JP5657627B2 - 錠剤検査装置及びptp包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、PTPシートの製造に際し用いられる検査装置であって、特にX線を用いて錠剤の検査を行う錠剤検査装置、及び、該錠剤検査装置を備えたPTP包装機に関するものである。
一般に、錠剤を収容するPTPシートは、錠剤が充填されるポケット部が形成された容器フィルムと、その容器フィルムにポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとから構成されている。そして、PTPシートの製造に際しては、ポケット部に収容された錠剤の有無、割れ、欠け等に関する検査が行われる。
近年では、遮光性や防湿性等の向上を図るといった観点から、カバーフィルムに加え、容器フィルムまでもアルミニウム等により形成されることが多くなっている。かかる場合には、例えばX線検査装置等を用いて上記錠剤検査を行うことが考えられる。
X線検査装置としては、例えばコンベア等の搬送手段により個別に搬送されるPTPシート等の検査対象に対しファンビーム状のX線を照射するX線照射装置と、該X線の照射された検査対象のX線透過画像を撮像するX線ラインセンサカメラとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる検査装置によれば、通常、搬送手段に設けられたエンコーダからの撮像開始信号の入力に基づき、検査対象を所定量搬送する毎に、当該検査対象を透過したX線をX線ラインセンサカメラにより一次元的に順次撮像(露光)していき、検査対象全体のX線透過画像を取得する。そして、該X線透過画像を基に検査対象の検査を行うこととなる。
X線ラインセンサカメラにおいては、通常、エンコーダから撮像開始信号を入力した時点から、次に撮像開始信号を入力するまでの時間が露光時間となる。従って、検査対象が一定の速度で定速搬送されるようにすれば、エンコーダからの撮像開始信号の入力間隔が一定となり、ひいてはX線ラインセンサカメラの露光時間も一定となるため、検査対象全体を均一な露光量の下で撮像することができる。
特開2005−172486号公報
しかしながら、検査効率を高めるため、PTPシートを個別に検査するのではなく、PTPシート打抜き前のPTPフィルムの段階で錠剤検査を行おうとした場合には、検査対象であるPTPフィルム全体を均一な露光量の下で撮像できないおそれがある。
例えば、PTP包装機の運転開始時においては、PTPフィルムが停止した状態から加速して一定の搬送速度に達する一方、運転停止時においては、PTPフィルムが定速搬送されている状態から減速して停止する。つまり、PTP包装機の運転開始時及び停止時には、PTPフィルムが定速搬送されない速度変化期間が存在する。かかる期間は、エンコーダからの撮像開始信号の入力間隔が一定とならず、X線ラインセンサカメラの露光時間が一定とならないため、上記不具合が発生する。
特に、上記速度変化期間においては、PTPフィルムの搬送速度が定速搬送時よりも遅いため、X線ラインセンサカメラの露光時間が長くなり、露光量も増える。その結果、露光量が飽和レベルに達してしまうなど、錠剤検査を行う上で適正な明るさのX線透過画像を取得することができないおそれがある。
このため、PTP包装機の運転開始時及び停止時などの速度変化期間に検査装置を通過するPTPフィルムの範囲(例えば搬送方向に10シート程度のPTPシートが打ち抜かれる範囲)に関しては、適正な検査を行うことができず、当該範囲に含まれるPTPシートを不良品として取り扱わなければならないため、歩留まりが著しく低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検査効率の向上、ひいては生産性の向上等を図ることのできる錠剤検査装置及びPTP包装機を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.PTPシートを製造するにあたり、帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、当該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対し帯状のカバーフィルムが取着された後の帯状のPTPフィルムにおいて前記錠剤の検査を行う錠剤検査装置であって、
所定の搬送手段により搬送される前記PTPフィルムに対し、当該PTPフィルムの搬送方向(例えば上下方向)と直交する第1方向(例えば左右方向)からX線を照射する照射手段と、
前記第1方向に沿って前記照射手段と対向するように配置されると共に、前記PTPフィルムを透過するX線を検出可能なX線検出素子を前記搬送方向と直交する第2方向(例えば前後方向)に沿って直線状に複数配置した検出素子列(例えばX線ラインセンサ)を有し、前記PTPフィルムが所定量搬送される毎に撮像したX線透過画像データを順次出力する撮像手段(例えばX線ラインセンサカメラ)と、
前記照射手段から照射されたX線を減衰可能なように、当該照射手段と前記PTPフィルムとの間、又は、前記PTPフィルムと前記撮像手段との間に配置され、前記第1方向における厚みが前記PTPフィルムの搬送方向で異なるフィルタ手段(例えば金属板)と、
