JP5667130B2 - コネクタ、コネクタ固定構造、およびコネクタ固定方法 - Google Patents

コネクタ、コネクタ固定構造、およびコネクタ固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、パネルに固定することが可能なコネクタ等に関するものである。
従来から、バックプレーン型コネクタが用いられている。バックプレーン型コネクタは、バックプレーン(パネル)に対して、所定範囲で移動可能に固定されるコネクタである。図11は、従来のバックプレーン型コネクタであるコネクタ100を示す図である。
コネクタ100は、ハウジング101、ピン107、バックハウジング105、ねじ111等から構成される。ハウジング101内部には、図示を省略したコネクタ本体が収容される。ハウジング101の背面側には、ピン保持部109が設けられる。ピン保持部109は、ピン107を保持する部位であり、ハウジング101の背面の対角線上の角部近傍に一対形成される。
パネル103には孔113が形成される。孔113の角部近傍には、ピン107に対応する部位に切欠きが形成される。ピン107をピン保持部109に固定した状態で、ハウジング101がパネル103の孔113位置に配置される。ピン107は、孔113の切欠き部を貫通して、パネル103の背面側に露出する。ピン107は、さらに、バックハウジング105を貫通する。バックハウジング105は、略矩形であり、孔113に対応する孔を有する板状部材である。
ピン107の先端には、雌ネジ部が形成される。バックハウジング105を貫通したピン107の先端(雌ネジ部)には、ねじ111が固定される。したがって、ハウジング101およびバックハウジング105でパネル103を挟み込み、ハウジング101に固定されたピン107とねじ111によって、コネクタ100がパネル103に固定される。
ピン107に対して、孔113の切欠き部の大きさは大きい。したがって、コネクタ100をパネル103に固定した状態において、ハウジング101は、パネル103の面に垂直な方向(上下左右)に僅かに動くことができる。このようにすることで、接続対象であるブレード側のハウジングとの多少の位置ずれを吸収して、ハウジング同士の接続を容易に行うことができる。
しかし、このように、ハウジング101をパネル103に対して僅かに移動可能に固定するため、特殊なピン107を用いる必要がある。このような特殊なピン107は、加工が困難である。また、ピン107およびねじ111を用いる必要があるため、部品点数も増加する。また、ピン107が小さく、これと接続されるねじ111が小さいため、取り扱い性が悪く、固定作業性が悪い。
このような問題に対し、弾性爪の先端にハウジングと係止可能な係合爪を有する固定部材を用い、バックプレーンを挟んでハウジングと固定部材とを係合することで、バックプレーンに固定することが可能な光コネクタがある(特許文献1)。
特開平11−125741号公報
しかし、特許文献1に記載の方法は、固定部材が複雑な形状であるため、加工コストを削減することが困難である。また、係合爪の先端とハウジングとが線接触となるため、互いの接触面積が小さい。また、弾性爪自体も容易に変形するため、係合爪と弾性爪の相互の変形により、ハウジングとの接続方向における位置が容易に変動する。したがって、バックプレーンに対して、ハウジング自体が傾く恐れがある。また、特許文献1における固定部材は、金属板を加工するものと思われるが、長期使用や繰り返し使用の際に、弾性爪や係合爪が塑性変形し、当初の精度を保つことが困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、パネルに対する取り付け作業性に優れ、低コストであり、長期信頼性にも優れるコネクタ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、パネルに固定可能なコネクタであって、ハウジングと、前記ハウジングに固定可能な固定部材と、を具備し、前記ハウジングの外周面には、外方に突出するフランジ部と、前記フランジ部と所定の距離をあけて形成され、前記固定部材を装着可能な固定部材装着部と、前記固定部材装着部に対して、前記フランジ部とは反対側に形成され、前記固定部材装着部よりも外方に突出する固定部材保持部と、を有し、前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの外周面の対向する二対のそれぞれの面に形成され、前記ハウジングの上下面における、前記フランジ部と前記固定部材装着部との距離と、前記ハウジングの幅方向の両側面における、前記フランジ部と前記固定部材装着部との距離が異なり、前記ハウジングを前記パネルの孔に配置し、前記パネルに対して前記フランジ部とは反対側において、前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟みこむとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込むことが可能であることを特徴とするコネクタである。
