JP5664702B2 - ネットワーク通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを介して通信を行うネットワーク通信装置に関する。
近年、CO排出量削減等の観点から、電気機器の低消費電力化が社会的に求められている。例えばLAN等のネットワークに接続されるネットワーク機器においては、待機時にCPUやハードディスク等の電源を停止し、ネットワークに直接接続しているネットワークインターフェースコントローラ(NIC)のみを動作させることにより省電力化を実現したものが知られている。
このようなネットワーク機器として、特許文献1には、ネットワークを介して接続された他の装置との通信を行うネットワーク通信部と、少なくとも1つ以上のアプリケーション機能部を含むアプリケーションシステム部とを有し、アプリケーションシステム部を低消費電力状態とし、ネットワーク通信部のみ動作させることができるアプリケーション装置が開示されている。このアプリケーション装置では、アプリケーションシステム部が低消費電力状態のときに、他の装置からのアプリケーション機能部に係る通信の開始要求を受け取ると、ネットワーク通信部が、アプリケーションシステム部を低消費電力状態から通常電力状態へと復帰させるように構成されている。
特開2007−183797号公報
上述したように、特許文献1記載のアプリケーション装置では、待機時に、アプリケーションシステム部を低消費電力状態とし、ネットワーク通信部のみ動作させることにより、装置の省電力化を図っている。しかしながら、上記ネットワーク通信部は、ネットワークを介して送られてくる他の装置からの通信の開始要求に何時でも対応できるように常時稼動させておく必要があり、低消費電力状態にすることができない。そのため、通信動作を妨げることなく、ネットワーク通信部の省電力化を図ることは困難であった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、通信動作を妨げることなく、消費電力をより低減することが可能なネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係るネットワーク通信装置は、ネットワークを介して通信端末と接続され、該通信端末とのセッション確立を含むネットワーク通信機能を有する第1通信制御手段と、該第1通信制御手段と通信路により接続され、該第1通信制御手段を介して通信端末との間で通信を行う第2通信制御手段とを備え、省エネルギー状態を取り得るネットワーク通信装置であって、省エネルギー状態において、第1通信制御手段は通信可能であり、第2通信制御手段は通信不能であり、上記第1通信制御手段は、省エネルギー状態において、通信端末からネットワーク通信要求を受信すると、第2通信制御手段を起動するとともに、通信端末との間でセッション確立処理を実行し、該セッション確立処理で通信端末から受信した第1のデータを記憶し、通信端末との間でセッション確立処理が完了した後、セッションを確立した状態で通信端末に対してデータの送信を禁止する持続接続制御を実行し、第2通信制御手段が起動したことを検出すると、記憶している第1のデータを第2通信制御手段に転送して該第2通信制御手段との間で擬似的セッション確立処理を実行し、擬似的セッション確立処理の完了後、通信端末との間の持続接続制御を解除し、上記第2通信制御手段は、持続接続制御が解除された後、第1通信制御手段を介して、通信端末との間でデータ通信を実行する。
本発明に係るネットワーク通信装置によれば、省エネルギー状態で第2通信制御手段への給電を停止又は低減できる。また、第2通信制御手段の起動中に通信端末とのセッションが維持され、第2通信制御手段の起動完了後に擬似的セッション確立処理が実行される。そのため、第2通信制御手段の起動完了後、迅速に第2通信制御手段と通信端末とのデータ通信が開始できる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、ネットワーク通信要求の内容を解析して第2通信制御手段の起動要否を判定し、起動が必要であると判断した場合、第2通信制御手段を起動させるとともに、通信端末との間でセッション確立処理を実行し、起動が不要であると判断した場合、第2通信制御手段を起動させることなく、通信端末との間でセッション確立処理を実行する。このようにすれば、必要な場合のみ第2通信制御手段を起動させるので、通信装置の省エネルギー化を図ることができる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、セッション確立処理において通信端末へ送信した第2のデータを記憶し、第2通信制御手段との擬似的セッション確立処理において、第2通信制御手段から受取ったデータと記憶している第2のデータとを比較し、一致する場合、受取ったデータに対する応答となるデータを第2通信制御手段に転送する。このようにすれば、擬似的セッション確立処理の確実性を向上できる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、持続接続制御を解除した後、通信端末から受信したデータを、そのまま第2通信制御手段に転送する。このようにすれば、転送処理の処理負荷を低減でき、高速に転送処理を行うことができる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、通信端末との間でセッション確立処理が完了した後、通信端末から第3のデータを受信して記憶し、その後、通信端末との間で持続接続制御を実行する。また、第1通信制御手段は、擬似的セッション確立処理の完了後、記憶している第3のデータを第2通信制御手段に転送し、その後、通信端末との間の持続接続制御を解除する。このようにすれば、第2通信制御手段の起動中に可能な分だけ第1通信制御手段によりデータ受信が行えるので、第2通信制御手段と通信端末との通信時間を短縮できる。
