JP5675827B2 - 接続方法、通信システム、移動端末及び情報転送装置並びにサーバ - Google Patents

接続方法、通信システム、移動端末及び情報転送装置並びにサーバ Download PDF

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Description

本発明は、移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する接続方法、通信システム、その方法で用いられる移動端末及び情報転送装置並びにサーバに関する。
これまでに、セルラなどのWAN(Wide Area Network)リンクと無線LAN(Local Area Network)などのLANリンクを同時に稼働させ、それらリンク上のトラフィックを相互に転送(ルーティング)するモバイルルータ(移動ルータとも呼ぶ)があった。こうしたモバイルルータを電車やバスなどの移動体内に設置して、車内に乗り合わせた複数利用者の移動端末をそのモバイルルータに収容することにより、セルラネットワークから見たシグナリングトラフィック(モビリティ管理用シグナリングなど)を低減したり、ユーザデータトラフィックに対するピークを抑制する(トラフィック多発時に平準化してWANリンクに転送する)などの効果が得られる。さらには、比較的アクセス頻度の高いユーザデータをキャッシュするプロキシ機能をモバイルルータに実装したり、特定のコンテンツをモバイルルータに格納したりすることで、WANリンクを通過するユーザデータトラフィックを低減して、システムの利用効率を高めることができる。
こうしたモバイルルータや無線LANアクセスポイントが提供するローカル接続サービスへアクセスする先行技術としては、例えば下記の特許文献1には、ラップトップ型コンピュータなどの移動端末が位置するロケーション情報(例えばオフィス自席、会議室、道路上など)と、各位置におけるローカルネットワーク種別の利用可否(例えば、接続のための契約が締結されているかなど)に応じて、移動端末を近隣のローカル接続サービスへ接続するか否かを判断する方法が開示されている。
特開2003−91467号公報(図2、図3)
しかしながら、上記のように移動端末がプラットホームから電車などの移動体内に移動するシナリオでは、モバイルルータにおいてユーザデータのキャッシュを行ったり、特定コンテンツを格納したりするような場合においては、単に移動端末の位置と、ローカルネットワーク種別の利用可否による判断だけでは不十分であり、誤ってローカル接続サービスに接続することがあるという問題が発生する。すなわち、実際に移動端末がWAN接続から無線LAN接続に切り替えて、モバイルルータの提供するローカル接続サービスにアクセスしてみたものの、所望のコンテンツがそのモバイルルータに格納されてないために、移動端末は結局、WANへの直接接続に再び切り替えることになったり、その移動端末によるアクセス内容がキャッシュ内容と異なるために、キャッシュ効率が低下したりする場合がある。
本発明は上記の問題点に鑑み、移動端末がプラットホームから電車などの移動体内に移動する場合などに、移動端末が移動体内のモバイルルータの提供するローカル接続サービスに無駄に接続することを防止して非効率なローカル接続を防止することができ、また、ユーザの利便性を向上させることができる接続方法、通信システム、移動端末及び情報転送装置並びにサーバを提供することを目的とする。
本発明の接続方法は、上記目的を達成するために、
移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する接続方法であって、
前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が前記情報転送装置に対して前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信するステップと、
前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信するステップと、
前記移動端末が前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続するステップとを、
有することを特徴とする。
本発明の通信システムは、上記目的を達成するために、
移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムであって、
前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が前記情報転送装置に対して前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信する手段と、
前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信する手段と、
前記移動端末が前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続する手段とを、
有することを特徴とする。
本発明の情報転送装置は、上記目的を達成するために、
移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムにおいて、前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置であって、
前記情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が前記情報転送装置に対して送信した前記移動端末のユーザの嗜好情報を受信する手段と、
前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信する手段と、
前記移動端末が前記情報転送装置に接続したときに、前記転送情報を前記移動端末に送信する手段とを、
有することを特徴とする。
本発明の移動端末は、上記目的を達成するために、
移動体において提供されるローカル接続サービスに接続する移動端末であって、
前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して接続する前に、前記情報転送装置に対して前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信する手段と、
前記情報転送装置に接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断して送信した判断結果を受信する手段と、
前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続する手段とを、
有することを特徴とする。
本発明のサーバは、上記目的を達成するために、
移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムにおいて、前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置の近隣情報を保持するサーバであって、
前記情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が送信した前記移動端末のユーザの嗜好情報を受信する手段と、
送信された前記嗜好情報を前記移動端末が接続するであろう前記情報転送装置に転送する手段とを、
有することを特徴とする。
この構成により、情報転送装置が、取得した移動端末の嗜好情報に基づいて転送情報が移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、移動端末が、判断結果に基づいて転送情報が移動端末のユーザに適していない場合に情報転送装置に接続しないので、移動端末が移動体内のモバイルルータの提供するローカル接続サービスに無駄に接続することを防止して非効率なローカル接続を防止することができ、また、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明によれば、移動端末がプラットホームから電車などの移動体内に移動する場合に、移動端末が移動体内のモバイルルータの提供するローカル接続サービスに無駄に接続することを防止して非効率なローカル接続を防止することができ、また、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるシステム構成を示す図 図1のシステムの動作を説明するための通信シーケンスを示す図 図1の転送ノードを詳しく示すブロック図 図1及び図3に示す転送ノードの動作を説明するためのフローチャート 図1のUEを詳しく示すブロック図 図1及び図5に示すUEの探索処理を説明するためのフローチャート 図1及び図5に示すUEの接続処理を説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態によるシステム構成を示す図 図8のシステムの動作を説明するための通信シーケンスを示す図 図8のUEを詳しく示すブロック図 図8及び図10に示すUEの探索処理を説明するためのフローチャート 図8の近隣ネットワーク情報サーバを詳しく示すブロック図 図8及び図12の近隣ネットワーク情報サーバの処理を説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態によるシステム構成を示す図 図14のシステムの第1の動作を説明するための通信シーケンスを示す図 図14のシステムの第2の動作を説明するための通信シーケンスを示す図 図14に示す停止体の転送ノードの動作を説明するためのフローチャート 図14に示す停止体へ移動するUEの動作を説明するためのフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、移動端末の切替先となるローカル接続サービスで提供されるコンテンツ内容やキャッシュ状態が、移動端末のユーザにとって(現在又は移動端末が接続する時までに)適したものとなっているかを、移動端末から取得した情報(嗜好情報など)に基づいて切替前にあらかじめ判断し、その判断結果に基づいてコンテンツ内容やキャッシュ状態が移動端末のユーザにとって適したものとなっている場合にのみ、移動端末のローカル接続サービスへの新規接続あるいはWAN接続からのハンドオーバを許可する。
<システム構成>
図1は本発明による第1の実施の形態によるシステム構成を示す図である。図1において、UE(User Equipment)10は、マクロネットワーク100に接続する移動端末であり、また、矢印で示すように電車などの移動体110外から移動体110内に移動した場合に移動体110内の転送ノード20に接続可能であるものとする。基地局40(基地局A)は、UE10をマクロネットワーク100においてセルラ回線(WAN接続)により収容し、ゲートウェイ60は、UE10による基地局40経由のコネクションをマクロネットワーク100において収容する。ここで、マクロネットワーク100は、セルラ回線によるWAN接続を提供するオペレータネットワークであり、コアネットワーク等とも呼ばれる。また、転送ノード20は転送装置や情報転送装置などとも呼び、3GPP(3rd Generation Partnership Project)ネットワーク−WLAN間のハンドオーバ機能を有するモバイルルータや、3GPPマクロネットワーク≡3GPPローカルネットワーク間のハンドオーバ機能を有するモバイルリレーなどに利用することができる。