前記PTPフィルムの搬送速度に応じて、前記PTPフィルムの搬送方向に対する前記フィルタ手段の位置を変位可能なフィルタ駆動手段と、
前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理手段とを備え、
前記PTPフィルムのX線透過画像(例えば二次元の輝度画像)を基に、前記錠剤の検査を行い、さらに、
少なくとも前記照射手段から照射されるX線を遮蔽可能な遮蔽手段(例えば鉛板)を、当該照射手段と前記PTPフィルムとの間に配置された前記フィルタ手段と一体に設けたことを特徴とする錠剤検査装置。
尚、ここでいう「錠剤の検査」には、例えば錠剤の有無、割れ、欠け等に関する検査などが含まれる。
上記手段1によれば、帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、当該ポケット部を塞ぐように容器フィルムに対し帯状のカバーフィルムが取着され、PTPフィルムとなった後、錠剤検査装置によって錠剤の検査が行われる。
錠剤検査装置は、連続搬送されるPTPフィルムに対しその搬送方向と直交する方向からX線を照射し、該PTPフィルムを透過したX線を例えばX線ラインセンサカメラ等の撮像手段により一次元的に順次撮像(露光)していくことにより、PTPフィルム全体のX線透過画像を取得する。そして、これを基に錠剤の有無、割れ、欠け等に関する検査が行われる。
さらに、本手段では、X線を減衰しかつPTPフィルムの搬送方向で厚みの異なるフィルタ手段と、PTPフィルムの搬送速度に応じて、当該フィルタ手段の位置を調整するフィルタ駆動手段とを備えている。
これにより、例えばPTPフィルムの搬送速度が遅い場合(露光時間が長い場合)には、X線がフィルタ手段の厚い部分を通過するように調整してX線の減衰量を多くする一方、PTPフィルムの搬送速度が速い場合(露光時間が短い場合)には、X線がフィルタ手段の薄い部分を通過するように調整してX線の減衰量を少なくするといったように、PTPフィルムの搬送速度に応じて、フィルタ手段の位置を変化させることにより、撮像手段に対するX線の露光量を調整する露出制御を行うことができる。
従って、PTP包装機の運転開始時や停止時など、撮像手段に対する露光時間が変化するような、PTPフィルムの速度変化期間においても、上記露出制御を行うことで、PTPフィルムの定速搬送時と同様に、PTPフィルム全体を均一な露光量の下で撮像することができる。
結果として、PTPフィルムの未検査領域を低減させることができる。ひいては、未検査による不良品の発生を低減し、歩留まりの向上を図ることができる。
また、本手段によれば、X線検出素子の受光部に蓄積される電荷を制御する、いわゆる電子シャッタ機能を備えることなく、上記露出制御を行うことができるため、検査装置の制御の簡素化を図ることができる。
さらに、上記手段1によれば、遮蔽手段をフィルタ手段と一体に設けることにより、当該遮蔽手段を上記フィルタ駆動手段により駆動制御可能となるため、フィルタ手段と連続した動作が可能となる。
例えば、PTPフィルムの搬送中において、フィルタ手段により露出制御を行っていた状態から、PTPフィルムを停止した場合には、フィルタ手段と共に遮蔽手段を動かし、PTPフィルムに照射されるX線を遮蔽することができる。
このようにPTPフィルムの搬送停止中、すなわち検査を行っていない場合に、PTPフィルムに照射され得るX線を遮蔽することにより、PTPフィルムが長時間、X線に曝されてしまうといった不具合の発生を防止することができる。
さらに、上記遮蔽手段が、照射手段からのX線の漏洩を防止可能なように構成されていれば、PTPフィルムの搬送停止中にメンテナンス作業を行う作業員が被爆してしまうような不具合をより確実に防止することができる。
手段2.前記フィルタ手段は、前記第1方向における厚みが前記PTPフィルムの搬送方向に沿って連続して変化したもの(例えば断面三角形状)であることを特徴とする手段1に記載の錠剤検査装置。
上記手段2によれば、フィルタ手段の厚みが連続的に変化しているため、例えば厚みが階段状に変化したものに比べ、より細やかな調整が可能となり、上記手段1の作用効果をより高めることができる。
手段3.前記フィルタ駆動手段は、前記PTPフィルムの定速搬送期間及び速度変化期間の両期間において、前記フィルタ手段を前記照射手段と前記PTPフィルムとの間、又は、前記PTPフィルムと前記撮像手段との間に配置することを特徴とする手段1又は2に記載の錠剤検査装置。
上記手段3によれば、PTPフィルムの定速搬送期間及び速度変化期間の両期間において、X線を遮るようにフィルタ手段が配置されている。これにより、PTPフィルムの定速搬送期間と速度変化期間との間においても極端に露光量の差が生じることがなく、上記手段1の作用効果をより高めることができる。
手段.前記容器フィルム及び前記カバーフィルムがアルミニウムを主材料として形成されたものであることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の錠剤検査装置。
ここで、「アルミニウムを主材料として形成されている」とは、アルミニウム単体で形成されている場合は勿論のこと、樹脂フィルム層が介在されたアルミラミネートフィルムをも含む趣旨である。
手段.手段1乃至のいずれかに記載の錠剤検査装置を備えたことを特徴とするPTP包装機。
