JP5680699B2 - 基板洗浄方法および基板洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、セラミックプレート等(以下、単に「基板」と称する)に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄方法および基板洗浄装置に関する。
従来より、半導体基板等の製造プロセスにおいては基板に付着したパーティクルを除去する洗浄工程が必須のものとなっている。洗浄工程を実行する枚葉式の洗浄装置においては、純水等の洗浄液の微小な液滴を基板に向けて噴射することにより基板を洗浄する技術が利用されている。
このような洗浄装置では、例えば特許文献1に開示されるように、洗浄液と加圧した気体とを混合して液滴を生成し、その液滴と気体との混合流体を基板に噴射する二流体ノズルが広く用いられている。基板に付着しているパーティクル等の異物は、洗浄液の液滴の運動エネルギーによって物理的に除去される。また、特許文献2には、圧電素子に超音波帯域の周波数で膨張収縮を繰り返し行わせることによって、吐出口から一方向に加速された洗浄液のミストを基板に向けて高速に噴出させる洗浄装置が開示されている。
一方、液滴を吐出する技術として、特許文献3には、逆テーパの吐出口を形成した薄膜を振動させて液滴を生成する液滴スプレー装置が開示されている。また、特許文献4には、切欠部を形成した円環形状のパイプ内にインクを充填し、パイプの切欠部以外の外周壁面に振動子を被着してインクを振動させることによってインクの液滴を噴出させるインクジェットプリンタのノズルヘッドが開示されている。
特開2007−227878号公報 特開2000−533号公報 特許第3659593号公報 実公平7−7164号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような二流体ノズルを使用した場合、生成された液滴の速度と大きさ(液滴の径)が広い範囲にわたって分布している。半導体基板の洗浄プロセスにおいては、基板上のデバイスを破壊することなくパーティクルを確実に除去することが必要であるが、液滴の速度と大きさが広い範囲に分布していると、パーティクル除去に寄与しない無駄な液滴が存在する一方、デバイスにダメージを与えるような有害な液滴も存在する。その結果、洗浄効率の向上が抑制されるとともに、デバイス破壊の可能性が生じるという問題があった。このような問題は他の基板での洗浄においても同じであり、不均一な洗浄結果の原因となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板の洗浄効率を向上させることができる基板洗浄方法および基板洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄装置において、基板から所定の間隔を隔てて基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断する液滴生成手段と、を備え、前記液滴生成手段により、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上200μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴径の10%以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板洗浄装置において、前記液滴生成手段により、平均液滴速度が20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴速度の10%以下に収まっている液滴のみを基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る基板洗浄装置において、前記複数の吐出孔から前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る基板洗浄装置において、基板を回転する回転手段と、前記洗浄ノズルを前記基板の上方にて揺動する揺動手段と、を備え、前記回転手段によって回転する基板の上方にて前記洗浄ノズルを揺動させつつ、前記洗浄液の液滴を前記洗浄ノズルから回転する基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る基板洗浄装置において、前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、前記回転手段が基板の回転数を上昇させて当該基板の乾燥処理を行うことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、半導体基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄装置において、半導体基板から所定の間隔を隔てて半導体基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断する液滴生成手段と、を備え、前記液滴生成手段により、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上30μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で2μm以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明に係る基板洗浄装置において、前記液滴生成手段により、平均液滴速度が20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で5メートル毎秒以下に収まっている液滴のみを半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明に係る基板洗浄装置において、前記複数の吐出孔から前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項6から請求項8のいずれかの発明に係る基板洗浄装置において、半導体基板を回転する回転手段と、前記洗浄ノズルを前記半導体基板の上方にて揺動する揺動手段と、を備え、前記回転手段によって回転する半導体基板の上方にて前記洗浄ノズルを揺動させつつ、前記洗浄液の液滴を前記洗浄ノズルから回転する半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項9の発明に係る基板洗浄装置において、前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、前記回転手段が半導体基板の回転数を上昇させて当該半導体基板の乾燥処理を行うことを特徴とする。