本発明に係るネットワーク通信装置は、ネットワークを介して通信端末と接続され、該通信端末との間で通信を行なう第1通信制御手段と、第1通信制御手段と通信路を介して接続され、通常電力状態と低消費電力状態とを取り得る第2通信制御手段とを備え、第1通信制御手段が、通信端末からネットワークを介してデータを受信する受信手段と、第2通信制御手段の電力状態を判定する判定手段と、受信手段によりデータが受信され、かつ、判定手段により第2通信制御手段が低消費電力状態であると判定された場合に、第2通信制御手段に対して、該第2通信制御手段を起動させるための起動信号を出力する起動手段と、第2通信制御手段が起動されるまでの間受信手段により受信されたデータを記憶する記憶手段と、第2通信制御手段が起動されて低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定された場合に、第2通信制御手段が起動するまでに受信されて記憶手段に記憶されているデータを第2通信制御手段に通信路を介して転送するとともに、第2通信制御手段が通常電力状態にあるときに、受信手段により受信されたデータを第2通信制御手段に通信路を介して転送する転送手段と、受信手段により受信されたデータに対する応答、又は、第2通信制御手段から受け取った応答を、ネットワークを介して通信端末へ出力する送信手段とを有し、第2通信制御手段が、転送手段により転送されたデータを、通信路を介して受け取る受取手段と、受取手段により受け取られたデータに対する応答を、通信路を介して、第1通信制御手段に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るネットワーク通信装置によれば、装置が第1通信制御手段と第2通信制御手段とに分割されて構成され、例えば待機時に、第2通信制御手段が低消費電力状態(省電力モード)にされるとともに、第1通信制御手段のみが稼動されて、データの待ち受け動作が行われる。よって、データの待ち受け時に、ネットワーク通信装置の一部、すなわち第1通信制御手段を除いて低消費電力状態にすることができるため、ネットワーク通信装置の消費電力をより低減することが可能となる。また、ネットワークを介してデータが受信された場合には、第2通信制御手段が起動されるとともに、該第2通信制御手段が起動するまで、受信されたデータが記憶され、第2通信制御手段の起動後に、該第2通信制御手段にバスを介して転送される。一方、通信端末への応答は、第1通信制御手段を介して送信される。よって、第1通信制御手段と第2通信制御手段とが機能的に一体となって通信動作が実行される。その結果、通信動作を妨げることなく、消費電力をより低減することが可能となる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、受信手段によりデータが受信され、かつ、判定手段により第2通信制御手段が低消費電力状態であると判断された場合に、第2通信制御手段を起動する必要があるか否かを判定する起動判定手段を備え、起動判定手段により第2通信制御手段を起動する必要があると判定された場合に、起動手段が、起動信号を出力することが好ましい。
この場合、第2通信制御手段を起動する必要がある場合にのみ、第2通信制御手段が起動される。そのため、第2通信制御手段の稼働時間を必要最小限に抑えることができる。よって、ネットワーク通信装置の消費電力をより低減することが可能となる。
また、本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、起動判定手段により第2通信制御手段を起動する必要がないと判定された場合に、受信手段により受信されたデータに対する応答を生成する生成手段を有し、起動判定手段により第2通信制御手段を起動する必要がないと判定された場合に、送信手段が、生成手段により生成された応答を通信端末へ出力することが好ましい。
このようにすれば、第2通信制御手段を起動する必要がない場合には、第2通信制御手段が起動されることなく、第1通信制御手段側で受信データに対する応答が行われる。そのため、第2通信制御手段の不必要な起動を抑制することができる。よって、ネットワーク通信装置の消費電力をより低減することが可能となる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、受信手段により通信端末からのセッション確立要求信号が受信されたときに、該通信端末との間にセッションを確立するとともに、起動判定手段により第2通信制御手段を起動する必要があると判定された場合に、第2通信制御手段が起動されるまで、セッションを張った状態で通信端末に対してデータの送信を禁止する持続接続制御を実行する持続接続制御手段を有し、該持続接続制御手段が、第2通信制御手段が起動したと判定された場合に、通信端末に対してデータの送信を許可することが好ましい。
この場合、セッション確立要求信号が受信され、かつ第2通信制御手段を起動する必要があると判定されたときに、通信端末との間でセッションが確立されるとともに、第2通信制御手段に対して起動信号が出力される。また、第2通信制御手段が起動するまでの間、セッションを張った状態を保持しつつ通信端末に対してデータの送信を禁止する持続接続制御が実行される。よって、データを一時的に格納するための大容量メモリを第1通信制御手段側で備える必要がないため、メモリの消費電力を抑えることができる。また、このようにすれば、持続接続制御が解除される時点では、既にセッションが張られているため、迅速にデータ通信を開始することができる。
本発明に係るネットワーク通信装置では、第1通信制御手段が、通信端末から受信される受信データを一時的に格納する受信バッファを有し、送信手段が、該受信バッファの空き容量に応じた受信可能データ量を所定の通信プロトコルに従って通信端末へ送信し、持続接続制御手段が、判定手段により第2通信制御手段が起動したと判定されるまで、受信可能データ量が該通信端末の最小送信可能データ量よりも小さくなるように、受信バッファから読み出すデータ量を非持続接続制御時よりも少なくすることが好ましい。
このようにすれば、第2通信制御手段が起動するまで、受信可能データ量が該通信端末の最小送信可能データ量よりも小さくなるように、受信バッファから読み出されるデータ量が非持続接続制御時(すなわち通常制御時)よりも少なくされる。よって、該通信端末から受信されるデータ量よりも受信バッファから読み出されるデータ量が少なくなるため、受信バッファの空き容量が減少し、受信可能データ量として該通信端末の最小送信可能データ量よりも小さな値(典型的にはゼロ)が該通信端末に対して送信される。その結果、セッションを張った状態で該通信端末による送信データの送出を抑制すること、すなわち持続接続制御を実現することが可能となる。