UE70は、移動体110内に位置していてUE10と異なる移動端末であり、転送ノード20は、UE70と移動体110内に移動してきたUE10をローカル無線(WLAN接続)により収容する。基地局50(基地局B)は、転送ノード20をマクロネットワーク100においてセルラ回線(WAN接続)により収容する。蓄積サーバ30は、転送ノード20と接続され、転送ノード20が転送するユーザデータトラフィックのキャッシュを行うプロキシ機能を作動させたり、転送ノード20を介して移動体110内のUE10、70に配信するコンテンツを格納したりする。マクロネットワーク100側のゲートウェイ60はまた、転送ノード20による基地局50経由のコネクション(移動体側)を収容する。なお、図1では説明を簡略化するために、UE10と転送ノード20が同じゲートウェイ60に収容される構成を図示したが、それぞれ異なるゲートウェイに接続するものであってもよい。
<システムの動作>
上記の構成によるシステムの動作について、図2に示す通信シーケンスを用いて説明する。
(1)通信路確立:まず、UE10が移動体110内に移動する前にあらかじめ、転送ノード20が基地局50経由でゲートウェイ60と通信路を確立する。ここでの通信路とは、例えばUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、GPRS(General Packet Radio Service)、LTE(Long Term Evolution)、SAE(System Architecture Evolution)などのセルラシステムにおける通信コネクションであり、システムによってPDP(Packet Data Protocol)コンテキストやPDN(Packet Data Network)コネクション、SAEベアラなどとも呼ぶ。また、通信コネクションの確立は、3GPP TS23.060に示されるAttach手順、Activate PDP Context手順、Service Request手順、Handover手順、3GPP TS23.401又は3GPP TS23.402に示されるAttach手順、Service Request手順、Handover手順のいずれかである。通信コネクションの確立により、転送ノード20はゲートウェイ60からIP(Internet Protocol)アドレスを払い出され(あるいはハンドオーバ時などで再割り当てされ)、図示していない外部ノードなどとの通信が可能となる。
(2)通信路確立:また、UE10においても同様に、UE10が移動体110内に移動する前にあらかじめ、WAN側の基地局40を介してゲートウェイ60と通信路を確立する。これにより、UE10もゲートウェイ60からIPアドレスを払い出され、図示していない外部ノードなどとの通信が可能となる。なお、転送ノード20による通信路確立のタイミングと、UE10による通信路確立のタイミングが同期している必要はない。
(3)接続確認:上記(1)(2)の通信路確立を完了した後、UE10は、任意のタイミングで転送ノード20に対して、WAN側の基地局40、ゲートウェイ60及び移動体側の基地局50経由で接続確認を行う。このシナリオは、例えばUE10を有するユーザが搭乗予定の電車である移動体110をプラットホームで待ち合わせている場合を想定している。
ここで、ユーザが搭乗予定の移動体110内には、転送ノード20とそれに接続する蓄積サーバ30が設置され、移動体110に乗り合わせたUE70によるユーザデータトラフィックのキャッシュを行っている。UE70からのデータリクエストがキャッシュされたデータにヒットする場合は、蓄積サーバ30から転送ノード20を介して、該当するデータをUE70に転送することで、基地局50を介した転送ノード20のトラフィックを低減させることができる。すなわち、UE70が同様のデータにアクセスする場合に、高いキャッシュ利用効率を達成することができ、最善の場合には、転送ノード20から外部に転送されるトラフィックはゼロとなる。また、蓄積サーバ30は同様にUE70が所望するコンテンツ(例えば、新聞データや映画予告編ムービーファイル、その他画像や動画、テキストなどのデータ)を配信する。これにより、同様に転送ノード20が外部サーバからコンテンツを取得する必要がなくなり、外部に転送されるトラフィックを低減することができる。
UE10は上記(3)における接続確認処理を通じて、これから搭乗予定の電車(移動体110)内に設置された転送ノード20へ接続することの有効性を確認する。すなわち、UE10は、接続確認メッセージにUE10のユーザの嗜好情報を含め、転送ノード20に送信する。嗜好情報は、UE10のユーザが興味を持っていたり、利用予定のコンテンツ(例えば、購読している新聞や雑誌の種類や名称など)に関する情報や、これまでに参照したコンテンツデータやWebアクセスの履歴(Webブラウザの履歴の一部あるいは全部をそのまま、あるいは加工して利用してもよい)に関する情報などである。あるいは、UE10が以前に転送ノード20に接続した際に、転送ノード20から取得したキャッシュ情報(例えば、UE10がアクセスしたデータのスナップショット)を嗜好情報として通知してもよく、これにより、以降で説明する転送ノード20による接続確認処理において所定のフォーマットを用いて照合を行えるので、転送ノード20の処理負荷を低減することができる。
また、転送ノード20のアドレス(IPアドレス)は、次のようにしてUE10が知ることができる。例えば、電車ごとに割り当てられる固定のIPアドレス(すなわち転送ノード20にそのIPアドレスが割り当てられる)のリスト(例えば各電車に割り当てられたIPアドレスが掲載された時刻表)をUE10が有しており、その中から所望の電車を乗車駅や乗車番線、また電車IDなどの情報を基に選択してIPアドレスを抽出する。また、同様に電車ごとに割り当てられた識別可能な電車名(例えばURI(Uniform Resource Locator)形式の識別子)をUE10が不図示のDNSサーバに問い合わせて、対応するIPアドレスを取得してもよい。さらには、乗車駅、乗車予定時刻、乗車番線、終着駅、始発駅などの情報を組み合わせて識別子を構成してDNS(Domain Name System)サーバなどに問い合わせ、対応するIPアドレスを取得してもよい。
なお、UE10は、上記(3)のように転送ノード20に直接、接続確認メッセージを送信せずに、図示していない代表サーバに接続確認メッセージを送信し、代表サーバが適した転送ノード20に接続確認メッセージを転送するものであってもよい。これにより、UE10による転送ノード20の探索処理を省略することができ、処理負荷を低減させることができる。特に、これから乗車する車両の特定が難しいような場合に、問い合わせ時刻やUE10が滞在する位置(接続確認メッセージを介してUE10からGPS(Global Positioning System)の位置情報を取得してもよいし、また、UE10が接続する基地局40に関する情報(セル情報や基地局情報からUE10の位置や乗車駅を特定してもよい)と、情報番線などを基に代表サーバが適した電車に設置された転送ノード20のアドレスを抽出することができ、UE10における問い合わせ処理の負荷を低減することができる。また、乗車駅や番線情報、乗車予定の電車に関する情報(電車IDなど)は、購入した切符や定期券などの媒体(紙媒体、磁気媒体、電子媒体)から読み出した情報を基に抽出してもよい。既にUE10のユーザが電車に乗車している場合は、乗車時刻と乗車駅などの情報に基づいて電車(転送ノード20のアドレス)を特定(抽出、取得)してもよい。
(4)状態応答:接続確認メッセージを受信した転送ノード20は、通知された嗜好情報に基づいて、UE10が乗車後に転送ノード20に接続することの有効性について確認(蓄積サーバ30に対する状態確認処理)を行う。すなわち、
・UE10が所望するコンテンツを蓄積サーバ30が既に格納しているか否か、あるいは、これから外部サーバなどから取得して格納することが可能か否か(コンテンツ整合性の確認;例えば、著作権や版権の関係から取得して蓄積しておくことが許可されていないなど)や、
・蓄積サーバ30における現在のキャッシュデータがUE10の嗜好に沿ったものとなっているか否か(キャッシュ整合性の確認;少なくとも嗜好情報にて通知されたアクセス履歴情報などで示されたものと一致、類似のWebページに関するキャッシュデータが所定数を超えるかなど)などを確認する。
ここで、転送ノード20は、UE10から接続通知を受けた時点で判定を行わず、他のUE(不図示)からの接続通知をもとに統合的に判定した上で、UE10の接続可否を決定してもよい。これは例えば、実際にUE10のユーザが移動体に乗車するまでの間に、他のUE(不図示)からの接続確認が発生し、かつそれら他のUEの嗜好情報がUE10の嗜好情報と近似できる場合が想定されるためである。こうした場合、UE10に対する接続を許可できるだけの嗜好情報が確保できた(すなわちキャッシュ状態の再構成やコンテンツ補充がある程度確約できる状態になった)時点で後述する接続確認応答をUE10に送信してもよい。接続確認応答の送信は、UE10が移動体に乗車するまで遅延させてもよいし、乗車までの任意のタイミングであってもよい。また、接続可否をペンディングする情報を格納した(あるいは接続可否を格納しない)接続確認応答を直ちに送信し、接続可否を決定した時に正式な接続確認応答を送信してUE10を更新するものであってもよい。これにより、実際にUE10のユーザが転送ノード20に接続してサービス利用を開始するまでに変化するキャッシュ状態やコンテンツ保持状態を加味してUE10の接続判断を行うことができ、よりユーザがサービスを利用できる可能性を向上させることができ、ユーザ利便性ならびにシステム効率の向上を図ることができる。
また、転送ノード20は、転送ノード20の負荷(CPU負荷、WANリンクやLANリンクの通信負荷など)や蓄積サーバ30の負荷(同上)に応じてUE10の接続可否を判断してもよい。例えば、上記いずれか、あるいは複数負荷情報の組み合わせが所定の値を超えるような場合は、UE10の接続を拒否する。
また、転送ノード20が、取得したUE10の嗜好情報から、転送ノード20がアクセスできないネットワーク(契約等の関係からアクセスを許可されないネットワーク、例えば転送ノード20が使用するオペレータとは異なるオペレータが契約者向けに提供するサービスを受けるためのネットワーク、など)へのアクセスが必要であることを検出した場合に、そうしたネットワークアクセスを必要としない嗜好情報だけを用いて接続可否を判定したり、そうしたネットワークアクセスを必要とする嗜好情報の量に応じて接続可否を判定したりしてもよい(そうしたネットワークアクセスを必要とする嗜好情報を多く含む場合は接続を許可しない)。
また、接続確認処理においてUE10のユーザ降車予定駅(あるいは降車予定となる位置情報)を取得できる場合は、現在駅(あるいは現在の位置)からの移動予定距離や移動予定時間を算出し、短距離あるいは短時間である場合は、転送ノード20への接続を許可しないものであってもよい。ここで、降車予定駅あるいは降車予定となる位置情報は、例えばUE10のユーザが保持するチケットや乗車券、UE10に記憶されたチケットや乗車券等の情報にもとづいて抽出してもよい。これにより、短時間しか利用しないUE10のためのキャッシュ状態再構成やコンテンツデータ取得などの処理を抑制して転送ノード20ならびに蓄積サーバ30の処理負荷を低減することができる。さらには、他のより長い時間接続するUE10に対する処理に割り当てるリソースを向上させることができ、システム全体の稼働効率を向上させることができる。