また、請求項11の発明は、基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄方法において、基板から所定の間隔を隔てて基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断することにより、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上200μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴径の10%以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11の発明に係る基板洗浄方法において、平均液滴速度が20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴速度の10%以下に収まっている液滴のみを基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項11または請求項12の発明に係る基板洗浄方法において、前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項11から請求項13のいずれかの発明に係る基板洗浄方法において、基板を回転しつつ前記洗浄ノズルを当該基板の上方にて揺動し、前記洗浄液の液滴を回転する基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項14の発明に係る基板洗浄方法において、前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、基板の回転数を上昇させて当該基板の乾燥処理を行うことを特徴とする。
また、請求項16の発明は、半導体基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄方法において、半導体基板から所定の間隔を隔てて半導体基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断することにより、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上30μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で2μm以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項17の発明は、請求項16の発明に係る基板洗浄方法において、平均液滴速度が20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で5メートル毎秒以下に収まっている液滴のみを半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項18の発明は、請求項16または請求項17の発明に係る基板洗浄方法において、前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項19の発明は、請求項16から請求項18のいずれかの発明に係る基板洗浄方法において、半導体基板を回転しつつ前記洗浄ノズルを当該半導体基板の上方にて揺動し、前記洗浄液の液滴を回転する半導体基板に向けて吐出することを特徴とする。
また、請求項20の発明は、請求項19の発明に係る基板洗浄方法において、前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、半導体基板の回転数を上昇させて当該半導体基板の乾燥処理を行うことを特徴とする。
請求項1〜5,11〜15の発明によれば、平均液滴径が15μm以上200μm以下であり、液滴径の分布が3σで平均液滴径の10%以下に収まっている洗浄液の液滴を基板に向けて吐出するため、洗浄に寄与しない無駄な液滴が少なく、基板の洗浄効率を向上させることができる。
特に、請求項2,12の発明によれば、平均液滴速度が20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σで平均液滴速度の10%以下に収まっている液滴を基板に向けて吐出するため、十分な洗浄効率を得ることができる。
特に、請求項3,13の発明によれば、10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて液滴を基板に向けて吐出するため、短時間で十分な洗浄を行うことができる。
また、請求項6〜10,16〜20の発明によれば、平均液滴径が15μm以上30μm以下であり、液滴径の分布が3σで2μm以下に収まっている洗浄液の液滴を半導体基板に向けて吐出するため、洗浄に寄与しない無駄な液滴や半導体基板にダメージを与える液滴が少なく、基板の洗浄効率を向上させることができる。
特に、請求項7,17の発明によれば、平均液滴速度が20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σで5メートル毎秒以下に収まっている液滴を半導体基板に向けて吐出するため、十分な洗浄効率を得ることができる。
特に、請求項8,18の発明によれば、10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて液滴を半導体基板に向けて吐出するため、短時間で十分な洗浄を行うことができる。
半導体基板を洗浄するのに好適な基板洗浄装置の一例を示す図である。 洗浄ノズルの概略構成を示す図である。 洗浄ノズルの斜視図である。 洗浄液の液滴径の分布を示す図である。 洗浄液の液滴速度の分布を示す図である。 吐出される液滴の液滴径と基板に与えるダメージとの相関を示す図である。 吐出される液滴の液滴速度と汚染物質の除去率との相関を示す図である。 吐出される液滴の液滴流量による汚染物質の除去率の相違を示す図である。 他の種類を含む基板の洗浄処理を行う基板洗浄装置を示す図である。 他の種類を含む基板を洗浄するのに適した洗浄液の液滴径の分布を示す図である。 他の種類を含む基板を洗浄するのに適した洗浄液の液滴速度の分布を示す図である。 洗浄ノズルの他の例を示す図である。 洗浄ノズルの他の例を示す図である。 洗浄ノズルの他の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、半導体基板を洗浄するのに好適な基板洗浄装置の一例を示す図である。この基板洗浄装置1は、半導体の基板Wを1枚ずつ洗浄する枚葉式の洗浄装置であり、円形のシリコンの基板Wに付着したパーティクル等の汚染物質を除去して洗浄する。基板洗浄装置1は、主要な構成として、回転保持部10と、処理カップ20と、スプラッシュガード30と、ノズル駆動部50と、洗浄ノズル60と、制御部90と、を備える。