上記手段5のように、錠剤検査装置をPTP包装機に備えることで、PTPシートの製造過程において不良品を効率的に除外できる等のメリットが生じる。
(a)はPTPシートを斜視図であり、(b)はPTPフィルムを示す斜視図である。 PTPシートのポケット部の部分拡大断面図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 錠剤検査装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。 錠剤検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、PTPフィルムの搬送速度が速い場合における露出制御板等の状態を示す図であり、(b)は、PTPフィルムの搬送速度が遅い場合における露出制御板等の状態を示す図であり、(c)は、PTPフィルムが停止した場合における露出制御板等の状態を示す図である。 錠剤検査装置により実行される検査ルーチンを示すフローチャートである。 (a),(b)は、別の実施形態に係る露出制御板を示す断面模式図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まずPTPシートについて説明する。
図1,2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。本実施形態における容器フィルム3はアルミラミネートフィルムにより形成され、カバーフィルム4はアルミフィルムにより形成されている。各ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。
PTPシート1〔図1(a)参照〕は、帯状の容器フィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6〔図1(b)参照〕がシート状に打抜かれることで製造される。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機8の概略について図3を参照して説明する。
図3に示すように、PTP包装機8の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。
PTP包装機8においては、ロール状に巻回された容器フィルム3が間欠的に移送されるようになっており、容器フィルム3の移送経路には、ポケット部形成装置14が配置されている。
このポケット部形成装置14により、容器フィルム3に上記ポケット部2が形成される。ポケット部2の形成は、冷間加工により、容器フィルム3の移送動作間のインターバルにて行われる。
さらに、ポケット部2が形成された容器フィルム3の移送経路には、錠剤投入装置16や、フィルム受けローラ18が配設されている。
錠剤投入装置16は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を自由落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が投入される。
また、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。
ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、フィルム受けローラ18の方へと案内されている。フィルム受けローラ18には、加熱ローラ19が圧接可能となっており、両ローラ18,19間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ローラ18,19間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3の裏側にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造される。
フィルム受けローラ18の下流では、PTPフィルム6の移送経路に沿って、錠剤検査装置17、スリット形成装置22、刻印装置23及びシート打抜装置24が順に配設されている。
尚、フィルム受けローラ18には、エンコーダ18a(図5参照)が設けられており、フィルム受けローラ18が所定量回転する毎、すなわちPTPフィルム6が所定量搬送される毎に、錠剤検査装置17に対し撮像開始信号を出力するように構成されている。
錠剤検査装置17は、各ポケット部2における錠剤5の有無、割れ、欠け等に関する検査を行うためのものである。その詳細については後述する。
スリット形成装置22は、PTPフィルム6の所定位置にスリット(図示略)を形成する機能を有する。刻印装置23はPTPフィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を示す刻印(図示略)を付す機能を有する。シート打抜装置24は、PTPフィルム6をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。
シート打抜装置24の下流側には、シート打抜装置24からの端材25を貯留するためのスクラップ用ホッパ26が設けられている。
また、シート打抜装置24の下側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア28が設けられている。打ち抜かれたPTPシート1は、前記コンベア28によって、完成品用ホッパ29に移送される。
