JP5664129B2 - 車両位置情報出力装置及びこの装置を備えた路側装置 - Google Patents
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Description
かかる高度道路交通システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である車載通信機とによって構成される。そして、各通信主体間で行う通信には、路側通信機と車載通信機とが行う路車(又は車路)間通信と、路側通信機同士が行う路路間通信と、車載通信機同士が行う車車間通信とが含まれる。
なお、走行する車両に搭載される車載通信機は、位置情報を送信するために、自己の位置情報を有しているが、この位置情報は、例えば車載通信機が備えているGPS機能によって取得することができる。
特に、高度道路交通システムの導入当初では、車載通信機を搭載した車両(通信対応の車両)は少なく、非搭載である車両(通信非対応の車両)が多いと考えられる。このため、通信非対応の車両であっても、前記のようなサービスを享受することが可能となるインフラ設備を導入することが望まれている。
さらに、無線送信された前記通信非対応の車両の位置情報を、例えば、前記交差点に接近してくる通信対応の他の車両が受信すれば、当該通信対応の車両(ドライバ)は、前記通信非対応の車両との接触事故を未然に防ぐための処置を予め行うことが可能となる。
さらに、接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止する構成である。
接近する車両の位置情報を必要とする受信側装置(例えば路側通信機又は他の車両の車載通信機)では、当該車両から送信された無線信号に含まれる位置情報を受信すればよく、車両位置情報出力装置の無線通信部から送信される位置情報は不要となり、本構成によればこれを実現することができる。車両及び路側の無線通信部の双方から位置情報が送信され、受信側装置が、双方から位置情報を受信すると逆に混乱するおそれがあるが、本構成によればこの混乱を防止することができる。
前記情報報知部を有していることで、例えば、道路の交差点(所定位置)に車両(第1車両)が接近している場合に、前記取得部によって接近情報が取得されると、情報報知部によって、当該車両(第1車両)が接近している旨の情報が交差点の周囲に対して視覚的に報知される。このため、前記交差点の周囲を走行している他の車両(第2車両)のドライバは、情報報知部による情報を見て、接近してくる車両(第1車両)との接触事故を未然に防ぐための処置等を予め行うことが可能となる。
なお、前記第1車両及び前記第2車両に関して、一方のみならず双方が通信非対応の車両であっても、第1車両が接近している旨の情報を、第2車両のドライバに知らせることが可能となる。
(4)また、前記情報報知部を有している車両位置情報出力装置において、前記情報報知部は、文字による情報を表示する表示盤を有し、前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記表示盤は、車両の接近を意味する文字による情報を表示する構成とすることができる。
この場合、道路の前記所定位置の周囲を走行している車両のドライバ等に、車両の接近を視覚的に知らせることができる。
(5)または、前記情報報知装置は、発光する発光体を有する道路鋲と、前記発光体の発光を制御する発光制御部とを有し、前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記発光制御部が前記発光体の発光状態を変化させる構成とすることができる。
この場合、道路の前記所定位置の周囲を走行している車両のドライバ等に、車両の接近を視覚的に知らせることができる。なお、前記発光状態の変化には、例えば、発光体の点滅の周期を変化させる等がある。
例えば、前記所定位置に対する車両検知器の設置位置、及び、車両検知器が車両を検知した際の感知信号が得られた時刻から、演算によって、位置情報を送信する時点での車両の位置情報を推定することができる。なお、車両検知器が、広い範囲で車両を画像として検知できる画像センサ(カメラ)を有している場合は、画像解析を行うことにより、車両の位置情報を直接的に取得することが可能となる。
この場合、車両が送信している無線信号に含まれている位置情報を利用できる。
この場合、無線通信部から送信された位置情報を受信した車載通信機(車両)は、その位置情報を、あたかも別の車両の車載通信機から送信された情報のようにして扱うことができる。つまり、高度道路交通システムにおける通常の車載通信機同士による無線通信(車車間通信)と同じ処理を、車載通信機は実行することができる。
(11)また、前記目的を達成するための本発明の路側装置は、道路上の所定位置に接近する車両を検知する車両検知器と、前記所定位置に接近する車両の位置情報を出力する車両位置情報出力装置と、を備えた路側に設置される路側装置であって、前記車両位置情報出力装置は、前記車両検知器による検知信号に基づいて、車両が接近している旨の情報を前記所定位置の周囲に対して視覚的に報知する情報報知部と、前記車両検知器による検知信号に基づいて、接近している車両の位置情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記位置情報を前記所定位置の周囲に送信する無線通信部とを有し、接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止するが、前記情報報知部は、前記車両が接近している旨の情報を報知する。