さらには、転送ノード20が、地震や災害発生などの情報を取得した場合や、所定の指示を受けた場合に、転送ノード20は、積極的にUE10の接続を許可する。すなわち、嗜好情報による接続判断が望ましくない結果となる場合でも接続を許可する。これにより、より多くのUEを転送ノードに収容してセルラアクセスのトラフィックを低減させ、災害時等に発生しうるアクセスネットワークの輻輳を回避し、特に緊急通信の接続性を向上させることができる。
(5)接続確認応答:コンテンツ整合性とキャッシュ整合性の双方あるいは一方でも条件があった場合、転送ノード20は、移動体側の基地局50、ゲートウェイ60及びWAN側の基地局40経由でUE10に対して接続を許可する(接続可を示す情報を含んだ)接続確認応答メッセージを送信する。転送ノード20は、接続を許可するUE10を識別するための接続IDを割り当て、接続確認応答メッセージを用いてUE10に通知してもよい。
(6)通信路確立:転送ノード20が設置された電車にUE10が乗車してUE10が転送ノード20に接続可能になると、UE10はローカル無線(無線LANの他に、例えばブルートゥース(登録商標)、非接触ICによるアクセス、ミリ波無線などでもよい)を介して転送ノード20に直接に接続する。
(7)データ再構築指示:このとき先に割り当てられた接続IDをメッセージに含めることで、転送ノード20が正しくUE10を識別し、必要に応じてUE10の嗜好に応じてキャッシュ状態の構築や外部サーバなどからコンテンツの補充を行うよう蓄積サーバ30に指示することができる。キャッシュ状態の構築では、例えばUE10に嗜好にあったURLやキャッシュデータの検索性能を高めるために検索キーや検索ハッシュ値の(全体あるいは部分的な)再構築を実施したり、UE10から取得したWebアクセスの履歴をもとに関連Webサイトのデータを収集してキャッシュデータとして格納したり、UE10から取得したキャッシュ情報をデータベースに設定したりする。
上記(5)における接続確認応答において、コンテンツ整合性とキャッシュ整合性の双方あるいは一方でも条件があわなかった場合は、転送ノード20はUE10に対して接続を許可しない(接続不可を示す情報を含んだ)接続確認応答メッセージを送信する。これを受けて、UE10は電車に搭乗しても転送ノード20への接続を行わず、基地局40経由の通信を継続する。ここで、接続不可を示す情報を含む接続確認応答メッセージを受信したUE10は、異なる嗜好情報を構成して、再度接続確認を実施してもよい。また、同じ移動体の異なる転送ノードや、異なる移動体の転送ノードに対して、同じ嗜好情報を用いて(あるいは嗜好情報を変えて)接続確認を実施してもよい。これにより、UE10を転送ノード20に収容できる可能性を高め、システム全体の通信効率の向上を図ることができる。
なお、上記(3)における接続確認において、移動体110が複数の車両によって構成され、各車両に転送ノード20が設置されるような場合は、そのうち代表となる転送ノード(20aとする)に対して接続確認を行う。接続確認処理を実施する代表転送ノード20aは、その移動体110上の他の転送ノード20におけるキャッシュ状況及びコンテンツ保有状況を転送ノード20a、20間(WAN回線経由でもよいし、移動体110内のローカル回線経由でもよい)で確認し、UE10に対する接続判断を下す。これにより、UE10が同一移動体110における複数の転送ノード20に対して、個々に接続確認を行うことを回避して処理時間を削減し、ひいてはユーザ利便性を向上させることができる。
さらに、上記(5)における接続確認応答において、割り当てる接続IDをその移動体110において一意のものとすることで、後にUE10が移動体110内のいずれの転送ノード20にアクセスしてきても、UE10の嗜好にあわせたキャッシュデータやコンテンツを接続IDにより特定して、転送ノード20間で共有することができる。これにより、転送ノード20が個別にキャッシュ並びにコンテンツ蓄積を行う中であっても、システムリソースの利用価値を高め、ローカル接続サービスのユーザ利便性を高めることができる。また、転送ノード20間のキャッシュデータやコンテンツの共有によるシステム負荷を低減することを目的として、接続確認応答メッセージに、UE10が乗車することによるキャッシュ/コンテンツ利用効果が最も高い車両番号あるいは効果が高い順に車両番号をリスト化したものを通知し、ユーザが取得した車両番号ないしリストに基づいて、乗車効果(すなわち転送ノード20に接続することによる効果)がより高くなるように乗車する車両を決定するものであってもよい。
また、上記(5)における接続確認応答において、転送ノード20が、接続許可を示す接続確認応答メッセージに、格納しているコンテンツのリストやジャンル、コンテンツ整合性やキャッシュ整合性の判定結果(可/不可を示す情報(ビット値など)でもよいし、整合性を示す数値でもよい)や、キャッシュされているWebページに関する情報(URLなどのアドレス、Webページのジャンルなど)を含めてもよい。これにより、UE10が蓄積サーバ30の状態に応じて、乗車後に転送ノード20への接続を判断することができ、ユーザの意向に沿った接続判断を行うことができる。
また、上記転送ノード20のアドレス導出において、複数のアドレスが得られた場合、それぞれの転送ノード20に対して、UE10が上記(3)における接続確認処理を実施し、取得した接続IDを転送ノード20毎に管理保持する。これは、UE10において、駅情報しか取得できないか、あるいは駅情報すら特定できない(位置情報しか取得できない)ような場合に生じる状況であり、特定された駅や位置から、その時刻において乗車可能性のある電車に設置された転送ノード20のアドレスが導出される。
UE10は上記(6)における通信路確立において、電車に乗車する際に、該当する転送ノード20から取得した接続IDを用いて接続する。UE10が接続した転送ノード20は、必要に応じてUE10に適した環境を構築する(詳細は前述の通り)。ここで、接続する転送ノード20を決定した時点で、それ以外の転送ノード20に対して先に実施した接続確認処理によるコンテキスト(接続IDやUE10の嗜好情報保持など)をリリースするための処理(要求メッセージ送信と転送ノードにおけるリリース完了したことを示す応答メッセージ受信など)を実施し、さらにUE10が保持していた(今回接続しなかった転送ノード20に関する)情報をリリースしてもよい。これにより、UE10及び転送ノード20におけるリソース消費を低減することができる。
ここで、UE10が転送ノード20に接続する前に通信セッションを有している場合(特にそのセッションによる通信が継続して行われている場合)、UE10は転送ノード20に接続した後に、TS23.402に開示されるUntrusted Non-3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバを実施してもよい。すなわち、コアネットワークに設置されたパケットゲートウェイePDG(enhanced Packet Data Gateway)(あるいはTS23.234に開示されるようなPDG; Packet Data Gateway)にハンドオーバであることを示す情報を含む接続処理を送信して、転送ノード20が提供する無線LANサービス経由の接続に、WAN経由で確立したセッションコネクションをハンドオーバする。ハンドオーバの手順は上記示したTS23.402などに開示されるものであるが、本発明を実施するにあたり、転送ノード20への接続を完了した時にWAN接続上で継続している通信セッションがあることを検出した場合に上記ハンドオーバ手順を開始するハンドオーバトリガ手段が必要となる。
UE10が、接続確認を行った転送ノード(仮に転送ノード1と呼ぶ)とは異なる転送ノード(仮に転送ノード2と呼ぶ)に対して接続処理を開始した場合、次のような処理を実施してもよい。例えば、転送ノード2が転送ノード1と接続可能なアドレスや識別子(UE10から接続確認を行った時の転送ノード1のアドレスや識別子を取得したり、UE10の乗車券や定期券などの乗車予定情報や接続確認を行った時の位置情報やプラットホーム情報などから乗車可能性のあった移動体ならびに転送ノード1のアドレスや識別子を抽出する)を取得して転送ノード1に接続し、転送ノード1からUE10の嗜好情報や接続可否情報、またUE10向けの設定情報(UE10が接続してきた時向けの転送ノードや蓄積サーバの設定に関する情報や既にダウンロードしたり再構成したキャッシュに関する情報、など)を取得する。続けて転送ノード2は、取得した設定情報にもとづいて転送ノード2および接続する蓄積サーバのUE10向けの設定を実施する。
またUE10が、既に接続確認を行った転送ノードが設置された移動体とは異なる移動体に乗車した場合、あるいはUE10が移動体に乗車後、接続確認を行った転送ノード(転送ノード1)を発見できない場合、UE10は再度接続確認処理を実施して、乗車した移動体に設置された転送ノード(転送ノード2)と接続する。このとき、転送ノード1と転送ノード2の間で、上記示したUE10に関する情報の転送を実施してもよい。さらに、転送ノード1と転送ノード2間の情報転送は、UE10が転送ノード2に対して実施する接続処理の過程で行ってもよいし、UE10が転送ノード2に接続する時に行ってもよい。すなわち、UE10は、先に接続確認を実施した転送ノード1のアドレスや識別子を含む接続確認要求を転送ノード2に送信し、転送ノード2が転送ノード1からUE10に関する設定情報を取得し、転送ノード2は取得したUE10に関する設定情報と接続確認要求で取得したUE10の嗜好情報をもとに状態応答処理を実施する。あるいは、上記示したようにUE10が転送ノード2に接続する時にUE10に関する情報転送を実施する。
なお、上記の説明では、転送ノード20によるローカル無線接続サービスを提供する移動体110の例として、ユーザが電車に乗車する場合の動作を示したが、電車以外の移動体、すなわち、バス、タクシー、自家用車、飛行機、船、遊園地の乗り物(観覧車など),
ゴンドラ、モノレール、ケーブルカー、馬車などであってもよい。また、移動しているUE10に対して相対的な移動を伴うもの、例えば喫茶店や飲食店にて提供される無線接続サービスなどであってもよい。
<転送ノードの構成>
次に、本発明による転送ノード20の構成について図3を用いて説明する。転送ノード20は、移動体110内部のUE10(及び70、以下同じ)とローカル無線を介した通信を行うためのLAN通信部21と、基地局50を介したセルラ通信を行うWAN通信部23と、LAN通信部21及びWAN通信部23を流れるデータトラフィックの中継を行う転送部22と、蓄積サーバ30と接続して中継トラフィックをキャッシュさせたりするためのサーバI/F部24と、UE10による接続確認を実施する接続確認部25から構成される。
LAN通信部21が受信した、ローカル通信サービスに接続するUE70のデータトラフィック(以降、上りトラフィックと呼ぶ)は、転送部22とWAN通信部23を介して基地局50に転送される。また、WAN通信部23が受信した基地局50からのデータトラフィック(以降、下りトラフィックと呼ぶ)は、転送部22とLAN通信部21を介して配下のUE10に転送される。転送部22は、データトラフィックを転送する前に、データトラフィックをサーバI/F部24を介して蓄積サーバ30に転送し、蓄積サーバ30においてキャッシュ処理(以降、プロキシ処理と呼ぶこともある)を行う。すなわち、蓄積サーバ30は上りトラフィックと下りトラフィックの対応をキャッシュデータとして格納する。
これにより、転送部22がサーバI/F24部経由で蓄積サーバ30に上りトラフィックのキャッシュ要求を行った時に、蓄積サーバ30が格納する上りトラフィックのキャッシュデータに対して検索を行い、ヒットした場合に対応する下りトラフィックのキャッシュデータをサーバI/F部経由で転送部22に転送する。このとき下りトラフィック(ヘッダ、データフォーマットなど)は新規に生成したり、キャッシュデータベースに格納された情報を基に生成したりすることができる。転送部22は、処理中の上りトラフィックをWAN通信部23に転送せずに、蓄積サーバ30から取得した下りトラフィックをLAN通信部21経由で対応するUE10に送信する。また、上りトラフィックによって要求されるコンテンツデータを蓄積サーバ30が既に保持格納している場合は、同様にそのコンテンツをUE10に配信する下りトラフィックを生成し、LAN通信部21経由でUE10に送信する。なお、下りトラフィックの生成、すなわちIPや、UDP/TCP/HTTP(User Datagram Protocol/Transmission Control Protocol/Hyper Text Transfer Protocol)などの上位層ヘッダ、またペイロードの生成は、蓄積サーバ30が行ってもよいし、転送部22が行ってもよい。
<転送ノードの処理>
以上のように構成される転送ノード20の接続確認並びに接続に関する動作について、図4を用いて説明する。WAN通信部23がUE10からの接続確認メッセージを受信すると(ステップS1でYes)、そのメッセージを接続確認部25に転送し、接続確認部25は接続確認メッセージから嗜好情報を取得する(ステップS2)。接続確認部25は、取得したUE10の嗜好情報に基づき、蓄積サーバ30が保持するキャッシュデータベースやコンテンツデータベースに対する適合性について、サーバI/F部24を介して問い合わせる。これにより、蓄積サーバ30から取得した適合性が所定の値を超える場合は、UE10が自身に接続することの効果の方が高いとして、接続確認部25がUE10の接続を許可する判断を下す(ステップS3)。接続を許可する場合(ステップS4でYes)、必要に応じてUE10を一意に識別可能な接続IDを割り当てる(ステップS5)。割り当てた接続IDは、取得した嗜好情報と対応づけて、所定の期間管理する。所定の期間とは、例えばUE10が実際に接続するまで、実際に接続してから切断(降車による切断)するまでの時間や、それ以外の時間(例えば1時間など)である。
なお、接続許可を下したUE10が嗜好する情報(コンテンツ)の一部が、蓄積サーバ30に格納されていない場合、あらかじめ取得しておいてUE10の接続に備えるものであってもよい。この場合、接続確認部25がWAN通信部23を介して蓄積サーバ30に格納されていないUE10が嗜好するコンテンツを取得する要求メッセージを送信し、その結果取得したコンテンツを、サーバI/F部24を介して蓄積サーバ30に格納する。これにより、UE10がローカル接続サービスを利用する時点で、既にユーザに適した環境を提供することができるようになり、ユーザ利便性の向上を図ることができる。ここで、こうした動作を先に割り当てた接続IDに対応づけて管理してもよい。これにより、顧客価値を高める付加サービスに対する課金処理をユーザ単位で実施することが可能となる。
続いて、接続確認部25は、UE10に接続確認応答メッセージを送信する(ステップS6)。接続確認応答メッセージには、接続可否(接続許可又は不許可)を示す情報と、接続許可かつ接続IDを割り当てる場合は接続IDを含める。
UE10が当該電車に乗車すると、LAN通信部21がUE10から接続要求メッセージを受信する(ステップS7でYes)。LAN通信部21は接続要求メッセージを接続確認部25に転送し、接続確認部25はそのメッセージに含まれる場合は接続IDを取得し、自身が割り当てたものであるか否かを検証する(ステップS8)。取得した接続IDが正しい場合は、必要に応じて蓄積サーバ30が格納するデータを、UE10の嗜好性をより反映可能な状態に再構築する(ステップS9)。ステップS9では例えば、UE10のユーザが嗜好するコンテンツが格納されていない場合は、接続確認部25がWAN通信部23を介して、蓄積サーバ30に格納されていない、UE10が嗜好するコンテンツを取得する要求メッセージを送信し、その結果取得したコンテンツを、サーバI/F部24を介して蓄積サーバ30に格納する。これにより、事前にコンテンツ補充を行う場合に比べて、実際には接続しなかったUE10に対する不要なコンテンツ補充を回避することができ、転送ノード20におけるリソースの有効利用を図ることができる。ここで、こうした動作を先に割り当てた接続IDに対応づけて管理してもよい。これにより、顧客価値を高める付加サービスに対する課金処理をユーザ単位で実施することが可能となる。
接続確認部25並びにLAN通信部21において必要な接続処理を完了すると、LAN通信部21は接続応答メッセージをUE10に送信し、UE10の接続処理を完了させる(ステップS10)。転送ノード20のLAN通信部21あるいはWAN通信部23が、上記以外のメッセージを受信した場合は(ステップS7でNo)、別途規定される手順を実施する(ステップS11において、メッセージに応じた処理を実施)。
<移動端末の構成>
次に、本発明による移動端末であるUE10の構成について図5を用いて説明する。UE10は、移動体110内部の転送ノード20とローカル無線を介した通信を行うためのLAN通信部11と、基地局40を介したセルラ通信を行うWAN通信部13と、LAN通信部11及びWAN通信部13に対してコネクション管理などの通信制御を実施する通信制御部12と、LAN通信部11やWAN通信部13を介した通信(特にはIP通信)を実施するためのネットワーク(NW)処理部14と、通信機能を用いたアプリケーションを動作させるアプリケーション部15と、転送ノード20に対して接続確認処理を実施する接続確認部16から構成される。
<移動端末の処理>
以上のように構成されるUE10の動作における探索処理について、図6を用いて説明する。ユーザが乗車予定の(あるいは既に乗車している)電車内で提供されるローカル接続サービスに関する情報の探索をUE10に対して指示すると、接続確認部16はユーザの嗜好情報を抽出する(ステップS21)。
これは、過去の通信履歴(Webアクセスの宛先URLなどのキャッシュデータ)や、趣味に関する情報(趣味の分野;例えば、映画鑑賞(さらには邦画、洋画、アクションなど好きなジャンル)、音楽鑑賞(同様にロック、クラシックなどのジャンル)、料理、読書、野球鑑賞、など)、好きなテレビ番組(野球などのスポーツ中継、ニュース)、購読している新聞や雑誌に関する情報など、ユーザがインターネットを介してアクセスする可能性のある情報を抽出できる情報である。なお、過去の通信履歴に関しては、例えば、以前に電車におけるローカル無線サービスを利用した時の通信履歴を用いてもよい。これによって、特に電車内での挙動に即したユーザの嗜好性を抽出することができ、後述するサービスの利用効果、システム効率をより高めることが可能となる。また、嗜好情報の抽出は、ローカル接続サービスに関する情報探索をユーザが指示する以前に(すなわち、あらかじめ)実施しておいてもよい。
続いて、接続確認部16は、抽出した嗜好情報を含む接続確認メッセージをWAN通信部13を介して転送ノード20に送信する(ステップS22)。これに先立ち、接続確認部16は、先に説明したような手順により、転送ノード20のアドレス(IPアドレス)を導出する。WAN通信部13は、接続応答メッセージを受信するとこれを接続確認部16に転送し(ステップS23)、接続確認部16は接続可否を確認する(ステップS24)。接続許可を示す接続応答メッセージに接続IDが含まれる場合は(ステップS24でYes)、それを抽出して記憶保持する(ステップS25)。
また、接続応答メッセージに、転送ノード20への接続に必要な情報(例えば、WiFi(登録商標)である場合は、アクセスポイントの周波数情報やSSID(Service Set IDentification)、WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA(Wi-Fi Protected Access)などのマスター鍵情報など、Bluetooth(登録商標)である場合は、アクセスポイント名やペアリングするためのパスコードなど)が含まれる場合は、それらを抽出して記憶保持する。これは例えば、以降、UE10が自動的にアクセスポイントを検出して接続できるように、LAN通信部11のコンフィグレーションとして設定することもできる。
ここで、ステップS24では、接続許可を示す接続確認応答メッセージから、転送ノード20が保持するコンテンツのリストやジャンル、コンテンツ整合性やキャッシュ整合性の判定結果(可/不可を示す情報(ビット値など)でもよいし、整合性を示す数値でもよい)や、キャッシュされているWebページに関する情報(URLなどのアドレス、Webページのジャンルなど)などを取得できる場合は、接続確認部16においてこれらの情報と自身の嗜好情報を比較判断した上で乗車後に転送ノード20への接続を行うか否かを判断してもよい。このように、ユーザの意向に沿った接続判断を行うことにより、「接続してはみたものの欲しい情報がなかった」といった状況を回避することができるので、非効率な接続を防止することができ、また、ユーザ利便性を高めることができる。接続不許可を示す接続確認応答メッセージを受信した場合(ステップS24でNo)、UE10は、電車に搭乗しても転送ノード20への接続を行わず、WAN側の基地局40経由の通信を継続する。すなわち、次に説明する接続処理を実施しない。
次に、図7を用いてUE10の接続処理に関する動作について説明する。LAN通信部11は、先に接続確認応答メッセージを通じて、あるいは他の異なる手段により取得したローカル接続サービスにアクセスするための情報(アクセスポイントの周波数やSSIDなどの情報)を用いて転送ノードを発見し、接続要求メッセージを送信する(ステップS31)。このとき、先に接続IDを取得した場合は、接続IDを接続要求メッセージに含めて送信する。転送ノード20において正しく接続処理が行われ、接続応答メッセージを受信すると、接続処理を完了する(ステップS32)。これを受けて、転送ノード20によるローカル接続サービス経由のネットワークアクセスを開始する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、UE10による問い合わせの対象が転送ノード20ではなく、近隣アクセスネットワークに関する情報を提供するサーバである点が、第1の実施の形態と異なる。すなわち、UE10による問い合わせは、移動体110に設置された移動式のローカル無線サービスと従来の固定式のローカル無線サービスの双方への接続性について行われ、その問い合わせに応答して、問い合わせを行った位置においてUE10が接続可能な移動式及び固定式のローカル無線サービスが一元的に提供される。これにより、固定式と移動式のサービスに関する情報の問い合わせを個別に実施する必要がなくなり、また同一の手続きによる問い合わせが可能となり、ユーザ負担を軽減することができる。
<システム構成>
図8は本発明による第2の実施形態によるシステム構成を示す図である。図8では、図1に示すエンティティの他に、近隣ネットワーク(NW)情報サーバ80が追加されている。近隣NW情報サーバ80は、UE10の近隣に存在したり、UE10が接続可能なアクセスネットワークに関する情報をUE10に配信する。近隣NW情報サーバ80は、例えば3GPP TS23.402に記載されているANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)サーバのようなものであってもよい。近隣NW情報サーバ80以外のエンティティ(UE10を除く)については、第1の実施の形態と同じであるので、その詳細な説明を省略する。また、図1と同様に、図8では説明を簡略化するために、UE10と転送ノード20が同じゲートウェイ60に収容される構成を図示したが、それぞれ異なるゲートウェイに接続するものであってもよい。
<システムの動作>
上記の構成によるシステムの動作について図9を用いて説明する。
(1)通信路確立:まず、転送ノード20がWAN側の基地局50経由でゲートウェイ60と通信路を確立する。ここで通信路とは、例えばUMTS、GPRS、LTE、SAEなどのセルラシステムにおける通信コネクションであり、システムによってはPDPコンテキストやPDNコネクション、SAEベアラなどとも呼ぶ。また、通信コネクションの確立は、3GPP TS23.060に示されるAttach手順、Activate PDP Context手順、Service Request手順、Handover手順、3GPP TS23.401又は3GPP TS23.402に示されるAttach手順、Service Request手順、Handover手順のいずれかである 。通信コネクションの確立により、転送ノード20はゲートウェイ60からIPアドレスを払い出され(あるいはハンドオーバ時などで再割り当てされ)、図示していない外部ノードなどとの通信が可能となる。
(2)通信路確立:また、UE10においても同様に、WAN側の基地局40を介してゲートウェイ60と通信路を確立する。これにより、UE10もゲートウェイ60からIPアドレスを払い出され、図示していない外部ノードなどとの通信が可能となる。なお、転送ノード20による通信路確立のタイミングと、UE10による通信路確立のタイミングが同期している必要はない。
(3)近隣NW問い合わせ:上記(1)(2)における通信路確立を完了した後、UE10は任意のタイミングで、WAN側の基地局40及びゲートウェイ60を介して近隣NW情報サーバ80に対し、近隣に存在したり、UE10が接続可能なアクセスネットワークに関する情報を問い合わせる近隣NW問い合わせメッセージを送信する。第1の実施の形態と同様に、ここでも、UE10を有するユーザが搭乗予定の電車をプラットホームで待ち合わせているシナリオを想定する。UE10は、近隣NW問い合わせメッセージにUE10(ユーザ)の嗜好情報を含めて送信する。嗜好情報は、第1の実施の形態にて説明したものと同様のものである。
(4)接続確認:近隣NW情報サーバ80は、UE10やセルラシステムなどから取得したUE10の位置情報などに基づいて、ユーザ(UE10)が待ち合わせている駅を特定する。さらに、メッセージを取得した時刻に基づいて、ユーザが乗車する可能性のある電車を特定する。なお、近隣NW情報サーバ80は、UE10から駅情報を取得して乗車駅の特定を行ってもよい。これにより、UE10の位置情報を基に地図データから駅を特定する処理負荷を低減することができる。また、近隣NW情報サーバ80は、UE10から乗車予定の電車に関する情報を取得してもよい。これにより、駅情報や時刻情報から乗車予定の電車を特定する処理負荷を低減することができる。また、乗車駅や番線情報、乗車予定の電車に関する情報(電車IDなど)の抽出は、購入した切符や定期券などの媒体(紙媒体、磁気媒体、電子媒体)から読み出した情報をUE10から取得して用いてもよい。
近隣NW情報サーバ80は、ユーザが乗車する予定の電車を特定すると、特定した電車に配置される転送ノード20のアドレスを前述したような方法により導出し、UE10から取得した嗜好情報を含む接続確認メッセージを、ゲートウェイ60及びLAN側の基地局50経由で転送ノード20に送信する。なお、UE10は所定の単位時間毎(例えば1秒おき)に測定した複数の位置情報を近隣NW情報サーバ80に送信し、近隣NW情報サーバ80がユーザ(UE10)の移動度(速度、方向など)を検出し、時刻表や地図データと照らし合わせた結果、UE10が既に乗車している電車を特定することができる。この場合、特定した電車に設置された転送ノード20に対して接続確認メッセージを送信する。
(5)状態確認:接続確認メッセージを受信した転送ノード20は、通知された嗜好情報に基づき、第1の実施の形態にて示したような方法により、UE10が乗車後に転送ノード20に接続することの有効性/無効性について確認(蓄積サーバ30に対する状態確認処理)を行う。
(6)接続確認応答:コンテンツ整合性とキャッシュ整合性の双方あるいは一方でも条件があった場合、転送ノード20はUE10に対して接続を許可する(接続可を示す情報を含んだ)接続確認応答メッセージを近隣NW情報サーバ80に送信する。転送ノード20は、接続を許可するUE10を識別するための接続IDを割り当て、接続確認応答メッセージを用いて転送してもよい。
(7)近隣NW問い合わせ応答:転送ノード20によって接続が許可された場合に限り、近隣NW情報サーバ80は、近隣NW応答メッセージに転送ノード20に接続するための情報、例えば周波数やSSIDなどに関する情報や接続ID(転送ノード20によって通知された場合)を含めて、UE10に送信する。UE10の接続が許可されなかった場合、近隣NW情報サーバ80は転送ノード20に接続するための情報は含めずに、近隣NW応答メッセージをUE10に送信する。接続が許可されないということは、UE10にとってその転送ノード20に関する情報は不要な情報に等しい。こうした不要な情報をUE10に対して隠蔽する(すなわちUE10に情報を送信しない)ことにより、ネットワークリソースの有効活用や、UE10並びに近隣NW情報サーバ80の処理負荷低減を図ることができる。
(8)通信路確立:UE10は、転送ノード20に接続するための情報を取得できた場合は、以降、転送ノード20が設置された電車にUE10が乗車すると、ローカル無線(無線LANの他に、例えばブルートゥース(登録商標)、非接触ICによるアクセス、ミリ波無線などでもよい)を介して転送ノード20に直接に接続する。
(9)データ再構築指示:このとき先に割り当てられた接続IDをメッセージに含めることで、転送ノード20が正しくUE10を識別し、必要に応じてUE10の嗜好に応じてキャッシュ状態の構築や外部サーバなどからコンテンツの補充を行うよう蓄積サーバ30に指示することができる。キャッシュ状態の構築では、例えばUE10に嗜好にあったURLやキャッシュデータの検索性能を高めるために検索キーや検索ハッシュ値の(全体あるいは部分的な)再構築を実施したり、UE10から取得したWebアクセスの履歴をもとに関連Webサイトのデータを収集してキャッシュデータとして格納したり、UE10から取得したキャッシュ情報をデータベースに設定したりする。UE10が転送ノード20に接続するための情報を取得できた場合は、以降、転送ノード20が設置された電車にUE10が乗車しても、UE10は転送ノード20が提供するローカル無線サービスには接続せず、WAN側の基地局40経由の通信を継続する。
なお、近隣NW情報サーバ80は、従来の特定の位置に設置されたアクセスポイントによって提供される固定式のローカル接続サービスに関する情報(すなわち上記アクセスポイントを検出して接続するための情報であり、周波数情報やSSIDなど)と、上記のような移動体110と共に移動する転送ノード20によって提供される移動式のローカル接続サービスに関する情報を混在させてUE10に提供することができる。この場合、移動式のローカル接続サービスに関する情報には、特に移動式であることを示すフラグなどの情報を付加することにより、UE10によるローカル接続サービスの違いを認識させることができる。さらには、移動式のローカル接続サービスが現在のUE10の位置に到着したり通過する予定時刻(又は現在からの相対時間)をあわせて通知することにより、UE10が移動式ローカル接続サービスへのアクセスタイミングを制御できるようになり、ローカル接続サービス(すなわち転送ノード20)の到着前に無駄にアクセス試行を繰り返すことを回避することができ、ひいてはUE10のバッテリ消費を低減させることができる。
<移動端末の構成>
次に、第2の実施の形態におけるUE10の構成について図10を用いて説明する。図10では、図5に示す接続確認部16の代わりに近隣NW情報確認部17が設けられ、他の構成は同じであるので、説明を省略する。近隣NW情報確認部17は、近隣NW情報サーバ80から近隣あるいはUE10が接続可能なアクセスネットワークに関する情報を取得する。
<移動端末の処理>
以上のように構成されるUE10の動作における探索処理について、図11を用いて説明する。ユーザが、UE10の近隣に設置されたあるいは乗車予定の(あるいは既に乗車している)電車内で提供されるローカル接続サービスに関する情報の探索をUE10に対して指示すると、近隣NW情報確認部17はユーザの嗜好情報を抽出する(ステップS41)。これは、過去の通信履歴(Webアクセスの宛先URLなどのキャッシュデータ)や、趣味に関する情報(趣味の分野;例えば、映画鑑賞(さらには邦画、洋画、アクションなど好きなジャンル)、音楽鑑賞(同様にロック、クラシックなどのジャンル)、料理、読書、野球鑑賞、など)、好きなテレビ番組(野球などのスポーツ中継、ニュース)、購読している新聞や雑誌に関する情報など、ユーザがインターネットを介してアクセスする可能性のある情報を抽出できる情報である。なお、嗜好情報の抽出は、ローカル接続サービスに関する情報探索をユーザが指示する以前に(すなわち、あらかじめ)実施しておいてもよい。
続いて、近隣NW情報確認部17は、抽出した嗜好情報を含む近隣NW問い合わせメッセージを、WAN通信部13を介して近隣NW情報サーバ80に送信する(ステップS42)。WAN通信部13は、近隣NW問い合わせ応答メッセージを受信すると、それを近隣NW情報確認部17に転送し(ステップS43)、近隣NW情報確認部17は、近隣に存在するアクセスポイント(すなわち転送ノード20)に接続するための近隣NW情報が近隣NW問い合わせ応答メッセージに含まれる場合(ステップS44で接続許可がYes)は、抽出する近隣NW情報(及び接続ID)を抽出する(ステップS45)。これは例えば、アクセスポイントがWiFi(登録商標)を用いたサービスを提供する場合はアクセスポイントの周波数情報やSSID、WEPやWPAなどのマスター鍵情報など、Bluetooth(登録商標)によるサービスを提供する場合は、アクセスポイント名やペアリングするためのパスコードなどに相当する。ここで、近隣NW問い合わせ応答メッセージに接続IDが含まれる場合はそれを抽出し、近隣NW情報と共に記憶保持する。近隣NW情報が近隣NW問い合わせ応答メッセージに含まれない場合(ステップS44で接続許可がNo)は、そのまま探索処理を終了する。
ここで、転送ノード20が保持するコンテンツのリストやジャンル、コンテンツ整合性やキャッシュ整合性の判定結果(可/不可を示す情報(ビット値など)でもよいし、整合性を示す数値でもよい)や、キャッシュされているWebページに関する情報(URLなどのアドレス、Webページのジャンルなど)などが近隣NW情報から取得できる場合は、これらの情報と自身の嗜好情報を比較判断した上で、近隣NW情報確認部17において乗車後に転送ノード20への接続を行うかを判断してもよい。このように、ユーザの意向に沿った接続判断を行うことにより、「接続してはみたものの欲しい情報がなかった」といった状況を回避させることができ、ユーザ利便性を高めることができる。以降実施するUE10の接続処理は、第1の実施の形態において図7を用いて説明した動作と同じであるため、ここでは説明を割愛する。
<近隣NW情報サーバの構成>
次に、本発明による近隣NW情報サーバの構成について図12を用いて説明する。近隣NW情報サーバ80は、例えばIP通信を行うための通信部81と、UE10からの近隣NW情報に関する問い合わせを処理する問い合わせ処理部82と、近隣NW情報を格納するためのデータベース83と、本発明による移動体110に設置されたローカル接続サービスに対するUE10の接続性を確認する処理を実施する接続確認部84から構成される。なお、データベース83は、近隣NW情報サーバ80とは論理的あるいは物理的に異なる装置に実装されるものであってもよい。
<近隣NW情報サーバの処理>
以上のように構成される近隣NW情報サーバの動作における近隣NW問い合わせ処理について、図13を用いて説明する。通信部81は、UE10からの近隣NW問い合わせメッセージを受信すると、これを問い合わせ処理部82に転送する。さらに、問い合わせ処理部82は、移動体110と共に移動する転送ノード20によって提供される移動式のローカル接続サービスに関する情報を取得するため、接続確認部84に接続確認処理の実施を要求する。このとき問い合わせ処理部82は、近隣NW問い合わせメッセージに含まれる、関連する情報(例えばUE10の位置情報や嗜好情報など)を接続確認部84に転送する。問い合わせ処理部82は、近隣NW問い合わせメッセージそのもの(あるいはヘッダを取り除いたペイロード)を接続確認部84に転送してもよい。なお。該当する情報が既にデータベースに蓄積されている場合は、それを近隣NW問い合わせ応答メッセージに含めてUE10に返信し、処理を終了してもよい。
接続確認部84は、UE10の嗜好情報を抽出するとともに(ステップS51)、UE10が乗車予定あるいは乗車可能性のある電車(移動体110)を特定し、その移動体110に設置される転送ノード20のアドレスを導出する(ステップS52:移動体特定)。なお、移動体の特定は、第1の実施の形態で説明したのと同様な方法による実施する。接続確認部84は、UE10の嗜好情報を含む接続確認メッセージを通信部81を介して転送ノード20に送信する(ステップS53)。接続確認部84は、対応する接続応答メッセージを通信部81経由で転送ノード20から受信すると(ステップS54)、そのメッセージに含まれる接続可否を確認する(ステップS55)。接続許可が応答された場合(ステップS55でYes)、さらに接続IDが応答メッセージに含まれる時はそれを抽出する(ステップS56)。
接続確認部84は、移動式のローカル接続サービスに関する情報として、転送ノード20から取得した上記の情報を問い合わせ処理部82に通知する。すなわち、転送ノード20によってUE10の接続が許可された場合、接続確認部84は、取得した接続IDや転送ノード20に接続するための情報(例えば周波数情報やSSIDなどのアクセス情報)などを問い合わせ処理部82に転送する。接続許可を示す接続確認応答メッセージに、転送ノード20が格納しているコンテンツのリストやジャンル、コンテンツ整合性やキャッシュ整合性の判定結果(可/不可を示す情報(ビット値など)でもよいし、整合性を示す数値でもよい)、キャッシュされているWebページに関する情報(URLなどのアドレス、Webページのジャンルなど)が含まれる場合は、同様に問い合わせ処理部82に通知する。これを受けて問い合わせ処理部82は、移動式のローカル接続サービスに関する情報として、接続確認部84から取得した情報を近隣NW応答メッセージに含めてUE10に送信する(ステップS57)。このとき問い合わせ処理部82は、移動式、固定式を問わず、他のローカル接続サービスに関する情報と併せてUE10に通知することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、UE10が移動体110から停止体1001あるいは他の移動体に移動する際の動作を説明する。ここで、移動体110と停止体1001又は他の移動体は、相互に接近する関係にあることが特徴であり、例えば電車(移動体110)からプラットホーム(停止体1001)に降車する場合や、ある電車(移動体110)から他の電車やバスなど(他の移動体)に乗り換える場合が相当する。
<システム構成>
図14は本発明による第3の実施形態によるシステム構成を示す図である。図14では、図1に示すエンティティの他に、停止体1001が追加されている。移動体110が電車である場合、停止体1001は、駅のプラットホームなどに相当し、移動体110同様に転送ノード1050と蓄積サーバ1030を有する。停止体1001においては複数のUE1070が転送ノード1050に接続している場合もある。
また、外部ネットワークはマクロネットワーク100に接続するノード(例えば、UE70、UE1010(移動前)、転送ノード1020など)と停止体1001上のノード(例えば、UE1070、UE1010(移動後)、転送ノード1050など)の相互接続を可能にするための通信ネットワークであり、インターネットやプライベートネットワークなどその機能を満足する通信手段の集合体が相当する。ここで、転送ノード1050が、転送ノード1020と同様に基地局B50経由でマクロネットワーク100に接続する場合もある。その場合、移動体110内のノードと停止体1001内のノード間の相互接続はマクロネットワーク100あるいは基地局B50に閉じて実施されるので、外部ネットワークは不要となる。転送ノード1050が基地局B50とは異なる基地局経由でマクロネットワーク100に接続する場合も、相互接続はマクロネットワーク100に閉じて実施されるため、外部ネットワークは不要である。
以下、UE1010が、移動体110から停止体1001に移動(降車)する場合について説明する。
<システムの動作>
上記の構成によるシステムの第1の動作について図15を用いて説明する。第1の動作では、第1の実施形態で示したのと同様に、移動体110上のUE1010が降車先の転送ノード1050に直接接続して接続可否を問い合わせる。
(1)接続確認:UE1010は、停止体1001上の転送ノード1050に対して接続確認を行う。UE1010は本接続確認処理を通じて、これから降車予定のプラットホーム(停止体1001)上に設置された転送ノード1050へ接続することの有効性を確認する。すなわち、UE1010は、接続確認メッセージにUE1010のユーザの嗜好情報を含め、転送ノード1050に送信する。
ここで、接続確認メッセージに特に嗜好情報を含めず、その代わりに接続している転送ノード1020の識別子(IPアドレスなど)を含めるものであってもよい。接続確認メッセージを受信した転送ノード1050は、転送ノード1020にアクセスしてUE1010に対応する嗜好情報を取得することができる。これにより、UE1010において嗜好情報を改めて収集整理する必要がなくなり、UE1010の処理負荷を低減することができる。また、その時点で蓄積サーバ30のUE1010に関する状態を転送することができるので、蓄積サーバ1030におけるデータベースやキャッシュの再構築等の負荷を低減することも可能となる。
UE1010は、転送ノード1050のアドレス(IPアドレス)を次のような手段により知ることができる。例えば、停止体1001(プラットホーム)ごとに割り当てられる固定のIPアドレス(すなわち転送ノード1050にそのIPアドレスが割り当てられる)のリスト(例えば駅(あるいは駅と降車番線などの組み合わせ)毎に割り当てられたIPアドレスが掲載された時刻表)をUE1010が有しており、その中から所望の駅を乗車車両に関する運行情報(例えば、電車ID、乗車系統と乗車時刻、車両号数、次停車予定駅、停車予定番線など)を基に選択してIPアドレスを抽出する。また、同様に駅や駅番線ごとに割り当てられた識別可能な名前(例えばURI(Uniform Resource Locator)形式の識別子)をUE1010が不図示のDNS(Domain Name System)サーバに問い合わせて、対応するIPアドレスを取得してもよい。さらには、乗車駅、乗車予定時刻、乗車番線、終着駅、始発駅などの情報から電車を特定する識別子を構成してDNSサーバなどに問い合わせ、対応するIPアドレスを取得してもよい。DNSサーバなどでは、問い合わせを受けた時刻から次に停車する駅あるいは駅番線に割り当てられたIPアドレス、あるいは次以降に停車する駅あるいは駅番線に割り当てられたIPアドレスのリストをUE1010に回答する。
(2)状態応答:接続確認メッセージを受信した転送ノード1050は、通知された(あるいは転送ノード1020から取得した)嗜好情報に基づいて、UE1010が降車後に転送ノード1050に接続することの有効性について確認(蓄積サーバ1030に対する状態確認処理)を行う。すなわち、
・UE1010が所望するコンテンツを蓄積サーバ1030が既に格納しているか否か、あるいは、これから外部サーバなどから取得して格納することが可能か否か(コンテンツ整合性の確認;例えば、著作権や版権の関係から取得して蓄積しておくことが許可されていないなど)や、
・蓄積サーバ1030における現在のキャッシュデータがUE1010の嗜好に沿ったものとなっているか否か(キャッシュ整合性の確認;少なくとも嗜好情報にて通知されたアクセス履歴情報などで示されたものと一致、類似のWebページに関するキャッシュデータが所定数を超えるかなど)などを確認する。
また、接続確認処理においてUE1010のユーザが次に乗車する予定の電車に関する情報を取得できる場合は、降車してから目的の電車に乗車するまでの移動予定距離や移動予定時間を算出し、短距離あるいは短時間である場合は、転送ノード1050への接続を許可しないものであってもよい。ここで、乗り換えに関する情報は、例えばUE10のユーザが保持するチケットや乗車券、UE10に記憶されたチケットや乗車券等の情報にもとづいて抽出してもよい。これにより、短時間しか利用しないUE1010のためのキャッシュ状態再構成やコンテンツデータ取得などの処理を抑制して転送ノード1050ならびに蓄積サーバ1030の処理負荷を低減することができる。さらには、他のより長い時間接続するUE1010に対する処理に割り当てるリソースを向上させることができ、システム全体の稼働効率を向上させることができる。
(3)接続確認応答:コンテンツ整合性とキャッシュ整合性の双方あるいは一方でも条件があった場合、転送ノード1050は接続を許可する(接続可を示す情報を含んだ)接続確認応答メッセージをUE1010に送信する。転送ノード1050は、接続を許可するUE1010を識別するための接続IDを割り当て、接続確認応答メッセージを用いてUE1010に通知してもよい。
(4)通信路確立:転送ノード1050が設置された停止体1001にUE1010が降車し、転送ノード1050に接続可能な状態になると、UE1010は転送ノード1050に接続する。
(5)データ再構築指示:転送ノード1050が蓄積サーバ1030にUE1010向けコンテンツデータの再構築や編成を実施するよう指示する。先に割り当てられた接続IDをメッセージに含めることで、転送ノード1050が正しくUE1010を識別し、必要に応じてUE1010の嗜好に応じてキャッシュ状態の構築や外部サーバなどからコンテンツの補充を行うよう蓄積サーバ1030に指示することができる。キャッシュ状態の構築では、例えばUE1010に嗜好にあったURLやキャッシュデータの検索性能を高めるために検索キーや検索ハッシュ値の(全体あるいは部分的な)再構築を実施したり、UE1010から取得したWebアクセスの履歴をもとに関連Webサイトのデータを収集してキャッシュデータとして格納したり、UE1010や移動体110上の蓄積サーバ30(転送ノード1020経由)から取得したキャッシュ情報をデータベースに設定したりする。
なお、上記(1)における接続確認において、停止体1001であるプラットホームが複数の区画によって構成され、区画毎に転送ノード1050を有するような場合、そのうち代表となる転送ノード(仮に1050aとする)に対して接続確認を行う。接続確認処理を実施する代表転送ノード1050aは、その停止体1001上の他の転送ノード1050経由の蓄積サーバ1030におけるキャッシュ状況及びコンテンツ保有状況を、転送ノード1050a、1050間(停止体1001内のローカル回線経由でもよいし、WAN回線経由でもよい)で確認し、UE1010に対する接続判断を下す。これにより、UE1010が同一停止体1001における複数の転送ノード1050に対して、個々に接続確認を行うことを回避して処理時間を削減し、ひいてはユーザ利便性を向上させることができる。
さらに、上記(3)における接続確認応答において、接続IDをその停止体1001において一意に割り当てることで、後にUE1010が停止体1001内のいずれの転送ノード1050にアクセスする場合でも、UE1010の嗜好にあわせたキャッシュデータやコンテンツを接続IDをもとに特定し、転送ノード1050間で共有することができる。これにより、転送ノード1050が個別に蓄積サーバ1030を有し、かつ個別にキャッシュ並びにコンテンツ蓄積を行う中であっても、システムリソースの利用価値を高め、ローカル接続サービスのユーザ利便性を高めることができる。また、転送ノード1050間のキャッシュデータやコンテンツの共有によるシステム負荷を低減することを目的として、接続確認応答メッセージに、UE1010が降車することによるキャッシュ/コンテンツ利用効果が最も高い区画番号あるいは効果が高い順に区画番号をリスト化したものを通知し、ユーザが取得した区画番号ないしリストに基づいて、接続効果(すなわち転送ノード1050に接続することによる効果)がより高くなるように降車する区画(プラットホーム上の位置)や降車駅を決定するものであってもよい。
また、転送ノード1050のアドレス導出において、複数のアドレスが得られた場合、それぞれの転送ノード1050に対して、UE1010が上記(1)における接続確認処理を実施し、取得した接続IDを転送ノード1050毎に管理保持する。これは、UE1010において、簡単な電車情報(例えば新宿駅から東京駅に向かう電車、など)しか取得できないか、あるいは電車情報すら特定できない(位置情報しか取得できない)ような場合に生じる状況であり、特定できる電車や位置の情報から、その時刻において降車可能性のある駅ホームに設置される転送ノード1050のアドレスが導出される。
UE1010は上記(4)における通信路確立において、該当する転送ノード1050から取得した接続IDを用いて接続する。UE1010が接続した転送ノード1050は、必要に応じてUE1010に適した環境を構築する(詳細は前述の通り)。ここで、接続する転送ノード1050を決定した時点で、それ以外の転送ノード1050に対して先に実施した接続確認処理によるコンテキスト(接続IDやUE1010の嗜好情報保持など)をリリースするための処理(要求メッセージ送信と転送ノードにおけるリリース完了したことを示す応答メッセージ受信など)を実施し、さらにUE1010が保持していた(今回接続しなかった転送ノード1050に関する)情報をリリースしてもよい。これにより、UE1010及び転送ノード1050におけるリソース消費を低減することができる。あるいは、乗り換え先の電車が通過する駅としての停止体1001については、接続確認処理によって生成されたコンテキストを維持させるものであってもよく、再度のコンテキスト生成による処理負荷を低減させることができる。
UE1010が、接続確認を行った転送ノード(仮に転送ノード1と呼ぶ)とは異なる転送ノード(仮に転送ノード2と呼ぶ)に対して接続処理を開始した場合、次のような処理を実施してもよい。例えば、転送ノード2が転送ノード1と接続可能なアドレスや識別子(UE1010から接続確認を行った時の転送ノード1のアドレスや識別子を取得したり、UE1010の乗車券や定期券などにもとづく降車情報や、接続確認を行った時の位置情報やプラットホーム情報などから降車可能性のあった移動体ならびに転送ノード1のアドレスや識別子を抽出したりする)を取得して転送ノード1に接続し、転送ノード1からUE1010の嗜好情報や接続可否情報、またUE1010向けの設定情報(UE1010が接続してきた時向けの転送ノードや蓄積サーバの設定に関する情報や既にダウンロードしたり再構成したキャッシュに関する情報、など)を取得する。続けて転送ノード2は、取得した設定情報にもとづいて転送ノード2および接続する蓄積サーバのUE1010向けの設定・編成を実施する。
またUE1010が、既に接続確認を行った転送ノードが設置された停止体とは異なる停止体に乗車した場合、あるいはUE1010が降車後、接続確認を行った転送ノード(転送ノード1)を発見できない場合、UE1010は再度接続確認処理を実施して、降車した停止体に設置された転送ノード(転送ノード2)と接続する。このとき、転送ノード1と転送ノード2の間で、上記示したUE1010に関する情報の転送を実施してもよい。さらに、転送ノード1と転送ノード2間の情報転送は、UE1010が転送ノード2に対して実施する接続処理の過程で行ってもよいし、UE1010が転送ノード2に接続する時に行ってもよい。すなわち、UE1010は、先に接続確認を実施した転送ノード1のアドレスや識別子を含む接続確認要求を転送ノード2に送信し、転送ノード2が転送ノード1からUE1010に関する設定情報を取得し、転送ノード2は取得したUE1010に関する設定情報と接続確認要求で取得したUE1010の嗜好情報をもとに状態応答処理を実施する。あるいは、上記示したようにUE1010が転送ノード2に接続する時にUE1010に関する情報転送を実施する。
次に、上記の構成によるシステムの第2の動作について図16を用いて説明する。第2の動作では、移動体110上のUE1010が接続している転送ノード1020に移動確認を発行し、転送ノード1020が降車先の転送ノード1050に接続して接続可否を問い合わせる。
(1)移動確認:UE1010は、降車タイミングが近づいたことを検知すると(例えば、降車時刻までの残り時間が一定値を下回った場合、降車位置までの距離が一定値を下回った場合、など)、接続している転送ノード1020に移動確認メッセージを送信する。なお、同等の条件を転送ノード1020が検知して、以降の処理を実施するものであってもよい。すなわち、その場合はUE1010が上記検知処理および移動確認メッセージ送信処理を実施することなく、転送ノード1020が主体となって以降の処理を実施する。
(2)嗜好情報取得:移動確認メッセージを取得したり、転送ノード1020自身が上記状態を検知したりすると、蓄積サーバ30からUE1010に関する嗜好情報やコンテンツデータの蓄積状態などの情報を取得する。嗜好情報は、移動確認メッセージを用いてUE1010から取得してもよく、UE1010自身の状態にもとづく当座(リアルタイム)の嗜好情報を取得できる。
(3)接続確認:転送ノード1020は、先に示したような方法によりUE1010の降車先となる停止体1001(駅ホームなど)を特定し、停止体1001に配置される転送ノード1050のアドレスを導出する。転送ノード1020は、取得した嗜好情報を含む接続確認メッセージを転送ノード1050に送信する。
(4)状態確認:接続確認メッセージを受信した転送ノード1050は、通知された嗜好情報に基づき、UE1010が転送ノード1050に接続することの有効性/無効性ないし効果について、先に示したような方法により評価する(蓄積サーバ1030に対する状態確認処理を実施)。
(5)接続確認応答:コンテンツ整合性とキャッシュ整合性の双方あるいは一方でも条件があった場合、転送ノード1050はUE1010に対して接続を許可する(接続可を示す情報を含む)接続確認応答メッセージを転送ノード1020に送信する。このとき転送ノード1050は、UE1010が識別するための接続IDを割り当て、接続確認応答メッセージを用いて通知してもよい。
(6)移動確認応答:接続確認応答メッセージを受信すると、転送ノード1020はUE1010に対する接続可否を確認する。接続可能であった場合、転送ノード1020は、接続可を示す情報と受信した接続IDを含む移動確認応答メッセージをUE1010に送信する。転送ノード1050から通知された結果が接続不可であった場合、自身へのリモート接続が可能であるときは、リモート接続用のアドレスと接続ID(オプション)を割り当てて、接続可を示す情報とともに移動確認応答メッセージを用いてUE1010に通知する。転送ノード1050からの通知結果が接続不可、かつ自身へのリモート接続が不可能であるときは、外部サーバアドレスを取得し、接続可を示す情報とともに移動確認応答メッセージを用いてUE1010に通知する。外部サーバアドレスの取得に失敗した場合は、接続不可を示す情報を含む移動確認応答メッセージをUE1010に送信する。
(7)通信路確立:UE1010は、転送ノード1050に接続するための情報を取得できた場合は、以降、転送ノード1050が設置された停止体1001へUE10が降車したときに、ローカル無線(無線LANの他に、例えばブルートゥース(登録商標)、非接触ICによるアクセス、ミリ波無線、局所公共無線システム、プライベートアクセスシステム、などでもよい)を介して転送ノード1050に接続する。(6)の移動確認応答でリモートアクセス用の情報(転送ノード1020のアドレスや接続IDなど)が通知された場合、UE1010は降車先の転送ノード1050あるいはその他のアクセスシステムにいったん接続し、つづけてリモートアクセス用の情報にもとづいて降車前に接続していた転送ノード1020に接続する。これにより、転送ノード1020と対応する蓄積サーバ30に保存されたコンテンツを継続して利用することができる。また、(6)の移動確認応答で外部サーバアドレスが通知された場合、UE1010は降車した後で外部サーバアドレスに接続し、外部サーバに蓄積されたコンテンツを利用することができる。
