JP6423782B2 - 圧電薄膜共振器およびフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、圧電薄膜共振器およびフィルタに関する。
圧電薄膜共振器を用いた弾性波デバイスは、例えば携帯電話等の無線機器のフィルタおよびデュプレクサとして用いられている。圧電薄膜共振器は、圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する構造を有している。圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する領域が共振領域である。
無線システムの急速な普及にともない、多くの周波数帯が使用されている。その結果、フィルタやデュプレクサのスカート特性を急峻化する要求が強まっている。スカート特性を急峻化する対策の一つに圧電薄膜共振器のQ値を高めることがある。
特許文献1には、上部電極および下部電極の一方の表面に環帯を備えることが記載されている。特許文献2には、共振領域の外周領域における圧電膜に挿入膜を挿入することが記載されている。特許文献3には、共振領域の外周領域における圧電膜に空隙を挿入することが記載されている。
特開2006−109472号公報 特開2014−161001号公報 特開2015−95714号公報
特許文献1から3の圧電薄膜共振器では、共振領域からの弾性波エネルギーの漏洩を抑制し、Q値を向上させることができる。しかしながら、共振領域からの弾性波エネルギーの漏洩を十分に抑圧することは難しく、Q値の向上が不十分である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、圧電薄膜共振器の特性を向上させることを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた下部電極および上部電極と、前記上部電極と前記下部電極とが対向する共振領域内に少なくとも挟まれ、前記共振領域の中央である中央領域を囲む少なくとも一部の領域において、圧電膜に亀裂または空隙が設けられた前記圧電膜と、を備え前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部を起点に設けられ、前記中央領域を囲む他の領域には設けられておらず、前記下部電極下に別の空隙が設けられ、前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部と前記別の空隙の端部とが略一致した領域に設けられている圧電薄膜共振器である。
上記構成において、前記圧電膜中に挿入され、前記共振領域内の外周領域の少なくとも一部に設けられ、前記共振領域の中央領域には設けられていない挿入膜を備える構成とすることができる。
本発明は、前記基板上に設けられた下部電極および上部電極と、前記上部電極と前記下部電極とが対向する共振領域内に少なくとも挟まれ、前記共振領域の中央である中央領域を囲む少なくとも一部の領域において、圧電膜に亀裂または空隙が設けられた前記圧電膜と、前記圧電膜中に挿入され、前記共振領域内の外周領域の少なくとも一部に設けられ、前記共振領域の中央領域には設けられていない挿入膜と、を備え前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部を起点に設けられ、前記中央領域を囲む他の領域には設けられておらず、前記亀裂または空隙は、前記挿入膜上および下に設けられた前記圧電膜に設けられている圧電薄膜共振器である
上記構成において、前記亀裂または空隙は、前記挿入膜下に設けられた前記圧電膜に設けられ、前記挿入膜上に設けられた前記圧電膜に設けられていない構成とすることができる。
上記構成において、前記挿入膜の音響インピーダンスは前記圧電膜より小さい構成とすることができる。
本発明は、上記圧電薄膜共振器を含むフィルタである。
本発明によれば、圧電薄膜共振器の特性を向上させることができる。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、挿入膜の平面図、図1(c)および図1(d)は、図1(a)のA−A断面図である。 図2(a)から図2(c)は、実施例1の直列共振器の製造方法を示す断面図である。 図3(a)および図3(b)はシミュレーションした比較例1および実施例1の断面を示す図である。図3(c)はシミュレーション結果を示す図である。 図4は、比較例1および実施例1に係る圧電薄膜共振器の測定した特性を示す図である。 図5(a)は、実施例2に係る圧電薄膜共振器の平面図、図5(b)および図5(c)は、図5(a)のA−A断面図である。 図6(a)および図6(b)はシミュレーションした比較例2および実施例2の断面を示す図である。