その後、完成品用ホッパ29に収容されたPTPシート1は、2枚1組で互いのポケット部2同士を向き合うようにしてセットされた上で、複数組ずつ集積され積上げられる。最終的には、バンド(結束)工程や、製袋工程へと案内され、箱詰めされる。但し、錠剤検査装置17によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシート1は、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
尚、容器フィルム3やカバーフィルム4、PTPフィルム6は、フィルム受けローラ18などの各種駆動ローラ(符号略)によって搬送されるようになっている。従って、フィルム受けローラ18などの各種駆動ローラが本実施形態における搬送手段を構成することとなる。
PTP包装機8の概略は以上のとおりであるが、以下において錠剤検査装置17について図4、図5を参照しつつ詳しく説明する。図4は、錠剤検査装置17の概略構成を模式的に示す斜視図であり、図5は、錠剤検査装置17の電気的構成を示すブロック図である。尚、図4は、PTPフィルム6のポケット部2を省略するなど、簡素化して図示されている。
錠剤検査装置17は、PTPフィルム6に対しX線を照射する照射手段としてのX線照射装置34と、該X線の照射されたPTPフィルム6のX線透過画像を撮像する撮像手段としてのX線ラインセンサカメラ35と、X線を減衰させるフィルタ手段としての露出制御板36と、錠剤検査装置17内における各種制御や画像処理、演算処理を実施するための制御装置37とを備えている。
尚、図示は省略するが、本実施形態に係る錠剤検査装置17は、外部へのX線の漏洩を抑えるため、上記X線照射装置34、X線ラインセンサカメラ35、露出制御板36、及び、制御装置37が、外部へX線を透過させない遮蔽ボックス内に収容された構成となっている。また、遮蔽ボックスには、PTPフィルム6を通過させるためのスリット状の開口部(出入口部)等が設けられている。ここで、該開口部を覆う鉛ゴム製の暖簾等を設けた構成としてもよい。
X線照射装置34は、PTPフィルム6の側方(本実施形態ではカバーフィルム4側)に配置されている。
X線照射装置34は、X線を発生させるX線源34aと、該X線源34aから発生させたX線を絞るコリメータ34bとを備え、これらがX線を透過させない遮蔽容器34c内に収容された構成となっている(図6参照)。そして、X線源34aから発せられたX線は、遮蔽容器34cの開口部34dを介して外部へ照射される。
より詳しくは、X線照射装置34は、PTPフィルム6の幅方向への広がりを有するファンビーム状のX線を水平方向に沿ってPTPフィルム6に対し照射する。つまり、X線照射装置34から照射されるX線の光軸J方向(水平方向)と、PTPフィルム6の搬送方向K(鉛直方向)とが直交した状態となる〔図6(a),(b)参照〕。従って、X線の光軸J方向が本実施形態における第1方向に相当する。
X線ラインセンサカメラ35は、水平方向に沿ってX線照射装置34と対向するように、PTPフィルム6の反対側(本実施形態では容器フィルム3)に配置されている。
X線ラインセンサカメラ35は、PTPフィルム6の幅方向に沿って1列にX線検出素子としてのシンチレータによる光変換層を持つCCD(Charge Coupled Device)が複数配置された検出素子列としてのX線ラインセンサ35aを備え、これによりPTPフィルム6等を透過したX線を撮像(露光)し、X線透過画像データとして出力する。PTPフィルム6の幅方向が本実施形態における第2方向に相当する。
X線ラインセンサカメラ35によって撮像されたX線透過画像データは、該カメラ35内部においてデジタル信号(画像信号)に変換された上で、デジタル信号の形で制御装置37に入力される。そして、制御装置37は、該X線透過画像データを画像処理する等して、後述する検査処理等を実施する。
より詳しくは、X線ラインセンサカメラ35は、上記フィルム受けローラ18に設けられたエンコーダ18aから錠剤検査装置17(後述するカメラ制御部42)へ撮像開始信号が入力されると露光を開始する。そして、次の撮像開始信号が入力されると、それまでにフォトダイオード等の受光部に蓄積された電荷をまとめてシフトレジスタへ転送する。続いて、シフトレジスタに転送された電荷が、次の撮像開始信号が入力されるまでの間に、転送クロック信号に従って、順次、画像信号(X線透過画像データ)として出力される。
つまり、X線ラインセンサカメラ35においては、エンコーダ18aから撮像開始信号を入力した時点から、次に撮像開始信号を入力するまでの時間が露光時間となる。ここで、例えば、X線ラインセンサカメラ35の画素数が5000画素で、転送クロック信号が1μms周期の場合には、5000クロック以上の転送クロック信号を出力可能な5ms以上の露光時間が必要となる。
露出制御板36は、X線照射装置34から照射されるX線を遮るように、X線照射装置34とPTPフィルム6との間に配置されている。
露出制御板36は、アルミニウムにより形成され、X線の光軸J方向かつPTPフィルム6の搬送方向Kに沿った断面が三角形状となっている。本実施形態において、露出制御板36は、搬送方向Kの下流側に向け先細りするように配置されており、X線の光軸J方向における厚みがPTPフィルム6の搬送方向Kに沿って連続して変化している。
