JP5674027B2 - 締付工具 - Google Patents

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Description

本発明は締付工具に関し、特に、先端工具によりネジを締め付けるための締付工具に関する。
従来よりナットやボルト等のネジを締め付けるためのいわゆるインパクト工具たる締付工具が知られている。インパクト工具としては、ハンマの回転衝撃力により出力軸に回転方向へ打撃力を伝達する構成のものが知られている。この構成のインパクト工具は、モータと、ハンマと、アンビルと、を備えている。
インパクト工具においては、充電可能な電池から供給される電力か、又は電源コードにより外部から供給される電力を利用して、ハウジング内に設置されたモータを駆動し、モータによって減速機構部を介してスピンドルを回転させる。そして、スピンドルに形成したカム溝に挿入されたスチールボールを介して、スピンドル上で回動可能かつ軸方向に移動可能なハンマによってアンビルを打撃することで締付を行う。
ハンマは減速機構部とスピンドル部間に配置されているスプリングによって前方に押されており、ねじの着座以降に回転抵抗が大きくなるとアンビルの回転が抑制され、ハンマがアンビルのハンマ衝突部を乗り越えて、加速されて再びアンビルを打撃する。このようにして六角ソケット等の図示せぬ先端工具に数回から十数回の回転打撃力を連続的又は間欠的に伝達して、ナット締めやボルト締め等の作業を行う。このような締付工具は、例えば特開2010−058186号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2010−058186号公報
しかし、この構成の締付工具では、一般にハンマとアンビルは金属材により構成されているため、打撃効果は大きいが、衝突時の騒音は非常に大きく、低騒音が要求される環境内では使用が困難になる。ここで低騒音化とは、1回の打撃時に発生する音を低減することと、打撃の回数を極力減らして音が発生する回数を低減させることである。
打撃数を低減させる場合、例えばモータと先端工具とが減速機構を介して連結された構成のものを用いれば1回の打撃でねじ締めすることが可能である。しかし、同程度のモータを用いたインパクト工具に対して締付トルクが十分の一以下になり、さらに手に伝わる反動が非常に大きくなり危険である。また一般的なコードレスのオイルパルス工具の場合には、危険性はインパクト工具よりは小さいが、それでもボルト締め時に手に伝わる反動は大きく連続作業の際に負担となっている。
そこで、本発明は、打撃音が極めて小さく1回の打撃でボルトやねじを締結でき、且つ反動の小さい締付工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、モータと、該モータにより回転されて回転エネルギを蓄積可能な重りと、該重りに接続可能であり、先端工具が装着される工具装着部を備えた出力軸部と、を備え、該重りと該出力軸部とは、該重りが該重りの軸周りに一周以上回転した状態で該出力軸部に回転エネルギを伝達可能に構成されている締付工具を提供している。
このような構成によると、重りが一周以上回転できるので、十分に回転エネルギを蓄えることができ、この回転エネルギが出力軸部へと伝達されることで、出力軸部で出力される打撃力を大きくすることができる。
上記構成の締付工具において、該モータは該重りに直接接続されると共に、該出力軸部は該重りが一周以上回転した後に該重りに直接接続可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によると、モータと重りの間、および重りと出力軸部との間に、変速機構等が介在しないため、モータや重り、出力軸部を包括して保持するハウジング等に、重り、出力軸部の回転に伴う反力が伝達されることが抑制され、手に伝わる反動を極力抑制することができる。
また該モータへ流れる電流を検出すると共に該モータの回転を制御する制御装置を更に備え、該制御装置は、該モータの起動後に該モータの回転数を一定回転数に制御する回転数制御手段と、該モータに流れる電流が規定の値に到達した時に該モータの回転を停止させるモータ停止手段の少なくとも一方若しくは両方を備えることが好ましい。
このような構成によると、先端工具保持部に保持された先端工具により締め付けられる締付具を締付け完了した着座後に、モータの回転を停止させ又はモータの回転数を下げて、電力を無駄に浪費することを防止することができる。
また、該重りは、該重りの軸方向に並び該軸を回転軸心として回転可能な複数の回転体から構成され、該複数の回転体は、該軸方向において一端側に位置する該回転体が該出力軸部に接続可能であり、他端側に位置する該回転体が該モータにより回転駆動され、各々の回転体は、該各々の回転体に隣り合う回転体が該各々の回転体に対して360°近傍まで回転した時に、該隣り合う回転体に当接する当接部を備えていることが好ましい。
このような構成によると、モータに近い回転体から徐々に回転し、出力軸部に回転力が伝達される。出力軸部に回転力が伝達された時に、出力軸部に隣り合わない回転体は複数周回転しているため、重り全体としては一周以上回転した回転エネルギが蓄積され、この回転エネルギを出力軸部に伝達することにより、出力軸部に好適な打撃力を付加することができる。