図6(c)はシミュレーション結果を示す図である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1および実施例2に係る圧電薄膜共振器の共振領域端の断面SEM像である。 図8は、共振領域の端部付近の断面図である。 図9(a)は、実施例3に係る圧電薄膜共振器の平面図、図9(b)は、挿入膜の平面図、図9(c)および図9(d)は、図9(a)のA−A断面図である。 図10(a)は、実施例4に係る圧電薄膜共振器の平面図、図10(b)は、挿入膜の平面図、図10(c)および図10(d)は、図10(a)のA−A断面図である。 図11(a)および図11(b)は、実施例5に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図12(a)は、実施例6の圧電薄膜共振器の断面図、図12(b)は、実施例6の変形例1の圧電薄膜共振器の断面図である。 図13は、実施例7に係るデュプレクサの回路図である。 図14(a)は、送信フィルタの平面図および断面図、図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、挿入膜の平面図、図1(c)および図1(d)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(c)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器を、図1(d)は例えばラダー型フィルタの並列共振器を示している。
図1(a)および図1(c)を参照し、直列共振器Sの構造について説明する。シリコン(Si)基板である基板10上に、下部電極12が設けられている。基板10の平坦主面と下部電極12との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成されている。ドーム状の膨らみとは、例えば空隙30の周辺では空隙30の高さが小さく、空隙30の内部ほど空隙30の高さが大きくなるような形状の膨らみである。下部電極12は下層12aと上層12bとを含んでいる。下層12aは例えばCr(クロム)膜であり、上層12bは例えばRu(ルテニウム)膜である。
下部電極12上に、(002)方向を主軸とする窒化アルミニウム(AlN)を主成分とする圧電膜14が設けられている。圧電膜14は、下部圧電膜14aおよび上部圧電膜14bを備えている。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入膜28が設けられている。
圧電膜14を挟み下部電極12と対向する領域(共振領域50)を有するように圧電膜14上に上部電極16が設けられている。共振領域50は、楕円形状を有し、厚み縦振動モードの弾性波が共振する領域である。上部電極16は下層16aおよび上層16bを含んでいる。下層16aは例えばRu膜であり、上層16bは例えばCr膜である。
上部電極16上には周波数調整膜24として酸化シリコン膜が形成されている。共振領域50内の積層膜18は、下部電極12、圧電膜14、挿入膜28、上部電極16および周波数調整膜24を含む。周波数調整膜24はパッシベーション膜として機能してもよい。圧電膜14には、下部電極12が露出する開口36が設けられている。開口36は下部電極12と外部とを電気的に接続するために用いられる。
共振領域50の外周(すなわち、共振領域50と共振領域50の外との境界)の一部において、圧電膜14および挿入膜28を膜厚方向に貫通する不連続部26が形成されている。不連続部26は、例えば圧電膜14および挿入膜28の亀裂または空隙等である。不連続部26においては弾性波の伝搬が抑制される。
図1(a)のように、下部電極12には犠牲層をエッチングするための導入路33が形成されている。犠牲層は空隙30を形成するための層である。導入路33の先端付近は圧電膜14で覆われておらず、下部電極12は導入路33の先端に孔部35を有する。
図1(d)を参照し、並列共振器Pの構造について説明する。並列共振器Pは直列共振器Sと比較し、上部電極16の下層16aと上層16bとの間に、Ti(チタン)層からなる質量負荷膜20が設けられている。よって、積層膜18は直列共振器Sの積層膜に加え、共振領域50内の全面に形成された質量負荷膜20を含む。その他の構成は直列共振器Sの図1(c)と同じであり説明を省略する。
直列共振器Sと並列共振器Pとの共振周波数の差は、質量負荷膜20の膜厚を用い調整する。直列共振器Sと並列共振器Pとの両方の共振周波数の調整は、周波数調整膜24の膜厚を調整することにより行なう。
