JP5672103B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、かごに係合するガバナロープを保持する張り車に一定の張力を与えるためのエレベータ用張り車装置を有するエレベータ装置に関する。
従来のエレベータでは、昇降路を昇降するかごに無端状のガバナロープの一部を連結している。また、無端状のガバナロープの上側ループ部を昇降路頂部付近に設けられたガバナに巻きかける一方で、下側ループ部を昇降路底部に設けられた張り車に巻きかけている。
かご制動時においてかごと係合するガバナロープの暴れや、特に高層建物の揺れに伴うガバナロープの暴れが発生した場合には、これを防止するためにガバナロープの長さが長くなりガバナロープの重量が増大するのに応じて、付加張力を増大、すなわち張り車の重量を増加させる必要がある。
そこで、昇降路底部に設けられたガバナロープテンション装置は、ガバナロープの下側ループ部に巻きかけられた張り車と、張り車の軸を回動自在に支持する張り車支持体と、張り車付近に存在し上下に延在するガイドレールに一端が固定されるとともに張り車のある方向に延び、張り車支持体とともに回動する一組の支持体とを有する。そして、一組の支持体の一端におもりを設け、張り車を介してガバナロープに必要な張力を付加している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−7339号公報(第2頁0011欄及び図2)
しかしながら、張り車の質量をおもりにより増加させる場合には、昇降路全高が大きくなり、ガバナロープの長さが長くなると張り車に付加する必要重量分のおもりもそれに応じて増大するため、製造コストが増大し、現場への持ち運びや据付時の取り回しが困難であるといった問題があった。
また、張り車の水平方向に支持体を介しておもりを取り付けているので、ガバナロープの暴れが発生した場合などには、張り車にモーメントが大きくかかり張り車が不安定となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、張り車の側面におもり用のプーリを設け、一端を昇降路底部に取り付けるとともに他端をおもりに取り付けたテンションワイヤをプーリに巻きつけることで必要なおもりの質量を張り車に必要な質量の数分の1に抑えることを目的とする。また、必要なおもりの質量を張り車に必要な質量の数分の1に抑えることで、保守員の作業性を向上させることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路に設けられ、昇降路を昇降するかごと、昇降路の頂部付近にて支持されるガバナロープであって、かごの昇降とともに循環する無端状のガバナロープの下側ループ部が巻きかけられた張り車と、張り車の回転を支持する第1の軸を固定して張り車の側面を覆い、かごの昇降を案内するガイドレールに固定されて上下に延びた張り車レールに沿って張り車とともに上下に移動可能な張り車保持具と、張り車の第1の軸に設けられ、張り車レールに沿って張り車とともに上下に移動可能な第1のプーリと、第1のプーリに上方より巻きつけられ、一端が昇降路の底部に取り付けられるとともに他端に吊り下げるおもりにより張り車に荷重を加えるテンションワイヤとを備えたものである。

この発明に係るエレベータ装置によれば、おもりの質量の数倍の質量分の張力を張り車、ひいてはガバナロープに付加することができ、必要なおもりの質量が張り車に必要な質量の数分の1に抑えられコスト削減が図れる。また、必要なおもりの質量が張り車に必要な質量の数分の1に抑えられるので、保守員の作業性が向上するという効果を有する。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の要部上面図及び要部側面図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の別の要部上面図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の別の要部上面図及び要部側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の要部上面図及び要部側面図である。
実施の形態1.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