また該モータの回転を制御する制御装置と、該制御装置に信号を出力するスイッチとを更に備え、該制御装置は、該モータが停止した状態で該スイッチからの信号入力により、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して少なくとも360°近傍まで回転するように該モータを回転させるモータ回転手段を有することが好ましい。
このような構成によると、一の回転体の当接部が隣り合う回転体から離間した状態を作り出すことができ、各々の回転体が回転した状態で重りが出力軸部に接続される状態を作り出すことができる。
また該モータの回転を制御する制御装置を更に備え、該制御装置は、該モータを停止状態から起動させ該重りを該軸周り一方側に回転させるに際して、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して少なくとも360°近傍まで該軸周り他方側に回転するように該モータを回転させた後に該重りを該一方側に回転させるように該モータを回転させるモータ回転時反転手段と、該重りを該一方側に回転させる回転状態から該モータを停止させるに際して、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して少なくとも360°近傍まで該軸周り他方側に回転するように該モータを回転させた後に該モータを停止させるモータ停止時反転手段と、の少なくとも一方の手段を有してもよい。
また該モータの回転を制御する制御装置と、該制御装置に該モータの正転・逆転を切り替える信号を出力する切替スイッチとを更に備え、該制御装置は、該切替スイッチからの切り替えの信号が入力された際に、該軸方向一端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して、該切替スイッチからの該信号入力に基づき該モータが回転する方向とは反対の方向に、少なくとも360°近傍まで回転するように該モータを回転させるモータ切替時反転手段を有してもよい。
このような構成によると、モータが停止した時、モータが回転を始めたとき、モータの回転を切り替えたときのそれぞれにおいて、一の回転体の当接部が隣り合う回転体から離間した状態を作り出すことができる。
また該出力軸部を該出力軸部の回転軸回りに回転可能かつ該回転軸と平行な方向に摺動可能に保持する保持部を更に有し、該出力軸部と該重りとは、同軸上に配置されると共に、該出力軸部が該重り側に摺動した状態でのみ互いに当接可能な当接部を備えることが好ましい。
このような構成によると重りが複数周回転した状態で重りと出力軸部とを接続することにより、重りに蓄えられた回転エネルギを出力軸部に伝達することができる。
以上より本発明は、打撃音が極めて小さく1回の打撃でボルトやねじを締結でき、且つ反動の小さい締付工具を提供することができる。
本発明の第一の実施の形態による締付工具を示す断面図。 本発明の第一の実施の形態による締付工具のモータの出力軸の前端部を示す正面図。 本発明の第一の実施の形態による締付工具の重りを示す図。 図3のIV-IV線に沿った断面図。 図3のV-V線に沿った断面図。 本発明の第一の実施の形態による締付工具において、重りに回転エネルギを蓄積可能ではない状態を示す断面図。 本発明の第一の実施の形態による締付工具において、重りに回転エネルギを蓄積可能である状態を示す断面図。 本発明の第一の実施の形態による締付工具の動作、及び制御装置の制御を示すフローチャート。 本発明の第一の実施の形態による締付工具におけるモータの電流値とトルクと回転速度との関係を示すグラフ。 本発明の第二の実施の形態による締付工具例を示す断面図。
本発明による締付工具の第一の実施の形態について図1乃至図5を参照しながら説明する。図1に示すように締付工具1は、具体的には、ボルト若しくはナットであるねじを締め付けるための締付工具であり、ハウジング10と、モータ30と、重り40と、アンビル50とを有している。この「ナット」及び「ボルト」は、締め付け開始時には回転させるための負荷がほとんどかからず、締付け完了間際に急激に負荷が大きくなるものを意味する。
ハウジング10は胴体ハウジング部11とハンドルハウジング部12とにより構成されており、胴体ハウジング部11とハンドルハウジング部12とは、樹脂により一体に形成されて互いに一体接続されている。胴体ハウジング部11は筒形状をなしており、モータ30と重り40とは胴体ハウジング部11内に並んで配置されている。以下の説明においては、モータ30に対して重り40が配置されている側を前側、重り40に対してモータ30が配置されている側を後側と定義して説明する。また、前後方向と直交する方向であって胴体ハウジング部11からハンドルハウジング部12が延出される方向を下方として上下方向を定義して説明する。
ハンドルハウジング部12には、制御装置15や図示せぬ記憶装置が内蔵されており、また、ハンドルハウジング部12の上端部には、トリガ13が設けられている。図示せぬ記憶装置には、後述のようにねじが着座したときにモータ30に流れる電流の上限値が予め記憶されている。ハンドルハウジング部12の下端部には、充電可能な電池14が、ハンドルハウジング部12に対して着脱可能に設けられている。電池14は、モータ30及び制御装置15に電力を供給可能である。制御装置15は、トリガ13が作業者によって操作されることによりモータ30に電力を供給するように構成されている。
胴体ハウジング部11の外部には、モータ30の回転数やモータ30に流れる電流値等を設定可能な図示せぬ操作部が設けられており、操作部には、後述のモータ反転スイッチが備えられている。また胴体ハウジング部11においてトリガ13近傍位置には、モータ30の回転方向を切り替える図示せぬ切替スイッチが配置されている。図示せぬ操作部及び図示せぬ切替スイッチは制御装置15に電気的に接続されている。