2GHzの共振周波数を有する圧電薄膜共振器の場合、下部電極12の下層12aを膜厚が100nmのCr膜、上層12bを膜厚が200nmのRu膜とする。圧電膜14を膜厚が1260nmのAlN膜とする。挿入膜28を膜厚が150nmのSiO(酸化シリコン)膜とする。挿入膜28は、圧電膜14の膜厚方向の中心に設けられている。上部電極16の下層16aを膜厚が230nmのRu膜、上層16bを膜厚が50nmのCr膜とする。周波数調整膜24を膜厚が50nmの酸化シリコン膜とする。質量負荷膜20を膜厚が120nmのTi膜とする。各層の膜厚は、所望の共振特性を得るため適宜設定することができる。
図1(b)に示すように、挿入膜28は、共振領域50内の外周領域52に設けられ中央領域54に設けられていない。外周領域52は、共振領域50内の領域であって、共振領域50の外周を含み外周に沿った領域である。外周領域52は、例えば帯状およびリング状である。中央領域54は、共振領域50内の領域であって、共振領域50の中央を含む領域である。中央は幾何学的な中心でなくてもよい。挿入膜28は、外周領域52に加え共振領域50を囲む領域56に設けられている。特許文献2に記載されているように、挿入膜28のヤング率は圧電膜14より小さいことが好ましい。密度がほぼ同じであれば、ヤング率は音響インピーダンスと相関することから、挿入膜28の音響インピーダンスは圧電膜14より小さいことが好ましい。これにより、Q値を向上できる。また、挿入膜28を金属膜とすることにより実効的電気機械結合係数を向上できる。さらに、挿入膜28の音響インピーダンスを圧電膜14より小さくするため、圧電膜14が窒化アルミニウムを主成分とする場合、挿入膜28は、Al膜、Au(金)膜、Cu(銅)膜、Ti膜、Pt(白金)膜、Ta(タンタル)膜、Cr膜または酸化シリコン膜であることが好ましい。特に、ヤング率の観点から挿入膜28は、Al膜または酸化シリコン膜であることが好ましい。
基板10としては、Si基板以外に、石英基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等を用いることができる。下部電極12および上部電極16としては、RuおよびCr以外にもAl、Ti、Cu、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ta、Pt、Rh(ロジウム)またはIr(イリジウム)等の単層膜またはこれらの積層膜を用いることができる。例えば、上部電極16の下層16aをRu、上層16bをMoとしてもよい。
圧電膜14は、窒化アルミニウム以外にも、ZnO(酸化亜鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PbTiO3(チタン酸鉛)等を用いることができる。また、例えば、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、共振特性の向上または圧電性の向上のため他の元素を含んでもよい。例えば、添加元素として、Sc(スカンジウム)、2価の元素と4価の元素との2つの元素、または2価と5価との2つの元素を用いることにより、圧電膜14の圧電性が向上する。このため、圧電薄膜共振器の実効的電気機械結合係数を向上できる。2価の元素は、例えばCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Sr(ストロンチウム)またはZn(亜鉛)である。4価の元素は、例えばTi、Zr(ジルコニウム)またはHf(ハフニウム)である。5価の元素は、例えばTa、Nb(ニオブ)またはV(バナジウム)である。さらに、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、B(ボロン)を含んでもよい。
周波数調整膜24としては、酸化シリコン膜以外にも窒化シリコン膜または窒化アルミニウム等を用いることができる。質量負荷膜20としては、Ti以外にも、Ru、Cr、Al、Cu、Mo、W、Ta、Pt、RhもしくはIr等の単層膜を用いることができる。また、例えば窒化シリコンまたは酸化シリコン等の窒化金属または酸化金属からなる絶縁膜を用いることもできる。質量負荷膜20は、上部電極16の層間(下層16aと上層16bとの間)以外にも、下部電極12の下、下部電極12の層間、上部電極16の上、下部電極12と圧電膜14との間または圧電膜14と上部電極16との間に形成することができる。質量負荷膜20は、共振領域50を含むように形成されていれば、共振領域50より大きくてもよい。
