JP5664720B2 - 開口弁、蓋体、容体、及び容器 - Google Patents

開口弁、蓋体、容体、及び容器 Download PDF

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Description

本発明は、開口弁、当該開口弁を備える蓋体、容体、及び容器の技術に関する。
蓋体と容体とをカーリング等のかしめ、レーザ等の接合等により一体形成される容器には、電池(電池ケース)、缶詰、飲料缶等がある。そして、電池、缶詰等の容器は、容体内に収容体(電池の場合は、電極体、缶詰、飲料缶等の場合は、食物、飲料水等)が収容されてから、蓋体と容体とをかしめ、又は接合等により製造される。電極体とは、充放電を行うための電池の電気化学的要素である。
例えば、容器を電池に用いる場合、電池が過充電等の異常環境等に置かれると、容器内でガスが発生し、容器を破裂させる危険性が考えられる。このため、容器が破裂しないように、容器には、開口弁が設けられている。開口弁は、ガス発生により、容器の内圧が上昇した場合に、自ら開口して、容器内のガスを強制的に外部に排気させることができる。
また、例えば、容器を缶詰、飲料缶等に用いる場合にも、その容器には開口弁が設けられている。この場合の開口弁は、主に缶詰等に収容される収容物を取り出すためのものである(一般的には、プルトップと呼ばれている)。
次に、開口弁の構成について説明する。図7は、容器に設けられる一般的な開口弁の構成を示す模式平面図である。また、図8は、図7に示すA−A線における開口弁の模式断面図である。図7及び8に示す開口弁50は、容器52(図7及び8では、容器の一部を表している)に設けられ、容器52に所定の圧力が加わると開口する薄肉部54と、薄肉部54の開口を容易にするための破砕溝56とを備えるものである。
ここで、開口弁50の薄肉部54及び破砕溝56は、容器52に所定の圧力が加わると開口する肉厚に設定される。例えば、電池の場合の所定の圧力とは、容器内のガス発生により、容器が破裂する圧力より低い圧力等である。また、缶詰等の場合の所定の圧力とは、開口弁(プルトップ部)を開けるために加えられる圧力や、高温加熱等の異常環境化に晒された場合の缶詰等が破壊する圧力より低い圧力等である。
そして、容器に所定の圧力が加わった際に、薄肉部及び破砕溝が開口するように、様々な構造の開口弁が提案されている。
例えば、特許文献1には、薄肉部の端部が電池ケースに向かって肉厚を漸増する傾斜部を有する開口弁が提案されている。
また、例えば、特許文献2には、電池ケースに設けられるラプチャー板(開口弁)の厚肉部と厚肉部との間に存在する薄肉部を放射方向に延在させた開口弁が提案されている。
また、例えば、特許文献3には、ラプチャー板の厚肉部の厚さを段階的に薄くして破砕溝を形成した開口弁が提案されている。
また、例えば、特許文献4には、電池ケースの封口用のガスケットに備えられた環状薄肉部をガスケット軸部に対して、電池内部側に鋭角に形成した開口弁が提案されている。
しかし、特許文献1の開口弁では、傾斜部が、薄肉部の端部にのみ設けられ、肉厚が漸増するものであるため、容器の製造時に、衝撃、応力等が加わった場合、上記傾斜部では、応力等を緩和することができず、薄肉部の破損等が起こる場合がある。
また、特許文献2〜4の開口弁では、薄肉部と容器とが直接連結しているため、容器の製造時に、衝撃、応力等が加わった場合、応力等は、緩和されることなく薄肉部に容易に伝わり、薄肉部の破損等が起こる場合がある。
特に、蓋と容体とをカーリング等のかしめ、レーザ等の接合により、一体形成する容器を製造する場合には、かしめ等を行う際に、容器に加わる引張応力(例えば、図8に示す矢印X)によって、薄肉部が延伸又は破損する場合がある。薄肉部が延伸すると、薄肉部の開口する圧力にばらつきが生じ、所定の圧力以下で開口する場合がある。
特開平10−92397号公報 特開2000−21380号公報 特開平11−204093号公報 特開2000−100400号公報
本発明は、容器の製造時の衝撃、応力等、特に蓋と容体とをカーリング等のかしめ、レーザ等の接合により一体形成する際の応力に対して、薄肉部の延伸又は破損を抑制することができる開口弁、当該開口弁を備える蓋体、容体、容器である。
本発明は、容器に設けられる開口弁であって、前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容器とを連結する傾斜部とを備え、前記傾斜部は、前記容器と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容器のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容器の内部から前記容器の外部に向う方向若しくは前記容器の外部から前記容器の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、前記傾斜部の肉厚は、前記容器の肉厚より薄い。