本実施の形態1におけるエレベータ装置について説明する。先ず、エレベータ装置の構成について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置が設置されるエレベータ装置の全体構成図である。
図1において、建物内に設けられた昇降路1には上下方向に昇降するエレベータのかご7を駆動するための巻上機17が設置されている。巻上機17には、かご7と釣り合いおもり6が主ロープ5を介して巻きかけられており、巻上機17の駆動に伴ってかご7と釣り合いおもり6が相対的に昇降する。このとき、昇降路1の上下方向に延在してかご7の昇降を案内するためのガイドレール3に沿ってかご7が昇降する。
一方で、昇降路1の頂部付近に設置されてかご7の異常速度を検知するガバナ8と、ガバナ8の真下方向に設置された張り車11に無端状のガバナロープ4の下側ループ部が巻きかけられている。さらに、ガバナロープ4の一部はかご7とリンク機構18を介して連結されており、かご7が昇降すると、それに従ってガバナロープ4が循環する。
また、無端状のガバナロープ4の下側ループ部が巻きかけられた張り車11は、ガバナ8の回転速度が、かご7の移動速度と一致するよう、ガバナロープ4に必要な張力を付加するためのものである。建物の揺れに伴うガバナロープ4の揺れや、ガバナ8がかご7の異常速度を検知し、かご7に設けられてかご7を制止するための非常止め装置(図示略)が作動した場合にガバナロープ4の慣性力により発生するガバナロープ4の暴れに張り車11が耐えうるためには、ガバナロープ4の質量に応じて張り車11に付加する張力を加減する必要がある。そこで、本発明はピット底面2を利用して張り車11におもりを用いてガバナロープ4に張力を付加する。
図2はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置における昇降路底部に設置されたエレベータ用張り車装置の要部上面図及び要部側面図である。
図2において、エレベータ用張り車装置は、張り車11、張り車保持具26、テンションワイヤ用プーリ20、おもり22、テンションワイヤ21、張り車ガイド14及び張り車レール15から構成される。
昇降路1の高さ方向に延在し、昇降路1側壁にブラケット(図示略)を介して取り付けられたガイドレール3と略平行かつ張り車11の直径よりも大きい間隔を空けて、一対の張り車レール15が配置されている。ガイドレール3はかご7の昇降を案内するものである。張り車レール15とガイドレール3は、ガイドレール3あるいは張り車レール15と略直交する方向に延びて間隔を空けて配置された複数の腕16とボルトで連結されている。張り車レール15は、断面略クランク状の部材であり、張り車11及び張り車保持具26を上下方向に移動させるための張り車ガイド14を介して張り車11及び張り車保持具26と取り付いている。つまり、断面ロ字状の張り車保持具26において腕16の長さ方向の両側面に張り車ガイド14が溶接等で固定され、張り車ガイド14に設けられた溝に張り車レール15の一辺が固定されずに嵌合されることにより、張り車レール15が両側面から挟み込んでいる。
かご7の昇降に伴い循環するガバナロープ4の下側ループ部が張り車11に巻きかけられている。また、張り車11の四方には張り車11を覆うように張り車保持具26が配置されている。張り車保持具26は、例えば張り車11の側面より大きい一対の断面略I字状の板と、一対の断面略コ字状の板とをボルトで締結して組み合わせたものであり、断面略ロ字状の形状を有し、張り車11の側面を覆っている。つまり、張り車保持具26の内部に張り車11が取り付けられる。また、張り車保持具26は張り車11を保護するためのものであり、張り車レール15と嵌り合って張り車ガイド14、張り車11及び張り車保持具26を上下移動させる張り車ガイド14を取り付けるためのものである。もっとも、必ずしも張り車11の周囲を全て覆う必要はないが、張り車11を保護するために張り車保持具26は2面あるいは3面以上設けて張り車保持具26の側面を覆うのが望ましい。