図2(a)から図2(c)は、実施例1の直列共振器の製造方法を示す断面図である。図2(a)に示すように、平坦主面を有する基板10上に空隙を形成するための犠牲層38を形成する。犠牲層38の膜厚は、例えば10〜100nmであり、MgO(酸化マグネシウム)、ZnO、Ge(ゲルマニウム)またはSiO(酸化シリコン)等のエッチング液またはエッチングガスに容易に溶解できる材料から選択される。その後、犠牲層38を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い所望の形状にパターニングする。犠牲層38の形状は、空隙30の平面形状に相当する形状であり、例えば共振領域50となる領域を含む。次に、犠牲層38および基板10上に下部電極12として下層12aおよび上層12bを形成する。犠牲層38および下部電極12は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い成膜される。その後、下部電極12を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い所望の形状にパターニングする。下部電極12は、リフトオフ法により形成してもよい。
図2(b)に示すように、下部電極12および基板10上に下部圧電膜14aを、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。下部圧電膜14a上に挿入膜28を、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。その後、挿入膜28を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い所望の形状にパターニングする。挿入膜28は、リフトオフ法により形成してもよい。挿入膜28の端部をテーパ状とすることで、挿入膜28上に形成される下部圧電膜14aおよび上部電極16に亀裂が形成されることを抑制できる。
図2(c)に示すように、上部圧電膜14b、上部電極16の下層16aおよび上層16bを、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。下部圧電膜14aおよび上部圧電膜14bから圧電膜14が形成される。上部電極16を、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い所望の形状にパターニングする。上部電極16は、リフトオフ法により形成してもよい。
なお、図1(d)に示す並列共振器においては、上部電極16の下層16aを形成した後に、質量負荷膜20を、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。質量負荷膜20をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い所望の形状にパターニングする。その後、上部電極16の上層16bを形成する。
周波数調整膜24を例えばスパッタリング法またはCVD法を用い形成する。フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い周波数調整膜24を所望の形状にパターニングする。
その後、孔部35および導入路33(図1(a)参照)を介し、犠牲層38のエッチング液を下部電極12の下の犠牲層38に導入する。これにより、犠牲層38が除去される。犠牲層38をエッチングする媒体としては、犠牲層38以外の共振器を構成する材料をエッチングしない媒体であることが好ましい。特に、エッチング媒体は、エッチング媒体が接触する下部電極12がエッチングされない媒体であることが好ましい。積層膜18(図1(c)、図1(d)参照)の応力を圧縮応力となるように設定しておく。これにより、犠牲層38が除去されると、積層膜18が基板10の反対側に基板10から離れるように膨れる。下部電極12と基板10との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成される。このとき、下部電極12の先端と犠牲層38の先端とを略一致させることで、圧縮応力に起因し圧電膜14内に亀裂が形成される。亀裂により、共振領域50と共振領域50外との境界に圧電膜14の不連続部26が形成される。以上により、図1(a)および図1(c)に示した直列共振器S、および図1(a)および図1(d)に示した並列共振器Pが作製される。
実施例1に係る発電薄膜共振器の特性を2次元の有限要素法を用いシミュレーションした。図3(a)および図3(b)はシミュレーションした比較例1および実施例1の断面を示す図である。図3(c)はシミュレーション結果を示す図である。
図3(a)に示すように、比較例1において、外周領域52および領域56に挿入膜28が設けられている。下部電極12の先端はテーパ状である。共振領域50と領域56との間の圧電膜14は連続している。図3(b)に示すように、共振領域50と領域56との間に不連続部26が形成され、圧電膜14は不連続である。下部電極12は、膜厚が100nmのCr膜からなる下層と膜厚が250nmのRuからなる上層とした。圧電膜14は膜厚が1260nmのAlN膜とした。挿入膜28は圧電膜14の膜厚方向の真ん中に設けられ、膜厚が100nmのSiO膜とした。上部電極16は、膜厚が230nmのRu膜とした。外周領域52および領域56の幅はそれぞれ2.5μmおよび4μmとした。