また、前記開口弁において、前記傾斜部の肉厚は、前記薄肉部の肉厚と同程度であることが好ましい。
また、本発明は、容体を封口する蓋体であって、前記蓋体は開口弁を有し、前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記蓋体とを連結する傾斜部とを備え、前記傾斜部は、前記蓋体と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記蓋体と直交する軸において、前記蓋体の外部から前記蓋体の内部に向う方向若しくは前記蓋体の内部から前記蓋体の外部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、前記傾斜部の肉厚は、前記蓋体の肉厚より薄い。
また、前記蓋体において、前記傾斜部の肉厚は、前記薄肉部の肉厚と同程度であることが好ましい。
また、本発明は、蓋体に封口される容体であって、前記容体は開口弁を有し前記容体は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容体とを連結する傾斜部とを備え、前記傾斜部は、前記容体と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容体のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容体の内部から前記容体の外部に向う方向若しくは前記容体の外部から前記容体の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、前記傾斜部の肉厚は、前記容体の肉厚より薄い。
また、前記容体において、前記傾斜部の肉厚は、前記薄肉部の肉厚と同程度であることが好ましい。
また、本発明は、蓋体と容体とを備える容器であって、前記蓋体と前記容体とのうち少なくともいずれか一方に開口弁を有し、前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容器とを連結する傾斜部とを備え、前記傾斜部は、前記容器と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容器のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容器の内部から前記容器の外部に向う方向若しくは前記容器の外部から前記容器の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、前記傾斜部の肉厚は、前記容器の肉厚より薄い。
また、前記容器において、前記傾斜部の肉厚は、前記薄肉部の肉厚と同程度であることが好ましい。
また、前記容器において、前記蓋体と容体とを接合又はかしめることにより一体形成されることが好ましい。
本発明によれば、容器に設けられる開口弁が、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、薄肉部の周囲に、薄肉部と容器とを連結し、薄肉部から容器に向かって傾斜する傾斜部とを備え、傾斜部の肉厚は、容器の肉厚より薄いことによって、容器の組み立て時の衝撃、応力等、特に蓋と容体とをレーザ等の接合、カーリング等のかしめ等により一体形成する際の応力に対して、薄肉部の延伸又は破損を抑制することができる開口弁、当該開口弁を備える蓋体、容体、容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る容器の構成の一例を示す模式斜視図である。 本発明の実施形態に係る容器の構成の一例を示す一部模式平面図である。 図2に示すA−A線における容器の模式断面図である。 本発明の他の実施形態に係る開口弁の構成の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施形態に係る開口弁を備える非水電解液二次電池の構成の一例を示す模式斜視図である。 比較例1及び2の開口弁の構成を示す模式断面図である。 容器に設けられる一般的な開口弁の構成を示す模式平面図である。 図7に示すA−A線における開口弁の模式断面図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る容器の構成の一例を示す模式斜視図である。図1に示すように、容器1は、蓋体10と、容体12と、開口弁14とを備えている。また、容体12内には、不図示の収容体(例えば、電池の場合には、電極体、缶詰め等の場合には、食物、飲料水等)が収容されている。容器1は、蓋体10と容体12とをカーリング(二重巻き締め法)等のかしめ(図1に示すかしめ部16)により一体成形されたものである。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、レーザ等の接合、金型等による成形(蓋体10と容体12との一体成形)等であってもよい。容器1の製造の際の作業性等の点で、蓋体10と容体12とをカーリング等のかしめ、レーザ等の接合等により一体形成されるものが好ましい。また、製造コスト等の点でカーリング等のかしめ等により一体形成されるものがより好ましい。