また、本発明に係るネットワーク通信装置では、持続接続制御手段が、持続接続制御を終了してセッション確立要求信号を送信した通信端末に対してデータの送信を許可する場合、受信可能データ量が該通信端末の最小送信可能データ量よりも大きくなるように、受信バッファから読み出すデータ量を持続接続制御時よりも多くすることが好ましい。
この場合、第2通信制御手段が起動され、持続接続制御が終了されるときに、受信バッファから読み出されるデータ量が持続接続制御時よりも増やされ、受信バッファの空き容量(すなわち受信可能データ量)が通信端末の最小送信可能データ量よりも大きくされる。そして、その空き容量に応じたサイズが受信可能データ量としてセッション確立要求信号を送信した通信端末に送信される。そのため、該通信端末が送信データを送出することができるようになり、第2通信制御手段の起動後に、持続接続制御から通常制御に円滑に移行することが可能となる。
本発明によれば、通信動作を妨げることなく、ネットワーク通信装置の消費電力をより低減することが可能となる。
実施形態に係るネットワーク通信装置が搭載されたネットワーク複合機の全体構成を示すブロック図である。 ネットワーク複合機を構成するNICの構成を示すブロック図である。 ネットワーク複合機による通信処理(擬似的セッション処理、持続接続制御処理)の処理手順を示すフローチャートである。 ネットワーク複合機とPCとの間の通信手順を示すシーケンス図である。 ネットワーク複合機を構成する第1NIC、第2NICとPCとの間の通信手順を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、ここでは、実施形態に係るネットワーク通信装置をネットワーク複合機(MFP)に適用した場合を例にして説明する。また、ネットワーク複合機がLANを介してパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。特許請求の範囲に記載の通信端末に相当)と接続されているネットワークシステムを例にして説明する。なお、例示するネットワークシステムは、理解を容易にするためにその構成を簡略化したものである。まず、図1及び図2を併せて用いて、ネットワーク複合機1の全体構成について説明する。図1は、LAN51に接続されたネットワーク複合機1の全体構成を示すブロック図である。図2は、ネットワーク複合機1を構成するネットワーク・インターフェース・コントローラ(以下「NIC」という)10の構成を示すブロック図である。
ネットワーク複合機1は、待機時に省エネルギー状態を取り得るネットワーク複合機であり、原稿を読み取り画像データを生成するスキャナ機能、読み取り生成した画像データを用紙に記録するコピー機能、及びファクシミリ通信により受信した画像データを用紙に記録するFAX受信機能に加え、LAN51を介して接続されているPC30から受信した画像データを用紙に記録するPCプリント機能を備えている。また、ネットワーク複合機1は、読み取った画像データをファクシミリ送信するFAX送信機能に加え、外部のPC30から受信した画像データをファクシミリ送信するPC−FAX機能を備えている。さらに、ネットワーク複合機1は、電子メールを利用してIP網経由で画像データを送受信するインターネットFAX(IFAX)機能等も有している。これらの各機能を実現するためにネットワーク複合機1は、NIC10、制御部11、記録部12、操作部13、表示部14、読取部15、コーデック16、画像記憶部17、モデム18、NCU19、IFAX制御部20、及び、Webサーバ21等を備えている。なお、上記各部はバス(通信路)23で相互に通信可能に接続されている。
NIC10は、各種通信プロトコルの送受信制御処理、及び各種通信プロトコル上のデータ解析処理及びデータ作成処理を行なうネットワークインターフェースである。外部のPC30とのデータ通信はこのNIC10を通して行われる。NIC10は、LAN51を介してPC30に接続されており、PC30との間で、例えばTCP/IPに従ってデータの通信を行なう。NIC10は、ネットワークパケット(データ)を受信するネットワークパケット受信専用基板(特許請求の範囲に記載の第1通信制御手段に相当、以下「第1NIC」という)100と、各種アプリケーションに対応した処理を行うネットワークアプリケーション対応基板(特許請求の範囲に記載の第2通信制御手段に相当、以下「第2NIC」という)120とを備えている。第1NIC100は、LAN51を介して例えばPC30と接続され、該PC30との間で通信を行なう。第2NIC120は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)又はPCI Express等のバス23(特許請求の範囲に記載の通信路に相当)を介して第1NIC100と相互にデータ転送可能に接続されている。すなわち、第2NIC120は、直接的にはLAN51と接続されていないが、第1NIC100を介してPC30と通信可能に構成されている。また、第2NIC120は、稼動時に通常電力状態を取り、待機時に低消費電力状態を取り得るように構成されている。なお、待機時すなわちネットワーク複合機1が省エネルギー状態にあるときであっても、第1NIC100には電力が供給される。
第1NIC100は、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、マイクロプロセッサにより制御されて通信処理を行う通信用チップ(IC)、及び通信用チップにより受信され、該通信用チップから読み出された受信データや演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。なお、第1NIC100は、上述したマイクロプロセッサ、通信用チップ、ROM、RAM等がワンチップに収められたマイクロコンピュータを用いて構成してもよい。また、第1NIC100で用いられるマイクロプロセッサは、第2NIC120で用いられるものよりも例えばクロック周波数が低く、より低消費電力のものを用いることが好ましい。さらに、第1NIC100で用いられるRAM等のメモリは、第2NIC120で用いられるものよりも容量が小さく、消費電力がより低いものを用いることが好ましい。
