JP5656312B2 - 3次元プリンタおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷対象物とプリンタヘッドの相対的な位置関係を保ちつつ、印刷対象物及びプリンタヘッドを移動させながら3次元物体の表面に印刷を施す3次元プリンタに関する。
紙等の印刷対象物に文字、図形等を印刷するプリンタ装置については、従来から種々のものが存在する。例えば、プリンタヘッドを走査させながら、この走査方向に対して垂直な方向に印刷対象物を移動させながら印刷を行うものが周知となっている(例えば、特許文献1及び2を参照)。このような従来のプリンタ装置は、平面状の紙や樹脂板など平面状のシート材もしくは固体物の平面に対して所定の印刷を行うものであり、全てが2次元の表面の印刷を行うものであった。ところが、近年では3次元形状の表面(例えば、円筒面、球面など)に印刷を行う3次元プリンタが要求されている。
このような3次元形状の表面に印刷を施す3次元プリンタとしては、プリンタヘッドから印刷対象領域にインクを着弾させるため、プリンタヘッドを水平面内で移動させるためのY軸、Y軸と直交しプリンタヘッドのノズル列方向であって印刷対象物を移動させるためのX軸、印刷対象物の表面とプリンタヘッドとの間隔を一定に保つため印刷対象物を昇降させるためのZ軸、印刷対象物を回転させるためのA軸、及びA軸をXZ平面内で回転させるためのB軸を備える5軸構造のものが知られている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2003−191455号公報 特開2004−148666号公報 特開2008−114493号公報
上述したような5軸構造の3次元プリンタを用いて、円筒、円錐、球体など回転軸に対して対称性が維持されるものや、楕円柱のように中心軸上において断面形状が変化しない印刷対象物に対して印刷を行うことが可能となっている。しかし、実際の印刷対象物の形状が上記のいずれかのように表面形状が単純な数式で表現されることは少なく、このような印刷対象物に対してはプリンタヘッドおよび印刷対象物を相対移動させる経路を求める計算が複雑になり、効率良く印刷を施すことができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、印刷対象物の形状にかかわらず、複雑な計算を要することなく効率良く印刷を施すことができる3次元プリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る3次元プリンタは、インクを吐出するノズルが多数形成されるノズル面を備えたプリンタヘッドを有し、3次元形状の印刷対象物の表面における印刷対象点にプリンタヘッドのノズルからインクを吐出して印刷対象物の表面に所定の印刷を施す3次元プリンタであって、印刷対象物を保持する対象物保持装置(例えば、実施形態における保持シャフト75、保持チャック76)と、対象物保持装置を3次元空間内に移動可能に支持する3次元移動支持装置(例えば、実施形態における第1支持部材60、第2支持部材65、第3支持部材70)と、プリンタヘッドを、ノズル面が対象物保持装置に保持された印刷対象物の表面に対向する位置を通るように、移動可能に支持するヘッド移動支持装置(例えば、実施形態におけるキャリッジ5)と、プリンタヘッドのノズル面が印刷対象点に対して所定の間隔を維持するとともに、ノズル面が印刷対象点の接平面に対して平行となるように、3次元移動支持装置及びヘッド移動支持装置によりプリンタヘッドを対象物保持装置に保持された印刷対象物に対して相対移動させる制御を行う相対移動制御装置(例えば、実施形態における第1制御装置7、第2制御装置8)と、相対移動制御装置による相対移動制御に応じて、プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備えたことを特徴とする。
また、相対移動制御装置は、対象物保持装置に保持された印刷対象物の表面形状から、印刷対象点の接平面に対して直交する法線ベクトルを求め、ノズル面が法線ベクトルに対して直交するように、プリンタヘッドを印刷対象物に対して相対移動させる制御を行うことが好ましい。
そして、ノズル面には、ノズルが所定方向に並んで設けられるノズル列が形成され、対象物保持装置は、3次元空間内に設けられる回転軸を中心として、印刷対象物を回転可能に保持し、相対移動制御装置は、対象物保持装置に保持された印刷対象物の表面形状から、印刷対象点の接平面に対して平行且つ回転軸の方向に延びて設けられるノズル列と同一の長さの線分を求め、ノズル列が線分に対向するように、プリンタヘッドを印刷対象物に対して相対移動させる制御を行うことが好ましい。
また、印刷対象物の表面形状は、CADデータ、ポリゴンデータ、または3次元撮影機で撮影される輪郭形状データから得られることが好ましい。
以上、本発明に係る3次元プリンタにおいては、相対移動制御装置が、プリンタヘッドのノズル面が印刷対象点に対して所定の間隔を維持するとともに、ノズル面が印刷対象点の接平面に対して平行となるように、3次元移動支持装置及びヘッド移動支持装置によりプリンタヘッドを対象物保持装置に保持された印刷対象物に対して相対移動させる制御を行うことにより、3次元形状の印刷対象物に印刷を施す際に必要な座標データ(印刷パス)の計算を容易に行うことが可能となり、効率良く印刷を行うことができる。
また、相対移動制御装置が、対象物保持装置に保持された印刷対象物の表面形状から、印刷対象点の接平面に対して直交する法線ベクトルを求めることにより、ノズル面が常に印刷対象物の表面と平行になるようにプリンタヘッドを相対移動させる座標データを容易に計算することができる。
