JP5679431B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置に関し、特に、逆相関アンテナを利用した選択ダイバーシティで、受信系の切り換えに起因する等化係数の再収束において、その所要時間を短縮することができる受信装置に関する。
例えば、マイクロ波帯の固定通信システムにおいて、海面上を2点間で通信する場合を考える。このとき、送信アンテナから送信される電波を受信アンテナで直接受信する直接波と、送信アンテナから送信される電波が海面で反射して受信アンテナで受信する反射波があり、受信アンテナでは、直接波と反射波の両方が合成されて受信する。
海面反射波は、直接波に対してパスの違いから遅延が発生し、結果的に直接波と振幅/位相が異なる信号となる。海面は、潮位や波浪により、変動するため、海面反射波のパスも、この影響を受け、変動する。このため、受信アンテナでは、振幅/位相が時間的に変動する海面反射波と直接波との合成波を受信することとなる。従って、海面の変動状況に応じたフェージングが発生する。
フェージングの対策として、ダイバーシティ技術がある。
マイクロ波帯の固定通信システムでは、各々のパスは、比較的容易に推定することができる。この性質を利用し、アンテナを逆相関の関係になる位置に設置したアンテナ選択ダイバーシティを行うことができる。
図5(a)〜(c)を参照して、アンテナを逆相関の関係になる位置に設置したアンテナ選択ダイバーシティについて説明する。
図5(a)には、P点とQ点とで通信を行う場合について、P点のアンテナAと、Q点のアンテナB及びアンテナB’と、アンテナAとアンテナBを結ぶ反射波の反射点であるR点と、アンテナAとアンテナB’を結ぶ反射波の反射点であるR’点を示してある。
図5(b)には、アンテナAからアンテナBへの直接波のパスの長さ(パス長)LABと、アンテナAからR点を介してアンテナBへの反射波のパス長(LAR+LRB)との差ΔL{=(LAR+LRB)−LAB}を示してある。
図5(c)には、アンテナAからアンテナB’への直接波のパス長LAB’と、アンテナAからR’点を介してアンテナB’への反射波のパス長(LAR’+LR’B’)との差ΔL’{=(LAR’+LR’B’)−LAB’}を示してある。
ここで、図5(a)〜(c)の例において、P点とQ点とで通信を行うときに、Q点に設置されたアンテナBとアンテナB’が逆相関の関係と見なせるためには、各々のアンテナB、B’における直接波と反射波のパス長の差を比べた結果、この値が(2m+1)λ/2になればよい。つまり、逆相関の関係と見なせるための条件(逆相関になるための条件)は、{ΔL−ΔL’=(2m+1)λ/2}となる。
λは、信号の波長である。mは0以上の整数である。
図6には、逆相関の関係にあるアンテナB、B’の受信レベルの一例を示してあり、このようなイメージで逆相関アンテナの受信レベルが推移する。
図6のグラフでは、横軸はアンテナBにおける直接波のキャリア位相を0とした場合に対する、アンテナBにおける反射波のキャリア位相[deg]を表しており、縦軸はレベル[dB]を表している。そして、アンテナBの受信電力(受信レベル)と、アンテナB’の受信電力(受信レベル)を示してある。
アンテナが逆相関の関係となるように設置されている場合、海面状態の変動により、一方のアンテナの受信レベルが上昇するとき、もう一方の受信レベルは低下する。このとき、一方の受信レベルと、もう一方の受信レベルが一致するタイミングも生じる。逆相関アンテナを利用したアンテナ選択ダイバーシティでは、系の選択を、このように双方の受信レベルが一致するタイミングで行うことにより、受信レベルの下限を保証することができるようになる。
直接波に対する海面反射波の遅延時間が、シンボル周期に対して、相対的に大きくなると、帯域内のレベル変動に周波数選択性が生じる。このような場合、受信信号の等化が有効である。このとき、伝搬路特性は時間的に変動するものであるため、等化用の係数を適応的に更新することが可能な適応等化器が利用される場合が多い。
ここで、一般的な適応等化器の内部の構成例を示しておく。
図7には、一般的な適応等化器の内部の構成例を示してある。
本例では、適応等化器のタップ数が3である場合を示す。
本例の適応等化器は、3個のレジスタ(Reg)101−0〜101−2、3個の(係数可変の)乗算器102−0〜102−2、加算器(又は、累算器)103を備えており、また、3個のレジスタ(Reg)111−0〜111−2、係数更新部112を備えており、また、シンボル判定部121、参照信号部122、スイッチ123、加算器124を備えている。
なお、図7に示される適応等化器の構成や動作は、例えば、後述する実施例で参照される図2に示される適応等化器の構成や動作と比べて、図2に示される選択部22−0〜22−2や調整部23−0〜23−2及びこれらに対する制御信号を備えていない点で異なっており、他の点で同様である。但し、この説明は、図7に示される適応等化器を分かり易くするためのものであり、図2に示される適応等化器の構成や動作を不要に限定する意図は無い。