図2に示されるように、第1NIC100では、上述したハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、受信部101、受信バッファ102、送信部103、記憶部104、電力状態判定部105、起動要否判定部106、起動信号出力部107、バス転送部108、応答データ生成部109、持続接続制御部110が構築されている。
受信部101は、例えばPC30からLAN51を介してネットワークパケット(データ)を受信するものである。記憶部104は、上述したRAMにより構成され、第2NIC120が低消費電力状態のときに送受信された信号及びデータを記憶するものである。より詳細には、記憶部104には、受信部101で受信されたPC30からのSYN信号,ACK信号をEthernet(登録商標)レベルで格納するコマンド受信バッファ領域、送信部103から送出したACK/SYN信号を格納するコマンド送信バッファ領域、及び、受信部101で受信されたPC30からのデータを格納するデータ受信バッファ領域が設けられている。
電力状態判定部105は、第2NIC120と接続されたポートのレベル(Hi又はLow)に基づいて、第2NIC120の電力状態を判定する。具体的には、電力状態判定部105は、ポートレベルがHi(5V)の場合には通常電力状態(通常モード)と判定し、Low(0V)のときには低消費電力状態(省エネモード)と判定する。すなわち、電力状態判定部105は、特許請求の範囲に記載の判定手段として機能する。
起動要否判定部106は、受信部101によりネットワークパケット(データ)が受信され、かつ、電力状態判定部105により第2NIC120が低消費電力状態であると判断された場合に、第2NIC120を起動する必要があるか否かを判定する。ここで、第2NIC120を起動する必要があるか否かは、例えば、第1NIC100のみで応答(レスポンス)可能かどうかで判断される。ちなみに、第1NIC100のみで応答可能な場合とは、例えば、ARP応答、SNMP応答、ICMP応答(例えばPingパケット応答)、UDP/IPを用いたネットワークパケットで応答を待たすことができないパケット応答制御等が挙げられる。一方、第1NIC100のみで応答を返すことができない場合とは、例えば、LPD、Port9100、IPP等のTCP/IPを用いたネットワーク制御が挙げられる。
起動信号出力部107は、起動要否判定部106により第2NIC120を起動する必要があると判定された場合に、第2NIC120に対して、該第2NICを低消費電力状態から通常電力状態へ遷移させるための起動信号を出力する。起動信号出力部107から起動信号が出力されると、第2NIC120への電源供給が開始される。そして、第2NIC120においてプログラムロード等の起動処理が実行され、第2NIC120が起動される。第2NIC120の起動が完了すると、上述したポートレベルがHiにセットされる。
バス転送部108は、第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定された場合(起動された場合)に、第2NIC120が起動するまでに受信されて記憶部104に記憶されている信号及びデータを、バス23を介して第2NIC120に転送する。また、バス転送部108は、第2NIC120が通常電力状態にあるときに、受信部101により受信されたデータを第2NIC120にバス23を介して転送する
応答データ生成部109は、起動要否判定部106により、第2NIC120を起動する必要がないと判定された場合に、受信部101により受信されたデータに対する応答(レスポンス)データを生成する。例えば、応答データ生成部109は、上述したARP、SNMP、ICMP等に対する応答データを生成する。すなわち、応答データ生成部109は、特許請求の範囲に記載の生成手段として機能する。なお、応答データ生成部109により生成された応答データは、送信部103へ出力される。
送信部103は、生成部109により生成された応答データをLAN51を介してPC30へ出力する。また、送信部103は、第2NIC120から受け取った応答データを、必要に応じて、LAN51を介してPC30へ出力する。すなわち、送信部103は、特許請求の範囲に記載の送信手段として機能する。
持続接続制御部110は、受信部101により例えばPC30からのセッション確立要求信号が受信された場合、該セッション確立要求信号を送信したPC30との間にセッションを確立する。そして、持続接続制御部110は、電力状態判定部105の判定結果に基づいて、第2NIC120が通常電力状態であるか否か(すなわち受信処理を行える状態であるか否か)を判断し、低消費電力状態である場合(すなわち受信処理を行えない状態である場合)には、電力状態判定部105により第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定されるまで、セッションを張った状態でPC30に対してデータの送信を禁止する持続接続制御(キープアライブ)を実行する。一方、第2NIC120が通常電力状態である場合には、持続接続制御を実行することなくPC30に対してデータの送信を許可する。すなわち、持続接続制御部110は、特許請求の範囲に記載の持続接続制御手段として機能する。
ここで、第1NIC100(通信用チップ)は、PC30等から所定のポートを通して受信される受信データを一時的に格納する、例えば4Kバイト程度の容量を持つ受信バッファ102を有し、送信部103は、受信バッファ102の空き容量に応じた受信可能データ量をTCP/IPに従ってPC30等へ送信する。なお、受信バッファ102の空き容量が所定値以下(例えば半分以下)になった場合には、受信可能データ量としてゼロを送信する構成としてもよい。また、持続接続制御部110は、第2NIC120が低消費電力状態であると判定された場合には、該第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定されるまで、受信可能データ量がPC30の最小送信可能データ量よりも小さくなるように、受信バッファ102から読み出すデータ量を非持続接続制御時(すなわち通常制御時)よりも少なく(例えば数バイト〜数十バイト)することにより持続接続制御を実現する。