そして、相対移動制御装置が、対象物保持装置に保持された印刷対象物の表面形状から、印刷対象点の接平面に対して平行且つ回転軸の方向に延びて設けられるノズル列と同一の長さの線分を求めることにより、ノズル列の向きを最適化させながらプリンタヘッドを相対移動させる座標データを容易に計算することができる。
また、上記印刷対象物の表面形状が、CADデータ、ポリゴンデータ、または3次元撮影機で撮影される輪郭形状データから得られるようにすれば、これらのデータを用いない場合と比較して、上述したような座標データの計算を更に容易に行うことができ、形状が複雑な3次元形状に対しても効率良く印刷を行うことができる。
なお、上記同様の手段により、紫外線硬化型インク及び紫外線照射装置を備えたプリンタに対しては、上記プリンタヘッドを紫外線照射装置に置き換えることにより、印刷パスだけではなく、3次元形状の印刷対象物の表面に紫外線を照射していく紫外線照射装置の経路(硬化パス)の計算を容易に行うことが可能となり、さらには、印刷パスから次の印刷パスへ移動させる経路である送りパスの計算や、印刷対象物の表面における印刷領域の生成を行うこともできる。
本発明の一実施形態に係る3次元プリンタの正面図である。 上記3次元プリンタの側面図である。 本発明に係る3次元プリンタの作動原理を説明する概略図である。 上記3次元プリンタにおけるプリンタヘッドと印刷対象物との関係を示す概略図である。(a)はプリンタヘッドの下面を印刷対象点に対向させた状態を示す図、(b)はプリンタヘッドの下面を別の印刷対象点に対向させるためプリンタヘッドを移動、印刷対象物を回転させた状態を示す図、(c)はプリンタヘッドの下面と印刷対象点を通る稜線とが平行でない状態を示す図、(d)は印刷対象物を回転させプリンタヘッドの下面と上記稜線とを平行にさせた状態を示す図である。 3次元物体に対し印刷パス等の座標データを生成する方法を示す図である。(a)は基準面と3次元物体の交点を所定角度毎に求める図、(b)は左記で求めた交点を結び基準面における3次元物体の外周曲線を求める図、(c)は基準面に直交する面と3次元物体との交点を所定角度毎に求める図、(d)は左記で求めた交点を結び基準面と直交する面における3次元物体の外周曲線を求める図である。 3次元物体に対し印刷パス等の座標データを生成する方法を示す図である。(a)は所定角度毎に基準面と直交する面における3次元物体の外周曲線を求める図、(b)は図5(b)で求めた外周曲線から所定距離だけ離れた点を結んで前記外周曲線に平行な曲線を求める図、(c)は上記同様頂点方向に所定距離毎に前記外周曲線に平行な曲線を求める図、(d)は(c)の図から法線ベクトル及び印刷パス等を求める図である。 3次元物体に対し送りパスを生成する状態を示す図である。 3次元物体の展開図及び印刷領域を示す図である。 C軸を備えた6軸構成の3次元プリンタの概要を説明する図である。(a)はプリンタヘッドと切頭角錐形状の印刷対象物との位置関係を示す斜視図、(b)は前記6軸の位置について示した図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。まず、本発明の適用対象の一例として示す3次元プリンタ1の構成について、図1及び図2を参照しながら簡潔に説明する。なお、以下では、図1及び図2の矢印に示すように3次元プリンタ1を正面(図1の紙面)から見て左右方向、上下方向をそれぞれ単に左右方向、上下方向とし、図1の紙面から見て奥行方向(図2の紙面から見て右方向)を後方向その反対側を前方向として説明する。
3次元プリンタ1は、円柱、円錐、球等様々な形状の3次元物体に印刷を施すことが可能なプリンタ装置である。3次元プリンタ1は、ベース2の上に、左支持脚3a及び右支持脚3b並びにこれら左支持脚3a及び右支持脚3bの上端を繋いで左右に延びた支持桁3cとからなる門型支持フレーム3が固設される。また、右支持脚3bに隣接して操作盤7aを有する第1制御装置7が設けられ、左支持脚3aに隣接してメンテナンスステーション9を有する第2制御装置8が設けられている。第1制御装置7及び第2制御装置8は、各部材の平行移動及び回転移動の制御を行う移動制御装置、後述するプリンタヘッド11から吐出されるインクのインク吐出制御を行うプリント制御装置、並びに電源等を制御する電源制御装置等を備えて構成される。
支持桁3cの上面に前後一対に左右ガイドレール4a,4bが、左右方向に延びて設けられ、この上に左右(矢印D(y)の方向)に移動自在にキャリッジ5が設けられている。キャリッジ5は、図2に示すように、左右ガイドレール4a,4bに支持される部分から前方に延び下方に折れ曲がり更に前方に延びた側面視クランク形状の部材である。このキャリッジ5の前端部5aにプリンタヘッド11が取り付けられている。プリンタヘッド11の下面には多数のノズル(不図示)がプリンタヘッド11の移動方向と直交する方向に延びる列を成して形成され、それぞれのノズルから互いに同一もしくは異なる色のインクが吐出される。前端部5aは、プリンタヘッド11の下面と対向する部分が上下に開口され、ノズルから前端部5aの下方に位置する印刷対象物12の表面に向けてインクが吐出されて所望の印刷が行われる。また、プリンタヘッド11の上方には、プリンタヘッド11を上下方向に移動させるヘッド駆動装置14が設けられる。このプリンタヘッド11が搭載されたキャリッジ5は、左右ガイドレール4a,4b上を左右に移動可能となっているが、これらが左端部に位置した状態でメンテナンスステーション9を上動させ、このメンテナンスステーション9により、プリンタヘッド11の下面のノズルの清掃及び乾燥防止処置等が行われるようになっている。