図3(c)に示すように、共振周波数におけるQ値Qr、***振周波数におけるQ値Qaおよび実効的電気機械結合係数kとも、実施例1は比較例1より大きい。これは、不連続部26により、共振領域50からの弾性波エネルギーの漏洩を抑制できたためと考えられる。
図2(a)から図2(c)の製造方法を用い、実施例1および比較例1に係る圧電薄膜共振器を作製した。各膜の材料および膜厚は図1(a)から図1(c)において、2GHzの共振周波数を有する圧電薄膜共振器として例示したものである。実施例1では、図1(a)に示した不連続部26を形成する領域において、犠牲層38と下部電極12とをほぼ一致させた。比較例1では、犠牲層38を下部電極12より外側に位置させた。これにより、実施例1では、不連続部26が形成され、比較例1では、不連続部26は形成されない。
図4は、比較例1および実施例1に係る圧電薄膜共振器の測定した特性を示す図である。図4に示すように、実施例1は比較例1に比べ、共振周波数および***振周波数におけるQ値QrおよびQaともに大きい。実施例1と比較例1とで電気機械結合係数kはほぼ同じである。
図5(a)は、実施例2に係る圧電薄膜共振器の平面図、図5(b)および図5(c)は、図5(a)のA−A断面図である。図5(b)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器を、図5(c)は例えばラダー型フィルタの並列共振器を示している。図5(a)から図5(c)に示すように、実施例2では、圧電膜14に挿入膜28が挿入されていない。圧電膜14は上部電極16下に設けられ、上部電極16が形成されていない領域の圧電膜14は除去されている。その他の構成は実施例1と同じであり、説明を省略する。
実施例2に係る圧電薄膜共振器の特性を2次元の有限要素法を用いシミュレーションした。図6(a)および図6(b)はシミュレーションした比較例2および実施例2の断面を示す図である。図6(c)はシミュレーション結果を示す図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、比較例2および実施例2には挿入膜28が形成されていない。その他の構成は図3(a)および図3(b)と同じであり説明を省略する。図6(c)に示すように、***振周波数におけるQ値Qaおよび電気機械結合係数kとも、実施例2は比較例2より大きい。挿入膜28を形成しない場合においても、不連続部26により、共振領域50からの弾性波エネルギーの漏洩を抑制できると考えられる。図3(c)と比較すると、実施例1は実施例2に比べQ値を大きくできる。実施例2は実施例1に比べ電気機械結合係数kを大きくできる。
図7(a)および図7(b)は、実施例1および実施例2に係る圧電薄膜共振器の共振領域端の断面SEM(Scanning Electron Microscope)像である。図7(a)に示すように、実施例1では、下部電極12の端部46と空隙30の端部47とがほぼ一致している。すなわち下部電極12の端部と犠牲層の端部がほぼ一致している。これにより、下部電極12の端部46から圧電膜14に不連続部26(亀裂)が形成される。不連続部26は、空隙30と連続している。不連続部26は、下部圧電膜14a、挿入膜28および上部圧電膜14bを貫通し、圧電膜14の上面まで達している。下部圧電膜14aにおける不連続部26の断面は、下方が広く上方が狭い三角形状または台形状である。これは、積層膜18がドーム状となり空隙30を形成するときに、不連続部26が形成されるためである。
図7(b)に示すように、実施例2では、挿入膜28は設けられていない。下部電極12の端部46と空隙30の端部47とがほぼ一致している。下部電極12の端部46から圧電膜14を貫通する不連続部26(亀裂)が形成される。圧電膜14における不連続部26の断面は、下方が広く上方が狭い三角形状または台形状である。
実施例1および2によれば、共振領域50の中央である中央領域54を囲む少なくとも一部の領域において、圧電膜14が不連続である不連続部26が設けられている。これにより、共振領域50からの弾性波エネルギーの漏洩を抑制し、Q値を向上させることができる。弾性波のエネルギーの共振領域50外への漏洩を抑制するため、不連続部26は、共振領域50内の外周領域52または共振領域50の外側に設けられていればよい。