このような構成とすることで、固定対象であるパネルを、フランジ部と固定部材とで挟み込むことにより、ハウジングをパネルに固定することができる。また、固定部材は、パネルとハウジングの固定部材保持部とで挟み込まれる。したがって、固定部材とハウジングおよびパネルとが面接触となる。このため、ハウジングと固定部材との距離変動が生じにくい。したがって、ハウジングがパネルに対して傾くことが抑制され、長期にわたって、精度良くハウジングのパネルに対する位置(または移動量)を維持することができる。また、上下左右いずれの方向からも固定部材を装着することが可能である。さらに、フランジ部と固定部材装着部との距離が、上下面と両側面において異なることで、厚さの異なるパネルに対して、同一のコネクタを適用することができる。
第2の発明は、パネルに固定可能なコネクタであって、ハウジングと、前記ハウジングに固定可能な固定部材と、を具備し、前記ハウジングの外周面には、外方に突出するフランジ部と、前記フランジ部と所定の距離をあけて形成され、前記固定部材を装着可能な固定部材装着部と、前記固定部材装着部に対して、前記フランジ部とは反対側に形成され、前記固定部材装着部よりも外方に突出する固定部材保持部と、を有し、前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの少なくとも対向する外周面に一対形成され、前記固定部材保持部は、前記ハウジングの前記外周面の少なくとも一部に形成された突起であり、少なくとも一対の前記固定部材は、一対の前記突起をそれぞれ挟み込むことが可能であり、前記ハウジングの前記固定部材装着部に対して、コネクタの接続方向に垂直な方向にスライド挿入可能であり、前記ハウジングを前記パネルの孔に配置し、前記パネルに対して前記フランジ部とは反対側において、前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟みこむとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込むことが可能であることを特徴とするコネクタである。
このような構成とすることで、固定部材を上下方向または左右方向のいずれの方向からも装着することが可能である。
第1または第2の発明にかかる前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの少なくとも対向する外周面に一対形成され、前記固定部材は、一対のそれぞれの前記固定部材装着部に装着可能な、一対の固定部と、前記固定部の一方の端部同士を連結する連結部とを有する板状部材であり、前記固定部材を、前記ハウジングの前記固定部材装着部に対して、コネクタの接続方向に垂直な方向からスライド挿入可能であってもよい。
このような構成とすることで、固定部材の装着が容易である。また、ハウジングに対して、接続方向に垂直な方向(例えば上下または左右)から固定部材を装着することができる。したがって、パネル後方等にスペースが少ない場合であっても固定部材を容易に装着することができる。
第1または第2の発明にかかる前記固定部材は、弾性部材により形成され、一対の前記固定部の他方の端部側の先端部近傍には、互いの対向方向に係止爪が形成されてもよい。
このような構成とすることで、固定部材が脱落することを防止することができる。
第1または第2の発明にかかる前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの少なくとも対向する外周面に一対形成され、前記固定部材保持部は、前記ハウジングの前記外周面の少なくとも一部に形成されたラッチであり、前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記ラッチとの間に挟みこむことが可能であってもよい。
このような構成とすることで、ラッチによって容易にハウジングをパネルに固定することができる。また、ラッチで直接パネルに固定するのではなく、ラッチによってフランジ部と固定部材とでパネルを挟み込むため、ハウジングを大型化することなく、パネルに対して十分な接触面積を取ることができる。したがって、ハウジングを確実にパネルに固定することができる。
第1または第2の発明にかかる前記ハウジングまたは前記固定部材の少なくとも一方は、フッ素を含む樹脂で構成されてもよい。
このような構成とすることで、ハウジングまたは固定部材を、他の部材に対して容易に摺動させることができる。したがって、ハウジングをパネルに固定した状態において、ハウジングをパネルに対して所定の範囲で容易に移動させることができる。
の発明は、第1または第2の発明にかかるコネクタを用い、前記固定部材保持部は、前記パネルの孔に挿通可能であり、前記フランジ部は、前記パネルの孔を挿通できず、前記ハウジングが前記パネルの孔の一方の側から挿入され、前記パネルの他方の側において、前記固定部材が前記固定部材装着部に装着され、前記固定部材が前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟み込まれるとともに、前記パネルが前記固定部材と前記フランジ部とで挟み込まれ、前記ハウジングと前記パネルの孔内面との間と、前記固定部材または前記フランジ部と前記パネルの対応する面との間には、それぞれ所定のクリアランスが形成されることを特徴とするコネクタ固定構造である。
このような構成とすることで、固定作業が容易であり、パネルに対して所定範囲で移動可能なコネクタ固定構造を得ることができる。
