JP5660385B2 - トランクトリム - Google Patents

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Description

本発明は、トランクトリムに関する。
従来、車両のトランクルームを構成するトランクトリムとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のトランクトリム(ラゲージトリム)は、折り曲げ線において、板材を折り曲げることで、所定の立体形状に組み立てられる構成となっている。そして、折り曲げ線を介して折り曲げ可能とされた2つの部材(例えば、底面部及び側面部)においては、底面部(固定構造部)に形成された嵌合孔に、側面部(フロント延長部)に設けられた嵌合突部を挿通させることで、底面部に対して側面部が固定される構成となっている。これにより、トランクトリムの形状が保持される。
特開2010−247715号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、底面部に対して側面部を折り曲げる際に、嵌合孔に対して嵌合突部を挿通させる。このとき、嵌合突部は、折り曲げ線(底部折り曲げ線)を回転軸として回動する形で嵌合孔に挿通される。つまり、嵌合突部は、嵌合孔に対して、その貫通方向と完全に一致する方向から挿通されるのではなく、貫通方向に対してわずかに傾斜した方向から嵌合孔に対して挿通される。このため、嵌合突部の回転軌跡を考慮する必要があり、嵌合突部が嵌合孔の貫通方向に沿って挿通される構成と比べて、嵌合孔を大きく設定する必要が生じる。このように、嵌合突部に対して、嵌合孔が大きくなると、嵌合突部の嵌合孔に対する嵌合力が低下することが懸念される。
つまり、上記特許文献1の構成では、嵌合突部の嵌合孔に対する嵌合力、ひいては、底面部に対する側面部の固定力が小さくなりやすく、側面部と底面部とが互いに上下方向に相対移動しやすくなる。このため、例えば、底面部に荷物を載せた際に、底面部が下方に撓み、側面部と底面部との間に隙間が生じるおそれがある。また、底面部が下方に撓んだ際に、嵌合孔から嵌合突部が抜けてしまう事態も懸念される。
また、上記特許文献1の構成では、嵌合孔に挿通された嵌合突部の先端が、底面部の下方に突出してしまう。このような構成では、嵌合突部が突き出した分だけ、底面部の下方空間を(収容スペースとして)使用しづらくなり、その結果、収容スペースが小さくなってしまう。また、嵌合孔に対する嵌合突部の嵌合力を高くするために、嵌合突部を大きいものにすると、底面部の下方に突き出す部分が大きくなってしまい、底面部下方の収容スペースがより小さくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、底面部に対して側面部をより確実に固定するとともに、トランクルームの収容スペースをより大きくすることができるトランクトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のトランクトリムは、車両のトランクルームに設置されるトランクトリムであって、前記トランクルームの底面に沿って延設される底面部と、前記底面部に対して折り曲げ可能に連結されるとともに前記底面部に対して立設される正面部と、前記正面部に対して折り曲げ可能に連結されるとともに前記底面部に対して立設される側面部と、を備え、前記側面部の下端には、前記底面部に形成された被挿通部に対して上方から挿通される被係止部が突設され、前記被係止部は、前記被挿通部に対して上方から挿通された後、その突出方向が前記底面部の延設方向に沿う方向となるように前記側面部に対して折り曲げられることで、前記底面部に対して下方から係止される構成であることに特徴を有する。
本発明においては、側面部に設けられた被係止部が底面部に形成された被挿通部に上方から挿通されている。これにより、側面部が底面部の延設方向(略水平方向)に沿って相対移動する事態を規制することができる。そして、被係止部は、底面部に対して、その裏面側(下方)から係止される構成となっている。このため、被挿通部に対して被係止部が抜け止めされる。これにより、例えば、底面部が側面部に対して上下に撓む事態を抑制でき、底面部と側面部との間に隙間が生じる事態を抑制できる。以上のことから、本発明においては、底面部に対して側面部をより確実に固定することができ、トランクトリムの立体形状をより確実に保持することができる。
さらに、被係止部は、被挿通部に上方から挿通された後、底面部の延設方向に沿う形で折り曲げられる構成となっている。これにより、底面部の裏側(側面部とは反対側、下方)から被係止部が突き出す量を小さくすることができ、トランクルームの収容スペースをより大きくすることができる。