モータ反転スイッチは、切替スイッチによって規定される回転方向の反対方向にモータ30を所定角度回転させるスイッチである。即ち、切替スイッチにより、モータ30が時計回りに回転するように規定されている場合には、モータ反転スイッチを操作することにより反時計回りに所定角度モータ30を回転させることができる。
また、胴体ハウジング部11の内部であって後述する重り40を収容する部分には、インナカバー36が設けられている。インナカバー36の後部にはメタルベアリング37が設けられている。メタルベアリング37は後述の第一回転体41の後端部を回転可能に支承している。
インナカバー36の前側にはハンマケース38が接続されており、インナカバー36とハンマケース38とで重り40を収容する空間を画成している。ハンマケース38の前端は開口しており、この開口内にメタルベアリング39が設けられている。メタルベアリング39は、アンビル50を回転可能に支承している。インナカバー36とハンマケース38との間には、図示せぬシール部材が介在しており、図示せぬシール部材は、インナカバー36とハンマケース38との間を、内部の潤滑油が漏れ出さないようにシールしている。
モータ30は、ブラシレスモータであり、モータ30に流れる電流を検出可能な図示せぬ電流検出装置を備えている。図示せぬ電流検出装置は制御装置15に電気的に接続されており、制御装置15において電流値を検出可能である。また、モータ30は前後方向に延出する回転軸部31を備えている。回転軸部31はその後端および前端が軸受32、32を介して胴体ハウジング部11に支承され、胴体ハウジング部11に対して回転可能に構成されている。モータ30は、回転軸部31を最大で500rad/sで回転可能に構成されている。回転軸部31において前側の軸受32の後方位置には、ファン33が回転軸部31と同軸一体回転するように固定されている。また、回転軸部31において前側の軸受け32の前方位置には、重り係合部34が設けられている。
重り係合部34は、前後方向と直行する平面視が図2に示すように平行な一対の辺34Aと、これら一対の辺34Aの端部をそれぞれ結ぶ一対の円弧34Bとを有する形状をなしており、その軸心位置に回転軸部31が同軸一体回転するように固定されている。
重り40は、インナカバー36とハンマケース38とで画成する空間内に配置されており、四枚の第一回転体41〜第四回転体44と、心棒45とから主に構成されている。四枚の第一回転体41〜第四回転体44は、それぞれ同径の円板状であり、第一回転体41が最後方に位置し第四回転体44が最前方に位置するように後方から前方へと向かって並び、各々の円板の軸方向が前後方向と一致かつ同軸になると共に各々の円板が平行になるように各々回転可能に配置されている。
第一回転体41はその外周にメタルベアリング37が環挿される構成を成してメタルベアリング37に回転可能に支承されている。第一回転体41の後面には、図1および図3に示されるように係合凹部41aが形成されている。係合凹部41aは重り係合部34と同一形状をなしており、係合凹部41aに重り係合部34が同軸となるように係合している。
図4に示されるように、第一回転体41の前面には、第二回転体42側に向けて突出し第二回転体42と当接可能な当接部である前面内周側凸部41Cと前面外周側凸部41Dとを備えている。前後方向と直交する平面上において、前面内周側凸部41Cと前面外周側凸部41Dとは、それぞれ中心径が60°で同中心径となる扇形に形成され、第一回転体41の軸心周りに180°ずれた位置であると共に軸心周りの回転の軌跡が重ならない位置に配置されている。また前面内周側凸部41Cと前面外周側凸部41Dとの周方向における両側面は、第一回転体41軸心周りの接線方向と直交する平面状をなし、第一回転体41の軸心を含み半径方向に延びる平面と一致するように構成されている。
また第一回転体41の前面には、軸心位置に配置されて前面内周側凸部41C及び前面外周側凸部41Dより前側に突出する突出部41Eが設けられており、突出部41Eには、軸心上に位置して突出部41E前面に開口する穿孔41bが形成されている。
第二回転体42〜第四回転体44はいずれも同形状、同方向に配置されるように構成されているため、一例として第二回転体42について説明する。第二回転体42は、図3及び図4に示されるように、その後面に第一回転体41の突出部41Eが当接して第一回転体41に対する前後方向の位置が規制されている。第二回転体42の後面には第一回転体41側に向けて突出し第一回転体41の前面内周側凸部41Cと前面外周側凸部41Dとにそれぞれ当接可能な当接部である後面内周側凸部42Aと後面外周側凸部42Bとを備えている。
後面内周側凸部42Aと後面外周側凸部42Bとは、それぞれ中心径が60°で同中心径となる扇形に形成され、第二回転体42の軸心周りに180°ずれた位置であると共に軸心周りの回転の軌跡が重ならない位置に配置されている。後面内周側凸部42Aと後面外周側凸部42Bとの周方向における一側面及び他側面は、それぞれ接線方向と直交する平面状をなし、第二回転体42の軸心を含み半径方向に延びる平面と一致するように構成されている。また後面内周側凸部42Aの軸心からの距離が第一回転体41の軸心から前面内周側凸部41Cまでの距離と等しく、後面外周側凸部42Bの軸心からの距離が第一回転体41の軸心から前面外周側凸部41Dまでの距離と等しくなるように構成されている。即ち後面内周側凸部42A及び後面外周側凸部42Bは、前面内周側凸部41C及び前面外周側凸部41Dと同形状を成している。第一回転体41と第二回転体42とは、上述のように同軸上に回転可能に配置されているため、第二回転体42の後面内周側凸部42A及び後面外周側凸部42Bの周方向一側面及び他側面が、第一回転体41の前面内周側凸部41C及び前面外周側凸部41Dの周方向他側面に当接している状態(図6)から一側面に当接している状態(図7)までの間、即ち第二回転体42が第一回転体41に対して360°未満かつ360°近傍となる角度である240°(240°=360°−60°×2)回転することができる。