また、露出制御板36は、その上部(搬送方向Kの上流側)が鉛板製の支持部材40により支持されている。そして、露出制御板36は、支持部材40を介して、サーボモータ等の駆動機構(図示略)により駆動制御されることにより、PTPフィルム6の搬送方向Kに沿って上下動可能に構成されている。
さらに、支持部材40は、上記遮蔽容器34cの開口部34dを閉鎖可能な位置まで移動可能となっており、当該開口部34dを塞ぐ蓋部材(遮蔽手段)としても機能するよう構成されている。
次に、制御装置37の電気的構成について図5を参照して説明する。図5に示すように、制御装置37は、X線照射装置34を制御する照射制御部41と、X線ラインセンサカメラ35を制御するカメラ制御部42と、露出制御板36を制御する露出制御部43と、X線ラインセンサカメラ35から取得したX線透過画像データを記憶する画像データ記憶部44と、各種画像処理や演算処理を行う演算処理部45とを備えている。ここで、画像データ記憶部44や演算処理部45等により本実施形態における画像処理手段が構成される。
なお、図示は省略するが、錠剤検査装置17は、この他にも、キーボードやタッチパネルで構成される入力手段、CRTや液晶などの表示画面を有する表示手段、検査における判定基準値や各種演算結果、検査結果等を格納するための各種記憶手段、検査結果等を出力する出力手段等を備えている。
カメラ制御部42は、X線ラインセンサカメラ35が撮像するX線透過画像データを、画像データ記憶部44に取り込むタイミングなどを制御するものである。かかるタイミングは、上記フィルム受けローラ18に設けられたエンコーダ18aからの撮像開始信号の入力に基づいて制御され、PTPフィルム6を所定量搬送する毎に撮像が行われる。
画像データ記憶部44は、X線ラインセンサカメラ35により撮像されたX線透過画像データを時系列で順次記憶していく。これにより、PTPフィルム6全体のX線透過画像(二次元画像データ)が生成されていくこととなる。
演算処理部45は、画像データ記憶部44に記憶生成されたX線透過画像(二次元画像データ)を基にPTPフィルム6における錠剤5の検査を行う。また、演算処理部45は、その検査結果を、PTP包装機8の不良シート排出機構などへ出力する。
次に錠剤検査装置17にて実行される撮像手順について詳しく説明する。上述したように、容器フィルム3の各ポケット部2に錠剤5が充填され、当該容器フィルム3にカバーフィルム4が取着されて製造されたPTPフィルム6は、錠剤検査装置17へ送られる。
錠剤検査装置17においては、PTPフィルム6が、上記遮蔽ボックスの入口部から内部へ搬入され、その後、出口部から搬出される。
この間、錠剤検査装置17の制御装置37(照射制御部41及びカメラ制御部42)は、上記エンコーダ18aからの撮像開始信号の入力に基づいて、X線照射装置34及びX線ラインセンサカメラ35を駆動制御し、PTPフィルム6の撮像を行うこととなる。
より詳しくは、PTPフィルム6が所定量Δx搬送される毎に、X線照射装置34からX線の照射されたPTPフィルム6をX線ラインセンサカメラ35により撮像する。本実施形態では、搬送方向におけるX線ラインセンサ35aの幅、すなわちCCD1つ分の幅に相当する距離が、前記所定量Δxとして設定されている。
また、上記撮像(露光)を行う際、制御装置37(露出制御部43)は、PTPフィルム6の搬送速度に応じて、上記駆動機構を制御し、PTPフィルム6の搬送方向Kに対する露出制御板36の位置を変更する。従って、露出制御部43及び上記駆動機構により本実施形態におけるフィルタ駆動手段が構成される。
より詳しくは、露出制御部43は、エンコーダ18aから撮像開始信号が入力される毎に、当該撮像開始信号と前回の撮像開始信号との入力間隔を基に、PTPフィルム6の搬送速度及び速度変化量を算出する。
さらに、露出制御部43は、算出されたPTPフィルム6の搬送速度及び速度変化量を基に、次回の撮像開始信号が入力されるまでにX線照射装置34から照射され得るX線の照射量を算出する。
次に、露出制御部43は、算出されたX線の照射量と、予め設定された基準露光量との差を基に、露出制御板36により減衰すべきX線の減衰量を算出する。尚、基準露光量としては、PTPフィルム6の定速搬送時におけるX線ラインセンサカメラ35の露光時間(所定の撮像開始信号を入力した時点から、次に撮像開始信号を入力するまでの時間)中に露光されるX線の露光量が設定されている。
そして、露出制御部43は、算出されたX線の減衰量が得られる所定の厚みを有する露出制御板36の位置を、PTPフィルム6の搬送方向Kに対するX線の光軸Jの位置に合わせる。
これにより、例えばPTPフィルム6の搬送速度がより速い場合(露光時間がより短い場合)には、X線が露出制御板36のより薄い部分を通過するように調整してX線の減衰量を少なくする一方〔図6(a)参照〕、PTPフィルム6の搬送速度がより遅い場合(露光時間がより長い場合)には、X線が露出制御板36のより厚い部分を通過するように調整してX線の減衰量を多くするといったように〔図6(a)参照〕、PTPフィルム6の搬送速度に応じて、露出制御板36の位置を変化させることにより、X線ラインセンサカメラ35に対するX線の露光量を調整する露出制御を行うことができる。