また、持続接続制御部110は、持続接続制御を実行した場合に、第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したと判定されたとき(起動されたとき)に持続接続制御を終了し、セッション確立要求信号を送信したPC30に対してデータの送信を許可する。ここで、持続接続制御部110は、持続接続制御を終了してPC30に対してデータの送信を許可する場合、受信可能データ量がPC30の最小送信可能データ量よりも大きくなるように、受信バッファ102から読み出すデータ量を持続接続制御時よりも多くする(例えば数百〜数Kバイト)ことにより通常制御(非持続接続制御)に移行させる。
一方、第2NIC120も、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、第1NICから転送された受信データや演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM、及びバックアップデータを記憶するバックアップRAM等により構成されている。なお、第2NIC120は、これらのマイクロプロセッサ、ROM、RAM等がワンチップに収められたマイクロコンピュータを用いて構成してもよい。
第2NIC120では、上述したハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、受取部121、出力部122等が構築されている。受取部121は、バス23を介して、バス転送部108により転送されたデータを受け取るディスクリプタ・バッファであり、特許請求の範囲に記載の受取手段に相当する。出力部122は、受取部121により受け取られたデータに対する応答(レスポンス)を、バス23を介して、第1NIC100に出力するものである
第2NIC120は、所定時間以上連続して通信が行われない場合に電源が遮断(オフ)され、低消費電力状態となる。一方、第2NIC120では、上述したように、起動信号出力部107から出力された起動信号を受けて電源供給が開始され、通常電力状態となる。
図1に戻り説明を続ける。制御部11は、演算を行なうマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果等の各種データを一時的に記憶するRAM、及びバックアップデータを記憶するバックアップRAM等により構成されている。制御部11は、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、ネットワーク複合機1を構成するハードウェアを統合的に制御する。
記録部12は、電子写真方式のプリンタであり、外部のPC30から受信された画像データを用紙にプリントアウトする。また、記録部12は、読取部15により読み取られ生成された画像データ、及びFAX、IFAX等で受信された画像データを用紙にプリントアウトする。
操作部13は、ネットワーク複合機1の各機能を利用するために用いられる複数のキー、例えば、テンキー、短縮キー、スタートキー、ストップキー、及び各種のファンクションキー等を備えている。表示部14は、LCD等を用いた表示装置であり、ネットワーク複合機1の動作状態及び/又は各種設定内容等を表示する。読取部15は、光源及びCCD等によって構成されており、紙文書等の原稿を設定された副走査線密度に応じてライン毎に読み取り、画像データを生成する。
コーデック16は、読取部15で読み取られた画像データを符号化圧縮するとともに符号化圧縮されている画像データを復号する。画像記憶部17は、DRAM等で構成されており、コーデック16で符号化圧縮された画像データ、FAX受信された画像データ、及び、外部のPC30から受信されて符号化圧縮された画像データ等を記憶する。
モデム(変復調器)18は、ディジタル信号とアナログ信号との間の変復調を行なう。また、モデム18は、ディジタル命令信号(DCS)等の各種機能情報の発生及び検出を行なう。NCU(Network Control Unit)19は、モデム18と接続されており、モデム18と公衆交換電話網(PSTN)50との接続を制御する。また、NCU19は、送信先のファクシミリ番号に対応した呼出信号の送出、及びその着信を検出する機能を備えている。
IFAX制御部20は、インターネット環境を利用したIFAX機能を司る。IFAX制御部20は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に従って電子メールを送信する機能、及び、POP(Post Office Protocol)に従って電子メールを受信する機能を有している。IFAX制御部20は、送信原稿をTIFF形式等の画像データとして電子メールに添付し、メールアドレス(SMTPサーバ)宛てに送信する。また、IFAX制御部20は、設定された時間毎にPOPサーバから電子メールを受信して添付ファイルをプリントアウトする。Webサーバ21は、例えばHTMLで記述されたホームページ、ログインページ、及びファクシミリ操作ページ等のデータに対して、PC30からアクセスして所定のHTTPタスクを実行することを可能にする。
次に、図3〜図5を併せて参照しつつ、ネットワーク複合機1による通信処理(擬似的セッション処理、持続接続制御処理)について説明する。図3は、ネットワーク複合機1による通信処理(擬似的セッション処理、持続接続制御処理)の処理手順を示すフローチャートである。図4は、ネットワーク複合機1とPC30との間の通信手順を示すシーケンス図である。また、図5は、ネットワーク複合機1を構成する第1NIC100、第2NIC120とPC30との間の通信手順を示すシーケンス図である。
ステップS100では、ジョブを受け付けるソケットとローカルアドレスとが関連付けられる(すなわちbindされる)。ここで、ローカルアドレスは、IPアドレスとポート番号とから構成され、本実施形態では、ポート番号として9100番が割り当てられる。すなわち、ポート番号9100番でbindされる。続いて、ステップS102では、listen処理によりステップS100においてbindされたソケットでセッション確立要求(接続要求)を待ち受ける。
続くステップS104では、Select処理で指定ポート(9100番)へのセッション確立要求(図4に示されるSYN信号)があるか否かの判断が行われる。セッション確立要求がある場合は、ステップS106に処理が移行する。一方、セッション確立要求がないときには、セッション確立要求があるまでステップS104が繰り返し実行される。