図3及び図5に示されるように、第二回転体42の前面には第三回転体43側に向けて突出し第三回転体43にそれぞれ当接可能な当接部である前面内周側凸部42Cと前面外周側凸部42Dとを備えている。前面内周側凸部42C及び前面外周側凸部42Dは、その形状が第一回転体41の前面内周側凸部41C及び前面外周側凸部41Dと同形状を成し、かつ後面内周側凸部42A及び後面外周側凸部42Bに対して軸心周りに180°ずれた位置に配置されている。後面内周側凸部42A及び後面外周側凸部42Bと前面内周側凸部42C及び前面外周側凸部42Dとが180°ずれた位置に配置されていることにより、第二回転体42の重心位置を軸心位置にすることができる。
また第二回転体42の前面には、その軸心位置に配置されて前面内周側凸部42C及び前面外周側凸部42Dより前側に突出する突出部42Eが設けられており、この突出部42Eが第三回転体43に当接することにより、第二回転体42と第三回転体43との間の前後方向距離を規定することができる。突出部42Eには、軸心上に位置して突出部42E前面及び第二回転体42後面にそれぞれ開口する貫通孔42aが形成されている。この貫通孔42aは、その内径が穿孔41b内径と同径になるように形成されている。
第三回転体43及び第四回転体44も第二回転体42と同形状であるため、第二回転体42は第三回転体43に対して240°回転可能であり、第三回転体43は第四回転体44に対して240°回転可能である。よって第一回転体41は第四回転体44に対して240°×3=720°回転可能になり、第二回転体42は第四回転体44に対して240°×2=480°回転可能になる。
心棒45は、その外径が穿孔41b内径より僅かに小径の丸棒であり、図3に示されるように穿孔41b、貫通孔42a、貫通孔43a、貫通孔44aを挿通して前端が第四回転体44の突出部44E前面より突出している。心棒45が穿孔41b〜貫通孔44aを貫通することにより、第一回転体41〜第四回転体44に軸ずれが発生することを抑制している。
図1に示されるように、アンビル50は、前方を頭部とする裁頭円錐状の接続部51と、接続部51の前端に接続される前端部53とから構成されている。接続部51において後面には、第四回転体44に向けて突出する一対の凸部52、52が設けられている。一対の凸部52、52はアンビル50の軸心周りに180°ずれた位置に配置され第四回転体44の図示せぬ前面内周側凸部及び前面外周側凸部に当接可能に構成されている。この凸部52、52と図示せぬ前面内周側凸部及び前面外周側凸部との構成により、第四回転体44は、アンビル50に対して120°回転可能である。よって重り40は、見かけ上、アンビル50に対して120°回転可能になる。
また図3に示されるように、接続部51の後面において軸心位置には、軸心に沿って穿設された穿孔51aが形成されている。穿孔51aは、穿孔41bと同様の内径に形成されており、その内部に心棒45の前端が挿入されている。アンビル50は前述のようにメタルベアリング39(図1)に支承されているため、心棒45もアンビル50を介してメタルベアリング39に支承されることになる。
図1に示されるように、前端部53は接続部51と一体に構成され、前端面に開口が形成されて後側が閉塞された筒形状をなしており、メタルベアリング39に回転可能に支承されている。前端部53は胴体ハウジング部11の前端から胴体ハウジング部11の外方へ露出し、胴体ハウジング部11よりも前方へ突出している。
前端部53には、前端部53を環装するように円筒状をしたスリーブ54が設けられている。スリーブ54の内周面には、スリーブ54の半径方向内方へ突出する凸部54Aが設けられており、スリーブ54は前後方向に所定の範囲内を移動可能である。また、筒形状をした前端部53の内部空間は、六角ソケット等の図示せぬ先端工具の後端部を係合可能な先端工具係合凹部53bをなす。
また、前端部53には、当該前端部53の外部空間と内部空間とを連通するボール保持孔53cが複数形成されている。複数のボール保持孔53c内には、それぞれ1つずつボール55が配置されている。ボール55は、スリーブ54の前後方向への移動によりスリーブ54の凸部54Aに当接していない状態となっているときに、前端部53の半径方向外方へ移動可能となる。このときに、先端工具係合凹部53b内に図示せぬ先端工具の後端部を挿入してゆき、当該後端部に形成された図示せぬ凹部にボール55を係合させる。その後スリーブ54を移動させてスリーブ54の凸部54Aにボール55が当接している状態とすることにより、ボール55は前端部53の半径方向外方への移動が規制され、図示せぬ先端工具は、前端部53から外れないように当該前端部53に接続される。