ベース2の上部における左支持脚3a及び右支持脚3bの間の位置に、前後方向に延びる一対の前後ガイドレール2a,2bが設けられ、図2に示すように、この前後ガイドレール2a,2bの上部に前後方向(矢印D(x)方向)に移動自在に第1支持部材60が設けられる。この第1支持部材60の上部には、垂直に起立した状態で垂直支持部材61が設けられ、垂直支持部材61の前方に上下方向に延びるように左右一対に上下ガイドレール62a,62bが設けられる。更に、この上下ガイドレール62a,62bに上下方向(矢印D(z)方向)に移動自在に支持された状態で第2支持部材65が設けられる。第2支持部材65の前面65aは、第2支持部材65に対して定まる所定点p1(後述する印刷対象物12が位置し得る位置に設定された点)を通り、左右方向に延びる第1回転軸Y0を中心とする円筒面形状に形成されており、この円筒面形状の前面65aに接合する円筒面形状の後面70aを有した第3支持部材70が、前面65aに沿って摺動自在に設けられている。すなわち、第3支持部材70の後面70aが第2支持部材65の前面65aと摺動移動可能であり、これにより、第3支持部材70は第2支持部材65に対して第1回転軸Y0を中心として回転(矢印Bで示す方向に回転)自在となって支持される。
このように支持された第3支持部材70を、第2支持部材65に対して第1回転軸Y0を中心として回転させるため、第3支持部材70の図1における左側部の前面に駆動モータ66が設けられ、この駆動モータ66の駆動シャフト(不図示)に取り付けられた駆動ピニオン67が内歯車71と噛合している。よって、駆動モータ66により駆動ピニオン67を回転駆動させ、これに伴い内歯車71が回転して、第3支持部材70を第1回転軸Y0を中心に矢印Bで示す方向(以下、B軸方向と称する)に回転させることができる。
第3支持部材70の前面側には、保持シャフト75が前後方向に延びるとともに、上記所定点p1を通る第2回転軸X0を中心に回転自在に設けられ前方に突出し、その前端に印刷対象物12を保持させる保持チャック76が取り付けられている。保持シャフト75は、第3支持部材70の内部に配設された駆動モータ(不図示)により回転駆動されるようになっており、保持チャック76は、印刷対象物12を保持可能な構成となっている。このため、保持チャック76に印刷対象物12を保持させた状態で保持シャフト75を回転駆動させれば、印刷対象物12を第2回転軸X0を中心に矢印Aの方向に(以下、A軸方向と称する)回転させることができる。また、第3支持部材70は第1回転軸Y0を中心にB軸方向に回転自在であるため、第3支持部材70が所定回転位置(図2に示す位置)に位置したときには第2回転軸X0は前後方向に延びるが、第3支持部材70のB軸方向への回転に応じて第2回転軸X0は上下に振られるようになっている。
以上のように構成される3次元プリンタ1における、印刷対象物12に印刷を施すための作動原理、及び印刷対象物12とプリンタヘッド11との相対移動制御の概要について図3を参照しながら説明する。図3において、保持シャフト75の回転中心となる第2回転軸X0はX軸に、第3支持部材70の回転中心となる第1回転軸Y0はY軸に、それぞれ相当する。なお、図3に示す印刷対象物12は切頭円錐形状の部材であり、以下ではこの印刷対象物12を用いて説明する。なお、実際は、印刷対象物の形状として上記切頭円錐形状に限定されることはなく、円筒形、楕円筒形、円錐形等、様々な形状の3次元物体に対して印刷が可能である。
まず、上述したように、3次元プリンタ1は、印刷対象物12を支持する第1〜第3支持部材60,65,70及び保持チャック76を備え、これらの第1〜第3支持部材60,65,70及び保持チャック76により、X軸を中心としてA軸方向に回転自在に印刷対象物12を支持し、この状態でX軸上の所定点p1を通りX軸と直交して左右に延びるY軸を中心として印刷対象物12がB軸方向に回転自在となるように支持し、更に、この印刷対象物12をX軸方向に沿って前後に(矢印D(x)で示す方向に)移動可能且つX軸及びY軸に直交して垂直に延びるZ軸に沿って上下に(矢印D(z)で示す方向に)移動可能に支持するように構成されている。
このように支持された印刷対象物12の上方に、プリンタヘッド11が矢印D(y)で示す方向(以下、Y軸方向と称する)に移動可能な状態で配設され、また、上述したヘッド駆動装置14により、プリンタヘッド11を矢印D(z)で示す方向(以下、Z軸方向と称する)に移動させることができる。なお、プリンタヘッド11は、インク供給装置(不図示)から供給されるインクを、プリント制御装置(不図示)の制御に基づいて各ノズル毎に吐出させて、保持された印刷対象物12の表面に所定の印刷を施すようになっている。
ところで、印刷を行う際には、ノズルを、印刷対象物12の表面の印刷対象位置から所定印刷間隔を有する接近した位置(ノズルから吐出させるインクを印刷対象物12の表面に付着させて印刷を行うのに最適な間隔を有する位置)に位置させる必要がある。更に、上記表面の印刷対象位置に対してノズルからのインクの吐出方向を直交する方向に向けなければならない。具体的には、図3に示すように、プリンタヘッド11を、その下面(ノズルが形成されているノズル面)が印刷対象である点からなる印刷線13aの中点を接点とする接平面に対して平行になるように、且つ、そのノズル面が上記中点から所定印刷間隔だけ離れて位置するように、移動させる必要がある。