セッション確立要求があった場合、ステップS106では、第2NIC120が通常電力状態であるか否かについての判断が行われる。ここで、第2NIC120が通常電力状態である場合には、ステップS108に処理が移行する。そして、ステップS108において、PC30との間でセッションが確立されるとともに、PC30に対して送信が許可され、第1NIC100、第2NIC120により送受信処理が行われる。そして、受信処理が終了した後、セッションが解除されて、本処理が終了する。
一方、ステップS106において、第2NIC120が低消費電力状態であると判断されたときには、ステップS110に処理が移行する。ステップS110では、第2NIC120を起動するための起動信号が出力され、第2NIC120への電源供給が開始される。
続くステップS112ではaccept処理でセッション確立要求を受け付けることにより、セッションが確立する。より具体的には、図4に示されるように、SYN信号に対してACK/SYN信号を返すことによりセッションが確立する。なお、ACK/SYN信号が返されない場合、セッション確立要求を送ったPC30は、6秒、12秒、24秒、48秒、72秒と送信間隔を徐々に大きくしてセッション確立要求を繰り返し送信する。そして、72秒経過した時点でACK/SYN信号が返ってこないときには、セッション確立要求処理を打ち切る。なお、受信されたPC30からのSYN信号(特許請求の範囲に記載の第1のデータに相当),ACK信号、及び送出したACK/SYN信号(特許請求の範囲に記載の第2のデータに相当)それぞれは、記憶部104に記憶される。また、セッションが確立した後、PC30から送られて来るパケットデータ(特許請求の範囲に記載の第3のデータに相当)も記憶部104に一時的に記憶される。
続いて、ステップS114では、第2NIC120が低消費電力状態から通常電力状態に遷移したか否か(すなわち起動され受信処理が可能な状態になったか否か)についての判断が行われる。ここで、第2NIC120が通常電力状態に遷移していない場合、すなわち起動中で受信処理を行うことができない場合には、ステップS116に処理が移行する。一方、第2NIC120が通常電力状態に遷移したとき、すなわち起動が完了し受信処理を行うことができるときには、ステップS118に処理が移行する。
第2NIC120が起動中である場合、ステップS116では、受信バッファ102から10バイトずつ受信データが読み出される。また、受信バッファ102の空き容量に応じた受信可能データ量がTCP/IPに従ってPC30へ送信される(図4に示されるACK(win=xxxx),ACK(win=yyyy)、ここでxxxx,yyyyは受信可能データ量を表し、xxxx>yyyyである)。その後、ステップS114に処理が移行し、第2NIC120が起動されるまでステップS114、S116の処理が繰り返し実行される。その間、PC30から受信されるデータ量よりも受信バッファ102から読み出されるデータ量が少なくなるため、受信バッファ102の空き容量が時間経過に伴って次第に減少し、所定時間経過後に、PC30に対して受信可能データ量としてゼロ(又はゼロに近い値)が送信される(図4に示されるACK(win=0))。より詳細には、第1NIC100で受信データの読み出しが実行されることに伴ってPC30に対してACKが帰される。PC30はACKを受信すると、次のデータを(1回又は複数回に分けて)送信する。その際、PC30は、受信した受信可能データ量より小さいパケットサイズを設定してデータを送信する。よって、読み出しが1回実行されれば、(1回又は複数回)データが受信される。そのため、ステップS116では、1回の読み出し量が、ACK1回あたりの受信データ量よりも小さくなるように受信データの読み出しが行われる。その結果、セッションを張った状態でPC30による送信データの送出が抑制される持続接続制御に移行し、第2NIC120が起動するまで、持続接続制御が継続して実行される。
より具体的には、図4に示されるように、ネットワーク複合機1がwindows sizeがゼロのACK(win=0)を返すと、PC30は、受信バッファ102が空いたか否かを問い合わせる信号TCP Zero Window Probe(win=0)を定期的に送出する。この信号に対して、持続接続制御が継続されている間、ネットワーク複合機1は、受信バッファ102に空き容量がないことを示す信号TCP Zero Window Probe ACK(win=0)を返す。すなわち、持続接続制御が維持されている間、TCP Zero Window Probe(win=0)に対してTCP Zero Window Probe ACK(win=0)が返信される。より詳細には、受信バッファ102の空き容量が所定値(例えば、受信バッファ容量の半分)より少ない場合には、正確な空き容量を受信可能データ量として送信するのではなく、受信可能データ量としてゼロを送信する。従って、持続接続制御から通常制御に移行した直後においても、空き容量が所定値に達するまでは、受信可能データ量としてゼロが送信され、空き容量が所定値に達した後、正確な空き容量が受信可能データ量として送信される。なお、受信可能データ量として、ゼロの代わりに、PC30の最小送信可能データ量よりも小さい値を設定してもよい。
第2NIC120が通常電力状態に遷移したとき、すなわち起動が完了し受信処理を行うことができるときには、ステップS118において、記憶部104に記憶されているPC30からのSYN信号(Ethernet(登録商標)レベル)が第2NIC120にバス23を介して転送(メモリ転送)される(図5参照)。
続くステップS120では、転送されたSYN信号に対するレスポンスとして、第2NIC120からACK/SYN信号を受け取ったか否かについての判断が行われる。ここで、第2NIC120からACK/SYN信号を受け取った場合には、ステップS122に処理が移行する。一方、第2NIC120からACK/SYN信号をまだ受け取っていないときには、ACK/SYN信号を受け取るまでステップS120が繰り返し実行される。