従来技術の例として、特許文献1には、2つのアンテナの相関係数を−1として、2つのアンテナで信号を受信する場合に、一方のアンテナの受信入力(例えば、電界強度)が最小となったときに、他方のアンテナの受信入力(例えば、電界強度)が最大となる逆相関関係とする構成例が記載されている(特許文献1参照。)。
また、特許文献2には、シンボルパターンに等しい参照信号を発生するパイロットシンボルパターン発生回路を備えた等化装置が記載されている(特許文献2参照。)。
特開2002−135182号公報 特開2002−344362号公報
例えば、逆相関アンテナを利用し、各々の系のレベル推移に基づいて制御することで、反射点の変動による受信レベルの極端な低下を回避することができる。
しかしながら、各々のアンテナまでの伝搬路特性は異なる。このため、等化係数の収束処理を、やり直す必要が生じる。この収束処理の所要時間によっては、等化器出力の品質が不十分なまま、データの復調が必要なケースが生じる。これは、ビット誤り率が高い状態である。仮に、ビット誤りが、誤り訂正能力の限界を超えて発生すれば、通信サービスの品質劣化に直結する。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、逆相関アンテナを利用した選択ダイバーシティで、受信系の切り換えに起因する等化係数の再収束において、その所要時間を短縮することができる受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る受信装置では、次のような構成とした。
すなわち、逆相関関係にある2つのアンテナを備える。切り換え手段が、前記2つのアンテナにより受信される信号について処理対象とする信号を切り換える。適応等化器が、等化係数を使用して、前記切り換え手段により処理対象とされた信号を等化処理する。等化係数変更手段が、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングに同期して、前記適応等化器で使用される等化係数を変更する。
従って、逆相関アンテナを利用した選択ダイバーシティで、受信系の切り換えに起因する等化係数の再収束において、その所要時間を短縮することができる。
ここで、逆相関関係にある2つのアンテナとしては、互いに逆相関関係になるように配置された2つのアンテナが用いられる。なお、このような逆相関関係にある2つのアンテナのほかに別の1つ以上のアンテナが備えられた装置(つまり、本発明で注目する2つのアンテナ以外にもアンテナが備えられた装置)に本発明が適用されてもよい。
また、適応等化器としては、種々な構成のものが用いられてもよい。
また、2つのアンテナにより受信される信号について処理対象とする信号を切り換える態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、現在の処理対象の信号のレベルよりレベルが大きくなろうとしている他の信号へ、これら両方の信号のレベルが等しいときに切り換える態様や、或いは、現在の処理対象の信号のレベルよりレベルが大きくなった他の信号へ、そのことが判定されたときに切り換える態様などを用いることができる。
また、切り換え手段による切り換えが行われるタイミングに同期して、適応等化器で使用される等化係数を変更する態様としては、例えば、切り換え手段による切り換えが行われるより前(例えば、直前)に、適応等化器で使用される等化係数を当該切り換え後の初期値に設定するような態様を用いることができる。
なお、切り換え手段により処理対象の信号を切り換えるタイミングと、当該切り換えにより処理対象とされた信号の処理が適応等化器により開始されるタイミングとの間に時間差があるような場合には、例えば、当該切り換えにより処理対象とされた信号の処理が適応等化器により開始されるタイミングより前(例えば、直前)に、適応等化器で使用される等化係数を当該切り換え後の初期値に設定するような態様を用いることもでき、このような態様も本発明に包含される。このような実際の装置を実施する際における処理の時間差については、本願明細書の他の所(特に、[課題を解決するための手段]の他の所や[発明を実施するための形態])において、同様に考慮されてもよく、それについても本発明に包含される。
一構成例として、本発明に係る受信装置では、次のような構成とした。
前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数に基づいて、変更後の等化係数を決定する。
従って、例えば、アンテナ切り換え時(例えば、直前)の等化係数に基づいてアンテナ切り換え後の等化係数の初期値を決定することで、等化係数の再収束の所要時間の短縮化を図ることができる。
ここで、切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数に基づいて変更後の等化係数を決定する態様としては、例えば、切り換え手段による切り換えが行われる前(例えば、直前)における等化係数に基づいて変更後の等化係数を決定する態様を用いることができる。
