JP5660958B2 - ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 - Google Patents
ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5660958B2 JP5660958B2 JP2011081187A JP2011081187A JP5660958B2 JP 5660958 B2 JP5660958 B2 JP 5660958B2 JP 2011081187 A JP2011081187 A JP 2011081187A JP 2011081187 A JP2011081187 A JP 2011081187A JP 5660958 B2 JP5660958 B2 JP 5660958B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas turbine
- atmospheric pressure
- combustor
- control
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Turbines (AREA)
Description
また、特許文献2には、発電機出力の入力装置からの発電機出力と車室内空気圧力の入力装置からの圧力を基に発生させた関数との比に対応した燃料比率制御信号を、圧縮機オンライン翼洗浄実施、大気湿度、燃料成分、大気圧力の変化、タービンの劣化、及び発電機出力の変化率によって補正することで、パイロット燃料とメイン燃料との燃料比率を細く制御し、ガスタービンの燃焼器における安定燃焼を維持する技術が記載されている。
特許文献1には、燃焼器の内圧変動の数式モデルに気象データ(大気温度、大気圧力、湿度等)を用いることが記載され、特許文献2には、大気圧力の変化も用いて、燃料比率を制御することが記載されているものの、特許文献1,2には、大気圧の上昇に伴う不安定燃焼を防止する具体的な手段までは言及されていない。
ガスタービンは、NOxが上昇するとNOxを補償値に下げる必要がある。そのため、ガスタービンはパイロット比を下げることによって、NOxを下げる。パイロット燃料による火炎は、拡散燃焼であり、発生するNOxの量が多いためである。その後、大気圧が上昇すると、燃焼器の吸込空気の質量流量が上昇するので、燃空比が下がり、NOxも下がる。しかし、パイロット比が必要以上に下がっていると、火種であるパイロット燃料の火炎が小さいので、燃焼器は、燃焼が不安定になり、部分的に火炎消失、すなわち不安定燃焼が発生し易くなる。
そのため、大気圧が上昇すると、CSOは下がることとなる。その結果、燃焼器への燃料流量が少なくなる一方、空気流量が多くなるため、燃空比が下がり、燃焼器は、火炎消失、すなわち不安定燃焼が発生し易くなる。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
圧縮機20は、回転軸26により駆動されることで、空気取込口から取り入れた空気を圧縮して圧縮空気を生成する。燃焼器22は、燃焼器車室28(図5参照)内に配置され、圧縮機20から燃焼器車室28へ導入された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させることで燃焼ガスを発生させる。タービン24は、燃焼器22で発生した燃焼ガスによって回転駆動する。
燃焼器車室28と燃焼器22との間にはバイパス流路30が設けられており、バイパス流路30は、バイパス弁32を開くことにより、燃焼器車室28内の空気を燃焼器22の下流側に位置する尾筒96(図5参照)に圧縮空気を導入する流路となる。また、圧縮機20とタービン24との間には、圧縮機20からタービン24へ冷却用の空気を導入させるための抽気管34が設けられている。
そして、燃焼器22は、パイロットノズル36から供給されたパイロット燃料とメインノズル38から供給されたメイン燃料を、圧縮空気を用いて燃焼させる。
ガスタービン12は、NOxが上昇するとNOxを補償値に下げる必要がある。そのため、ガスタービン12はパイロット比を下げることによって、NOxを下げる。パイロット燃料による火炎は、拡散燃焼であり、発生するNOxの量が多いためである。その後、大気圧が上昇すると、燃焼器20の吸込空気の質量流量が上昇するので、燃空比が下がり、NOxも下がる。しかし、パイロット比が必要以上に下がっていると、火種であるパイロット燃料による火炎が小さいので、燃焼器22は、燃焼が不安定になり、部分的に火炎消失、すなわち不安定燃焼が発生し易くなる。
なお、図3に示される補正関数では、大気圧補正値を大気圧の上昇に応じて直線的に増加させているが、これに限らず、階段状に段階的に増加させたり、所定の補正値へ漸近するように増加させてもよい。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
そのため、大気圧が上昇すると、CSO(PLCSO,MCSO)は下がることとなる。その結果、燃焼器22への燃料流量が少なくなる一方、空気流量が多くなるため、燃空比が下がり、燃焼器22は、火炎消失、すなわち不安定燃焼が発生し易くなる。
20 圧縮機
22 燃焼器
24 タービン
28 燃焼器車室
32 バイパス弁
44 ガスタービン制御装置
46 燃料弁制御部
48 バイパス弁制御部
50 大気圧測定部
96 尾筒
Claims (7)
- 取り入れた空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、前記圧縮機から導入された圧縮空気を用いてパイロット燃料とメイン燃料とを燃焼させることで燃焼ガスを発生させる燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するタービンと、を備えたガスタービンの制御装置であって、
大気圧を測定する大気圧測定手段と、
前記大気圧測定手段によって測定された大気圧が基準値以上の場合に、前記パイロット燃料の比率を制御対象とし、大気圧の上昇に応じて該比率を増加させる増加制御を実行する制御手段と、
を備えたガスタービンの制御装置。 - 前記燃焼器車室へ導入された圧縮空気を、前記燃焼器における燃焼領域をバイパスして前記燃焼器の下流側に位置する尾筒に導入するためのバイパス流路を開閉させるバイパス弁と、
前記大気圧測定手段によって測定された大気圧が基準値以上の場合に、前記バイパス弁の開度を制御対象とし、大気圧の上昇に応じて該開度を増加させる増加制御を実行する制御手段と、
を備えた請求項1記載のガスタービンの制御装置。 - 前記制御手段は、前記ガスタービンの出力に応じて、前記制御対象の増加量を制御する請求項1又は請求項2記載のガスタービンの制御装置。
- 前記制御手段は、前記ガスタービンの負荷が部分負荷の場合、前記増加制御を実行しない請求項1から請求項3の何れか1項記載のガスタービンの制御装置。
- 取り入れた空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、
燃焼器車室内に配置され、前記圧縮機から該燃焼器車室へ導入された圧縮空気を用いて燃料を燃焼させることで燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
該燃焼ガスにより駆動するタービンと、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のガスタービンの制御装置と、
を備えたガスタービン。 - 取り入れた空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、前記圧縮機から導入された圧縮空気を用いてパイロット燃料とメイン燃料とを燃焼させることで燃焼ガスを発生させる燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するタービンと、を備えたガスタービンの制御方法であって、
大気圧を測定する第1工程と、
測定した大気圧が基準値以上の場合に、大気圧の上昇に応じて前記パイロット燃料の比率を増加させる第2工程と、