ステップS122では、第2NIC120からバス23を介して受け取ったACK/SYN信号が、記憶部104(コマンド送信バッファ領域)に記憶されている信号と一致するか否かについての判断が行われる。ここで、双方が一致する場合には、ステップS124に処理が移行する。一方、双方が一致しない場合には、ステップS118に処理が移行し、上述したステップS118〜S122の処理が再度実行される。
両信号が一致した場合、ステップS124では、図5に示されるように、記憶部104(コマンド受信バッファ領域)に記憶されているPC30からのACK信号が第2NIC120にバス23を介して転送(メモリ転送)される。続いて、ステップS126では、記憶部104(データ受信バッファ領域)に記憶されているPC30からのデータが第2NIC120にバス23を介して転送される(図5参照)。
次に、ステップS128において通常の受信処理(受信バッファ102から数Kバイトずつ受信データを読み出す処理)が実行される。そのため、受信バッファ102の空き容量が急激に増大することにより、持続接続制御が解除され、PC30に対してデータの送信が許可される。より具体的には、持続接続制御を解除するときには、受信バッファ102からの読み出し量が持続接続制御よりも大幅に増大されることにより、図4に示されるように、TCP Zero Window Probe(win=0)に対し、(TCP Zero Window Probe ACK(win=0)に代えて)受信可能データ量を示すACK(win=xxxx)が返信される。これにより、PC30によるデータ送信が開始される。
その後、第1NIC100、第2NIC120により送受信処理が行われる。より具体的には、PC30から受信されたデータが、第1NIC100により、バス23を介して第2NIC120へそのまま転送されるとともに、転送されたデータに対する応答(レスポンス)がバス23を介して第2NIC120から第1NIC100へ送られる。第2NIC120から応答を受け取った第1NIC100は、該応答をPC30へそのまま返信する。これにより、NIC10とPC30との間でデータの送受信が行なわれる。その後、PC30からFIN信号が受信された場合、図4に示されるようにPC30に対してACK/FIN信号が返され、セッションが終了される。そして、本処理が終了する。
本実施形態によれば、NIC10が第1NIC100と第2NIC120とに分割され、待機時に、第2NIC120が低消費電力状態にされるとともに、第1NIC100のみ動作させて、データの待ち受けが行われる。よって、データの待ち受け時に、NIC10の一部(すなわち第1NIC100)を除いて低消費電力状態にすることができるため、NIC10の消費電力をより低減することが可能となる。また、LAN51を介してデータが受信された場合には、第2NIC120が起動されるとともに、該第2NIC120が起動するまで、受信されたデータが記憶され、第2NIC120の起動後に、該第2NIC120にバス23を介して転送される。一方、第2NIC120からの応答は、第1NIC100を介してPC30に送信される。よって、第1NIC100と第2NIC120とが一体となって通信動作を行うことができる。その結果、通信動作を妨げることなく、消費電力をより低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2NIC120を起動する必要がある場合にのみ、第2NIC120が起動される。そのため、第2NIC120の稼働時間を必要最小限に抑えることができる。よって、NIC10の消費電力をより低減することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、第2NIC120を起動する必要がない場合には、第2NIC120が起動されることなく、第1NIC100側で受信データに対する応答が行われる。そのため、第2NIC120の不必要な起動を抑制することができる。よって、NIC10の消費電力をより低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、セッション確立要求信号が受信されたときに、セッション確立要求信号を送信したPC30との間でセッションが確立されるとともに、第2NIC120に対して起動信号が出力される。また、第2NIC120が起動するまでの間、セッションを張った状態を保持しつつPC30に対してデータの送信を禁止する持続接続制御が実行される。よって、データを一時的に格納するための大容量メモリを第1NIC100側で備える必要がないため、メモリの消費電力を抑えることができる。また、このようにすれば、持続接続制御が終了される時点では、既にセッションが張られているため、迅速にデータ通信を開始することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2NIC120が起動するまで、受信可能データ量がPC30の最小送信可能データ量よりも小さくなるように、受信バッファ102から読み出されるデータ量が非持続接続制御時(すなわち通常制御時)よりも少なくされる。よって、PC30から受信されるデータ量よりも受信バッファ102から読み出されるデータ量が少なくなるため、受信バッファ102の空き容量が減少し、受信可能データ量としてPC30の最小送信可能データ量よりも小さな値(典型的にはゼロ)が該通信端末に対して送信される。その結果、セッションを張った状態でPC30による送信データの送出を抑制すること、すなわち持続接続制御を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2NIC120が起動され、持続接続制御が終了されるときに、受信バッファ102から読み出されるデータ量が持続接続制御時よりも増やされ、受信バッファ102の空き容量(すなわち受信可能データ量)がPC30の最小送信可能データ量よりも大きくされる。そして、その空き容量に応じたサイズが受信可能データ量としてPC30に送信される。そのため、PC30が送信データを送出することができるようになり、第2NIC120の起動後に、持続接続制御から通常制御に円滑に移行することが可能となる。