尚、本実施形態においては、PTPフィルム6の速度変化期間のみならず、PTPフィルム6が一定の速度で搬送される定速搬送時においても、X線照射装置34とX線ラインセンサカメラ35との間(X線の光軸Jと交差する位置)に露出制御板36が配置され、一定の露出制御が行われる構成となっている。
上述したように、X線ラインセンサカメラ35によって撮像されたX線透過画像データは、該カメラ35内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で制御装置37(画像データ記憶部44)に入力される。
画像データ記憶部44は、X線ラインセンサカメラ35から入力したX線透過画像データを時系列で順次記憶していく。
そして、PTPフィルム6が所定量Δx搬送される毎に上記一連の処理が繰り返し行われ、X線の照射される位置が相対移動していくことで、画像データ記憶部44には、PTPフィルム6のX線透過画像(二次元画像データ)が生成されていくこととなる。例えばX線ラインセンサカメラ35によりX線撮像されたX線透過画像においては、錠剤5の明度がシート一般部(非検査対象領域)の明度よりも低くなる。
このようにして、所定量のPTPフィルム6のX線透過画像が生成されると、当該X線透過画像に基づき、演算処理部45により錠剤5の検査が実施される。
次に、錠剤5の検査手順について説明する。上記のようにして、所定量のPTPフィルム6のX線透過画像が取得されると、演算処理部45によって図7のフローチャートに示す検査ルーチンが実行される。
演算処理部45は、まずステップS1において、X線透過画像を基に二値化画像データを生成し、該データを画像データ記憶部44に記憶させる(二値化処理)。例えば閾値δ1以上を1(明)、閾値δ1未満を0(暗)として、X線透過画像が二値化画像データに変換される。
ステップS2では、画像データ記憶部44に記憶された二値化画像データに対して塊処理を実行する。塊処理としては、二値化画像データの0(暗)について各連結成分を特定する処理と、それぞれの連結成分についてラベル付けを行うラベル付け処理とがある。ここで、それぞれ特定される各連結成分の占有面積はX線ラインセンサカメラ35の画素に応じたドット数で表される。
続くステップS3において、演算処理部45は、二値化画像データから求めた0(暗)の連結成分の中から、錠剤5に相当する連結成分すなわち錠剤領域を特定する。錠剤5に相当する連結成分は、所定の座標を含む連結成分、所定の形状である連結成分、或いは所定の面積であるところの連結成分等を判断することにより特定することができる。
ステップS4では、演算処理部45は、ステップS3において特定した錠剤領域を基に、錠剤の面積Sxを算出する。
ステップS5では、ステップS4において算出した錠剤の面積Sxと、予め記憶された面積基準値Soとの差が判定許容値Px以下か否かを判定する。すなわち、錠剤の面積Sxが許容範囲内にあるか否かを判定する。なお、面積基準値Soは、例えば検査に先だって、良品(不良品でないことが明らかな錠剤5)をいくつかサンプリングして得られた値である。
ここで、錠剤の面積Sxが許容範囲内である場合には、ステップS6へ移行し、良品判定を行う。一方、錠剤の面積Sxが許容範囲内にない場合にはステップS7へ移行し、不良判定を行う。
なお、上記検査ルーチンの処理は、PTPフィルム6上の各ポケット部2について実行され、後にPTPシート1となって裁断されたときに同一シート上に一つでも不良判定されたポケット部2(錠剤5)が含まれているときは、そのシートは不良と判断され排出される。
また、PTP包装機8が停止し、PTPフィルム6の搬送が停止された場合には、エンコーダ18aからの撮像開始信号の入力がなくなることに基づき、錠剤検査装置17の制御装置37(露出制御部43)は、露出制御板36(支持部材40)を動かし、支持部材40によりX線照射装置34(遮蔽容器34cの開口部34d)を塞ぐ〔図6(c)参照〕。
以上詳述したように、本実施形態によれば、帯状の容器フィルム3に形成されたポケット部2に錠剤5が収容され、当該ポケット部2を塞ぐように容器フィルム3に対し帯状のカバーフィルム4が取着され、PTPフィルム6となった後、錠剤検査装置17によって錠剤5の検査が行われる。
錠剤検査装置17は、連続搬送されるPTPフィルム6に対しその搬送方向Kと直交する方向からX線を照射し、該PTPフィルム6を透過したX線をX線ラインセンサカメラ35により一次元的に順次撮像(露光)していくことにより、PTPフィルム6のX線透過画像を取得する。そして、これを基に錠剤5の有無、割れ、欠け等に関する検査が行われる。
さらに、本実施形態では、X線を減衰しかつPTPフィルム6の搬送方向Kで厚みの異なる露出制御板36を備え、PTPフィルム6の搬送速度に応じて、当該露出制御板36の位置を調整することで、露出制御を行う構成となっている。
これにより、PTP包装機8の運転開始時や停止時など、X線ラインセンサカメラ35に対する露光時間が変化するような、PTPフィルム6の速度変化期間においても、上記露出制御を行うことで、PTPフィルム6の定速搬送時と同様に、PTPフィルム6全体を均一な露光量の下で撮像することができる。