また、一対の断面略I字状の板の内部かつ対向する方向には固定の軸27が溶接等で固定されており、軸27の周囲を覆うように固定された軸受23を介して張り車11が回転するようになっている。軸27の一部は張り車保持具26の一部である断面略I字状の板を貫通し、張り車保持具26の外側に突出している。また、軸27の突出部には、軸27の突出部周囲に設けられた軸受23aを介して、回転可能なテンションワイヤ用プーリ20が取り付けられている。つまり、テンションワイヤ用プーリ20と張り車11は相互に独立して回転可能な構造となっている。もっとも、軸27の突出部(突出軸)に軸受23aを設けず、固定の軸27にテンションワイヤ用プーリ20を直接取り付けてもよい。また、軸27と突出軸を別体の構成としても良い。また、テンションワイヤ用プーリ20は、張り車11に近接して設けられる。張り車11にテンションワイヤ用プーリ20を近接させることで、おもり22の吊り点と張り車11の重心を近づけることができる。従って、モーメントが小さくなり張り車レール15に沿ってスムースに張り車11を上下移動することができる。
また、テンションワイヤ用プーリ20は、張り車保持具26の内部に配置し、軸27に取り付けることもでき、必ずしも軸27の突出部(突出軸)にテンションワイヤ用プーリ20を設ける必要はない。
さらに、テンションワイヤ用プーリ20は、張り車保持具26の内部に張り車11と略平行に設けることもできる。また、張り車保持具26は、断面ロ字状でなくても良く、例えば、断面コ字状、断面クランク状等、張り車レール15に沿って張り車保持具26を上下に移動させるための張り車ガイド14を固定できる形状であれば構わない。
テンションワイヤ用プーリ20にはテンションワイヤ21が上方より巻きつけられており、その一端がテンションワイヤ用プーリ20の直下近傍のピット床面2に取り付けられ、他端がおもり22に取り付けられている。そして、他端に吊り下げられるおもり22が張り車11に荷重を加えている。このとき、テンションワイヤ用プーリ20からピット床面2まで延びて配置される側のテンションワイヤ21はピット底面2に対し垂直に配置されるようにピット床面2に取り付けられることが望ましい。それによりおもり22と同じ質量分の荷重をおもり22の質量とは別に張り車11にかけることができる。
テンションワイヤ21の他端は、おもり22を重心で吊り下げており、おもり22が傾かずに上下に移動する。また、張り車11の水平方向におもり22とテンションワイヤ21が配置されるため、テンションワイヤ21を上下に移動させてもおもり22とテンションワイヤ21が接触することはない。また、テンションワイヤ用プーリ20から直下近傍のピット床面まで延びて配置される一端側のテンションワイヤ21とおもり22が接触しないようにテンションワイヤ用プーリ20の径を設定する。テンションワイヤ21は例えば鋼線をより合わせたものが使用されるが、テンションワイヤ21にかかる重量に耐えうるものであればその他の材料であっても良い。また、おもり22の材料としては例えば鋼板、鋳物、コンクリート等が考えられるが、体積をできるだけ減少させるために鉄製のおもりが好ましい。さらに、おもり22の代わりにバネ等を用いても良い。例えば、バネの一端をピット床面2に取り付け、バネの他端をテンションワイヤ21の他端に取り付ける。取り付け方法としては、バネの両端に形成されたフック部に先端を輪っか状にかしめて形成したテンションワイヤ21とピット床面2に打ち付けたフック部材をそれぞれ引っ掛ければよい。
テンションワイヤ21とテンションワイヤ用プーリ20の直下近傍のピット床面2とを取り付けるための方法としては、例えば、ピット床面2に1組の断面L字部材(図示略)を対向させて立てて置き、断面L字部材にアンカーボルトを打ちピット床面2に固定する。そして、ピット床面2に略直交する方向に延びた一対の断面L字部材のそれぞれ一片に、断面L字部材が対向する方向にピンを通せるように穴を空けておく。テンションワイヤ21の一端を輪っか状に形成し、輪っか状の一端にピンをくぐらせた後に断面L字部材にピンを通して固定する。テンションワイヤ21とおもり22とを取り付けるための方法も同様に、おもり22の上面にアンカーボルトで一対の断面L字部材を固定し、一対の断面L字部材に設けた穴に先端を輪っか状に形成したテンションワイヤ21の他端をピンでくぐらせた上で断面L字部材にピンを通して固定する。もっとも、おもり22の上下に貫通して設けられた穴にテンションワイヤ21を挿通させて、おもり22の下部から引き出されたテンションワイヤ21の先端に穴よりも大きな部材を取り付けても良い。そうすることで、テンションワイヤ21を持ち上げたときにその部材が穴を通ることなくおもり22の下部に引っ掛かかりおもり22が吊り下げられる。この部材は、例えば断面半円状のくぼみを持つ一対の部材であり、テンションワイヤ21を両側からくぼみに合わせて挟みこみボルトで固定する方法が考えられる。