図8は、共振領域の端部付近の断面図である。図8に示すように、空隙30は、平面視において共振領域50を含みかつ共振領域50より大きい。すなわち、空隙30の端部72(すなわち輪郭)が共振領域50の端部70(すなわち輪郭)より外側に位置している。不連続部26が共振領域50内に形成されると、共振特性が劣化する。不連続部26が空隙30の端部72の外側に位置すると、圧電膜14から基板10に弾性波のエネルギーが漏洩してしまう。よって、不連続部26は、共振領域50の端部70または端部70の外側、かつ空隙30の端部72または端部72の内側に位置することが好ましい。後述するように下部電極12の下に空隙30の変わりに音響反射膜が設けられている場合、不連続部26は、共振領域50の端部70または端部70の外側、かつ音響反射膜の端部72または端部72の内側に位置することが好ましい。なお、不連続部26が共振領域50の端部70に位置しているとは、端部70に対し、圧電膜14内を横方向に伝搬する弾性波の波長程度内側に位置している場合も含まれる。不連続部26が共振領域50の端部70に対し弾性波の波長程度内側に位置していても共振特性はほとんど劣化しない。
共振領域50からの弾性波のエネルギーの漏洩を抑制する観点から、不連続部26は、共振領域50の中央領域54を全て囲むように設けられていてもよい。共振領域50の中央領域54を囲む少なくとも一部に設けられていればよい。例えば、不連続部26は上部電極16の引き出し部に設けられていてもよい。上部電極16の引き出し部は、共振領域50内の上部電極16と共振領域50の外とを電気的に接続する部分である。
上部電極16の引き出し部以外では、下部電極12を共振領域50より大きく形成する。これは、上部電極16と下部電極12との位置合わせマージン確保のためである。このため、犠牲層38の端部と下部電極12の端部を略一致させることにより不連続部26を形成する場合、不連続部26は、上部電極16の引き出し部に形成される。実施例2のように、上部電極16以外の圧電膜14が除去されているとき、上部電極16の引き出し部以外においては共振領域50から弾性波のエネルギーの漏洩は抑制されている。よって、上部電極16の引き出し部に不連続部26を設ければ、共振領域50から弾性波エネルギーの漏洩をより抑制できる。
犠牲層38の端部と下部電極12の端部とを略一致させることにより不連続部26を形成する場合、空隙30の端部47と下部電極12の端部46は略一致した領域に設けられ、不連続部26は、下部電極12の端部を起点に設けられる。また、犠牲層とは関係なく、下部電極12の端部からの応力により不連続部26を形成することもできる。この場合にも、不連続部26は、下部電極12の先端を起点に設けられる。不連続部26を亀裂により形成する場合、圧電膜14は硬いことが好ましい。例えば圧電膜14として窒化アルミウムを用いる場合、ボロンを添加することにより、圧電膜14を硬くできる。
図9(a)は、実施例3に係る圧電薄膜共振器の平面図、図9(b)は、挿入膜の平面図、図9(c)および図9(d)は、図9(a)のA−A断面図である。図9(c)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器を、図9(d)は例えばラダー型フィルタの並列共振器を示している。図9(a)から図9(d)に示すように、実施例3では、挿入膜28は外周領域52のみに設けられ、共振領域50の外には設けられていない。その他の構成は実施例1と同じであり、説明を省略する。実施例2のように、上部電極16下以外の圧電膜14を除去してもよい。
図10(a)は、実施例4に係る圧電薄膜共振器の平面図、図10(b)は、挿入膜の平面図、図10(c)および図10(d)は、図10(a)のA−A断面図である。図10(c)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器を、図10(d)は例えばラダー型フィルタの並列共振器を示している。図10(a)から図10(d)に示すように、実施例4では、挿入膜28は外周領域52に加え、共振領域50の外に設けられている。挿入膜28には、孔部35に連通する孔34が形成されている。中央領域54、孔34および開口36以外の圧電膜14には挿入膜28が挿入されている。その他の構成は実施例1と同じであり、説明を省略する。
実施例1のように、挿入膜28は、共振領域50を囲む領域56に設けられ、領域56外に設けられていなくてもよい。実施例3のように、挿入膜28は、共振領域50の外に設けられていなくともよい。実施例4のように、挿入膜28は、共振領域50外の全体に設けられていてもよい。いずれにおいても、圧電薄膜共振器のQ値を改善することができる。
挿入膜28は外周領域52の一部に設けられていればよい。挿入膜28が外周領域52の一部に設けられていても弾性波の共振領域50外への漏洩を抑制できる。挿入膜28は共振領域50の外周の少なくとも50%以上に設けられていることが好ましく、75%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