前記パネルにコネクタを固定した状態において、前記ハウジングまたは前記パネルは、前記固定部材によって押圧されず、前記固定部材は弾性変形していない状態で前記ハウジングに装着されることが望ましい。
このような構成とすることで、固定部材が長期使用時においても応力によって劣化や変形することがなく、長期にわたってコネクタの位置精度等を維持することができる。
の発明は、第1または第2の発明にかかるコネクタを用い、前記パネルの一方の側から、前記パネルの孔に前記ハウジングを挿入する工程と、前記パネルの他方の側から、前記パネルから突出した前記固定部材装着部に前記固定部材を装着する工程と、を具備し、前記固定部材保持部は、前記パネルの孔を挿通可能であり、前記フランジ部は、前記パネルの孔を挿通できず、前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟み込むとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込み、前記ハウジングと前記パネルの孔内面との間と、前記固定部材または前記フランジ部と前記パネルの対応する面との間に、それぞれ所定のクリアランスを形成した状態で前記パネルにコネクタを固定することを特徴とするコネクタ固定方法である。
このような構成とすることで、使用する部品点数が少ないため作業性に優れ、コストを削減することができる。
本発明によれば、パネルに対する取り付け作業性に優れ、低コストであり、長期信頼性にも優れるコネクタ等を提供することができる。
コネクタ1を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)はハウジング3の側方断面図。 コネクタ1の取り付け工程を示す図。 コネクタ1がパネル7に固定された状態を示す側方断面図。 コネクタ1aを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は平面断面図。 コネクタ1aの取り付け工程を示す図。 コネクタ1bの分解斜視図。 コネクタ1bの取り付け工程を示す図。 コネクタ1cの分解斜視図。 コネクタ1cの取り付け工程を示す図。 ハウジング形状の変形例を示す図。 従来のコネクタ100を示す分解斜視図。
<実施形態1>
以下、本発明の実施の形態にかかるコネクタ1について説明する。図1(a)はコネクタ1の分解斜視図、図1(b)はハウジング3の側方断断面図である。コネクタ1は、主に、ハウジング3および固定部材5等から構成される。なお、ハウジング3内に配置される、内ハウジング及びコネクタ本体部分については、図示を簡略化または省略する。
コネクタ1は、パネル7に固定されて用いられる。パネル7はバックプレーンであり、孔21が形成される。孔21は、後述する孔内収容部23の外形に対応した形状である。ハウジング3は、パネル7の孔21に挿入された状態で、固定部材5によってパネル7に固定される。
略矩形のハウジング3の外周面の対向する面(図では上下面)には、後方から順にフランジ部9、孔内収容部23、固定部材装着部11、固定部材保持部13が形成される。フランジ部9は、ハウジング3の対向する面から外方(図では上下方向)にそれぞれ突出する部位である。なお、フランジ部9は、必ずしもハウジング3の全幅(または全高)に対して配置される必要はなく、その一部に形成されれば良い。
フランジ部9の前方側には、孔内収容部23が設けられる。孔内収容部23は、フランジ部9に対して段差によって低くなる部位である。孔内収容部23は、平滑であり、パネル7の孔21内に収容される部位となる。なお、孔内収容部23は、コネクタ1の全周に帯状に形成される部位を指す。すなわち、孔内収容部23は、ハウジング3の全面に形成されるものとする。
孔内収容部23の前方側には、固定部材装着部11が設けられる。すなわち、フランジ部9に対して、孔内収容部23の幅に対応する距離をあけて固定部材装着部11が設けられる。固定部材装着部11は、孔内収容部23に対して段差によってさらに低くなる部位である。すなわち、固定部材装着部11は、ハウジング3に対して溝状に形成される。固定部材装着部11は、固定部材5が装着される部位である。
固定部材装着部11の前方側(固定部材装着部11に対してフランジ部9とは反対側)には、固定部材保持部13が設けられる。固定部材保持部13は、固定部材装着部11に対して段差によって高くなる部位である。すなわち、固定部材保持部13は、固定部材装着部11に対して外方に突出し、段差となる部位である。固定部材保持部13は、固定部材5を保持するための部位である。
なお、フランジ部9、孔内収容部23、固定部材装着部11、固定部材保持部13の内、フランジ部9が、ハウジング3の外面に対し最も突出量が大きい。すなわち、ハウジング3を前方から見た際に、フランジ部9の少なくとも一部が視認可能に形成される。一方、フランジ部9、孔内収容部23、固定部材装着部11、固定部材保持部13の内、固定部材装着部11が、ハウジング3の外面に対して最も低い部位となる。
固定部材5は、ハウジング3をパネル7に固定するための板状部材である。固定部材5は、一対の固定部15と連結部17から構成される略コの字状の部材である。一対の固定部15を対向させた状態で一方の端部同士が連結部17で連結される。なお、連結部17と固定部15との接続部近傍の内面側を、R形状としたり、肉厚を薄くしたりすると、固定部材5の弾性変形が容易となり好ましい。