本実施形態では、開口弁14は、蓋体10に設けられているが、これに限定されるものではなく、容体12に設けてもよい。すなわち、開口弁14は、蓋体10及び容体12のうち少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
図2は、本発明の実施形態に係る容器の構成の一例を示す一部模式平面図である。図3は、図2に示すA−A線における容器の模式断面図である。図2及び3に示すように、開口弁14は、破砕溝18を形成した薄肉部20と、蓋体10と薄肉部20とを連結する傾斜部22とを備えるものである。
薄肉部20は、所定の圧力が加わった時に、開口するものである。薄肉部20の肉厚(厚さ)は、薄肉部20に加わる所定の圧力、薄肉部20を構成する材料等に応じて適宜設定されればよい。所定の圧力とは、上記でも説明したように、電池を例とすれば、容器1内のガス発生により、容器1が破裂する圧力より低い圧力等である。また、缶詰等を例とすれば、開口弁14(プルトップ部)を開けるために加えられる圧力や、高温加熱等の異常環境化に晒された場合の缶詰等が破裂する圧力より低い圧力等である。
薄肉部20を構成する材料は、水、有機溶媒等の溶液に対して耐腐食性を有するものであれば特に制限されるものではないが、開口弁14の製造が容易である点で、容器1を構成する材料と同様のものを用いることが好ましい。例えば、電池を例とすれば、アルミ、導電性プラスチック、ニッケルメッキ鋼板、鉄、SUS等が挙げられ、缶詰等であれば、アルミ、スチール等が挙げられる。
破砕溝18は、所定の圧力が加わったときに、薄肉部20の開口を容易にするためのものである。したがって、薄肉部20の開口を容易にすることができれば、破砕溝18の形状、深さは、特に制限されるものではない。
図2及び3に示すように傾斜部22は、薄肉部20の周囲に、薄肉部20と蓋体10とを連結するものであって、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜するものである。
図3に示す傾斜部22は、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜しているものであり、薄肉部20が容器1の内側、すなわち蓋体10の面より容器1内部に配置されるような角度、長さに調整されている。本実施形態での傾斜部22は、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜していれば、傾斜部22の角度、長さは、特に制限されるものではない。また、本実施形態では、開口弁14を蓋体10に設けるものを例として説明しているが、上記でも説明したように、容体12に設けるものであってもよい。すなわち、傾斜部22は、薄肉部20から容体12に向かって傾斜しているものであり、容体12の面より容器1内部に配置されるような角度、長さに調整されているものでもよい。
図4(イ)及び(ロ)は、本発明の他の実施形態に係る開口弁の構成の一例を示す模式断面図である。図4(イ)に示す傾斜部22は、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜し、薄肉部20が容器1の外側、すなわち蓋体10の面より容器1外部に配置されるような角度、長さに調整されている。また、図4(ロ)に示す傾斜部22は、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜し、蓋体10の肉厚内に薄肉部20が収まるような角度、長さに調整されるものであってもよい。本実施形態に適用される傾斜部としては、傾斜部22を容易に形成することができる点で、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜し、薄肉部20を容器1の内側又は外側に配置されるような角度、長さに調整されたものであることが好ましい。また、容器1を製造する際に、薄肉部20が損傷することを防ぐことができる点で、薄肉部20から蓋体10に向かって傾斜し、蓋体10の肉厚内に薄肉部が収まるような角度、長さに調整されたものであることが好ましい。
傾斜部22の形状は、図3,4に示すような直線状に限られず、波状、矩形状等であってもよいが、傾斜部22を容易に形成することができる点で、傾斜部22の形状は、直線状であることが好ましい。