回転保持部10は、スピンベース11、回転軸13およびモータ14を備える。スピンベース11は、基板Wよりも若干大きな径を有する円板状部材である。スピンベース11の上面周縁部には、同一円周上に沿って複数個(本実施形態では6個)の支持ピン12が立設されている。各支持ピン12は、基板Wの下面周縁部を下から支持する円筒状の支持部と、その支持部の上面に突設されて基板Wの端縁部に当接して押圧するピン部とによって構成されている。6個の支持ピン12のうち3個についてはスピンベース11に固定設置された固定支持ピンとされている。固定支持ピンは、円筒状支持部の軸心上にピン部を突設している。一方、6個の支持ピン12のうち残りの3個についてはスピンベース11に対して回転(自転)自在に設置された可動支持ピンとされている。可動支持ピンでは、円筒状支持部の軸心から若干偏心してピン部が突設されている。3個の可動支持ピンは図示省略のリンク機構および駆動機構によって連動して回動駆動される。可動支持ピンが回動することにより、6個のピン部で基板Wの端縁部を把持することと、基板Wの把持を解除することとが可能である。6個の支持ピン12によって基板Wの端縁部を把持することにより、スピンベース11は基板Wの下面中央部に接触することなく基板Wを水平姿勢にて保持することができる。
回転軸13は、スピンベース11の下面側中心部に垂設されている。回転軸13は、駆動ベルト15を介してモータ14の駆動プーリ16と連動連結されている。モータ14が駆動プーリ16を回転駆動させると、駆動ベルト15が回走して回転軸13が回転する。これにより、スピンベース11に保持された基板Wは、スピンベース11および回転軸13とともに、水平面内にて鉛直方向に沿った中心軸RXの周りで回転する。
また、回転軸13の内側は中空となっており、その中空部分には鉛直方向に沿って処理液ノズル18が挿設されている。処理液ノズル18は図示を省略する処理液供給源と連通接続されている。処理液ノズル18の先端はスピンベース11に保持された基板Wの下面中心部に向けて開口している。このため、処理液ノズル18の先端から基板Wの下面中心部に処理液を供給することができる。
また、回転軸13の内壁面と処理液ノズル18の外壁面との間の隙間は気体供給流路とされており、図示を省略する気体供給源と連通接続されている。この隙間の上端からスピンベース11に保持された基板Wの下面に向けて気体を供給することができる。
回転保持部10を取り囲んで処理カップ20が設けられている。処理カップ20の内側には、円筒状の仕切壁21が設けられている。また、回転保持部10の周囲を取り囲むように、基板Wの洗浄処理に用いられた洗浄液を排液するための排液空間22が仕切壁21の内側に形成されている。さらに、排液空間22を取り囲むように、処理カップ20の外壁と仕切壁21との間に基板Wの洗浄処理に用いられた洗浄液を回収するための回収空間23が形成されている。
排液空間22には、排液処理装置(図示省略)へ洗浄液を導くための排液管27が接続され、回収空間23には、回収処理装置(図示省略)へ洗浄液を導くための回収管28が接続されている。
処理カップ20の上方には、基板Wからの洗浄液が外方へ飛散することを防止するためのスプラッシュガード30が設けられている。このスプラッシュガード30は、中心軸RXに対して回転対称な形状とされている。スプラッシュガード30の上端部の内面には、断面Vの字形状の排液案内溝31が環状に形成されている。また、スプラッシュガード30の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部32が形成されている。回収液案内部32の上端付近には、処理カップ20の仕切壁21を受け入れるための仕切壁収納溝33が形成されている。
このスプラッシュガード30は、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構35によって鉛直方向に沿って昇降駆動される。ガード昇降駆動機構35は、スプラッシュガード30を、回収液案内部32がスピンベース11に保持された基板Wの端縁部を取り囲む回収位置と、排液案内溝31がスピンベース11に保持された基板Wの端縁部を取り囲む排液位置との間で昇降させる。スプラッシュガード30が回収位置(図1に示す位置)にある場合には、基板Wの端縁部から飛散した洗浄液が回収液案内部32により回収空間23に導かれ、回収管28を介して回収される。一方、スプラッシュガード30が排液位置にある場合には、基板Wの端縁部から飛散した洗浄液が排液案内溝31により排液空間22に導かれ、排液管27を介して排液される。このようにして、洗浄液の排液および回収を切り換えて実行可能とされている。また、スピンベース11に対して基板Wの受け渡しを行う場合には、ガード昇降駆動機構35は、スピンベース11がスプラッシュガード30の上端よりも突き出る高さ位置にまでスプラッシュガード30を下降させる。
ノズル駆動部50は、昇降モータ51、スイングモータ53およびノズルアーム58を備える。ノズルアーム58の先端には洗浄ノズル60が取り付けられている。ノズルアーム58の基端側はスイングモータ53のモータ軸53aに連結されている。スイングモータ53は、モータ軸53aを中心に洗浄ノズル60を水平面内にて回動させる。
スイングモータ53は昇降ベース54に取り付けられている。昇降ベース54は、固定設置された昇降モータ51のモータ軸に直結されたボールネジ52に螺合されるとともに、ガイド部材55に摺動自在に取り付けられている。昇降モータ51がボールネジ52を回転させると、昇降ベース54とともに洗浄ノズル60が昇降する。
ノズル駆動部50の昇降モータ51およびスイングモータ53によって、洗浄ノズル60はスプラッシュガード30よりも外方の待避位置とスピンベース11の上方の洗浄位置との間で移動する。また、洗浄ノズル60は、スピンベース11の上方において、スイングモータ53によって基板Wの中心部上方と端縁部上方との間で揺動される。
また、制御部90は、基板洗浄装置1に設けられた種々の動作機構を制御する。制御部90のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。