(8)データ再構築指示:このとき先に割り当てられた接続IDをメッセージに含めることで、転送ノード1050が正しくUE1010を識別し、必要に応じてUE10の嗜好に応じてキャッシュ状態の構築や外部サーバなどからコンテンツの補充を行うよう蓄積サーバ1030に指示することができる。キャッシュ状態の構築では、例えばUE1010に嗜好にあったURLやキャッシュデータの検索性能を高めるために検索キーや検索ハッシュ値の(全体あるいは部分的な)再構築を実施したり、UE1010から取得したWebアクセスの履歴をもとに関連Webサイトのデータを収集してキャッシュデータとして格納したり、移動体110上の蓄積サーバ30(転送ノード1020経由)から取得したキャッシュ情報をデータベースに設定したりする。
<転送ノードの構成>
第3の実施の形態における転送ノード1020および1050の構成は図3に示したのと同じであるから、ここでは説明を省略する。
<転送ノードの処理>
以上のように構成される転送ノード1050の接続確認並びに接続に関する動作について図17を用いて説明する。なお、基本的な処理は図4に示したのと同じであり、図17が図4と異なるのはステップS7の判定がNoとなった場合の処理であるので、ここではその差分のみ説明する。
接続確認部25が、LAN通信部21経由で移動確認メッセージを受信すると(ステップS701)、移動確認メッセージの送信元であるUE1010に関する嗜好情報を、サーバI/F部24経由で蓄積サーバ30から取得する(ステップS702)。なお、ユーザの降車時刻までの残り時間が一定値を下回ったことを検知したり、ユーザの降車位置までの距離が一定値を下回ったことを検知したりすることができるような場合は、移動確認メッセージの受信に代えて、それらのイベントにもとづいて当該処理を開始してもよい。また嗜好情報は、移動確認メッセージを用いてUE1010から取得してもよく、UE1010自身の状態にもとづく当座(リアルタイム)の嗜好情報を取得できる。
接続確認部25は、先に示したような方法によりUE1010の降車先となる停止体1001(駅ホームなど)を特定し、停止体1001に配置される転送ノード1050のアドレスを導出する。転送ノード1020は、取得した嗜好情報を含む接続確認メッセージを転送ノード1050に送信する。このとき接続確認部25は、接続確認メッセージに自ノードの情報(自情報;例えばアドレスなどの識別子)を付加して送信する(ステップS703)。接続確認メッセージは、WAN通信部23を介して基地局に送信される。
先に送信した接続確認メッセージに対応する接続確認応答メッセージをWAN通信部23を介して受信すると(ステップS704)、接続確認部25は、メッセージ内容にもとづいてUE1010に対する接続可否を確認する(ステップS705)。
接続可能であった場合、接続確認部25は接続可を示す情報と受信した接続IDを含む移動確認応答メッセージをUE1010宛に送信する(ステップS706)。
接続不可であった場合、自身へのリモート接続が可能であるときは(例えば、リモート接続用のポートが設定されており正しく利用できる場合、UE1010がリモート接続のための権限ならびにアカウントを有している場合など)(ステップS707)、リモート接続用のアドレスと接続ID(オプション)を割り当てて(ステップS708)、接続可を示す情報とともに移動確認応答メッセージに含めてUE1010宛に送信する(ステップS706)。
転送ノード1050からの通知結果が接続不可、かつ自身へのリモート接続が不可能であるときは、外部サーバアドレスを取得し(ステップS709)、接続可を示す情報とともに移動確認応答メッセージに含めてUE1010宛に送信する(ステップS706)。
外部サーバアドレスの取得に失敗した場合は、接続不可を示す情報を含む移動確認応答メッセージをUE1010に送信する。
<移動端末の構成>
第3の実施の形態におけるUE1010の構成は図5に示したのと同じであるから、ここでは説明を省略する。
<移動端末の処理>
以上のように構成されるUE1010の動作における移動処理について、図18を用いて説明する。なお、先に図15を用いて説明したシステム動作に対応するUE1010の動作は、図6に示す探索処理と同じであるから、ここでは説明を省略する。
以下、システム動作として図16を用いて説明した動作に対応するUE1010の動作について説明する。
ユーザが降車予定の停止体に移動してローカル接続サービスを継続するための移動処理の開始を指示(あるいは単にユーザが降車意思を表示する信号を入力)すると、接続確認部16は、移動確認メッセージをLAN通信部11経由で転送ノード1020に送信する(ステップS91)。続いて、LAN通信部11が移動確認応答メッセージを受信すると、これを接続確認部16に転送し(ステップS92)、接続確認部16はメッセージに含まれる情報をもとに停止体における転送ノード1050への接続可否を確認する(ステップS93)。接続が許可される場合(ステップS93がYes)、移動確認応答メッセージに接続IDが含まれる場合はそれを取り出して記憶保持する(ステップS94)。
また、移動確認応答メッセージに、転送ノード1050への接続に必要な情報(例えば、WiFi(登録商標)である場合は、アクセスポイントの周波数情報やSSID(Service Set IDentification)、WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA(Wi-Fi Protected Access)などのマスター鍵情報など、Bluetooth(登録商標)である場合は、アクセスポイント名やペアリングするためのパスコードなど)が含まれる場合は、それらを抽出して記憶保持する。これは例えば、以降、UE1010が自動的にアクセスポイントを検出して接続できるように、LAN通信部11のコンフィグレーションとして設定することもできる。
UE1010が停止体1001に移動した後の接続処理は、図7を用いて説明したのと同じであるから、ここでは説明を省略する。
上記説明では、UEが移動体から停止体に降車する場合について説明したが、UEが移動体から他の移動体に乗り換える場合や、停止体から移動体に乗車する場合においても、同様の方法により継続的なコンテンツアクセスを実現することができる。
なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、移動端末がプラットホームから電車などの移動体内に移動する場合に、移動端末が移動体内のモバイルルータの提供するローカル接続サービスに無駄に接続することを防止して非効率なローカル接続を防止することができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を有し、本発明の情報転送装置は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)ネットワーク−WLAN間のハンドオーバ機能を有するモバイルルータや3GPPマクロネットワーク≡3GPPローカルネットワーク間のハンドオーバ機能を有するモバイルリレーなどに利用することができる。

Claims (8)

  1. 移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する接続方法であって、
    前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信するステップと、
    前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信するステップと、
    前記移動端末が前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続するステップとを、
    有することを特徴とする接続方法。
  2. 前記移動端末による前記ユーザの嗜好情報の送信と、前記情報転送装置による前記判断結果の送信は、WAN接続を介して行われる請求項1に記載の接続方法。
  3. 前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置の近隣情報を保持するサーバが、送信された前記嗜好情報を前記移動端末が接続するであろう前記情報転送装置に転送するステップを、
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載の接続方法。
  4. 移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムであって、
    前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信する手段と、
    前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信する手段と、
    前記移動端末が前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続する手段とを、
    有することを特徴とする通信システム。
  5. 前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、前記情報転送装置の近隣情報を保持するサーバが、送信された前記嗜好情報を前記移動端末が接続するであろう前記情報転送装置に転送する手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムにおいて、前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置であって、
    前記情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が送信した前記移動端末のユーザの嗜好情報を受信する手段と、
    前記情報転送装置に前記移動端末が接続する前に、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断し、その判断結果を前記移動端末に送信する手段と、
    前記移動端末が前記情報転送装置に接続したときに、前記転送情報を前記移動端末に送信する手段とを、
    有する情報転送装置。
  7. 移動体において提供されるローカル接続サービスに接続する移動端末であって、
    前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置に対して接続する前に、前記移動端末のユーザの嗜好情報を送信する手段と、
    前記情報転送装置に接続する前に、前記情報転送装置が、送信された前記嗜好情報に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適しているか否かを判断して送信した判断結果を受信する手段と、
    前記情報転送装置に接続可能になったときに、前記判断結果に基づいて前記転送情報が前記移動端末のユーザに適していない場合に前記情報転送装置に接続せず、適している場合に前記情報転送装置に接続する手段とを、
    有する移動端末。
  8. 移動体において提供されるローカル接続サービスに移動端末が接続する通信システムにおいて、前記移動体に設置されて前記移動端末のアクセスポイントとなるとともに前記移動端末に情報を転送する情報転送装置の近隣情報を保持するサーバであって、
    前記情報転送装置に対して前記移動端末が接続する前に、前記移動端末が送信した前記移動端末のユーザの嗜好情報を受信する手段と、
    送信された前記嗜好情報を前記移動端末が接続するであろう前記情報転送装置に転送する手段とを、
    有するサーバ。
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