次に、蓋体と容体とをかしめる際に加わる引張応力について説明する。蓋体10と容体12とを後述するレーザ等の接合、カーリング等のかしめにより一体形成する際に、開口弁14には、開口弁14からかしめ部16(図2に示す)に向う引張応力(例えば図3に示す矢印X)が加わる。本実施形態の開口弁14には、傾斜部22が備えられているため、薄肉部20及び破砕溝18に加わる引張応力を緩和することができる。これは、引張応力によって、傾斜部22が引張られる(変形する)ため、薄肉部20及び破砕溝18に加わる引張応力を緩和することができるためである。
そして、引張応力によって、傾斜部22が引張られるためには、傾斜部22の肉厚は、容器1の肉厚より薄くする必要がある。本実施形態のように、蓋体10に開口弁14が備えられている場合、蓋体10の肉厚より薄くする必要がある。同様に、容体12に開口弁14が備えられている場合には、容体12の肉厚より薄くし、蓋体10、容体12にそれぞれ開口弁14が備えられている場合には、各開口弁14が備えられる蓋体10、容体12の肉厚より薄くする必要がある。傾斜部22の肉厚が、容器1の肉厚(蓋体10、容体12の肉厚)と同じか又は厚いと、引張応力によって、傾斜部22が引張られることが困難となり、薄肉部20及び破砕溝18に引張応力を伝え、開口弁14を開口させてしまう場合がある。
傾斜部22の肉厚(図3に示す傾斜部22の肉厚B)は、容器1の肉厚(図3に示す蓋体10の肉厚D)より薄いものであればよいが、傾斜部22の強度、引張応力の緩和の点で、傾斜部22の肉厚Bと容器1の肉厚(蓋体10の肉厚D)との比(B/D)が、0.03〜0.5の範囲であることが好ましい。
また、傾斜部22の肉厚は、薄肉部20の肉厚と同程度であることがより好ましい。傾斜部22の肉厚が、薄肉部20より厚すぎると、引張応力によって、傾斜部22が引張られることが困難となり、薄肉部20及び破砕溝18に引張応力を伝え、開口弁14を開口させてしまう場合がある。また、薄肉部20より薄すぎると、引張応力により、傾斜部22が破損してしまう場合がある。
傾斜部22と薄肉部20との肉厚が同程度とは、薄肉部20の肉厚(図3に示す薄肉部20の肉厚A)と傾斜部22の肉厚(図3に示す傾斜部22の肉厚B)との比(B/A)が、0.05〜1.5の範囲であることが好ましい。薄肉部20の肉厚(A)と傾斜部22の肉厚(B)との比(B/A)が0.05より低いと、容器1に加わる所定の圧力より低い圧力で傾斜部22が開口する場合があり、1.5より高いと、蓋体10と容体12とをかしめる際に、薄肉部20及び破砕溝18が延びて、容器1に加わる所定の圧力より低い圧力で薄肉部20及び破砕溝18が開口する場合がある。
また、薄肉部20の肉厚Aは、傾斜部22と同様に、容器1の肉厚(図3に示す蓋体10の肉厚D)より薄いものであり、薄肉部20の肉厚Aと容器1の肉厚(蓋体10の肉厚D)との比(B/D)が、0.03〜0.5の範囲であることが好ましい。
さらに、薄肉部20の肉厚A、傾斜部22の肉厚Bは、溝部18の肉厚(図3に示す溝部18の肉厚C)より薄いものである。
開口弁14は、例えば、容器1(蓋体10又は容体12)に、凹凸部材の金型等を押圧する押圧加工、鍛造加工等の塑性加工等を施して、薄肉部20及び傾斜部22を成形した後、薄肉部20にコイニング加工等の塑性加工等を施して、破砕溝18を形成することにより得られる。しかし、開口弁14の形成方法は、上記に限定されるものではない。
本実施形態の容器は、蓋体と容体とをかしめにより一体形成されるもの、例えば、電池(後述する)、缶詰、飲料缶等に用いられる。
本実施形態の容器の適用例として、電池を例に説明する。電池とは、非水電解液二次電池、アルカリ系二次電池及び各種一次電池であるが、以下に、非水電解液二次電池を例として説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る開口弁を備える非水電解液二次電池の構成の一例を示す模式斜視図である。図5に示すように、非水電解液二次電池2は、封口板(蓋体)24と、外装缶(容体)26と、上記説明した開口弁14とを備えている。非水電解液二次電池2は、外装缶26内に電極体(不図示)を収容し、外装缶26と封口板24とをカーリング等のかしめ(図5に示すかしめ部28)により得られる。
上記でも説明したように、開口弁14は、必ずしも封口板24に設けられる必要はなく、外装缶26に設けられるものであってもよい。開口弁14は、上記説明したものと同様のもの(例えば、図3,4に示す開口弁14)である。
封口板24には、端子孔(不図示)、注液口(不図示)が設けられている。端子孔には、絶縁材料30を介して、電極端子32a,32bが挿入されている。また、注液口は、封栓34によって塞がれている。