を含むガスタービンの制御方法。 - 測定した大気圧が基準値以上の場合に、前記燃焼器車室へ導入された圧縮空気を、前記燃焼器における燃焼領域をバイパスして前記燃焼器の下流側に位置する尾筒に導入するためのバイパス流路を開閉させるバイパス弁の開度を大気圧の上昇に応じて増加させる工程を含む請求項6記載のガスタービンの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011081187A JP5660958B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011081187A JP5660958B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012215127A JP2012215127A (ja) | 2012-11-08 |
JP5660958B2 true JP5660958B2 (ja) | 2015-01-28 |
Family
ID=47268087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011081187A Expired - Fee Related JP5660958B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5660958B2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55114851A (en) * | 1979-02-26 | 1980-09-04 | Hitachi Ltd | Gas turbine start controlling system |
JPH0615824B2 (ja) * | 1988-05-10 | 1994-03-02 | 株式会社日立製作所 | ガスタービン燃料制御装置 |
JP3178055B2 (ja) * | 1992-01-13 | 2001-06-18 | 株式会社日立製作所 | ガスタービン燃焼器の制御装置及びガスタービン |
JP2891599B2 (ja) * | 1992-11-17 | 1999-05-17 | 三菱重工業株式会社 | 燃焼制御装置 |
JP2003113721A (ja) * | 2001-10-03 | 2003-04-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン燃焼器における燃料比率調節方法及び装置 |
JP3790512B2 (ja) * | 2002-11-26 | 2006-06-28 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービン発電プラント及びその制御方法,並びにガスタービン制御装置 |
JP4119908B2 (ja) * | 2005-09-14 | 2008-07-16 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンの燃焼制御装置 |
JP4119909B2 (ja) * | 2005-09-14 | 2008-07-16 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンの燃焼制御装置 |
JP5185791B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2013-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービン制御装置 |
JP2011038478A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Hitachi Ltd | ガスタービンエンジンの制御装置とその制御方法 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011081187A patent/JP5660958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012215127A (ja) | 2012-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5185791B2 (ja) | ガスタービン制御装置 | |
KR100592143B1 (ko) | 가스 터빈 제어 방법 | |
JP4356862B2 (ja) | 燃焼用空気中の含水量に関して補正を施したガスタービンのファイヤリング温度及び燃焼基準温度を決定するためのシステム及び方法 | |
JP5650929B2 (ja) | ガスタービンの性能を補正するシステム及び方法 | |
JP4119908B2 (ja) | ガスタービンの燃焼制御装置 | |
US20140150438A1 (en) | System and method for operating a gas turbine in a turndown mode | |
JP5789266B2 (ja) | 排気温度対タービン圧力比に基づくタービン制御方法および装置 | |
KR101022107B1 (ko) | 가스 터빈의 흡기 가열 제어 장치 | |
EP2088288A2 (en) | Gas turbine engine system | |
JP2004132255A (ja) | 燃焼器制御装置 | |
JP2007309279A (ja) | ガスタービン出力学習回路及びこれを備えたガスタービンの燃焼制御装置 | |
EP2752568A1 (en) | Valve control device, gas turbine, and valve control method | |
US10669959B2 (en) | Control device, system, control method, power control device, gas turbine, and power control method | |
JP6331138B2 (ja) | 流量比算出装置、これを備えている制御装置、この制御装置を備えているガスタービンプラント、流量比算出方法、及び燃料系統の制御方法 | |
JP2010285955A (ja) | ガスタービンの制御装置及び発電システム | |
US20140123666A1 (en) | System to Improve Gas Turbine Output and Hot Gas Path Component Life Utilizing Humid Air for Nozzle Over Cooling | |
JP5836069B2 (ja) | ガスタービン及びガスタービンの燃焼制御方法 | |
JP2014047728A (ja) | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 | |
JP7461201B2 (ja) | ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法、及び、ガスタービン制御プログラム | |
JP5517870B2 (ja) | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 | |
US20170122222A1 (en) | System and Method for Determining Fuel Splits for a Gas Turbine | |
JP2013160154A (ja) | ガスタービン制御装置及び方法並びにプログラム、それを用いた発電プラント | |
JP5660958B2 (ja) | ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法 | |
JP6267087B2 (ja) | 動力制御装置、ガスタービン及び動力制御方法 | |
US20180187574A1 (en) | Method to diagnose power plant degradation using efficiency models |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140814 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141104 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141202 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5660958 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |