JP5661375B2 - フラッシュランプ - Google Patents

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Description

本発明は、フラッシュランプに関する。
従来のフラッシュランプとして、放電ガスが封入された密封容器と、密封容器内においてアーク放電を生じさせる陰極及び陽極と、密封容器内において予備放電を生じさせる複数のトリガ電極と、を備えるものが知られている(例えば特許文献1,2参照)。このようなフラッシュランプでは、陰極と陽極との間に所定の電圧が印加された状態でトリガ電極にトリガ電圧が印加されると、まず、トリガ電極によって予備放電が生じさせられ、続いて、陰極及び陽極によってアーク放電が生じさせられる。これにより、トリガ電圧としてパルス電圧がトリガ電極に印加されると、パルス的にアーク放電が生じ、その結果、フラッシュランプは、パルス発光することになる。
特公昭56−001746号公報 米国特許第3356888号明細書
上述したようなフラッシュランプは、分光分析機器や発光分析機器等の光源として利用されるが、そのような場合、フラッシュランプの発光は、フラッシュランプに対して所定の位置に設置されたアパーチャ等で切り出されることが多い。そのため、アーク放電に揺らぎが生じると、アパーチャ等で切り出された光出力がパルス発光ごとにばらついてしまう。
そこで、本発明は、アーク放電の揺らぎの発生を抑制することができるフラッシュランプを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のフラッシュランプは、放電ガスが封入された密封容器と、密封容器内に配置され、アーク放電を生じさせる陰極及び陽極と、密封容器内に配置され、アーク放電に先立って予備放電を生じさせる第1のトリガ電極及び第2のトリガ電極と、を備え、陰極の先端部分と陽極の先端部分とは、所定の基準線上において対向しており、第1のトリガ電極の先端部分は、基準線に平行な方向において、第2のトリガ電極の先端部分よりも陰極側に位置しており、第1のトリガ電極の先端部分は、基準線を含む所定の基準面の一方の側において、当該先端部分の終端が基準線から離れた状態で基準線に近くなるほど先細りとなるように形成されており、第2のトリガ電極の先端部分は、基準面の他方の側において、当該先端部分の終端が基準線から離れた状態で基準線に近くなるほど先細りとなるように形成されており、第1のトリガ電極の先端部分の終端及び第2のトリガ電極の先端部分の終端は、基準線に平行な方向から見た場合に、陰極及び陽極の内側に位置しており、第1のトリガ電極の先端部分の始端及び第2のトリガ電極の先端部分の始端は、基準線に平行な方向から見た場合に、陰極及び陽極の外側に位置していることを特徴とする。
このフラッシュランプでは、陰極の先端部分と陽極の先端部分とが基準線上において対向しており、その基準線を含む基準面に対して、第1のトリガ電極の先端部分が一方の側に位置し、第2のトリガ電極の先端部分が他方の側に位置している。さらに、第1のトリガ電極の先端部分の終端及び第2のトリガ電極の先端部分の終端が基準線から離れており、第1のトリガ電極の先端部分及び第2のトリガ電極の先端部分が、基準線に近くなるほど先細りとなるように形成されている。これにより、アーク放電は、陰極の先端部分の終端部(終端及びその近傍部分)から第1のトリガ電極の先端部分の終端部及び第2のトリガ電極の先端部分の終端部を経由して陽極の先端部分の終端部に至るという限られた経路で、安定して生じることになる。従って、このフラッシュランプによれば、アーク放電の揺らぎの発生を抑制することができる。さらに、第1のトリガ電極の先端部分の始端及び第2のトリガ電極の先端部分の始端は、基準線に平行な方向から見た場合に、陰極及び陽極の外側に位置している。この構成によれば、アーク放電が第1のトリガ電極の先端部分の始端部(始端及びその近傍部分)及び第2のトリガ電極の先端部分の始端部をより一層経由し難くなるので、アーク放電の揺らぎの発生をより確実に抑制することができる。
また、陰極は、陰極の先端部分において電子が放出される陰極放電対向面を有し、陽極は、陽極の先端部分において電子が吸収される陽極放電対向面を有しており、第1のトリガ電極の先端部分の終端及び第2のトリガ電極の先端部分の終端は、基準線に平行な方向から見た場合に、陰極放電対向面及び陽極放電対向面の外側に位置していることが好ましい。この構成によれば、アーク放電が第1のトリガ電極の先端部分の終端部及び第2のトリガ電極の先端部分の終端部をより一層経由し易くなるので、アーク放電の揺らぎの発生をより確実に抑制することができる。