一構成例として、本発明に係る受信装置では、次のような構成とした。
すなわち、前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数の複素共役を、変更後の等化係数として決定する。
従って、例えば、アンテナ切り換え時(例えば、直前)の等化係数の複素共役をアンテナ切り換え後の等化係数の初期値とすることで、等化係数の再収束の所要時間の短縮化を図ることができる。
一構成例として、本発明に係る受信装置では、次のような構成とした。
すなわち、前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数の実数部をそのままとして虚数部を0としたものを、変更後の等化係数として決定する。
従って、例えば、アンテナ切り換え時(例えば、直前)の等化係数の実数部をアンテナ切り換え後の等化係数の初期値とすることで、等化係数の再収束の所要時間の短縮化を図ることができる。
一構成例として、本発明に係る受信装置では、次のような構成とした。
すなわち、前記等化係数変更手段は、変更後の等化係数として、予め設定された値を用いる。
従って、予め設定された値をアンテナ切り換え後の等化係数の初期値とすることで、等化係数の再収束の所要時間の短縮化を図ることができる。
ここで、予め設定された値としては、種々な値が用いられてもよい。
なお、本発明は、例えば、方法の発明などとして実施することも可能である。
一例として、逆相関関係にある2つのアンテナにより受信される信号について処理対象とする信号を切り換え、適応等化器により等化係数を使用して前記処理対象とされた信号を等化処理する受信装置において、
前記切り換えが行われるタイミングに同期して、前記適応等化器で使用される等化係数を変更する、
ことを特徴とする等化係数の変更方法。
以上説明したように、本発明によると、逆相関アンテナを利用した選択ダイバーシティで、受信系の切り換えに起因する等化係数の再収束において、その所要時間を短縮することができる。
本発明の一実施例に係る無線受信装置の構成例を示す図である。 適応等化器の内部の構成例を示す図である。 調整部の内部の構成例を示す図である。 (a)〜(h)は反射波のキャリア位相別の変調波スペクトラムの例を示す図である。 (a)〜(c)はアンテナを逆相関の関係になる位置に設置したアンテナ選択ダイバーシティについて説明するための図である。 逆相関の関係にあるアンテナの受信レベルの一例を示す図である。 一般的な適応等化器の内部の構成例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る無線受信装置の構成例を示してある。
本例の無線受信装置は、2つの受信系として、アンテナ1−1と受信RF(Radio Frequency)部2−1からなる第1の受信系と、アンテナ1−2と受信RF部2−2からなる第2の受信系を備えており、また、これらに共通な処理部として、レベル比較部3、切り換え部4、受信ベースバンド部5、適応等化器6、制御部7を備えている。
本例では、2つのアンテナ1−1、1−2は、互いに逆相関の関係になるように設置されている。
ここで、本例の無線受信装置では、無線送信装置(図示せず)から無線により送信された信号を2つのアンテナ1−1、1−2のそれぞれにより受信して処理する。信号としては、直接波以外に、反射波もある。
また、無線送信装置と無線受信装置の両方の機能を備えた無線通信装置が送信側や受信側で用いられてもよい。また、送信側から受信側への一方向の通信ばかりでなく、2つの無線通信装置の間で双方向の通信が行われてもよい。
本例の無線受信装置において行われる動作の例を示す。
第1の受信系では、第1のアンテナ1−1により無線で受信された信号について、第1の受信RF部2−1により受信RFに関する処理が行われ、当該処理後の信号がレベル比較部3及び切り換え部4に入力される。
第2の受信系では、第2のアンテナ1−2により無線で受信された信号について、第2の受信RF部2−2により受信RFに関する処理が行われ、当該処理後の信号がレベル比較部3及び切り換え部4に入力される。
レベル比較部3は、第1の受信RF部2−1から入力された信号のレベル(例えば、電力の値)と、第2の受信RF部2−2から入力された信号のレベル(例えば、電力の値)を検出(測定)して、これらのレベルを比較し、その比較結果の情報を制御部7へ出力する。
制御部7は、レベル比較部3から入力された情報に基づいて、切り換え部4による切り換え処理を制御し、また、適応等化器6を制御する。
本例では、制御部7は、切り換え部4により処理対象とする受信系を切り換えるように制御するときに、受信系の切り換えと共に(例えば、受信系の切り換えの前に)適応等化器6の等化係数を初期化するように制御する。また、受信系が切り換えられないときには、適応等化器6の等化係数が所定の係数更新アルゴリズムに基づいて更新される。