上記構成において、前記被係止部には、当該被係止部を前記トランクルームの前記底面に締結可能な締結部が設けられているものとすることができる。
本発明によれば、締結部によって被係止部をトランクルームの底面に締結することができる。これにより、被係止部、ひいては被係止部が設けられている側面部を、より確実に保持することができる。
また、前記側面部の下端において、前記被係止部よりも前記正面部に近い位置には、下方に突出された突部が設けられ、前記突部は、前記底面部に設けられた第2被挿通部に対して上方から挿通されているものとすることができる。
本発明によれば、被係止部及び突部を設けることで、側面部を底面部に対してより確実に固定することができる。具体的には、被係止部及び突部の2箇所で底面部に固定されることで、側面部が底面部の延設方向に沿って相対移動する事態をより確実に規制することができる。
また、突部は、被係止部よりも正面部に近い位置に設けられている。言い換えると、被係止部は、突部よりも正面部から遠い位置に設けられている。このため、例えば、作業者が被係止部を側面部に対して折り曲げる作業を行う際には、正面部が当該作業の妨げとなりにくく、作業性が良好となる。
また、前記正面部は、前記トランクルームの車両前側に配設されるトランクフロント部とされ、前記側面部は、前記トランクフロント部に対して、車幅方向の一端側に配設されるトランクサイド部とされるものとすることができる。
本発明のトランクトリムにおいては、立体形状を確実に保持することができる。特に、トランクフロント部は、一般的に車幅方向に長い形状をなしているため、作業者が例えば一人でトランクトリムの立体形状を保持しつつ、トランクルームに設置することは困難である。この点、本発明であれば、トランクトリムを予め立体形状に組み立てた後、トランクルームに取り付けることができ、作業性を高くすることができる。
本発明によれば、底面部に対して側面部をより確実に固定するとともに、トランクルームの収容スペースをより大きくすることができるトランクトリムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るトランクトリムを示す分解斜視図 図1のフロントボードを示す斜視図(組立状態) フロントボードを示す斜視図(展開状態) フロントボードを示す正面図(展開状態) 図4において車幅方向の一端部を拡大して示す拡大図 図2において車幅方向の一端部を拡大して示す拡大図 正面部に対して側面部を折り曲げた状態を示す断面図(図6のA−A線で切断した図に対応) 側面部に対して底面部を折り曲げた状態を示す断面図 側面部に対して被係止部を折り曲げた状態を示す断面図(図6のB−B線で切断した図に対応) 本発明の実施形態2に係るフロントボードを示す正面図(展開状態)
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。図1は、トランクトリム20を示す分解斜視図である。本実施形態のトランクトリム20は、例えば、セダンやサルーンなどと呼ばれるタイプの車両において、車両後部に設けられたトランクルーム内に設置されるものである。
トランクトリム20は、図1に示すように、トランクトリム20の車両前側を構成するフロントボード30と、トランクトリム20の車幅方向両側を構成する一対のトランクサイドトリム22,22と、トランクトリム20の車両後側を構成するトランクリヤトリム24とを備えている。
フロントボード30は、例えば、合成樹脂製のハニカムボードなどで構成され、一枚のボード部材を第1折曲部61及び第2折曲部62(後述)において折り曲げることで、立体形状に組み立てられている。また、フロントボード30の表面には、表皮材(図示せず)が被覆されている。なお、以下の説明では、立体形状に組み立てる前のフロントボード30の状態を展開状態(図3及び図4に示す状態)と呼び、立体形状に組み立てた後のフロントボード30の状態を組立状態(図1及び図2に示す状態)と呼ぶものとする。
フロントボード30は、図2及び図9に示すように、トランクルーム10の底面10A(図9において図示)に沿って延設される一対の底面部31,31と、底面部31に対して立設される正面部40と、各底面部31に対してそれぞれ立設される側面部50,50と、を備えており、車幅方向において略対称な形状をなしている。
正面部40は、トランクルーム10の車両前側に配設されるトランクフロント部とされ、図3及び図4に示すように正面視において、車幅方向に長い略方形状をなしている。正面部40は、シートバック(図示せず)を車両後方側から覆う形で配される。なお、ここで言うトランクフロント部とは、トランクトリム20において、車両前側の少なくとも一部を構成する部分のことである。