図示せぬ先端工具は、その先端部にボルトの頭部等と同一形状の六角形の凹部が形成されており、当該凹部内にねじの頭部が係合した状態でモータ30を駆動させ先端工具を回転させることによりボルト等を締め付けることができるように構成されている。前端部53は先端工具保持部に相当する。
上述のように、重り40は、四枚の第一回転体41〜第四回転体44に分割されており、第一回転体41〜第四回転体44のそれぞれの質量をm1〜m4(m1+m2+m3+m4=Mとする)と定義すると、重り40の回転エネルギは一般に1/2Iω^2で与えられる。ここでIは、慣性モーメントであり、ωは、角速度(rad/s)である。また慣性モーメントIは、第一回転体41〜第四回転体44の半径をrとすると1/2Mr^2で与えられる。m1〜m4、rはそれぞれ定数であるため、回転エネルギは角速度:ωに依存することになる。
アンビル50に当接する第四回転体44のアンビル50に対して回転可能な回転角は、360°未満である120°である。しかし上述のように、重り40からアンビル50に回転力が伝達されるまで、即ち第四回転体44が回転して図示せぬ前面内周側凸部及び前面外周側凸部までアンビル50の凸部52,52に当接するまでに第一回転体41〜第三回転体43が回転することができるので、重り40が停止している状態からモータ30を駆動し第四回転体44が回転してアンビル50に当接するまでに、第一回転体41から徐々に回転し、十分に回転エネルギが蓄積された状態で、第三回転体43から第四回転体44に回転エネルギを伝達することができる。これにより、第四回転体44を、角速度を高めた状態でアンビル50に当接させることができる。尚、第四回転体44がアンビル50に当接する際には、隣り合う第一回転体41〜第四回転体44のそれぞれの凸部が当接しているため、第一回転体41〜第四回転体44は一体となり、故に第一回転体41〜第四回転体44に蓄積された回転エネルギがアンビル50に伝達される。よって第一回転体41〜第四回転体44が一体として高められた角速度でアンビル50に当接することになり、アンビル50で発生する打撃力を高めることができる。
上記重り40が、仮に上述の分割構造を成していないとすると、この重り40がアンビル50に対して停止状態から120°回転したのみで当接することになる。この場合には、モータ30で重り40を一体として回転させることになるが、重り40の慣性力により停止状態から120°回転させた状態では、重り40の角速度を十分に増加させることはできない。これに対して第一の実施の形態に係る重り40を分割した構造では、重り40が見かけ上はアンビル50に対して120°しか回転していないが、第一回転体41〜第三回転体43がそれぞれ第四回転体44対して回転しているため、実際は少なくとも重り40の一部である第一回転体41がアンビル50に対して一周以上回転して重り40がアンビル50に対して一周以上回転した状態であり、同じ重量、外径であって分割が成されていない重りに比べて、アンビル50に当接する際の角速度、即ちアンビル50に打撃力として伝達する回転エネルギを大きくすることができる。
締付工具1によりねじを締め付けるときの制御装置15による制御及び締付工具1の動作については図8に示すフローチャート及び図9に示すタイムチャートとおりである。先ず、図示せぬ操作部から、モータ30の回転数及びモータ30に流れる電流の上限値を入力し設定する(S1)。次に、トリガ13を作業者が操作することによりモータ30の駆動を開始させる(S2)。モータの駆動が開始すると、予め、回転エネルギが蓄積可能になった状態の重り40に回転エネルギを蓄積する(S3、図9のFの区間)。
第一回転体41〜第三回転体43が隣り合う回転体に当接し、かつ第四回転体44がアンビル50に当接することで、モータ30とアンビル50とが一体に回転し、アンビル50に保持されているねじも回転する。このときにねじの締め付けの抵抗がほとんどない状態、即ちフリーラン状態でねじは回転し回転数が上昇する(S4)。その後、S1において設定したモータ30の回転数に到達すると、それ以降後述のようにねじが着座するまで一定回転数でモータ30は回転を続ける(S5、図9のHの区間)。
次に、ねじが着座してねじの回転が停止すると(S6、図9のB点)、図示せぬ電流検出装置により検出される電流値が急激に上昇し、トルクが急激に上昇し、回転速度は急激に低下する(S7、図9のCの区間)。そして、当該電流値が図示せぬ記憶装置に記憶されている電流の上限値よりも大きくなったときに(S7、図9のD点)、モータ30への電流の供給を停止するか又は電子クラッチを行う(S8)。ここで、電子クラッチとは、制御装置15による制御により、モータ30に対して低い電流を供給してモータ30を小刻みに正逆運転させることをいう。
本実施の形態では、大きな慣性モーメントの重り40を高速で回転させるため、締め付けトルクのコントロールは難しい。また、ねじ締め時に、ねじと穴との寸法誤差や、ねじと穴との間に異物が挟まったりすることでねじが着座前に抵抗が発生した場合に、必要な回転速度が得られなくなりねじ締めの性能が低下することが予想される。また、ねじ等が締め付けられる締付対象物の剛性が低い場合も着座時の回転エネルギは低下する。
しかし、上述フローチャートで示すように制御装置15によって制御を行うため、ねじ締め時における多少の抵抗の違いを調整することができる。また、着座時にモータ30に供給される電流が上限値を超えたら電力の供給を中断または低下(電子クラッチ)させることで余分な回転エネルギを遮断することができる。
モータ30の回転軸部31に接続され回転軸部31と同軸的に一体回転可能な重り40を備えるため、先端工具の回転により締め付けるねじが最終的に締め付け完了する着座時に、1打撃のみ回転方向への打撃を行うようにすることができる。