本実施形態によれば、第2NIC120は、直接的にはLAN51と接続されず、第1NIC100と同様の構成(特に、受信部101、受信バッファ102、送信部103等)を備える必要がない。そのため、第2NIC120の構成をより簡略化することができ、消費電力及びコストを低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、NIC10が第1NIC100と第2NIC120とに分割されて構成されていたが、第1NIC100及び第2NIC120それぞれは、必ずしも独立した基板で構成されている必要はない。例えば、1枚の基板上に第1NIC100及び第2NIC120が構築されていてもよいし、1つのチップの中に第1NIC100及び第2NIC120が形成されていてもよい。
上記実施形態では本発明に係るネットワーク通信装置をネットワーク複合機に適用したが、ネットワーク複合機以外のネットワーク機器に適用することもできる。さらに、用いる通信プロトコル等は上記実施形態には限られない。
上記実施形態では、持続接続制御に移行する際、及び持続接続制御を維持する際に、受信バッファ102から10バイトずつ受信データを読み出したが、1度に読み出される受信データ量は10バイトには限られない。
また、上記実施形態では、通信端末がPCである場合を例にして説明したが、通信端末はPCに限られない。例えば、通信端末はネットワーク複合機等であってもよい。
1 ネットワーク複合機
10 NIC
100 第1NIC
101 受信部
102 受信バッファ
103 送信部
104 記憶部
105 電力状態判定部
106 起動要否判定部
107 起動信号出力部
108 バス転送部
109 応答データ生成部
110 持続接続制御部
120 第2NIC
121 受取部
122 出力部
11 制御部
12 記録部
13 操作部
14 表示部
15 読取部
16 コーデック
17 画像記憶部
18 モデム
19 NCU
20 IFAX制御部
21 Webサーバ
23 バス
30 パーソナルコンピュータ
51 LAN

Claims (6)

  1. ネットワークを介して通信端末と接続され、該通信端末とのセッション確立を含むネットワーク通信機能を有する第1通信制御手段と、該第1通信制御手段と通信路により接続され、該第1通信制御手段を介して前記通信端末との間で通信を行う第2通信制御手段と、を備え、省エネルギー状態を取り得るネットワーク通信装置であって、
    省エネルギー状態において、前記第1通信制御手段は電力が供給され、前記第2通信制御手段は電力の供給が停止又は低減され
    前記第1通信制御手段は、
    省エネルギー状態において、前記通信端末から第1のデータを受信すると、受信した第1のデータを記憶し、前記第2通信制御手段を起動するとともに、前記通信端末との間でセッション確立処理を実行し、前記通信端末との間で前記セッション確立処理が完了した後、セッションを確立した状態で前記通信端末に対するデータの送信を禁止する持続接続制御を実行し、
    前記第2通信制御手段が起動したことを検出すると、記憶している前記第1のデータを前記第2通信制御手段に転送して該第2通信制御手段との間で擬似的セッション確立処理を実行し、
    前記擬似的セッション確立処理の完了後、前記通信端末との間の前記持続接続制御を解除し、
    前記第2通信制御手段は、
    前記持続接続制御が解除された後、前記第1通信制御手段を介して、前記通信端末との間でデータ通信を実行する、
    ネットワーク通信装置。
  2. ネットワークを介して通信端末と接続され、該通信端末とのセッション確立を含むネットワーク通信機能を有する第1通信制御手段と、該第1通信制御手段と通信路により接続され、該第1通信制御手段を介して前記通信端末との間で通信を行う第2通信制御手段と、を備え、省エネルギー状態を取り得るネットワーク通信装置であって、
    省エネルギー状態において、前記第1通信制御手段は電力が供給され、前記第2通信制御手段は電力の供給が停止又は低減され、
    前記第1通信制御手段は、
    省エネルギー状態において、前記通信端末から第1のデータを受信し、受信した第1のデータを記憶し、第1のデータを解析して前記第2通信制御手段の起動の要否を判定し、起動が必要であると判定した場合に、前記第2通信制御手段を起動るとともに、前記通信端末との間でセッション確立処理を実行し、前記通信端末との間で前記セッション確立処理が完了した後、セッションを確立した状態で前記通信端末に対するデータの送信を禁止する持続接続制御を実行し、
    前記第2通信制御手段が起動したことを検出すると、記憶している前記第1のデータを前記第2通信制御手段に転送して該第2通信制御手段との間で擬似的セッション確立処理を実行し、
    前記擬似的セッション確立処理の完了後、前記通信端末との間の前記持続接続制御を解除し、
    前記第2通信手段の起動が不要であると判定した場合、前記第2通信手段を起動ることなく、前記通信端末との間でセッション確立処理を実行し、
    前記第2通信制御手段は、
    前記持続接続制御が解除された後、前記第1通信制御手段を介して、前記通信端末との間でデータ通信を実行する、
    ネットワーク通信装置。
  3. 前記第1通信制御手段は、前記セッション確立処理において前記通信端末へ送信した第2のデータを記憶し、前記第2通信制御手段との前記擬似的セッション確立処理において、前記第2通信制御手段から受取ったデータと記憶している前記第2のデータとを比較し、一致する場合、前記受取ったデータに対する応答となるデータを前記第2通信制御手段に転送する請求項1又は2に記載のネットワーク通信装置。
  4. 前記第1通信制御手段は、前記持続接続制御を解除した後、前記通信端末から受信したデータを、そのまま前記第2通信制御手段に転送する請求項1〜3のいずれか1項に記載のネットワーク通信装置。
  5. 前記第1通信制御手段は、前記通信端末との間で前記セッション確立処理が完了した後、前記通信端末から第3のデータを受信して記憶し、その後、前記通信端末との間で前記持続接続制御を実行する請求項1〜4のいずれか1項に記載のネットワーク通信装置。
  6. 前記第1通信制御手段は、前記擬似的セッション確立処理の完了後、記憶している前記第3のデータを前記第2通信制御手段に転送し、その後、前記通信端末との間の前記持続接続制御を解除する請求項5に記載のネットワーク通信装置。
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