本発明によれば、アーク放電の揺らぎの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態のフラッシュランプの一部切欠き斜視図である。 図1のII−II線に沿ってのフラッシュランプの断面図である。 図1の陰極の先端部の拡大図である。 図1の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。 比較例1の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。 比較例2の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。 比較例3の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、フラッシュランプ1は、キセノンガス(放電ガス)が封入された密封容器2を備えている。密封容器2は、金属からなる円形板状のステム3、金属からなる円筒状のキャップ4、及びガラスからなる円形板状の光透過窓5を有している。光透過窓5は、キャップ4においてステム3の内面3aに対向する位置に設けられた断面円形状の開口4aを塞いでいる。なお、ステム3には、密封容器2内にキセノンガスを充填した後に封止される封止管11が設けられている。
密封容器2内には、アーク放電を生じさせる陰極60及び陽極70、アーク放電に先立って予備放電を生じさせるトリガ電極(第1のトリガ電極)80及びトリガ電極(第2のトリガ電極)90、並びにアーク放電を安定して生じさせるためのスパーカ電極10が配置されている。陰極60及び陽極70は、絶縁部材12を介してステム3を貫通するリードピン13の端部に固定されている。トリガ電極80,90は、絶縁部材12を介してステム3を貫通するリードピン14の端部に固定されている。スパーカ電極10は、絶縁部材12を介してステム3を貫通するリードピン15の端部に固定されている。
図2に示されるように、陰極60は、リードピン13の端部が固定された基端部分を構成する円柱状の本体部分61、及び本体部分61から遠くなるほど先細りとなる円錐状の先端部分62を有している。本体部分61及び先端部分62は、例えばタングステンからなり、同一の直線を中心線として一体的に形成されている。同様に、陽極70は、リードピン13の端部が固定された基端部分を構成する円柱状の本体部分71、及び本体部分71から遠くなるほど先細りとなる円錐状の先端部分72を有している。本体部分71及び先端部分72は、例えばタングステンからなり、同一の直線を中心線として一体的に形成されている。
陰極60及び陽極70は、それぞれの中心線(すなわち、円錐状の先端部分62,72の頂点同士を結ぶ)が基準線RLに略一致するように配置されている。陰極60の先端部分62と陽極70の先端部分72とは、基準線RL上において対向している(すなわち、正対して向かい合っている)。なお、基準線(所定の基準線)RLは、ここではステム3の内面3aに略平行な直線である。
トリガ電極80は、リードピン14の端部が固定された基端部分を構成する円柱針状の本体部分81、及び本体部分81から遠くなるほど先細りとなる円錐針状の先端部分82を有している。本体部分81及び先端部分82は、例えばモリブデンからなり、同一の直線を中心線として一体的に形成されている。同様に、トリガ電極90は、リードピン14の端部が固定された基端部分を構成する円柱針状の本体部分91、及び本体部分91から遠くなるほど先細りとなる円錐針状の先端部分92を有している。本体部分91及び先端部分92は、例えばモリブデンからなり、同一の直線を中心線として一体的に形成されている。
トリガ電極80の先端部分82は、基準線RLに平行な方向において、トリガ電極90の先端部分92よりも陰極60側に位置している。トリガ電極80の先端部分82は、基準面RSの一方の側において、当該先端部分82の終端(すなわち、先端)82aが基準線RLから離れた状態で基準線RLに近くなるほど先細りした尖頭形状となるように形成されている。一方、トリガ電極90の先端部分92は、基準面RSの他方の側において、当該先端部分92の終端92aが基準線RLから離れた状態で基準線RLに近くなるほど先細りした尖頭形状となるように形成されている。なお、基準面(所定の基準面)RSは、基準線RLを含む面であり、ここではステム3の内面3aに略垂直な平面である。また、トリガ電極80,90は、それぞれの中心線が基準面RSに略垂直になると共に、基準線RLを含みかつ基準面RSに略垂直な同一平面上に位置するように、ここでは配置されている。