そこで、上記の移動を行うため、まず、印刷対象物12を矢印D(x)に示す方向(以下、X軸方向と称する)に移動させる。そして、印刷対象物12をA軸方向に回転させて印刷対象の印刷線13aが真上を向くように位置させ、更に印刷対象物12をB軸方向に回転させてプリンタヘッド11のノズル列と印刷線13aを通る稜線L0とが互いに平行になるように位置させる。そして、プリンタヘッド11のノズル面が、印刷線13aの中点から所定印刷間隔だけ離れた位置に位置するように、矢印D(z)で示す方向に移動させる。なお、上記移動及び回転等は、印刷対象物12とプリンタヘッド11とが干渉しない限り、どのような順序で行ってもよい。
上記のように、プリンタヘッド11のノズル面が印刷線13aの中点の接平面と平行、且つ、プリンタヘッド11のノズル面が印刷線13aの中点から所定印刷間隔だけ離れた状態において、ノズルから印刷線13aへのインクの吐出が行われる。そして、例えば、印刷線13aから印刷対象物12の表面における周方向に沿った位置に形成されX軸(回転軸)方向に向かう方向に延びる印刷線13b、印刷線13cに印刷を行う場合は、上記印刷線13aと同様、それぞれの中点からプリンタヘッド11のノズル面を所定印刷間隔だけ離し、プリンタヘッド11のノズル面が印刷線13b、印刷線13cそれぞれの中点の接平面と平行になるように、プリンタヘッド11及び印刷対象物12の平行移動、回転移動を行いながら印刷を行う。このように、印刷線13b、印刷線13cからプリンタヘッド11のノズル面を所定印刷距離だけ離しつつ、プリンタヘッド11のノズル面が印刷線13b、印刷線13cそれぞれの中点の接平面と平行になるように位置させた状態で、印刷線13b、印刷線13cにインクを吐出させる。このように、印刷対象物12の表面において、印刷線13a、印刷線13b、印刷線13c・・・に順次一定間隔でインクを吐出させていくことにより所望の印刷を行うことができる。
以上、本実施形態における3次元プリンタ1は、印刷対象物12をプリンタヘッド11のノズル列方向に移動させるためのX軸と、X軸に直交する方向に設けられプリンタヘッド11を移動させるためのY軸と、プリンタヘッド11及び印刷対象物12を上下方向に移動させるためのZ軸と、印刷対象物12をX軸を中心に回転させるA軸と、印刷対象物12をY軸を中心に回転させるB軸とを備えた5軸の移動機構を有している。
また、例えば楕円柱形状の印刷対象物22に印刷を行うにあたり、図4(a)及び(b)に示す印刷対象物22の表面の一部であり印刷基準点B0から離れた印刷対象点B1に位置する印刷線に印刷を行うときに、インクを精度良く着弾させるためには印刷対象物22の表面に対してプリンタヘッド11の垂直Y0軸と印刷線における法線方向が常に一致するように、図4(b)に示すように、印刷対象物12を回転角度b1だけA軸方向に回転させつつ、プリンタヘッド11をy1の位置に移動させて印刷を行う。
また、図4(c)に示すような、切頭円錐形状の印刷対象物12に印刷を行うにあたり、印刷対象物12の表面とプリンタヘッド11のノズル面が平行になるか、あるいは、印刷対象物12が曲率を有する物体である場合は印刷対象点の接平面が上記ノズル面と平行になるように、図4(d)に示すように、A軸を傾斜角a1だけB軸方向に傾斜させる。また、プリンタヘッド11のノズル面と印刷対象物12の印刷領域との距離gを一定に保つため、Z座標をz1に及びX座標をx1にして、印刷領域の基準点とノズルの基準点とを一致させる。
以上の原理を用いて、印刷対象物12の表面の印刷線13a、印刷線13b、印刷線13c・・・に連続的にインクを吐出して印刷を行うためには、各印刷線13a,印刷線13b,印刷線13c・・・に対応するX軸、Y軸、Z軸、A軸、及びB軸上の位置を示す座標データの値を求める必要がある。以下、これらの座標データの生成手順及び生成した座標データに基づく印刷等の方法について説明する。なお、3次元プリンタ1では、上述した移動制御装置及びプリント制御装置(第1制御装置7及び第2制御装置8)によりプリンタヘッド11及び印刷対象物12等の相対移動、並びにインクの吐出が行われる。また、3次元プリンタ1は、CADデータやポリゴンデータ、または3次元撮影機により得られた印刷対象物の表面形状データを予め備えており、当該表面形状データは予めデジタリングされ上記X軸、Y軸、及びZ軸で構成されるXYZ空間に形成されている。なお、以下では、図5に示すような、ドーム形状の3次元物体100に対して後述する印刷パス等の座標データを求め印刷を施す例を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、印刷を開始する基準となる面(以下、基準面と称する)、基準面に対して直交し3次元物体100の中心を通る回転軸、及び基準面と3次元物体100との交点31(1)を定め、交点31(1)から回転軸を中心に角度θ1ずつ回転させて、基準面における3次元物体100の外周形状を求める。具体的には、例えば、基準面をYZ平面、回転軸をX軸とした場合、図5(a)に示すように、まずYZ平面と3次元物体100との交点である交点31(1)を定め、X軸を中心に角度θ1ずつ回転させて、順次YZ平面と3次元物体100との交点を31(2)・・・31(n)として求めていく。そして、交点31(1)〜(n)の間を補間曲線で補間して、図5(b)のように、外周曲線32(1)を生成する。なお、nは理論的には2以上の自然数とすることができるが精度を上げるためある程度大きい数字にすることが好ましい。また、このとき用いる補間曲線の種類としては、スプライン曲線を用いることができるが、n個の点から曲線を生成することができれば、ラグランジュ補間等、他の補間方法を用いることも可能である。