このため締付工具1内部に衝撃が生じないため打撃音は小さく、更に手に伝わる反動も抑制することができる。また、電気的な制御によって回転数を調整してトルクをコントロールできる。また、モータ30の回転軸部31との間に回転減速機構が設けられていないため、手に伝わる反動を極力抑制することができる。
図8に示されるフローチャートは、モータ30の起動時に、過大なトルクが必要ではない通常の作業で締め付けを行う工程を示している。一方、ねじを締めた後に行う増し締めや、締めたねじを緩める作業では、モータ30の起動時に過大なトルクが必要になる。この場合には、予め、重り40に回転エネルギが最大限蓄積される必要がある。具体的には、図示せぬモータ反転スイッチを押すことにより、モータ30を、図示せぬ切替スイッチで規定されている現在の回転方向(正転方向)とは反対方向(反転方向)に所定角度回転させる(モータ回転手段)。ここで「所定角度」とは、重り40に最大限回転エネルギを蓄積可能にすべく、第一回転体41を第二回転体42に対して240°正転方向に回転可能にし、第二回転体42を第三回転体43に対して240°正転方向に回転可能にし、第三回転体43を第四回転体44に対して240°正転方向に回転可能にし、かつ第四回転体44をアンビル50に対して120°正転方向に回転可能にする角度(240°×3+120°=840°)である。
この状態からトリガ13を引きモータ30を正転方向に回転させることにより、アンビル50に大きな打撃力を付加することができ、増し締めや、締めたねじを緩める作業を好適に行うことができる。またこの時に発生する打撃音は、第一回転体41と第二回転体42との当接、第二回転体42と第三回転体43との当接、第三回転体43と第四回転体44との当接、第四回転体44とアンビル50との当接、の計四回の当接で発生するが、この四回の当接は極短時間で行われるため、作業者には一回の打撃音と認識され、低騒音化を図ることができる。
またモータ30を上記所定角度回転させる制御については、必ずしも図示せぬモータ反転スイッチを押すにかぎらず、たとえば、図8に示されるフローチャートにおいて、S1とS2との間に、モータ30を所定角度反転させるフローを入れてもよい(モータ回転時反転手段)。このような制御によると、作業開始時に、常に重り40を回転エネルギが最大限蓄積可能な状態にすることができる。また図8にフローチャートにおいて、S8の後に更にモータ30を所定角度反転させるフローを入れてもよい(モータ停止時反転手段)。このような制御によると、モータ30を停止させた後に次の作業を行う際には、必ず重り40が回転エネルギを最大限蓄積可能な状態にすることができる。
また締付工具1は、モータ30の回転方向(図示せぬ先端工具の回転方向)を切り替える図示せぬ切替スイッチを備えており、例えばモータ30の正転方向が時計回りの状態において、重り40に回転エネルギを蓄積可能にするために所定角度反転させた後に、図示せぬ切替スイッチにより、モータ30の正転方向を反時計回りに切り替えた場合、重り40を駆動しても回転エネルギを蓄積することはできない。よって制御装置15において図示せぬ切替スイッチからの信号入力が有った際には、その切替スイッチからの入力信号に基づきモータ30が回転する正転方向に対して、反対方向に所定角度モータ30を回転させる(モータ切替時反転手段)。このような制御によると、モータ30の回転数を切り替えモータ30を正転させる際に、重り40が回転エネルギを最大限蓄積可能な状態にすることができる。
次に本発明の第二の実施の形態について、図10に基づき説明する。図10に示される締付工具101は、主に第一の実施の形態に係る締付工具1の重り40及びアンビル50の形状が異なる構成である。よって異なる構成以外については締付工具1の符号に100を足してその説明を省略する。
重り140は、単一の円柱状に構成されその円柱の軸方向を前後方向として、インナカバー136とハンマケース138とによって形成される空間内に配置されている。重り140において軸心上かつ後面には、重り140の後面から突出する円柱状の後端側突出部141が設けられており、重り140は後端側突出部141の外周でメタルベアリング37に回転可能に支承されている。また後端側突出部141の軸心上かつ後端位置には、重り係合部134が係合する係合凹部141aが形成されている。
重り140の軸心上かつ前面には、重り140の前面からアンビル150側へと向けて突出する円柱状の前端側突出部142が設けられており、前端側突出部142は、後述の穿孔151a内に挿入され回転可能に支承されている。重り140の前面において前端側突出部142の根元位置には、前端側突出部142の外周を囲むように一連の溝142aが形成されている。また重り140の前面において外周位置には、アンビル150に向けて突出する凸部143、143が一対設けられている。一対の凸部143、143は、それぞれ軸心周りに180°ずれた位置に配置されており、軸心周りに対称な形状を成している。
また前端側突出部142には、溝142a内に挿入されアンビル150に接してこれを付勢するバネ144が環装されている。