固定部15のそれぞれの先端近傍(連結部17との接続部とは反対側であって、開口する側)には、必要に応じて係止爪19が形成される。係止爪19は、固定部15の互いの対向方向に向けて突出する。したがって、固定部15同士の間隔よりも係止爪19の先端同士の間隔が狭くなる。
なお、係止爪19の先端部に、導入テーパを設けてもよい。導入テーパは、対向する係止爪19同士の間隔が、先端部に行くにつれて広くなるように形成される。係止爪19に導入テーパを形成することで、固定部材5をハウジング3に装着しやすくなるため好ましい。
固定部材5は、弾性変形可能な弾性材により形成される。固定部材5は、金属製でも良いが、樹脂によって一体で形成されることが望ましい。この場合、樹脂の弾性率が1000MPa〜20000MPaの範囲であることが好ましく、さらに望ましくは、2000MPa〜5000MPaである。弾性率が小さすぎると、固定部材5が容易に脱落する恐れがあり、弾性率が大きすぎると、装着性が劣るためである。
このような樹脂としては、材質は問わないが、例えばPPS(Polyphenylene Sulfide)樹脂やABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene copolymer)などを使用することができる。なお、ハウジング3または固定部材5を構成する樹脂の少なくとも一方に、フッ素(フッ素化合物)を添加することが望ましい。フッ素を添加することで、樹脂の滑りが良くなる。したがって、後述するハウジング3または固定部材5とパネル7との摺動性を良くすることができる。
次に、パネル7へのコネクタ1の取り付け工程について説明する。まず、図2(a)に示すように、パネル7の背面側から孔21にハウジング3を挿入する。孔21のサイズは、固定部材保持部13および孔内収容部23よりも大きく、フランジ部9よりも小さい。したがって、ハウジング3は、孔内収容部23まで挿入された状態で、フランジ部9がパネル7の背面(孔21の外周部)に接触して、パネル7の前方から抜け落ちることが防止される。
次に、図2(b)に示すように、固定部材5をハウジング3の側方からスライドさせてハウジング3の固定部材装着部11に装着する。すなわち、固定部材5の開口側から、コネクタ1の接続方向に対して垂直な方向にスライドさせて固定部材5をハウジング3に装着することができる。
ここで、固定部材5の固定部15同士の間隔は、固定部材装着部11の高さと略等しい。一方、係止爪19先端同士の間隔は、固定部材装着部11の高さよりも小さい。したがって、固定部材5を固定部材装着部11に挿入する際には、固定部材5は弾性変形して、係止爪19同士の間隔が広げられる。固定部材5が完全に固定部材装着部11に装着されると、固定部材5の弾性変形が元に戻り、係止爪19がハウジング3の挿入側とは反対側に嵌り込む。したがって、固定部材5がハウジング3から外れることがない。なお、固定部材5は、固定部材装着部11に装着された状態において、弾性変形せずに、ハウジング3やパネル7等から押圧されていない状態となる。
図3は、パネル7に固定された状態のコネクタ1を示す側方断面図である。前述したように、ハウジング3のフランジ部9のみがパネル7の背面側に位置する。パネル7の孔21内には、孔内収容部23が配置される。すなわち、孔21の内周面と孔内収容部23とが対向するように配置される。パネル7の前面側では、固定部材装着部11に固定部材5が装着される。したがって、固定部材5は、固定部材保持部13とパネル7の前面との間に挟まれる。また、固定部材5とフランジ部9とで、パネル7が挟み込まれる。このようにすることで、ハウジング3がパネル7の前後に抜け落ちることがない。
ここで、孔21のサイズに対して、孔内収容部23のサイズはわずかに小さい。したがって、孔内収容部23と孔21内面との間には、ハウジング3の上下方向に対して、例えばそれぞれA1およびA2のクリアランスが形成される。また、図示を省略するが、ハウジング3の幅方向(図中紙面に対して垂直な方向)についても、孔内収容部23と孔21内面との間には同様のクリアランスが形成される。
このようなコネクタ1の接続方向に対して垂直な方向(上下方向または幅方向)のクリアランス(A1およびA2)としては、例えば各々0.1〜1.0mm程度であることが好ましく、さらに望ましくは、各々0.2〜0.5mmである。クリアランスが大きすぎても小さすぎても、ブレード側のハウジングとの接続性が劣るためである。
また、パネル7を挟みこむフランジ部9および固定部材5と、それぞれに対応するパネル7の対向面との間には、例えばそれぞれB1およびB2のクリアランスが形成される。このようなコネクタ1の接続方向(前後方向)のクリアランス(B1+B2)としては、例えば0.1〜0.5mm程度であることが望ましい。クリアランスが大きすぎると、ハウジング3の傾き等の問題が生じ、小さすぎると前述したような、孔21内におけるハウジング3の自由な移動が困難になるためである。
このようにすることで、ハウジング3は、パネル7に固定された状態で、上下左右方向に所定のクリアランスの範囲で移動することができる。この際、前後方向にもクリアランスが形成されるため、わずかな力で、ハウジング3をパネル7に対して移動させることができる。