さらに、無線送信された前記通信非対応の車両の位置情報を、例えば、前記交差点に接近してくる通信対応の他の車両が受信すれば、当該通信対応の車両(ドライバ)は、前記通信非対応の車両との接触事故を未然に防ぐための処置を予め行うことが可能となる。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の路側装置が設置されている高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略図である。この高度道路交通システムは、交通信号灯器1、路側通信機2、車載通信機3、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる車両検知器6を含む。
交通信号灯器1は、信号制御機1a及び電話回線等の通信回線7を介して、ルータ8に接続されており、また、路側通信機2は、電話回線等の通信回線7を介してルータ8に接続されている。ルータ8は交通管制センター内の中央装置4に接続されている。
中央装置4は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなる制御部を有している。この制御部は、路側通信機2、車両検知器6からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。
図2は、上記高度道路交通システムの管轄エリアの一部を示す道路平面図である。本実施形態の高度道路交通システムは、車載通信機3との間で無線通信が可能な路側通信機2と、キャリアセンス方式で他の通信機2,3と無線通信を行う移動無線送受信機の一種である車載通信機3とを備えている。
そして、車載通信機3は、道路を走行する車両5に搭載されている。しかし、各交差点及びその周囲には、車載通信機が搭載されていない車両5も存在している。車載通信機が搭載されている車両を「通信対応の車両」と呼び、車両通信機が搭載されていない車両を「通信非対応の車両」と呼ぶ。
本実施形態では、路側通信機2同士(路路間通信)については無線通信が用いられ、また、路側通信機2と車載通信機3との間(「路」から「車」への路車間通信と「車」から「路」への車路間通信との双方を含む。)と車載通信機3同士(車車間通信)についても、無線通信が用いられている。つまり、本実施形態の高度道路交通システムには、路側通信機2と車載通信機3とが行う路車(又は車路)間通信と、路側通信機2同士が行う路路間通信と、車載通信機3同士が行う車車間通信とが含まれる。
また、路側通信機2は、自身の送信タイミングを制御するために他の路側通信機2との時刻同期機能を有している。この路側通信機2の時刻同期は、例えば、自身の時計をGPS時刻に合わせるGPS同期や、自身の時計を他の路側通信機2からの送信信号に合わせるエア同期等によって行われる。
図3は、路側通信機2と車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、他の通信機2,3と無線通信するためのアンテナ20が接続された無線通信部(送受信部)21と、中央装置4と双方向通信する有線通信部22と、これらの通信制御を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)等よりなる制御部23と、制御部23に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部24とを備えている。
路側通信機2の制御部23は、上記コンピュータプログラムを実行することにより、例えば、有線通信部22が中央装置4から受信した渋滞情報等の交通情報を、いったん記憶部24に一時的に記憶させ、無線通信部21を介して車載通信機3に対してブロードキャスト送信する機能を有している。さらに、無線通信部21が受信した車載通信機3の車両情報(車両5の位置、速度及び方向等)を、いったん記憶部24に一時的に記憶させ、無線通信部21を介して周囲にブロードキャスト送信したり、有線通信部22を介して中央装置4や信号制御機1aに転送したりする機能を有している。
図3において、車載通信機3は、他の通信機2,3及び後述する車両位置情報出力装置12と無線通信するためのアンテナ30に接続された通信部(送受信部)31と、この通信部31に対する通信制御を行うプロセッサ等よりなる制御部32と、この制御部32に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部33とを備えている。
記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