各側面部50は、正面部40に対して、車幅方向の一端側にそれぞれ配設されるトランクサイド部とされ、側面視において、略三角形状をなしている。また、組立状態において、一対の側面部50,50は、図2に示すように、互いに対向する形で車幅方向に並んでいる。なお、ここで言うトランクサイド部とは、トランクトリム20において、車幅方向の一端側(側部側)の少なくとも一部を構成する部分のことである。
底面部31は、図3及び図4に示すように、線状をなすとともに車幅方向に延びる第1折曲部61を介して、正面部40の下辺の車幅方向における端部と連結されている。第1折曲部61は、例えば、図5及び図7に示すように、フロントボード30を板厚方向に押し潰し、周辺部分に比して板厚が小さい薄肉部とすることで構成されている。これにより、第1折曲部61において、フロントボード30を折り曲げることが可能となっている。つまり、正面部40は、底面部31に対して折り曲げ可能に連結されている。
また、側面部50は、線状をなす第2折曲部62を介して、正面部40の側端(車幅方向における端部)と連結されている。第2折曲部62は、例えば、図5に示すように、フロントボード30において、側面部50と正面部40との境界に沿って上下方向に延びており、側面部50と正面部40との境界に沿って複数形成されたスリット62Aと、各スリット62A間を押し潰すことで形成された薄肉部62Bから構成されている。これにより、第2折曲部62において、フロントボード30を折り曲げることが可能となっている。つまり、側面部50は、正面部40に対して折り曲げ可能に連結されている。
また、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、平面視略方形状をなすラゲージマット70がトランクルーム10の底面10A(図9も参照)を覆う形で敷設されている。なお、図2においては、ラゲージマット70を2点鎖線で図示してある。ラゲージマット70は、図2及び図9に示すように、その周端部が一対の側面部50の間に配されるとともに、一対の底面部31を上方から覆う構成となっている。なお、底面部31は、ラゲージマット70と側面部50との隙間を下方から覆う形で配されている。このため、上方から視た場合において、ラゲージマット70と側面部50との隙間から、底面部31の下方にあるフロアパネル11が露出することがなく、見栄えを良くすることができる。
図3及び図4に示すように、正面部40の上端において、車幅方向の中央部には上側延設部65が、正面部40に対して折り曲げ可能に連結されている。また、正面部40の下端において、車幅方向の中央部には下側延設部66が、正面部40に対して折り曲げ可能に連結されている。上側延設部65及び下側延設部66には、それぞれ取付孔65A,66Aが形成されている。
上側延設部65は、取付孔65Aを介して、例えば、トランクルーム10の天井面側に配置されたアッパトリムやアッパーパネル(図示せず)などに取り付けられる。下側延設部66は、取付孔66Aを介して、例えば、トランクルーム10の底面10Aやシートなどに取り付けられる。なお、上側延設部65及び下側延設部66の取付先は、上述したものに限定されず適宜変更可能である。
次に、本実施形態のフロントボード30において、第1折曲部61及び第2折曲部62で折り曲げられた後の組立状態(図2の状態)を保持するための構成について説明を行う。図5に示すように、側面部50の下端には、被係止部52及び突部54が形成されている。フロントボード30が第1折曲部61及び第2折曲部62において折り曲げられた状態(組立状態)では、被係止部52が底面部31に形成された開口部32に挿通されるとともに、突部54が底面部31に形成された貫通孔34に挿通されることで、フロントボード30の組立状態(図2の状態)が保持される構成となっている。
被係止部52は、図4に示すように、展開状態において下方に突設されており、組立状態においては、底面部31に形成され、外側に開口された開口部32(被挿通部)に対して挿通される構成となっている。また、被係止部52は、第1折曲部61と同じ構成の第3折曲部63を介して、側面部50と連結されている。これにより、被係止部52は、側面部50に対して折り曲げ可能となっている。
このため、被係止部52は、図6及び図9に示すように、開口部32に対して上方から挿通された後、その突出方向(又は延設方向)が底面部31の延設方向(水平方向、図9の左右方向)に沿う形となるように側面部50に対して折り曲げられることで、底面部31に対して下方(裏側)から係止される構成となっている。