上記のように外周曲線32を生成した後は印刷開始点を定める。印刷開始点としては、外周曲線32上の点を用いることができるが、ここでは、図5(c)のように、外周曲線32(1)とZ軸との交点を印刷開始点33(1)とする。そして、印刷開始点33(1)と同一の点を交点34(1)とし、交点34(1)から上記基準面に対して平行な軸を中心に角度θ2ずつ回転させて、基準面と直交する面における3次元物体100の外周形状を求める。具体的には、例えば、上記基準面(YZ平面)と直交する面をXZ平面とし、交点34(1)からY軸を中心に角度θ2ずつ回転させる場合、交点34(1)から順次XZ平面と3次元物体100との交点を34(2)、34(3)・・・34(n)として求めていくことができる。なお、θ2は、最後の交点34(n)がX軸と一致する位置になるように定められ、π/{2(n−1)}(rad)とすることができる。交点34(1)〜(n)の間は、上記交点31(1)〜(n)と同様、補間曲線により補間し、図5(d)のように、曲線35(1)を生成する。このとき用いる補間曲線の種類としても、交点31(1)〜(n)と同様、スプライン曲線等を用いることができ、他種の様々な補間方法を用いることもできる。
また、図5(b)に示した外周曲線32(1)において、所定の印刷解像度に基づいて間隔ΔLを規定し(図6(a)参照)、上述した曲線35(1)と同様に、間隔ΔLごとに曲線35(2)・・・35(n)を生成する。これらの曲線35(1)〜(n)は、図6(a)に示すように、地球儀上の経線に相当するものである。ここで、曲線35(1)と外周曲線32(1)との交点を基準点36(1)、曲線35(2)と外周曲線32(1)との基準点を36(2)・・・、曲線35(n)と外周曲線32(1)との基準点を36(n)とする。そして、図6(b)に示すように、曲線35(1)〜(n)上における基準点36(1)〜(n)から距離dだけ離れた3次元物体100上の点をそれぞれ点37(1)〜(n)とする。また、点37(1)〜(n)をスプライン関数等により補間して曲線32(2)を得る。同様の方法で、図6(c)に示すように、距離d毎に曲線32(3)・・・(n)を生成する。なお、曲線32(1)〜(n)は、地球儀上の緯線に相当するものである。また、上記距離dは、ノズル列の長さと同一になるように定められ、曲線32(n)のnの値は、当該長さのノズルを用いて対象の印刷領域に印刷を施すことが可能な値となっている。
そして、図6(d)に示すように、曲線35(1)上における外周曲線32(1)と曲線32(2)との間の線分を線分38(1)、曲線35(2)上における外周曲線32(1)と曲線32(2)との間の線分を線分38(2)・・・、曲線35(n)上における外周曲線32(1)と曲線32(2)との間の線分を線分38(n)とすると、これらの線分38(1)〜(n)が、プリンタヘッド11から3次元物体100の表面にインクを吐出させながら最初に1周させる印刷パス用の座標となる。すなわち線分38(1)〜(n)の長さはノズル列の長さと同一になっており、これらの線分38(1)〜(n)を求めた後、これに沿ってプリンタヘッド11のノズル列の位置を移動させながらインクを吐出させていくことにより印刷が行われる。
なお、3次元物体100に印刷を施すための座標データ(印刷パス)として、図6(d)に示すように、線分38(1)〜(n)それぞれの中点から該中点に対して垂直な法線ベクトル39(1)〜(n)を求める。これらの法線ベクトル39(1)〜(n)はプリンタヘッド11のノズル面と3次元物体100の表面とを平行にさせるための該表面における法線ベクトルであり、プリンタヘッド11は、そのノズル面が法線ベクトル39(1)〜(n)と直交する状態を維持しながら移動する。また、法線ベクトル39(1)〜(n)とXZ平面とのなす角が上述した3次元物体100のA座標(A軸方向の傾斜)に相当する。さらに、法線ベクトル39(1)〜(n)の始点の位置が上述したX座標(X軸方向の位置)に相当し、当該始点と座標系の基準点までの距離が3次元物体100の表面への回転中心からの半径距離となる。
以上のように、線分38(1)〜(n)及び法線ベクトル39(1)〜(n)に基づいて、プリンタヘッド11及び3次元物体100を移動させるための座標データx,y,z,a,bを求めることができ、これらの座標データを用いてプリンタヘッド11及び3次元物体100を平行移動及び回転移動させることにより3次元物体100の表面に順次印刷を施すことができる。なお、上記の方法においては、印刷が頂点に進むほど(曲線32(1)から曲線32(n)に進むほど)解像度が上昇し画質が向上するが、この曲線の位置による画質の変化については画像処理等別の方法で対処することが可能であるため、本実施形態ではその記載を省略する。
以上のようにして、プリンタヘッド11を、そのノズル面が法線ベクトル39(1)〜(n)と直交する状態を維持させながら3次元物体100の線分38(1)〜(n)上を相対移動させインクの吐出を行い線分38(1)〜(n)上に印刷を施すことができる(1回目の印刷パス)。そして、これと同様にプリンタヘッド11をあとn−1周相対移動させながら残りn−1回の印刷パスを経ることにより、3次元物体100への印刷が完了する。この時、例えば上記外周曲線32(1)を基準線とした線分38(1)〜(n)までの印刷(1回目の印刷パス)が終了した後連続して曲線32(2)を基準線とした印刷(2回目の印刷パス)を行うことはできず、前の印刷パスから次の印刷パスへ移行させるときには送りパスを介在させる必要がある。すなわち、最初の印刷パスが終了した後は、基準線を外周曲線32(1)から曲線32(2)に移行させるためにプリンタヘッド11をインクを吐出させずに3次元物体100上を1周相対回転させる必要がある。具体的には、プリンタヘッド11を曲線35(1)〜(n)まで相対回転させる間に基準線を外周曲線32(1)から曲線32(2)に移行させる必要がある。以下でこの移行のための経路(送りパス)を求める方法について説明する。
