JP5664218B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
図6に示す特許文献1に記載の従来構成では、ケース31の吐出口32やエアフィルタ34の端板34b上の嵌合孔34cがエアフィルタ34の内径を対応し、同エアフィルタ34の外径よりかなり小さい。このため、エアフィルタ34の組み付け作業時には、嵌合状態を目視にて確認することができない。従って、作業が面倒で時間を要するとともに、嵌合状態が不十分となってシール不良を招くおそれがあった。
請求項3に記載の発明では、請求項1に係る発明において、前記シール部材を端板の外周面とケースの取付筒部内周面との間に配置したことを特徴とする。
以下に、この発明を具体化したエアクリーナの第1実施形態を、図1〜図3に従って説明する。
図1及び図3に示すように、前記エアフィルタ18の下流側、つまり吐出口17と対応する側の端板18bの外周には、雄ネジ部20が形成されている。第1ケース12の取付筒部16の内周面には、端板18bの雄ネジ部20に螺合可能な雌ネジ部21が形成されている。そして、エアフィルタ18側の雄ネジ部20が第1ケース12側の雌ネジ部21に螺合されることにより、エアフィルタ18が第1ケース12内に組み付けられている。
さて、このエアクリーナにおいて、ケース11内にエアフィルタ18を組み付ける場合には、第1ケース12から第2ケース13を取り外して、第1ケース12の下面開口部を開放させる。この状態で、第1ケース12の下面開口部から内部にシール部材22を挿入して、取付筒部16内に配置する。その後、第1ケース12内にエアフィルタ18を挿入して、その端板18bの外周の雄ネジ部20を取付筒部16の内周の雌ネジ部21に螺合させると、エアフィルタ18が第1ケース12内の所定位置に組み付けられる。
(1)このエアクリーナにおいては、エアフィルタ18の端板18b上の雄ネジ部20を第1ケース12の取付筒部16内周面の雌ネジ部21に螺合させることにより、エアフィルタ18を第1ケース12内に組み付けることができる。この場合、雄ネジ部20が端板18bの外周に形成されているため、第1ケース12の下面開口部側から雄ネジ部20と雌ネジ部21との螺合状態を目視にて確認することができる。また、エアフィルタ18をねじ込めばよいため、大きな組み付け荷重が掛かることもなく、エアフィルタ18が傾くこともない。従って、組み付け作業を簡単な操作で短時間のうちに容易に行うことができるとともに、エアフィルタ18を第1ケース12内の所定位置に対して正確に組み付けることができる。
(2)シール部材22が適度に潰されて適切なシール状態が確保されたときに、雄ネジ部20の端部が雌ネジ部21の端部に当ってエアフィルタ18のそれ以上のねじ込みができないようになっている。従って、第1ケース12に対するエアフィルタ18の組み付け状態において、シール部材22により端板18bと第1ケース12の内面との間を適切にシールすることができるとともに、その状態を感触によって確認できるばかりでなく、過度な締付けによるシール部材22の損傷を防止できる。
(3)このエアクリーナにおいては、第1ケース12の下流側端部に段差状に形成された取付筒部16が設けられ、該取付筒部16の内周面に雌ネジ部21が形成されている。かかる取付筒部16の雌ネジ部21は第1ケース12の径方向における中間位置に設けられていることから、第1ケース12の下面開口部側から雄ネジ部20と雌ネジ部21との螺合部を目視しやすく、組み付け作業を行いやすい状態になっている。従って、エアフィルタ18の組み付け作業を容易かつ速やかに進めることができる。
(4)前記シール部材22が端板18bの頂面と第1ケース12の内面との間に設けられている。このため、両ネジ部20,21を螺合させてエアフィルタ18を第1ケース12内に組み付けることにより、シール部材22が端板18bの頂面と第1ケース12の内面と間で圧縮されて、それらの間を効果的にシールすることができる。
(5)圧縮された前記シール部材22はその反発力によりエアフィルタ18が第1ケース12内に組み付けられたとき端板18bを介して両ネジ部20,21の螺合箇所を押圧することから、両ネジ部20,21の緩み止めを図ることができ、両ネジ部20,21の螺合状態を良好に保持することができる。
(6)シール部材22により適切なシール状態が確保されるまでは、突部18dが第2ケース13と干渉してクランプ14をクランプ状態にできないため、エアフィルタ18の不完全装着状態で第2ケース13が閉められてしまうことを防止できる。
次に、この発明を具体化したエアクリーナの第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(7)このエアクリーナにおいては、前記シール部材22が端板18bの頂面に対して、同時成形により一体状に形成されている。このため、第1ケース12に対するエアフィルタ18の組み付けに先立って、シール部材22を第1ケース12内に組み込んだり、端板18bの頂面上に接着固定したりする必要がなく、エアフィルタ18の組み付け作業を簡略化することができる。
(8)リップ部22aが係合溝27内に係合することにより、シール部材22によるシール状態が形成される。従って、リップ部22aが係合溝27内に係合した後、シール部材22の上面が取付筒部16の内面に当るため、作業者に対する感触が変化する。このため、作業者はエアフィルタ18が正しく装着されたことを目視しなくても確認できる。
次に、この発明を具体化したエアクリーナの第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(9)このエアクリーナにおいては、前記シール部材22が端板18bの外周面と第1ケース12の取付筒部16内周面との間に設けられている。このため、両ネジ部20,21を螺合させてエアフィルタ18を第1ケース12内に組み付けることにより、シール部材22が端板18bの外周面と第1ケース12の取付筒部16内周面との間で圧縮されて、それらの間を効果的にシールすることができる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1実施形態において、シール部材22をエアフィルタ18の端板18bに接着固定すること。
・ 前記第1実施形態又は第2実施形態のシール部材22と、第3実施形態のOリングを組合せて構成すること。
・ 前記第2ケース13を省略すること。つまり、第1ケース12の開口からエアを導入するように構成すること。
Claims (4)
- 円筒状の濾過部の外側から内側へ向かうエアを濾過するようにしたエアフィルタがケースに内装されたエアクリーナにおいて、
前記エアフィルタの下流側の端板の外周に雄ネジ部を形成し、前記ケースの内周面には前記端板の雄ネジ部が螺合される雌ネジ部を形成するとともに、前記端板とケースの内面との間にはシール部材を設け、
前記ケースの下流側端部には段差状に形成された取付筒部を設け、
前記取付筒部の内周面に前記雌ネジ部を形成するとともに、前記端板と前記取付筒部の内面との間には前記シール部材を設けたことを特徴とするエアクリーナ。 - 前記シール部材を端板の頂面とケースの取付筒部内面との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記シール部材を端板の外周面とケースの取付筒部内周面との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記シール部材にはリップ部を突設するとともに、ケースの取付筒部内面にはリップ部が係合可能な係合溝を設けたことを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ。
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