次に、エレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の動作・作用について具体的に説明する。
図2において、テンションワイヤ用プーリ20には、テンションワイヤ21が懸架されており、その一端がテンションワイヤ用プーリ20の直下近傍のピット床面2に、他端がおもり22に取り付けられているため、動滑車の原理を用いておもり22の質量の倍の荷重が加えられる。それに従って、張り車11におもり22の質量の倍の質量を付加することができる。
経年変化等によりガバナロープ4の伸縮が発生した場合には、腕16を介してガイドレール3に取り付けられた張り車レール15に沿って上下方向に、連動する張り車ガイド14、張り車保持具26、張り車11、テンションワイヤ用プーリ20及びおもり22を移動させる。張り車ガイド14、張り車保持具26、張り車11、テンションワイヤ用プーリ20及びおもり22を上下に移動させると、おもり22の位置が変化し、テンションワイヤ用プーリ20が回転する。
ガバナロープ4が縮んだ場合には張り車11の位置を上げる必要が生じる。張り車11の位置を上げるとテンションワイヤ21の一端はテンションワイヤ用プーリ20の直下近傍のピット床面2に固定されているため、他端に取り付けられているおもり22の移動距離は張り車11及び張り車保持具26の移動距離に比べて相対的に長くなる。つまり、張り車保持具26とおもり22の間の距離が相対的に減少する。
従って、張り車保持具26とおもり22の間の距離は、ガバナロープ4が縮んだ場合を想定して最低限の距離を確保しておくことが好まれる。
もっとも、張り車保持具26とおもり22の間の距離を長く設定しすぎると、ガバナロープ4が伸びた場合には張り車保持具26とおもり22の間の距離が相対的に増加するため、おもり22がピット床面2に早く当たってしまう。逆に張り車保持具26とおもり22の間の距離を短く設定しすぎると、ガバナロープ4が縮んだ場合に張り車保持具26とおもり22の距離が相対的に減少し、おもり22と張り車保持具26が接触してしまう。従って、ガバナロープ4の縮みが伸びに比べてあまり発生しないことを考慮して、張り車保持具26とおもり22の間の距離を設定すれば良い。
上記のような実施の形態1のエレベータ装置によれば、動滑車の原理を用いて張り車11の軸27に軸受23aを介して回転可能なテンションワイヤ用プーリ20を取付け、テンションワイヤ用プーリ20に、一端がテンションワイヤ用プーリ20の直下近傍のピット床面2に取り付けられるとともに他端がおもり22に取り付けられたテンションワイヤ21を巻きかけたので、おもり22の質量の倍の質量分の張力を張り車11、ひいてはガバナロープ4に付加することができ、必要なおもり22の質量が張り車11に必要な質量の約1/2に抑えられコスト削減が図れる。また、必要なおもり22の質量が張り車11に必要な質量の約1/2に抑えられるので、保守員の作業性が向上する。さらに、おもり22の吊り点と張り車11の重心を近づけたので、モーメントが小さくなり張り車レール15に沿ってスムースに張り車11を上下移動することができる。
なお、上記ではテンションワイヤ用プーリ20を張り車保持具26の側面に1つ取り付ける例を示したが、両側面にそれぞれテンションワイヤ用プーリ20を取り付けても良い。つまり、張り車11と張り車11の両側面を挟む一対のテンションワイヤ用プーリ20が1つの軸27にそれぞれの軸受23a、23bを介して取り付けても良い。
図3は、本発明の実施の形態1による図2とは異なるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の要部上面図を示すものである。なお、上記と同様の構成については適宜省略する。