上記送りパスとしては、図7に示すように、曲線35(1)上における線分38(1)からd×1/nだけ曲線32(2)側(頂点側)に移動させた線分40(1)、曲線35(2)上における線分38(2)からd×2/nだけ曲線32(2)側に移動させた線分40(2)・・・、曲線35(n)上における線分38(n)からd×n/n(=d)だけ曲線32(2)側に移動させた線分40(n)を使用することができる。更に、これらの線分40(1)〜(n)の中点から該中点それぞれに対して垂直な法線ベクトル41(1)〜(n)を求める。そして、これらの線分40(1)〜(n)上を、法線ベクトル41(1)〜(n)とプリンタヘッド11のノズル面とが直交した状態を維持させながら、インクを吐出させずに移動させる経路が送りパスとなる。
外周曲線32(1)を基準線として最初の印刷パスを終了した後は上記のように、プリンタヘッド11をインクを吐出させずに移動させながら基準線を外周曲線32(1)から曲線32(2)に移行させる送りパスを経て、次の印刷パス(曲線32(2)を基準線とした印刷パス)に移行させることができる。なお、上記では、送りパスとして、プリンタヘッド11を無印刷状態で1回転させる間に基準線を移行させる経路を示しているが、機械的な動作速度等を向上させれば、プリンタヘッド11を1回転させるまでもなく例えば半回転あるいは1/4回転させる間に基準線を移行させる経路を送りパスとすることもできる。また、印刷可能領域に対して、実際の印刷領域が小さい場合(無印刷領域が大きい場合)は、無印刷領域上で基準線を移行させる経路を送りパスとすることもできる。
また、上記印刷パス及び送りパスの生成方法を、紫外線硬化型インク(以下、UVインクと称する)を用いた場合における紫外線の照射に応用することができる。すなわち、UVインク吐出後にUVインクに紫外光を照射するUV光源を走査させる硬化パスに応用させることができる。この硬化パスの生成方法について以下で説明する。以下では、UV光源がプリンタヘッド11と同様Y軸方向に移動自在に支持されている例を挙げて説明する。
硬化パスにおいては、基本的に上記印刷パスと同様、UV光源を3次元物体100の表面の直上に移動させる必要がある。すなわち、UV光源を3次元物体100の表面に対して平行に配置させる前提で硬化パスを生成する必要がある。硬化パスは、3次元物体100の表面に対してUVインクの吐出が終了しプリンタヘッド11を退避させた後UV光源を3次元物体100の表面の直上に移動させる第1パスと、紫外光を照射しながらUV硬化処理を行う第2パスと、UV硬化処理後にUV光源を元の位置に退避させる第3パスとから構成される。
なお、上記第1乃至第3パスのそれぞれで1回ずつ3次元物体100を回転させる例について説明すると、まず第1パスとして、印刷パスが1回終了した後当該印刷パスと同一の座標データに基づいて3次元物体100を回転させ、この回転中にプリンタヘッド11を退避させUV光源を3次元物体100の直上に移動させるための経路、すなわちUV光源のY座標を変化させる経路により生成できる。また、第2パスは、UV光源を印刷パスと同様3次元物体100上で相対回転させる経路を求めることにより生成でき、第3パスは、3次元物体100を1回転させている間にUV光源を退避させプリンタヘッド11を3次元物体100の直上に戻す経路、すなわち第1パスと同様UV光源のY座標を変化させる経路により生成できる。
なお、上記の硬化パスと印刷パスとの関係について、例えば、硬化処理後の第3パス(UV光源の退避及びプリンタヘッド11の3次元物体100上への移動)を行っている間に、上述した送りパスを実行してもよい。また、送りパスと同様、機械的な動作速度等を向上させた場合、3次元物体100を一回転させるまでもなく例えば半回転させる間に硬化パス(第1〜第3パス)を素早く実行させることもできる。
続いて、3次元物体100からプリンタヘッド11のインクを吐出させる対象となる印刷領域を求める方法について、図8を参照しながら説明する。まず印刷領域の外郭は、図6(b)等に示す曲線32(1)〜(n)を基準線(インク着弾点)として展開した図で示される。図8にその展開図を示すが、この展開図は、印刷開始点33(1)を基準とした図、すなわち、印刷開始点33(1)を中央真下にして展開させた形状になっている。
そして、印刷解像度を一定の値とし、上記展開図において、印刷の基準となる外周曲線32(1)の長さを印刷解像度で除した値をドット数50(1)、曲線32(2)の長さを印刷解像度で除した値をドット数50(2)・・・、曲線32(n)の長さを印刷解像度で除した値をドット数50(n)として求める。これらのドット数50(1)〜(n)には、曲線32(1)と32(2)の間・・・、曲線32(n−1)と32(n)の間における、印刷線長に対応したノズルから吐出されるインク滴のドット数が対応する。このように曲線32(1)〜(n)におけるドット数50(1)〜(n)を求めることにより印刷領域が得られる。
以上のように、展開図内に所望の画像を入力し、上述した印刷パスに基づいて印刷領域を得て、当該印刷領域にインクを吐出させることにより、3次元物体100の表面に画像を生成させることができる。なお、上記印刷領域は、印刷解像度が一定であることを前提として作成されているが、印刷距離の変化に対して印刷解像度が変化する現象が発生することがあるため、実際には、印刷解像度の変化を考慮し印刷領域の形状等の補正を行う。