以上、本実施の形態によれば、フランジ部9と固定部材5とでパネル7を挟み込むため、従来のような特殊なピンやねじを用いる必要がない。また、固定部材5とフランジ部9は、パネル7に対して面接触することが可能であり、また、固定部材5およびフランジ部9が、弾性変形状態でパネル7に押圧されることもない。すなわち、固定部材5は、装着状態においては弾性変形に伴う応力が解放される。したがって、長期使用時においても、固定部材5の経時変形を防止することができる。したがって、ハウジング3がパネル7に対して傾くことを防止し、ハウジング3の移動範囲が変動することもない。
また、固定部材5の先端には係止爪19が設けられ、固定部材5を弾性変形させた状態でスライドさせることで、容易にハウジング3に装着することができる。したがって、作業性が良好であり、装着後に固定部材5がハウジング3から脱落することがない。
また、ハウジング3または固定部材5の少なくとも一方を構成する樹脂に、フッ素を配合することで、他部材との摺動性を向上させることができる。したがって、ハウジング3をパネル7に対して容易に移動させることができる。
<実施形態2>
次に、第2の実施形態のコネクタ1aについて説明する。図4(a)はコネクタ1aの分解斜視図、図4(b)はハウジング3の平面断面図である。なお、以下の説明において、コネクタ1と同一の機能を奏する構成については、図1〜図3と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。コネクタ1aは、コネクタ1と略同様の構成であるが、フランジ部9、固定部材装着部11、固定部材保持部13等の形態が異なる。
ハウジング3aは、ハウジング3と略同様であるが、フランジ部9が、ハウジング3aの最後部ではなく、固定部材装着部11の前方側に設けられる。フランジ部9の後方に、孔内収容部23、固定部材装着部11、固定部材保持部13が順に形成される。すなわち、固定部材保持部13がハウジング3の最後部に形成される。
なお、図に示す例では、フランジ部9、固定部材装着部11および固定部材保持部13はハウジング3aの幅方向の両側面(左右面)に一対形成される(なお、孔内収容部23は、全周に形成されるものとする)。本発明では、略矩形のハウジング3a外周面において互いに対向する面に、少なくとも一対のフランジ部9、固定部材装着部11および固定部材保持部13が形成されれば良い。すなわち、コネクタ1aにおいて、フランジ部9、固定部材装着部11および固定部材保持部13を、コネクタ1のように高さ方向の両側面(上下面)に配置しても良い。同様に、前述したコネクタ1において、フランジ部9、固定部材装着部11および固定部材保持部13を、コネクタ1aのように幅方向の両側面に配置しても良い。
図4(b)に示すように、ハウジング3aの外周面において、フランジ部9の幅が最も大きく、固定部材装着部11における幅が最も狭くなる。したがって、コネクタ1aの後方から見た際に、フランジ部9の少なくとも一部を視認することができる。
次に、パネル7へのコネクタ1aの取り付け工程について説明する。まず、図5(a)に示すように、パネル7の前面側から孔21にハウジング3aを挿入する。孔21のサイズは、固定部材保持部13および孔内収容部23よりも大きく、フランジ部9よりも小さい。したがって、ハウジング3aは、孔内収容部23まで挿入された状態で、フランジ部9がパネル7の前面(孔21の外周部)に接触して、パネル7の後方に抜け落ちることが防止される。
次に、図5(b)に示すように、固定部材5をパネル背面側においてハウジング3aの上方からスライドさせてハウジング3aの固定部材装着部11に装着する。すなわち、固定部材5の開口側から、コネクタ1aの接続方向に対して垂直な方向にスライドさせて固定部材5をハウジング3aに装着することができる。
なお、固定部材5の装着方法および装着状態は、コネクタ1と同様である。また、パネル7に固定された状態において、ハウジング3aおよび固定部材5と、パネル7との間のクリアランスも、コネクタ1と同様である。
以上、第2の実施の形態によれば、コネクタ1と同様に、長期使用時においても固定部材5の変形等が生じることがなく、パネル7に対して所定の範囲で移動可能に、容易に取り付けることができる。
<実施形態3>
次に、第3の実施形態のコネクタ1bについて説明する。図6はコネクタ1bの分解斜視図である。コネクタ1bは、コネクタ1と略同様であるが、固定部材装着部11および固定部材保持部13等の態様が異なる。
コネクタ1bでは、固定部材保持部13が、ハウジング3bの上下面における全体に形成されるのではなく、略中央部近傍の一部にのみ形成される。なお、固定部材保持部13等は、ハウジング3bの幅方向の両側面に形成してもよい。
コネクタ1bにおいては、孔内収容部23と固定部材装着部11との高さが略同一である。したがって、コネクタ1bにおいては、孔内収容部23と固定部材装着部11との明確な境界は存在しないが、フランジ部9側を孔内収容部23とし、固定部材保持部13側を固定部材装着部11とする。固定部材保持部13の突出高さは、図示したように、フランジ部9よりも低くしても良いが、フランジ部9と同一高さでも良く、またはフランジ部9よりも高くても良い。しかしながら、固定部材保持部13は、全幅に渡って形成されていないため、ハウジング3bの前方から見た際、フランジ部9の少なくとも一部を視認することができる。