結果として、PTPフィルム6の未検査領域を低減させることができる。ひいては、未検査による不良品の発生を低減し、歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施形態では、いわゆる電子シャッタ機能を備えることなく、上記露出制御を行うことができるため、錠剤検査装置17の制御の簡素化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、PTPフィルム6の速度変化期間のみならず、PTPフィルム6が一定の速度で搬送される定速搬送時においても、X線照射装置34とX線ラインセンサカメラ35との間(X線の光軸Jと交差する位置)に露出制御板36が配置されるようになっている。これにより、PTPフィルム6の定速搬送期間と速度変化期間との間においても極端に露光量の差が生じることがなく、上記作用効果をより高めることができる。
加えて、本実施形態では、PTP包装機8が停止し、PTPフィルム6の搬送が停止された場合には、支持部材40によりX線照射装置34(遮蔽容器34cの開口部34d)が塞がれる構成となっている。
これにより、PTPフィルム6の搬送停止中、すなわち検査を行っていない場合に、PTPフィルム6に照射され得るX線を遮蔽することができ、PTPフィルム6が長時間、X線に曝されてしまうといった不具合の発生を防止することができる。
さらに、PTPフィルム6の搬送停止中にメンテナンス作業を行う作業員が被爆してしまうような不具合をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、検査対象となる錠剤5の態様例として、円盤形状の素錠を例示しているが、錠剤の種類はこれに限られるものではない。例えば、カプセル錠などであってもよい。
(b)各フィルム3,4の材料は、アルミニウムを主材料とした金属材料に限定されるものではなく、他の材質のものを採用してもよい。また、金属材料に限らず、例えば可視光等を透過しない合成樹脂材料等を採用してもよい。
(c)上記実施形態では、X線照射装置34がカバーフィルム4側に配置され、X線ラインセンサカメラ35が容器フィルム3に配置された構成となっているが、両者の位置関係を逆にして、X線照射装置34を容器フィルム3側に配置し、X線ラインセンサカメラ35をカバーフィルム4側に配置した構成としてもよい。
(d)上記実施形態では、PTPフィルム6が上下方向に搬送される位置において錠剤検査装置17を配置した構成となっているが、これに限らず、例えばPTPフィルム6が水平方向に搬送される位置や、斜めに搬送される位置に、錠剤検査装置17を配置した構成としてもよい。
(e)上記実施形態における露出制御板36は、X線の光軸J方向における厚みがPTPフィルム6の搬送方向Kに沿って連続的に変化するように、断面三角形状に形成されているが、露出制御板36の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図8(a)に示すように、湾曲した傾斜面を有する露出制御板36を採用してもよい。また、図8(b)に示すように、X線の光軸J方向における厚みがPTPフィルム6の搬送方向Kに沿って階段状に変化する露出制御板36を採用してもよい。
(f)上記実施形態では、露出制御板36がアルミニウムにより形成されているが、露出制御板36の素材は、これに限定されるものではない。X線をある程度透過しかつ減衰可能な素材であれば、他の金属素材や、アクリル等の樹脂素材など、異なる素材を採用してもよい。
(g)上記実施形態では、エンコーダ18aから撮像開始信号の入力に基づき、PTPフィルム6の搬送速度及び速度変化量を算出し、これを基に、露出制御板36の位置を調整する構成となっているが、露出制御板36の制御方法は上記実施形態に限定されるものではなく、他の方法を採用してもよい。
(h)上記実施形態では、露出制御板36を支持する支持部材40が鉛板により構成され、X線照射装置34(遮蔽容器34cの開口部34d)を塞ぐ蓋部材(遮蔽手段)としても機能する構成となっている。これに限らず、例えば露出制御板36の内部に鉛板を内包させ、かかる部位を蓋部材(遮蔽手段)として機能させる構成としてもよい。また、蓋部材(遮蔽手段)としての機能を省略した構成としてもよい。
(i)上記実施形態では、露出制御板36が、X線照射装置34とPTPフィルム6との間に配置された構成となっているが、これに限らず、PTPフィルム6とX線ラインセンサカメラ35との間に配置された構成としてもよい。
(j)上記実施形態では、撮像手段としてシンチレータを使用したCCDカメラを採用したが、X線をダイレクトに入射して撮像するカメラを採用してもよい。
(k)上記実施形態では、撮像手段としてCCDを1列に並べたX線ラインセンサカメラ35を採用しているが、これに限らず、例えば階段状の露出制御板36を採用した場合には、PTPフィルム6の搬送方向にCCD列(検出素子列)を複数列備えたX線TDI(Time Delay Integration)カメラを採用してもよい。これにより、検査精度及び検査効率のさらなる向上を図ることができる。
例えばX線TDI(Time Delay Integration)カメラは、シンチレータによる光変換層を持つ複数のCCDがワークの搬送方向と直交する方向に並んだCCD列を、該搬送方向に複数列備え、連続搬送されるワークを各CCD列にて繰り返し撮像(露光)して得た画像データを一列ずつシフトながら重ね合せ、最終的に1つの画像データとして出力する構成となっている。