また、被係止部52の周端部において、側面部50との境界付近には、外側に向けて突き出す突設部52Aが形成されている。これにより、開口部32に被係止部52を挿通させた状態では、図8に示すように、突設部52Aが開口部32の周端部に対して、下方から係止する構成となっており、開口部32から被係止部52が抜ける事態を抑制することができる。
また、被係止部52には、板厚方向に貫通された締結孔52B(締結部)が形成されている。締結孔52Bは、被係止部52をトランクルーム10の底面10Aに締結可能とするものである。被係止部52が底面部31の延設方向に沿う形となるように側面部50に対して折り曲げられた状態では、図9に示すように、締結孔52Bにクリップ部材67が挿通されている。これにより、クリップ部材67を介して、トランクルーム10の底面10A、(より詳しくは、トランクルーム10の底面10Aを構成するフロアパネル11(壁部))に対して、被係止部52が締結される構成となっている。
一方、突部54は、図4及び図7に示すように、側面部50の下端において、被係止部52よりも正面部40に近い位置に形成されている。組立状態において、突部54は、底面部31を板厚方向に貫通することで形成された貫通孔34(第2被挿通部)に挿通される構成となっている(図8参照)。なお、図8に示すように、被係止部52の下方への突出長さは、突部54の下方への突出長さよりも小さい構成とされているが、この構成に限定されない。
次に、フロントボード30を組み立てる(組立状態とする)手順について、図5ないし図9を参照しながら説明する。まず、作業者は、図5に示す展開状態から、第2折曲部62において、正面部40に対して側面部50を車両後側へ折り曲げてやり、図7に示すように、側面部50の延設面が正面部40の延設面に対して略直交するようにする。
次に、第1折曲部61において、正面部40に対して底面部31を車両後側へ折り曲げてやり、図8に示すように、底面部31の延設面が正面部40の延設面に対して略直交するようにする。
正面部40に対して底面部31を折り曲げる過程においては、底面部31が第1折曲部61を回転軸P1(図7参照)として回転することとなる。この過程において、被係止部52が開口部32に挿通されるとともに、突部54が貫通孔34に挿通される。なお、被係止部52において、底面部31から遠い側の先端面52Cは、図7に示すように、正面部40に対する底面部31の回転軌跡に倣った曲面とされている。これにより、被係止部52が開口部32に挿通される際には、開口部32の周端部が、被係止部52と干渉する事態を抑制でき、被係止部52を開口部32に挿通させやすくなっている。
続いて、第3折曲部63において、側面部50に対して被係止部52を外側(図9の左側)へ折り曲げてやり、被係止部52の突出方向が底面部31の延設方向(水平方向、図9の左側)に沿う形となるようにする。これにより、被係止部52が底面部31に対して下方(裏側)から係止される。以上の手順によって、フロントボード30が図6に示す組立状態において保持される。
そして、図9に示すように、被係止部52の締結孔52Bにクリップ部材67を挿通させてやり、クリップ部材67を介して被係止部52をトランクルーム10の底面10Aを構成するフロアパネル11に締結する。これにより、フロントボード30がトランクルーム10に対して固定される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態においては、側面部50に設けられた被係止部52が底面部31に形成された開口部32に上方から挿通されている。これにより、側面部50が底面部31の延設方向(略水平方向)に沿って相対移動する事態を規制することができる。
そして、側面部50に対して折り曲げられた被係止部52は、底面部31に対して、その裏面側(下方)から係止される構成となっている。このため、開口部32に対して被係止部52が抜け止めされる。これにより、例えば、底面部31が側面部50に対して上下に撓む事態を抑制でき、底面部31と側面部50との間に隙間が生じる事態を抑制できる。以上のことから、本実施形態においては、底面部31に対して側面部50をより確実に固定することができ、トランクトリム20の一部であるフロントボード30の立体形状をより確実に保持することができる。
さらに、被係止部52は、開口部32に上方から挿通された後、底面部31の延設方向に沿う形で折り曲げられる構成となっている。これにより、底面部31の裏側(側面部50とは反対側、下方)から被係止部52が突き出す量を小さくすることができ、トランクルーム10の収容スペースをより大きくすることができる。
例えば、図9の2点鎖線に示すように、被係止部52が底面部31から下方に突出された構成(被係止部52が底面部31に対して折り曲げられていない構成)であれば、フロアパネル11と被係止部52との干渉を避けるために、例えば、底面部31とフロアパネル11の間により多くの隙間が必要となる。本実施形態では、被係止部52を底面部31の延設方向に沿う形で折り曲げることで、底面部31とフロアパネル11とをより接近させることができ、その分だけ、トランクルーム10の収容スペースを大きくすることも可能となる。