切り換え部4は、制御部7により制御されて、第1の受信RF部2−1からの信号と第2の受信RF部2−2からの信号とで、一方の信号(第1の受信RF部2−1からの信号)を受信ベースバンド部5へ出力する状態ともう一方の信号(第2の受信RF部2−2からの信号)を受信ベースバンド部5へ出力する状態を切り換える。
受信ベースバンド部5は、切り換え部4から入力された信号について受信ベースバンドに関する処理を行い、当該処理後の信号を適応等化器6へ出力する。
適応等化器6は、制御部7により制御されて、受信ベースバンド部5から入力された信号について、等化処理を行い、当該処理後の信号を出力する。
ここで、本例では、2つの受信系は、アンテナ1−1、1−2から、受信電力を測定して系を選択するポイントまで、同じ特性である。逆相関の関係は、アンテナ1−1、1−2の設置場所を変えることにより、実現している。
なお、本例の無線受信装置では、アンテナ1−1、1−2の切り換え場所が、受信RF部2−1、2−2の後になっているが、この切り換え場所自体は、本例の特徴点の本質ではなく、一例である。
また、本例では、受信系が選択(切り換え)された後に、選択された系で受信された信号が、共通のベースバンド処理部(受信ベースバンド部5)に入力される。
なお、ベースバンド処理自体については、例えば、受信フィルタから出力されるまでの処理は一般的な受信処理であり、本例の特徴点の本質ではなく、種々な構成が用いられてもよい。
また、本例では、ベースバンド処理後の信号(例えば、受信フィルタから出力された信号)は、適応等化器6で等化される。
また、本例では、各々の系の受信レベルを検出(観測)して、比較する。この比較の結果、(2つの受信系について相対的に)受信レベルが高くなった、或いは、高くなる可能性があることを判断し、そのような受信系を選択するように切り換える。
なお、受信系を選択する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、受信レベルに基づいて選択する手法のほかに、受信信号のスペクトルを測定した結果に基づいて判断(選択)するような手法が用いられてもよい。
図2には、適応等化器6の内部の構成例を示してある。
本例では、適応等化器6のタップ数が3である場合を示すが、他の種々なタップ数が用いられてもよい。
本例の適応等化器6は、3個のレジスタ(Reg)11−0〜11−2、3個の(係数可変の)乗算器12−0〜12−2、加算器(又は、累算器)13を備えており、また、3個のレジスタ(Reg)21−0〜21−2、3個の選択部22−0〜22−2、3個の調整部23−0〜23−2、係数更新部24を備えており、また、シンボル判定部31、参照信号部32、スイッチ33、加算器34を備えている。
また、本例では、n=0、1、2として、kが時刻(例えば、サンプル番号)を表すとし、x(k)が入力信号を表し、y(k)が出力信号を表し、d(k)が所望信号を表し、e(k)が等化誤差信号を表し、w(k)が等化係数を表すとする。
本例では、x(k)、y(k)、d(k)、e(k)、w(k)は、複素数である。
本例の適応等化器6において行われる動作の例を示す。
入力信号が、直列に接続された3個のレジスタ11−0〜11−2を通過する。
第1のレジスタ11−0からの出力信号x(k)が、第1の乗算器12−0に入力されて等化係数w(k)を乗算され、その結果の信号が加算器13に入力される。
第2のレジスタ11−1からの出力信号x(k)が、第2の乗算器12−1に入力されて等化係数w(k)を乗算され、その結果の信号が加算器13に入力される。
第3のレジスタ11−2からの出力信号x(k)が、第3の乗算器12−2に入力されて等化係数w(k)を乗算され、その結果の信号が加算器13に入力される。
加算器13は、3個の乗算器12−0〜12−2から入力された信号を加算(合成)し、当該加算結果の信号を出力信号y(k)として出力する。この信号y(k)は、シンボル判定部31及び加算器34に入力される。
シンボル判定部31は、加算器13から入力された信号y(k)についてシンボルを判定し、判定したシンボルの信号を出力する。
参照信号部32は、例えば、予め、トレーニングに用いられる所定のシンボルに等しい参照信号をメモリ等に記憶しており、その参照信号を出力する。
スイッチ33は、例えば制御部7により制御され、シンボル判定部31からのシンボルの信号を所望信号d(k)として選択して加算器34へ出力する状態と、参照信号部32からの参照信号を所望信号d(k)として選択して加算器34へ出力する状態を切り換える。
加算器34は、スイッチ33からの所望信号d(k)から、加算器13からの出力信号y(k)を減算し、当該減算結果の信号(等化誤差信号)e(k){=d(k)−y(k)}を係数更新部24へ出力する。
係数更新部24は、入力信号x(k)、x(k)、x(k)や、等化誤差信号e(k)や、各レジスタ21−0〜21−2から出力される等化係数w(k)、w(k)、w(k)を入力し、所定の係数更新アルゴリズムに従って、更新後の等化係数w(k+1)、w(k+1)、w(k+1)を算出して各選択部22−0〜22−2へ出力する。具体的には、第1の選択部22−0には等化係数w(k+1)が出力され、第2の選択部22−1には等化係数w(k+1)が出力され、第3の選択部22−2には等化係数w(k+1)が出力される。