例えば、1列目のCCD列で得られた画像データは、そのまま2列目のCCDに転送され、2列目のCCD列では、1列目のCCD列から送られてきた画像データに、2列目のCCD列で得られた画像データを加算し、更に3列目のCCD列に転送するといったように、n列目のCCDで得られた画像データを、n−1列目までに累積された画像データに加算して、n+1列目に転送するといった手順を繰り返し、CCD列の列数だけ積分露光することで、短時間で高感度のX線透過画像を取得することができる。換言すれば、撮像手段の感度不足を補うために、PTPフィルム6の搬送速度を低下等させる必要もない。
(l)錠剤5の外観検査の手順は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、二値化処理を行い、当該二値化画像データを基に錠剤領域を特定する構成となっているが、これに限らず、例えば二値化処理を行わず、二次元画像データを基に所定の閾値未満の明度領域を検出し、該明度領域から錠剤領域を特定する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、錠剤の面積Sxと面積基準値Soとの差が判定許容値Px以下か否かを判定することにより良否判定を行っているが、これに限らず、例えば錠剤5の周囲長が許容範囲内か否かを基に判定を行う構成としてもよい。
(m)上記実施形態では、PTPフィルム6の速度変化期間のみならず、PTPフィルム6の定速搬送時においても、X線照射装置34とX線ラインセンサカメラ35との間(X線の光軸Jと交差する位置)に露出制御板36が配置され、一定の露出制御が行われる構成となっている。これに限らず、PTPフィルム6の定速搬送時には、露出制御板36が、X線の光軸Jと交差しない位置まで移動し、露出制御を行わない構成としてもよい。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤、6…PTPフィルム、8…PTP包装機、17…錠剤検査装置、18…フィルム受けローラ、18a…エンコーダ、34…X線照射装置、35…X線ラインセンサカメラ、36…露出制御板、37…制御装置、40…支持部材、41…照射制御部、42…カメラ制御部、43…露出制御部、44…画像データ記憶部、45…演算処理部。

Claims (5)

  1. PTPシートを製造するにあたり、帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、当該ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対し帯状のカバーフィルムが取着された後の帯状のPTPフィルムにおいて前記錠剤の検査を行う錠剤検査装置であって、
    所定の搬送手段により搬送される前記PTPフィルムに対し、当該PTPフィルムの搬送方向と直交する第1方向からX線を照射する照射手段と、
    前記第1方向に沿って前記照射手段と対向するように配置されると共に、前記PTPフィルムを透過するX線を検出可能なX線検出素子を前記搬送方向と直交する第2方向に沿って直線状に複数配置した検出素子列を有し、前記PTPフィルムが所定量搬送される毎に撮像したX線透過画像データを順次出力する撮像手段と、
    前記照射手段から照射されたX線を減衰可能なように、当該照射手段と前記PTPフィルムとの間、又は、前記PTPフィルムと前記撮像手段との間に配置され、前記第1方向における厚みが前記PTPフィルムの搬送方向で異なるフィルタ手段と、
    前記PTPフィルムの搬送速度に応じて、前記PTPフィルムの搬送方向に対する前記フィルタ手段の位置を変位可能なフィルタ駆動手段と、
    前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理手段とを備え、
    前記PTPフィルムのX線透過画像を基に、前記錠剤の検査を行い、さらに、
    少なくとも前記照射手段から照射されるX線を遮蔽可能な遮蔽手段を、当該照射手段と前記PTPフィルムとの間に配置された前記フィルタ手段と一体に設けたことを特徴とする錠剤検査装置。
  2. 前記フィルタ手段は、前記第1方向における厚みが前記PTPフィルムの搬送方向に沿って連続して変化したものであることを特徴とする請求項1に記載の錠剤検査装置。
  3. 前記フィルタ駆動手段は、前記PTPフィルムの定速搬送期間及び速度変化期間の両期間において、前記フィルタ手段を前記照射手段と前記PTPフィルムとの間、又は、前記PTPフィルムと前記撮像手段との間に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤検査装置。
  4. 前記容器フィルム及び前記カバーフィルムがアルミニウムを主材料として形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の錠剤検査装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の錠剤検査装置を備えたことを特徴とするPTP包装機。
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