したがって、車載通信機3の通信部31は、所定の搬送波周波数の受信レベルを常時感知しており、その値がある閾値以上である場合は無線送信を行わず、当該閾値未満になった場合にのみ無線送信を行うようになっている。
また、車載通信機3の制御部32は、他の車両5又は後述する車両位置情報出力装置12から直接受信した車両情報に含まれる、他の車両5の現時の位置情報等に基づいて、右直衝突や出合い頭衝突等を回避するための安全運転支援制御を行わせることができる。
そして、前記高度道路交通システムに、路側装置10が更に設置されている(図1参照)。路側装置10は、道路(路側)に設置されるインフラ装置であり、交通信号灯器1が設置されている交差点J4に設置される他、交通信号灯器が設置されていない交差点J13に設置される。そして、これら交差点J4,J13それぞれには、車載通信機を搭載している通信対応の車両と、非搭載の通信非対応の車両とが混在する。
図4と図8とにおいて、この路側装置10は、路側(道路側)に設置されるものであり、道路上の交差点J13(所定位置)に接近する車両5(5b−1,5a−4)を検知する車両検知器11と、交差点J13に接近する前記車両5の位置情報を当該交差点J13の周囲に対して出力する車両位置情報出力装置12とを備えている。
無線通信部15、取得部14及び情報報知部13について、以下説明する。
そして、本実施形態の無線通信部15は、高度道路交通システムに割り当てられている周波数帯(例えば、700MHz帯)を用いて無線送受信を行う。このため、車載通信機3を搭載している車両(通信対応の車両)5との間で、無線送受信が可能となる。そして、後にも説明するが、無線通信部15は、前記取得部14が取得した車両の位置情報を、前記周波数帯を用いて、交差点J13の周囲に一定周期で送信する。このように高度道路交通システムに割り当てられている周波数帯を用いることにより、無線通信部15が位置情報を無線送信するために新たな周波数帯は不要である。
なお、路側通信機2が、(路側通信機2と車載通信機3とによる)路車間通信の電波形式及びデータ形式によって、前記位置情報を車載通信機3(車両)に無線送信する場合には、路側通信機2は、他の路側通信機2との同期処理などが必要であり、またその処理が複雑となるおそれがある。しかし、前記のとおり、車車間通信の電波形式及びデータ形式と同一の電波形式及びデータ形式によって、車両の位置情報を車載通信機3(車両)に送信することで、路側通信機2にとって、前記のような複雑な処理を不要とさせる。
取得部14は、車両5が検知された時刻についての時刻情報も(車両検知器11から)取得することができる。また、交差点J13に対する車両検知器11の設置位置の情報及び車両5の平均走行速度等が、取得部14に予め記憶されており、さらに、取得部14は時計(時刻カウンタ)機能を有している。したがって、取得部14が、前記検知信号及び前記時刻情報を取得すると、検知された前記車両5が車両検知器11から交差点J13までのどの位置に存在しているかを推定演算することができ、車両5の位置情報を取得することができる。
つまり、前記無線通信部15が、前記車両5a−4の車載通信機3から送信された位置情報を受信すると、この位置情報を取得部15が取得する。この場合、取得部14は、車両5a−4が送信している無線信号に含まれている位置情報を利用できる。
つまり、車載通信機3は、所定の周期で自己の位置情報等を送信していることから、異なる時刻で複数回にわたって無線通信部15が受信した位置情報を取得することにより、取得部14は、当該車両5が接近していることを検知することができ、これを接近信号として取得することができる。
そして、取得部14が接近信号を取得すると、前記無線通信部15は、交差点J13に接近する車両の位置情報を、交差点J13の周囲に送信する。
また、取得部14は、接近する車両の位置情報に対応付けて当該車両の仮の車両番号情報(車両ID)を生成し、無線通信部15が位置情報と共に車両番号情報を、交差点J13の周囲に送信してもよい。
第1の形態の情報報知部13は、図5に示しているように、道路に埋設され路面から一部(上面)が露出している道路鋲(自発光道路鋲)16を有している。道路鋲16は、例えば交差点J13内の中央に設置される。
道路鋲16は、発光する発光体16aを内蔵している。なお、道路鋲16の発光色は、優先道路側が黄色であり、非優先道路側が赤色である。さらに、情報報知部13は、発光体16aの発光を制御する発光制御部17を有している。発光制御部17は、前記取得部14を構成している前記制御機との間で、情報の送受信が可能であり、制御機(取得部14)の処理に応じて、発光体16aの発光状態を変化させる。
図6において、表示盤18は、文字による情報を表示する機能を有している。表示盤18は、例えば、多数のLED及びLEDを点灯又は消灯する制御部を有した電光表示盤であり、制御部が所定のLEDを発光させることにより、文字を表示する。表示盤18は、前記取得部14を構成している前記制御機との間で、情報の送受信が可能であり、制御機(取得部14)の処理に応じて、表示盤18に所定の文字を表示させる。
〔その1〕