コネクタ1bについては、固定部材5aを用いることができる。固定部材5aは、固定部材保持部13を前後方向から挟み込むことが可能なクリップ状の部材である。固定部材5aは、固定部材保持部13に装着した際に、固定部材保持部13に対応する部位の肉厚がわずかに薄く、他の部位の厚みが厚い。したがって、固定部材保持部13に装着した際に、固定部材保持部13が固定部材5aの薄肉部に嵌り込み、固定部材5aが脱落することを防止することができる。なお、コネクタ1bに対して、前述した固定部材5を用いることもできる。
コネクタ1bが固定されるパネル7には、孔21が形成される。孔21には、切欠き21aが設けられる。切欠き21aは、固定部材保持部13に対応した位置に形成され、固定部材保持部13よりもわずかに大きな形状で形成される。したがって、パネル7の孔21にハウジング3bを挿入した際に、固定部材保持部13とパネル7とが干渉することがない。
次に、パネル7へのコネクタ1bの取り付け工程について説明する。まず、図7(a)に示すように、パネル7の背面側から孔21にハウジング3bを挿入する。孔21のサイズは、孔内収容部23よりも大きく、フランジ部9よりも小さい。また、前述したように、固定部材保持部13は切欠き21aによって、パネル7と干渉しない。したがって、ハウジング3bは、孔内収容部23まで挿入された状態で、フランジ部9がパネル7の背面(孔21の外周部)に接触して、パネル7の前方に抜け落ちることが防止される。
次に、図7(b)に示すように、固定部材5aをハウジング3bの上下からハウジング3bの固定部材保持部13に装着する。なお、固定部材5aが弾性部材であれば、固定部材5aを左右方向から固定部材保持部13に装着することもできる。固定部材保持部13を前後から挟み込むように固定部材5aを装着すると、固定部材5aの一部は、固定部材装着部11に位置する。すなわち、固定部材5aをハウジング3bの固定部材装着部11に配置することができる。
なお、コネクタ1bがパネル7に固定された状態において、ハウジング3bおよび固定部材5aと、パネル7との間のクリアランスについては、コネクタ1と同様である。
以上、第3の実施の形態によれば、コネクタ1と同様に、長期使用時においても固定部材5の変形等が生じることがなく、パネル7に対して所定の範囲で移動可能に、容易に取り付けることができる。
<実施形態4>
次に、第4の実施形態のコネクタ1cについて説明する。図8はコネクタ1cの分解斜視図である。コネクタ1cは、コネクタ1bと略同様であるが、固定部材装着部11および固定部材保持部13等の態様が異なる。
コネクタ1cでは、固定部材保持部13はハウジング3cの上下面に形成されるラッチ構造である。コネクタ1cにおいては、ラッチ爪が固定部材保持部13となり、ラッチ爪の後方が固定部材装着部11となる。なお、コネクタ1cも、コネクタ1bと同様に固定部材装着部11と孔内収容部23との高さが略同一となる。したがって、コネクタ1cにおいても、孔内収容部23と固定部材装着部11との明確な境界は存在しないが、フランジ部9側を孔内収容部23とし、固定部材保持部13側を固定部材装着部11とする。
コネクタ1cにおいては、固定部材保持部13は弾性変形して、その突出代が変動する。したがって、固定部材保持部13の突出高さ(ラッチの突出代)は、図示したように、フランジ部9よりも低くしても良いが、フランジ部9と同一高さでも良く、またはフランジ部9よりも高くても良い。但し、ラッチの突出代を大きくし過ぎると、パネル7への挿入時に、ラッチの変形量が大きくなる。したがって、ハウジング3c内部に、大きなラッチの逃げ空間を確保する必要がある。このため、ラッチの突出代は、後述する固定部材5bを保持可能な範囲で低い方が望ましい。
なお、固定部材保持部13は、ハウジング3cの全周に渡って形成されるわけではないので、ハウジング3cの前方から見た際、フランジ部9の少なくとも一部を視認することができる。また、固定部材保持部13等をハウジング3cの幅方向の両側面に形成しても良い。
ハウジング3cに対しては、固定部材5bを用いることができる。固定部材5bは、略矩形の板状部材である。すなわち、固定部材5bは、前述した固定部材5に対して、固定部材5の係止爪19に代えて連結部17とし、一対の固定部15の両端を連結部17で連結した形状である。なお、コネクタ1cに対して、前述した固定部材5を用いることもできる。
次に、パネル7へのコネクタ1cの取り付け工程について説明する。まず、図9(a)に示すように、パネル7の背面側から孔21にハウジング3cを挿入する。孔21のサイズは、孔内収容部23よりも大きく、フランジ部9よりも小さい。また、前述したように、固定部材保持部13は弾性変形してハウジング3c内に押し込まれるため、孔21に対して孔内収容部23の位置まで、ハウジング3cを挿入することができる。したがって、ハウジング3cは、孔内収容部23まで挿入された状態で、フランジ部9がパネル7の背面(孔21の外周部)に接触して、パネル7の前方に抜け落ちることが防止される。