アンビル50は、前方を頭部とする裁頭円錐状の接続部151と、接続部151の前端に接続される前端部153とから構成されており、ハンマケース138に対して回転可能かつ前後摺動可能に構成されている。接続部151において後面には、重り140に向けて突出する一対の凸部152、152が設けられている。一対の凸部152、152はアンビル150の軸心周りに180°ずれた位置に配置されており、アンビル150が最も前方へと移動している状態で重り140の一対の凸部143、143と当接不能であり、アンビル150が後方へと移動した状態で一対の凸部143、143と周方向において当接するように構成されている。
また接続部151の後面において軸心位置には、軸心に沿って穿設された穿孔151aが形成されている。穿孔151aはその内径が前端側突出部142の外径より僅かに大径となるように形成されており、その内部に前端側突出部142の前端が挿入され、かつ前端側突出部142が穿孔151a内に挿入された状態でアンビル150が重り140に対して前後動可能な穿孔深さを有している。アンビル150は前述のようにメタルベアリング139に支承されているため、前端側突出部142もアンビル150を介してメタルベアリング139に支承されることになる。
上述のように前端側突出部142にはバネ144が環装されているため、前端側突出部142が穿孔151a内に挿入されることにより、重り140とアンビル150との間にバネ144が介在し、バネ144によって重り140に対してアンビル150が前側に付勢される。この構成により、アンビル150がばね143の付勢力に抗って後方に移動しない限り、重り140からアンビル150に回転力が伝達されることはない。
前端部153は接続部151と一体に構成され、前端面に開口が形成されて後側が閉塞された筒形状をなしており、メタルベアリング139に回転可能かつ前後摺動可能に支承されている。
上記構成の締付工具101で作業を行う際には、図示せぬ先端工具にねじを係合させた状態で、締付工具101をねじ側、即ち前側へと押し付けた後にトリガ113を引き、モータ130を回転させる。締付工具101を前側に押し付けることにより、重り140に対してアンビル150が相対的に後方、即ち重り140側へと移動し、一対の凸部143、143と一対の凸部152、152とが周方向で当接可能になる。この状態でモータ130が回転することにより重り140も回転し、一対の凸部143、143と一対の凸部152、152とが当接することによりアンビル150及び図示せぬ先端工具へと回転力が伝達され、ねじを締めることが可能になる。
また、ねじを締めた後に行う増し締めや、締めたねじを緩める作業では、先端工具にねじを係合させた状態で、締付工具101を前側へと押し付ける前にトリガ113を引き、重り140をアンビル150に当接しない状態で空転させる。そして重り140に回転エネルギが蓄積された状態、即ち角速度が最高速になった状態で締付工具101を前側へと押し付けることにより、重り140とアンビル150が接続され、重り140の回転エネルギがアンビル150の打撃力に転換される。
このような構成により、重り140に蓄えられる回転エネルギを最も高エネルギ状態にすることができ、かつ高エネルギ状態で回転エネルギをアンビル150の打撃力に転換することができる。また、一対の凸部143、143と一対の凸部152、152との周方向での当接が一回のみであるため、打撃音も低減することができる。
第一の実施の形態及び第二の実施の形態では、前端部と先端工具とは別体であったが、これらを一体で構成してもよい。また第一の実施の形態では重りを分割することによって回転エネルギを蓄積し、第二の実施の形態では、重りとアンビルとを遮断状態と接続状態とにすることにより、回転エネルギを蓄積しており、別々の実施の形態として説明しているが、これらを組合わせてもよい。具体的には、アンビルの形状を第二の実施の形態とし、重りの形状を第一の実施の形態とすると共に、第四回転体の前面形状を第二の実施の形態の重りの前面形状とすることにより、重りにより回転エネルギを蓄積することもでき、かつ重りとアンビルとを遮断状態と接続状態とにすることもできる。
また、本実施の形態では、重りはモータの回転軸に直接固定されることにより、モータの回転軸部と一体回転可能であったが、直接固定されなくてもよい。
また、第一、第二の実施の形態では、モータの回転数を制御し、モータに流れる電流値の大小によりモータに供給する電流値を変化させたりしたが、回転数と電流値との両方に限定されず、いずれか一方のみを制御するようにしてもよい。
また、第一、第二の実施の形態では、電動機たるブラシレスモータが用いられたが、ブラシレスモータに限定されない。例えばエアモータ等であってもよい。
また、第一、第二の実施の形態では、締付工具で締付ける「ねじ」とは、具体的にはボルト及びナットであったが、これらに限定されない。締め付け開始時には回転させるための負荷がほとんどかからず、締付け完了時に急激に負荷が大きくなるものであればよい。
また第一の実施の形態では、一の回転体と隣り合う回転体に対して、それぞれ360°近傍かつ360°未満の角度として240°回転するように構成したが、この角度に限定せず、回転体の材質、枚数、大きさ等の諸性状に応じて、360°未満の角度であるならば、種々の角度に設定することができる。
本発明の締付工具は、ねじ等の締め付けを行うための締付工具の分野において特に有用である。
1:締付工具 10:ハウジング 11:胴体ハウジング部
12:ハンドルハウジング部 13:トリガ 14:電池 15:制御装置
30:モータ 31:回転軸部 32:軸受 33:ファン 34:係合部
34A:辺 34B:円弧 36:インナカバー 37:メタルベアリング
38:ハンマケース 39:メタルベアリング 41:第一回転体
41C:前面内周側凸部 41D:前面外周側凸部 41E:突出部