電極体とは、充放電を行うための非水電解液二次電池2の電気化学的な要素である。具体的には、電極体は、正極と負極とをセパレータを介して捲回したものである。正極とは、例えば、アルミ箔に正極活物質(LiCoO2等)が形成されたものであり、負極とは、銅箔に負極活物質(黒鉛等)が形成されたものである。また、セパレータは、正極と負極とを電気的、物理的に離間するものであり、例えば、ポリエチレン樹脂膜等の多孔性樹脂膜等を使用することができる。
次に、非水電解液二次電池の製造方法の一例について説明する。
上記説明した正極に正極リード、負極に負極リードを溶接する。正極リード及び負極リードは、封口板24に設けられた電極端子32a,32bに溶接される。電極体を外装缶26内に収容し、封口板24と外装缶26とをカーリング等のかしめにより封口する。そして封口板に設けられた注液口(不図示)から、電解液を注入する。電解液を注入後、注液口を封栓34で塞ぐ。電解液は、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒に、LiPF6を溶解したもの等を用いることができる。
以上のように、本実施形態では、容器に設けられる開口弁が、薄肉部から容器に向かって傾斜し、薄肉部の肉厚と同程度の肉厚を有する傾斜部を備えることによって、蓋体(封口板)と容体(外装缶)とをかしめ、又は接合する際に、薄肉部に加わる引張応力を緩和させることができる。したがって、引張応力によって、薄肉部及び破砕溝の延伸、破損を抑制することができる。さらに、容器の落下等の衝撃も緩和することができるため、容器の落下時による衝撃によっても、開口弁が破損することを抑制することができる。
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を変えない限り、以下の実施例により何ら制限されるものではない。
<実施例>
板材(厚み:0.8mm)に、プレス加工を施して、図3に示す薄肉部20及び傾斜部22を形成し、薄肉部20に、コイニング加工を施して、破砕溝18を形成し、開口弁14を作製した。開口弁14の薄肉部20の厚みは0.15mm、傾斜部22の厚みは0.1mmであった。これを実施例とした。
<比較例1,2>
図6(イ)は、比較例1の開口弁の構成を示す模式断面図であり、図6(ロ)は、比較例2の開口弁の構成を示す模式断面図である。比較例1は、板材42(厚み:0.8mm)に、プレス加工を施して、薄肉部36を形成し、薄肉部36に、コイニング加工を施して、破砕溝38を形成し、開口弁44を作製したものである。開口弁44の薄肉部36の厚みは、0.15mmであった。比較例2は、板材46(厚み:0.15mm)に、コイニング加工を施して、破砕溝40を形成し、開口弁48を作製したものである。
<開弁圧の評価>
上記実施例1及び比較例1,2の作製後の開弁圧、実施例1及び比較例1,2と容体(厚さ:0.5mm)とをカーリングにより、容器(図1に示すよう容器1)形成した後の開弁圧を測定し、下記基準に基づいて開弁圧の評価を行った。その結果を表1にまとめた。
<評価基準>
○:開口弁作製後とカーリング後との開弁圧(MPa)に差がほとんどない。
△:開口弁作製後とカーリング後との開弁圧に差が見られた。
×:カーリング後の開口弁が破損した。
Figure 0005664720
表1からわかるように、実施例では、開口弁作製後とカーリング後との開弁圧に差がほとんどみられなかった。これに対し、比較例1では、開口弁作成後とカーリング後との開弁圧に差が見られたり、カーリング後の開口弁が破損したりするものがあった。また、比較例2では、カーリング後の開口弁は、すべて破損していた。
このように、薄肉部から容器に向かって傾斜し、容器の肉厚より薄い肉厚を有する傾斜部を備える開口弁は、カーリング後の開弁圧の低下を抑制することができた。したがって、蓋体と容体とをカーリング等のかしめにより形成される容器、例えば、電池、缶詰、飲料缶等に開口弁を形成しても、電池等の製造時において、開口弁の破損、開口弁の開弁圧の低下を抑制することが可能である。
1,52 容器、2 非水電解液二次電池、10 蓋体、12 容体、14,44,48,50 開口弁、16,28 かしめ部、18,38,40,56 破砕溝、20,36,54 薄肉部、22 傾斜部、24 封口板、26 外装缶、30 絶縁材料、32a、32b 電極端子、34 封栓、42,46 板材。

Claims (13)

  1. 容器に設けられる開口弁であって、
    前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、