なお、ここでは、入力情報の時刻kに対して出力情報の時刻(k+1)を用いて表したが、次の時刻における処理においては、この時刻(k+1)が再び時刻kとして扱われるとみなす。
各調整部23−0〜23−2は、それぞれ、各レジスタ21−0〜21−2から出力される等化係数w(k)、w(k)、w(k)を入力し、調整を行って、調整済みの等化係数を各選択部22−0〜22−2へ出力する。具体的には、第1の調整部23−0は等化係数w(k)を入力して調整後に出力し、第2の調整部23−1は等化係数w(k)を入力して調整後に出力し、第3の調整部23−2は等化係数w(k)を入力して調整後に出力する。
また、各調整部23−0〜23−2は、例えば、制御部7から入力される所定の制御信号(制御_A)により制御される。
各選択部22−0〜22−2は、それぞれ、係数更新部24からの更新後の等化係数w(k+1)、w(k+1)、w(k+1){ここでは、時刻(k+1)を再び時刻kとみなして、等化係数w(k)、w(k)、w(k)と考える。}と、各調整部23−0〜23−2からの調整済みの等化係数を入力して、いずれか一方を選択して各レジスタ21−0〜21−2へ出力する。具体的には、第1の選択部22−0は等化係数w(k)に関する入力及び出力を行い、第2の選択部22−1は等化係数w(k)に関する入力及び出力を行い、第3の選択部22−2は等化係数w(k)に関する入力及び出力を行う。
また、各選択部22−0〜22−2は、例えば、制御部7から入力される所定の制御信号(制御_B)により制御される。
ここで、本例では、各選択部22−0〜22−2は、切り換え部4により受信系が切り換えられるときには、各調整部23−0〜23−2からの調整済みの等化係数を選択して各レジスタ21−0〜21−2へ出力し、また、受信系が切り換えられないときには、係数更新部24からの更新後の等化係数を選択して各レジスタ21−0〜21−2へ出力するように、制御される。これにより、切り換え部4により受信系が切り換えられるときに、等化係数w(k)が初期化される。
各レジスタ21−0〜21−2は、それぞれ、各選択部22−0〜22−2から入力された等化係数w(k)、w(k)、w(k)を各乗算器12−0〜12−2へ出力するとともに、各調整部23−0〜23−2及び係数更新部24へ出力する。具体的には、第1のレジスタ21−0は等化係数w(k)を処理し、第2のレジスタ21−1は等化係数w(k)を処理し、第3のレジスタ21−2は等化係数w(k)を処理する。
図3には、調整部23−0の内部の構成例を示してある。なお、他の調整部23−1、23−2についても同様である。
本例の調整部23−0は、実数部抽出部51、虚数部抽出部52、−1部53、乗算器54、0部55、選択器56、複素数化部57を備えている。
本例の調整部23−0において行われる動作の例を示す。なお、他の調整部23−1、23−2についても同様である。
レジスタ21−0から出力された等化係数w(k)(調整部23−0については、w(k))が、実数部抽出部51及び虚数部抽出部52に入力される。
実数部抽出部51は、入力された等化係数w(k)の実数部を抽出して複素数化部57へ出力する。
虚数部抽出部52は、入力された等化係数w(k)の虚数部を抽出して乗算器54へ出力する。
−1部53は、−1の値の信号を乗算器54へ出力する。
乗算器54は、虚数部抽出部52からの虚数部の信号と−1部53からの−1の値の信号を乗算し、当該乗算結果(−1×虚数部)の信号を選択器56へ出力する。
0部55は、0の値の信号を選択器56へ出力する。
選択器56は、乗算器54からの信号を選択して複素数化部57へ出力する状態と、0部55からの信号を選択して複素数化部57へ出力する状態を切り換える。
また、選択器56は、例えば、制御部7から入力される調整方法制御のための所定の制御信号(制御_A)により制御される。
複素数化部57は、実数部抽出部51から入力された実数部の信号と、選択器56から入力された虚数部に関する信号に基づいて、これらの値からなる複素数を生成して、その信号を調整済みの等化係数w(k)(調整部23−0については、w(k))として選択部(調整部23−0については、選択部22−0)へ出力する。
ここで、選択器56により乗算器54からの信号(−1×虚数部)が選択された場合には、複素数化部57は、調整部23−0に入力された等化係数w(k)の虚数部の正負(±)を反転させたものを調整済みの等化係数w(k)として出力する。
また、選択器56により0部55からの信号(0)が選択された場合には、複素数化部57は、調整部23−0に入力された等化係数w(k)の虚数部を0としたもの(実数部のみ)を調整済みの等化係数w(k)として出力する。
以下、本例では、選択器56により乗算器54からの信号(−1×虚数部)が選択された場合について説明する。