以上、本実施形態における3次元プリンタ1は、CADデータ、ポリゴンデータ等から得られる印刷対象物の表面形状データを備え、当該表面形状データに基づいて、線分38(1)〜(n)及び法線ベクトル39(1)〜(n)等の座標データを生成し、印刷パス、硬化パスの生成、及び印刷領域を求めることを可能にしている。よって、従来のように、複雑な計算を要することなく印刷等を行うことができる。
なお、上記の表面形状データは、表面形状の座標を計算できる情報を備えたものであれば、上記CADデータ、ポリゴンデータに限定されることはない。また、印刷パス、硬化パスの生成、及び印刷領域等を求めるための基礎となる表面形状データについては、上記のように予め保持させておいてもよいし、座標データの計算の前に外部から入力させるようにしてもよい。
また、上記では5軸構造の3次元プリンタ1を例示して説明したが、本発明の適用対象は、上述した構成の3次元プリンタ1に限定されることはない。また、6軸構造の3次元プリンタに本発明を応用することも可能であり、例えば、上記X軸、Y軸、Z軸、A軸、及びB軸に加え、図9(b)に示すようなC軸を備えた3次元プリンタに対しても本発明を適用させることができる。なお、この種の3次元プリンタは、図9(a)に示すように、上記実施形態同様のプリンタヘッド111を備え、上底面及び下底面が長方形であり上底面の面積が下底面の面積より小さい切頭角錐形状の3次元物体112に印刷を施すことが可能となっている。また、Z軸回りに3次元物体112を旋回させるためのC軸を有し、このC軸に沿って旋回させながら印刷を施すことにより、5軸構造の3次元プリンタでは連続したパスを生成できず効率良く印刷等できない3次元物体112の端部の領域112aに対しても、効率良く印刷を施すことができる。
そして、上述した本発明の表面形状データから印刷パス等の座標データを生成する方法については、3次元プリンタだけでなく、2次元のプリンタやカッティングプロッタ等に対しても応用させることができる。
1 3次元プリンタ
5 キャリッジ(ヘッド移動支持装置)
5a 前端部(ヘッド移動支持装置)
7 第1制御装置(相対移動制御装置、プリント制御装置)
8 第2制御装置(相対移動制御装置、プリント制御装置)
11 プリンタヘッド
12,22 印刷対象物
60 第1支持部材(3次元移動支持装置)
65 第2支持部材(3次元移動支持装置)
70 第3支持部材(3次元移動支持装置)
75 保持シャフト(対象物保持装置)
76 保持チャック(対象物保持装置)
100,112 3次元物体(印刷対象物)

Claims (6)

  1. インクを吐出するノズルが所定方向に並んで多数設けられるノズル列が形成されるノズル面を備えたプリンタヘッドを有し、3次元形状の印刷対象物の表面における印刷対象点に前記プリンタヘッドのノズルからインクを吐出して前記印刷対象物の表面に所定の印刷を施す3次元プリンタであって、
    前記印刷対象物を保持する対象物保持装置と、
    前記対象物保持装置を3次元空間内に移動可能に支持する3次元移動支持装置と、
    前記プリンタヘッドを、前記ノズル面が前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物の表面に対向する位置を通るように、移動可能に支持するヘッド移動支持装置と、
    前記プリンタヘッドの前記ノズル面が前記印刷対象点に対して所定の間隔を維持するとともに、前記ノズル面が前記印刷対象点の接平面に対して平行となるように、前記3次元移動支持装置及び前記ヘッド移動支持装置により前記プリンタヘッドを前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物に対して相対移動させる制御を行う相対移動制御装置と、
    前記相対移動制御装置による相対移動制御に応じて、前記プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、
    前記対象物保持装置は、前記3次元空間内に設けられる回転軸を中心として、前記印刷対象物を回転可能に保持し、
    前記相対移動制御装置は、
    前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物の表面形状から、前記印刷対象物に印刷を開始する基準となり前記回転軸と直交する基準面と直交して前記回転軸を通る直交面における前記印刷対象物の外周曲線上に設けられる前記ノズル列と同一の長さの線分と、前記印刷対象点の前記接平面に対して直交する法線ベクトルとを求める工程と、
    前記ノズル列が前記線分に対向して前記ノズル面が前記法線ベクトルに対して直交するように、前記プリンタヘッドを前記印刷対象物に対して相対移動させる制御を行う工程とを実行し、
    前記線分および前記法線ベクトルを求める工程は、
    前記基準面における前記印刷対象物の外周曲線を求める第1の工程と、
    前記直交面における前記印刷対象物の外周曲線を求める動作を、前記第1の工程によって求められた外周曲線上において所定の印刷解像度に基づいて規定する間隔毎に離れた前記直交面毎に実行する第2の工程と、
    前記第2の工程によって求められた複数の外周曲線上に、これらの外周曲線上の基準点から前記ノズル列と同一の長さの距離だけ離れた点を定め、定めた点のそれぞれの間を補間して曲線を求める動作を、前記第1の工程によって求められた外周曲線から前記距離毎に離れた前記基準点毎に実行する第3の工程と、