図3に示すとおり、張り車11の両側面から、固定された張り車11の軸27の一部が張り車11の側面と略直交する方向に突出しており、両側面から突出した軸27の一部にもそれぞれ軸受23a、23bが固定されている。このとき、一対のテンションワイヤ用プーリ20は、張り車11の中心に対して点対称に配置される。また、張り車11の両側面には、張り車11を対象に2つのテンションワイヤ用プーリ20、20aが軸受23a、23bに取り付けられている。つまり、張り車11とテンションワイヤ用プーリ20とテンションワイヤ用プーリ20aはそれぞれが独立に回転可能となっている。
図3において、2つのテンションワイヤ用プーリ20、20aに巻きかけられたテンションワイヤ21、21aの一端がそれぞれテンションワイヤ用プーリ20、20aの直下近傍のピット床面2に取り付けられ、テンションワイヤ21、21aの他端がそれぞれ1つのおもり22に取り付けられる。また、テンションワイヤ用プーリ20、20aの直下近傍のピット床面2まで延びて配置される側のテンションワイヤ21、21aとおもり22が接触しない程度にテンションワイヤ用プーリ20、20aの径を大きくする。
これにより、テンションワイヤ用プーリ20、20aに付加される張力を張り車11の中心に付加させることができるため、ガバナロープ4の暴れ等により張り車11にモーメントが働くといったことがなくなり、張り車11の倒れを防止することができ、かつ、ガバナロープ4に鉛直下向きの張力を付加する事ができるようになる。さらに、エレベータ用張り車装置10が調速機ロープ4から上方向の力を受けた際に、おもり22が張り車11に引っ掛るため、張り車10が飛び上がるのを防止することができる。
さらに、おもり22の高さを減少させることで、経年変化等によりガバナロープ4が伸びておもり22の位置が下がりピット床面2に付くまでの時間を図2及び図3に対して相対的に長くすることができる。
図4は、本実施の形態1による図2及び図3とは異なるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の要部上面図及び要部側面図である。なお、上記と同様の構成については適宜省略する。
図4に示すとおり、張り車11の両側面には、張り車11を対象に2つのテンションワイヤ用プーリ20、20aが軸受23a、23bに取り付けられている。
テンションワイヤ用プーリ20、20aからテンションワイヤ用プーリ20、20aの直下近傍のピット床面2まで延びて配置される側のテンションワイヤ21、21aは、張り車11の中心に対して点対称に配置されており、おもり22に設けられた穴24、24aを挿通している。また、テンションワイヤ用プーリ20、20aからテンションワイヤ用プーリ20、20aの直下近傍のピット床面2まで延びて配置される側のテンションワイヤ21、21aは、張り車11の中心に対して点対称に配置されている。このとき、上面図において、おもり22の重心が張り車11の重心と一致している。さらに、テンションワイヤ21、21aの他端は同一のおもり22に取り付けられている。これにより、おもり22の吊り点位置と張り車11の重心位置を一致させることができる。
ここで、おもり22に設けられた穴24、24aの代わりに切り欠きを設けても良く、テンションワイヤ21、21aがおもり22を挿通できるような形状であれば良い。また、腕16の長手方向におけるおもり22の幅は張り車保持具26の幅と略同等となっており、おもり22の両端面に溶接固定したおもりガイド25が、上下に延びた張り車レール15と嵌めあわされおもり22が張り車レール15に沿って上下に移動可能となっている。おもりガイド25は、張り車ガイド14と同様の形状であり、張り車ガイド14の真下方向に配置される。
これにより、簡単な構成で、張り車11の上下移動だけでなくおもり22の上下移動もガイドすることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の構成及び動作を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成及び動作は適宜省略する。
実施の形態1では、張り車保持具26を介して張り車11の片側面あるいは両側面に1つのテンションワイヤ用プーリを取り付けた。これに対して、実施の形態2では、張り車保持具26の片側面に複数のテンションワイヤ用プーリ28、28aを取り付ける。
図5は、本発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるエレベータ用張り車装置の要部上面図及び要部側面図である。
張り車保持具26の片側面には張り車11と略平行かつ張り車保持具26の長手方向に例えば3つの回転可能なテンションワイヤ用プーリ28が水平方向においてテンションワイヤ用プーリ28分の間隔を空けて配置される。3つのテンションワイヤ用プーリ28のうちの1つは、実施の形態1で示したテンションワイヤ用プーリ20と同様の構成であり、張り車保持具26の外側に突出した張り車11の軸27の突出部に軸受23aを介して取り付けられている。
さらに、残りの2つのテンションワイヤ用プーリ28は、張り車保持具26の片側面に略直交する方向、つまり軸27と略平行に設けられるとともに張り車保持具26に溶接固定されたそれぞれの軸30に軸受を介して回転可能に取り付けられている。軸30は、軸27の突出部の突出する側面と同一側面であり、かつ軸27の突出部の両側に複数固定される。また、3つのテンションワイヤ用プーリ28は略一直線上に配置される。
一方、3つのテンションワイヤ用プーリ28の下方、つまりピット床面2から一定の高さの位置には例えば回転可能な2つのテンションワイヤ用プーリ28aが水平方向においてテンションワイヤ用プーリ28a分の間隔を空けて固定されている。このとき、テンションワイヤ用プーリ28とテンションワイヤ用プーリ28aは例えば同形状、同寸法のものを用いる。なお、テンションワイヤ用プーリ28aの固定方法としては、例えば、ピット床面2に一対の断面L字部材を対抗させるとともに立てて置きアンカーボルトでピット床面2に固定する。そして一対の断面L字部材が対向する方向に延びた軸が断面L字部材の垂直に延びる面に固定される。そして、軸を介してテンションワイヤ用プーリ28aを固定する。
また、テンションワイヤ29の中間部はテンションワイヤ用プーリ28とテンションワイヤ用プーリ28aに交互に巻きかけられており、テンションワイヤ29の一端がピット床面2に取り付けられ、他端がおもり22に取り付けられている。つまり、テンションワイヤ29は、テンションワイヤ29の一端からテンションワイヤ用プーリ28に上方より巻きつけられた後、テンションワイヤ用プーリ28aに下方より巻きつけられる。その後に、別のテンションワイヤ用プーリ28に上方より巻きつけられて、別のテンションワイヤ用プーリ28aに下方より巻きつけられた後にさらに別のテンションワイヤ用プーリ28に上方より巻きつけられ、テンションワイヤ29の他端におもり22が吊り下げられる。
このとき、動滑車の原理より張り車11にかかる質量はおもり22の6倍(テンションワイヤ用プーリ28、28aの質量及びテンションワイヤ29の質量を考慮しない)となり、かご制動時等におけるガバナロープ4に必要な重量の1/6の質量のおもり22を用いればよい。
ガバナロープ4の伸縮に伴い、張り車レール15に沿って張り車保持具26、張り車11及びテンションワイヤ用プーリ28が上昇すると、張り車保持具26とおもり22間の相対距離を縮めながらおもり22が上昇する。逆に、張り車レール15に沿って張り車保持具26、張り車11及びテンションワイヤ用プーリ28が下降すると、張り車保持具26とおもり22間の相対距離は広がりながらおもり22は下降する。このとき、テンションワイヤ用プーリ28aは定滑車であるため、張り車11の上昇に左右されることなく静止状態を保つ。
また、テンションワイヤ用プーリ28、28aと張り車11は、独立に設けられた軸受を介して取り付けられているため、相互に独立して回転する。
さらに、テンションワイヤ用プーリ28、28aは、張り車11に近接して設けられる。張り車11にテンションワイヤ用プーリ28、28aを近接させることで、おもり22の吊り点と張り車11の重心を近づけることができる。従って、モーメントが小さくなり張り車レール15に沿ってスムースに張り車11を上下移動することができる。
また、上記では、計5個のテンションワイヤ用プーリ28、28aを用いる例を示したが、さらに多くのテンションワイヤ用プーリを設けても良いし少なくてもよい。これにより、テンションワイヤ29の他端に取り付けるおもり22の質量をさらに減少させることができる。
また、複数のテンションワイヤ用プーリを張り車保持具26の片側面でなく、図4に示した例を応用して両側面に設けることもできる。これにより、おもり22の吊り点位置と張り車11の重心位置を一致させることができる。さらに、張り車11の上下移動だけでなくおもり22の上下移動もガイドすることができる。