図2は、洗浄ノズル60の概略構成を示す図である。また、図3は、洗浄ノズル60の斜視図である。洗浄ヘッドとしての洗浄ノズル60は、円筒の筒状体61に圧電素子(ピエゾ素子)62を貼設して構成される。洗浄ノズル60は、樹脂製のホルダー63を介してノズルアーム58の先端に取り付けられる。なお、図3ではホルダー63を省略している。
円筒形状の筒状体61の内側には中空空間が形成されており、その両端は開口されている。本実施形態においては、筒状体61は石英によって形成されており、その長手方向長さは50mmである。なお、筒状体61はジルコニア(ZrO)等のセラミックスによって形成するようにしても良い。
筒状体61の壁面には複数(本実施形態では20個)の吐出孔64が穿設されている。20個の吐出孔64は筒状体61の長手方向に沿って一列に配列されている。各吐出孔64は、筒状体61の側壁を貫通する略円筒形状である。20個の吐出孔64の直径は均一であり、7μm以上12μm以下の範囲とされている。20個の吐出孔64の配列ピッチ(隣接する吐出孔64間の距離)は1mmである。
また、筒状体61の壁面のうち複数の吐出孔64と対向する部位の外壁面には圧電素子62が貼設されている。圧電素子62は高周波発生器を有する電源65と電気的に接続されている。電源65は、所定周波数の交流電圧を圧電素子62に印加する。
筒状体61の内側空間の一端側開口は供給配管70を介して洗浄液供給源71と連通接続されている。供給配管70の経路途中には圧送ポンプ72およびフィルタ73が介挿されている。圧送ポンプ72は洗浄液供給源71から洗浄ノズル60に向けて洗浄液(本実施形態では純水)を圧送する。フィルタ73は、洗浄液供給源71から送給された洗浄液中に含まれる異物を取り除く。
一方、筒状体61の内側空間の他端側開口には排出配管75が連通接続されている。排出配管75の経路途中にはバルブ76が介挿されている。筒状体61の内側空間に供給配管70から洗浄液を供給しつつバルブ76を開放すると、排出配管75から装置外部へと洗浄液が排出される。
次に、上述の構成を有する基板洗浄装置1の処理動作について説明する。以下に説明する処理動作は、制御部90が所定の洗浄処理用ソフトウェアを実行して基板洗浄装置1の各機構を制御することによって行われるものである。
まず、スプラッシュガード30が下降してスピンベース11がスプラッシュガード30よりも上方に出た状態にて、スピンベース11に基板Wが渡される。続いて、スプラッシュガード30が上述の排液位置まで上昇するとともに、ノズル駆動部50が洗浄ノズル60をスピンベース11に保持された基板Wの上方の洗浄位置まで移動させる。洗浄位置においては、洗浄ノズル60の複数の吐出孔64と基板Wとの間隔が5mm以上25mm以下とされる。
洗浄ノズル60には、洗浄処理を行っていないときにも常時連続して圧送ポンプ72から洗浄液が送給されている。洗浄処理を行っていないときには、バルブ76が開放されており、筒状体61の内部に送給された洗浄液はそのまま排出配管75から装置外部に排出され続けている。すなわち、洗浄ノズル60がスプラッシュガード30よりも外方の待避位置にて待機しているとき、および、待避位置から基板W上方の洗浄位置に移動しているときも洗浄ノズル60には洗浄液が供給され続けており、その洗浄液は装置外部に排出され続けている。
次に、回転保持部10によって基板Wの回転が開始されるとともに、洗浄ノズル60から洗浄液の液滴が基板Wの上面に向けて吐出される。このときに、処理液ノズル18から基板Wの下面に向けて洗浄液を吐出しても良い。また、ノズル駆動部50によって洗浄ノズル60が基板Wの中心部上方と端縁部上方との間で揺動されて洗浄処理が進行する。洗浄処理を行うときには、洗浄ノズル60への洗浄液の送給を行いつつバルブ76を閉止する。このため、筒状体61内部における洗浄液の液圧が上昇し、それによって20個の吐出孔64から洗浄液が吐出される。本実施形態では、筒状体61内部の洗浄液の液圧を10MPa以下としている。
また、洗浄処理を行うときには、電源65が所定周波数の交流電圧を圧電素子62に印加する。これによって、圧電素子62が膨張収縮を繰り返し、筒状体61内部の洗浄液に所定周波数の振動が付与される。筒状体61の内部における洗浄液の液圧を高めるとともに、その洗浄液に振動を与えると、20個の吐出孔64から液圧により流出する洗浄液が振動により分散・分断されて洗浄液の液滴が生成されて吐出される。ここで、吐出孔64から流れ出る液流が分断されて液滴が生成されるのは以下の過程による。筒状体61内には、洗浄液が一定圧もしくは狭い範囲を有する圧力(D.C.pressure:直流圧)に維持されて供給される。吐出孔64からは、その圧力によって20個の吐出孔64において実質的に同じ排出率で洗浄液が流れ出る。この状態で圧電素子62に固定された所定周波数の交流電圧を印加すると、発生する振動によって液流が分散・分断されて液滴が形成される。ここでの圧送ポンプ72による洗浄液の供給圧力と圧電素子62に印加する交流の周波数は、従来技術に記載したようなコンティニュアスインクジェット装置の通常の操作範囲外になる値である。基板Wに付着しているパーティクル等の汚染物質は、洗浄ノズル60から吐出された液滴の運動エネルギーによって物理的に除去される。
ここで、制御部90が圧送ポンプ72を制御して筒状体61内部の洗浄液の液圧を調整するとともに、電源65を制御して洗浄液に与える振動を調整することによって、20個の吐出孔64から吐出される液滴の吐出条件(パラメータ)を規定することができる。これら以外にも、吐出孔64の直径や個数も液滴の吐出条件に影響する。
本実施形態においては、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の平均液滴径を15μm以上30μm以下としている。ここで重要なことは、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴径は15μmから30μmの範囲にわたって広く分布しているのではなく、バラツキが極めて小さい点である。具体的には、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で2μm以下に収まる。
図4は、洗浄液の液滴径の分布を示す図である。同図において、本実施形態の洗浄ノズル60から吐出された液滴の液滴径分布を実線で示し、従来の二流体ノズルから吐出される液滴の液滴径分布を点線にて示している。従来の二流体ノズルから吐出される液滴の液滴径は広い分布を有しており、液滴径15μmから30μmの液滴も含んでいるが、その範囲から外れる液滴径の液滴も多量に含んでいる。これと比較して、本実施形態の洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴径の分布は極めて狭く、ほとんどバラツキが無い。