実際に受信系を切り換えるときに、それまでに収束した1つ又は複数の等化係数w(k)に対して、虚数部の符号を反転することにより、各等化係数の複素共役を求め、その値(調整済みの等化係数)によりそれぞれの等化係数w(k)を初期化する。なお、受信系を切り換える場合以外では、所定の係数更新アルゴリズムに基づいて、等化係数w(k)の更新処理を行う。
ここで、受信系の切り換え時における等化係数w(k)の初期値として複素共役を求める理由は、直接波のキャリアの位相を0とした場合において、反射波(遅延波)のキャリアの相対位相に対して受信信号のスペクトラムが、図4(a)〜(h)に示されるような関係になることに基づく。
図4(a)〜(h)には、反射波のキャリア位相別の変調波スペクトラムの例を示してある。
図4(a)〜(d)は、基準側の受信系について示してあり、それぞれ、0度(同相加算)、+90度、180度(逆相加算)、−90度(+270度)である場合を示している。また、図4(e)〜(h)は、逆相関側の受信系について示してあり、それぞれ、180度(逆相加算)、−90度(+270度)、0度(同相加算)、+90度である場合を示している。また、図4(a)〜(d)と図4(e)〜(h)が、それぞれ、対応している。
図4(a)〜(h)の各グラフでは、横軸は周波数を表しており、縦軸は振幅を表している。
切り換えが想定されるタイミングは、例えば、(+90度から−90度になる場合)又は(−90度から+90度になる場合)である。図4(a)〜(h)に示されるように、この場合のスペクトラムは、左右対称、つまり、DC成分を中心に左右反転させた特性になる。これは、一方のアンテナ側の伝搬路特性を補償するために求めた等化係数であれば、その複素共役が、もう一方のアンテナ側の伝搬路特性を補償できることを意味している。
本例のような等化係数の初期化を実行することにより、アンテナの切り換え時に、異なる伝搬路特性への追加的な追従時間が不要になり、切り換え時における通信品質を維持することができる。
次に、本例のような逆相関アンテナの選択ダイバーシティにおける等化係数の初期化に関し、効果的な適用条件について説明する。
まず、切り換え時における各受信系の受信信号スペクトラムが、左右対称になることが必要である。
これが満たされているという前提があるならば、直接波に対する反射波の遅延が大きくなるほど、効果が顕著になる。但し、この遅延があまり大きくなりすぎると、ダイバーシティとは無関係な期間の受信品質に影響が出てくる。このため、このような影響が無視できる範囲であれば、遅延が大きいほど、本例の効果がはっきりわかるということである。
前記のような遅延時間の大小は、装置設置距離とアンテナ設置高との関係で決まる。
例えば、距離が離れていても、アンテナ設置高が低ければ、直接波のパス長と反射波のパス長との差は、大きくならない。
反対に、距離が離れていなくても、アンテナ設置高が高ければ、直接波のパス長と反射波のパス長との差が、大きくなる。
また、例えば、対向するアンテナが固定されており且つ伝搬路が海越えのような環境下では、直接波と反射波との関係が比較的単純であり、ダイバーアンテナ間における直接波と反射波との位相差の関係が凡そλ/2に保たれるため、本例の効果は大きい。
また、本例では、アンテナ切り換えを行うため、例えば、FDD(Frequency Division Duplexing)方式よりも、TDD(Time Division Duplexing)方式に適合的な構成である。
以上のように、本例の無線受信装置では、基準アンテナ(例えば、アンテナ1−1)と、基準アンテナに対して逆相関の関係になるように配置された逆相関アンテナ(例えば、アンテナ1−2)を使用し、また、基準アンテナ及び逆相関アンテナの受信レベルを検出(観測)し、各々のレベルの比較に基づいて使用すべき受信系を決定して切り換え、また、適応等化器6により受信信号を等化し、また、受信系の切り換えの実行時に、受信系を切り換える前の等化係数に基づいて、等化係数を初期化する。これにより、アンテナ選択ダイバーシティにおいて、アンテナ切り換えに起因する等化係数の再収束のための所要時間を短縮することを可能とする。
また、本例の無線受信装置では、初期化用の等化係数を求める方法として、切り換え時における等化係数の初期値を、切り換え直前における等化係数の複素共役とする。このように、本例では、アンテナ切り換え時点で、等化係数を初期化する場合に、アンテナ切り換え直前における等化係数の収束値に基づいて、各々の係数の複素共役を算出し、これを初期値として使用する。
従って、本例の無線受信装置では、無線システムのダイバーシティ技術において、逆相関アンテナを使用するアンテナ選択ダイバーシティで、受信信号の等化用の係数を初期化する方法として、現在のアンテナから逆相関の関係にあるアンテナへ受信系を切り換えるときに、アンテナ切り換えに伴って発生する切り換え実行直後に必要な等化係数再収束のための所要時間を短縮することができる。本例では、アンテナ切り換え直後の等化係数再収束処理について、アンテナ切り換え直前の等化係数の複素共役を求め、これを等化係数再収束処理の開始時点における等化係数の初期値とする。