また、被係止部52には、被係止部52をトランクルーム10の底面10Aに締結可能な締結孔52Bが設けられている。
締結孔52Bによって被係止部52をトランクルーム10の底面10Aに締結することができる。これにより、被係止部52、ひいては被係止部52が設けられている側面部50を、より確実に保持することができる。
また、側面部50の下端において、被係止部52よりも正面部40に近い位置には、下方に突出された突部54が設けられ、突部54は、底面部31に設けられた貫通孔34に対して上方から挿通されている。
本実施形態によれば、被係止部52及び突部54を設けることで、側面部50を底面部31に対してより確実に固定することができる。具体的には、被係止部52及び突部54の2箇所で底面部31に固定されることで、側面部50が底面部31の延設方向に沿って相対移動する事態をより確実に規制することができる。特に、側面部50が側方(図9の左右方向のうち一方)から荷重を受けた際において、側面部50の撓みをより確実に抑制することができる。
また、突部54は、被係止部52よりも正面部40に近い位置に設けられている。言い換えると、被係止部52は、突部54よりも正面部40から遠い位置に設けられている。このため、例えば、作業者が被係止部52を側面部50に対して折り曲げる作業を行う際などには、正面部40が当該作業の妨げとなりにくく、作業性が良好となる。
また、本実施形態において、正面部40に対して底面部31を折り曲げる過程においては、底面部31が第1折曲部61を回転軸P1(図7参照)として回転することとなる。このため、被係止部52は、開口部32に対して、その貫通方向と完全に一致する方向(図8における上下方向)から挿通されるのではなく、貫通方向に対してわずかに傾斜した方向から挿通される。
この点、被係止部52を、正面部40から相対的に遠い側に配することで、被係止部52を開口部32に対して、開口部32の貫通方向により近い角度で挿通させることができ、その挿通作業をより容易に行うことができる。また、被係止部52を開口部32に対して、開口部32の貫通方向により近い角度で挿通させる構成とすることで、図8の左右方向における開口部32の長さを極力小さくすることもでき、挿通後に開口部32から被係止部52が抜ける事態をより確実に抑制することができる。
また、正面部40は、トランクルーム10の車両前側に配設されるトランクフロント部とされ、側面部50は、正面部40に対して、車幅方向の一端側に配設されるトランクサイド部とされる。
本実施形態のトランクトリム20においては、立体形状を確実に保持することができる。特に、トランクフロント部は、一般的に車幅方向に長い形状をなしているため、作業者が例えば一人でトランクトリム20の立体形状を保持しつつ、トランクトリム20をトランクルーム10に設置することは困難である。この点、本実施形態のトランクトリム20であれば、トランクトリム20を予め立体形状に組み立てた後、トランクルーム10に設置することができ、作業性を高くすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、フロントボードの構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態のフロントボード130における側面部50の下端には、上記実施形態で例示した突部54が設けられておらず、被係止部152のみが形成されている。そして、被係止部152は、底面部131に形成された挿通孔132(被挿通部)に挿通可能となっている。つまり、被挿通部は、被係止部が挿通可能な構成であればよく、上記実施形態で示す開口部32(外側に開いた孔)や、本実施形態で示す挿通孔132(閉じた孔)など、その形態は適宜変更可能である。
また、本実施形態においては、被係止部152に設けられた突設部152Aがフロントボード130の内側に向かって突出されている。突設部152Aは、被係止部152が挿通孔132に挿通された際に、挿通孔132の孔縁部に対して下方から係止される構成となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)底面部31、正面部40、側面部50の形状は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。例えば、底面部31はラゲージマット70と一体的に形成されていてもよい。また、側面部50は、例えば、トランクサイドトリム22と一体的に形成されていてもよい。