また、本実施形態においては、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の平均液滴速度を20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下としている。液滴径と同様に、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴速度は20メートル毎秒から60メートル毎秒の範囲にわたって広く分布しているのではなく、バラツキが極めて小さい。具体的には、液滴速度の分布は3σで5メートル毎秒以下である。
図5は、洗浄液の液滴速度の分布を示す図である。同図においても、本実施形態の洗浄ノズル60から吐出された液滴の液滴速度分布を実線で示し、従来の二流体ノズルから吐出される液滴の液滴速度分布を点線にて示している。従来の二流体ノズルから吐出される液滴の液滴速度が非常に広い分布を有しているのに比較して、本実施形態の洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴速度の分布は極めて狭い。
このように、本実施形態の洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴径および液滴速度のバラツキを小さな範囲に収めることができるのは、筒状体61内部に高圧充填された洗浄液に圧電素子62から振動を与えて複数の吐出孔64から吐出することによるものである。すなわち、従来の二流体ノズルにおいては、加圧された気体を液体に衝突させて液滴を生成しているため、液滴が気体との混相流として吐出されることとなって制御が困難となり、液滴の液滴径および液滴速度も分布の広いバラツキが大きなものとなるのである。これに対して、本実施形態の洗浄ノズル60においては、加圧された液体に振動を与えつつ複数の吐出孔64から吐出しているため、液滴のみが吐出されることとなり、液滴の液滴径および液滴速度を分布の狭いバラツキの小さなものとすることができるのである。
図6は、吐出される液滴の液滴径と基板Wに与えるダメージとの相関を示す図である。同図に示すように、液滴径が30μmを超えると基板Wにダメージが発生し、液滴径が大きくなるほど与えるダメージも大きくなる。洗浄ノズル60から吐出される洗浄液の液滴の平均液滴径は15μm以上30μm以下であるため、洗浄処理中に基板Wにダメージを与えることが防止される。また、液滴径のバラツキが極めて小さく、3σで2μm以下であるため、洗浄に寄与しない無駄な液滴および基板Wにダメージを与えるような有害な液滴は皆無である。このため、基板Wにダメージを与えることなく洗浄効率を向上させることができる。
また、図7は、吐出される液滴の液滴速度と汚染物質の除去率との相関を示す図である。同図に示すように、吐出される液滴の液滴速度が大きくなるほど汚染物質の除去率も高くなる。本実施形態の洗浄ノズル60から吐出される洗浄液の液滴の平均液滴速度は20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であるため、必要な除去性能を得ることができる。しかも、液滴速度のバラツキも極めて小さく、3σで5メートル毎秒以下であるため、洗浄に寄与しない無駄な液滴はほとんど存在しない。
また、洗浄ノズル60には20個の吐出孔64を設けている。本実施形態においては、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の総流量を10ミリリットル毎分以上としている。図8は、吐出される液滴の液滴流量による汚染物質の除去率の相違を示す図である。同図において、点線は1ミリリットル毎分の液滴流量にて洗浄液の液滴を吐出したときの汚染物質の除去率を示し、実線は10ミリリットル毎分の液滴流量にて洗浄液の液滴を吐出したときの汚染物質の除去率を示している。液滴流量が多い方が洗浄効率が高くなり、1ミリリットル毎分の液滴流量にて洗浄液の液滴を吐出した場合、十分な除去率を得るのに300秒必要であるが、10ミリリットル毎分の液滴流量にて液滴を吐出すれば、同じ除去率を30秒で達成することができる。枚葉式の基板洗浄装置1において、1枚の基板Wの洗浄処理に要する時間が30秒というのは概ね妥当なものである。
以上のように、洗浄処理を行うときには、洗浄ノズル60から洗浄液の液滴が基板Wに向けて吐出される。洗浄ノズル60から吐出される液滴の平均液滴径は15μm以上30μm以下であり、その分布は3σで2μm以下である。また、吐出される液滴の平均液滴速度は20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、その分布は3σで5メートル毎秒以下である。さらに、吐出される液滴の液滴流量は10ミリリットル毎分以上である。これらの吐出条件を満たしつつ洗浄ノズル60から洗浄液の液滴を基板Wに向けて吐出すれば、基板Wにダメージを与えることなく洗浄効率を向上させることができ、十分な汚染物質の除去率を短時間で達成することが可能となる。
また、洗浄処理中は洗浄ノズル60が基板Wの中心部上方と端縁部上方との間で繰り返し揺動されており、基板Wの全面について均一に洗浄処理がなされる。なお、回転する基板Wから遠心力によって飛散した液体は、排液案内溝31により排液空間22に導かれ、排液管27から排液される。
所定の洗浄処理時間が経過した後、バルブ76が開放されて洗浄ノズル60からの液滴吐出が停止され、ノズル駆動部50によって洗浄ノズル60が待避位置まで移動される。続いて、基板Wの回転数を上昇させて基板Wの乾燥処理が実行される。乾燥処理が終了した後、基板Wの回転が停止するとともに、スプラッシュガード30が下降し、処理後の基板Wがスピンベース11から搬出される。これにより、基板洗浄装置1における一連の処理動作が終了する。なお、洗浄および乾燥処理中におけるスプラッシュガード30の位置は、洗浄液の回収または排液の必要性に応じて適宜変更することが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態の基板洗浄装置1では、筒状体61内部の洗浄液の液圧を10MPa以下としたが、液圧はこれに限られるものではない。例えば、吐出孔64の直径を上記実施形態より小さくすると液圧はより高圧を必要とする。
また、上記実施形態の基板洗浄装置1では、洗浄ノズル60に洗浄処理を行っていないときにも洗浄液を供給しており、その洗浄液は装置外部に排出しているが、これを循環システムとして構成しても良い。すなわち、バルブ76の下流側の配管をフィルタを介して洗浄液供給源71に接続し、洗浄ノズル60からの洗浄液を洗浄液供給源71に還流するようにしても良い。
また、上記実施形態の基板洗浄装置1は、基板Wとして半導体基板を洗浄するのに好適なものであったが、本発明に係る洗浄技術は他の種類の基板Wの洗浄にも適用することができる。他の種類の基板Wとしては、液晶表示装置用ガラス基板や皿などのセラミックプレートが挙げられる。
図9は、他の種類を含む基板Wの洗浄処理を行う基板洗浄装置を示す図である。基板Wは支持台111によって保持されている。洗浄ヘッドとしての洗浄ノズル60は、支持台111に保持された基板Wに対して相対移動される。図示省略のスライド移動機構によって洗浄ノズル60を基板Wの上方で移動させても良いし、洗浄ノズル60を固定したまま支持台111を駆動させても良い。また、洗浄ノズル60を手動にて移動させても良い。
洗浄ノズル60の構成は上記実施形態において説明した図2,3に示すのと同様である。すなわち、洗浄ノズル60への洗浄液の送給を行いつつバルブ76を閉止して筒状体61の内部における洗浄液の液圧を高めるとともに、圧電素子62によって筒状体61内部の洗浄液に振動を与えると、20個の吐出孔64から洗浄液の液滴が生成されて吐出される。基板Wに付着している汚染物質は、洗浄ノズル60から吐出された液滴によって物理的に除去される。
他の種類を含む基板Wを洗浄する場合にも、制御部90が圧送ポンプ72を制御して筒状体61内部の洗浄液の液圧を調整するとともに、電源65を制御して洗浄液に与える振動を調整することによって、20個の吐出孔64から吐出される液滴の吐出条件を規定している。液滴径については、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の平均液滴径を15μm以上200μm以下としている。上記実施形態と同様に、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴径は15μmから200μmの範囲にわたって広く分布しているのではなく、バラツキが極めて小さい。具体的には、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で平均液滴径の10%以下に収まる。
図10は、洗浄液の液滴径の分布を示す図である。分布DAの液滴は平均液滴径が比較的小さく半導体基板の洗浄に好適である。一方、分布DBの液滴は平均液滴径が比較的大きくセラミックプレートの洗浄に好適である。平均液滴径によらず、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴径の分布は3σで平均液滴径の10%以下と極めて狭く、ほとんどバラツキが無い。よって、洗浄に寄与しない無駄な液滴および基板Wにダメージを与えるような有害な液滴は皆無である。このため、基板Wにダメージを与えることなく洗浄効率を向上させることができる。もっとも、平均液滴径が大きくなるにしたがって、バラツキが徐々に大きくなり、200μmを超えると液滴径の分布を3σで平均液滴径の10%以下に収めることが困難となる。また、洗浄ノズル60の製作においても、平均液滴径が200μmを超えるとバラツキが抑制できず、実用的でない。
また、液滴速度については、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の平均液滴速度を20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下としている。液滴径と同様に、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴速度は20メートル毎秒から100メートル毎秒の範囲にわたって広く分布しているのではなく、バラツキが極めて小さい。具体的には、液滴速度の分布は3σ(σは標準偏差)で平均液滴速度の10%以下に収まる。なお、洗浄ノズル60へ供給される洗浄液の液圧は10MPa以下に限定されるものではなく、吐出孔64の直径等の条件によってはより高圧での供給が必要とされる。
図11は、洗浄液の液滴速度の分布を示す図である。洗浄対象となる基板Wの種類によって分布DCのように平均液滴速度が比較的小さな液滴を用いても良いし、分布DDのように平均液滴速度が比較的大きな液滴を用いるようにしても良い。平均液滴速度によらず、洗浄ノズル60から吐出される液滴の液滴速度の分布は3σで平均液滴速度の10%以下と極めて狭く、ほとんどバラツキが無い。よって、洗浄に寄与しない無駄な液滴はほとんど存在しない。もっとも、平均液滴速度が大きくなるにしたがって、バラツキが徐々に大きくなり、100メートル毎秒を超えると液滴速度の分布を3σで平均液滴速度の10%以下に収めることが困難となる。
また、液滴流量については、20個の吐出孔64から基板Wに向けて吐出される洗浄液の液滴の総流量を10ミリリットル毎分以上としている。基板Wの種類に応じてこれらの吐出条件を満たしつつ洗浄ノズル60から洗浄液の液滴を基板Wに向けて吐出すれば、洗浄に寄与しない無駄な液滴や基板Wにダメージを与えるような有害な液滴は皆無となり、基板Wにダメージを与えることなく洗浄効率を向上させることができ、十分な汚染物質の除去率を短時間で達成することが可能となる。
また、上記実施形態においては、円筒形状の洗浄ノズル60から上記の吐出条件にて洗浄液の液滴を吐出するようにしていたが、洗浄ノズル60の形態はこれに限定されるものではない。図12は、洗浄ノズルの他の例を示す図である。
図12の洗浄ノズル160は、四角柱形状の筒状体161に圧電素子162を貼設して構成される。筒状体161は四角柱形状の外形を有しており、その内側には四角柱形状の中空空間が形成されている。筒状体161の中空空間の両端は開口されており、上記実施形態と同様に、その一端は供給配管70に接続されるとともに、他端は排出配管75に接続される(図2参照)。筒状体161は、石英またはジルコニア等のセラミックスによって形成すれば良い。
筒状体161の一方の側壁面には複数(例えば20個)の吐出孔164が穿設されている。20個の吐出孔164は筒状体161の長手方向に沿って一列に配列されている。複数の吐出孔164の大きさおよび配列ピッチは上記実施形態の複数の吐出孔64と同じである。複数の吐出孔164が設けられた側壁面の幅は10mmである。また、筒状体161の他方の側壁(複数の吐出孔164が設けられた側壁と対向する側壁)の外壁面には圧電素子162が貼設されている。圧電素子162は電源65と電気的に接続されている。電源65は、所定周波数の交流電圧を圧電素子162に印加する。
洗浄ノズル160を備えた基板洗浄装置の全体構成および洗浄ノズル160周辺の構成は上記実施形態と同じである。洗浄ノズル160には洗浄液が継続して供給され続けており、洗浄処理を行うときにはバルブ76を閉止することによって複数の吐出孔164から洗浄液が吐出される。また、洗浄処理を行うときには、圧電素子162によって筒状体161の内部の洗浄液に振動を付与する。これにより、上記実施形態と同様に、複数の吐出孔164から洗浄液の液滴が生成されて吐出される。
また、洗浄ノズルは図13のようなものであっても良い。図13の洗浄ノズル260は多角柱形状の筒状体261を備える。筒状体261は多角柱形状の外形を有しており、その内側には多角柱形状の中空空間が形成されている。筒状体261の中空空間の両端は開口されており、上記実施形態と同様に、その一端は供給配管70に接続されるとともに、他端は排出配管75に接続される(図2参照)。筒状体261は、石英またはジルコニア等のセラミックスによって形成すれば良い。
筒状体261の一の側壁面には複数(例えば20個)の吐出孔264が一列に穿設されている。複数の吐出孔264の大きさおよび配列ピッチは上記実施形態の複数の吐出孔64と同じである。また、複数の吐出孔264が設けられた側壁と対向する側壁の外壁面には圧電素子262が貼設されている。圧電素子262は電源65と電気的に接続されている。
洗浄ノズル260を備えた基板洗浄装置の全体構成および洗浄ノズル260周辺の構成は上記実施形態と同じである。洗浄ノズル260には洗浄液が継続して供給され続けており、洗浄処理を行うときにはバルブ76を閉止することによって複数の吐出孔264から洗浄液が吐出される。また、洗浄処理を行うときには、圧電素子262によって筒状体261の内部の洗浄液に振動を付与する。これにより、上記実施形態と同様に、複数の吐出孔264から洗浄液の液滴が生成されて吐出される。
また、洗浄ノズルは図14のようなものであっても良い。図14(a)は洗浄ノズル360の縦断面図であり、図14(b)は洗浄ノズル360の横断面図である。図14の洗浄ノズル360は直方体形状の筒状体361を備える。筒状体361の内側空間は複数の仕切板365によって複数の区画に区分けされている。なお、仕切板365は複数の区画を完全に仕切るものではなく、複数の区画は相互に連通している。
筒状体361には、導入口366および排出口367が形成されている。導入口366および排出口367は筒状体361の内部空間に連通している。導入口366は供給配管70に接続されるとともに、排出口367は排出配管75に接続される。筒状体361も石英またはジルコニア等のセラミックスによって形成すれば良い。
複数の仕切板365によって区分けされた複数の区画のそれぞれには吐出孔364が穿設されている。洗浄ノズル360においても、複数の吐出孔364は一列に穿設されており、各吐出孔364の大きさおよび配列ピッチは上記実施形態の複数の吐出孔64と同じである。また、筒状体361の両側壁の外面には圧電素子362が貼設されている。圧電素子362は電源65と電気的に接続されている。
洗浄ノズル360を備えた基板洗浄装置の全体構成および洗浄ノズル360周辺の構成は上記実施形態と同じである。洗浄ノズル360には洗浄液が継続して供給され続けており、洗浄処理を行うときにはバルブ76を閉止することによって複数の吐出孔364から洗浄液が吐出される。また、洗浄処理を行うときには、圧電素子362によって筒状体361の内部の洗浄液に振動を付与する。これにより、上記実施形態と同様に、複数の吐出孔364から洗浄液の液滴が生成されて吐出される。
図12に示す洗浄ノズル160、図13に示す洗浄ノズル260または図14に示す洗浄ノズル360を使用して洗浄液の液滴を基板Wに向けて吐出する場合であっても、液滴の吐出条件は上記と同様である。上記の吐出条件を満たしつつ洗浄液の液滴を基板Wに向けて吐出すれば、上記実施形態と同様に、洗浄に寄与しない無駄な液滴や基板Wにダメージを与えるような有害な液滴は皆無となり、基板Wにダメージを与えることなく洗浄効率を向上させることができ、十分な汚染物質の除去率を短時間で達成することが可能となる。
また、上記の吐出条件にて洗浄液の液滴を吐出できる洗浄ノズルであれば、図2,図3,図12〜図14に示した以外の形態の洗浄ノズルを用いて洗浄液の液滴を基板Wに向けて吐出するようにしても良い。
また、洗浄液は純水に限定されるものではなく、洗浄用の薬液の水溶液であっても良い。
また、基板洗浄装置1の全体構成は、図1の形態に限定されるものではなく、例えば、洗浄処理後の基板Wに窒素ガスを噴出して乾燥させるガスノズルを設けるようにしても良い。
1 基板洗浄装置
10 回転保持部
11 スピンベース
20 処理カップ
30 スプラッシュガード
50 ノズル駆動部
60,160,260,360 洗浄ノズル
61,161,261,361 筒状体
62,162,262,362 圧電素子
64,164,264,364 吐出孔
65 電源
70 供給配管
75 排出配管
76 バルブ
90 制御部
111 支持台
W 基板

Claims (20)

  1. 基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄装置であって、
    基板から所定の間隔を隔てて基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断する液滴生成手段と、
    を備え、
    前記液滴生成手段により、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上200μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴径の10%以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 請求項1記載の基板洗浄装置において、
    前記液滴生成手段により、平均液滴速度が20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴速度の10%以下に収まっている液滴のみを基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の基板洗浄装置において、
    前記複数の吐出孔から前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    基板を回転する回転手段と、
    前記洗浄ノズルを前記基板の上方にて揺動する揺動手段と、
    を備え、
    前記回転手段によって回転する基板の上方にて前記洗浄ノズルを揺動させつつ、前記洗浄液の液滴を前記洗浄ノズルから回転する基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  5. 請求項4記載の基板洗浄装置において、