このように、本例では、逆相関関係にある2つの受信アンテナを受信状況に応じて選択的に切り換えて用いるアンテナ選択ダイバーシティ技術において、特に、送受信アンテナ間で海越えを行うような環境下において、アンテナ切り換え時における等化係数の収束時間を効果的に短縮することができる。
なお、本例の無線受信装置(受信装置の一例)では、逆相関関係にある2つのアンテナ1−1、1−2により受信される信号について処理対象とする信号を切り換える切り換え部4の機能により切り換え手段が構成されており、等化係数を使用して切り換え部4により処理対象とされた信号を等化処理する適応等化器6を備えており、レベル比較部3による比較結果に基づいて制御部7が制御して切り換え部4による切り換えが行われるタイミングに同期して適応等化器6で使用される等化係数を変更する制御部7の機能により等化係数変更手段が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
上記した第1実施例では、受信系の切り換え時に実行する等化係数の初期値の算出として、直前までの等化係数の収束値の複素共役を求める場合を示した。これに対して、本例では、受信系の切り換え時に実行する等化係数の初期値の算出として、直前までの等化係数の収束値の実数部だけを使用する場合を示す。なお、本例では、実数部だけを使うということと、虚数部を0にするということとは、同じ意味である。
以下、本例では、図3に示される調整部の選択器56により0部55からの信号(0)が選択された場合について説明する。
本例のように、選択器56により0部55からの信号(0)が選択された場合には、複素数化部57は、調整部に入力された等化係数w(k)の虚数部を0としたもの(実数部のみ)を調整済みの等化係数w(k)として出力する。
各々のアンテナでの受信レベル推移において理想的な逆相関が成立するときには、一方の伝搬路特性を補償するための係数の複素共役は、もう一方のための係数そのものになる。そして、その係数の虚数部を0にした状態は、複素共役を求める前の係数と求めた後の係数との平均値ととらえることができる。従って、周波数特性としては、各々から同程度異なった特性になる。
以上のように、本例の無線受信装置では、初期化用の等化係数を求める方法として、切り換え時における等化係数の初期値を、切り換え直前における等化係数の実数部をそのままとし虚数部を0化して求めた値とする。このように、本例では、アンテナ切り換え時点で、等化係数を初期化する場合に、アンテナ切り換え直前における等化係数の収束値に基づいて、各々の係数の虚数部を0とし、これを初期値として使用する。
従って、本例の無線受信装置では、アンテナの切り換え時に、異なる伝搬路特性への追加的な追従時間を短縮することができ、切り換え時における通信品質を維持することができる。更に、例えば、海面変動が大きくなり、逆相関の関係が理想的でなくなったような場合においても、等化係数再収束処理の所要時間の短縮効果を維持することが可能である。
本発明の第3実施例を説明する。
上記した第1実施例や第2実施例では、無線受信装置において、アンテナ切り換えのタイミングに同期して、切り換え前のアンテナからの受信信号により適応的に収束された等化係数とは異なる等化係数を設定する(異なる等化係数へ変更する)ことにより、切り換え後のアンテナからの受信信号に対する等化係数の収束時間を短縮する構成例を示した。
ここで、このような異なる等化係数(アンテナ切り換え後における等化係数の初期値)としては、上記した第1実施例や第2実施例に示したものに限られず、種々なものが用いられてもよい。
本例では、これについて説明する。
上記した第1実施例では、アンテナ切り換えタイミングの直前における等化係数の複素共役を初期値として使用する例を示したが、必ずしも厳密に複素共役である必要はなく、複素共役以外についても、アンテナ切り換えタイミングの直前における等化係数に基づいてアンテナ切り換え後の収束が短縮される係数を与えることにより、等化係数の収束時間を短縮できる場合が考えられる。このような例として、受信スペクトラムの解析結果とアンテナ切り換えタイミングの直前における等化係数に基づいて新たな等化係数を与えることなどが考えられる。
また、このような例として、上記した第2実施例では、アンテナ切り換えタイミングの直前における等化係数の実数部をそのままとして虚数部を0としたものを初期値として使用する例を示した。
また、上記した第2実施例の変形例として、例えば、アンテナ切り換えタイミングの直前における等化係数について虚数部に0を使用する一方で、実数部には直前までの収束値の実数部ではなく0や1或いは他の予め定められた値を使用したものを初期値とするような構成が実施されてもよい。このような変形例に係る初期値を使用しても、収束の所要時間の短縮効果が得られることが期待される。なお、この実数部として、0や1以外の値を使用する場合には、例えば、アンテナ特性等に応じて適切な初期値を設定するようなことが可能である。
以上のように、アンテナ切り換え時における等化係数の初期値としては、種々な値が用いられてもよい。