図3に示されるように、トリガ電極80の先端部分82の始端(すなわち、基端)82b及びトリガ電極90の先端部分92の始端92bは、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60及び陽極70の外側に位置している。つまり、始端82b,92bは、陰極60の先端部分62の底面と、陽極70の先端部分72の底面と、当該両底面の外周線同士を結ぶ直線母線からなる面と、で規定される円筒状の空間の外側に位置している。
トリガ電極80の先端部分82の終端82a及びトリガ電極90の先端部分92の終端92aは、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60が有する陰極放電対向面63及び陽極70が有する陽極放電対向面73の外側に位置している。つまり、終端82a,92aは、陰極放電対向面63と、陽極放電対向面73と、当該両放電対向面63,73の外周線同士を結ぶ直線母線からなる面と、で規定される円筒状の空間の外側に位置している。なお、終端82a,92aは、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60及び陽極70の内側(好ましくは、基準線RLから、陰極60の終端62aと陽極70の終端72aとの距離(放電電極間距離)の1/4までの範囲内)に位置している。
ここで、陰極放電対向面63は、陰極60の先端部分62において電子が放出される面であり、陽極放電対向面73は、陽極70の先端部分72において電子が吸収される面である。より詳細には、図4の(a),(b)に示されるように、陰極放電対向面63は、陰極60の先端部分62において、当該先端部分62の形状に沿った接線L,L’の接点a,a’よりも終端62a側の部分(図4の斜線部)に相当する。同様に、陽極放電対向面73は、陽極70の先端部分72において、当該先端部分72の形状に沿った接線L,L’の接点a,a’よりも終端72a側の部分(図4の斜線部)に相当する。
ただし、放電の電流密度の関係上、陰極放電対向面63及び陽極放電対向面73は、電極中心から150μmまでの範囲となる。従って、図4の(c)に示されるように、電極中心である終端62aから接点a,a’が150μm以上離れている場合には、陰極放電対向面63は、終端62aから150μm以内の部分になる。同様に、電極中心である終端72aから接点a,a’が150μm以上離れている場合には、陽極放電対向面73は、終端72aから150μm以内の部分になる。
以上のように構成されたフラッシュランプ1の動作について説明する。まず、リードピン13に電気的に接続された主電源部によって、陰極60と陽極70との間に所定の電圧が印加される。この状態で、リードピン13,14に電気的に接続されたトリガ電源部によって、スパーカ電極10及びトリガ電極80,90にパルス電圧が印加される。
このような電圧の印加により、次のような現象がパルス的に生じる。まず、スパーカ電極10で予備放電が生じて、紫外線が放射される。この紫外線の放射により、陰極60及びトリガ電極80,90から光電子が放出されて、密封容器2内のキセノンガスが電離される。スパーカ電極10による予備放電が終了すると、図3に示されるように、陰極60の先端部分62の終端部(終端62a及びその近傍部分)からトリガ電極80の先端部分82の終端部(終端82a及びその近傍部分)及びトリガ電極90の先端部分92の終端部(終端92a及びその近傍部分)を経由して陽極70の先端部分72の終端部(終端72a及びその近傍部分)に至る経路Rで予備放電が生じ、続いて、同経路Rでアーク放電が生じる。これにより、フラッシュランプ1は、白色光をパルス発光することになる。
以上説明したように、フラッシュランプ1では、陰極60の先端部分62と陽極70の先端部分72とが基準線RL上において対向しており、基準線RLを含む基準面RSに対して、トリガ電極80の先端部分82が一方の側に位置し、トリガ電極90の先端部分92が他方の側に位置している。さらに、トリガ電極80の先端部分82の終端82a及びトリガ電極90の先端部分92の終端92aが基準線RLから離れており、各先端部分82,92が、基準線RLに近くなるほど先細りとなるように形成されている。これにより、アーク放電は、陰極60の先端部分62の終端部からトリガ電極80の先端部分82の終端部及びトリガ電極90の先端部分92の終端部を経由して陽極70の先端部分72の終端部に至るという限られた領域で形成された経路Rで、安定して生じることになる。従って、フラッシュランプ1によれば、アーク放電の揺らぎの発生を抑制することができる。よって、フラッシュランプ1に対して所定の位置(ここでは、光透過窓5の中央部分に対応する位置)に設置されたアパーチャでフラッシュランプ1の発光が切り出される場合に、そのアパーチャで切り出された光出力が安定化することになる。