    前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、前記回転手段が基板の回転数を上昇させて当該基板の乾燥処理を行うことを特徴とする基板洗浄装置。
  6. 半導体基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄装置であって、
    半導体基板から所定の間隔を隔てて半導体基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断する液滴生成手段と、
    を備え、
    前記液滴生成手段により、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上30μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で2μm以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  7. 請求項6記載の基板洗浄装置において、
    前記液滴生成手段により、平均液滴速度が20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で5メートル毎秒以下に収まっている液滴のみを半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  8. 請求項6または請求項7記載の基板洗浄装置において、
    前記複数の吐出孔から前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    半導体基板を回転する回転手段と、
    前記洗浄ノズルを前記半導体基板の上方にて揺動する揺動手段と、
    を備え、
    前記回転手段によって回転する半導体基板の上方にて前記洗浄ノズルを揺動させつつ、前記洗浄液の液滴を前記洗浄ノズルから回転する半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄装置。
  10. 請求項9記載の基板洗浄装置において、
    前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、前記回転手段が半導体基板の回転数を上昇させて当該半導体基板の乾燥処理を行うことを特徴とする基板洗浄装置。
  11. 基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄方法であって、
    基板から所定の間隔を隔てて基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断することにより、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上200μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴径の10%以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  12. 請求項11記載の基板洗浄方法において、
    平均液滴速度が20メートル毎秒以上100メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で前記平均液滴速度の10%以下に収まっている液滴のみを基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  13. 請求項11または請求項12記載の基板洗浄方法において、
    前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  14. 請求項11から請求項13のいずれかに記載の基板洗浄方法において、
    基板を回転しつつ前記洗浄ノズルを当該基板の上方にて揺動し、前記洗浄液の液滴を回転する基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  15. 請求項14記載の基板洗浄方法において、
    前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、基板の回転数を上昇させて当該基板の乾燥処理を行うことを特徴とする基板洗浄方法。
  16. 半導体基板に洗浄液の液滴を吐出して洗浄する基板洗浄方法であって、
    半導体基板から所定の間隔を隔てて半導体基板に対向する位置に配置され、内側に中空空間が形成された石英の筒状体の壁面に複数の吐出孔を穿設した洗浄ノズルに常時連続して洗浄液を送給しつつ、洗浄処理を行うときには前記筒状体の内部における洗浄液の液圧を上昇させることによって前記複数の吐出孔のそれぞれから洗浄液を流出させ、固定された所定周波数の交流電圧により発生した振動によって前記複数の吐出孔のそれぞれから流れ出る洗浄液の液流を分断することにより、洗浄処理中には、前記複数の吐出孔のそれぞれにて平均液滴径が15μm以上30μm以下であり、液滴径の分布が3σ(σは標準偏差)で2μm以下に収まっている洗浄液の液滴のみを生成して所定の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  17. 請求項16記載の基板洗浄方法において、
    平均液滴速度が20メートル毎秒以上60メートル毎秒以下であり、液滴速度の分布が3σ(σは標準偏差)で5メートル毎秒以下に収まっている液滴のみを半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  18. 請求項16または請求項17記載の基板洗浄方法において、
    前記液滴を10ミリリットル毎分以上の液滴流量にて半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  19. 請求項16から請求項18のいずれかに記載の基板洗浄方法において、
    半導体基板を回転しつつ前記洗浄ノズルを当該半導体基板の上方にて揺動し、前記洗浄液の液滴を回転する半導体基板に向けて吐出することを特徴とする基板洗浄方法。
  20. 請求項19記載の基板洗浄方法において、
    前記洗浄ノズルからの液滴吐出を停止した後、半導体基板の回転数を上昇させて当該半導体基板の乾燥処理を行うことを特徴とする基板洗浄方法。
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