一構成例として、無線受信装置において、逆相関関係にある2つの受信アンテナを備え、2つの受信アンテナは選択的に切り換えられ、2つの受信アンテナに対して1つの適応等化器を備え、アンテナ切り換えを行うタイミングに同期して適応等化器の等化係数を変更する。
一構成例として、アンテナ切り換えタイミングに同期して変更される等化係数としては、アンテナ切り換えタイミング時(例えば、直前)の等化係数に基づいて与えられる。
一構成例として、アンテナ切り換えタイミングに同期して変更される等化係数としては、アンテナ切り換えタイミング時(例えば、直前)の等化係数の複素共役が与えられる。
一構成例として、アンテナ切り換えタイミングに同期して変更される等化係数としては、実数部としてアンテナ切り換えタイミング時(例えば、直前)の等化係数の実数部が与えられ、虚数部として0が与えられる。
一構成例として、アンテナ切り換えタイミングに同期して変更される等化係数としては、予め定められた値(初期値)が与えられる。
(以下、3つ以上の受信系を切り換える構成例の説明)
以上では、2つの受信系を切り換える構成例を示したが、3つ以上の受信系を切り換える構成を実施することも可能である。
一構成例として、一定の相関関係にある3つ以上のアンテナと、前記3つ以上のアンテナにより受信される信号について処理対象とする信号を切り換える切り換え手段と、等化係数を使用して、前記切り換え手段により処理対象とされた信号を等化処理する適応等化器と、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングに同期して、前記適応等化器で使用される等化係数を変更する等化係数変更手段と、を備えたことを特徴とする受信装置を実施することができる。
このような構成においても、例えば、一定の相関関係にある3つ以上のアンテナの選択ダイバーシティで、受信系の切り換えに起因する等化係数の再収束において、その所要時間を短縮することが可能である。
ここで、一構成例として、前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数に基づいて、変更後の等化係数を決定する。他の一構成例として、前記等化係数変更手段は、変更後の等化係数として、予め設定された値を用いる。
(以上、3つ以上の受信系を切り換える構成例の説明)
(実施例のまとめ)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1−1、1−2・・アンテナ、 2−1、2−2・・受信RF部、 3・・レベル比較部、 4・・切り換え部、 5・・受信ベースバンド部、 6・・適応等化器、 7・・制御部、 11−0〜11−2、21−0〜21−2、101−0〜101−2、111−0〜111−2・・レジスタ、 12−0〜12−2、102−0〜102−2・・(係数可変の)乗算器、 13、103・・加算器(又は、累算器)、 22−0〜22−2・・選択部、 23−0〜23−2・・調整部、 24、112・・係数更新部、 31、121・・シンボル判定部、 32、122・・参照信号部、 33、123・・スイッチ、 34、124・・加算器、 51・・実数部抽出部、 52・・虚数部抽出部、 53・・−1部、 54・・乗算器、 55・・0部、 56・・選択器、 57・・複素数化部、

Claims (4)

  1. 逆相関関係にある2つのアンテナと、
    前記2つのアンテナにより受信される信号について処理対象とする信号を切り換える切り換え手段と、
    等化係数を使用して、前記切り換え手段により処理対象とされた信号を等化処理する適応等化器と、
    前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングに同期して、前記適応等化器で使用される等化係数を変更する等化係数変更手段と、を備え、
    前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数に基づいて、変更後の等化係数を決定する、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数の複素共役を、変更後の等化係数として決定する、
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記等化係数変更手段は、前記切り換え手段による切り換えが行われるタイミングにおける等化係数の実数部をそのままとして虚数部を0としたものを、変更後の等化係数として決定する、
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項2又は3に記載の受信装置において、
    前記切り換え手段は、前記2つのアンテナにより受信される信号における、直接波に対する反射波の位相が略90度と略−90度となるタイミングで、レベルが大きくなろうとしている方の信号へ切り替えることを特徴とする受信装置。
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