(2)底面部31、正面部40、側面部50は、一枚のボードを折り曲げることで成形する構成としたが、これに限定されない。底面部31、正面部40、側面部50は、各々別部品として構成されていてもよい。
(3)上記実施形態においては、正面部40の車幅方向における両端部に、側面部50、底面部31がそれぞれ形成されている構成を例示したが、側面部50、底面部31は、正面部40の車幅方向における一端側のみに形成されていてもよい。
(4)第1折曲部61、第2折曲部62,第3折曲部63の構成は、上記実施形態で例示したものに限定されない。第1折曲部、第2折曲部、第3折曲部は、フロントボード30を折り曲げ可能とするものであればよく、その構成は適宜変更可能である。例えば、折曲部をヒンジなどで構成してもよい。
(5)上記実施形態では、正面部40をトランクフロント部とし、側面部50をトランクサイド部とした構成を例示したが、これに限定されない。例えば、正面部40を、トランクトリムにおける車両後側の少なくとも一部を構成する部分としてもよい。
(6)上記実施形態においては、突部54が挿通される第2被挿通部として、貫通孔34を例示したが、これに限定されない。第2被挿通部は、突部54が挿通可能な構成のものであればよい。
(7)上記実施形態においては、締結部として締結孔52Bを例示したが、これに限定されない。締結部は、被係止部52をトランクルームの底面10Aに締結できる構成のものであればよく、例えば係合爪などであってもよい。
(8)上記実施形態においては、被係止部52が開口部32に挿通された後、被係止部52をフロントボード30の外側(図9の左側)に折り曲げる構成を例示したが、これに限定されない。被係止部52は、その突出方向が底面部31の延設方向に沿う方向となるように側面部50に対して折り曲げられるものであればよい。例えば、被係止部52は、
開口部32に挿通された後、フロントボード30の内側(図9の右側)に折り曲げられる構成としてもよい。
(9)上記実施形態においては、トランクルーム10の底面10Aがフロアパネル11によって構成され、被係止部52をフロアパネル11に締結する構成としたが、これに限定されない。ここで言うトランクルーム10の底面とは、フロアパネル11によって構成されるものに限定されない。例えば、フロントボード30とフロアパネル11との間にラゲージマット70が配されている場合などは、ラゲージマット70の表面をトランクルーム10の底面とし、ラゲージマット70に被係止部52を締結する構成としてもよい。
10…トランクルーム、10A…トランクルームの底面、20…トランクトリム、31,131…底面部、32…開口部(被挿通部)、34…貫通孔(第2被挿通部)、40…正面部、50…側面部、52,152…被係止部、52B…締結孔(締結部)、54…突部、132…挿通孔(被挿通部)

Claims (4)

  1. 車両のトランクルームに設置されるトランクトリムであって、
    前記トランクルームの底面に沿って延設される底面部と、
    前記底面部に対して折り曲げ可能に連結されるとともに前記底面部に対して立設される正面部と、
    前記正面部に対して折り曲げ可能に連結されるとともに前記底面部に対して立設される側面部と、を備え、
    前記側面部の下端には、前記底面部に形成された被挿通部に対して上方から挿通される被係止部が突設され、
    前記被係止部は、前記被挿通部に対して上方から挿通された後、その突出方向が前記底面部の延設方向に沿う方向となるように前記側面部に対して折り曲げられることで、前記底面部に対して下方から係止される構成であることを特徴とするトランクトリム。
  2. 前記被係止部には、当該被係止部を前記トランクルームの前記底面に締結可能な締結部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトランクトリム。
  3. 前記側面部の下端において、前記被係止部よりも前記正面部に近い位置には、前記底面部側に突出された突部が設けられ、
    前記突部は、前記底面部に設けられた第2被挿通部に対して上方から挿通されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトランクトリム。
  4. 前記正面部は、前記トランクルームの車両前側に配設されるトランクフロント部とされ、
    前記側面部は、前記トランクフロント部に対して、車幅方向の一端側に配設されるトランクサイド部とされることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のトランクトリム。
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