次に、図9(b)に示すように、固定部材5bをハウジング3cの前方からハウジング3cの固定部材保持部13に装着する。この際にも、固定部材保持部13は弾性変形してハウジング3c内に押し込まれるため、孔内収容部23の位置まで固定部材5bを挿入することができる。以上により、固定部材5bがハウジング3cに装着される。
なお、パネル7に固定された状態において、ハウジング3cおよび固定部材5bと、パネル7との間のクリアランスについては、コネクタ1と同様である。また。固定部材5を用いる場合には、前方からのみではなく、側方からスライドさせて装着することができる。
なお、固定部材5b等を用いずに、ラッチ構造のみによって、ハウジング3cを直接パネル7に装着すると、前述したように、ハウジング3cは孔21内において所定範囲で移動するため、ラッチが外れる恐れがある。したがって、ラッチの係り代(突出代)を大きくする必要がある。しかし、ラッチの係り代を大きくすると、前述したように、ラッチが押し込まれる際の変形量が大きくなる。このため、ハウジング3cの内部に、大きなラッチの逃げ空間を確保する必要がある。したがって、ハウジング3cが大型化する。
これに対し、ラッチによって固定部材5b(5)を保持する場合には、ハウジング3cに対して固定部材5b(5)はクリアランスが不要であるため、わずかな係り代であっても固定部材5b(5)がラッチから抜けることがない。また、固定部材5b(5)とパネル7との接触面積によって、確実にハウジング3cをパネル7に固定することができる。したがって、ラッチ構造を有するハウジング3cに対しても、本発明のように、固定部材5b(5)を用いて固定することが望ましい。
以上、第3の実施の形態によれば、コネクタ1と同様に、長期使用時においても固定部材5の変形等が生じることがなく、パネル7に対して所定の範囲で移動可能に、容易に取り付けることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図10(a)に示すハウジング3dのように、固定部材保持部13をハウジング3dの外周面から突出させなくてもよい。ハウジング3dは、固定部材保持部13よりも前方側の面が、孔内収容部23と略同一の高さに形成される。すなわち、固定部材保持部13が固定部材保持部13よりも前方側の面に対して外方に突出しない。この場合には、固定部材装着部11の溝部の前方側の側面が固定部材保持部13として機能する。すなわち、固定部材保持部13は、固定部材装着部11(の最底面)よりも外方に突出する部位であればよい。このようにすれば、固定部材装着部11に固定部材5等を装着した際に、固定部材5等を、固定部材保持部13とパネル7とで挟み込むことができる。したがって、固定部材5等を保持することができる。
また、図10(b)に示すハウジング3eのように、フランジ部9、固定部材装着部11、固定部材保持部13等を、対向する面に一対形成するのではなく、それぞれの面に二対形成しても良い。すなわち、略矩形のハウジングの外周面において、コネクタ接続方向に対して垂直な方向の全周面に形成してもよい。このようにすることで、上下方向および左右方向のいずれの方向からも、固定部材5を装着することができる。
この場合には、上下面における孔内収容部23の幅(フランジ部9と固定部材装着部11との距離)と、幅方向の両側面における孔内収容部23の幅とを変えても良い。このようにすることで、厚さの異なるパネル7に対して、同一のコネクタを適用することができる。なお、このような構成としなくても、本発明では、固定部材側の厚みを変更するだけで、異なる厚さのパネルに対して適用することもできる。
なお、前述した各実施例のそれぞれの構成は、互いに適宜組み合わせることができることは言うまでもない。
1、1a、1b、1c………コネクタ
3、3a、3b、3c、3d、3e………ハウジング
5、5a、5b………固定部材
7………パネル
9………フランジ部
11………固定部材装着部
13………固定部材保持部
15………固定部
17………連結部
19………係止爪
21………孔
21a………切欠き部
23………孔内収容部
100………コネクタ
101………ハウジング
103………パネル
105………バックハウジング
107………ピン
109………ピン保持部
111………ねじ
113………孔

Claims (9)

  1. パネルに固定可能なコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに固定可能な固定部材と、
    を具備し、
    前記ハウジングの外周面には、外方に突出するフランジ部と、前記フランジ部と所定の距離をあけて形成され、前記固定部材を装着可能な固定部材装着部と、前記固定部材装着部に対して、前記フランジ部とは反対側に形成され、前記固定部材装着部よりも外方に突出する固定部材保持部と、を有し、
    前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、
    前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの外周面の対向する二対のそれぞれの面に形成され、
    前記ハウジングの上下面における、前記フランジ部と前記固定部材装着部との距離と、前記ハウジングの幅方向の両側面における、前記フランジ部と前記固定部材装着部との距離が異なり、
    前記ハウジングを前記パネルの孔に配置し、前記パネルに対して前記フランジ部とは反対側において、前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟みこむとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込むことが可能であることを特徴とするコネクタ。
  2. パネルに固定可能なコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに固定可能な固定部材と、
    を具備し、
    前記ハウジングの外周面には、外方に突出するフランジ部と、前記フランジ部と所定の距離をあけて形成され、前記固定部材を装着可能な固定部材装着部と、前記固定部材装着部に対して、前記フランジ部とは反対側に形成され、前記固定部材装着部よりも外方に突出する固定部材保持部と、を有し、
    前記ハウジングの断面形状は、略矩形であり、
    前記固定部材装着部および前記固定部材保持部は、前記ハウジングの少なくとも対向する外周面に一対形成され、
    前記固定部材保持部は、前記ハウジングの前記外周面の少なくとも一部に形成された突起であり、
    少なくとも一対の前記固定部材は、一対の前記突起をそれぞれ挟み込むことが可能であり、前記ハウジングの前記固定部材装着部に対して、コネクタの接続方向に垂直な方向にスライド挿入可能であり、
    前記ハウジングを前記パネルの孔に配置し、前記パネルに対して前記フランジ部とは反対側において、前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟みこむとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込むことが可能であることを特徴とするコネクタ。
  3. 前記固定部材は、一対のそれぞれの前記固定部材装着部に装着可能な、一対の固定部と、前記固定部の一方の端部同士を連結する連結部とを有する板状部材であり、
    前記固定部材を、前記ハウジングの前記固定部材装着部に対して、コネクタの接続方向に垂直な方向からスライド挿入可能であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 前記固定部材は、弾性部材により形成され、
    一対の前記固定部の他方の端部側の先端部近傍には、互いの対向方向に係止爪が形成されることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  5. 前記固定部材保持部は、前記ハウジングの前記外周面の少なくとも一部に形成されたラッチであり、
    前記固定部材を前記固定部材装着部に固定することで、前記固定部材を前記パネルと前記ラッチとの間に挟みこむことが可能であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングまたは前記固定部材の少なくとも一方は、フッ素を含む樹脂で構成されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタを用い、
    前記固定部材保持部は、前記パネルの孔に挿通可能であり、前記フランジ部は、前記パネルの孔を挿通できず、
    前記ハウジングが前記パネルの孔の一方の側から挿入され、前記パネルの他方の側において、前記固定部材が前記固定部材装着部に装着され、前記固定部材が前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟み込まれるとともに、前記パネルが前記固定部材と前記フランジ部とで挟み込まれ、
    前記ハウジングと前記パネルの孔内面との間と、前記固定部材または前記フランジ部と前記パネルの対応する面との間には、それぞれ所定のクリアランスが形成されることを特徴とするコネクタ固定構造。
  8. 前記パネルにコネクタを固定した状態において、前記ハウジングまたは前記パネルは、前記固定部材によって押圧されず、前記固定部材は弾性変形していない状態で前記ハウジングに装着されることを特徴とする請求項記載のコネクタ固定構造。
  9. 請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタを用い、
    前記パネルの一方の側から、前記パネルの孔に前記ハウジングを挿入する工程と、
    前記パネルの他方の側から、前記パネルから突出した前記固定部材装着部に前記固定部材を装着する工程と、
    を具備し、
    前記固定部材保持部は、前記パネルの孔を挿通可能であり、前記フランジ部は、前記パネルの孔を挿通できず、
    前記固定部材を前記パネルと前記固定部材保持部との間に挟み込むとともに、前記固定部材と前記フランジ部とで前記パネルを挟み込み、前記ハウジングと前記パネルの孔内面との間と、前記固定部材または前記フランジ部と前記パネルの対応する面との間に、それぞれ所定のクリアランスを形成した状態で前記パネルにコネクタを固定することを特徴とするコネクタ固定方法。
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