    前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容器とを連結する傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、前記容器と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容器のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容器の内部から前記容器の外部に向う方向若しくは前記容器の外部から前記容器の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、
    前記傾斜部の肉厚は、前記容器の肉厚より薄いことを特徴とする開口弁。
  2. 請求項1記載の開口弁であって、前記薄肉部の肉厚Aと前記傾斜部の肉厚Bとの比(B/A)が、0.05〜1.5の範囲であることを特徴とする開口弁。
  3. 請求項1又は2記載の開口弁であって、前記薄肉部は前記容器の肉厚内に収まるように配置されていることを特徴とする開口弁。
  4. 容体を封口する蓋体であって、前記蓋体は開口弁を有し、
    前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、
    前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記蓋体とを連結する傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、前記蓋体と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記蓋体と直交する軸において、前記蓋体の外部から前記蓋体の内部に向う方向若しくは前記蓋体の内部から前記蓋体の外部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、
    前記傾斜部の肉厚は、前記蓋体の肉厚より薄いことを特徴とする蓋体。
  5. 請求項4記載の蓋体であって、前記薄肉部の肉厚Aと前記傾斜部の肉厚Bとの比(B/A)が、0.05〜1.5の範囲であることを特徴とする蓋体。
  6. 請求項4又は5記載の蓋体であって、前記薄肉部は前記蓋体の肉厚内に収まるように配置されていることを特徴とする蓋体。
  7. 蓋体に封口される容体であって、前記容体は開口弁を有し、
    前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、
    前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容体とを連結する傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、前記容体と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容体のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容体の内部から前記容体の外部に向う方向若しくは前記容体の外部から前記容体の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、
    前記傾斜部の肉厚は、前記容体の肉厚より薄いことを特徴とする容体。
  8. 請求項7記載の容体であって、前記薄肉部の肉厚Aと前記傾斜部の肉厚Bとの比(B/A)が、0.05〜1.5の範囲であることを特徴とする容体。
  9. 請求項7又は8記載の容体であって、前記薄肉部は前記容体の肉厚内に収まるように配置されていることを特徴とする容体。
  10. 蓋体と容体とを備える容器であって、前記蓋体と前記容体とのうち少なくともいずれか一方に開口弁を有し、
    前記開口弁は、所定の圧力が加わると開口する薄肉部と、
    前記薄肉部の周囲に、前記薄肉部と前記容器とを連結する傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、前記容器と連結する箇所から前記薄肉部と連結する箇所にかけて、前記容器のうち前記開口弁を有する面と直交する軸において、前記容器の内部から前記容器の外部に向う方向若しくは前記容器の外部から前記容器の内部に向う方向のいずれか一方向のみに傾斜しており、
    前記傾斜部の肉厚は、前記容器の肉厚より薄いことを特徴とする容器。
  11. 請求項10記載の容器であって、前記薄肉部の肉厚Aと前記傾斜部の肉厚Bとの比(B/A)が、0.05〜1.5の範囲であることを特徴とする容器。
  12. 請求項10又は11記載の容器であって、前記蓋体と容体とを接合又はかしめることにより一体形成されることを特徴とする容器。
  13. 請求項10又は11記載の容器であって、前記薄肉部は前記容器の肉厚内に収まるように配置されていることを特徴とする容器。
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