また、トリガ電極80の先端部分82の始端82b及びトリガ電極90の先端部分92の始端92bは、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60及び陽極70の外側に位置している。この構成により、各トリガ電極80,90においてエッジとなっているトリガ電極80の先端部分82の始端部(始端82b及びその近傍部分)及びトリガ電極90の先端部分92の始端部(始端92b及びその近傍部分)をアーク放電が経由し難くなる。従って、この構成によっても、アーク放電の揺らぎの発生が抑制される。
また、トリガ電極80の先端部分82の終端82a及びトリガ電極90の先端部分92の終端92aは、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60が有する陰極放電対向面63及び陽極70が有する陽極放電対向面73の外側に位置している。この構成により、終端82a,92aが陰極放電対向面63及び陽極放電対向面73の内側に位置している場合に比べ、トリガ電極80の先端部分82の終端部及びトリガ電極90の先端部分92の終端部をアーク放電が経由し易くなる。従って、この構成によっても、アーク放電の揺らぎの発生が抑制される。
次に、フラッシュランプ1における各寸法の一例について説明する。まず、放電電極(すなわち、陰極60及び陽極70)の本体部分61,71の径(放電電極径)は2.4mmであり、陰極60の終端62aと陽極70の終端72aとの距離(放電電極間距離)は1.5mmである。つまり、放電電極径よりも小さい放電電極間距離の範囲内に、トリガ電極80の終端82a及びトリガ電極90の終端92aが配置されていることになる。なお、陰極放電対向面63及び陽極放電対向面73の径は200μmである。
また、トリガ電極80,90の本体部分81,91の径(トリガ電極径)は0.4mmであり、基準線RLに平行な方向において、トリガ電極80の終端82aとトリガ電極90の終端92aとの距離(トリガ電極間距離)は0.4mm〜0.7mmである。このように、トリガ電極間距離をトリガ電極径よりも大きくすることで、トリガ電極80の先端部分82の終端部からトリガ電極90の先端部分92の終端部に至る経路(経路Rの一部)以外へアーク放電が揺らぐのを抑制することができる。なお、基準線RLに平行な方向において、陰極60の終端62aとトリガ電極80の終端82aとの距離は0.3mm〜0.5mmである。
さらに、基準線RLと各トリガ電極80,90の終端82a,92aとの距離は0.2mm〜0.3mmである。このように、基準線RLと各トリガ電極80,90の終端82a,92aとの距離をトリガ電極径の1/2よりも大きくすることで、トリガ電極80の先端部分82の終端部からトリガ電極90の先端部分92の終端部に至る経路(経路Rの一部)以外へアーク放電が揺らぐのを抑制することができる。
次に、比較例のフラッシュランプについて説明する。図5は、比較例1の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。図5に示されるように、比較例1のフラッシュランプは、トリガ電極80の先端部分82及びトリガ電極90の先端部分92が基準線RL及び基準面RSを横切っている点で、上述したフラッシュランプ1と相違している。この相違点により、陰極60の終端62aとトリガ電極80の先端部分82との距離、トリガ電極80の先端部分82とトリガ電極90の先端部分92との距離、及びトリガ電極90の先端部分92と陽極70の終端72aとの距離が、フラッシュランプ1に比べて小さくなる。そのため、比較例1のフラッシュランプでは、アーク放電が生じ得る経路Rがフラッシュランプ1に比べて広くなってしまう。
また、比較例1のフラッシュランプにおいては、トリガ電極80の先端部分82の始端82b及びトリガ電極90の先端部分92の始端92bが、基準線RLに平行な方向から見た場合に、陰極60及び陽極70の内側に位置している。そのため、比較例1のフラッシュランプでは、始端82b,92bが陰極60及び陽極70の外側に位置しているフラッシュランプ1に比べ、各トリガ電極80,90においてエッジとなっているトリガ電極80の先端部分82の始端部及びトリガ電極90の先端部分92の始端部をアーク放電が経由し易くなってしまう。