図7は、前記路側装置10を設置した道路の説明図である。第1の道路L1と第2の道路L2とが交差した交差点Jを示している。第1の道路L1に沿った位置であって交差点Jの上流側の位置に、車両検知器11が設置されており、この車両検知器11は、道路L1の前記上流側の位置を交差点Jに向かって通過した車両を検知する。車両検知器11は、例えば、交差点Jから100m上流側の位置に設置されている。
さらに、この交差点Jには、交通信号灯器1、及び、この灯器1の点灯を制御する信号制御機1aが設置されている。信号制御機1aは、高度道路情報システム用(例えば、700MHz帯)の無線通信機能を有している。
その後、車両位置情報出力装置10の無線通信部15がアンテナ15aから位置情報を送信するが、この送信時までに車両5bはさらに走行している。しかし、前記のとおり、取得部14は、当該送信時における車両5bの位置を、演算により推定することもでき、その推定値を、送信時における位置情報として取得することができる。
交差点Jには、交通信号灯器1及び信号制御機1aが設置されており、前記のように無線通信部15から送信された車両5bの位置情報を、この信号制御機1aが取得することができる。この場合、第1の道路L1を走行する車両5bが、交差点Jに到達する(進入する)タイミングに合わせて、対面する交通信号灯器1による通行権を当該車両5bに与えるように、信号制御機1aは、交通信号灯器1を制御することが可能となる。この制御により、車両5bを円滑に交差点Jを通過させることができる。
また、図8は別の交差点Jを示しており、この交差点Jには、交通信号灯器1及び信号制御機1aが設置されていない。交差点Jに向かって複数台の車両が走行しており、第1の道路L1上の第1の車両5b−1は、通信非対応の車両であり、第2の道路L2上の先頭側の第2の車両5a−2は、通信対応の車両であり、その後ろの第3の車両5b−3は、通信非対応の車両である。なお、第1の道路L1上には、第4の車両5a−4(通信対応の車両)がさらに走行しているが、この第4の車両5a−4については後に説明する。
なお、無線通信部15は、第1の車両5b−1の位置情報を、交差点Jの周囲であって、少なくとも第2の道路L2に沿った方向に向かって送信する。また、情報報知部13は、第1の車両5b−1が接近している旨の情報を、交差点Jの周囲であって、第2の道路L2に沿った方向に向かって表示する。
また、第2の道路L2を走行している後方の第3の車両5b−3は、通信非対応であるため、位置情報を取得することができないが、当該車両5b−3のドライバは、情報報知部13による表示を交差点Jの手前で見ることができる。このため、第1の道路L1の車両5b−1の接近を把握することができ、当該車両5b−1との交差点Jにおける接触事故を未然に防ぐための処置を、予め行うことが可能となる。
すると、車両位置情報出力装置12の取得部14は、この車両検知器11−2による検知信号に基づいて、接近信号を取得する。取得部14がこの接近信号を取得すると、情報報知部13は、第2の車両5a−2及び第3の車両5b−3が接近している旨の情報を、交差点Jの周囲に対して視覚的に報知する。情報報知部13は、第2の車両5a−2及び第3の車両5b−3が接近している旨の情報を、交差点Jの周囲であって、第1の道路L1に沿った方向に向かって表示する。
この場合、車両5a−4から送信されている位置情報を含む無線信号を無線通信部15が受信することにより、又は、車両検知器11による検知信号に基づいて、車両位置情報出力装置12の取得部14は、接近信号を取得し、さらに、当該車両5a−4の位置情報を、既に説明した同様の手段によって取得する。
このように、取得部14が、通信対応である車両5a−4から当該車両5a−4の位置情報を取得すると、無線通信部15は、取得した位置情報の無線送信を停止する処理を行う。つまり、無線通信部15は、周囲に対して位置情報の送信を行わない。
この場合、接近する車両5a−4及路側装置10の無線通信部15の双方から位置情報がそれぞれ送信されることによる前記混乱を防止することができ、さらに、周囲を走行している通信非対応の車両5b−3のドライバは、情報報知部13による情報を見て、接近する車両5a−4との接触事故を未然に防ぐための処置等を予め行うことが可能となる。
なお、このように、第2の道路L2では、前後並んで車両が走行していることから、後方の車両5b−3(ドライバ)にとっては、情報報知部13は、路面から高位置に設置された電光表示盤18であるのが好ましい。つまり、交通量が比較的多い交差点では、電光表示盤18(図6参照)であるのが好ましい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
Claims (11)
- 路側に設置され、道路上の所定位置に接近する車両の位置情報を出力する車両位置情報出力装置であって、
前記車両が前記所定位置に接近すると当該接近を示す接近信号を取得すると共に、当該車両の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記位置情報を前記所定位置の周囲に送信する無線通信部と、
を有し、
接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、
