくとも1つは、前記下部電極内の複数の層の間に設けられていることを特徴とする弾性波デバイス。
  3. 直列共振器と並列共振器とを備えるラダー型フィルタまたはラティス型フィルタを有する弾性波デバイスであって、
    前記直列共振器および前記並列共振器は、それぞれ、
    基板と、
    前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
    前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および前記上部電極が対向する共振領域と、
    前記圧電薄膜と前記下部電極との間の位置、前記圧電薄膜と前記上部電極との間の位置、前記下部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極上の位置、前記下部電極下の位置、および、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の位置のうち、少なくとも2つの位置の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、
    を備える圧電薄膜共振器であり、
    前記並列共振器は、前記共振領域に第2付加膜を備え、
    前記第1付加膜の少なくとも1つは、前記上部電極内の複数の層の間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  4. 直列共振器と並列共振器とを備えるラダー型フィルタまたはラティス型フィルタを有する弾性波デバイスであって、
    前記直列共振器および前記並列共振器は、それぞれ、
    基板と、
    前記基板上に設けられた圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極および上部電極と、
    前記圧電薄膜を挟み前記下部電極および前記上部電極が対向する共振領域と、
    前記圧電薄膜と前記下部電極との間の位置、前記圧電薄膜と前記上部電極との間の位置、前記下部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極内の複数の層の間の位置、前記上部電極上の位置、前記下部電極下の位置、および、前記上部電極上に設けられた絶縁膜上の位置のうち、少なくとも2つの位置の前記共振領域に設けられ、前記共振領域とは異なる形状である少なくとも2層の第1付加膜と、
    を備える圧電薄膜共振器であり、
    前記並列共振器は、前記共振領域に第2付加膜を備え、
    前記少なくとも2層の第1付加膜は、前記圧電薄膜と前記上部電極との間と、前記下部電極より下と、に設けられていることを特徴とする弾性波デバイス
  5. 前記直列共振器および前記並列共振器の少なくとも一方の前記共振領域における前記第1付加膜の少なくとも1層は、面積が異なる複数の前記圧電薄膜共振器を含むことを特徴とする1からのいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  6. 前記直列共振器は、前記共振領域に第2付加膜を備えないことを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の弾性波デバイス。
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