図11(a)および図11(b)は、実施例5に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図11(a)に示すように、不連続部26は、挿入膜28下に設けられた下部圧電膜14aに設けられ、挿入膜28上に設けられた上部圧電膜14bに設けられていなくてもよい。図11(b)に示すように、不連続部26は、上部圧電膜14bに設けられ、下部圧電膜14aに設けられていなくともよい。このように、不連続部26は圧電膜14の膜厚方向の一部に設けられていればよい。その他の構成は実施例1と同じであり、説明を省略する。
実施例6およびその変形例は、空隙の構成を変えた例である。図12(a)は、実施例6の圧電薄膜共振器の断面図、図12(b)は、実施例6の変形例1の圧電薄膜共振器の断面図である。図12(a)に示すように、基板10の上面に窪みが形成されている。下部電極12は、基板10上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、基板10の窪みに形成されている。空隙30は共振領域50を含むように形成されている。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。空隙30は、基板10を貫通するように形成されていてもよい。なお、下部電極12の下面に絶縁膜が接して形成されていてもよい。すなわち、空隙30は、基板10と下部電極12に接する絶縁膜との間に形成されていてもよい。絶縁膜としては、例えば窒化アルミニウム膜を用いることができる。
図12(b)に示すように、共振領域50の下部電極12下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜30aと音響インピーダンスの高い膜30bとが交互に設けられている。膜30aおよび30bの膜厚は例えばそれぞれλ/4(λは弾性波の波長)である。膜30aと膜30bの積層数は任意に設定できる。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。
なお、実施例1から5およびその変形例において、実施例6と同様に空隙30を形成してもよく、実施例6の変形例1と同様に空隙30の代わりに音響反射膜31を形成してもよい。
実施例1から実施例6およびその変形例のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において空隙30が基板10と下部電極12との間に形成されているFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)でもよい。また、実施例6の変形例1のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において下部電極12下に圧電膜14を伝搬する弾性波を反射する音響反射膜31を備えるSMR(Solidly Mounted Resonator)でもよい。
実施例1から実施例6およびその変形例において、共振領域50が楕円形状の例を説明したが、他の形状でもよい。例えば、共振領域50は、四角形または五角形等の多角形でもよい。
実施例7はデュプレクサの例である。図13は、実施例7に係るデュプレクサの回路図である。図13に示すように、デュプレクサは、送信フィルタ40および受信フィルタ42を備えている。送信フィルタ40は、共通端子Antと送信端子Txとの間に接続されている。受信フィルタ42は、共通端子Antと受信端子Rxとの間に接続されている。共通端子Antとグランドとの間には、整合回路としてインダクタL1が設けられている。送信フィルタ40は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ42は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。インダクタL1は、送信フィルタ40を通過した送信信号が受信フィルタ42に漏れず共通端子Antから出力されるようにインピーダンスを整合させる。
送信フィルタ40は、ラダー型フィルタである。送信端子Tx(入力端子)と共通端子Ant(出力端子)との間に1または複数の直列共振器S1からS4が直列に接続されている。送信端子Txと共通端子Antとの間に1または複数の並列共振器P1からP3が並列に接続されている。並列共振器P1からP3のグランド側は共通にインダクタL2を介し接地されている。直列共振器、並列共振器およびインダクタ等の個数や接続は所望の送信フィルタ特性を得るため適宜変更可能である。直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3の少なくとも1つを実施例1から6および変形例の圧電薄膜共振器とすることができる。