図6は、比較例2の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。図6に示されるように、比較例2のフラッシュランプは、トリガ電極80の先端部分82及びトリガ電極90の先端部分92が基準面RSの一方の側に位置している点で、上述したフラッシュランプ1と相違している。この相違点により、トリガ電極80の先端部分82とトリガ電極90の先端部分92との距離が、フラッシュランプ1に比べて小さくなる。そのため、比較例2のフラッシュランプでは、アーク放電が生じ得る経路Rのうち、トリガ電極80の先端部分82の終端部からトリガ電極90の先端部分92の終端部に至る経路が、フラッシュランプ1に比べて広くなってしまう。
図7は、比較例3の陰極及び陽極並びにトリガ電極を含む部分の平面図である。図7に示されるように、比較例3のフラッシュランプは、先細りとなっている先端部分82,92をトリガ電極80,90が有せず、トリガ電極80,90の全体が円柱針状に形成されている点で、上述したフラッシュランプ1と相違している。この相違点により、各トリガ電極80,90の終端80a,90aが面となる。そのため、比較例3のフラッシュランプでは、アーク放電が生じ得る経路Rがフラッシュランプ1に比べて広くなってしまう。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、トリガ電極80とトリガ電極90とによって、アーク放電が生じ得る経路Rのうち、基準線RLに平行な方向における中心部を含む領域を形成していれば、陰極60とトリガ電極80との間、及び陽極70とトリガ電極90との間に、さらに別のトリガ電極が設けられていてもよい。また、トリガ電極80,90は、例えば基準線RLと略平行でかつ基準面RSに略垂直な平面に対して、それぞれ異なる側に配置されていてもよい。
1…フラッシュランプ、2…密封容器、60…陰極、62…先端部分、63…陰極放電対向面、70…陽極、72…先端部分、73…陽極放電対向面、80…トリガ電極(第1のトリガ電極)、82…先端部分、82a…終端、82b…始端、90…トリガ電極(第2のトリガ電極)、92…先端部分、92a…終端、92b…始端、RL…基準線、RS…基準面。

Claims (2)

  1. 放電ガスが封入された密封容器と、
    前記密封容器内に配置され、アーク放電を生じさせる陰極及び陽極と、
    前記密封容器内に配置され、前記アーク放電に先立って予備放電を生じさせる第1のトリガ電極及び第2のトリガ電極と、を備え、
    前記陰極の先端部分と前記陽極の先端部分とは、所定の基準線上において対向しており、
    前記第1のトリガ電極の先端部分は、前記基準線に平行な方向において、前記第2のトリガ電極の先端部分よりも前記陰極側に位置しており、
    前記第1のトリガ電極の前記先端部分は、前記基準線を含む所定の基準面の一方の側において、当該先端部分の終端が前記基準線から離れた状態で前記基準線に近くなるほど先細りとなるように形成されており、
    前記第2のトリガ電極の前記先端部分は、前記基準面の他方の側において、当該先端部分の終端が前記基準線から離れた状態で前記基準線に近くなるほど先細りとなるように形成されており、
    前記第1のトリガ電極の前記先端部分の前記終端及び前記第2のトリガ電極の前記先端部分の前記終端は、前記基準線に平行な方向から見た場合に、前記陰極及び前記陽極の内側に位置しており、前記第1のトリガ電極の前記先端部分の始端及び前記第2のトリガ電極の前記先端部分の始端は、前記基準線に平行な方向から見た場合に、前記陰極及び前記陽極の外側に位置していることを特徴とするフラッシュランプ。
  2. 前記陰極は、前記陰極の前記先端部分において電子が放出される陰極放電対向面を有し、前記陽極は、前記陽極の前記先端部分において電子が吸収される陽極放電対向面を有しており、
    前記第1のトリガ電極の前記先端部分の前記終端及び前記第2のトリガ電極の前記先端部分の前記終端は、前記基準線に平行な方向から見た場合に、前記陰極放電対向面及び前記陽極放電対向面の外側に位置していることを特徴とする請求項1記載のフラッシュランプ。
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