上記のような実施の形態2のエレベータ装置によれば、複数のテンションワイヤ用プーリ28を張り車保持具26の片側面に設けるとともに複数のテンションワイヤ用プーリ28aをピット床面2に設け、複数のテンションワイヤ用プーリ28、28aに交互に巻きかけたテンションワイヤ29の一端をピット床面2に取り付け、他端をおもり22に取り付けたので、テンションワイヤ用プーリ28、28aの個数に応じておもり22の質量低減効果が向上する。
1 昇降路
2 ピット床面
3 ガイドレール
4 ガバナロープ
5 主ロープ
6 釣り合いおもり
7 かご
8 ガバナ
10 エレベータ用張り車装置
11 張り車
14 張り車ガイド
15 張り車レール
16 腕
17 巻上機
18 リンク機構
20、20a テンションワイヤ用プーリ
21、21a、29 テンションワイヤ
22 おもり
23、23a、23b 軸受
24、24a 穴
25 おもりガイド
26 張り車保持具
27、30 軸
28、28a テンションワイヤ用プーリ

Claims (7)

  1. 昇降路に設けられ、前記昇降路を昇降するかごと、
    前記昇降路の頂部付近にて支持されるガバナロープであって、前記かごの昇降とともに循環する無端状の前記ガバナロープの下側ループ部が巻きかけられた張り車と、
    前記張り車の回転を支持する第1の軸を固定して前記張り車の側面を覆い、前記かごの昇降を案内するガイドレールに固定されて上下に延びた張り車レールに沿って前記張り車とともに上下に移動可能な張り車保持具と、
    前記張り車の第1の軸に設けられ、前記張り車レールに沿って前記張り車とともに上下に移動可能な第1のプーリと、
    前記第1のプーリに上方より巻きつけられ、一端が前記昇降路の底部に取り付けられるとともに他端に吊り下げるおもりにより前記張り車に荷重を加えるテンションワイヤと、
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記第1のプーリを前記張り車に近接させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記張り車の第1の軸に設けられた前記第1のプーリは、前記張り車の中心に対して点対称に一対設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記一対の第1のプーリから前記昇降路の底部まで延びて配置される前記一端側の一対の前記テンションワイヤは、前記おもりにそれぞれ設けられた穴または溝を挿通して前記張り車の中心に対して点対称に配置されているとともにそれぞれの他端が同一のおもりに取り付けられることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
  5. 前記おもりは、前記おもりに設けられたおもりガイドにより前記張り車レールに沿って上下に移動することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
  6. 前記第1のプーリは、前記張り車保持具の外側に突出した前記第1の軸の突出部に設けられ、前記第1の軸の突出部の突出する側面と同一側面に且つ前記第1の軸の突出部の両側に複数固定された第2の軸にそれぞれ設けられた回転可能な第2のプーリと、前記第1のプーリ及び前記第2のプーリの下方に設けられた回転可能な第3のプーリとを有し、
    前記テンションワイヤは、一方の前記第2のプーリに上方より巻きつけられてから一方の前記第3のプーリに下方より巻きつけられた後に前記第1のプーリに上方より巻きつけられ、前記第1のプーリに上方より巻きつけられてから他方の前記第3のプーリに下方より巻きつけられた後に他方の前記第2のプーリに上方より巻きつけられて前記テンションワイヤの他端に前記おもりが吊り下げられることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ装置。
  7. 前記第1のプーリ、前記第2のプーリ若しくは前記第3のプーリ並びに前記張り車は相互に独立して回転することを特徴とする請求項に記載のエレベータ装置。
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