41a:係合凹部 41b:穿孔 42:第二回転体 42A:後面内周側凸部
42B:後面外周側凸部 42C:前面内周側凸部 42D:前面外周側凸部
42E:突出部 42a:貫通孔 43:第三回転体 43A:後面内周側凸部
43B:後面外周側凸部 43C:前面内周側凸部 43D:前面外周側凸部
43E:突出部 43a:貫通孔 44:第四回転体 44A:後面内周側凸部
44B:後面外周側凸部 44E:突出部 44a:貫通孔 45:心棒
50:アンビル 51:接続部 51a:穿孔 52:凸部 53:前端部
53b:先端工具係合凹部 53c:ボール保持孔 54:スリーブ 54A:凸部
55:ボール 101:締付工具 113:トリガ 130:モータ 134:係合部
136:インナカバー 138:ハンマケース 139:メタルベアリング
141:後端側突出部 141a:係合凹部 142:前端側突出部 142a:溝
143:凸部 144:バネ 150:アンビル 151:接続部 151a:穿孔
152:凸部 153:前端部

Claims (8)

  1. モータと、
    該モータにより回転されて回転エネルギーを蓄積可能な重りと、
    該重りに接続可能であり、先端工具が装着される先端工具保持部を備えた出力軸部と、を備え、
    該重りは、該重りの軸方向に並び、該軸を回転軸心として回転可能な複数の回転体から構成され、
    該複数の回転体は、該軸方向において一端側に位置する該回転体が該出力軸部に接続可能であり、他端側に位置する該回転体が該モータにより回転駆動され、各々の回転体は、該先端工具の押し付けにかかわらず、該各々の回転体に隣り合う回転体が該各々の回転体に対して360°未満回転したときに、該隣り合う回転体に当接する当接部を備えていることを特徴とする締付工具
  2. 該モータは該他端側に位置する該回転体に直接接続されると共に、該重りと該出力軸部とは、該重りが該重りの軸周りに一周以上回転した状態で該出力軸部に回転エネルギーを伝達可能に構成され、該出力軸部は該重りが一周以上回転した後に該重りに直接接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の締付工具。
  3. 該モータへ流れる電流を検出すると共に該モータの回転を制御する制御装置を更に備え、
    該制御装置は、該モータの起動後に該モータの回転数を一定回転数に制御する回転数制御手段と、該モータに流れる電流が規定の値に到達した時に該モータの回転を停止させるモータ停止手段の少なくとも一方若しくは両方を備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の締付工具。
  4. 該重りと該出力軸部とは、該重りが該重りの軸周りに一周以上回転した状態で該出力軸部に回転エネルギーを伝達可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の締付工具
  5. 該モータの回転を制御する制御装置と、該制御装置に信号を出力するスイッチとを更に備え、
    該制御装置は、該モータが停止した状態で該スイッチからの信号入力により、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して360°未満の範囲で該軸周りに正転方向とは反対方向へ回転するように該モータを回転させるモータ回転手段を有することを特徴とする請求項1または4に記載の締付工具。
  6. 該モータの回転を制御する制御装置を更に備え、
    該制御装置は、該モータを停止状態から起動させ該重りを該軸周り一方側に回転させるに際して、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して少なくとも360°未満の範囲で該軸周り他方側に回転するように該モータを回転させた後に該重りを該一方側に回転させるように該モータを回転させるモータ回転時反転手段と、
    該重りを該一方側に回転させる回転状態から該モータを停止させるに際して、該軸方向他端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して少なくとも360°未満の範囲で該軸周り他方側に回転するように該モータを回転させた後に該モータを停止させるモータ停止時反転手段と、の少なくとも一方の手段を有することを特徴とする請求項1に記載の締付工具。
  7. 該モータの回転を制御する制御装置と、該制御装置に該モータの正転・逆転を切り替える信号を出力する切替スイッチとを更に備え、
    該制御装置は、該切替スイッチからの切り替えの信号が入力された際に、該軸方向一端側に位置する回転体が隣り合う回転体に対して、該切替スイッチからの該信号入力に基づき該モータが回転する方向とは反対の方向に、少なくとも360°未満の範囲で回転するように該モータを回転させるモータ切替時反転手段を有することを特徴とする請求項1に記載の締付工具。
  8. 該出力軸部を該出力軸部の回転軸回りに回転可能かつ該回転軸と平行な方向に摺動可能に保持する保持部を更に有し、
    該出力軸部と該重りとは、同軸上に配置されると共に、該出力軸部が該重り側に摺動した状態でのみ互いに当接可能な当接部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の締付工具。
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