図14(a)は、送信フィルタの平面図および断面図、図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。図14(a)および図14(b)に示すように、実施例1に係る圧電薄膜共振器を同一基板10に形成し、ラダー型フィルタとすることができる。圧電膜14に開口36が形成され、開口36と同じ場所に挿入膜28の開口が設けられている。これらの開口を介し、外部から下部電極12に電気的に接続することができる。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。各共振器S1からS4およびP1からP3の共振領域50の大きさおよび形状は、適宜変更可能である。
受信フィルタ42は、ラダー型フィルタでもよく、多重モードフィルタでもよい。送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方をラダー型フィルタまたはラティス型フィルタとすることができる。また、送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方の少なくとも1つの共振器を実施例1から6およびその変形例の圧電薄膜共振器とすることができる。
フィルタが実施例1から6およびその変形例の圧電薄膜共振器を含む。これにより、共振器のQ値が向上し、フィルタのスカート特性を向上できる。
また、送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方を実施例1から6およびその変形例の圧電薄膜共振器を含むフィルタとすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電膜
14a 下部圧電膜
14b 上部圧電膜
16 上部電極
26 不連続部
28 挿入膜
30 空隙
31 音響反射膜
40 送信フィルタ
42 受信フィルタ
50 共振領域
52 外周領域
54 中央領域

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた下部電極および上部電極と、
    前記上部電極と前記下部電極とが対向する共振領域内に少なくとも挟まれ、前記共振領域の中央である中央領域を囲む少なくとも一部の領域において、圧電膜に亀裂または空隙が設けられた前記圧電膜と、
    を備え
    前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部を起点に設けられ、前記中央領域を囲む他の領域には設けられておらず、
    前記下部電極下に別の空隙が設けられ、
    前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部と前記別の空隙の端部とが略一致した領域に設けられている圧電薄膜共振器。
  2. 前記亀裂または空隙は、前記上部電極が前記共振領域から引き出される領域に設けられている請求項1に記載の圧電薄膜共振器。
  3. 前記圧電膜中に挿入され、前記共振領域内の外周領域の少なくとも一部に設けられ、前記共振領域の中央領域には設けられていない挿入膜を備える請求項1または2記載の圧電薄膜共振器。
  4. 基板と、
    前記基板上に設けられた下部電極および上部電極と、
    前記上部電極と前記下部電極とが対向する共振領域内に少なくとも挟まれ、前記共振領域の中央である中央領域を囲む少なくとも一部の領域において、圧電膜に亀裂または空隙が設けられた前記圧電膜と、
    前記圧電膜中に挿入され、前記共振領域内の外周領域の少なくとも一部に設けられ、前記共振領域の中央領域には設けられていない挿入膜と、
    を備え
    前記亀裂または空隙は、前記下部電極の端部を起点に設けられ、前記中央領域を囲む他の領域には設けられておらず、
    前記亀裂または空隙は、前記挿入膜上および下に設けられた前記圧電膜に設けられている圧電薄膜共振器
  5. 前記亀裂または空隙は、前記挿入膜下に設けられた前記圧電膜に設けられ、前記挿入膜上に設けられた前記圧電膜に設けられていない請求項3記載の圧電薄膜共振器。
  6. 前記亀裂または空隙の断面は下が広く上方が狭い請求項1からのいずれか一項記載の圧電薄膜共振器。
  7. 前記挿入膜の音響インピーダンスは前記圧電膜より小さい請求項3から5のいずれか一項記載の圧電薄膜共振器。
  8. 請求項1からのいずれか一項記載の圧電薄膜共振器を含むフィルタ。
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