    前記第2の工程によって求められた外周曲線を、前記第1の工程によって求められた外周曲線および前記第3の工程によって求められた複数の曲線によって区分して前記線分を求める第4の工程と、
    前記第4の工程によって求められた前記線分のそれぞれの中点から該中点に対して垂直な前記法線ベクトルを求める第5の工程とを含むことを特徴とする3次元プリンタ。
  2. 前記印刷対象物の表面形状は、CADデータ、ポリゴンデータ、または3次元撮影機で撮影される輪郭形状データから得られることを特徴とする請求項1に記載の3次元プリンタ。
  3. インクを吐出するノズルが所定方向に並んで多数設けられるノズル列が形成されるノズル面を備えたプリンタヘッドを有し、3次元形状の印刷対象物の表面における印刷対象点に前記プリンタヘッドのノズルからインクを吐出して前記印刷対象物の表面に所定の印刷を施す3次元プリンタであって、
    前記印刷対象物を保持する対象物保持装置と、
    前記対象物保持装置を3次元空間内に移動可能に支持する3次元移動支持装置と、
    前記プリンタヘッドを、前記ノズル面が前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物の表面に対向する位置を通るように、移動可能に支持するヘッド移動支持装置と、
    前記プリンタヘッドの前記ノズル面が前記印刷対象点に対して所定の間隔を維持するとともに、前記ノズル面が前記印刷対象点の接平面に対して平行となるように、前記3次元移動支持装置及び前記ヘッド移動支持装置により前記プリンタヘッドを前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物に対して相対移動させる制御を行う相対移動制御装置と、
    前記相対移動制御装置による相対移動制御に応じて、前記プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備え、
    前記対象物保持装置は、前記3次元空間内に設けられる回転軸を中心として、前記印刷対象物を回転可能に保持する前記3次元プリンタの制御方法であって、
    前記相対移動制御装置に、
    前記対象物保持装置に保持された前記印刷対象物の表面形状から、前記印刷対象物に印刷を開始する基準となり前記回転軸と直交する基準面と直交して前記回転軸を通る直交面における前記印刷対象物の外周曲線上に設けられる前記ノズル列と同一の長さの線分と、前記印刷対象点の前記接平面に対して直交する法線ベクトルとを求める工程と、
    前記ノズル列が前記線分に対向して前記ノズル面が前記法線ベクトルに対して直交するように、前記プリンタヘッドを前記印刷対象物に対して相対移動させる制御を行う工程とを実行させるように制御し、
    前記線分および前記法線ベクトルを求める工程は、
    前記基準面における前記印刷対象物の外周曲線を求める第1の工程と、
    前記直交面における前記印刷対象物の外周曲線を求める動作を、前記第1の工程によって求められた外周曲線上において所定の印刷解像度に基づいて規定する間隔毎に離れた前記直交面毎に実行する第2の工程と、
    前記第2の工程によって求められた複数の外周曲線上に、これらの外周曲線上の基準点から前記ノズル列と同一の長さの距離だけ離れた点を定め、定めた点のそれぞれの間を補間して曲線を求める動作を、前記第1の工程によって求められた外周曲線から前記距離毎に離れた前記基準点毎に実行する第3の工程と、
    前記第2の工程によって求められた外周曲線を、前記第1の工程によって求められた外周曲線および前記第3の工程によって求められた複数の曲線によって区分して前記線分を求める第4の工程と、
    前記第4の工程によって求められた前記線分のそれぞれの中点から該中点に対して垂直な前記法線ベクトルを求める第5の工程とを含むことを特徴とする3次元プリンタの制御方法。
  4. 前記第1の工程は、前記基準面と、前記直交面の1つと、前記印刷対象物の表面との交点を定め、定めた交点から前記回転軸を中心に所定角度ずつ回転させて前記基準面と、他の前記直交面と、前記印刷対象物の表面との交点を順次求め、定めた交点および求めた交点のそれぞれの間を補間して前記基準面における前記印刷対象物の外周曲線を求める工程であることを特徴とする請求項3に記載の3次元プリンタの制御方法。
  5. 前記第2の工程は、前記第1の工程によって求められた外周曲線上に、前記基準面および前記回転軸を通り前記直交面と直交する軸を通り前記直交面上に存在する直線の1つ前記印刷対象物の表面との交点を定め、定めた交点から、前記軸を中心に所定角度ずつ回転させて、他の前記直線前記印刷対象物の表面との交点を順次求め、定めた交点および求めた交点のそれぞれの間を補間して前記直交面における前記印刷対象物の外周曲線を求める動作を、前記第1の工程によって求められた外周曲線上において所定の印刷解像度に基づいて規定する間隔毎に離れた前記直交面毎に実行することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の3次元プリンタの制御方法。
  6. 前記印刷対象物の表面形状は、CADデータ、ポリゴンデータ、または3次元撮影機で撮影される輪郭形状データから得られることを特徴とする請求項3から請求項5までの何れかに記載の3次元プリンタの制御方法。
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