前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止することを特徴とする車両位置情報出力装置。 - 路側に設置され、道路上の所定位置に接近する車両の位置情報を出力する車両位置情報出力装置であって、
前記車両が前記所定位置に接近すると当該接近を示す接近信号を取得すると共に、当該車両の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記位置情報を前記所定位置の周囲に送信する無線通信部と、
前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記車両が接近している旨の情報を前記所定位置の周囲に対して視覚的に報知する情報報知部と、
を有し、
接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、
前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止するが、前記情報報知部は、前記車両が接近している旨の情報を報知することを特徴とする車両位置情報出力装置。 - 前記取得部は、接近する車両を検知する車両検知器からの感知信号を、前記接近信号として取得する請求項1又は2に記載の車両位置情報出力装置。
- 前記情報報知部は、文字による情報を表示する表示盤を有し、
前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記表示盤は、車両の接近を意味する文字による情報を表示する請求項2に記載の車両位置情報出力装置。 - 前記情報報知装置は、発光する発光体を有する道路鋲と、前記発光体の発光を制御する発光制御部と、を有し、
前記取得部が前記接近信号を取得すると、前記発光制御部が前記発光体の発光状態を変化させる請求項2に記載の車両位置情報出力装置。 - 前記取得部は、車両の位置情報を、接近する車両を検知する車両検知器からの感知信号に基づいて取得する請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両位置情報出力装置。
- 接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、
前記取得部は、前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報に基づいて、車両の位置情報を取得する請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両位置情報出力装置。 - 前記無線通信部は、高度道路交通システムに割り当てられている周波数帯を用いて、前記位置情報を送信する請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両位置情報出力装置。
- 前記高度道路交通システムにおいて実行される無線通信には、車両に搭載される車載通信機同士による無線通信が含まれており、
前記無線通信部は、前記車載通信機同士による無線通信の電波形式及びデータ形式と同一の電波形式及びデータ形式によって、前記位置情報を送信する請求項8に記載の車両位置情報出力装置。 - 道路上の所定位置に接近する車両を検知する車両検知器と、前記所定位置に接近する車両の位置情報を出力する車両位置情報出力装置と、を備えた路側に設置される路側装置であって、
前記車両位置情報出力装置は、
前記車両検知器による検知信号に基づいて、車両が接近している旨の情報を前記所定位置の周囲に対して視覚的に報知する情報報知部と、
前記車両検知器による検知信号に基づいて、接近している車両の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記位置情報を前記所定位置の周囲に送信する無線通信部と、
を有し、
接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、
前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止することを特徴とする路側装置。 - 道路上の所定位置に接近する車両を検知する車両検知器と、前記所定位置に接近する車両の位置情報を出力する車両位置情報出力装置と、を備えた路側に設置される路側装置であって、
前記車両位置情報出力装置は、
前記車両検知器による検知信号に基づいて、車両が接近している旨の情報を前記所定位置の周囲に対して視覚的に報知する情報報知部と、
前記車両検知器による検知信号に基づいて、接近している車両の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記位置情報を前記所定位置の周囲に送信する無線通信部と、
を有し、
接近する車両が、自己の位置情報を含む無線信号を送信している場合、
前記無線信号を受信することにより得られた前記位置情報を前記取得部が取得すると、前記無線通信部は、前記位置情報の送信を停止するが、前記情報報知部は、前記車両が接近している旨の情報を報知することを特徴とする路側装置。
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